[
例
1]右図に示すように,辺の長さがそれぞれ
2,4および
2である直方体 が,直交座標系
xyzのそれぞれの軸に
3辺をそろえて置かれている.
点
C, Dは直方体の頂点であり,点
Bは辺の中点,点
Aは辺上の点 とする.
A
B
C D
4 2
O
x
y z
2 E
(1)
ベクトル
−→BC
と
−→BD
を成分で表しなさい.
(2)
ベクトル
−→BD
と向きが逆で大きさが
1のベクトル
~uの
x,y,z成分をそれぞれ求めなさい.
(3)
原点
Oを始点とし,点
Fを終点とするベクトル
−→OF
が次の式
−→OF =−−→
OB + 2−→
OC +t (
2−→
OB−2−→
OC )
, −∞< t <∞ (ex1.1)
で表される時,点
Fの集合は
x-y平面上の直線となる.この直線を図示しなさい.
点
Aを辺の上で動かすと,あるところで線分
ACと線分
BDが交わった.このときの交点
Eを以下の手順で求め よう.
(4)
点
Aの位置はまだわからないので,その
z座標を未知数
aとする.このときベクトル
−→OA
とベクトル
−→AC
を成分で表しなさい.
(5)
図より,
−→BE
と
−→BD
は同じ向きを向いているので,未知数
bを用いて
−→BE =b −→
BD (ex1.2)
と表せる.同様に,
−→AE
と
−→AC
は同じ向きを向いているので,未知数
cを用いて
−→AE =c−→
AC (ex1.3)
と表せる.ベクトル
−→OE
は
−→OB +−→
BE
とも表せるし,
−→OA +−→
AE
とも表せるので,等式
−→OB +−→
BE =−→
OA +−→
AE (ex1.4)
が成り立つ.等式
(ex1.4)から
a , b , cを求めなさい.
(6)
点
Eの座標を求めなさい.
[
答
1]各点の座標は
A: (2,0, a), B : (2,2,0), C: (0,4,0), D: (0,0,2) (ex1.5)
となる.
(1)
−→BC = (0,4,0)−(2,2,0) = (−2,2,0), (ex1.6)
−→BD = (0,0,2)−(2,2,0) = (−2,−2,2). (ex1.7)
(2)−→
BD
と向きが逆で,同じ大きさのベクトル
~aは
~a=−−→BD = (2,2,−2)
となる.~a の大きさは
|~a|=√
22+ 22+ (−2)2= 2√
3
なので,
~ u= 1
|~a| ~a= 1 2√
3 (2,2,−2) = ( 1
√3, 1
√3,− 1
√3 )
(ex1.8)
となる.以上より
~uの
x成分は
1√3
,y 成分は
1√3
,z 成分は
− 1√3
となる.
(3)
−−→
OB + 2−→
OC = (−2,6,0),2−→
OB−2−→
OC = (4,−4,0))
より
−→OF = (−2 + 4t ,6−4t ,0) (ex1.9)
となる.点
Fの座標を
(x, y, z)とすると
x=−2 + 4t , y= 6−4t , z= 0 (ex1.10)
となる.この直線は点
(4,0,0)と点
(0,4,0)を通り,下図のようになる.
x y
-1 1 2 3 4 5
-1 1 2 3 4 5
尚,
tを消去した
xと
yの関係式は
y= 4−x (ex1.11)
となる.
(4)
−→OA = (2,0, a), (ex1.12)
−→AC = (0,4,0)−(2,0, a) = (−2,4,−a). (ex1.13)
(5)
−→OB +−→
BE = −→
OB +b−→
BE = (2,2,0) +b(−2,−2,2) = (2−2b ,2−2b ,2b), (ex1.14)
−→OA +−→
AE = −→
OA +c−→
AC = (2,0, a) +c(−2,4,−a) = (2−2c ,4c , a−ac) (ex1.15)
なので,等式
(ex1.4)より連立方程式
2−2b = 2−2c , (ex1.16)
2−2b = 4c , (ex1.17)
2b = a−ac (ex1.18)
が得られる.この連立方程式から未知数
a, b, cを求める.
(ex1.16)
から,b
=cが得られる.これを
(ex1.17)に代入して
b=c= 1/3が得られる.これを
(ex1.18)に 代入して
a= 1が得られる.以上より
a= 1, b=1
3, c= 1
3. (ex1.19)
となる.
(5) (ex1.14)
あるいは
(ex1.15)に
(ex1.19)を代入して,点
Eの座標は
(43, 4 3, 2
3 )
(ex1.20)
であることがわかる.
【注】1つの等式
(ex1.4)から
3つの未知数
a , b , cが求まるのは奇妙に感じるかもしれないが,(ex1.4) はベ
クトルの間の等式なので,実際にはベクトルの各成分が等しいという
3つの等式をまとめて表してい
ることになる.
[
例
2]図
2-1に示すように,辺の長さがそれぞれ
2,4および
2である 直方体が,直交座標系
xyzのそれぞれの軸に
3辺をそろえて置 かれている.点
Bは辺の中点であり,点
Aの座標を
(1,1, 1)とする.ただし
( , , )の中の数値は点の座標を示す.この とき,次の問に答えなさい.
(1)
線分
ACと 線分
ABの間の角度を
θ1,線分
ACと 線分
ADの間の角度を
θ2,とするとき,cos(θ
1)と
cos(θ2)をそれぞれ 求めなさい.また,
θ1と
θ2はどちらが大きいかを答えなさい.
(2)−→
AC×−→
AB
と
−→AD×−→
AC
を計算しなさい.
D
C
4 2
2 A
O
B
図
2-1(3)
3角形
ACDの面積を求めなさい.
(4)
点
A, B, Cを含む平面の方程式を求めなさい.
(5)
図
2-1の点
A, B, Cを含む平面によって,空間は
2つの領域に区切られる.次の
4点
E : (8,1,4), F : (−1,13,2), G : (−2,5,7), H : (−5,−6, −7).について,それぞれ,点
Dと同じ領域に入っているか,点
Dと違う領域に入っているか,あるいは,ちょうど
この平面上にあるかを判定しなさい.
[
答
2]この座標系について各点の座標は
B : (0,4, 1)
,
C : (2,4, 2),D : (0,0,2), (ex2.1)となる.
(1) −→
AB = (−1,3,0), −→
AC = (1,3,1), −→
AD = (−1,−1,1) (ex2.2)
より,以下を得る:
−→AB·−→
AC = −1×1 + 3×3 + 0×1 = 8,
−→AC·−→
AD = 1×(−1) + 3×(−1) + 1×1 =−3, (ex2.3)
|−→
AB| = √
(−1)2+ 32+ 02=√
10, |−→
AC|=√
12+ 32+ 12=√ 11,
|−→
AD| = √
(−1)2+ (−1)2+ 12=√
3. (ex2.4)
これより
cos(θ1) =
−→AB·−→
AC
|−→
AB||−→
AC| = 8
√110, cos(θ2) =
−→AC·−→
AD
|−→
AC||−→
AD| =− 3
√33 (ex2.5)
が得られる.0
≤θ≤πで
cos(θ)は
θの単調減少関数であり,cos(θ
2)<0<cos(θ1)なので,
θ1<π
2 < θ2. (ex2.6)
従って,θ
2の方が大きい.
(2) −→
AC×−→
AB = (−3, −1,6), −→
AD×−→
AC = (−4, 2,−2). (ex2.7) (3)
4ACD
の面積
= 1 2|−→AD×−→
AC|=1 2
√(−4)2+ 22+ (−2)2= 1 2
√24 =√
6. (ex2.8)
(4) −→
AC×−→
AB = (−3,−1, 6)
は点
A, B, Cを含む平面に直交するベクトルとなる. 平面上の任意の点
Pの座 標を
(x, y, z)とすると
−→AP
と
−→AC×−→
AB
は直交するので
0 =−→AP·(−→
AC×−→
AB )
= (x−1, y−1, z−1)·(−3,−1,6) =−3x−y+ 6z−2 (ex2.9)
が成り立つ.従って平面の方程式は
3x+y−6z=−2 (ex2.10)
となる.(式
(ex2.10)を定数倍した式でも構いません.)
【注】平面の方程式は一般に
ax+by+cz=d (ex2.11)
と書けるの.点
A,B,Cの座標を式
(ex2.11)に代入した方程式
a+b+c =d (ex2.12)
4b+c =d (ex2.13)
2a+ 4b+ 2c =d (ex2.14)
を満たすように未知数
a, b, c, dを決めてもよい.
(5)
−→AD = (−1,−1,1), −→
AE = (7, 0,3), −→
AF = (−2,12,1),
−→AG = (−3,4,6), −→
AH = (−6,−7,−8) (ex2.15)
より
−→AD·(−→
AC×−→
AB )
= 10, −→
AE·(−→
AC×−→
AB )
=−3, −→
AF·(−→
AC×−→
AB )
= 0,
−→AG·(−→
AC×−→
AB )
= 41, −→
AH·(−→
AC×−→
AB )
=−23 (ex2.16)
となる.これより点
Gが平面に対して点
D同じ側,点
Eと
Hが逆側に位置することがわかる.また,点
Fはちょうど平面上にある.
【注】点
D,E,F,G,Hの座標を式
(ex2.9)の右辺に代入して,その値の正負から判断してもよい.
f(x, y, z) =−3x−y+ 6z−2 (ex2.17)
とすると
f(0,0,2) = 10, f(8,1,4) =−3, f(−1,13,2) = 0,
f(−2,5,7) = 41, f(−5,−6,−7) =−23 (ex2.18)
より,点
Gは点
Dと同じ領域に属し,点
Eと
Hは異なる領域に属することがわかる.また点
Fはちょ
うど平面上にある.
[
例
3]図
3-1に示すように,辺の長さがそれぞれ
2,4およ び
2である直方体が,直交座標系
xyzのそれぞれの 軸に
3辺をそろえて置かれている.点
C, D, Eは直 方体の頂点であり,点
Bは辺の中央にある.また,
点
Aの座標を
(1,1,1)とする.ただし
( , , )の中の数値は点の座標を示す.このとき,次の問に 答えなさい.
(1)
線分
AB, AC, ADを
3辺とする平行
6面体の体 積を求めなさい.
D
C
4 2
2
O A
B
E
図
3-1(2)
一定の速度で運動している点
Pが図の点
Dを時刻
t= 0に通過し,時刻
t= 2に点
Eを通過した.任意の 時刻
tの点
Pの位置ベクトル
~rP(t) =(
xP(t), yP(t), zP(t) )
を求めなさい.
(3)
点
Pが
3点
A,B,Cを含む平面を横切る時刻を求めなさい.(平面を表す方程式は
[問2]の
(4)で求めました.
) (4)点
Pが 点
Aに最も近づく時刻を求めなさい.
次に,図
3-2に示すように,点
S:(0,0,2)にスポットライトがある場合を考えよう.このスポットライトは,点
Sからベクトル
~c=(
1,1, −1 )
に向かう直線との角度が
π6
以下の領域に,円錐状に広がる光を発しているとする.
z= 0
の位置にある床の,このスポットライトによって照らされる領域の境界線を表す式を,次の手順で求めよう.
(5)
点
Pが境界線上にあるとすると,
−→SP
と
~cの間の角度は
π6
なので,
−→SP·~c
|−→
SP| |~c| = cos (π
6 )
=
√3
2 (ex3.1)
という関係式が成り立つ.点
Pの座標を
(x , y ,0)とし,式
(ex3.1)を整理して,x と
yの間に成り立つ関 係式を求めなさい.
S
P
図
3-2[
答
3]この座標系について各点の座標は
B : (0,4, 1)
,
C : (2,4, 2),D : (0,0,2),E : (2,4,0), (ex3.2)となる.
(1) −→
AB = (−1,3,0), −→
AC = (1,3,1), −→
AD = (−1,−1,1) (ex3.3)
より,平行
6面体の体積は
¯¯¯−→
AD·(−→
AC×−→
AB)¯¯¯=|(−1,−1,1)·(−3,−1, 6)|=|10|= 10, (ex3.4)
あるいは
¯¯¯−→AB·(−→
AD×−→
AC)¯¯¯=|(−1,3,0)·(−4, 2,−2)|=|10|= 10, (ex3.5)
などより,10 となる.
(2)
一定の速度で動く点の位置ベクトルは,~a,
~bを定数のベクトルとして
~
r(t) =t~a+~b (ex3.6)
と表される.(線形代数・演習
Iの資料
§2.4を参照.パラメータ
tを時刻と考える.) 問題の条件,
−→OD =~r(0) =~b , −→
OE =~r(2) = 2~a+~b , (ex3.7)
より
~a=1 2
(−→
OE−−→
OD )
= (1,2,−1), ~b=−→
OD = (0,0,2) (ex3.8)
が得られるので,時刻
tでの点
Pの位置ベクトルは
~
rP(t) = (t ,2t ,2−t) (ex3.9)
と表される.
(3)
平面を表す方程式は
[問2-4]より次式となる:
3x+y−6z+ 2 = 0. (ex3.10)
時刻
t=t1に点
Pが平面を横切るとすると,(ex3.9) を
(ex3.10)に代入して
0 = 3xP(t1) +yP(t1)−6zP(t1) + 2 = 3t1+ 2t1−6(2−t1) + 2 = 11t1−10 (ex3.11)
より,点
Pが平面を横切る時刻
t1は
t1= 1011
となる.
(参考)
平面上の任意の点を表す位置ベクトル
~rを
2つのパラメータ
q,sを用いて
~
r=−→OA +q−→AB +s−→AC = (1−q+s ,1 + 3q+ 3s ,1 +s) (ex3.12)
と表すこともできる.点
Pが時刻
t=t1に平面を横切るという条件
~rP(t1) = (1−q+s ,1 + 3q+ 3s ,1 +s)すなわち
t1 = 1−q+s (ex3.13)
2t1 = 1 + 3q+ 3s (ex3.14)
2−t1 = 1 +s (ex3.15)
を
q, s, t1についての連立方程式と考えて
t1= 10/11を求めてもよい.(このとき,q
= 2/11,s= 1/11となります.)
(4) −→
AP =~rP(t)−−→
OA = (xP(t)−1, yP(t)−1, zP(t)−1) = (t−1,2t−1,1−t) (ex3.16)
なので,点
Pと点
Aの間の距離の
2乗
¯¯¯~rP(t)−−→
OA¯¯¯2= (t−1)2+ (2t−1)2+ (1−t)2= 6t2−8t+ 3 = 6 (
t−2 3
)2
+1
3 (ex3.17)
を
tの関数と考えて,最小値を与える
tを求めればよい.関数が最小となる時刻を
t2とすると
t=t2で微 分係数が
0となるので,式
(ex3.17)を
tで微分して
0 = 12t2−8 (ex3.18)
より,時刻
t2= 23
で点
Pは点
Aに最も近づくことがわかる.
(参考)~rP(t)−−→
OA
と
−→DE
が直交するという条件から最も近づく時刻を求めてもよい;
“
~
rP(t2)−−→OA”
·−→DE = 12t2−8 = 0 → t2= 2 3.
上の条件と
˛˛˛~rP(t)−−→OA˛˛˛2の
tについての微分が
0という条件が一致するのは以下のようにわかる:
0 = d
dt
˛˛
˛~rP(t)−−→OA˛˛˛2= d dt
““~rP(t)−−→OA”
·“
~
rP(t)−−→OA””
= d“
~
rP(t)−−→OA”
dt ·“
~
rP(t)−−→
OA” +“
~
rP(t)−−→
OA”
·d“
~
rP(t)−−→OA” dt
= 2 d“
~
rP(t)−−→OA”
dt ·“
~
rP(t)−−→OA”
= 2~a·“
~
rP(t)−−→OA”
=−→DE·“
~
rP(t)−−→OA”
. (ex3.19)
(5) −→
SP = (x , y ,−2) (ex3.20)
なので,(ex3.1) は
x+y+ 2
√3√
x2+y2+ 4 =
√3
2 (ex3.21)
となる.両辺を
2乗した式
(x+y+ 2)2 3(x2+y2+ 4) = 3
4 (ex3.22)
を整理して,x と
yの間に成り立つ関係式
5x2−8xy+ 5y2−16x−16y+ 20 = 0 (ex3.23)
が得られる.
(参考)2
次式
(ex3.23)は,中心が
(8√ 2,8√2)
にあり,長半径が
6√3,短半径が2√
3
で,長半径が
(1,1)方向の楕円を表
している.(線形代数・演習
Iの資料
§6.5を参照.) なお,円錐面と平面が交わってできる曲線は円錐曲線と呼ばれ,楕
円,放物線,双曲線のいずれかになる.
.
(1) 4
つの力
F~1 = (2, 3,1),F~2 = (−1,−1, 2),F~3 = (0,1,2)と
F~4が物体に働いてつりあっている.
F~4
を求めよう.大きさが最大の力と最小の力はそれぞれどれ?
(2)
図
4-1に示すように,辺の長さがそれぞれ
2,4および
2である直方体が,直交座標系
xyzのそれぞれの軸に
3辺 をそろえて置かれている.点
O,B,C.Dは直方体の頂点,
点
Aは
x= 2にある面の中央にある.また,点
Eの座 標を
(1, 3,1)とする.ただし
( , , )の中の数値は点 の座標を示す.このとき,次の問に答えなさい.
(2-1)
点
Eから 点
A,B,C,D,Oに向かう単位ベクトル
~uA,~
uB,
~
uC
,~
uD,~
uOをそれぞれ求めなさい.
(2-2)
点
Eにある物体に,点
Oに向かって大きさ
2√11 N
の 力
F~Oが働いているとき,
F~Oを成分で表しなさい.
D
C
4 2
2 A
O E B
図
4-1(2-3)
点
Eにある物体を点
Aに向かって大きさ
fA [N]の力
F~Aで引っ張る.さらに点
Bに向けて大きさ
fB [N]の力
F~Bで,点
Cにむけて大きさ
fC[N]の力
F~Cで,点
Dにむけて大きさ
√11 N
の力
F~Dで,
点
Oにむけて大きさ
2√11 N
の力
F~Oで引っ張る.力がつりあって物体が静止する場合に
fA,f
B,f
Cを求めなさい.
[
例
4-2]なめらかな平面
ACと
BCからなる三角柱形の斜面が水平面上に固 定されている.図
4-2に示すように,質量
m1と
m2の物体を糸で つないで斜面
ACと
BC上に置くとつりあって静止した.このとき,
斜面の長さの比,AC/BC を以下の手順で求めよう.
(1)
斜面
AC上にある物体には,鉛直下向きの重力
w~1,糸の方 向の 張力
F~1,斜面から物体にはたらく斜面に垂直な向き の 垂直抗力
N~1がはたらく
(図4-3).一般には斜面に平行な 摩擦力 もはたらくが,ここでは面がなめらかで摩擦はない とする。y 軸を水平方向に,z 軸を鉛直上向きにとり,2 つの物 体が
y-z平面内にあるように座標系をとる.(x 軸は紙面に垂直上 向きとなる.) 重力を成分で表すと
~
w1= (0,0,−m1g) (ex4.1)
となる.斜面
ACと水平面との角度を
θとする.また,張力の大 きさを
f1,垂直抗力の大きさを
n1とするとき,
F~1と
N~1を成 分で表しなさい.
(2)
力のつりあいの条件
w~1+F~1+N~1 =~0を用いて,f
1と
n1を
θと
m1gで表しなさい.
(3)
同様に,斜面
BC上にある物体にはたらく,重力
w~2,糸の張力
F~2,斜面からの垂直抗力
N~2を成分で表しなさい
(図4-4).ただし,斜面
BCと水平面との角度を
φとする.また,張力の大きさ を
f2,垂直抗力の大きさを
n2とする.
1
m m2
A B
C
D
図
4-21
m
A
C
θ
Fr1
N1
r
wr1 z y
図
4-3y
2
m
B C
wr2
F2
r
N2
r
z φ
図
4-4 (4)力のつりあいの条件
w~2+F~2+N~2=~0を用いて,f
2と
n2を求めなさい.
(5)
糸にはたらく張力の大きさが同じであること
f1=f2と,関係式
CD = AC sin(θ) = BC sin(φ) (ex4.2)
から
AC/BCを
m1と
m2で表しなさい.
[
答
4-1](1)
F~4=−F~1−F~2−F~3=
(−1,−3,−5 )
. (ex4.3)
|F~1|=√
14, |F~2|=√
6, |F~3|=√
5, |F~4|=√
35 (ex4.4)
なので,大きさが最大の力は
F~4,最小の力は
F~3となる.
(2)
この座標系について各点の座標は
A:(2,2,1),B:(0,4,0),C:(2,4, 2),D:(0,0,2),E:(1,3,1),となる.(2-1)
−→EA = (
1,−1, 0 )
, −→
EB =
(−1,1,−1 )
, −→
EC = (
1,1,1 )
,
−→ED =
(−1,−3,1 )
, −→
EO =
(−1,−3,−1 )
(ex4.5)
となる.点
Eから点
A,B,C,Dおよび
Oに向かう単位ベクトル
~uA,~
uB,~
uC,~uD,~uO,はそれぞれ
~ uA =
−→EA
|−→
EA| = 1
√2 (
1,−1,0 )
, ~uB=
−→EB
|−→
EB| = 1
√3
(−1, 1,−1 )
,
~ uC =
−→EC
|−→
EC| = 1
√3 (
1,1,1 )
, ~uD=
−→ED
|−→
ED| = 1
√11
(−1,−3,1 )
,
~ uO =
−→EO
|−→
EO| = 1
√11
(−1, −3,−1 )
(ex4.6)
となる.
(2-2)
F~O= 2√
11~uO=
(−2,−6,−2 )
. (ex4.7)
(2-3)
点
Eから点
A,B,C,Dおよび
Oに向かう力をそれぞれ
F~A,
F~B,
F~C,
F~Dおよび
F~Oとすると
F~A = fA ~uA= fA√2 (
1, −1,0 )
, F~B =fB ~uB = fB
√3
(−1,1,−1 )
, F~C = fC ~uC=√fC
3 (
1,1,1 )
, F~D=√
11~uD=
(−1,−3,1 )
F~O = 2√
11~uO=
(−2,−6,−2 )
(ex4.8)
となる.力のつりあいの条件
F~A+F~B+F~C+F~D+F~O=
−3 +√fA
2+fC√−fB 3
−9−√fA2+fC√+fB 3
−1 +fC√−fB 3
=
0 0 0
(ex4.9)
より,f
A,f
C,f
Dについての連立方程式
fA√2 +fC−fB
√3 = 3, −fA
√2+fC+fB
√3 = 9, fC−fB
√3 = 1 (ex4.10)