スリランカ高地の農民の世界像(シンポジウム 世界 のなかの「わたし」と「われわれ」)
著者 澁谷 利雄
雑誌名 東西南北
巻 1995
ページ 46‑55
発行年 1996‑01‑15
URL http://id.nii.ac.jp/1073/00003901/
ラ人はシンハラ語を話す仏教徒と言うことができます︒
シンハラ語というのは︑言語学的にはインド・ヨーロ
ッパ語の仲間でして︑タミル語とはだいぶ違う系統の
言葉だと言われていますが︑何しろスリランカに暮ら
している特に農民の場合は︑シンハラ人でもタミル語
のできる人は多いわけですから︑別に言語学者が言う
ような距離なんて全く感じているわけではありません︒
マイノリティとしては︑北部及び東部に住むタミル
人︑タミル語を母語にしているヒンドゥー教徒です︒
ほかには︑ムスリム︑すなわちイスラーム教徒とか︑
マレー人がいます︒マレー系の人たちというのはイギ
リスの植民地時代に警官とか兵隊として導入された人
たちの子孫です︒ほかにはヨーロッパ人との混血の人
たちとか︑こういった人たちはキリスト教徒です︒ま
た︑ごく少数ではありますが︑ウェッダー人と呼ばれ
ている人たち︑このウェッダー人は近年までジャング
ルで狩猟採集生活を行ってきた人たちで︑文字を持た
ない人たちです︒こんな構成になっているわけですが︑
ここでは人口の七○%余りを占める仏教徒のシンハラ
人の社会︑その中でも農民の世界像をまずは取り上げ
←︸隼一.鰯o