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北海道小麦キャンプ 2016 in オホーツク 開催結果報告
1【事業概要】 オホーツク地域の小麦は十勝地方に次ぐ全国2位の作付面積と収穫量を誇っており、地元 生産者の高い技術により、収量や品質も安定しています。しかしながら、その認知度はまだ まだ低く、広く知られていないのが現状です。 「北海道小麦キャンプ」は道産小麦の魅力を広くPRすることを目的として十勝で生まれ、 7回の開催を経て今年初めてオホーツクで開催することとなりました。 普段から小麦に携わっている生産者、農業団体、小麦加工事業者、行政などによる実行委 員会を立ち上げ、参加者に楽しくオホーツク小麦を学んでもらうため、バスツアーや講習会 などのプログラムを企画し、オホーツク小麦の魅力を全国に向けて発信しました。 2【プログラム】 平成28年7月12日(火) ①小麦畑と品種改良の最前線を見るバスツアー ②小麦生産者、製菓・製パン・製麺職人との交流会 平成28年7月13日(水) ③オホーツク産小麦のおいしさ引き出す講習会 菓子部門 ④オホーツク産小麦のおいしさ引き出す講習会 パン部門 ⑤北海道小麦セミナー 3【主 催】 北海道小麦キャンプ in オホーツク実行委員会(構成団体下記) オホーツク農業協同組合長会、北見地区米麦改良協会、オホーツク農協青年部協議会、 今井ファーム、きたみらい麦作振興会、津別町農業協同組合、道総研北見農業試験場、 (公財)オホーツク地域振興機構、網走農業改良普及センター、北見地区製麺組合、 北海道オホーツク総合振興局、北見洋菓子協会、北海道菓子工業組合北見支部、 北見菓子協会、北海道パン・米飯協同組合、東京農業大学生物産業学部オホーツク実学 センター、㈱ロジカル、北見市 4【後 援】 農林水産省、北海道農業協同組合中央会、ホクレン農業協同組合連合会、(一社)日本洋菓子 協会連合会、オホーツク商工会議所協議会、北見市 5【協 力】 ㈱中村商会、オホーツク北見塩やきそば応塩隊、(一社)北海道中小企業家同友会オホーツク 支部、㈱満寿屋商店、北海道小麦キャンプ in 十勝実行委員会、北見工業大学社会連携推進 センター、日本赤十字北海道看護大学災害対策教育センター、江別製粉㈱、木田製粉㈱、 横山製粉㈱、北見市地場産品高付加価値化推進委員会 6【結 果】 次ページより資料3
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① 小麦畑と品種改良の最前線を見るバスツアー 参加者56名 日 時 平成28年7月12日(火) 10:00~16:30 会 場 小麦畑(津別町)→道総研北見農業試験場(訓子府町)→ JAきたみらい小麦乾燥調製貯蔵施設(北見市) ●小麦栽培に適した気候と肥沃な大地で育まれているオホーツクの小麦畑や、「品種改良の最 前線、巨大な小麦乾燥調製貯蔵施設を見学。各会場においては生産者や、担当職員による 説明を受けた。 ・小麦畑の見学では津別町内の「ゆめちから」、「つるきち」、「キタノカオリ」、「きたほなみ」、 「春よ恋」の圃場を訪問した。各圃場では生産者らにより、品種の特徴や栽培への思い等 が話され、参加者から多くの質問を受けていた。また、希望者による麦穂積みも行われ、 5種類全ての麦穂を束ね、記念に持ち帰る参加者が多く見受けられた。 ・小麦畑隣の昼食会場では、オホーツク産の小麦と野菜による焼きたてピザのほか、地元の 新鮮な野菜をふんだんに使ったサラダ、つべつ和牛の炭焼きなどが振舞われ参加者は舌鼓 を打った。また、昼食会場では小麦の麦穂と原麦を並べて展示し、5種類の違いを実感し て頂いた。 ・品種改良の最前線として、訓子府町の道総研北見農業試験場を見学。屋内講義においては 新品種完成までの道のりや、きたほなみ誕生までの変遷などについて、育種の担当者から 説明を受けた。天候や病気に左右されず安定した量と質を確保できることなど、望みどお りの優れた新品種が完成するには最初の交配に始まり、多くの試験を経て、15年前後を 要することなどを学んだ。 ・屋外では春まき小麦と、秋まき小麦の試験圃場を見学した。同試験場は「きたほなみ」や 「つるきち」が誕生したことが有名であるが1万種類以上もの小麦が栽培されている試験 圃場において、将来有望な育成中の新品種候補がひときわ注目を集めていた。 ・バスツアーの最後はJAきたみらいの小麦乾燥調製貯蔵施設を見学。JAきたみらい管内 で収穫された「きたほなみ」と「春よ恋」の大部分が集まり乾燥と調製をしたのち、製粉 会社などへ出荷される。 ・施設では操作室をはじめ、荷受口や調製機械、アミロ選別機など10箇所ほどを見学した。 施設は地上37メートルもあることから大きさに驚く参加者が多く、施設内部の上層まで 上り、下層が見渡せる鉄網の上を歩き、上から見下ろす場所では足をすくませながらも、 高さを体感していた。 ・移動中のバスの中では、小麦キャンプ実行委員がバスガイド役を務め、地元農業やオホー ツクの観光などについてPRした。また、参加者による自己紹介などにより楽しく交流を 図った。 協力:乃村農場、㈲すばる、津別町農業協同組合、津別町農業協同組合青年部、 ㈱満寿屋商店、道総研北見農業試験場、きたみらい農業協同組合、 きたみらい麦作振興会3
5品種の小麦畑を見学 きたほなみの前で記念撮影
できたてのピザが振舞われた 小麦畑を見ながらの昼食
道総研北見農業試験場 屋内講義 道総研北見農業試験場 試験圃場見学
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② 小麦生産者、製菓・製パン・製麺職人との交流会 参加者145名 日 時 平成28年7月12日(火) 18:00~20:00 会 場 ホテル黒部(北見市) ●全国からの参加者がオホーツクの小麦生産者をはじめ製菓・製パン・製麺職人などと共に、 オホーツクの海や山の幸がふんだんに盛り込まれた食事を楽しみながら交流を図った。 ・オホーツク管内から参加している生産者、及び製菓・製パン・製麺事業者については管外 からの参加者へのおもてなしとして、つなぎ(作業服)やコックコートなど普段の仕事着 での参加協力を頂いた。 ・オホーツクの小麦を使ったメニューの特色としては、麺料理が代表的であることからオホ ーツク北見塩やきそば(120食)と網走ちゃんぽん(130食)の各団体に、屋台形式 での調理をして頂いた。それぞれ、すぐになくなるほどの人気だった。 ・パン部門の講習会講師によるバゲット等のほか、地元ベーカリーによる器 型うつわがたのパンなど、 小麦キャンプでしか食べることのできないオホーツク産小麦のパンが並んだ。 ・参加者は小麦によるメニューのほか、オホーツクの海や山の幸がふんだんに盛り込まれた メニューも楽しんだほか、北見のオホーツクビールや小麦を原料とした網走ビールのホワ イトエールなどを片手に、小麦生産者や小麦を扱う製菓・製パン・製麺職人らと共に交流 を図った。 ・交流会中は舞台発表として、オホーツク観光大使である夫婦ユニット「ホラネロ」による ミニコンサートのほか、地元の女子高校によるオホーツク産小麦を使用したラーメン開発 プロジェクトや北見市と連携協定を結んでいるサッポロビール㈱による大麦栽培と新商品 などについて紹介を頂いた。サッポロビール㈱からは「北海道限定黒ラベルザ北海道」を 約100本ご提供頂いた。また、同日のバスツアーに参加していない参加者が多数いるこ とから、小麦畑見学などの模様を動画で紹介した。 ・会場内には20を超えるブースを設置し、製粉会社をはじめとするオホーツク管内の大学 や、農業試験場、行政など小麦や食に関わる取組みを展示紹介した。 ・交流会の最後には北海道製麺協同組合と北見地区製麺組合、ホクレン農業協同組合連合会 の協力による「おいしい麺とトラマメ・あずきセット」をお土産をとして参加者に持ち帰 り頂き、好評であった。 【ブース展示協力団体】 江別製粉㈱、木田製粉㈱、横山製粉㈱、日清製粉㈱、北見藤女子高等学校、 日本赤十字北海道看護大学災害対策教育センター、北見工業大学社会連携推進センター、 東京農業大学生物産業学部、日本甜菜製糖㈱、北海道糖業㈱、北見地区製麺組合、 (公財)オホーツク地域振興機構、ホクレン農業協同組合連合会、道総研北見農業試験場、 北海道オホーツク総合振興局、サッポロビール㈱、農林水産省北海道農政事務所、 ホラネロ、麦わら工房ストローミリオネア、映画『NORIN TEN』、 北見市地場産品高付加価値化推進委員会5
渡辺実行委員長 開会挨拶 会場の様子① 会場の様子② オホーツク観光大使「ホラネロ」による ミニコンサート 参加者の交流 オホーツク北見塩やきそば 網走ちゃんぽん 20団体以上のブース展示6
③ オホーツク産小麦のおいしさ引き出す講習会 【菓子部門】 参加者57名 日 時 平成28年7月13日(水) 9:30~12:30 会 場 まちきた大通ビル(北見市) 講 師 谷津 充康 氏 (ラ・ナチュレーブ) アシスタント 工藤 隆昭 氏、谷藤 貴昭 氏 (共にラ・ナチュレーブ) ●地元人気パティシエを講師に迎えた、オホーツク産小麦の特徴を引き出す菓子作りを学ぶ 講習会。オホーツク産小麦を他の素材を合わせて使う場合、どのようなアプローチをすれ ば、表情豊かでおいしい菓子になるかなどについて学んだ。 ・オホーツク産の小麦粉を商品として取り扱っている江別製粉㈱、木田製粉㈱、横山製粉㈱ の小麦粉を使用し、粉の特性などを活かし、「ウィークエンド ユズ」、「オニオンクッキー」、 「オホーツク塩キャラメルロール」、「ハニーレモン ブッセ」、「パンプキン ブッセ」 5種類の作り方を実演と、試食を交えながら紹介した。 ・菓子の素材として生産量日本一の北見のたまねぎやオホーツクの塩のほか、オホーツクが 産地のハチミツやかぼちゃなどを取り入れ、小麦以外のオホーツク素材もPRした。 ・講習の空き時間を利用し、各製粉会社によるオホーツク産小麦粉の特徴等の説明を頂いた ほか、会場後方のブース展示において参加者が必要とする小麦粉や酵母の商品情報などを、 紹介して頂いた。また、同日昼間のバスツアーに参加できなかった参加者もいることから、 地元生産者により、スライドや動画を用いて小麦栽培への思いや概要のほか、オホーツク の農業などについての紹介を頂き、菓子の作り方を学ぶだけでなく、小麦を作る人、使う 人などが一体となって広い視野で小麦を考えて頂くきっかけ作りを創出した。 ・菓子講習で使用した小麦粉の原料となる「きたほなみ」の麦穂のほか、「キタノカオリ」、 「つるきち」、「春よ恋」、「ゆめちから」の麦穂と原麦を展示して、農産物としての小麦を より身近に感じて頂いた。 協力:㈱明治、㈱中村商会、日本甜菜製糖㈱、江別製粉㈱、木田製粉㈱、横山製粉㈱、 ㈱満寿屋商店、(一社)北海道中小企業家同友会オホーツク支部、 オホーツク農協青年部協議会、㈱まちづくり北見 ブース展示: 日本甜菜製糖㈱、江別製粉㈱、木田製粉㈱、横山製粉㈱、北海道オホーツク総合振興局7
谷津講師 講習の様子
講師の手元はモニターで紹介 製粉会社からの粉の特性説明
「オホーツク塩キャラメルロール」 参加者は講習を見て、味わって学んだ
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④ オホーツク産小麦のおいしさ引き出す講習会 【パン部門】 参加者75名 日 時 平成28年7月13日(水) 13:30~16:30 会 場 まちきた大通ビル(北見市) 講 師 髙栁 太志 氏(日本甜菜製糖㈱) 司会振興 深江 園子 (オフィス YT) アシスタント 三木 貴史 氏 (江別製粉㈱)、加藤 義憲 氏 (木田製粉㈱)、 側 鎌次 氏 (横山製粉㈱) ●自社イーストでの製パンレシピ開発や技術指導に取組み、日頃から質の高いパン作りつい て研究している講師を迎えての粉の特性を活かしたおいしいパン作りを学ぶ講習会。オホ ーツク産小麦を使いシンプルな食パンからリッチな配合のお菓子パンが出来上がるまでの 工程などを学んだ。 ・オホーツク産の小麦粉を商品として取り扱っている江別製粉㈱、木田製粉㈱、横山製粉㈱ の小麦粉を使用し、粉の特性などを活かし、「バゲット オホーツク」、「ポテト食パン」、 「クロワッサン オホーツク」、「北見産タマネギと十勝産スイートコーンのバターロール」、 「ベルネージュ」5種類の作り方を実演と、試食を交えながら紹介した。 ・パンの素材として、生産量日本一の北見のたまねぎや、北見市内果樹園のさくらんぼジャ ム、十勝産スイートコーンなどを取り入れ、小麦以外の北海道産素材もPRした。 ・3製粉会社の技術スタッフには、アシスタントとしてご協力頂きながら、講習の合間には 各メーカーで取り扱っているオホーツク産小麦の特性等を説明頂いた。また、講師の所属 する日本甜菜製糖㈱スタッフからは、自社製品である酵母の紹介を頂いた。 ・同日昼間のバスツアーに参加できなかった参加者もいることから、地元生産者によりスラ イドや動画を用いて、小麦栽培への思いや概要のほか、オホーツクの農業などについての 紹介を頂き、パンの作り方を学ぶだけでなく小麦を作る人、使う人などが一体となって広 い視野で小麦を考えて頂くきっかけ作りを創出した。 ・パン講習で使用した小麦粉の原料となる「春よ恋」の麦穂のほか、「キタノカオリ」、「つる きち」、「きたほなみ」、「ゆめちから」の麦穂と原麦を展示して、農産物としての小麦を より身近に感じて頂いた。 協力:㈱明治、㈱中村商会、日本甜菜製糖㈱、江別製粉㈱、木田製粉㈱、横山製粉㈱、 ㈱満寿屋商店、(一社)北海道中小企業家同友会オホーツク支部、 オホーツク農協青年部協議会、㈱まちづくり北見 ブース展示: 日本甜菜製糖㈱、江別製粉㈱、木田製粉㈱、横山製粉㈱、北海道オホーツク総合振興局9
左:髙栁講師 右:深江 氏(司会進行) パン講習の様子
会場の様子 5種類の麦穂と原麦を展示
完成品の展示① 完成品の展示②
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⑤ 北海道小麦セミナー 参加者83名 日 時 平成28年7月13日(水) 17:30~19:50 会 場 ホテル黒部(北見市) コーディネーター 小川 繁幸 氏 (東京農業大学オホーツク実学センター) ●全国屈指の小麦産地オホーツクで、小麦の品種開発や商品加工、生産、消費に携わる関係 者が集い、小麦に対する熱い思いや誇り、地域の未来を語った。 【基 調 講 演】「消費者が道産小麦を食べて変わったこと」 ~小麦トラスト10年間の取組み~ 大熊 久美子 氏 (NPO 法人北海道食の自給ネットワーク) 【リレー講演】「オホーツク小麦の魅力発信に向けて」 (1) 北海道小麦の魅力を全国へ 杉山 雅則 氏 (北海道小麦キャンプ in 十勝実行委員会) (2) オホーツクでの取組みと今後の発信 拔山 嘉友 氏 (北海道・地域と食のプランナー) ○オホーツク産小麦を使用したスイーツの試食 ①北海道オホーツクかりんとう(オホーツクベーグル 倉本 氏) ②オニオンスティックパイ(御菓子処 一勝庵 苅谷 氏) ③フィナンシェ(ケーキハウス ティンカーベル 柏倉 氏) ④さくさくHONAMI(engine㈱ 川田 氏) (3) 地域素材にこだわった商品作りへの思い 柏倉 一敏 氏 (㈲ティーンカー・ベル) (4) 小麦の品種開発 生産者と加工業者の想いを形に 神野 裕信 氏 (道総研北見農業試験場 研究部麦類グループ) (5)トークセッション 古川 慎也 氏 (小清水町農業協同組合 販売部農産課) 今井 貴祐 氏 (今井ファーム) 竹原 宏太郎 氏 (㈲すばる) ・冒頭、コーディネーターの小川氏からは、小麦は生産に始まり、加工や販売など各過程に おいて、付加価値が加わって消費者に届けられるので、本日は逆に消費者としての思いを 基調講演で始めに聞いてもらい、リレー講演で順に価値を紐解いていき、最後に生産者の 思いや誇りを聞いてもらうことが、今後のオホーツク小麦のブランド化を考える上で大変 効果的であると述べ、セミナーの幕を開けた。 ・セミナーの中間では、オホーツク産小麦を使用したスイーツを参加者に試食して頂く時間 を設け、商品の紹介や作り手の思いをお話し頂き、参加者からは笑みがこぼれるひととき となった。 ・最後に、オホーツク小麦の魅力をうまくPRできていないという意見がいくつかあったが、 オホーツクにおいてはこれからまだまだ生産・加工・消費など小麦によるつながりを持つ ことが可能であり、発展してオホーツクらしさになるものと考えている。生産者を核とし たつながりを今後どのように活かしていけるかを考えながら、オホーツク小麦の魅力を全 道・全国へ発信していきたいとまとめ、セミナーを締めくくった。11
・【大熊氏】北海道の小麦を作り支え・食べ支え運動によって守っていく事を目的とする小麦 トラストを10年間取組んだ。小麦の産地見学ツアーや生産者との交流のほか、指定産地 で収穫された小麦だけで作られた商品を食べてもらうなどの事業を行った結果、消費者だ けでなく、生産者や加工事業者らにも意識の変化が現れ始めた。オホーツクにおいては、 今後も地域で愛される安心安全な小麦を作り続け、食べ続けて欲しい。 ・【杉山氏】北海道小麦キャンプは、小麦の生産地に全国からのパンやお菓子の職人を招き、 実際に小麦畑の中を歩いて頂くなどして、道産小麦の価値を全国に発信するのが目的。 ほとんどの参加者は、袋に入った小麦粉を毎日目にするが、小麦が生産者によって作られ ている事を改めて実感し、自分たちが小麦畑と消費者をつなぐ重要な役割を果たしている 事を認識させられるほか、さらにおいしい商品を作ろうとするきっかけとなっている。今 回、小麦キャンプが初めてオホーツクで開催されたことはとても大きな意義があると思う と同時に、このような取組みによって北海道産小麦の未来を切り開いていきたい。 ・【拔山氏】全国でも有数の品質と生産量を誇るオホーツク産小麦の地産地消を強力に推し進 めるため、平成25年に「小麦で、オホーツクる!」というコミュニケーションロゴを作 り、生産から加工、流通、消費に至るそれぞれの立場で共通認識を持ちオホーツク産小麦 の普及事業をスタートさせた。小学生と保護者を対象とした小麦丸ごと体験ツアーや地元 の製菓・製パンの事業者などに協力を頂きながらオホーツク産小麦を使った商品を販売す る取組みなどを行った。今年、北海道小麦キャンプをオホーツクで開催させる事ができ、 大変嬉しく思っており、これからもオホーツク産小麦普及のため、地域の機運作りに寄与 していきたい。 ・【柏倉氏】店をオープンさせてから数年後に素材のことを考えるようになり、小麦をはじめ 卵やハチミツ、発酵バター等、菓子の材料を少しずつ生産者の顔が見えるオホーツク産、 かつ自然素材に転換していった。小麦トラストに参画し、生産者や加工事業者、消費者な どが一体となっている取組みに心を動かされた。小麦トラストで試作したお菓子が元とな り、昨年、オホーツクの素材をふんだんに使用した商品を発売した。これからも生産者の 思いを感じながら、地元素材にこだわった商品作りを通し、消費者においしさをつなぐ 「かけはし」になれればと考えている。 ・【神野氏】現在、北海道産小麦の約 3/4 がきたほなみであるが歴史を紐解くと、まずは実需 の方から、うどんに適した小麦を作ってほしいとの要望を受け、チホクコムギに始まり、 雪や雨に強く、穂発芽耐性が強く、たくさんとれるもので、さらにうどんにした際の食感 や色の良いものを目指し、品種改良を重ねに重ねた。その結果、ホクシン、きたもえなど を経て、現在のきたほなみに至っている。品種改良の目標としては、天候や病気に左右さ れず安定した量と質を確保できるなどの「生産者の想い」と食べておいしい、加工しやす いなどの「加工業者の思い」であり、両方に近づけるよう日々努力している。現在、菓子 用小麦の開発に向けても取組んでおり、今後においても作る人・使う人両方にとってさら に良い品種を目指したい。12
・リレー講演最後はトークセッションとして、小清水町農業協同組合の古川氏、小麦キャン プ副実行委員長であり小清水町の生産者である今井氏、同じく実行委員であり、津別町の 生産者である竹原氏の3名が登壇し、あまり知られていない乾燥調製等の工程や生産現場 の声を会場に届けて頂いた。講演概略は以下のとおり。 ・【古川氏】小麦が乾燥調製施設に運ばれてからについては、あまり知られていない工程だと 思うが、まずは乾燥させて比重や網の大きさなどにより調製(選別)をする。その後、 農産物検査員の資格を持つ農協職員が、小麦の見た目や粘り気、アミロ値などにより等級 やランク分けなどの検査を行い、製粉会社へ出荷している。小麦は現物を見て取引きでき るものではないため、私たちが目利き役としての一角を担っている。生産者の小麦を製粉 会社に受け渡すまでの目立たない工程ではあるがこの仕事にやりがいと誇りを持っている。 ・【今井氏】人間が様々な栄養素を取り入れるために、いろいろな種類のものを食べるように 私が小麦などの農産物を育てるときは、種を蒔いて育てる過程において、農産物が土の中 で、どのような栄養素を欲しがっているのかを考えて育てている。私たち生産者は自然の 力で育っていく農産物のお手伝いをしているだけであり、農産物が望む健全な育成により、 おいしい農産物ができると信じて作っている。 ・【竹原氏】私の農場では小麦を収穫後、自分で乾燥調製してから農協に出荷している。バス ツアーで見て頂いたように多様な品種を作る事ができるというメリットがある一方、責任 が重くなるという部分もある。現在、オホーツク農協青年部協議会長をさせて頂き、さま ざまな地に行くようになってから気づかされた事は小麦に限らず、まだまだオホーツクの 農業は対外的なPRが不足しているということ。おいしい農産物を育てる事と同時にPR に取組むことも自分の役割だと気づき、現在は積極的に両方に取組んでいる。 協力:(一社)北海道中小企業家同友会オホーツク支部 ブース展示: 日本赤十字北海道看護大学災害対策教育センター、東京農業大学生物産業学部、 北見工業大学社会連携推進センター、北見藤女子高等学校、ホクレン協業協同組合、 北見地区製麺組合、北海道オホーツク総合振興局、道総研北見農業試験場、 (公財)オホーツク地域振興機構 基調講演 大熊久美子 氏 会場の様子13
コーディネーター 東京農業大学 小川氏 北海道小麦キャンプ in 十勝実行委員会 杉山氏 北海道・地域と食のプランナー 拔山氏 試食のオホーツク産小麦のスイーツ (有)ティンカー・ベル 柏倉氏 道総研北見農業試験場 神野氏 トークセッション 左から 小川氏、古川氏、竹原氏、今井氏 会場横のブース展示14
7【参加者】 ① 各プログラムの参加人数 バスツアー 56名 交流会 145名(交流会のみスタッフ含む) 講習会(菓子部門) 57名 講習会(パン部門) 75名 セミナー 83名 ② 実参加者数 オホーツク管内 121名 55% 北海道内 85名 39% ※オホーツク管内を除く 北海道外 14名 6% ※関東のほか、鳥取県、福岡県、長崎県など 合 計 220名 ③ 延べ参加者数 オホーツク管内 195名 47% 北海道内 160名 38% ※オホーツク管内を除く 北海道外 61名 15% ※関東のほか、鳥取県、福岡県、長崎県など 合 計 416名 8【アンケート結果】 別 添 講習会(菓子部門、パン部門)、セミナー参加者を対象としたアンケート 9【まとめ】 ・オホーツク管内ではこれまで、各地において地場産小麦普及に関わるイベントを 開催しているが、本事業のように生産者やパン・菓子・麺事業者、育種研究機関、 行政など幅広い業種から成る実行委員会により、各団体の専門性を活かした2日 間に渡るプログラムを開催したことにより、参加者には有意義にオホーツク小麦 を学んで頂いたと同時に、効果的に広く発信でき、今後の普及に大きく寄与でき たものと考えている。また、本事業を通し、生産者、加工事業者などがお互いに 理解しようとするきっかけ作りができたことも、大きな収穫である。 ・今後についても、今回組織した実行委員会の人脈を大切にし、オホーツク管内の 農業を応援するとともに、オホーツク小麦のブランド化を通した地域経済発展を 応援したい。また、これからも北海道小麦キャンプが、継続的に道内の小麦産地 において開催されることを期待している。2016.7 集計 1.アンケート回答者について ・性別 13名 42名 1名 ・年齢 3名 12名 19名 19名 2名 1名 ・現所在地 14名 24名 13名 5名 ・職業 7名 3名 2名 7名 1名 0名 6名 0名 4名 24名 2名 無回答 問屋 食材メーカー 農業関連 行政関連 教育関連 その他(主婦、小売業、パートなど) 北海道外 無回答 パン製造 菓子製造 麺製造 パン・菓子教室 40代 50代 60代~ 無回答 オホーツク管内 北海道内(オホーツクを除く)
北海道小麦キャンプ2016inオホーツク
オホーツク産小麦のおいしさ引き出す講習会(パン部門) 来場者アンケート
男性 女性 無回答 10代~20代 30代 ・職業 パン製造 菓子製造 麺製造 パン・菓子教室 問屋 食材メーカー 農業関連 行政関連 教育関連 その他(主婦、小売業、パートなど) 無回答 ・性別 男性 女性 無回答 ・年齢 10代~20代 30代 40代 50代 60代~ 無回答 ・現所在地 オホーツク管内 北海道内(オホーツクを除く) 北海道外 無回答2.北海道産小麦の使用について ①これまでの使用頻度はどのくらいでしょうか? 39名 6名 7名 4名 ②①で「ほとんど使用していない」とお答えの方に伺います。 今後、北海道産小麦を使用したいと思いますか? 1名 前向きに使用を検討したい 6名 使用するつもりはない 0名 無回答 0名 3.北海道産小麦を使用した菓子、パン、麺類について ①どのくらい購入して(食べて)いますか? 23名 22名 5名 1名 5名 ②①で「いつも購入している(食べている)」とお答えの方に伺います。 いつも購入して(食べて)いる理由をお聞かせ下さい。(複数回答可) 17名 14名 17名 1名 0名 無回答 地元産だから安心、安全 地場産業振興のため 美味しいから その他 無回答 いつも購入している(食べている) たまに購入している(食べている) ほとんど購入しない(食べない) その他 頻繁に使用している たまに使用している ほとんど使用していない 無回答 積極的に使用したい ・使用頻度 頻繁に使用している たまに使用している ほとんど使用していない 無回答 ・道産小麦の購入頻度 いつも購入している (食べている) たまに購入している (食べている) ほとんど購入しない (食べない) その他 無回答 ①を選んだ理由 地元産だから安心、安全 地場産業振興のため 美味しいから その他 無回答 ・今後の使用について 積極的に使用したい 前向きに使用を検討したい 使用するつもりはない 無回答
①これまでの使用頻度はどのくらいでしょうか? 13名 14名 24名 5名 ②①で「ほとんど使用していない」とお答えの方に伺います。 今後、オホーツク産小麦を使用したいと思いますか? 7名 前向きに使用を検討したい 16名 使用するつもりはない 0名 無回答 1名 頻繁に使用している たまに使用している ほとんど使用していない 無回答 積極的に使用したい 使用頻度 頻繁に使用している たまに使用している ほとんど使用していない 無回答 今後の使用について 積極的に使用したい 前向きに使用を検討したい 使用するつもりはない 無回答
2016.7 集計 1.アンケート回答者について ・性別 14名 30名 0名 ・年齢 4名 10名 12名 13名 5名 0名 ・現所在地 15名 16名 9名 4名 ・職業 6名 7名 1名 8名 1名 0名 4名 0名 3名 14名 無回答 10代~20代 北海道外 北海道内(オホーツクを除く) オホーツク管内 その他(主婦、小売業、飲食店など) 教育関連 行政関連 農業関連 食材メーカー 問屋 パン・菓子教室 麺製造 菓子製造 パン製造
北海道小麦キャンプ2016inオホーツク
オホーツク産小麦のおいしさ引き出す講習会(菓子部門) 来場者アンケート
無回答 女性 男性 無回答 60代~ 50代 40代 30代 ・職業 パン製造 菓子製造 麺製造 パン・菓子教室 問屋 食材メーカー 農業関連 行政関連 教育関連 その他(主婦、小売業、飲食店など) ・性別 男性 女性 無回答 ・年齢 10代~20代 30代 40代 50代 60代~ 無回答 ・現所在地 オホーツク管内 北海道内(オホーツクを除く) 北海道外 無回答①これまでの使用頻度はどのくらいでしょうか? 25名 8名 10名 1名 ②①で「ほとんど使用していない」とお答えの方に伺います。 今後、北海道産小麦を使用したいと思いますか? 3名 前向きに使用を検討したい 7名 使用するつもりはない 0名 無回答 0名 3.北海道産小麦を使用した菓子、パン、麺類について ①どのくらい購入して(食べて)いますか? 23名 15名 2名 1名 3名 ②①で「いつも購入している(食べている)」とお答えの方に伺います。 いつも購入して(食べて)いる理由をお聞かせ下さい。(複数回答可) 17名 13名 16名 5名 0名 ほとんど購入しない(食べない) たまに購入している(食べている) いつも購入している(食べている) 美味しいから 地場産業振興のため 地元産だから安心、安全 無回答 その他 無回答 その他 無回答 ほとんど使用していない たまに使用している 頻繁に使用している 積極的に使用したい ・使用頻度 頻繁に使用している たまに使用している ほとんど使用していない 無回答 ・道産小麦の購入頻度 いつも購入している (食べている) たまに購入している (食べている) ほとんど購入しない (食べない) その他 無回答 ①を選んだ理由 地元産だから安心、安全 地場産業振興のため 美味しいから その他 無回答 ・今後の使用について 積極的に使用したい 前向きに使用を検討したい 使用するつもりはない 無回答
4.オホーツク産小麦の使用について ①これまでの使用頻度はどのくらいでしょうか? 10名 9名 24名 1名 ②①で「ほとんど使用していない」とお答えの方に伺います。 今後、オホーツク産小麦を使用したいと思いますか? 3名 前向きに使用を検討したい 20名 使用するつもりはない 1名 無回答 0名 ほとんど使用していない たまに使用している 頻繁に使用している 積極的に使用したい 無回答 使用頻度 頻繁に使用している たまに使用している ほとんど使用していない 無回答 今後の使用について 積極的に使用したい 前向きに使用を検討したい 使用するつもりはない 無回答
2016.7 集計 1.アンケート回答者について ・性別 男性 14名 女性 15名 無回答 0名 ・年齢 10代~20代 0名 30代 6名 40代 11名 50代 7名 60代~ 3名 無回答 2名 ・現所在地 オホーツク管内 12名 北海道内(オホーツクを除く) 9名 北海道外 5名 無回答 3名 ・職業 パン製造 2名 菓子製造 2名 麺製造 3名 パン・菓子教室 0名 問屋 1名 食材メーカー 5名 農業関連 2名 行政関連 1名 教育関連 2名 その他(麺製造、小売業、主婦など) 11名 無回答 0名