目 次
Profile
大正製薬グループは、当社ならびに子会社34社及び関連会社4社により構成されています。 グループ全体の統括会社である大正製薬ホールディングス株式会社のもと、 OTC医薬品(一般用医薬品)を中心としたセルフメディケーション事業、 医療用医薬品を手掛ける医薬事業が両輪となって、バランスの取れた持続的な成長と競争力の強化を図っています。 大正製薬ホールディングス ビオフェルミン 製薬 大正製薬 大正富山医薬品 富山化学工業* 養命酒製造* 子会社・ 関連会社 24.1% 34.0% 55.0% 45.0% 64.0% 100.0% 数値:出資比率 * 持分法適用関連会社32
事業概況32
セルフメディケーション事業40
医薬事業44
財務セクション 44 連結財務ハイライト 46 連結経営指標 48 連結セグメント別の状況 50 財務分析 52 連結貸借対照表 54 連結損益計算書 55 連結包括利益計算書 56 連結株主資本等変動計算書 57 連結キャッシュ・フロー計算書58
関係会社の状況59
会社概要/株式の状況 Fact Section1
経営理念2
大正製薬グループの歴史4
連結財務・非財務ハイライト Introduction Top Message6
トップメッセージ TAISHO Story10
大正製薬グループの価値創造プロセス16
ビジネスを支える経営基盤 16 役員紹介 18 コーポレート・ガバナンス 21 リスクマネジメント 22 信頼性保証体制 24 コンプライアンス26
社会活動報告 26 社会とともに 29 従業員とともに30
環境活動報告 30 環境活動の方針 31 環境行動目標及び実績と今後の取り組み内容本アニュアルレポートに記載されている業績見通し等の 将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び 合理的であると判断する一定の前提に基づいており、そ の達成を当社として約束する趣旨のものではありません。 また、 実際の業績等は様々 な要因により大きく異なる 可能性があります。 〈見通しに関する注意事項〉 【対象組織】大正製薬ホールディングス、大正製薬、大正富山医薬品、 グループ会社 【対象事業】セルフメディケーション事業及び医薬事業ほか 【対象期間】 2016年4月1日から2017年3月31日 (一部、2016年3月以前、2017年4月以降の報告も含みます) 〈本レポートの対象範囲〉 健康と美を願う生活者に納得していただける 優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、 社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献する 使 命 ミッション 1. 本業に徹する (1)セルフメディケーション事業、医薬事業 (2)科学的、客観的根拠が呈示出来、当社の強みが活かせる事業 2. 事業活動において持続的な成長を続け、 以下のステークホルダーから期待されている責務を果たす (1)生活者に対して、「健康」をテーマとしたあらゆる分野で、生活者の健康でより豊かな暮らしの実現を図る (2)得意先・取引先に対して、公正で合理的な関係を築き、これを維持する (3)従業員に対して、個人の人権や人格を尊重し、雇用の確保を図る (4)株主・投資家に対して、的確な情報を公正、適時に開示する (5)地域社会に対して、企業市民として積極的に参画し、環境保全にも努め、共存共栄を図る 経 営 方 針 ビジョン 創業の精神に則り、以下の価値観を社内で共有して事業活動に取り組む 法令等の遵守 高い倫理観 正直、勤勉、熱心 競争の視点(より良い品質のものを、より安く、より良いサービスとともに) 合理的思考 長期的視点での価値基準 行 動 基 準 バリュー コーポレートサイト http://www.taisho-holdings.co.jp/ 財務情報 http://www.taisho-holdings.co.jp/ir/ 社会・環境への取り組み http://www.taisho-holdings.co.jp/environment/
Web
で詳細な報告をしています2015 年 3 月期 2010 年 3 月期 2005 年 3 月期 ◎ 2000 年 3 月期 1995 年 3 月期 ◎ 1990 年 3 月期 1985 年 3 月期 ◎ 1980 年 3 月期 1975 年 3 月期 ◎ 1970 年 3 月期 1965 年 3 月期 ◎ 1960 年 3 月期 1955 年 3 月期 1950 年 3 月期 1945 年 3 月期 2017
大正製薬グループの歴史
創業以来100
年以上にわたり醸成された「安心」「信頼」の企業 ブランドこそが私たち大正製薬グループの価値創造の源泉で あり、次の100
年も新しい価値創造へ挑戦し続けていきます。History
1912年:大正製薬所創業
1927年:鎮咳薬<
パブロン>
発売 1928年:株式会社大正製薬所設立
1957年:医療用医薬品の販売開始 1962年:ドリンク剤「リポビタンD
」発売 1963年:台湾で「力保美達」発売 1991年:マクロライド系抗生物質製剤 「クラリス」発売 1999年:日本初の発毛剤「リアップ」発売 2006年:大正製薬ダイレクト開設 2009年: PT Bristol-Myers Squibb Indonesia Tbkの アジアOTC医薬品事業を取得 社会の動き 1950年薬価基準制度発足 1961年国民皆健康保険実現 1964年東京オリンピック開催1912~1944
創業の時代
発展への布石
1961~1972
事業の拡大
ドリンク剤躍進株式公開
1945~1960
戦後の新スタート
大型製品の発売と
販売網の拡大
大正製薬グループ2015 年 3 月期 2010 年 3 月期 2005 年 3 月期 ◎ 2000 年 3 月期 1995 年 3 月期 ◎ 1990 年 3 月期 1985 年 3 月期 ◎ 1980 年 3 月期 1975 年 3 月期 ◎ 1970 年 3 月期 1965 年 3 月期 ◎ 1960 年 3 月期 1955 年 3 月期 1950 年 3 月期 1945 年 3 月期 2017 2015 年 3 月期 2010 年 3 月期 2005 年 3 月期 ◎ 2000 年 3 月期 1995 年 3 月期 ◎ 1990 年 3 月期 1985 年 3 月期 ◎ 1980 年 3 月期 1975 年 3 月期 ◎ 1970 年 3 月期 1965 年 3 月期 ◎ 1960 年 3 月期 1955 年 3 月期 1950 年 3 月期 1945 年 3 月期 2017 2011年:
大正製薬ホールディングス設立
2014年:2
型糖尿病治療剤「ルセフィ」発売2
,
798
億円
2017
年
3
月期
売上高 1973年第1次石油危機 1995年ドリンク剤の再販制度撤廃 2009年改正薬事法施行 1999年一般用医薬品の販売規制緩和 2014年医薬品医療機器等法施行1992~2001
激動する
事業環境への挑戦
1982~1991
国際化と
総合化への布石
1973~1981
研究開発力の
強化
2002~
総合健康産業を
目指して
連結財務・非財務ハイライト
2013
2014
2015
2016
2017
売上高285
,
168
295
,
957
290
,
498
290
,
135
279
,
773
セルフメディケーション事業171
,
271
181
,
753
176
,
295
180
,
722
179
,
992
医薬事業113
,
896
114
,
204
114
,
202
109
,
413
99
,
781
売上総利益*1176
,
210
184
,
693
178
,
248
176
,
813
178
,
226
販売費及び一般管理費140
,
873
143
,
009
146
,
273
147
,
935
146
,
260
対売上高比率(%)49
.
4
48
.
3
50
.
4
51
.
0
52
.
3
研究開発費23
,
331
21
,
874
21
,
554
21
,
768
21
,
260
広告宣伝費16
,
833
16
,
960
19
,
169
21
,
366
22
,
087
販売促進費28
,
364
31
,
159
32
,
355
31
,
775
30
,
079
営業利益35
,
337
41
,
683
31
,
974
28
,
878
31
,
966
対売上高比率(%)12
.
4
14
.
1
11
.
0
10
.
0
11
.
4
親会社株主に帰属する当期純利益26
,
320
32
,
692
24
,
528
22
,
473
28
,
781
フリー・キャッシュ・フロー31
,
933
38
,
235
15
,
552
31
,
396
38
,
705
総資産676
,
388
728
,
442
768
,
092
759
,
049
771
,
222
純資産578
,
158
611
,
933
653
,
242
643
,
127
665
,
088
自己資本比率(%)83
.
6
82
.
4
83
.
3
82
.
9
84
.
2
ROE
(%)4
.
8
5
.
6
4
.
0
3
.
5
4
.
5
ROA
(%)4
.
0
4
.
7
3
.
3
2
.
9
3
.
8
1
株当たり配当金(円)120
.
00
*2110
.
00
110
.
00
100
.
00
110
.
00
配当性向(%)36
.
9
27
.
3
36
.
4
36
.
0
30
.
5
従業員数(人)6
,
370
6
,
381
6
,
609
6
,
517
6
,
461
女性管理職層比率(%)*38
.
8
9
.
5
10
.
8
11
.
4
12
.
0
廃棄物(総排出量)(トン)*46
,
518
6
,
208
5
,
378
6
,
277
5
,
743
*1 返品調整引当金繰入・戻入調整後 *2 大正製薬の創業 100 周年を記念し実施 *3 大正製薬ホールディングス、大正製薬、大正富山医薬品の在勤者 *4 大正製薬ホールディングス、大正製薬、大正富山医薬品のデータ (百万円) 3月31日に終了した会計年度(%) 12.0 0 5.0 10.0 15.0 2017 2016 2015 2014 2013 (トン) 0 2,000 4,000 6,000 8,000 5,743 2017 2016 2015 2014 2013 女性管理職層比率は、前期比0.6ポイント増の12.0%となりま したが、「2018年度までに女性管理職層比率13%」の目標達成を 目指していきます。 女性管理職層比率 大正製薬では、廃棄物の排出抑制とともに、適正な循環利用 を促進することで埋立処分量の削減に努めています。 廃棄物(総排出量) (%) ROE ROA 3.8 4.5 0 2.0 4.0 6.0 2017 2016 2015 2014 2013 (円) (%) 1株当たり配当金(左軸) 0 40.00 80.00 120.00 160.00 30.5 0 10.0 20.0 30.0 40.0 配当性向(右軸) 110.00 2017 2016 2015 2014 2013
ROEは、前期比1.0ポイント増の4.5%、ROAは、前期比0.9
ポイント増の3.8%となりました。ROE
/ROA
1株当たり配当金は110円となり、配当性向は30.5%となりま
した。1
株当たり配当金/配当性向 (百万円) セルフメディケーション事業 医薬事業 279,773 179,992 99,781 0 100,000 200,000 300,000 2017 2016 2015 2014 2013 (百万円) 研究開発費 販売費及び一般管理費(研究開発費を除く) 0 40,000 80,000 120,000 160,000 146,260 21,260 125,000 2017 2016 2015 2014 2013 連結売上高は、前期比104億円減(3.6%減)の2,798億円と なりました。 セルフメディケーション事業の売上高は、前期比7億円減 (0.4%減)の1,800億円、医薬事業の売上高は、前期比96億円減 (8.8%減)の998億円となりました。 販売費及び一般管理費は前期比17億円減(1.1%減)の1,463億 円となりました。そのうち研究開発費は、5億円減(2.3%減)の213億円、対売上高比率は7.6%となりました。
セルフメディケーション事業の研究開発費は前期と比べほぼ 変わらずの55億円、医薬事業の研究開発費は前期比5億円減の158億円となりました。
トップメッセージ
あなたの、健康のそばに。
代表取締役社長上原 明
大正製薬グループは、 「健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、 社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献する」を 使命として、事業を展開しています。現在のヘルスケア産業の環境は、過去と比べ、大きく変化しています。その変化は
3
つの特徴で 表せると思います。1
つ目は、高齢長寿社会が到来していることです。日本だけでなく、世界でも急速に少子高齢化 と長寿化が進んでいます。これに付随する形で、若年層の雇用機会の減少、貧富の差の拡大、国民 医療費等の社会保障費の増大、といった問題が生じていることを認識しておかなければなりません。2
つ目はグローバル化の進展です。ヒト、モノ、金だけではなく、情報やサービスなどの領域に おいて、情報、交通、物流等の技術の発展によってグローバル化が進展しています。3
つ目は生活者主権の視点がますます必要になってきたことです。2
つ目のグローバル化により、 生活者がインターネット等の情報技術を使って世界中の様々な情報を集め、その中から購入するモ ノを決めることができるようになりました。今までは限られた国内の製品の中から購入せざるを得 なかった、いわば「国内市場の神様」の存在から「グローバルマーケットの王様」になったといえます。 このような環境変化の中、当社をはじめ医薬品業界は、病気の予防または治療という市場におい て、生活者の方々にどのように役立っていくべきか、世の中にどのように貢献していくかを考えて いかなければ生き残れなくなりました。 健康を維持するためには、適切な食事と適度な運動、十分な休養を取り、「自分の健康は、自分 のために、自分で守る」というセルフメディケーション意識を持つことが必要です。病気治療のた めに専門医を頼って病院へ通院するということを自転車の後輪に例えるならば、常日頃よりセルフ メディケーションを意識して自分の健康をハンドリングすることが前輪に相当し、病気の早期発見・ 早期治療、ひいては健康寿命の延伸につながります。生活者の方々の意識改革を図り、そのニーズ に対応することが当社の使命だと考えています。 408,071 8.3 (億円) (%) 出所:2016年版「厚生労働白書」、内閣府「主要統計データ」 国民医療費(左軸) 名目GDP割合(右軸) 0 140,000 280,000 420,000 2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 6.0 7.0 8.0 9.0 国民医療費と名目GDP割合の推移ヘルスケア産業を取り巻く環境の変化
トップメッセージ 大正製薬グループでは、
OTC
医薬品を中心としたセルフメディケーション事業と医療用医薬品を 手掛ける医薬事業をバランスよく成長させながら収益基盤を強固にし、企業価値の最大化を目指し ています。また、海外では、持続的な成長へ向け、進出している全ての地域においてプレゼンスの 向上に努めます。冒頭に申し上げた流れを踏まえ、以下のように対応してまいります。(
1
)セルフメディケーション事業(国内)
セルフメディケーション事業の目的は「健康なうちに美しく老いたい、できるだけ他人様に迷惑を 掛けずに」という高齢者の願望や、「自分の健康は、自分のために、自分で守る」という生活者の自 助意識の醸成に貢献することです。そのためには「健康寿命の延伸」を謳う様々な政策を活用しなが ら、セルフメディケーション税制*1やスイッチOTC
医薬品*2の推進、ビタミン含有保健剤の効能・効 果見直しに対応し、生活者の欲する製品の開発や健康食品やスイッチOTC
医薬品を活用するという ことが待ち望まれています。 本事業につきましては、「需要を創造し、強いブランドを作る」活動を継続し、強化してまいります。 生活者の健康意識やニーズに対応した、新しい領域・新しいコンセプトの商品を開発し、育成して まいります。また、生活者との接点の拡大と、共感の獲得を目指した活動を実践することで、生活 者から支持される強いブランドを作ってまいります。(
2
)セルフメディケーション事業(海外)
当社の海外部門は、アジアを中心とした国際展開がメインであり、各国の薬事行政との情報交換 を、政府支援を受けながら、さらに推し進めたいと考えます。業界自体でも、アジア太平洋セルフ メディケーション協会(APSMI
)*3を活性化することで、情報交換を効率的に行ってまいります。 持続的な成長の実現へ向けて、引き続き東南アジアを中心とした成長市場において、ドリンク剤 事業とともにOTC
医薬品を軸とした事業展開をより一層強化し、当社グループのプレゼンス向上に 努めてまいります。具体的には、解熱鎮痛薬「Tempra
」や外用消炎鎮痛薬「Counterpain
」等、既存 の主力ブランドの周辺領域における新製品の開発や剤形追加などにより、新たなユーザーの開発に 取り組むことで、事業を成長させてまいります。 中長期的な成長基盤の獲得へ向け、当社グループで保有する事業リソースを活用し、新たな国・ 領域への展開にも積極的に取り組んでまいります。大正製薬グループの取り組みと今後の方向性
*1 一世帯で、年間1万2千円以上10万円以下のスイッチOTC医薬品の購入に関して税控除を受けられる、2017年1月より施行された制度 *2 要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品 *3 アジア・オセアニア地域における、各国・地域のOTC医薬品の業界団体とメーカーを集約した組織。2016年10月に、当社社長の上原明が 第4代会長に就任
(
3
)医薬事業
事業環境は大変厳しく変わりつつあります。長期収載医薬品の急激な薬価引き下げやジェネリッ ク医薬品の使用促進が強化される中、毎年の薬価見直しが検討されています。さらには医学、薬学 の領域を超えて他の領域との技術融合が始まり、基礎研究、治療技術、診断技術、創薬技術等の幅 広い研究領域で新しい技術が導入されています。 そのような中、本事業の研究開発では、感染症、整形外科疾患、精神疾患、代謝性疾患などを中 心に、継続的な新薬の上市に向けた取り組みを強化してまいります。開発化合物の早期承認取得を 目指すとともに、国内外の企業からの有望な新薬候補物質の導入を積極的に行い、パイプラインの 強化を図ってまいります。また、外部研究機関との連携を強化し、継続的なオリジナル開発化合物 の創出を図るために、新技術の導入や産学連携などにも取り組んでまいります。販売面では、きめ 細かい情報提供を確実に行うことにより、「ルセフィ」及び「ロコア」等、ここ数年で発売した新薬の 売上最大化に努めてまいります。 医薬品業界を取り巻く事業環境は厳しさを増していますが、当社グループは環境の変化に機敏 に対応するため、今一度、会社の理念を念頭に置き、コーポレート・ガバナンスのさらなる強化と 徹底した品質管理に努め、グループ全体の総合力の向上を図ってまいります。 今後とも一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。 代表取締役社長上原 明
信頼性保証 コーポレート・ガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社会活動 環境活動
医薬事業
感染症 治療薬 整形外科疾患治療薬 精神疾患治療薬大正製薬
グループ
社
会
課
題
資 源 の 活 用 製造・ 知的資本 人的資本 社会・ 関係資本 自然資本 財務資本セルフメディケーション事業
OTC
医薬品 特定保健用食品 高齢長寿社会 社会保障費の増加 品質管理の問題 環境問題 災害 多様化する 健康ニーズ 医療ニーズ大正製薬グループの
生み出す価値
大正製薬グループの価値創造プロセス
生
活
者
病院、医療機関、 調剤薬局など 信頼性保証 コーポレート・ガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社会活動 環境活動 薬局・薬店、 ドラッグストア、 スーパー、 コンビニ、 通信販売など 価 値 還 元・社 会 貢 献 医薬品の 安全・安定 供給 革新的な 新薬の提供 ライフ サイエンスの 発展 社会環境活動 による貢献 健康で豊かな 暮らしへの 貢献生 み 出 す 価 値
代謝性疾患 治療薬 機能性表示食品など生
活
者
病院、医院、 調剤薬局など 信頼性保証 コーポレートガバナンス リスクマネジメント コンプライアンス 社会活動 環境活動 薬局・薬店、 ドラッグストア、 スーパー、 コンビニ、 通信販売など 価 値 還 元・社 会 貢 献 医薬品の 安全・安定 供給 革新的な 新薬の提供 ライフ サイエンスの 発展 社会環境活動 による貢献 健康で豊かな 暮らしへの 貢献生 み 出 す 価 値
代謝性疾患 治療薬 機能性表示食品など 社内及び社外の資源を活用し、2
つの事業を展開しています。 事業活動を通じて生み出した成果の一部は再び経営資源として活用し、 事業活動を持続させることで、 多くのステークホルダーの皆様が期待する責務を果たしています。大正製薬グループの価値創造プロセス
1962
年、リポビタンD
は、高度成長時代の日本市場に、 それまでなかった斬新なアイデアが集結したドリンク剤とし て生まれました。従来、市場に存在していたアンプル剤(主 に20mL
)を100mL
に増量した上、内容成分数や量を増やし、 風味などの服用感にも配慮した全く新しい製品でした。専 用の冷蔵ストッカーも開発し、全国の薬局・薬店に導入しま した。 その後、日本発の商品として東南アジア地域を中心に世界 各国にも進出し、日本文化の輸出の側面を持ちつつ新たな市 場を創り、シリーズの累計販売本数は約390
億本に達してい ます。 また、様々なニーズや飲用シーンにきめ細かく対応する ため、用途・目的に応じたシリーズ品も展開しています。新 たなコミュニケーションコンセプトHave a Dream
を掲げ、 夢に向かって前向きに努力する人々を応援するブランドとし て、幅広い世代に長くご愛顧いただけるよう、これからも様々 な施策を打ち出していきます。リポビタンシリーズの歩み
誕生から
55
年 。世代を超えて愛され続けています。
リポビタンシリーズ の歩み リポビタン液(20mL) タイの LIPOVITAN-D (現在) 初代 リポビタンD ドリンク剤専用 冷蔵ストッカー (当時) 現 在 TVCM1960
年 ドリンク剤「リポビタンD」の前身であるリポビタン(錠剤)、 リポビタン液(20mL)を発売1962
年 リポビタンD(100mL
)発売(医薬品)1963
年 台湾で「力保美達」発売1965
年 タイで「LIPOVITAN-D」発売1999
年 医薬品販売規制緩和により、リポビタンDをはじめとするシリーズ製品の一部は 医薬品から指定医薬部外品となり、一般小売店や自動販売機での販売を開始 リポビタンブランドサイト http://www.taisho.co.jp/lipovitan/ 現在の主な リポビタンシリーズ製品パブロンは
1927
年に鎮咳薬として誕生して以来、せきや 熱、鼻みずといったかぜの諸症状を緩和するかぜ薬へと発展 を遂げ、時代の変化に対応しながらより優れた効き目の製品 を開発すべく努力を重ねてきました。 医療用医薬品の有効成分を一般用医薬品へ転用することに 国内でいち早く取り組み、新しい成分を配合した製品を次々 と発売することで、トップブランドとしての地位を築いてき ました。現在では、かぜ薬を中心に鼻炎治療薬や予防対策の うがい薬、マスクまでの、かぜ関連のトータルブランドとし て幅広い製品展開をしています。 また、多くの女優の皆様にパブロンの温かい世界観を演じ ていただき、「家族・愛情・思いやり」をコンセプトに一貫し た広告活動を続けていることもトップブランドを維持する上 で大切な要素です。 当社はパブロンが幅広い方々に愛され、ご家族のために選 んでいただけるよう製品開発に努めるとともに、優れた効き 目のかぜ薬をお届けするために、処方研究、製剤技術の向上 に取り組んでいきます。パブロンシリーズの歩み
パブロンは鎮咳薬として誕生してから、時代とともに進化を遂げてきました。
パブロンの歩み 【鼻炎症状の緩和】 パブロン鼻炎カプセルSα(指定第2類医薬品) 【早めの栄養補給】 パブロン滋養内服液(指定医薬部外品) パブロン滋養内服液ゴールド(指定医薬部外品) 【かぜの予防対策】 パブロンハンドジェル365(指定医薬部外品) パブロンうがい365(指定医薬部外品) パブロンマスク365ふつうサイズ パブロンブランドサイト http://www.taisho.co.jp/pabron/ その他ラインアップ 現 在1927
年 パブロン錠・パブロン液発売(鎮咳薬 生薬エキスを主に配合)1955
年 パブロンA・パブロンB発売(かぜの諸症状を緩和するかぜ薬)1981
年 パブロンゴールドカプセル発売(スイッチOTCかぜ薬の第1号)2015
年 パブロンSゴールドW微粒・錠発売 パブロン錠 パブロンA パブロンB パブロンゴールドカプセル パブロンSゴールドW (指定第2類医薬品)当社グループは、
1963
年に初めてドリンク剤を台湾へ輸 出して以来、1983
年には初の現地法人を香港に設立、2013
年には上海に新工場を竣工するなど海外拠点を拡大しなが ら、経済成長の著しい東・東南アジア地域を中心にドリンク 剤の事業を展開してきました。現在では世界14
カ国でドリン ク剤を販売しています。OTC
医薬品については2009
年にアジアへ本格的に参入して 以来、M&A
等によって新たな事業基盤を獲得し、インドネシア、 タイ、マレーシア、フィリピンを中心に展開を図ってきました。 また、2016
年にはベトナムのハウザン製薬(株)と資本業 務提携契約を締結しており、両者の強みを活かしたシナジー を創出していく予定です。 今後もリポビタンシリーズの製造販売などで進出した経験 のある国・地域におけるOTC
医薬品市場への事業展開を強化 すると同時に、中長期的な成長基盤の獲得に向けて、これま で当社グループが国内外で培ってきたリソースを積極的に活 用し、新たな国やOTC
医薬品以外の領域への展開にも取り 組んでいきます。海外展開
大正製薬グループの価値創造プロセス東・東南アジア:グループ子会社・関連会社の紹介
台湾:台湾大正製薬股份有限公司 OTC医薬品・ドリンク剤などの製造(委託) 及び販売 中国:上海大正力保健有限公司 ドリンク剤などの製造及び販売 フィリピン:フィリピン大正製薬(株) OTC医薬品・ドリンク剤などの製造(委託)及び販売 タイ:大正オソサパ製薬(株) OTC医薬品・ドリンク剤などの販売 マレーシア: ホウ製薬ホールディングス(株) マレーシアを中心として 医薬品事業を行う子会社の経営管理業務 中国:香港大正製薬(力保健)有限公司 ドリンク剤などの販売 シンガポール:シンガポール大正製薬(株) ASEAN地域におけるOTC医薬品事業の統括 ベトナム:ハウザン製薬(株) OTC医薬品などの製造及び販売 ベトナム:ベトナム大正(有) ドリンク剤などの製造及び販売 本社 工場 インドネシア:大正製薬インドネシア(株) OTC医薬品の製造及び販売、 ドリンク剤などの製造(委託)及び販売医薬事業は、
1957
年に大正製薬初の医療用医薬品である 乾癬治療薬「ソリオン1
号」発売からスタートしました。医薬 事業に進出する際に、基礎研究分野の確立を第一とする常道 を忠実に守り、研究体制の整備及び拡充からその歩みを開始 したのです。さらに、1959
年には、自社開発第1
号として、 消化酵素剤「ベルナーゼ」を、1967
年には整形外科分野への 進出を果たした消炎鎮痛剤「オパイリン」を新薬として開発し てきました。これからも、「国際的に通用する独自の新薬開発」 をテーマに、オリジナリティの高い新薬開発で世界市場を目 指した戦略的な展開を行っていきます。医療用医薬品の開発
自社開発のマクロライド系の 抗生物質。世界的水準でのオリ ジナルな抗生物質の創製は至 難とされた時代において、国 際レベルの抗生物質として生 まれ、世界100カ国以上で広く 使われてきました。 クラリス®
(1991年発売) 中外製薬(株)と共同で開発し た骨粗鬆症治療剤(活性型ビタ ミンD3製剤)。骨粗鬆症は、そ の発症要因に「カルシウム代謝」 及び「骨代謝」の異常が関与しています。エディロール®はその 両方を改善する新しいタイプの活性型ビタミンD3製剤です。 エディロール®
(2011年発売) 自社オリジナルに創製した2型糖尿病治療剤。腎尿細管にお いて糖の再吸収を行う輸送体であるナトリウム-グルコース共 輸送体2(sodium-glucose cotransporter 2; SGLT2)を選択 的に阻害することにより、糖を尿とともに体外に排泄し、血 糖値を低下させるタイプの薬剤です。 ルセフィ®
(2014年発売) 他社メーカー及び研究者 との共同開発により生ま れた末梢循環改善剤。血 管拡張作用及び血小板 凝集抑制作用等を有する 生体内物質であるプロスタグランジンE1を微細な脂肪粒子(リ ピッドマイクロスフェア)に封入した製剤です。 パルクス®
(1988年発売) 中外製薬(株)と共同で 開発した骨粗鬆症治療剤 (ビスホスホネート系骨 吸収抑制剤)。2剤形によ り患者さんのライフスタイルに合わせた骨粗鬆症治療が可能 です。 ボンビバ®
静注(2013年発売) ボンビバ®
錠(2016年発売) ロコア®
(2016年発売) 大正製薬とトクホンが共 同開発した経皮吸収型鎮 痛消炎剤。強力な消炎鎮 痛作用を有する貼付剤と して、変形性関節症の治 療における新しい選択肢となることが期待されています。「国際的に通用する独自の新薬開発」をテーマに積極的な研究開発を進めています。
ビジネスを支える経営基盤
役員紹介
(2017年6月29日現在) 1977.4 大正製薬株式会社入社 1977.6 同社取締役 1978.6 同社専務取締役 1980.6 同社取締役副社長 1981.6 同社代表取締役副社長 1982.6 同社代表取締役社長 2002.10 大正富山医薬品株式会社代表取締役社長 2006.4 同社取締役名誉会長 2007.6 同社相談役(現在に至る) 2009.4 大正製薬株式会社代表取締役会長兼社長 2011.10 当社代表取締役会長兼社長 2012.6 大正製薬株式会社代表取締役会長 2013.6 当社代表取締役社長(現在に至る) 2015.6 大正製薬株式会社取締役会長(現在に至る) 代表取締役社長 上原 明 2000.4 大正製薬株式会社入社 2000.5 アボット・ラボラトリーズ入社 2006.8 大正製薬株式会社経営企画部 2006.10 同社理事、医薬事業グループ担当役員補佐 大正富山医薬品株式会社営業本部副本部長 2007.6 大正富山医薬品株式会社取締役 大正製薬株式会社取締役 2008.6 同社常務取締役 2009.4 同社取締役副社長 2011.10 当社取締役副社長 2012.6 大正製薬株式会社代表取締役社長 (現在に至る) 2013.6 当社取締役 2015.6 当社取締役副社長(現在に至る) 取締役副社長 上原 茂 1978.4 大正製薬株式会社入社 2001.10 同社人事労務部長 2005.7 同社理事、人事部長 2008.10 同社執行役員 2013.4 当社執行役員 大正製薬株式会社上席執行役員 2015.6 当社取締役(現在に至る) 大正製薬株式会社取締役 2016.4 同社取締役常務執行役員 (現在に至る) 取締役 渡邊 哲 1982.5 大正製薬株式会社入社 1982.6 同社取締役 1983.6 同社常務取締役 1985.6 同社専務取締役 1994.6 同社取締役副社長 1999.6 同社代表取締役副社長 2006.4 大正富山医薬品株式会社代表取締役社長 2009.4 大正製薬株式会社取締役副会長 2011.10 当社取締役副会長 2012.6 大正製薬株式会社相談役(現在に至る) 2013.6 当社取締役 2015.4 大正富山医薬品株式会社取締役相談役 (現在に至る) 2015.6 当社取締役相談役(現在に至る) 取締役相談役 大平 明 2004.1 大正製薬株式会社入社 2006.10 同社理事、セルフメディケーション事業 グループ担当役員補佐 2007.4 同社営業推進本部副本部長、 商品開発本部副本部長 2008.4 同社セルフメディケーション研究開発本部長、 営業推進本部副本部長、 商品開発本部副本部長 2008.6 同社取締役 2009.4 同社常務取締役 2011.10 当社常務取締役 2012.6 大正製薬株式会社専務取締役 2013.6 当社取締役(現在に至る) 2014.6 大正製薬株式会社代表取締役副社長 (現在に至る) 2015.6 大正富山医薬品株式会社取締役(現在に至る) 2017.6 ビオフェルミン製薬株式会社取締役会長 (現在に至る) 取締役 上原 健 1975.4 大正製薬株式会社入社 1990.4 同社大阪支店医薬部長 1997.10 同社東京第1支店長 2003.4 大正富山医薬品株式会社執行役員 2004.6 同社取締役 2010.4 大正製薬株式会社執行役員、 医薬開発本部長 2010.6 同社取締役 2011.10 当社取締役(現在に至る) 2012.6 大正製薬株式会社常務取締役 2014.6 同社専務取締役 2015.4 同社取締役(現在に至る) 大正富山医薬品株式会社代表取締役社長 (現在に至る) 取締役 藤田 憲一 1976.4 大正製薬株式会社入社 2000.11 同社創薬第1研究室長 2001.4 同社創薬化学研究室長 2003.2 同社医薬QA推進室長 2004.4 同社理事、QA本部長 2008.4 同社執行役員、医薬化学研究所長 2008.7 同社医薬研究本部副本部長 2010.4 同社QA本部長 2015.4 当社執行役員 2015.6 当社取締役(現在に至る) 大正製薬株式会社取締役 2016.4 同社取締役常務執行役員(現在に至る) 取締役 亀尾 一弥1999.6 大正製薬株式会社社外監査役 2001.4 株式会社三井住友銀行相談役 2002.6 同行特別顧問 2005.3 同行名誉顧問(現在に至る) 2007.6 大正製薬株式会社社外取締役 2011.10 当社社外取締役(現在に至る) 森川 敏雄 2001.10 三井住友海上火災保険株式会社 代表取締役社長 2007.7 同社常任顧問 2011.6 大正製薬株式会社社外監査役 2011.10 当社社外監査役 2013.4 三井住友海上火災保険株式会社 シニアアドバイザー 2015.6 当社社外取締役(現在に至る) 2017.4 三井住友海上火災保険株式会社名誉顧問 (現在に至る) 植村 裕之 1974.3 株式会社丸井取締役商品部長 1982.1 同社常務取締役商品本部長 1984.10 同社常務取締役中央営業本部長 1994.1 株式会社エイムクリエイツ代表取締役社長 1997.4 株式会社ムービング代表取締役社長 2006.4 同社相談役 2010.1 豊島興業株式会社(現:株式会社アトム) 代表取締役社長(現在に至る) 2015.6 当社社外監査役(現在に至る) 監査役(社外) 青井 忠四郎 1982.4 弁護士登録(第一東京弁護士会) ファーネス・佐藤・石澤法律事務所 (現:石澤・神・佐藤法律事務所)入所(現在に至る) 1987.5 米国デューク大学ロースクール卒業(LLM) 1990.10 ニューヨーク州弁護士資格取得 1999.4 最高裁判所司法研修所刑事弁護教官 2001.11 更生会社株式会社マイカル管財人代理 2001.12 司法試験第二次試験考査委員(憲法) 2008.4 駒澤大学法科大学院客員教授 2010.1 更生会社株式会社日本航空 外管財人代理 2011.4 第一東京弁護士会副会長 2012.3 サッポロホールディングス株式会社 社外監査役(現在に至る) 2013.6 三井金属鉱業株式会社社外取締役(現在に至る) 2015.6 当社社外監査役(現在に至る) 2016.4 日本弁護士連合会理事 監査役(社外) 佐藤 順哉 役員区分 取締役会出席状況 監査役会出席状況 選任理由 森川 敏雄 社外取締役 15回/15回 ― 経営者として長年にわたり活躍され、企業経営に係る豊富な経験に基づく高い見識を有しておられます。当社経営に対し適切な助言をいただき、コーポレート・ガバナンス 体制強化に貢献されていることから選任しています。 植村 裕之 社外取締役 15回/15回 ― 経営者として長年にわたり活躍され、企業経営に係る豊富な経験に基づく高い見識を有しておられます。当社経営に対し健全かつ効果的な経営の推進についてご指導いた だいていることから選任しています。 青井 忠四郎 社外監査役 15回/15回 9回/9回 企業経営者として豊富な経験と幅広い知識を有し、外部の視点を持って監査役としての役割を果たしていただけると判断したため選任しています。 佐藤 順哉 社外監査役 15回/15回 9回/9回 弁護士としての豊富な経験と専門知識ならびに高い法令遵守の精神を有されているため、これらを当社の監査体制強化に活かしていただけると判断したため選任しています。 1969.4 大正製薬株式会社入社 1986.4 同社大阪支店新薬部長 1990.4 同社福岡支店医薬部副支店長 1995.4 同社医薬部副支店長 1996.4 同社東京支店医薬支店長 1997.6 同社取締役 2002.10 大正富山医薬品株式会社取締役営業本部長 2006.6 同社常務取締役営業本部長 2010.6 大正製薬株式会社医薬顧問 2012.6 大正富山医薬品株式会社専務取締役 2015.4 同社取締役 2015.6 同社監査役(非常勤)(現在に至る) 当社常勤監査役(現在に至る) 大正製薬株式会社常勤監査役(現在に至る) 監査役 佐々木 賢明 1997.12 大正製薬株式会社入社 1998.4 ドイツ大正食品有限会社社長 2002.4 大正製薬株式会社財務管理部長、 外国業務管理部長 2004.10 同社経理部長 2011.6 同社常勤監査役(現在に至る) 2011.10 当社常勤監査役(現在に至る) 監査役 小林 久二
ビジネスを支える経営基盤
コーポレート・ガバナンス
基本的な考え方
大正製薬グループは、国際的な競争の中でも着実に成長・ 発展し続けられるように、一層強固な経営基盤構築を目指し ています。 当社は、2011
年10
月3
日に大正製薬グループ全体を統括 する純粋持株会社として設立され、グループの経営戦略立案 機能を担い、各事業や国内外への経営資源の効果的な配分 を行うことにより、セルフメディケーション事業と医薬事業 のバランスの取れた持続的な成長及び競争力の強化ならびに 両事業の相乗効果の発揮による企業価値の増大を目指してい ます。 当社は、企業使命を実現するためにコーポレート・ガバナ ンスの充実を経営上の重要な課題の一つとして位置付け、当 社及びグループ各社の事業と業務の執行状況に関する監視・ 監督活動を適切に行い、グループ全体を的確に経営管理して いく仕組みを構築しています。具体的には、当社の取締役会 と監査役・監査役会とが緊密な連携を図るとともに、当社と グループ各社の経営管理機関との相互の情報伝達を通じて、 グループ全体を適切に経営管理していくことを基本に企業統 治の体制を整備し、適正に運用することにより、グループ全 体の事業目的の達成と社会的責任を果たしていくことを基本 的な考え方としています。ガバナンス体制の概要
当社は取締役会及び監査役・監査役会設置会社であります。2017
年6
月29
日現在、取締役会及び監査役会は、取締役9
名当社は、成長・発展し続けるため、強固な経営基盤の構築を目指し、コーポレート・ガバナンスの充実を
経営上の重要な課題として位置付けています。
コーポレート・ガバナンス体制図 株主総会 監査役会 監査役 取締役会 取締役 代表取締役 会計監査人 危機管理委員会 内部統制評価委員会 コンプライアンス 諮問委員会 内部通報窓口 (含:社外弁護士窓口) グループ経営に関する戦略企画、 サービス提供、モニタリング等の実施部署 監査役室 関係会社 経営諮問会議 選任・解任 選任・解任 選任・解任 選定・解職 情報伝達 情報伝達 情報伝達 モニタリング サービス提供 相談・通報 相談・通報 統括 連携 報告 報告 監査 監査で構成されています。 取締役会 取締役会は、定例的及び必要の都度、開催され、当社の業 務執行及びグループ経営に関する重要事項を決定するととも に、その状況を監督しています。また、取締役会の補助機関 として代表取締役等をメンバーとする経営諮問会議を必要に 応じて随時開催し、取締役会の付議事項等の重要事項を審議 し、経営判断の効率化と迅速化を図っています。 監査役会 監査役会は、原則として
3
カ月に1
回以上開かれ、監査役会 規則及び監査役監査基準に基づいて実施する監査役監査の 状況等について意見交換を行うほか、会計監査人から会計監 査及び内部統制監査の経過及び結果について報告を受けて います。各監査役は会社の業務の執行及び財産保全の状況 をチェックし、適宜、代表取締役及び取締役会に対して報告 するとともに、必要に応じ勧告等を行っています。 社外取締役・社外監査役 社外取締役・監査役は4
名です(P17
参照)(2017
年6
月29
日 時点)。当社と社外取締役及び社外監査役とは一切の人的関 係、資本的関係はありません。 社外取締役・社外監査役のサポート体制 取締役会事務局が、関連部署と連携して社外取締役・社外 監査役のサポートを行っています。 具体的には、電子データルームを通じた取締役会資料の事 前提供及び重要案件についての事前説明等を行っています。 また、事業上の課題・計画及びその進 状況等について、各 事業の担当役員が定期的に報告を行っています。 また、社外取締役・社外監査役との連絡・調整を担う担当 役員を指名し、社外取締役・社外監査役が必要と考える場合 に連携を図れる体制としています。 その他の体制整備 当社及びグループ各社の経営管理に横断的に関連する諸問 題に対応するために、危機管理委員会、コンプライアンス諮 問委員会、内部統制評価委員会等の各種委員会を設置し、対 リングを行い、当社及びグループ各社の経営管理者に的確な 情報を伝達できるように体制を整備しています。 また、当社及びグループ各社における業務の執行状況と関 連課題について、各社の主要部門が監査役に対して定例的に 報告会を実施するなど、経営管理に係る情報が適切に伝達さ れています。内部監査及び監査役監査の状況
当社の内部監査の組織は、業務執行ラインから独立した監 査専任組織として、監査部が設置されています。監査部の人 員は2017
年6
月29
日現在10
名であり、毎年、リスクの重要 性に応じて監査計画を作成し、内部監査規程に基づき内部監 査を実施しています。また、監査部は、グループ会社に設置 されている監査組織とも連絡を取り合い、グループ各社の内 部監査の実施を統括・監理しています。なお、内部統制の監 査については、監査部と会計監査人が監査の計画、手続き、 検証結果等について情報を共有し、相互の監査業務が適切か つ効率的に実施できるように連携を図っています。 監査役監査の組織は、常勤監査役2
名、社外監査役2
名で 監査役会を構成しています。また、専任スタッフを配置した 監査役室を設置し、監査役監査の実効性を高める措置を講じ ています。 各監査役は、監査役会において定めた監査役監査基準に 則って策定した監査方針・監査計画に従い、取締役の業務全 般にわたって監査を行っています。 常勤監査役は、取締役会のほか、重要会議に出席し、取締 役会及び取締役の意思決定ならびに業務執行の状況を日常 的に監査しています。 監査役会は、業務執行の状況、会計監査・内部統制監査の 経過及び結果について報告を受けるとともに、監査役が実施 した監査の状況や結果について代表取締役及び取締役会に 報告しています。 監査役、監査部及び会計監査人は相互に連絡を取り合い、 効率的かつ効果的な監査を実施することに役立てています。会計監査
当社は、PwC
あらた有限責任監査法人と金融商品取引法 及び会社法に基づく監査契約を締結し、同監査法人の会計監 査を受けています。ビジネスを支える経営基盤 コーポレート・ガバナンス
内部統制システム
当社は、内部統制の基本となる社内の諸制度・諸規程を整 備し、適切に運用されるように周知徹底を図っているほか、 法令及び社内の諸制度・諸規程に基づき、適正かつ効率的に 社内で業務が実施されていることを監査部、コンプライアン ス統括室、法務部、財務部、QA
統括室を中心にモニタリン グする体制を構築しています。 財務報告に係る業務の内部統制面に関しては、定期的に所 管部署による自己点検と監査部による内部監査を実施し、そ れらの検証結果を踏まえ、継続的に改善活動を実施していま す。また、金融商品取引法の内部統制報告制度に基づき、内 部統制報告書を提出するため、代表取締役の諮問機関として 内部統制評価委員会を設置しています。本委員会は、財務報 告に係る内部統制の整備状況と運用状況について、自己点検 及び内部監査による検証結果等に基づき、評価を行い、その 評価結果を代表取締役社長に提出しています。役員報酬
当社の役員報酬は、あらかじめ株主総会で決議された報酬 総額の範囲内で、取締役報酬については取締役会で、監査役 報酬については監査役の協議により決定しています。取締役 の報酬については、各取締役の職位・職務の内容及び当社の 状況等を勘案し、相当と思われる金額を支給水準とする月次 の一定金額報酬として決定しています。監査役の報酬につい ては、取締役の職務の執行を監査する権限を有する独立の立 場を考慮し、相当と思われる金額を支給水準とする月次の一 定金額報酬として決定しています。 なお、中長期的な業績向上と企業価値向上への貢献意欲 や士気を一層高めることを目的として、2012
年6
月28
日開催 の定時株主総会決議により、当社取締役(社外取締役を除く) に対し、退職慰労金の支給に代えて、株式報酬型ストックオ プション(新株予約権)を導入しました。株主総会の活性化及び
議決権行使の円滑化に向けての取り組み
当社では、株主総会招集通知の早期発送に取り組んでお り、株主総会開催日の3
週間前を目途に、できるだけ早期に 発送することにしています。なお、株主総会招集通知は当 社ホームページ上にも掲載することにしております。また、2015
年より招集通知の発送前に、当社ホームページならび に「東証上場会社情報サービス」にて開示を行っています。 なお、2013
年6
月開催の定時株主総会より、狭義の招集通知 と参考書類の英訳版を、当社ホームページに掲載しています。 電磁的方法による議決権の行使については、2013
年6
月開 催の定時株主総会より、個人投資家ならびに機関投資家の利 便性向上を図るため、議決権行使のIT
化を実施しています。 また、(株)ICJ
が運営する議決権電子行使プラットフォーム に参加しています。 (注) 1 取締役の報酬等の額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれておりません。 2 取締役の報酬限度額は、2012年6月28日開催の第1回定時株主総会において年額360百万円以内(うち社外取締役分は年額36百万円以内)と決議いただいております。 また別枠で、2012年6月28日開催の第1回定時株主総会において、ストックオプション報酬額として年額70百万円以内と決議いただいております。 取締役・監査役の報酬 役員区分 報酬等の総額(百万円) 報酬等の種類別の総額 (百万円) 対象となる役員の員数 (名) 基本報酬 ストックオプション 取締役(社外取締役を除く)240
196
43
7
監査役(社外監査役を除く)25
25
―2
社外役員36
36
―4
コーポレートガバナンス・コードへの対応 当社は、コーポレートガバナンス・コードの各原則の全てを実 施しています。 詳細についてはコーポレート・ガバナンス報告 書をご参照ください。当社HPでもご覧いただけます。 http://www.taisho-holdings.co.jp/about/governance/リスク管理体制
当社では、危機が発生した場合に、お客様や経営への影響 を最小限にとどめるための対応体制を整備し、グループ各社 の事業運営上生じる可能性のある危機を対象とした「危機管 理規程」を制定しています。これに基づき、危機の発生時に は代表取締役社長を委員長とする「危機管理委員会」を設置 して、内容・規模等に応じた対応措置を発動する体制を構築 しています。また、リスクマネジメントの推進にあたる専門 部署(リスクマネジメント統括室)が、グループ各社のリスク 管理部門と情報を共有し、平常時対応、緊急時対応の状況を 確認しています。 このような組織的な取り組みは、事業会社である大正製薬 においても同様に行っており、危機管理規程を制定し、危機 管理委員会及び専門部署(リスクマネジメント業務統括室)を 設置しています。リスクマネジメント業務統括室は、各部署 におけるリスクマネジメントの取り組みの点検・指導等を行 うとともに、従業員の教育・啓発活動等も行っています。ま た、各部署においては、部署長をリスク管理責任者に、マネー ジャークラスの従業員をリスク管理担当者に選任し、自部署 のリスクについて適切に管理しています。さらに、リスクマ ネジメント業務統括室はそれらの対応状況を取りまとめてマ ネジメントに報告しています。そして当社は、他のグループ 各社に対し同等の体制整備に向けた取り組み支援を実施して います。 なお、経営戦略上のリスクについては、取締役会及び代表 取締役等のマネジメントにより迅速な対処を図れるよう運営 しています。事業継続計画への取り組み
当社は、事業継続計画に関してもグループ全体統轄を行っ ています。 事業会社の大正製薬を中心に、首都圏における大規模な地 震等の発生に備え、社会的供給責任と事業上の重要性が高い 製品の継続供給を図ることを中核とした事業継続計画(BCP
:Business Continuity Plan
)を策定し、その継続的改善を図っ ています。災害発生の際の被害を低減し、会社の継続的な事 業活動を確保するための方針を定め、ガイドライン等を策定 しています。このガイドラインでは災害発生時に迅速かつ的 確な対応を図るため、発生から復旧までの時系列ごとの各部 門の役割・機能を明確に示す一方、被災に備えるための平常 時の対応についても具体的な内容を定めています。情報管理への取り組み
当社では、社内の情報が漏洩した場合、会社、株主、取引先、 従業員等に重大な損失や不利益・影響を与えることを認識し、 情報の適正な管理及び活用を行っています。 多くの重要情報を取り扱っている事業会社の大正製薬にお いても、情報セキュリティの向上のために、専門部署が関連 部署と連携し、関連する社内規程の整備や、従業員への教育・ 啓発活動、及び定期的な社内点検を行うとともに、社内の情 報管理状況を速やかにマネジメントに報告する体制を構築し ています。また、各部署においてもリスク管理責任者・リス ク管理担当者を中心に、各組織が情報を自主的かつ適切に管 理しています。さらに、万が一、情報漏洩等の事故の発生ま たはそのおそれが判明した場合は、直ちに関係者を招集し、 事実関係の確認や事態の収拾にあたる体制を構築していま す。そして当社は、他のグループ各社においても同等の情報 管理体制構築に向けた取り組み支援を行うとともに、グルー プとしての社内規程の整備等を行っています。防止して、リスクの低減を図ります。また、危機発生後の緊急事態においては、迅速な対応により
リスク拡大を阻止する体制を整えています。
大正製薬ホールディングス社長 危機管理委員会 リスクマネジメント担当役員 リスクマネジメント統括室 グループ会社 リスク管理部門 大正製薬ホールディングス 各部署 委員長:社長 事務局:リスクマネジメント統括室 大正製薬ホールディングスリスクマネジメント体制信頼性保証体制
創業の精神に則り、全ての生活者の皆様に信頼していただ ける製品・情報・サービスを提供することが、当社グループ の社会的責任であると考えています。この責任を果たすため には、まず「製品」に関する研究開発・製造・販売など全ての 業務を、関連した法規制を遵守し、製品の有効性・安全性・ 品質の信頼性確保を最優先で実施しなければなりません。さ らに、これらの業務が生活者の皆様から信頼をいただけるも のであることを、生活者視点でしっかりと確認することが重 要です。これに取り組むことが「信頼性保証業務」です。 当社では、研究開発・製造・販売などのラインから独立し たQA
(Quality Assurance
:信頼性保証)本部が中心となっ て、「信頼性保証業務」を推進する体制の維持・向上を図りな がら、生活者の皆様から高い信頼をいただける製品・情報・ サービスを提供することを目指して日々業務を推進してい ます。QA本部の役割
製品の有効性・安全性・品質に対する信頼性を高めるため には、研究開発から製造販売に至るまで、様々な業務が一貫 して法規制を遵守し信頼の得られる方法で実施されること、 生活者視点でしっかりと業務を確認(信頼性保証)すること が不可欠です。 まず、研究開発段階では、有効性や安全性を評価するため の各種試験が適切な方法で実施され、高品質な製品を製造 するための方法が開発され、それらの記録が信頼性の確保さ れた形で保存されていることが大切です。試験保証室及び治 験監査室が、これらの研究開発段階の信頼性保証業務を担当 しています。 次に、製造販売段階では、適切な設備において定められた 手順で製品が製造・出荷され、さらに市場においても品質が 確保された製品が販売されていることを、品質保証部が常に 監視しています。 また、製品を安心してご使用いただくためには、正しい使 用方法や安全性情報を生活者や医療関係者の皆様に速やか にお届けすることも非常に大切です。そのためには、有効性 及び安全性に関する情報を収集・調査して評価し、適切な措 置を講じるための業務(製造販売後安全管理業務・製造販売 後調査等業務)を行いますが、当社では製品特性や販売形態 の違いを考慮し、医療用医薬品を担当する医薬安全管理部及 び市販後調査部と要指導・一般用医薬品等を担当するセルフ メディケーション安全管理部という専門組織を設置し、各々 の業務を実行しています。 これらの信頼性保証業務は、多くの部署と協力して行う必 要がありますが、業務分担と責任を明確化した連携体制を作 り、運営する役割もQA
本部が担当しています。 ビジネスを支える経営基盤信頼性保証体制
大正製薬グループでは、全ての生活者の皆様に信頼していただける製品・情報・サービスを提供するため、
グループ全社を通じた信頼性保証体制を構築しています。
部署名 業務内容 大正製薬ホールディングス QA統括室 国内外の大正製薬グループ各社の製品の品質保証と安全管理 大正製薬QA本部 品質保証部 医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び食品等の品質保証 医薬安全管理部 医療用医薬品及び治験薬の安全管理 市販後調査部 医療用医薬品の製造販売後調査等、製造販売後安全管理・調査における信頼性保証業務 セルフメディケーション安全管理部 要指導・一般用医薬品、医薬部外品、化粧品、食品及び治験薬等の安全管理、要指導医薬品の製造販売後調査 治験監査室 治験のGCP*監査、臨床試験の信頼性保証 試験保証室 非臨床試験の信頼性保証、治験薬の品質保証 QA推進室 製造販売業業態管理、研究開発から製造販売後の信頼性保証の推進、QA本部の運営管理 大正製薬ホールディングスと大正製薬の信頼性保証組織生活者の皆様の安心と満足を得るためには、全社員が同じ 理念に基づき、真 に業務に取り組むことが必要です。当社 では、経営理念のもとに信頼性保証基本理念を定めて、信頼 性に関する考え方を徹底しています。 また、この基本理念を実現するためには、