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試験研究炉の状況について

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Academic year: 2021

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(1)

研究炉の運転再開への

取組みについて

平成

29年7月6日

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

原子力科学研究所長 湊 和生

第12回東海フォーラム

(2)

1985 1995 2005 1965 1975 ・日本原子力研究所発足 ・東海研究所設置 ・我が国初の原子炉JRR-1臨界 ・JRR-2臨界 ・JRR-3臨界 ・我が国初の原子力発電に成功JPDR ・JRR-4臨界 ・NSRR(原子炉安全性研究炉)臨界 ・RFEF(燃料試験施設)完成 ・タンデム加速器完成 ・WASTEF(廃棄物安全試験施設)完成 ・JRR-3改造炉臨界 ・NUCEF(燃料サイクル安全工学研究施設)完成

(STACY,TRACY,BECKY(バックエンド研究施設))

・高減容処理施設完成 1956 2015 JRR-1 NUCEF WASTEF

原子力科学研究所の沿革

2017

(3)

 原子力研究開発を支える重要な施設を安全に運転・維持管理・利用するとと もに、使命を終えた施設の廃止措置を実施し、社会に役立つ研究成果を創出 先端基礎科学 軽水炉安全性向上 福島事故復旧 分離変換技術 廃棄物処理処分 一般産業応用

原子力基礎工学研究

安全研究

先端基礎研究

中性子ビーム利用研究

原子力科学研究所の活動概要

東電福島第一 原発事故復旧

(4)

原子力研究開発を支える重要な施設

 試験研究炉・臨界実験装置

 JRR-3 (中性子ビームを利用した研究)  NSRR (原子炉の安全研究)  STACY (燃料デブリの臨界特性研究)

核燃料物質使用施設

 燃料試験施設(RFEF)  バックエンド研究施設(BECKY)  廃棄物安全試験施設(WASTEF)

加速器

 タンデム加速器  J-PARC NSRR JRR-3

(5)

試験研究炉

 核分裂連鎖反応で発生した中性子を実験・研究等に利用  使用の目的に応じた様々な型式、その性能も様々

実用発電炉

 核分裂連鎖反応により発生した熱エネルギーを利用 項 目 研究炉(JRR-3) 実用発電炉(BWR) 目的 研究・開発 発電 熱出力 2万kW(20 MW) 330万kW(3,300 MW) ウランの装荷量 0.014 t 132 t 運転中の冷却水温度 約42℃ 約285℃ 運転中の圧力 大気圧 約70気圧 停止後の冷却 30秒間の強制冷却後 自然循環で除熱 長期間の冷却が必要

試験研究炉と実用発電炉

(6)

熱出力、燃料型式、冷却方式が多種・多様

 新規制基準では要求事項の基本的な部分を規定  要求する設計の詳細や炉型に固有の内容は個別審査で整理・確認

出力レベルに応じた要求

 中高出力炉: 熱出力 500 kW 以上 50 MW 以下の水冷却型研究炉 - JRR-3  低出力炉: 熱出力 500 kW 未満の水冷却型研究炉及び臨界実験装置 - NSRR、STACY

設計基準事故に加えて考慮すべき事故(BDBA)

試験研究炉の新規制基準の考え方

(7)

地震対策

新規制基準への対応状況

(1/5)

主な内容 対応状況 JRR-3 NSRR STACY • 耐震重要度分類の見直し •Sクラス •Bクラス •Bクラス • 最新の知見による基準地震動 の見直し •基準地震動 の策定必要 •最大加速度 386ガル ⇒820ガル •基準地震動 の策定不要 •基準地震動 の策定不要

(8)

津波対策

新規制基準への対応状況

(2/5)

主な内容 対応状況 JRR-3 NSRR STACY • 最大クラスの津波を想定 •最大の想定 津波 15 m (基準津波に 相当) •最大の想定 津波 6 m (茨城沿岸に 想定される L2津波) •最大の想定 津波 6 m (茨城沿岸に 想定される L2津波) • 想定の津波は遡上しないこと、 また万一水没しても被ばくリス クは小さいこと •影響しない •影響しない •影響しない

(9)

外部事象(自然現象)

新規制基準への対応状況

(3/5)

主な内容 対応状況 JRR-3 NSRR STACY • 過去の火山の影響を評価 •審査中 •最大の想定 降灰量 16 cm (過去の記録 を基に設定) •最大の想定 降灰量 16 cm (過去の記録 を基に設定) • 設計竜巻を設定 •審査中 •設計竜巻 49 m/s (敷地・周辺の 過去の記録を 基に設定) •設計竜巻 49 m/s (敷地・周辺の 過去の記録を 基に設定)

(10)

外部事象(外部人的事象)

新規制基準への対応状況

(4/5)

主な内容 対応状況 JRR-3 NSRR STACY • 航空機落下確率を評価し、 判断基準(10-7 回/炉・年)と 比較 •6.1×10-8 •7.6×10-9 •3.6×10-8 • 近隣工場等の火災影響を評価 し、建家表面温度が許容温度 (200℃)以下であること 評価対象 • 原科研中央変電所 • 核燃料サイクル工学研究所 • 常陸那珂火力発電所 • 日立オイルターミナル及び日立油槽所 • ガスタンクの爆発時の影響を 評価対象

(11)

設計基準事故に加えて考慮すべき事故(BDBA)

新規制基準への対応状況

(5/5)

主な内容 対応状況 JRR-3 NSRR STACY • 設計基準事故より発生頻度は 低いが、敷地周辺の公衆に対 して過度の放射線被ばくを与 えるおそれのある事故につい ての評価及び対策 • 基準地震動 を超える地震 によるスクラ ム失敗事象 • 炉心流路閉 塞による炉 心冷却機能 の喪失事象 • 基準地震動 を超える地震 による冠水 維持機能の 喪失事象 • 低出力炉で あるため、 評価不要 • 低出力炉で あるため、 評価不要

(12)

工事

検査 運転再開

運転再開までの流れ

国の安全審査

①設置変更許可 ②保安規定 ③設計及び工事の方法 申請 許可 申請 認可 申請 認可 ④工事 ⑤使用前検査 ⑥施設定期検査 合格 合格 補正 申請 申請

(13)

世界トップレベルの高性能研究炉

 初臨界: 昭和37年9月  改造炉臨界: 平成2年3月

中性子ビーム実験

 中性子ラジオグラフィ  中性子散乱実験  即発ガンマ線分析

中性子照射

 医療・工業用放射性同位元素の製造  シリコン半導体の製造

JRR-3の特徴・役割

(1/2)

(14)

 幅広い科学技術

の発展と産業応用への貢献

 中性子の物質に対する透過力  水素をはじめとする軽元素識別能力

研究活動を通じた

原子力人材の育成

 大学、民間、国公立機関の研究者  特に次世代の原子力を担う学生の育成

 産業利用

による社会貢献

 医療用及び工業用アイソトープの製造  大電力向けの半導体用シリコンの製造

 供用施設

として柔軟な利用者支援

メタンハイドレートの結晶構造

JRR-3の特徴・役割

(2/2)

(15)

工事

検査 運転再開

JRR-3の運転再開までの取組み

国の安全審査

①設置変更許可 ②保安規定 ③設計及び工事の方法 申請 許可 認可 申請 認可 ④耐震補強工事 ⑤使用前検査 ⑥施設定期検査 合格 合格 補正 申請 申請 補正 H26.9 H29.7 申請

(16)

NSRRの特徴・役割

(1/2)

原子炉安全性研究炉

 初臨界: 昭和50年6月  最大出力: 23,000 MW (パルス運転) 300 kW (定出力運転)  原子炉プール水の自然循環のみで冷却可能 (運転に強制冷却不要)

反応度事故時の燃料挙動

 実際に発電炉で使用されている燃料を用いて模擬実験  燃料が破損する限界や燃料破損がもたらす影響の解明  国の規制判断に必要な技術的根拠を整備拡充

(17)

NSRRの特徴・役割

(2/2)

過酷な事故条件下での燃料挙動の解明

 東電福島第一原発事故のような冷却材喪失事故の模擬実験  燃料溶融等に伴う燃料棒形状喪失開始条件の把握  燃料溶融進展挙動の評価  解析コードの検証や評価精度向上

人材育成のための運転訓練実習

 原子力に携わる人材、広範な科学技術系人材 大学院生を対象とした炉物理実験の様子

(18)

工事

検査 運転再開

NSRRの運転再開までの取組み

国の安全審査

①設置変更許可 ②保安規定 ③設計及び工事の方法 申請 許可 ④工事 ⑤使用前検査 ⑥施設定期検査 合格 合格 補正 申請 申請 H27.3 H29.7 ④二重化配線分離工事 申請 認可 申請認可

(19)

STACYの特徴・役割

 溶液燃料

を用いる臨界実験装置

 初臨界: 平成7年2月  最大出力: 200 W  再処理施設などでの溶液燃料の臨界安全に係るデータベースの構築

 固体燃料

を用いる臨界実験装置への更新

 平成23年2月に設置変更許可申請  ウラン棒状燃料を格子状に配列  水(軽水)の給水で臨界  多様化する研究ニーズに応える ウラン棒状燃料 安全板駆動装置 (中性子吸収材) 軽水 - 燃料デブリの臨界特性評価 - 原子炉施設及び核燃料サイクル施設 に係る臨界基礎データ取得 - 原子炉運転に関する教育訓練 更新炉心タンク(開放型) 180 cmφ×190 cmh

(20)

工事

検査 運転再開

STACYの運転再開までの取組み

国の安全審査

①設置変更許可 ②保安規定 ③設計及び工事の方法 申請 許可 申請 認可 申請 認可 ④解体撤去工事 更新工事 ⑤使用前検査 ⑥施設定期検査 合格 合格 補正 申請 申請 補正 H23.2 H29.7 補正 補正補正 補正 補正

(21)

おわりに

安全確保を最優先に

研究炉の早期の運転再開を果たすとともに

社会に役立つ研究成果を創出

参照

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