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Microsoft AccessからOracle Application Expressへの移行の概要

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Academic year: 2021

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Microsoft Access から Oracle Application

Express への移行の概要

Oracle ホワイト・ペーパー

2009 年 5 月

(2)

Microsoft Access から Oracle Application Express への移行の概要 2

Oracle Corporation 発行「Microsoft Access to Oracle Application Express Migration Overview」の翻訳版です。

Microsoft Access から Oracle Application

Express への移行の概要

はじめに ... 3

Oracle Application Express へ移行する理由 ... 4

Microsoft Access の移行プロセス ... 4

Microsoft Access の移行における複雑さ ... 4

Microsoft Access の移行オプション ... 5

シナリオ 1:部門内レポート ... 5

シナリオ 2:組織情報の管理 ... 6

シナリオ 3:企業会計システム ... 6

結論 ... 7

(3)

Microsoft Access から Oracle Application Express

への移行の概要

はじめに

Oracle Application Express は、パーソナル・データベースの特質である生産性、使 いやすさ、柔軟性と、エンタープライズ・データベースの特質であるセキュリティ、 整合性、パフォーマンス、スケーラビリティ、可用性、Web 対応設計を兼ね備え た Web アプリケーションの RAD(Rapid Application Development)ツールです。Oracle Application Express は、ブラウザ・ベースの設計時インタフェースや宣言型のプロ グラミング・フレームワーク、そして簡単なウィザードを備えているため、 Microsoft Access などのマルチユーザー向けデスクトップ・データベース・アプリ ケーションの置換えに最適なツールです。

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Microsoft Access から Oracle Application Express への移行の概要 4

Oracle Corporation 発行「Microsoft Access to Oracle Application Express Migration Overview」の翻訳版です。

Oracle Application Express へ移行する理由

Microsoft Access は数名のユーザーを持つ小規模プロジェクトを対象としたデータ ベースであり、Microsoft Access をインストールした Microsoft Windows マシンか らのデータ操作を可能にします。Microsoft Access は、本質的に信頼性の高いソ リューションとして提供されている訳ではありません。このようなパーソナル・ データベースでは、生産性やパフォーマンス、スケーラビリティ、管理性、そし て規制を遵守するために企業が必要とするセキュリティは実現されません。シン プルなアプリケーションが規模と複雑さを増し、結果的にミッション・クリティ カル・アプリケーションとなることは珍しくありません。これらの同一アプリケー ションはしばしばネットワーク中に散在するため、保守、バックアップ、セキュ リティ、そしてアクセスにかかるコストが増えるだけでなく、一貫性も維持され ない結果となります。より効率的に情報を管理するには、マルチユーザー環境に 対応した Web ベース・アプリケーションを構築する必要があります。Oracle Application Express を使用すると、安全性が不十分なパーソナル・データベースを 簡単に置き換えることができます。また、移行したアプリケーションでは、ビジ ネスの成長に合わせて簡単にユーザーの追加やボリュームの増加を実施でき、こ れらはすべてセキュアな Oracle データベース内に保護されます。

Microsoft Access の移行プロセス

Oracle Application Express Application Migration Workshop は、Microsoft Access アプ リケーションから Oracle Application Express への移行を支援するための Oracle Application Express 機能です。Oracle SQL Developer Migration Workbench(Oracle Migration Workbench)と協調して動作し、Access の移行要件に沿った総合的なソ リューションを提供します。はじめに Oracle Migration Workbench を使用してデー タベース・スキーマとデータを移行してから、Application Migration Workshop を使 用してフォームとレポートを移行します。このソリューションは、既存の Microsoft Access アプリケーションの設計を取得し、その情報に基づいて Oracle Application Express アプリケーションを生成することに焦点を合わせています。このため場合 によっては、移行作業の大半が移行ツールによって実行された後に、手動での操 作が必要になることもあります。その後は、Oracle Application Express のパワーと 機能を活用して、新しいアプリケーションに改良を加えることができます。

Microsoft Access の移行における複雑さ

既存の Visual Basic(VB)コードや不十分なデータベース設計、設計に関する知 識不足やもとのアプリケーションの動作など、移行を複雑にする要素は多数存在 します。また、Web ベース環境においてもとのアプリケーションを再現しようと する場合も、移行が複雑になります。移行の複雑さを把握するには、もとのデー タベースおよびアプリケーションを分析し、移行先のアプリケーションに対する ユーザーの要件を特定することが重要です。

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Microsoft Access の移行オプション

Microsoft Access アプリケーションの複雑さと移行先のアプリケーションに定義さ れたユーザーの要件によって、移行プロセスは異なります。通常、Microsoft Access の移行は次のシナリオのいずれかに当てはまります。

シナリオ 1:部門内レポート

部門情報のレポート用に使い始めた個人的な中規模*デスクトップ・データベース が成長してミッション・クリティカルになったにもかかわらず、この断片化した アプリケーションの管理は難しく、セキュリティも確保されていない上に、ロケー ションを越えて組織内の別のメンバーと共有する必要が発生しています。正規化 されたデータ・モデルは適切に構造化されており、ユーザー・インタフェースは 強化されたレポート機能を使用して置き換えられます。

2 日間あれば、Oracle Migration Workbench を使用してデータベース・スキーマお よびデータを Oracle データベースに移行し、Oracle Application Express ウィザード を使用して Web アプリケーションを構築できます。このウィザードでは、新規の ユーザー・インタフェースを生成できるだけでなく、インタラクティブ・レポー トやグラフなどのコンポーネントを利用できます。インタラクティブ・レポート 領域では、Web 2.0 テクノロジーを活用してエンドユーザー自身が動的にレポート をカスタマイズできるため、もとのアプリケーションで定義されていたレポート や問合せの多くが不要となります。ユーザーは関心のある列を表示し、フィルタ やハイライト、ソートを適用するだけで、レポート・データのレイアウトを変更 できます。豊富な機能を備えたグラフ生成エンジンを使用して、SQL 問合せをグ ラフィカルに表示してレポートに組み込むことで、より効果的なコミュニケー ションが可能になります。また、カンマ区切りファイル(CSV)、Microsoft Excel (XLS)、Adobe Portable Document Format(PDF)、Microsoft Word リッチ・テキ スト形式(RTF)など、さまざまなダウンロード形式に対応しています。もとの Microsoft Access アプリケーションにとってもっとも重要な目的と機能さえ特定で

きれば、Oracle Application Express を使用して同じデータとデータベース・オブジェ

クトに基づくアプリケーションを簡単に構築できます。

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Microsoft Access から Oracle Application Express への移行の概要 6

Oracle Corporation 発行「Microsoft Access to Oracle Application Express Migration Overview」の翻訳版です。

シナリオ 2:組織情報の管理

機密の顧客情報を含む組織の連絡先管理アプリケーションのセキュリティを強化 し、マルチユーザー環境に対応する必要があります。このアプリケーションには、 30 を超える正規化モデルの表が含まれています。ユーザー・インタフェースは 30 以上のフォームとレポートで構成されており、これらは時代遅れになっています。 もとのアプリケーションのコンポーネントを維持したまま、Oracle Application Express の幅広いコンポーネントを活用したいと考えるユーザーにとって 、 Application Migration Workshop は効果的です。このアプローチでは、移行範囲を定 義し、データ・モデルを改良し、もとのアプリケーションから設計情報を取得し たら、新しい Oracle Application Express アプリケーションにこの情報を組み込むこ とができます。不備を改善し、Oracle Application Express のあらゆる機能(PDF 出 力、Flash チャートなど)を活用するために、多くの場合、データ・モデルとアプ リケーション定義の両方が変更されます。生成されたアプリケーションのカスタ マイズ・レベルによって異なりますが、移行プロセスは 1 週間以内に完了する場 合もあります。

シナリオ 3:企業会計システム

ある組織では、Microsoft Access アプリケーションを使用して部門別の会計情報を 管理しています。データベースには 40 以上の表と 100 以上の問合せが含まれてい ますが、表が正規化されていないため情報が大幅に重複しています。またアプリ ケーションは 60 以上のフォームとレポートから構成されており、レポートの書式 設定やフォームの権限管理にはサード・パーティのアドインが使用されています。 さらに、相当量のビジネス・ロジックが VB モジュール内に保持されています。 データ・モデルが正しく正規化されておらず、データの重複が顕著である場合、 データベース・モデルの変更について検討することを強く推奨します。Oracle Migration Workbench を使用すると、既存のデータベース・オブジェクトとデータ を 1 日で Oracle へ移行できます。いったん Oracle に移行したら、不備を改善する ためのモデル変更に時間を費やすことができます。データ・モデルを変更したイ ンスタンスでは、Oracle Application Express ウィザードを使用して、新しいデータ ベース・モデルに基づいた新しいアプリケーションを作成することをお勧めしま す。クライアント/サーバー・アプリケーションと Web アプリケーションでは、ユー ザー・インタフェースに違いがある点を理解する必要があります。したがって、 Web ベース環境では以前と同じユーザー・インタフェースを実装しようとしない 方が良いでしょう。もとのアプリケーションには 60 以上のフォームおよびレポー トが含まれていましたが、おそらく Oracle Application Express アプリケーションで 同数のオブジェクトを生成する必要はありません。VB コードに含まれるロジック は、手動で PL/SQL に書き換えることができます。インタラクティブ・レポート、 認証スキーマの組込み、PDF 出力、ユーザー・インタフェース・テーマなど、多 数の Oracle Application Express 機能が提供されているため、新しいアプリケーショ ンを大幅に、しかも 20 日以内に改良できます。

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移行を開始する前に、基盤となるデータ・モデルとともに、もとのアプリケーショ ン の 中 核 と な る 機 能 と 目 的 を 把 握 し て お く こ と が 重 要 で す 。 ま た 、 Oracle Application Express のユーザー・インタフェースについて理解する必要もあります。 移行するフォームとレポートの数、選択したアプリケーション生成の手法、生成 したアプリケーションに適用するカスタマイズ・レベルなど、多くの要因によっ て移行タスクの見積りは異なります。移行するアプリケーションがいずれのシナ リオにあてはまる場合も、OTN から入手できるホワイト・ペーパー『Oracle Application Express のベスト・プラクティス』を参照することをお勧めします。こ のドキュメントでは、Oracle Application Express アプリケーションの開発、配置、 UI の一貫性とユーザビリティ、セキュリティ、パフォーマンスに関するベスト・ プラクティスが多数提供されています。

結論

Microsoft Access データベースは、安全性が不十分で非効率な情報管理手法です。 より効率的でスケーラブルかつセキュアな情報管理アプローチは、Oracle Database を利用し、ユーザー・インタフェースに Web アプリケーションを使用する方法で す。Oracle Application Express を使用すると、マルチユーザー環境に対応した Web ベース・アプリケーションを介した企業情報の一元管理を実現できます。これに より、部門レベルのユーザーでもパフォーマンス、ユーザビリティ、およびセキュ リティに優れた Web 2.0 アプリケーションを素早く構築できます。

Oracle Application Express Application Migration Workshop http://www.oracle.com/technology/produ cts/database/application_express/migrati ons/mig_index.html

Oracle Application Express による Access 移行チュートリアル http://www.oracle.com/technology/produ cts/database/application_express/migrati ons/tutorial.html

Oracle Application Express の 無償トライアル・サービス http://apex.oracle.com

Oracle Application Express ホーム http://apex.oracle.com/otn/global/jp

Oracle Application Express How-To ドキュメント http://apex.oracle.com/howtos

OTN の Oracle Application Express フォーラム http://apex.oracle.com/forums

Oracle Application Express の参考資料 http://apex.oracle.com/references

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Microsoft Access から Oracle Application Express への移行の概要 2009 年 5 月

著者:Hilary Farrell 共著者:Marc Sewtz

Copyright © 2009, Oracle. All rights reserved.

本文書は情報提供のみを目的として提供されており、ここに記載される内容 は予告なく変更されることがあります。 本文書は一切間違いがないことを保証するものではなく、さらに、口述によ る明示または法律による黙示を問わず、特定の目的に対する商品性もしくは 適合性についての黙示的な保証を含み、いかなる他の保証や条件も提供する ものではありません。オラクル社は本文書に関するいかなる法的責任も明確 に否認し、本文書によって直接的または間接的に確立される契約義務はない ものとします。本文書はオラクル社の書面による許可を前もって得ることな く、いかなる目的のためにも、電子または印刷を含むいかなる形式や手段に よっても再作成または送信することはできません。

Oracle、JD Edwards、および PeopleSoft は、米国 Oracle Corporation および その子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称はそれぞれの会社の商 標です。

参照

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