C A N C E R,2 (1992) 63- 64
エ ビとカニの新刊図書紹介
村 岡 健 作
今年 の1
月か ら7
月までに本学会 の会員が執筆 発行 されたエ ビとカニに関す る図書 を この欄で ご 紹介 したい. とは言 うものの小生の手元 にある図 書2
冊 のみであることを先 にお断 りしてお く. 日本産エ ビ類の分類 と生態 t. 根鯉亜
目 (クルマエ ビ上科 ・ サ クラエ ビ上科) 林 健一B 5
判上製箱入 り300
ペ- ジ1992
年6
月¥ 15,000
生物研究社 著者である林健一博士 は生物研究社か ら隔月刊 で発行 されている海洋生物学誌 の 「海洋 と生物」 に書名 と同 じ標題で昭和56
年10
月号か ら連載 を 始 めて, 今年 の6
月号 で,65
回 を数 え るまで に 至 っている. 今回, 著者 は昭和62
年 まで連載 した クルマエ ビ上科 とサクラエ ビ上科 の ものを加筆訂正 され, 新 たに編集 し直 して, 単行本 として発行 された. 内容 は総論 と各論 とに分 け, 前者 はエ ビの基本体 制等のほか, 新 たに研究小史を加 えて構成 されて いる. 後者 は文字通 り各論で クルマエ ビ上科 とサ クラエ ビ上科 の帽で書 かれ, さらに科, 属 ごとに 構成 されているが, この分類群 はアル ファベ ッ ト 服 に配列 されている. 本書 はエ ビ類 の査定を容易 にす るため連載誌 よ りも図を大 きくとった り, あるいは多 くし, さ ら に, 形態的なことばか りでな く, 生態的な特徴 に も触れている. 種類数 も増え, これまでに日本産 として報告 されている種類 の全てを取 り上 げた と の ことで, 根鯉亜 冒全体で6
科31
属112
種 に及 んでいる. 本書 には本学会 の三宅貞祥会長 の 「推 薦 の言K ensaku M u R A O K A :Book review of the praw n and crab. 63 葉
」
が冒頭 に掲 げ られている. そのなかで, 著者 のエ ビ類 に関す るこれまでの研究業績 を高 く評価 され, 連載 中にはエ ビ類 の分類 に関す る研究で 日 本水産学会奨励賞 を受賞 されたことに もふれ, 内 容 について 自信 を もって推奨で きることを述べ ら れている. したが って本書 の紹介 については学会長 の推薦 のお言葉だけで十分であ り, 小生が ここで こまご ま したことを言 うべ きではないが, 一言 だけ述べ させて頂 くな らば, エ ビ類 を調べ る上で, ぜひと も手元 に置いてお くべ き図書 と考え る. 特 に, 外 部形態の比較図 と属 ごとに種の検索表がっいてい るのはあ りがたい. なお, この続刊 も計画中 と聞 いている. まとめに時間がかか るとは思 うが早 く 発刊 され ることを願 いたい. ``越前が に" の世界 その生活史 と生態 福井県B 6
判41
ペー ジ1992
年3
月 発行所 :福井県水産試験場 本書 はズワイガニ類の種類, 脱皮 と成長, 生殖, 卵発生, 生活史, 日本や外国の漁業, 資源管理 な ど11
項 目に分 けて, カ ラーの写真 や図を添 えな が ら, 理解 しやす く解説 されてお り, 誰で もが親 しみやす く読 めるよ う工夫 された本である. 発行 者 は福井県であ り, 発行所 は福井県水産試験場に な っているが, 複数 の著者 によ って執筆分担 して いるものと思われ る. 本試験場 はズワイガニを研究 していることで も 有名で, 特 に本学会員で もある場長の今倣氏 はズ ワイガニの研究で学位 をとられた方である. 本書 の内容のなかには氏 の業績で もある生活史に関す る事柄が豊富 に書かれていて, この部門は氏が執 筆 されていることが うかがえる. この他に, 「雄ガ64 エビとカニの新刊図書紹介
ニを買 う時」 とか 「甲羅酒
」
など一 口メモも入 っ る. ただ市販 されていないのは残念である.ていて楽 しく読 める. ズワイガニについて知 って (神奈川県立博物館)