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高校「政治・経済」教科書における学派の変遷

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Academic year: 2021

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要旨  これまで,高校の「政治・経済」の教科書についての経済教育に関する研究では,学派という観点から戦 後から現在までを網羅した歴史的な分析はこれまで行われていない。一般的に,教科書はその学問分野の通 説にもとづいて叙述されることが通例であるが,経済学においては,様々な経済学派が併存していることが 特徴の一つであり,このことがどのように高校の「政治・経済」の教科書執筆に影響を与えたのか,そして 歴史的にどのような変遷をしてきたのかを明らかにすると同時に,その変化についての仮説を提示し,検証 もしている。この分析方法についても,従来の研究の方法の問題点を指摘し,その改善策を提案している。 キーワード:高等学校,社会科,政治・経済,教科書,学派

Ⅰ.はじめに

 本稿の課題は,戦後から現在まで出版された高校の 「政治・経済」の教科書の経済分野について,経済学 の学派という観点からその歴史的変遷を分析すること にある。  これまで,高校の「政治・経済」の教科書について 経済教育に関する研究は,魚住・宮原(1988),柴 田・児玉(2009, 2010),新井(2013, 2014)などの先 行研究が存在する。しかしながら,学派という観点か ら戦後から現在までを網羅した歴史的な分析はこれま で行われていない。  一般的に,教科書はその学問分野の通説にもとづい て叙述されることが通例である。しかし,経済学にお いては,様々な経済学派が併存していることが特徴の 一つであり,特に日本ではマルクス経済学の影響が戦 前・戦後に強いこともあり,学派の対立という状況が 続いていた。このことがどのように高校の「政治・経 済」の教科書執筆に影響を与えたのか,そして歴史的 にどのような変遷をしてきたのかを明らかにすること が本稿の課題である。

Ⅱ.学習指導要領と経済理論との関連

 はじめに学習指導要領において,経済分野における 理論の扱いについて,いかなる指示がなされているの か確認しておきたい。  経済分野についての高校の「政治・経済」の学習指 導要領において,内容の取り扱いについては,「現代 の経済」の大項目,そして 「ア 現代経済の仕組みと 特質」「イ 国民経済と国際経済」の 2 つの中項目から 構成されている。  内容の取り扱いの留意点では,次のように述べられ ている。  「ここでは,経済と国民生活との関わりを取り上げ, 経済の基本的な概念や経済理論について学習させ,現 代経済の特質について把握させるとともに,経済活動 の在り方と福祉の向上との関連を考察させ,経済的な 見方や考え方を身に付けさせること主なねらいとして いる。」1) 学習指導要領には,「経済の基本的な概念や経済理 論について学習させ」という記述がある。ここでいう 概念や経済理論というのは,本来であれば通説にもと づいた叙述が行われるべきである。すでに述べたよう に,経済学においては学派が併存しているという特徴

高校「政治・経済」教科書に

おける学派の変遷

The Journal of Economic Education No.36, September, 2017

The Analysis of Economic School Trends in High School Political Economy Textbook in Japan

SHIBATA, Toru 柴田 透(新潟大学)

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があり,したがって通説は学派が併存しているため, それぞれの学派のなかでの固有の通説が存在している 状況である。 したがって,経済学に共通の通説という ものが客観的には確定しにくい状況にある。  このような経済学における特殊な状況から考えて, 「経済学の基本的な概念や経済理論」の具体的内容は, それぞれの経済学の学派によって異なるといえるであ ろう。したがって,高校における「政治・経済」の教 科書を叙述する場合,執筆する担当者の所属する学派 によって,「経済学の基本的な概念や経済理論」の具 体的内容が異なることが予想されうる。

Ⅲ.教科書分析の方法

 教科書研究における学派の分析について,これまで の方法は,教科書を執筆した編集者や代表的な著者の 著書・論文あるいは所属する学会などから学派を調査 することにより,学派の観点から該当する教科書の性 格付けを判定することが一般的であった。  この方法は,教科書の学派をとりあえず確定するう えでの暫定的な措置としては有効ではあった。しかし, それが教科書の学派の歴史的変化という分析目的には 必ずしも適しているとはいえない。なぜなら,編集者 は変わらないにもかかわらず,執筆者が入れ替わって, 教科書の内容が変化している場合があるからである。 このようなケースでは,編集者だけを取り上げる方法 では内容の変化に対して対応することはできない。本 稿の分析課題である学派の歴史的変化の分析という目 的からは,この方法では次の問題点が考えられる。  第 1 には,教科書を執筆する人数が複数いるために 全員が同じ学派とは限らないという問題が存在する。 事実,教科書を調べていくと,同じ教科書のなかで, 異なる学派の用語や概念が併存しているという状況が 見受けられる。教科書を改訂する際に,以前の叙述が そのまま残ってしまうケースもあるかもしれない。い ずれにしても,このような状況では,編集者の調査だ けでは判断できないし,また異なる学派の著者がいる 場合に,その教科書の学派をどちらにするのかという 問題が発生する。  第 2 には、執筆者が特に高校教員の場合には,学会 に所属していなかったり,あるいは所属していても教 育系の学会だったりする場合があるために,経済学の 学派を特定できないという問題も存在する。  したがって,これまで学派を判定してきた従来の方 法では,教科書の歴史的な変化を細かく把握すること ができないという方法上の難点を抱えることになるの である。このような方法上の難点をどのように克服な いしは改善することができるのであろうか。  ここで参考になるのは,グレイとミラーによる研究 である。2) 彼らの研究は,アメリカの大学の経済学の 教科書における研究であり,その目的は,アメリカの 大学で使用されている中級マクロ経済学を取り上げ, 2008 年に起こった金融危機について,それぞれの教 科書がどのように扱っているかを調べることであった。 その調査の結果を,彼らは介入派と非介入派との二つ のグループに分けて分類している。その場合の分類の 方法は,単に著者をどちらかに特定するのではなく, 叙述された教科書の内容に即して分類するという方法 をとっている。  具体的には,介入派と非介入派のトピックスを事前 に特定し,そのトピックスをそれぞれの教科書がどれ だけ扱っているのかをカウントして数量化している。 介入派のトピックスとしては,「大恐慌」「日本の失わ れた 10 年」,「デフレーション」,そして非介入派のト ピックスとしては,「インフレターゲット」「合理的期 待」「リアル・ビジネス・サイクル」,「最適政策ルー ル」「自然失業率」「貨幣数量説」「垂直な長期総供給」 が挙げられている。  研究目的が異なるとはいえ,彼らの用いた分析方法 は大変参考になる。教科書の筆者を分析するのではな く,叙述された教科書そのものを客観的に,しかも数 量的に分析できるという点で,従来の方法が持ってい た難点を克服することが可能だからである。  グレイとミラーの分析方法を参考に,高校の「政 治・経済」教科書の分析するために必要な方法を具体 的に検討することにする。はじめに,どのような経済 学派の分類にするのかという問題がある。厳密にいえ ば,非常にたくさんの経済学派が存在する。例えば, いわゆる近代経済学とよばれるグループのなかには, 新古典派経済学,ケインズ経済学,マネタリズム,ポ スト・ケインジアン,ニュー・ケインジアン,行動経 済学などがあり,他方マルクス経済学のグループのな かにも,正統派の他,宇野学派や分析的マルクス主義, レギュラシオン学派などが存在している。本来は,そ れらの学派を全てリストアップすべきかもしれないが, 高校の教科書の分析という目的に対しては,こうした 詳細な分類は不要である。なぜなら,高校の教科書が こうした分類に対応していないからである。  かつては,経済学派を分類する日本独自の仕方とし て,近代経済学とマルクス経済学という分け方をして

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いる時期が存在していた。近代経済学の英訳は, Modern Economics であるが,これは現代経済学とも 訳せる。実際に使われている意味としては,非マルク ス経済学が実態に近いであろう。 ただ,この分類では 1980 年代以前までは妥当するかもしれないが,それ 以降の経済学の状況を反映できないという問題がある。 なぜなら,1980 年代以降では,近代経済学のなかで ケインズ経済学から反ケインズ経済学へと主流派が移 行していったからである。反ケインズ経済学としては, 当時はマネタリズム,合理的期待形成学派などが生ま れた。さらにリアル・ビジネス・サイクル論や DSGE モデルと呼ばれる理論も生まれたが,それらは新しい 古典派と呼ばれることもあるが,基本的には新古典派 経済学に含まれるであろう。したがって,経済学の学 派の主流派としては,戦前・戦後にかけては,マルク ス経済学が,その後高度経済成長とともにケインズ経 済学が,さらにオイルショック以降は新古典派経済学 がその地位を占めていたので,それぞれマルクス経済 学,ケインズ経済学,新古典派経済の 3 つの経済学の 分類にするのが,本研究の趣旨に即してみれば,妥当 であろう。  つぎに,問題となるのは,それぞれの学派を判別す るための代表的な語彙の選定である。まず,それぞれ の代表的な論者として,マルクス派はマルクス,ケイ ンズ派はケインズという点においては,異論は無いで あろう。しかし,新古典派の論者として誰にするのか というのは,簡単には決めがたい問題である。新自由 主義ということであれば,フリードマンということに なるであろうが,新古典派の代表ということであれば マーシャルになるであろう。あるいは限界革命からと いうことになれば,ジェボンズ,ワルラス,メンガー の名前があがってくる。しかし,高校の「政治・経 済」の教科書のなかに,これらの名前はほとんど登場 してこない。そこで,ここでは市場の有効性を最初に 見出したアダム・スミスをあげることにする。スミス といえば,経済学史の分類でいえば本来は古典派に属 し,新古典派に分類するとなると当然異論がでるであ ろう。しかし,高校の教科書という制約のなかで,や むをえない選択とした。  人物以外では,マルクス派で,「社会主義」を選択 している。この用語についても,「社会主義」は一般 的な社会事象を表す用語であって,マルクス派特有の テクニカル・タームではないのではないかという批判 は当然有りうると思われる。マルクス派の理論ないし は特有の用語としてはもっと適したものは他に確かに ある。たとえば,「労働価値説」である。この理論は, マルクス派の中心的なものといってよい。この概念は, 蝋山政道・東畑精一編『政治・経済』東京書籍,1965 年の教科書のなかで取り上げられている。3)  しかし,この用語は 60 年代以降教科書に登場して いない。そのために,この用語を採用すると,歴史 的・時系列的な変化を追えないという問題が生じるた めに,選択しなかったという作業上の事情がある。  同様のことは,新古典派の用語としている「新自由 主義」にも当てはまるかもしれない。この用語自体も, 新古典派特有の用語というよりも社会的な思想の一つ であり,この用語の使用が増加したからといって,そ れは社会的に問題になっているだけで,肯定的に記述 しているのか,それとも批判的に記述しているのかに よって意味は変わってくるのではないかという批判も ありうる。しかし,使われている用語が文脈のなかに おいて肯定的か批判的かという判断をするためには, そこにはどうしても主観が入る恐れがあるために,あ くまで客観的な分析を行うことを優先し,そうした分 析は行わなかった。  以上,用語の選択と学派との関連については,個別 的には問題はあるかもしれないが,時系列的な変化を 判断するための尺度として,設定したことにご了解頂 きたい。  その他,それぞれの学派で使われる,あるいはその 学派を代表すると思われる語彙を,表 1 にまとめてあ る。  それぞれの学派の語彙の数を同じにするように選ん だ。しかし,新古典派のところでは,「見えざる手」, 「自由放任主義」,「レッセフェール」と言葉は異なる が,意味としては同様のものはそれぞれを同じ 1 つの 語彙として扱っている。「小さな政府」,「夜警国家」, 「安価な政府」も同様の扱いをしている。 表 1 経済学派による用語 マルクス派 ケインズ派 新古典派 マルクス ケインズ アダム・スミス 社会主義 有効需要 新自由主義 小さな政府 恐慌 価格の下方硬直性 夜警国家 安価な政府 見えざる手 独占資本主義 寡占 自由放任主義 レッセフェール

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Ⅳ.「政治・経済」教科書における学派の分

 本節では,戦後日本で発行された高校の「政治・経 済」の教科書の学派の分析を行う。表 1 にもとづいて、 戦後発行された高校の「政治・経済」の教科書につい て,経済学派の観点から,分析を行う。  具体的には,各学派の用語が教科書のなかで使われ た回数を集計する作業となる。まずは,1960 年代か ら今日まで発行された高校「政治・経済」教科書のす べてにおいて,用語が使われた回数を計算する。つぎ に,年度ごとに集計し,さらに年代別にまとめて集計 する。年代によって出版される教科書の冊数が異なる ので、平均値で計算して年代別の値としている。それ らをまとめたものが表 2 である。  60 年代後半では,マルクス派は 1.44 と語彙件数が 最も多い。この傾向は 1970 年代後半から 1980 年代前 半まで続く。1970 年代後半より,ケインズ派の件数 が増え 1980 年代後半には,マルクス派に対してケイ ンズ派の件数が追い越すことになる。1990 年代後半 まではマルクス派とケインズ派が拮抗しているが,そ の後 1990 年代後半より新古典派の件数が増え,2000 年代前半では 2.04 となり,他の学派に比べてもっとも 多い件数となる。その後新古典派の語彙件数は,2000 代後半から 2010 年代と引き続き最も多くなっている。  この時系列的な趨勢から、60 年代後半から 80 年代 前半まではマルクス派,そして 80 年代後半から 1990 年代後半まではケインズ派,そして 2000 年代前半か ら 2010 年代までは新古典派が、使用された語彙件数 からはもっとも多い経済学派といえるであろう。これ は,教科書執筆における学派の勢力分布を表している といえるであろう。  それでは教科書におけるこのような特徴というのは なぜ生まれたのであろうか?時代の趨勢を反映してい るともいえるかもしれないが,ひとつの仮説としては 経済学の学会の状況を反映していると考えられる。  そこで,教科書における学派の趨勢が,学会の状況 を反映しているかどうか調べることにする。教科書の 調査では,マルクス派,ケインズ派,新古典派の 3 つ の学派という分類で行ったが,経済学の学会がこの学 派に対応しているわけではない。経済学の理論部門に おいては日本経済学会と経済理論学会の 2 つの学会が 存在している。両方の学会に属している人もいると思 うが、とりあえず前者がいわゆる近代経済学の学会, 後者がマルクス経済学の学会と分類できるであろう。 表2 学派別用語の掲載数の推移 マルクス派 ケインズ派 新古典派 60 年代後半 1.44 0.85 0.88 70 年代前半 1.65 1.13 1.15 70 年代後半 2.13 1.87 1.38 80 年代前半 1.59 1.38 1.07 80 年代後半 1.1 1.3 1.27 90 年代前半 1.54 1.53 1.22 90 年代後半 1.73 1.64 1.45 2000 年代前半 1.19 1.49 2.04 2000 年代後半 1.48 1.37 2.89 2010 年代 1.53 1.33 2.22  日本経済学会の会員数の推移については,『日本経 済学会 75 年史』のなかで,以下のように述べられて いる。  「戦前の日本経済学会は,1934 年の創立時で 40 名, 41 年で 63 名にすぎなかった。しかし,戦後、会員数 は飛躍的に増加した。1961 年度以降,理論経済学会 と日本計量経済学会は共同で名簿を管理するように なった。会員数は、1961 年度に 519 名であったが,両 学会統合直前の 67 年度には 723 名となった。・・・68 年度には 765 名であった会員数は,72 年度に 1000 名 を超え,91 年度に 2000 名を超えた。その後も会員数 は順調に拡大し,1997 年に日本経済学会へと改称さ れた時に 2425 名,2003 年には 3000 名を超えた。2009 年現在の会員数は,3399 名である。」4)  また,経済理論学会の会員については,学会のホー ムページのなかの「略年表」のなかで触れられている。 1959 年に創立したのち,1977 年で会員数が 1000 名を 突破し,その後 2008 年時点で,954 名であると記載さ れている。5)  このことから,日本経済学会と経済理論学会の会員 数の比率は,1970 年代にはほぼ 1:1 であるのに対して, 1990 年代には 2:1,2000 年代には 3:1 へと推移してい ると考えられる。 表 3 学派別の用語の比率の推移 マルクス経済学 近代経済学 比率 60 年代後半 1.44 1.73 1.20 70 年代前半 1.65 2.28 1.38 70 年代後半 2.13 3.25 1.52 80 年代前半 1.59 2.45 1.54 80 年代後半 1.10 2.58 2.34 90 年代前半 1.54 2.75 1.79 90 年代後半 1.73 3.09 1.79 2000 年代前半 1.19 3.54 2.97 2000 年代後半 1.48 4.26 2.87 2010 年代 1.53 3.55 2.33

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 表 3 は,表 2 におけるケインズ派と新古典派の数を 集計し,近代経済学としてまとめたものである。この 表 3 で,マルクス経済学と近代経済学の用語の比率を とると,70 年代前半では,マルクス経済学に対する 近代経済学の比率は 1.38,90 年代前半が 1.79,2000 年 代前半が 2.97 となっている。この比率は,日本経済学 会と経済理論学会の会員数の比率とほぼ同じある。し たがって,少なくとも,この事実から,高校「政治・ 経済」教科書における使用された用語は,経済学会の 勢力分布が反映されているといえるであろう。

Ⅴ.おわりに

本稿では,高校「政治・経済」教科書において,経 済学派の影響がどのように反映し,またそれが変化し ているのかを,用語によって調査するという方法を取 り,それぞれの学派の推移をあきらかにした。その変 化を説明する仮説として,経済学会に所属する会員数 の比率によりほぼ説明できることをあきらかにした。 註 1) 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 公民編』教育出 版株式会社 ,2015 年 ,49 頁。アンダーラインは筆者による もの。

2) Gray, Jerry D., and J. Michael Miller,2011.

3) 蝋山政道・東畑精一編『政治・経済』東京書籍 ,1965 年, 86 頁。 4) 齋藤誠「特記事項 3:日本経済学会の会計について」, 日 本経済学会(編)『日本経済学会 75 年史』有斐閣 ,2010 年 ,134 頁。 5) 経済理論学会のホームページのアドレスは以下の通りで ある。 http://jspe.gr.jp/history。 参考文献 [1] 新井明「教科書と経済教育 -1960 年代の高校教科書の分 析から -」『経済教育』32 巻 ,2013 年,94-100 頁。 [2] 新井明「経済概念学習の可能性」『経済教育』33 巻 ,2014 年, 18-25 頁。 [3] 魚住忠久・宮原悟「高校「経済教育」の研究と展開(I) ―高校「経済教育」の現況と探究課題―」『愛知教育大学 教科教育センター研究報告』12 巻,1988 年,117-129 頁。 [4] 柴田透・児玉康弘「高校初期社会科経済教科書研究 : 昭和 22 年 『物質の生産と流通』 の場合」『新潟大学教育学部研 究紀要』1-2 巻,2009 年,223-232 頁。 [5] 柴田透・児玉康弘「初期社会科高校教科書における経済 学的内容の変遷研究 - 昭和 22 年版「一般社会科(第 10 学年)」 から[昭和]26 年版へ」『公民教育研究』17 巻, 2010 年,17-32 頁。 [6] 日本経済学会『日本経済学会 75 年史』有斐閣,2010 年。 [7] Gray, Jerry D., and J. Michael Miller. "Intermediate mac-ro texts and the economic crisis of 2008-09."International Review of Economics Education,10(1), 2011,pp.133-147.

参照

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