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連結桁を有する上下部一体複合剛結構造の繰り返し載荷実験

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愛知工業大学研究報告 第37号 B平成 14年

連結桁を有する上下部一体護合醐結構造の繰り返し載荷実験

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SUZUKI

Complex structures such as the composed by a reinforced concrete pier and steel girders are expected to reduce the construction cost recently, in Japan. One of the problems in complex structures is that length ofjoint is not enough between reinforce concrete piers and steel girders. The new connecting method of a reinforced concrete pier with two main steel girders is proposed and the seismic resistance tes位ngis conducted in this study. From the test, the su伍Clent deformation capability is obtained and serious failure is not observed at the connection between reinforced concrete and steel girders

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1.まえがき 57 公共投資の縮小により、土木構造物の建設費や維持管 理費の節減が強く要請されている。従来の土木構造物は、 鋼またはコンクリート材料のいずれかの構造が主体であ ったが、複合構造とすれば、異種部材の組み合わせによ り、安価で耐久性、耐震性、走行性の優れた構造が実現 できる可能性がある。 ⑤スタッドジベル 複合構造の代表的な形式のーっとして、鋼 I桁と鉄筋 コンクリート橋脚(以下R C橋脚と称す)とを剛結した 構造がある。近年、この分野の研究が盛んに行われてお り、文献[)-2)は2主桁、文献3)-5)は 1主桁を用いた実 験的研究が述べられている。これらの研究において種々 の構造形式が提案され、すでに20橋近くの実績を有し ている。 6)ー7) 複合剛結構造において、 R C橋脚の主鉄筋に太径の鉄 筋を使用するとき、接合部内での鉄筋の定着長を確保す ることは困難な場合が多い。その解決法として、主鉄筋 とスタッドジベルをラップさせ、帯鉄筋を配置すること により応力伝達を円滑にさせる方法などがあるが、剛結 部の施工が複雑となり、また、定着長を確保することが できても、床版部施工時に移動型枠装置の通過に支障が 生じる場合がある。 本研究では、移動型枠装置を使用する場所打ちP C床 版を有する鋼連続I桁橋を対象とし、単純で耐荷力、耐 ヰ 愛 知 工 業 大 学 大 学 院 建 設 シ ス テ ム 工 学 専 攻 件愛知工業大学 土木工学科(豊田市) 図-[ 構造概要 ④横桁下 フランジ 震性に優れ、施工および維持管理の容易な上下部一体構 造を提案する。また、

2

主桁と横桁で構成する大型試験 体による静的交番載荷を行い、本構造の耐震性能を実験 的に検証するものである。 複合構造では過大な地震力の作用に対して高いじん性 を確保し、剛結部が破壊しないことが要求される。剛結 部の破壊形式としては、①R C橋脚の主鉄筋の引き抜き 破壊、スタッドジベルの変形ないし破断による破壊、②

(2)

58 愛知工業大学研究報告書3第 37号B,平成 14年,Vol,37-B,Mar,2002

主乙土

2

コH

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2

供試体寸法形状 剛結部内部のコンクリートのせん断破壊、③剛結部境界 のR C部の曲げ破壊(主鉄筋の降伏)が考えられるが、上 記①、②は致命的な損傷をうけ、補修困難のため不可で あり、③の破壊形式が望ましい。また復旧のし易さを考 えれば、補修、加工の容易な鋼主桁部を塑性変形させ、 エネルギー吸収させることも考えられる。実験ではどの ような破壊形式をとるかについても注目する。

2

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実験計画 2.1実験供試体 本研究で対象とする連結桁を有する一体構造の概念 図を図一lに示す。本構造は①主桁、 ②連結桁、 ③横 桁で枠組をつくり、④横桁の下フランジに穴をあけて、 R C橋脚柱頭部の主鉄筋を貫通させて枠組みの中に引 き込み、コンクリート上端部まで延長する。さらに、 主桁、連結桁および横桁の内側に⑤スタッドジベルを 設置し、コンクリートを横桁上端部まで充填させ、上 下部を一体化させる。 本構造の特徴は以下のようである。 1 )移動型枠装置が通過できるように、剛結部は主桁高 の半分程度までとして空間を確保する。

2

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上部工からの内力を橋脚に伝達するため、主桁の下 に連結桁を設け、主桁、連結桁と2枚の横桁とで枠組み をつくり、橋脚に埋込む。横桁の上フランジは橋脚表面 と一致させ、断面力を主鉄筋に伝達する。これにより主 鉄筋に太径の鉄筋が使われでも、特別な処置をする必要 がない。 3)上部工との接合を容易で確実にするため、枠組みは 主桁直下の位置に現場接合部を設け、下部枠組みを下部 工施工時に先行据え付けることができる。 表一I 上部構造の力伝達 鉛直力は、主

桁、連結桁の 軸力の伝達 下フランジか ら支圧として

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コンクリート へ伝達する 曲げモーメン トによる引張 力は、横桁腹 板→横桁スタ ッドジベル→ 剛結部内コン トの伝達

脚主鉄筋と伝 達する。圧縮 力は、横桁腹 板→桁の下フ ランジ→橋脚 コンクリート へ伝達する。 せん断力は、 主桁腹板→主 せん断力の 伝達 ベルおよび横 桁腹板→橋脚 コンクリート 表

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2

実験供試体の種類 供試体 連結桁 横桁高さ スタッドジベルの タイプ 高さ (rnrn) (rnrn) 本数(一面あたり) TYPEI-A 300 600 主桁 16本 横桁 60本 TYPEI-B 300 600 主桁 4本 横桁 16本 TYPE2 450 750 主桁 4本 横桁 16本 本構造における力の伝達は表一lにまとめる。なお、鉛 直力の伝達に関しては、主桁と横桁の腹板に配置された スタッドジベルも伝達するが、主桁の下フランジに作用 する支圧力に比べ小さいため、無視とする。 実験供試体は、 2本主桁と R C橋脚を一体化させた複 合ラーメン橋の接合部を取り出したもので、載荷装置の 能力を勘案し、実構造の 1/5スケールモデルとしている。 主桁はウェブ断面寸法 9x 600rnrn、フランジ断面寸法 200 x 16rnrn、長さ 2500rnrnを用いた。また、横桁のウェブに 16rnrn、フランジに 9rnrnの鋼板を使用した。 パラメータは銅桁と R C橋脚の剛結部の構造に着目し

(3)

連結桁を有する上下部一体複合醐結構造の操り返し載荷実験 圏一3載荷要領国 組側併特 園

-

4

載荷ステップ 表-3使用材料の強度定数測定結果 SM490Y材 鋼板 降伏強度・ f

y=411.1 MPa 引張強度:f

u=560. 4 MPa 弾性係数:E

=214目 6GPa Dl6 (SD345) 鉄筋 降伏強度:f y=372. 0 MPa 引張強度:f

=554.8 MPa 弾性係数:E = 1 97. 5 GP a 早強コンクリート コンクリート 圧縮強度 fcu=36. 0 MPa 弾性係数:Ec=30. 6 GPa スタッドジベル本数、連結桁高さを変えた3種類、とする。 連結桁高さが 300mmのものを TYPE1, 450mmのものを TYPE2とする。さらに TYPE1のうち、スタッドジベルの 本数が道路橋示方書 8)の許容せん断力により設計したも のを TYPE1-A、鋼構造物設計指針 9)により設計したもの をTYPE1-Bとする。これら供試体の種類を表-2にまとめ る。供試体形状寸法を図-2に示す。 2.2載荷方法 写真一lに示すように、実構造物とは天地が逆転するよ うに鍋桁を下側にセットし、その上にR C橋脚を立ち上

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9

写真一l 載荷状況 表-4降伏点載荷実験結果 供試体 主鉄筋降伏荷重 降伏変位 番号 Hy (kN) 。y(mm) TYPE1-A 536 10. 6 TYPE1-B 565 11.6 TYPE2 550 9. 2 TYPE1設計値* 448 5. 7 TYPE2設計値* 485 4. 9 ヰR C断面計算による げた状態で実験を行う。支持条件は図-3に示すよう、 主桁の下フランジをアンカ_.ビーム2本を用いて実 験床に固定する。コンクリート橋脚に作用させる軸力 は実橋モデルの断面力を基準にし、橋脚コンクリート 応力が同程度(0.46MPa)になるよう 500kNを与える。水 平載荷は二段階に分けて行った。はじめに、一定の軸 力を載荷した後、内部の鉄筋の一本おきに張ったひず みケージの平均から求めた引張側鉄筋のひずみ測定値 が、素材試験から得られた降伏ひずみに達するまで水 平荷重を与えて降伏点載荷を行う。また、そのときの 載荷点の水平変位を基準降伏変位。y、水平荷重を降伏荷 重 Hyとした。つぎに、図-4の載荷ステップに示すよう に、::to yずつ変位制御で変位を増加させ、各3サイク ルの繰り返し水平力を与えた。なお、最大荷重に達した 後、各ステップの1サイクル目の耐荷力が降伏荷重まで 低下した時点を終局状態と見なして実験を終了した。 3.実験結果と考察 3.1材料試験結果 繰り返し載荷実験に先立ち、使用材料の素材試験を行

(4)

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愛知工業大学研究報告書,第

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圏-1水平輯重一水平変位包盤議室 表~5 輯り還し善重荷重量量発鯖果 供誌イ本 最大荷重 最大変位 塑性率 番号

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降伏荷重

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降伏変位 った。それぞれ3本の平均値を嚢寸にまとめる。コンク リート円柱供試体の圧縮試験は4週および剛結部の載荷 実験日の前日(材令:

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日)に行ったもの で、表

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の載荷実験前日の試験結果を示す。

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障伏点までの実験結果 予備載荷として鉄筋の降伏点まで、の載荷を行った。載 荷実験の結果のうち、各供献体の主鉄筋降伏時の水平荷 重と載荷点の水平変位を表-4にまとめる。降伏荷重は

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の聞にあり、ほぼ同一で、ぱらつき の範囲と思われる。降伏変位の計測値と実験値には約2

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圏一自水平荷量一水平変位麗腫曲綿 倍の開きがあるが、鉄筋とコンクリートの付着等の問題 により、コンクリート橋脚の実験ではこの程度の聞きが 出ることは一般的であり、今回の実験値が特別問題とさ れるものではない。載荷時の水平荷重一水平変位の関係を 関づに示す。同図から、スタッドジベル本数の具なる

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供試体と比べて、連結桁の高い

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の初期剛性が若干 高い。これは、連結桁が高い場合、 R C橋脚への拘束が 大きく、剛結部の一体化が高まることによって曲げ変形 が抑制されたものと思われる。

(5)

連結桁を有する上下部一体護合醐結構造の繰り返し載荷実験 61 8 TYPEトA ( 吋 ~ 高4占ヤ割4一4

:

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40 60 スタッド、ジベル本数 図-8スタッドジベル本数による塑性率の変化 3.3繰り返し載荷の実験結果 (1)最大荷重 供試体ごとの繰り返し載荷実験結果による水平荷重一 水平変位の履歴曲線を図

-

6

に、水平荷重一水平変位の包 絡線を図-7に示す。また、最大荷重、最大変位および塑 性率を表-5にまとめる。

TYPE l-Aの最大荷重 Hu は 3o yのときに生じ、 Hu二

1. 36Hy (Huニ 731kN)となった。 TYPE1-Bでは 2o yとき

に生じ、約1.2 3Py (Hu = 694kN)に留まった。 TYPE2供試 体の最大荷重 Huは 3oyのときに生じ、 Hu=1.39Hy (Hu= 761kN)となった。これらは図-7から一読できる。また、 同図から TYPE1-Bが最大荷重、変形能とも小さいことが わかる。 (2)塑性率 本研究では塑性率μを式(1)によって定義する。すな わち、

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μ=τ

子 y ここに、 ou:終局変位 δy 降伏変位 (1) ここでの終局変位は最大荷重に達した後、 1サイクル 目の耐荷力が降伏荷重まで低下した時点の変位と定義す る。 スタッドジベル本数、連結桁高さによる塑性率の変化 をそれぞれ図-8、図-9に示す。 図-8より、同一連結桁高さでスタッドジベルの本数の 異なる TYPE卜A(スタッドジベル 60本/面)と TYPE1-B(ス タッドジベル

1

6

本/面)を比較すれば、スタッドジベルを 約 4倍増した TYPE1-A供試体の耐荷力が日高く、また、 塑性率も 24%大きくなっている。しかし本数の増加の割 には目立った効果はみられない。これは本構造では、 RC 橋脚上部が鋼桁枠で周囲を拘束されており、鋼桁枠の下 フランジによるずれ止め効果が現れたものと考えられる。 よって本構造のスタッドジベル本数については道路橋 示方書の許容せん断力式 (TYPE1 -A)の代わりに鋼道路橋 設計指針暗合成構造物の終局強度式 (TYPE1-B)を用いても ょいと思われる。 8 ~

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(スタッドジベノレ多し、) 立 ⑧ /' TYPE2 114 4 最H

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2-f ./'"""TYPEトB ハL ~ 100 200 300 400 500 連結桁の高さ(mm) 図

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9

連結桁の高さによる塑性率の変化 図-9は連結桁高さが異なり、スタッドジベルがともに 少ない TYPE1-Bと TYPE2を比較したもので、参考にスタ ッドジベル本数の多い TYPE1-Aを黒丸で示した。連結桁 の高さが異なる場合、耐荷力は 9.7%高い。また、塑性 率は 38%と大幅に増加している。このように、連結桁の 高さとスタッドジベル本数が柱の耐荷力、耐震性に大き く影響しているといえる。スタッドジベルの増加によっ て荷重伝達が円滑に行われるようになったことにより、 R C橋脚の主鉄筋は剛結部内での定着カが強くなると考 えられる。 一方、連結桁高さが高い場合、コンクリートへの拘束 力が強くなったこと、また、剛結部の鉄筋の定着長も長 くなることにより、鉄筋とコンクリートの付着力が増加 し、鉄筋の引抜きに対する抵抗力が強まったといえる。 すなわち、これら二つの効果が現れることによって剛結 部全体の一体化が進み、耐荷カが大きく増加したと考え られる。ただし、コストを考慮したこれらの最適値は今 後の課題である。 3.4主桁、連結桁および横桁の応力分布 図-10 にコンクリート橋脚主鉄筋降伏時の主桁、連結 桁および横桁の主ひずみ分布を示す。同図から、主桁と 横桁に生じる主応力の大きさと方向がわかる。全体から 見ると、主桁の主応力の最大値が3体ともに横桁と主桁 の隅部に生じ、剛結部内の主桁より、外側の主桁位置で 大きくなっている。 横桁の分布も同じ傾向が見られ、外周部の応力が大き く、横桁の中心に近付くにつれ小さくなっている。タイ プ別に比較すれば、スタッドジベル本数の多い TYPE1-A は TYPE1-Bに比べ、コーナーの主応力が小さく、剛結部 内の主桁の主応力が大きい。また、連結桁の高い TYPE2 は TYPE1-Bに比べ、主桁の主応力が小さい。 応力の分布をより明確に把握するために、式(2 ) 1川を 用いて図 10に相当する各点の相当応力を算出した。

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愛知工業大学研究報告書,第37B,平成14Vol37-BMar2002 荷重方自] ) μ ( ハ H v n H V ハ H U l n H u n H U p h u n H U 令 ~

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受ふ 圧縮側横桁 主桁 (c) TYPE2 圏一10主桁、連結桁、横桁の降伏荷重時の主ひずみ分布

1、a2 主応力 a eq 相当応力 ただし、鋼材料は弾性を保つと仮定している。図-11 は相当応力を鋼材の降伏応力で無次元化して高さ方向に 示したもので、主桁では、 TYPEI-Aが最も小さい。分布 の 形 状 か ら 見 れ ば 、 ス タ ッ ド ジ ベ ル 本 数 が 少 な い TYPEI-BとTYPE2はウェブコーナ一部に応力が集中し、 中心部に近付くにつれ、それらは小さくなっている。 TYPEI-Aは主桁全体にわたり均等に分布していることが わかる。 横桁では、上フランジのコーナ一部が大きく、下に向 け小さくなっていることから、上部からの引張り、圧縮 岳

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圧縮側横桁 力が十分に伝達されているということができる。また、 横桁における相当応力の最大値は主桁の最大値の約半分 である。従来の一本主桁を有する研究では、横桁が片持 ち構造であるために横桁が剛結部の主要な応力伝達部材 として十分に機能していないように思われる。本構造に 関していえば横桁が主桁とともにコンクリートを四周で 拘束する効果があることにより、コンクリートへの応力 伝達が十分に行われていると考えられる。横桁の役割は 無視できないといえる。 図

-

1

2

に主桁の最大せん断応力の方向と大きさを示す。 同図により、剛結部の外側でのせん断力の方向は上下に 向き、橋脚からの引張力と圧縮力に抵抗することが確認

(7)

連結荷を有する上下部一体謹合開結構造の韓り返し載荷実験

6

3

できる。また、剛結内部おいて、横向きになり、橋脚か らのせん断力を伝達していることを示している。タイプ 別から見れば、

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64 愛知工業大学研究報告書第37号B,平成 14年,Vol,37-B,Mar,2002 3_5主鉄筋のひずみ分布 図-13に供試体の主鉄筋ひずみゲージ貼り付け位置を 示す。図-14は降伏時における主鉄筋軸ひずみの分布で ある。同図 (a)により、鉄筋軸ひずみの横方向の変化は、 主桁の内側の桁に近い鉄筋が最も大きく、橋脚の中心で は小さな値となっている。この結果は横桁の相当応力の 分布(図一11)と一致している。 同図(b)は主桁付近の鉄筋軸ひずみの縦方向の変化を 図-13 R C橋脚主鉄筋ひずみゲージ貼り付け位置図 2400

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O 主桁 500 1000 主桁1500 (a)横方向の分布 圧 縮 側 引張倶JI ハ U ハ U ハ U n u n u n U 勺 / ハU ハ リ n u n u o o f b a 斗 ・ ヲ & ( 富 邑 ) 糧 出 ( b 必 ふ い ﹁ 同 信 畑 山 市 亘 : ひずみ (μ) (b)離方向の分布 図一14主鉄筋軸ひずみ分布

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コンクリートの破壊状況

(9)

連結桁を有する上下部一体櫨合剛結構造の鶴り返し載荷案験 65 見たもので、これらのひずみ分布から見れば、圧縮側主 鉄筋のひずみ分布は供試体の違いによる差は見られない。 なお、 TYPE1-A最上段のひずみが折れ曲がってやや小さ くなっているが、これはひずみゲージに骨材が当ってい るなど、実験時の不測の値と思われる。一方、引張側主 鉄筋のひずみは TYPEトBの降伏変位が大きいためもっと も大きく、 TYPEトA、TYPE2が続く。図 -14からわかるよ うに、鉄筋のひずみは内部(図中上方)に行くにしたがっ て大きくなる様子を示したことから、上部工の引張力が コンクリート、スタッドジベルを介し主鉄筋に伝達して いることが確認できる。 3.6破壊の諜子 実験終了時の破壊の様子を写真一2に示す。水平荷重の 増加に伴い、 R C橋脚の上部のクラック幅が大きく進行 し、曲げによる圧縮側コンクリートの圧縮破壊により、 かぶりコンクリートが剥落し、鉄筋が座屈して急激に荷 重が低下した。この時点で実験を終了した。 実験終了後、剛結部を横断面で切断して確認したとこ ろ(写真一3)、剛結部にはクラックがまったく生じていな かった。またスタッドジベルの変形-破断も認められなか った。剛結部の耐荷力がR C橋脚部の耐荷力を上回って おり、破壊はR C橋脚の曲げ破壊となっていることがわ かる。 4.まとめ 本研究では、剛結部の単純化、省力化および施工性を 勘案し、連結桁を取り入れた構造形式を提案し、繰り返 し載荷実験を行ったものである。本研究により得られた 結果は以下のようにまとめられる。 1)主桁の下に連結桁を設けることによって、複雑な現 場施工を省きつつ、剛結部での鉄筋の定着長を確保する ことができる。

2

)

繰り返し載荷実験の結果、鉄筋の抜け出し、スタッド ジベルの変形、剛結部のせん断破壊は発生しておらず、 破壊のタイプは設計どおりR C端部の曲げ破壊であった。 また耐荷力、じん性は十分高いことが確認された。 3) 連結桁を主桁の1/2高さから 150%高くすることによ り、耐荷力が9目 7%、塑性率は 38%増加するが、連結桁 高さが主桁の1/2高さでも、 Hu/Hyは1.23,塑性率は 5.2 と実用上ほぽ満足できる結果が得られた。

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いずれの供試体も、横桁に生じる相当応力は主桁の約 半分生じており、本構造形式では横桁は無視できない機 能を果たしていると考えられる。 5)主桁に配置されたスタッドジベルの効果については、 TYPE1-B(l6本/面)に比べ、本数を約4倍も増やした TYPE1-A(60本/面)でも、耐荷力は約問、塑性率は約 24児 程度しか増加せず、目立った効果はなかった。これは本 構造では、 R C橋脚上部が鋼桁枠で周囲を拘束されてお TYPE1-A TYPE1-B TYPE2 写真 3切断後剛結内部の様子 り、鋼桁枠の下フランジによるずれ止め効果が現れてい るものと考えられる。よって本構造のジベル本数につい ては道路橋示方書の許容せん断力式 (TYPE1 1 -A)の代わ り に 鋼 道 路 橋 設 計 指 針 。 合 成 構 造 物 の 終 局 強 度 式 (TYPEトB)を用いてもよいと思われる。 6) コンクリート橋脚の主鉄筋の応力分担は橋軸直角方

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66 愛知工業大学研究報告書第37B平成14Vol37 同B,Mar,2002 向に一様ではなく、中央部で、小さく両端の鋼桁に近い方 4) 長谷俊彦、井ケ瀬良則、紫桃孝一郎、清水功雄、佐 が大きくなるシアーーラグの分布がみられた。それらの 値は平均値に比べ、:t18%程度の変動であった。 なお、本実験は愛知工業大学耐震実験センターで行われ たものである。関係者に謝意を表す。 〔参考文献〕 1)松井繁之、湯川保之、和田信良、石崎茂、田中俊彦: 複 合 ラ ー メ ン 橋 ・ 鋼 桁- R C橋脚剛結部の構造と力 学性状について、土木学会構造工学論文集、Vo1.43A、 1997年3月、 pp.1367・13740 2) 佐々木保隆、平井卓、明橋克良:鋼・コンクリート 複 合 ラ ー メ ン 橋 の 剛 結 部 に 関 す る 実 験 的 研 究 、 土 木 学会構造工学論文集、 Vol.44A、 1998年 3月、 pp.1447-14570 3)佐藤徹、清水功雄、太田貞次、町田篤彦:複合ラー メン橋の接合部設計法に関する一提案、土木学会構 造工学論文集、 Vo1.45A、1999年 3月、 pp1431 ~ 1438。 藤 徹 : 鋼 桁 R C橋脚剛結部の応力伝達と耐荷機構 に 関 す る 実 験 的 研 究 、 土 木 学 会 構 造 工 学 論 文 集 、 Vo1.46A、2000年3丹、 pp.1491-1500。 5)保坂錨矢、堀地紀行、依田照彦、八巻康博、岡田誠 司:結合方法の違いによる鍍桁とR C橋 脚 の 一 体 構 造の載荷試験、土木学会構造工学論文集、 Vol,46A、 2000年3月、 pp.1501'15080 6) 鈴木祐二、水口和之、吉田雅彦、中嶋博功、館浩司: 複合ラーメン橋剛結部の一構造と模型実験、土木学 会 構 造 工 学 論 文 集 、 Vo1.44A、1998年 3月、 pp.1435'1446。 7)小 川 篤 生 、 寺 田 典 生 : J Hにおける複合構造橋梁、 橋梁と基礎、 1997年、 Vo1.31、NO.8、pp.48'550 8) 日本道路協会:道路橋示方書・同解説

E

鋼橋編、平 成 8年。 9)土 木 学 会 : 鋼 構 造 物 設 計 指 針 合 成 構 造 腕 平 成 9年。 10)大塚久哲、基礎弾・塑性力学、共立出版株式会社、 1985年

(受理平成1

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月1

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日)

参照

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