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(1)

平成 30 年1月 24 日 海 上 保 安 庁

平成 29 年の海上犯罪取締りの状況

◆ 詳細は「別添」を御参照ください。

平成 29 年の海上犯罪の送致件数は前年比 252 件増加の

7,962 件(+3.3%)、送致人数は前年比 212 人増加の 5,071 人

(+4.4%)となり、この 5 年間で最多となっています。

各種法令別の送致件数の割合は、海事関係法令違反が 43.5%

と最も多く、次いで漁業関係法令違反が 33.7%、刑法犯等が

9.3%、海上環境関係法令違反が 7.9%となっており、例年と比

べ大きな変化はありません。

各種法令別の送致件数を前年と比較すると、漁業関係法令違

反が 263 件増加の 2,681 件(+10.9%)と最も増えており、これ

については、潜水器を使用した悪質な組織的密漁から放流等に

より漁業者が育成・管理する水産資源を個人消費の目的で密漁

するものまで、多岐にわたっています。

薬物等の密輸事犯については、過去最大量の金地金や数百キ

ログラム単位の覚醒剤の密輸事件を相次いで摘発しました。

海上保安庁では、引き続き、国民の安全・安心を確保するため、

海上で行われる様々な犯罪行為の未然防止や取締りに努めてま

いります。

(2)

《各種法令別送致件数の推移(平成 25 年~平成 29 年)》 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 H25 H26 H27 H28 H29 14 2 8 3 2 17 35 51 88 90 233 225 247 275 355 661 606 569 625 626 842 1,006 871 771 742 2,459 2,501 2,490 2,418 2,681 2,975 2,687 3,223 3,530 3,466 7,201 7,062 7,459 7,710 7,962 <凡例> ■ 合計 ■ 海事関係法令 ■ 漁業関係法令 (外国人漁業を含む) ■ 刑法等 ■ 海上環境関係法令 ■ その他の法令 ■ 薬物・銃器関係法令 ■ 出入国関係法令 (件) 4,918 5,017 5,025 4,859 5,071 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 H25 H26 H27 H28 H29

別添

(人) 海事関係法令 3,466件 43.5% 漁業関係法令 (外国人漁業を含む) 2,681件 33.7% 薬物・銃器関係法令 90件 1.1% その他の法令 355件 4.5% 刑法等 742件 9.3% 海上環境関係法令 626件 7.9% 出入国関係法令 2件 0.03% 《送致人数の推移(平成 25 年~平成 29 年)》 《各種法令別送致件数の構成比(平成 29 年)》 H25 H26 H27 H28 H29 合計 7,201 7,062 7,459 7,710 7,962 海事関係法令 2,975 2,687 3,223 3,530 3,466 漁業関係法令 (外国人漁業を含む) 2,459 2,501 2,490 2,418 2,681 刑法等 842 1,006 871 771 742 海上環境関係法令 661 606 569 625 626 出入国関係法令 14 2 8 3 2 薬物・銃器関係法令 17 35 51 88 90 その他の法令 233 225 247 275 355

(3)

写真 1 定員超過船舶の取締りの状況

各種法令別取締り等の状況

1.海事関係法令違反の取締り状況

海事関係法令違反の送致件数は 3,466 件で、前年と比較し 64 件(1.8%) 減少しました。 法令別では、船舶の検査や定員、航行 区域等を規定した船舶安全法違反等が 1,326 件で海事関係法令全体の 38.3%、 船員の労働条件等を規定した船員法違 反が 1,019 件で 29.4%、船舶の登録等を 規 定 し た 船 舶 法 違 反 等 が 490 件 で 14.1%、船舶操縦者の資格等を規定した 船舶職員及び小型船舶操縦者法違反が 398 件で 11.5%を占めています。 《海事関係法令違反の法令別送致件数の推移》 299 318 413 418 490 1,300 1,142 1,386 1,429 1,326 638 564 672 1040 1019 403 372 452 406 398 204 164 246 188 152 22 12 26 40 65 109 115 28 9 16 2,975 2,687 3,223 3,530 3,466 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 0 300 600 900 1,200 1,500 1,800 H25 H26 H27 H28 H29 船舶法等 船舶安全法等 船員法 船舶職員及び小型船舶操縦者法 港則法(24条(廃棄物の投棄)を除く) 海上交通安全法 その他の法令 合計 (件) (件)

(4)

2.漁業関係法令違反の取締り状況

漁業関係法令違反 の送致件数は 2,681 件 で、前年と比較し 263 件(10.9%) 増加しまし た。 国内における漁業関係法令違反について は、無許可操業、区域・期間外操業等のい わゆる密漁事犯が 2,629 件で、漁業関係法 令違反全体の 98.1%を占めています。 密漁の形態としては、漁業者によるものの ほか、資金確保を目論む暴力団等による組 織的なものなど、多岐にわたっており、特 に、あわび、わかめ、いせえび等といった水 産動植物を採捕する漁業権を侵害する事犯 が前年の 880 件から 121 件増加の 1,001 件 となり、多くは個人で消費することを目的とし た密漁とみられます。 また、外国漁船による漁業関係法令違反 としては、我が国 EEZ において、ロシア人乗 り組みのシエラレオネ籍かに篭漁船1隻を無 許可操業により検挙しました。 3 4 1 3 16 2 3 1 3 1 2 4 2 1 0 5 10 15 20 25 30 H25 H26 H27 H28 H29 韓国 中国 ロシア 台湾 その他 11 24 3 7 1 写真 3 検挙した外国漁船 《漁業関係法令違反の法令別送致件数の推移》 57 49 38 43 47 2,393 2,436 2,448 2,367 2,629 9 16 4 8 5 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 H25 H26 H27 H28 H29 その他 国内密漁事犯 外国人漁業 2,681 2,418 2,490 2,501 2,459 写真 2 密漁されたなまこ 《外国漁船の国籍別検挙隻数の推移》 (隻) (件)

(5)

3.刑法犯の取締り状況

刑法犯の送致件数は 742 件で、前年と 比較し 29 件(3.8%)減少しました。罪種別で は、衝突や乗揚げ等、船舶の往来を妨害 する罪が 607 件で刑法犯全体の 81.8%、 乗船者を負傷させる等の、過失傷害等の 罪が 84 件で 11.3%となっています。 ま た 、 窃 盗 及 び 強 盗 の 罪 が 17 件 で 2.3%、傷害等の罪が 14 件で 1.9%となって います。 《刑法犯の罪種別送致件数の推移》 647 739 657 620 607 137 143 129 104 84 842 1006 871 771 742 0 200 400 600 800 1000 1200 H25 H26 H27 H28 H29 往来を妨害する罪 過失傷害等の罪 合計 (件) H25 H26 H27 H28 H29 合計 842 1,006 871 771 742 公務執行妨害 1 0 0 1 0 放火失火 5 5 5 0 2 往来妨害 647 739 657 620 607 文書偽造等 10 43 33 4 8 殺人傷害等の罪 14 20 12 13 14 過失傷害等の罪 137 143 129 104 84 窃盗及び 強盗の罪 16 15 11 19 17 その他 12 41 24 10 10 写真 4 衝突により損傷した旅客船 写真 4 衝突によって損傷した旅客船

(6)

4.海上環境関係法令違反の取締り状況

海上環境関係法令違反の送致件数は 626 件 で、前年と比較し 1 件(0.2%)増加しました。 法令別では、船舶からの油や有害液体物質 の排出、廃船の投棄等を禁止する海洋汚染等 及び海上災害の防止に関する法律違反が 380 件で海上環境法令違反全体の 60.7%を占め、 次いで廃棄物の投棄等を禁止する廃棄物の処 理 及 び 清 掃 に 関 す る 法 律 違 反 が 194 件 で 31.0%を占めています。 なお、外国船舶に対する油等の不法排出事犯の取締りについては、国際条約に基づく担保 金の提供による釈放制度を適用しており、4 件の油等の不法排出事犯について、担保金の提 供を受けました(前年 7 件)。 《海上環境関係法令違反の法令別送致件数の推移》 161 142 107 145 111 134 113 109 97 109 141 136 100 131 160 156 148 192 199 194 2 7 13 6 6 57 56 39 41 42 10 4 9 6 4 661 606 569 625 626 0 100 200 300 400 500 600 700 0 50 100 150 200 250 H25 H26 H27 H28 H29 海防法(船舶からの油等の排出) 海防法(廃船の投棄等) 海防法(その他(油等の排出の通報等)) 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 水質汚濁防止法 港則法 その他の法令 合計 海防法:海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律 (件) (件) 写真 5 工場からの排水を採取している状況

(7)

5.出入国関係法令違反の取締り状況

出入国関係法令違反の送致件数は 2 件で、前年と比較し1件減少しました。 近年の船舶利用による不法出入国事犯については、過去に我が国からの退去強制歴を有 する外国人が不法入国した事件や密航斡旋ブローカーの関与がうかがわれる数人規模の密航 事件を摘発しており、事件の小口・巧妙化の傾向が続いています。 詳細については、平成 30 年 1 月 24 日付、公表の「平成 29 年における密輸及び密航取締り 状況について」(海上保安庁ホームページ http://www.kaiho.mlit.go.jp/に掲載)をご参照くださ い。

6.薬物・銃器関係法令違反の取締り状況

薬物・銃器関係法令違反の送致件数は 90 件で、前年と比較し 2 件増加しました。 海上ルートによる密輸事犯については、小型船舶等を利用した瀬取り(洋上における積荷の 受渡し)や海上コンテナ貨物への隠匿等の手口により、一度に大量の覚醒剤を密輸する事犯を 相次いで摘発したほか、クルーズ船の外国人乗客や乗組員等が関与した国内持込みによる密 輸事犯も摘発しています。このように、密輸手口の大口・巧妙化が引き続き見受けられ、国際犯 罪組織が関与するものも発生しています。 詳細については、平成 30 年 1 月 24 日付、公表の「平成 29 年における密輸及び密航取締り 状況について」(海上保安庁ホームページ http://www.kaiho.mlit.go.jp/に掲載)をご参照くださ い。

(8)

主要な事件例

【海事関係法令】 ○ 阿久根市における定期旅客船定員超過事件(串木野海上保安部) 平成 29 年 7 月、串木野海上保安部は、阿久根港と離島との間で運航している定期旅客船に立 入検査を実施したところ、最大搭載人員 50 名を超す 56 名の客を乗せて運航した事実が判明し、 船長と運航会社を船舶安全法違反(定員超過)で検挙しました。 【漁業関係法令】 ○ 姫路市沖における「なまこ」潜水器密漁事件(水島海上保安部・姫路海上保安部) 平成 29 年 2 月、水島海上保安部、姫路海上保安部は、内偵捜査により、岡山県籍小型船舶が県 境を大きく越えた姫路港付近で潜水器密漁を行っている状況を突き止め、水島海上保安部、姫路 海上保安部のほか関係機関との合同取締りにより、5 名を漁業法違反等で逮捕するとともに、なま こ約 840 キログラムを押収しました。 ○ 小樽市蘭島沖における「なまこ」潜水器密漁事件(小樽海上保安部) 平成 29 年 6 月、小樽海上保安部は、密漁の警戒をしていた捜査員が、見慣れない小型ボート を発見し、簡易潜水器を使ってなまこを不法に採捕、所持した事実を突き止め、8 名を北海道海 面漁業調整規則違反で逮捕するとともに、なまこ約 140 キログラムを押収しました。 【外国人漁業関係法令】 ○ 北海道紋別沖排他的経済水域内におけるシエラレオネ籍漁船による無許可操業事件 (紋別海上保安部) 平成 29 年 11 月、北海道紋別市沖の我が国排他的経済水域において、操業中のシエラレオネ 籍かに篭漁船(497 トン、ロシア人 18 名乗組)の無許可操業を確認、巡視船により同船に対し紋別 港向け航行するよう指示し、同港へ入港したところで、同船船長を、排他的経済水域における漁 業等に関する主権的権利の行使等に関する法律違反(無許可操業)で逮捕しました。 写真1 写真 2 写真 3 -7-

(9)

【刑法犯】 ○ 神戸空港沖における高速旅客船誘導灯衝突事件(神戸海上保安部) 平成 29 年 7 月、神戸空港と関西空港を結ぶ高速旅客船が、海上に設置された誘導灯に衝突 し乗員乗客 15 名が負傷する事故が発生し、神戸海上保安部が捜査した結果、過失が認められた ことから、同船の船長を業務上過失傷害等により検挙しました。 ○ 無検査船舶にかかる偽造公記号使用等事件(田辺海上保安部) 平成 29 年 7 月、田辺海上保安部は、要救助船舶に対する事情聴取の過程で、提示された船 舶検査証書等を確認した結果、同船が船舶検査証書に記載された船舶ではなく、無検査かつ無 登録の船舶であることが判明、船長を偽造公記号使用・船舶安全法違反等で逮捕しました。 ○ 大阪府高石市高石漁港におけるガソリン窃盗事件(堺海上保安署) 平成 29 年 6 月、堺海上保安署は、管内漁港の漁船からガソリンが抜き取られているとの情報を 入手し、張り込み中のところ、男性 1 名が係留中の漁船 3 隻からガソリンを窃取する状況を現認、 窃盗の現行犯で逮捕しました。 【海上環境関係法令】 ○ 生コンクリート工場からの汚水不法排出事件(水島海上保安部) 平成 29 年 2 月、水島海上保安部は、沿岸部の生コンクリート工場の排水口が変色していること を認め調査したところ、排出基準を超えた汚水が排出されていることが判明、捜査の結果、同工場 の工場長が工場内で発生する強アルカリ水を中和することなく海域に排出していたことを特定し、 同工場長とコンクリート製造会社を水質汚濁防止法違反で検挙しました。 ○ 外国籍貨物船による有害液体物質不法排出事件(若松海上保安部) 平成 29 年 9 月、北九州市八幡西区において、揚げ荷役中の韓国籍ケミカルタンカーから積荷 のフェノールが海上に流出し、若松海上保安部が捜査した結果、同船の一等航海士が移送作業 の監視を怠った過失によって、有害液体物質であるフェノール約 480 リットルを海域に排出したこ とを特定し、同人を海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律違反で検挙しました。 (フェノール:プラスチックや医薬品などの原料となり、毒性及び腐食性を示す物質) 写真 4 写真 5

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