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株式会社 日立製作所
地球環境戦略室 環境企画センタ
2012/9/27
河野 文子
企業と生態系に関する評価手法の
普及・啓発に協力
企業のための生態系評価(ESR)、
企業のための生態系評価(CEV)ガイド、他
1. 日立グループの概要
2. 環境経営の戦略
3. 日立グループのWBCSDとのかかわり
企業と生態系に関する評価手法の普及・啓発に協力
4. 生態系関連の評価手法(ESR, CEV, BET)
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1. 日立グループの概要
1-1 日立グループの概要
会社数
従業員数
日立製作所
日立グループ
(個別)
(連結)
売上高
日立製作所および
連結子会社 939社(国内340社、海外599社)
連結売上高
9兆6,658億円
(2012年3月期)
国内 55,344(57%)
会社数:340社
従業員数:212,302名
北米 8,690(9%)
会社数:75社
従業員数:14,539名
欧州 7,611(8%)
会社数:142社
従業員数:10,783名
アジア 20,009(21%)
会社数:322社
従業員数:78,361名
その他 5,002(5%)
会社数:60社
地域別売上高(億円)
国内
57%
海外
43%
北米
欧州
アジア
その他
32,908名
323,540名
(2012年3月期)
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1-2 日立グループの事業概要
(2012年3月期)
4
日立グループ
連結売上高
9兆6,558億円
2
3
4
5
6
7
8
10
11
9
1
電力システム
8,324(8%)
社会・産業システム
12,049(11%)
電子装置・システム
11,017(10%)
情報・通信システム
17,642(16%)
建設機械
7,987(7%)
高機能材料
14,371(13%)
オートモティブシステム
8,115(8%)
コンポーネント・デバイス
7,680(7%)
デジタルメディア・民生機器
8,588(8%)
金融サービス 3,532(3%)
その他 9,516(9%)
1-2 日立グループの事業概要
(2012年3月期)
事業一覧
情報・通信システム:
システムインテグレーション、
ソフトウェア、ディスクアレイ装置、
サーバ 、汎用コンピュータ
ほか
電力システム:
火力・原子力・水力・風力発電システム
社会・産業システム:
産業用機器・プラント、エレベーター、
エスカレーター、
鉄道システム
電子装置・システム:
半導体・液晶関連製造装置、
計測・分析装置、
医療機器、電動工具、
電子部品加工装置
建設機械:
油圧ショベル、
ホイールローダ、
鉱山用ダンプトラック
高機能材料:
電線・ケーブル、伸銅品、
高級特殊鋼、磁性材料・
部品 ほか
オートモティブシステム:
エンジンマネジメントシステム、
エレクトリックパワートレインシステム、
走行制御システム ほか
コンポーネント・デバイス:
情報記録媒体、電池
デジタルメディア・民生機器:
光ディスクドライブ、薄型テレビ、
液晶プロジェクター、
ルームエアコン、
冷蔵庫、洗濯機 ほか
金融サービス:
リース、ローン
その他:
システム物流、
丌動産の管理・売買・賃貸
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8
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2. 環境経営の戦略
2-1 環境経営・環境ビジョン
環境経営のめざすべき姿
「環境」を経営フォーカスのひとつとして位置づけ
「地球温暖化の防止」を重要課題として目標設定
そのために、あらゆる製品を環境適合製品へ
「2025年度までに、製品を通じて
年間1億トン
*
のCO
2
排出抑制に貢献
」
*基準年2005年度と比較
5年単位で具体的な計画を策定
環 境
グローバル
融 合
日立の環境ビジョン
長期計画「環境ビジョン2025」
環境行動計画
2012中期
経営計画
日立の環境ビジョンに基づき、長期計画「環境ビジョン2025」と
環境行動計画の目標達成に向けた取り組みを推進
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事業を通じた貢献
原材料(繊維・木材等)や水の供給・調整
生態系サービス
マイナスの影響の抑制
(生態系への負荷を軽減)
プラスの影響の増大
(生態系の保全への貢献)
日立グループの考え方
生態系を保全する製品・サービスの提供
自然保護に関する社会貢献活動
企業
8
生態系
「事業」と「自然保護に関する社会貢献活動」を通じて
生態系の保全を推進
事業活動時に生じる生態系への負荷を下げる
生態系に依存した生産活動
2-3 生態系の保全への取り組み:
3.
日立グループのWBCSDとのかかわり
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WBCSD 年次会合
(2011年)
World Business Council for Sustainable Development (WBCSD)
持続可能な発展のための世界経済人会議
10
3 WBCSDの活動
WBCSD
(持続可能な発展のための世界経済人会議)総会に参画 (2011年)
WBCSD: グローバル企業200社から構成される、持続可能性
(Sustainability)に関する様々な活動、方法論、考え方を
提唱する組織。
日立は2007年から、
日立グループとして、
Ecosystems Focus Area
のCo-chairとして参画。
4. 生態系関連の評価手法(ESR, CEV, BET)
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4-1 WBCSD発行 生態系保全に関する評価手法
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• 2008年に「企業のための生態系サービス評価(ESR)」を発行。
• 2011年には「企業のための生態系評価(CEV)ガイド」を発行。
ESR
生態系サービスと企業業活動
がどの様に生態系に依存し、影
響しているかを知り、今後の戦
略策定に繋げていくための
体系的な方法論
CEV
生態系の劣化と生態系サービスか
ら提供される便益を評価
より良いビジネス上の意思決定を
行うプロセスを取りまとめたガイド
ESRを実施する範
囲を選びます
事業部門
製品
市場
土地資産
顧客
供給業者
生態系サービス
への企業の依存
度および影響度
を体系的に評価
します
企業の業績を最
も左右する「最優
先」の生態系サー
ビスを特定します
優先すべき生態
系サービスの状
況と傾向、その傾
向を作り出してい
る要因を見極め
ます
優先すべき生態
系サービスの傾
向によって、生じ
得るビジネス上
のリスクおよび
チャンスを明確
化し、評価します
そのリスクおよび
チャンスを管理
するための戦略
をまとめ、その優
先順位を決めま
す
出典:WRI『Ecosystem Services Review Standard Presentation』
主要な活
動
ステッ
プ
1.範囲の選択
3.優先すべき
生態系サービ
スの傾向分析
2.優先すべき
生態系サービ
スの明確化
4.ビジネス上の
リスクとチャンス
の明確化
5.戦略の構
築
1~2週間
1~2週間
2~5週間
1~2週間
1~2週間
大まかな
時間
4-2 企業のための生態系サービス評価(ESR)のステップ
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CEVガイドへの簡単な導入:パート2:
CEVを実施するための各段階
企業のプロセ
スおよび手順
へのCEVアプ
ローチの組み
込み
内部および外
部の意思決定
に影響を不える
ための、評価結
果の使用と伝
達
実際の評価:
質的、量的、
金銭的
効果的に評
価を行うため
に適切な計
画の策定
質問による
チェックリスト
を使用した、
評価実施の範
囲の定義
2)
1)
範囲設定
3)
4)
5)
計画立案
評価
適用
組み込み
後評価
評価
準備
4-3 CEVを実施するための各段階(ステージ)
• 3~5年後に首都マレにおける人口過密化による水丌足が懸念される
• 首都マレとその周辺島での飲用水処理と排水処理ビジネスおよび
その拡張計画の生態系への影響を評価
• 現状と計画での
生態系における
影響の比較を
明確化
• 今後の事業計画に
生態系保全の要素
を盛り込めるように
取り組む
課題
対象
結果
今後
生態系への事業の影響を評価できるCEV
*
により、モルディブ共和国に
おける水処理ビジネス展開時の影響を評価
*CEV:Corporate Ecosystem Valuation(企業のための生態系評価)4-4 日立グループでのCEV取り組み事例
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4-5 ビジネス・エコシステムズ・トレーニング(BET)教材
ビジネス活動と生態系保全の
関連性に関する知識を増やし、
理解を深めるために作られた
企業の従業員向けのキャパシ
ティービルディングプログラム
実施のための教材
各モジュールを4時間の
講座(授業)として実施
4つのモジュール
モジュール1 生態系サービスとビジネスの関係性の理解
モジュール2 影響度および依存度の測定と評価
モジュール3 生態系サービスの価値を評価する方法の紹介
モジュール4 影響度の管理および緩和(ミティゲート)
2012年2月に英語版を発行
モジュール1―課題
時間
所要時間(分)
章
講師
45
導入
30~35
生物多様性、生態系、および生態系サービス―基本事項
10
政策動向の紹介
30
主要な生態系サービスの明確化―研修課題(アクティビティ)
10~25
休憩
25~30
グローバルな生態系の課題
25
ケース・スタディーとエクササイズ
10
認知度チェック2
10
おさらい―行動のためのビジネス事例
5
可能な行動
30
ビジネス事例に基づいたブレーンストーミング―研修課題(アクティビティ)
20
まとめ
4-6 BET モジュール1の時間割り
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BETのPPTデータを公開
日立ウェブ上にて
日本語版が
ダウンロード
できます
(モジュール1)
http://www.hitachi.co.jp/environme
nt/vision/ecosystem_bet.html
4-8 ビジネス・エコシステムズ・トレーニング(BET)教材
企業の環境教育の
研修の教材として、
部分活用が可能!
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