平成24年11月26日
目
次
1 ツーリズム重点戦略策定の目的 … 1 2 戦略のコンセプト・キャッチフレーズ … 2 3 戦略の目標 … 2 4 重点戦略 … 2 Ⅰ おもてなし充実プロジェクト … 2 (1)おもてなし研修プログラム -意識改革のすすめ- (2)観光ガイド体制整備プログラム (3)おもてなし気運醸成プログラム (4)おもてなしの輪展開プログラム Ⅱ 観光施設魅力アッププロジェクト … 3 (1)道の駅等主要公共施設充実プログラム (2)民宿等水回りグレードアップ推進プログラム (3)すてきな宿泊施設紹介プログラム (4)佐伯市大会等誘致補助プログラム Ⅲ 観光素材磨きプロジェクト … 4 (1)「食のまち・さいき」推進プログラム (2)「さいき結旅」造成プログラム (3)イベントタイアップ推進プログラム Ⅳ 土産グレードアッププロジェクト … 5 (1)さいき名物「食の土産」商品化プログラム (2)さいき殿伝認証制度補助事業活用「土産」開発推進プログラム (3)宇目特産「栗」商品化推進プログラム Ⅴ IC周辺活性化プロジェクト … 6 (1)蒲江インターパーク整備プログラム (2)蒲江波当津IC周辺活性化プログラム (3)蒲江IC等開通関連道路標識・案内板整備プログラム (4)蒲江IC~佐伯市内「花街道」プログラム Ⅵ 広域観光プロジェクト … 6 (1)延岡市との連携による広域観光推進プログラム (2)由布市観光協会等との広域観光推進プログラム (3)グリーン・ブルーツーリズム連携推進プログラム (4)周遊スタンプラリープログラム Ⅶ 情報発信プロジェクト … 7 (1)ネット情報発信強化プログラム (2)マスコミ媒体活用情報発信強化プログラム (3)高速道路開通イベント情報発信プログラム (4)「佐伯市観光大百科」ガイドブック作成プログラム 5 重点戦略推進方策 … 71
-「味力全開!」九州一・佐伯
ツーリズム重点戦略
1
ツーリズム重点戦略(以下「戦略」という。)策定の目的
観光立国推進に向け、国が国内旅行消費額の目標を平成28年度までに30兆円と位 置づける中、平成24年度末に蒲江IC及び蒲江波当津ICが開通し、大分県と宮崎県 とが初めて高速道路で結ばれることから、佐伯市は観光面で大きなチャンスを迎えるこ ととなる。 しかし、今後、高速道路の工事が円滑に進捗すれば、平成26年度に佐伯ICと蒲江 IC間が結ばれ、東九州自動車道の北九州~宮崎間が全線開通する可能性もあることか ら、その時点で素通りされない地域となるためには、この数年間が正念場と言っても過 言でない。 このため戦略は、県が本年度まとめた「大分県ツーリズム戦略」も踏まえ、佐伯市、 佐伯市観光協会、佐伯商工会議所、佐伯市番匠商工会、佐伯市あまべ商工会及び県南部 振興局による「佐伯地域戦略推進会議」(以下、「戦略会議」という。)が中心となり、 観光従事者をはじめとしたツーリズム関係者とともに、高速道路の延伸に伴い、主に平 成24年度後半から25年度にかけて喫緊に対処すべき具体的な取組をとりまとめたも のである。 今後、関係機関が一体となりツーリズム関係者と力を合わせて戦略を推進することに より、民間投資の誘発を含め、大きなポテンシャルを秘めた佐伯観光の魅力アップを図 り、地域の活性化につなげるものである。 【心配されるシナリオ(イメージ)】 「佐伯~蒲江」間の開通 乗 「蒲江~北浦」間の開通 降 車 数 H23 H24 H25 H26 H27 この時点で佐伯が通過点とならぬよう、 今のうちから戦略を定め、関係者が 【理想的シナリオ(イメージ)】 一体となった取組が必要! 乗 「蒲江~北浦」間の開通 降 「佐伯~蒲江」間の開通 車 数 H23 H24 H25 H26 H272
戦略のコンセプト・キャッチフレーズ
この戦略づくりを進めるため、平成24年8月、宮崎県を中心に佐伯市の認知度等に 関する意識調査を行ったが、隣県であっても、宮崎市では東九州伊勢えび海道をはじ めとした「食」の4大キャンペーンを知らない者が約7割に上るなど、隣接する延岡 市を除くと、佐伯市や佐伯観光の認知度は極めて低いことが明らかとなった。 今後、観光振興、ツーリズムを推進していくためには、広く全国に佐伯市をアピール すると同時に、九州一広い佐伯市の観光従事者をはじめとした多くのツーリズム関係者 による地域全体を巻き込んだ取組となる必要があり、誰にでも分かりやすい戦略のコン セプトや、対外的にアピールしていくキャッチフレーズの設定が不可欠と思われる。 このため、佐伯の最大の強みである「食」を活かし、各関係機関・団体や地域がそれ ぞれの良さを発揮しながら「一体」となって来訪者を次の施設・地域へと「つなぐ」こ とで、より大きな関係者の満足や、経済効果に結びつけていく必要があるとの考えから、 戦略のコンセプトを「食を中心に一体となってつないでいく」とする。 また今後、佐伯を積極的に情報発信していくためのキャッチフレーズを、以下のとお りとする。 (テキスト)「味力全開!」九州一・佐伯(みりょくぜんかい!きゅうしゅういち・さいき) (※)本ロゴやテキストを、外向けの観光ポスター等に表示する場合、同一媒体に「九州一」の 具体的根拠を示す必要がある。(例)市の面積 903k ㎡、九州最東端の地など3
戦略の目標
戦略の目標は、前ページの理想的シナリオまではいかなくとも、少なくとも心配さ れるシナリオにならない、つまり、東九州自動車道全線開通時に、通過される地域と ならず、それまでの市内各IC乗降車数以上の車が市内各ICで乗降することを目標 とする。4
重点戦略
戦略は、次の7つ(Ⅰ~Ⅶ)のプロジェクトからなる。どのプロジェクトが欠けて も戦略の効果が薄れてしまうことから、相乗効果を高めることを意識しながら適時適 切にそれぞれのプロジェクトを進め、より大きな効果を目指していく。Ⅰ
おもてなし充実プロジェクト
観光客の再訪につなげる上で、何よりも重要なことの一つが、人の心を打つ「おも てなし」である。 このため観光協会や行政はもちろん、関係する団体が連携し、「笑顔」や「気持ち よい挨拶」「清潔なトイレ環境」といった、お客様が心地良い、また来たいと思える お客様の側から評価される「おもてなし」の充実に向けた研修を強化し、極めて重要 な観光資源とも言うべき「人」の魅力を更に高めるとともに、観光客の声をツーリズ ム関係者のモチベーションにつなげる新たな仕組みも創設することなどで、地域を挙 げてお客様に心地良く感じてもらうとともに、市内の周遊につなげるおもてなしの充3 -(1)おもてなし研修プログラム -意識改革のすすめ- (一部新) ○従来から関係機関がバラバラに実施している研修を、「おもてなし」をテーマに 平成24年度中に見直しを行う。平成25年度からは、市が中心となり関係機関 が連携の上、体系的な研修に改め、相互に会員等が参加可能な形態で実施し、一 定の要件をクリアした受講者に修了証を交付することで、地域全体のおもてなし の向上を図る。各店舗毎に特徴ある「おもてなし宣言」を掲示したり、佐伯流の おもてなしを一つの「宣言」としてまとめ、対外的なアピール・情報発信につな げることも検討していく。更に、平成26年度に向けては、意欲ある若手観光関 係者の派遣研修についても取り組んでいく。 (2)観光ガイド体制整備プログラム (新) ○平成25年度から、佐伯市観光協会が、観光ガイド団体の活動情報をリーフレッ トに整備し、地域資源・体験メニューとガイドをパッケージ化することにより、 魅力ある観光商品づくりに努める。また、様々なニーズに対してワンストップで 対応できる体制を整備するとともに、おもてなし研修会や情報交換会などを開催 することにより、各団体の連携強化と個々の更なるレベルアップを図る。 (3)おもてなし気運醸成プログラム (新) ○平成25年度から、各種キャンペーン等が多く実施される7月から5か月間、市 観光協会が中心となり、市内観光施設を訪れた観光客を対象に、心地良いおもて なし事例を「すてきなエピソード」として募集し、優良事例を公表することで、 関係者のモチベーションの向上を図りつつ、優良事例を参考としたおもてなし充 実の取組を市内全体に広げていく。 (4)おもてなしの輪展開プログラム (一部新) ○市内中心部で平成24年9月に展開された「佐伯飲み上げバル」や鶴岡地区での 「ひとよこい」、また蒲江で行われていた「かまえ浦々軒々まつり」等のように、 それぞれの地域で継続的に実施可能なおもてなし実践を検討・実施していくこと により、おもてなしの輪を市内全域に展開していく。
Ⅱ
観光施設魅力アッププロジェクト
誘客を行うためには、おもてなしの充実というソフト面に加え、観光施設自体の魅 力アップがもう一つの重要な課題であることから、東九州自動車道の蒲江IC~北浦 IC間の開通を契機に、全線開通を見据え、ハード整備も含め計画的に推進していく。 (1)道の駅等主要公共施設充実プログラム (一部新) ○継続的に実施している道の駅等拠点施設のメニュー改善を含む専門家による経営 指導に、県と市が連携して取り組むとともに、平成25年度には道の駅やよいの 物販施設のリニューアル等を計画的に進める。(2)民宿等水回りグレードアップ推進プログラム (新) ○一定の条件をクリアした民宿等を対象に、昨今の観光客のニーズにあったトイレ 等の水回りのグレードアップ工事費の一部を県と市で連携して平成25年度に補 助することにより、民宿等の宿泊環境を改善し、家族や小グループの宿泊の拡大 を図る。 (3)すてきな宿泊施設紹介プログラム (新) ○前述のきれいになった民宿等を含め、市内の魅力的な宿泊施設の紹介パンフレッ トを、市観光協会が各施設の自己負担と行政の補助をもとに平成26年度に作成 し、市内宿泊施設の利用拡大に努める。 (4)佐伯市大会等誘致補助プログラム (平成24年8月~) ○15人以上の宿泊を伴う場合に、市が主催者に対し、宿泊補助を行うことで、ス ポーツや文化団体などの大会や合宿等を誘致し、宿泊者の拡大を図る。
Ⅲ
観光素材磨きプロジェクト
佐伯市は九州で一番面積が広い上に、豊後水道に面し、日豊海岸国定公園に指定さ れている約270kmに及ぶ美しいリアス式海岸に加え、祖母傾国定公園の一角とし て、1,000m超級の山々を擁するなど、豊かな自然に恵まれ、特徴ある鉱泉や塩 湯も存在する。また、その自然に育まれた山海の食材、塩や塩糀、それらを活かした 優れた食、更には歴史や文化に恵まれ、「来だんせへ市」等をはじめとした朝市も盛 んで、地域の特徴を活かした「ツール・ド・佐伯」のような市民発のイベントも生ま れつつある。このような豊富な地域資源や資源を活かした体験メニュー等を、「街・ 浦・里」のエリアごとに更に磨き、それらをつなぎ人々に感動を与えるツーリズムを 推進していく。 (1)「食のまち・さいき」推進プログラム (一部新) ○佐伯は「食」のまちであるということを、対外的にアピールするとともに、地域 住民にもその意識を持ってもらうため、佐伯市食のまちづくり条例に基づき食育 等に力を入れることに加え、食に更に磨きをかけ、地元産のあじ、ぶり、たい、 まぐろ等を活かした佐伯寿司海道やぶんご 丼 街道、ごまだし食べ歩きキャン どんぶり ペーン等の推進、更には、市観光協会弥生支部が取り組む「女性に優しい生姜の 町・やよい」関連事業といった地域発の食推進事業や、商工会議所が平成24年 10月に初めて取り組んだ「秋の味力まつり」等を定着させ、食のまち・さいき を広く情報発信していく。 (2)「さいき結旅」造成プログラムゆいたび (新) ○市内の豊かな自然、伝統、旬の食や体験(料理、ウォーキング、山歩き、渓流遊 び等)を活かし、来訪のきっかけづくりとするため、平成24年度後半から、市 観光協会が中心となり、市振興局管内毎に多様な地域資源を活かした魅力的な着 地型商品を企画するとともに、平成25年度には専門家の協力の下、更なる観光 資源の発掘や体験メニューの磨き上げ等を行い、高速道路のメリットを最大限に5 -(3)イベントタイアップ推進プログラム (新) ○市民の元気の象徴である各種イベントや祭りがバラバラに開催されている感が強 いため、平成25年度の祭りやイベントから、日程調整可能なものは、昼と夜の イベントや祭りのタイアップなどにより、観光客の周遊をねらいとして各祭り等 の魅力・集客効果を高めるとともに、類似イベントのバッティングを防止するこ とで、一つ一つのイベントや祭りの集客力を向上させ、地域活性化につなげる。
Ⅳ
土産グレードアッププロジェクト
観光客の増加をにらんで、市観光協会や商工会議所、各商工会等が中心となり、会 員等への指導を強化し、「ここに来ればこれを土産に買って帰らなければ」と言われ るような土産品開発を進める。 (1)さいき名物「食の土産」商品化プログラム (新) ○市内菓子製造関係者の協力の下、平成25年度にこれぞ佐伯名物と言われる土産 品を開発し、商品化を図る。 (2)さいき殿伝認証制度補助事業活用「土産」開発推進プログラム (一部新) ○平成25年度から、市のさいき殿伝認証制度の補助制度等を拡充することで、 最高金賞を目指した金賞認証品のブラッシュアップを進める。 (3)宇目特産「栗」商品化推進プログラム (新) ○平成24年9月から、宇目地域のNPOが中心となり、国の交付金事業を活用し、 宇目の特産品である栗を原料に商品開発を行い、宇目地域を代表する土産品とし て育てていく。Ⅴ
IC周辺活性化プロジェクト
平成25年3月の蒲江IC及び蒲江波当津ICの開通をにらみ、各IC周辺等の情 報発信機能や、市内の観光案内板の再整備や新設等により案内機能等を強化し、車を 利用した観光客の受け入れ体制づくりを進め、併せて地域活性化にもつなげていく。 (1)蒲江インターパーク整備プログラム (新) ○蒲江ICの開通にあまり遅れることなく、南の玄関口とも言える蒲江ICの出口 付近に市が観光情報の発信、レストラン、物販、公園機能を有するインターパー クを整備し、民間のノウハウを活用した運営を行うことにより、地域の雇用と地 域経済の活性化を目指す。なお、インターパークが整備されるまでの間は、国の 緊急雇用事業等を活用し、道の駅かまえに臨時の観光案内所を設け、観光客の市 内周遊を促進する。(2)蒲江波当津IC周辺活性化プログラム (新) ○蒲江波当津ICの開通に合わせ、市及び県の小規模集落・里のくらし支援事業を 活用し、既存施設を直売所に改修するとともに、日本の白砂青松百選に選ばれた 美しい海岸を活かした地区内の観光資源を紹介する看板やマップを整備する。 (3)蒲江IC等開通関連道路標識・案内板整備プログラム (一部新) ○蒲江IC等の開通をにらみ、国の佐伯河川国道事務所、県土木事務所及び市は観 光客が安心して目的地に到達できるための道路標識や案内板を着々と整備する。 (4)蒲江IC~佐伯市内「花街道」プログラム (新) ○観光客や通過客の増大が確実視される、県道佐伯蒲江線や市道名護屋佐伯線の沿 線自治会等の協力の下、市の花のあるまちづくり事業等を活用し、「さいき花街 道」と呼ばれることを目指して取り組む。
Ⅵ
広域観光プロジェクト
平成25年3月の宮崎県延岡市と高速道路でダイレクトに結ばれることを契機に、 従来から取り組んでいる東九州伊勢えび街道等を中心とした延岡市等との広域観光を 更に推進するとともに、市内で幅広く展開されているグリーン・ブルーツーリズムの 連携強化にも取り組む。なお、平成24年4月から佐伯市観光協会が「駅レンタカー」 事業に取り組んでいるが、東九州自動車道全線開通時の高速バス乗り入れの可能性な ども念頭に置き、今後はこうした二次交通の充実も視野に入れていく必要がある。 (1)延岡市との連携による広域観光推進プログラム (一部新) ○両市の観光情報の相互提供等を目指して、平成24年度中に、広域観光案内板や マップ等を整備するとともに、平成25年度には両市の道の駅等にデジタルサイ ネージ(電子看板)等を設置する。また、開通記念のスタンプラリー等のイベン トを実施し、両市内の周遊観光を推進するとともに、平成25年に10周年を迎 える東九州伊勢えび海道を中心に、祭りの相互参加の推進や竹灯籠による交流の 促進など市民レベルの取組も交え、両市の広域観光の取組を積極的に展開する。 (2)由布市観光協会等との広域観光推進プログラム (新) ○多様な食や体験メニューを活かし、平成25年度には、観光交流協定を締結済の 由布市観光協会との共同PRに取り組むなど広域観光を推進する。 (3)グリーン・ブルーツーリズム連携推進プログラム (一部新) ○教育旅行の推進等の観点から、平成24年度末から国の緊急雇用事業等を活用し、 九州一広く自然豊かで海山の豊富な体験メニューを有する優位性を材料に、関西 方面を中心に重点的に営業活動等を推進する。 (4)周遊スタンプラリープログラム (新) ○平成25年度はスマートフォンを利用したスタンプラリーを展開し、観光客の市7