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Newsletter

No.16

目 次

●企画展「生物標本の世界〜色々な生物標本と、その作り方〜」   静岡大学昆虫同好会「虫処」 ‥‥2 ●静岡の農耕起源を探る-常設展示「考古ゾーン 発掘された静岡の歴史」から- 人文社会科学研究科 篠原和大 ‥‥4 ●2014年度静岡大学ガムラン音楽研究会活動報告 教育学研究科 長谷川慶岳 ‥‥5 ●2014年度公開講座「静大キャンパス探訪」 学術情報部研究協力課 髙村知世 ‥‥6 ●館長職設置を含むキャンパスミュージアムの新たな組織整備について  理学研究科 塚越哲 ‥‥7 ●2014年度キャンパスミュージアム活動報告 ワーキンググループ ‥‥8 静岡大学キャンパスミュージアム

静岡大学キャンパスミュージアム

ニュースレター

生物標本、作ってみませんか?

(2)

◆報告

企画展「生物標本の世界〜色々な生物標本と、その作り方〜」

静岡大学昆虫同好会「虫処(むしどころ)」  生物標本は一つ一つの生物を認識し分類するため の自然科学における非常に重要な基礎資料であり、 「生物の多様性」を象徴するものである。地球上には 膨大な数の生物種が存在しており、様々な環境に適し た様々な特徴を持っている。それぞれの生物種が持っ ているこのような特徴を出来る限り長期間、良い状態 で保存する技術は近代科学の発祥と同時に培われて きた。2014年度の企画展では生物多様性について来 場者がより身近に感じられることを目的として、様々 な生物標本とその作製方法、そして静岡キャンパス 周辺に生息する生物の生体展示を行った。展示期間 は11/10∼21で、来場者は560名(11/15.16の大学祭期 間中の来場者420名)であった。  今年度のキャンパスミュージアム企画展を企画・ 運営した静岡大学昆虫同好会「虫処」は静岡大学唯一 の生物系サークルであり、県内外において昆虫類だけ でなく様々な生物の採集活動・標本の作製を行って いる。今回の展示では、このような「虫処」の活動に おいて作製された骨格標本や液浸標本等だけでなく、 理学部生物科学科の協力による植物標本や剥製標本 の展示も行った。また大学祭期間中は、「虫処」の学 生が企画展会場において実際に展示解説を随時行っ た。  様々な標本の展示を行った中でも、全長 1.5m近く にもなるアオダイショウの骨格標本は、ヘビ独特の骨 格構造等に来場者の注目が集まっていた。人家近く で生息する身近な生物であるアオダイショウも、実 際に骨格標本でその骨格を観察すると、また別な美 しさを感じられたのではないだろうか。  また比較的小型の動物において、骨格を観察する ため作製されている透明標本の展示も行った。透明 標本は赤色色素で硬骨を、青色色素で軟骨を染め分 けた標本であり、その鮮やかな色彩で来場者からも 好評であった。    図 2 静岡キャンパス内で捕獲されたアオダイショウの骨格標本

(3)

 大学祭期間中は、実際に「虫処」の学生が来場者に 展示解説を行った。標本作製には骨格標本や透明標 本等のように多くの時間を要するものがあることに は来場者も驚いていた。また、昆虫標本の作製に関 して具体的な作業手順を作製器具を用いて説明した。 昆虫標本に関しての作製方法をまとめた資料配布は 特に好評であった。  生体展示としては昆虫類における体構造変化の実 例としてナナホシキンカメムシや市内で捕獲された クサガメ等の展示を行ったが、特に静岡キャンパス周 辺の生物として近くの大谷川にて採集された熱帯性 のオオウナギの生体展示は来場者からも好評であっ た。  オオウナギは熱帯性の最大2mにもなる大型のウナ ギで、南西諸島等では多くみられる普通種であるが、 静岡のような地域でみられるのは比較的稀である。大 谷川は市街地の小川であり地元住民には身近な環境 であるため、来場者からはこのように身近な環境にオ オウナギが生息していたのかと驚きの声が上がった。  今回の企画展では主に生物標本をテーマとした展 示を行い、多くの来場者に生物多様性の魅力について その一端を伝えることができたのではないかと思う。 近年では自然にふれる機会のようなものは徐々に失 われつつあるのかもしれないが、生物多様性の保全と 持続可能な利用が求められる中において、生物の多 様性について正しい理解と認識が必要とされている。 今回の展示を通して実際に標本を目で見て手で触れ て、生物の多様性について興味を持ち考える機会と なれば幸いである。  図 4 「虫処」の学生による展示解説の様子  図 5 大谷川で捕獲されたオオウナギ  図 6 学生によるオオウナギの生体展示解説の様子

(4)

 常設展示の考古ゾーンには、静岡大学考古学研究室 が、60年以上にわたって調査を進めてきた静岡県内 の遺跡の資料が展示されている。その内容は、縄文時 代の貝塚や弥生時代の井戸枠、静大構内古墳など多 岐にわたっているが、今回は、その中から展示のテー マの一つとなっている「静岡の農耕起源を探る」資 料を紹介する。 (1)静岡の農耕起源  静岡の遺跡を代表する登呂遺跡は、弥生時代の終 わり頃(弥生時代後期:A.D.0∼200年頃)の遺跡で、 広大な水田を経営した本格的な農耕集落の生活文化 の詳細を見ることができる。このような灌漑水田耕作 は弥生時代前期(B.C.800年頃∼)に九州北部から 西日本に定着し、次第に東日本にも広がった。太平 洋側の東海東部や関東に本格的な農耕文化が定着す るのは弥生時代中期中頃(B.C.300∼200年頃)と考え られており、登呂遺跡周辺では、先に有東遺跡にこ のような初期の農耕集落が成立した。一方、静岡では こうした本格的な水田耕作に先行して、アワ・キビな どの雑穀を栽培した畑作や小規模な水田でのコメの 栽培も明らかになってきている。日本列島の農耕起 源も本格的な水田耕作以前に小規模な畑作や水田が、 狩猟・採集などとともに複合的に展開していたこと が示されるようになっており、静岡の農耕起源の資 料も、これから注目される内容を持っている。 (2)手越向山遺跡の畠状遺構  静岡市西部を流れる安倍川西岸の佐渡山周辺では 弥生時代中期前葉頃(B.C.350年頃?)の土器や石器 が出土することが知られていた。佐渡山東麓に位置す る手越向山遺跡では、2008年の静岡大学考古学研究 室による調査で、弥生時代中期後半の方形周溝墓の 下層から弥生時代前半頃の畑と考えられる遺構が見 つかった。黒色土と基盤層の黄褐色土がよく混じり あった土(覆土)の下に掻き混ぜた痕跡が溝状になっ て何条も現れたもので、斜面の一定の範囲を何度も丁 寧に撹拌して畑の耕作土を作ったものとみられる。覆 畑状遺構断面の剥ぎ取り標本を展示しており、畠状 遺構の耕作土の状況を見ることができる(写真1)。 (3)土器圧痕から検出されたアワとコメ  考古学で「農耕が行われたか」の問題は、耕作地や 耕作の道具を発見すること、栽培された種実や花粉、 プラント・オパールなどの微化石を検出することで 追究されてきたが、年代の決定などに関して課題が多 かった。最近、土器に残された圧痕にシリコン樹脂を 注入して型取りし、走査電子顕微鏡で観察する方法 (レプリカ法)が注目されるようになり、この方法で 栽培植物の種実が多く発見されることがわかってき た。土器に残された圧痕はその時期に栽培植物が存 在した動かぬ証拠となる。  静岡・清水平野の弥生土器からもこの方法で栽培 植物が発見されている。佐渡山周辺の弥生時代中期 前半の土器からもアワ・コメの圧痕が検出され(写 真2)、手越向山遺跡の畑遺構の時期に雑穀やコメが 存在したことが明らかになった。  本格的な水稲耕作の開始以前に、平野部周縁の丘陵 部などでは、小規模な畑作を行っていた状況が明ら かになりつつある。静岡の農耕の起源とその展開過 程はより具体的な資料で明らかにされつつあるのだ。 ◆報告◆

静岡の農耕起源を探る

-常設展示「考古ゾーン 発掘された静岡の歴史」から-

人文社会科学研究科 篠原和大 写真1 手越向山遺跡畠状遺構断面の剥ぎ取り標本

(5)

 ガムランは東南アジアのインドネシア、マレーシア などに伝わる様々な銅鑼や鍵盤打楽器での合奏によ る民族音楽のことである。その音楽は現代の我々が 親しんでいる西洋の音階とは異なる音組織によって 演奏され、エキゾチックなだけではなく、この上な く繊細で美しい。フランス近代の大作曲家、ドビュッ シーは1889年に開催されたパリ万国博覧会でその響 きに触れ、その後の創作活動に大きな影響を受けた。 最近ではヒーリングミュージックとして取り上げら れるなど、耳にした方も多いのではないだろうか。ま だ聴く機会をお持ちでない方は是非YouTube等で試聴 していただきたい。きっとその神秘的な響きに魅せ られるはずである。  本学のキャンパスミュージアムはこのガムランの 楽器一式を所蔵している。大阪音楽大学から寄贈さ れた(いきさつは「ニュースレター No.9」に詳しい) ゴン・クビャールという青銅器製の金属打楽器群を 中心とする24台からなる本格的なセットである。  この立派な楽器セットを死蔵していてはもったい ないということで2013年4月に立ち上げられたのが 「静岡大学ガムラン音楽研究会」である。音楽を学ぶ 教育学部の学生と人文社会科学部の学生10名を中心 として定期的に活動を行っている。本学にはガムラン を専門的に指導できる教員がいないため、学生間で技 術を口伝し、試行錯誤しながら運営している。また 不定期ではあるがガムランをライフワークとされて いる静岡文化芸術大学の梅田英春教授による指導の もと、文芸大のガムランサークル「Suara Canda」と の合同練習にも参加している。  2014年度は以下のような活動をおこなった。 ・ガムランユニバースに参加 日時:2014年7月25日 場所:東京藝術大学 上野キャンパス 主催:東京藝術大学ガムランサークル「Titik Suara」 概要:関東地方を中心とする大学のガムランサーク ルおよそ11校が参加。大学ガムランサークルの一大 交流イベント(初開催)。静大は静岡文化芸術大学 「Suara Canda」との合同チームで参加し、3曲を演奏 した。 ・静大祭にてライブ演奏 日時:2014年11月16∼17日  場所:静岡大学図書館前 概要:小川恵祐代表(当時)のトークを交えながら ガムランの演奏、体験型ワークショップの実施。お よそ100人の来場があった。4曲を演奏した。 ・浜松市楽器博物館 イヴニングサロン・コンサート 出演 日時:2014年11月29日 場所:浜松市楽器博物館 概要:静岡文化芸術大学「Suara Canda」と合同出演(賛 助)。プロの演奏家、ダンサーと共演し、6曲を演奏 した。  なお当ガムランサークルでは随時部員を募集して いる。ガムランは叩けば誰でも音が出せる初心者に とって「敷居の低い」楽器です。神秘的で美しいガ ムラン音楽をただ聴くだけではなく、自ら演奏して 体感していただきたい。興味のあるかたは長谷川ま でご連絡ください。 hasegawa.yoshitaka@shizuoka.ac.jp ◆報告◆

2014 年度静岡大学ガムラン音楽研究会活動報告

教育学研究科 長谷川慶岳

(6)

◆報告◆

2014 年度公開講座「静大キャンパス探訪」

学術情報部研究協力課 髙村知世  公開講座「静大キャンパス探訪」は、参加者とと もにキャンパス内の様々な資源を観察しながら、本 学教員等が講師として各専門分野から解説を行うも のである。  静岡大学の静岡キャンパスは有度山西麓のユニー クな環境に立地し、豊かな自然と歴史遺産がいたる ところにある。このようなキャンパスの資源は大学 の研究活動にも大いに役立ってきた。本講座はこれ を地域に広く開放し、大学の調査研究の成果を地域 に還元する一つの機会となっている。2009年度から 開催しており、毎回幅広い年代の方々に参加いただ いている。講座を通して受講生同士の交流も見られ、 最近では地域のコミュニケーションの場にもなって いるのではないかと思う。  今年度は、全4回のうち1回に歴史をテーマとし た回を設け、静大キャンパス周辺の遺跡等を巡った。 参加者にはキャンパス周辺に住んでいる方も多く、 「これまで知らなかった地元の歴史を知ることがで き、新しい発見があった」「大谷のこの静大にこん なに多くの古墳があるとは思ってもみなかった」等、 大変興味深い講座となったようである。  今年度の各回の内容は以下のとおり。 第1回「今も動いている静大キャンパスの基盤」 ・日時:2014年10月4日(土) ・講師:静岡大学名誉教授・和田秀樹 ・参加:12名 第2回「大学構内の植物探訪」 ・日時:2014年10月11日(土) ・講師:理学研究科准教授・徳岡徹 ・参加:12名 第3 回「静大キャンパスの動物」 ・日時:2014年10月18日(土) ・講師:教育学部講師・加藤英明 ・参加:12名 第4 回「静大キャンパスの歴史-縄文から静大まで-」 ・日時:2014年10月25日(土) ・講師:人文社会科学部教授・篠原和大 ・参加:17名 第 2 回「大学構内の植物探訪」

(7)

 静岡大学キャンパスミュージアムは、平成11年7 月に静岡大学学内共同利用施設として設置された。こ の時整備された規定では、館長(施設長)については 明文化されないまま現在に至り、この間、館長の役 割はキャンパスミュージアム運営委員長が便宜上担当 し、またミュージアム活動である実務については、任 意の教職員によって構成されるワーキンググループに よってなされてきた。このような発足当時の体制が 10数年間、ほぼ手つかずのまま継続されていた。  本キャンパスミュージアム発足当時は、当時の文部 省が推進するいわゆる「大学博物館構想」を中心とし て、全国の国立大学が大学博物館設置に向けて大きく 動いていた。そんな中で静岡大学は故池谷仙之名誉教 授を中心としていち早くこれに対応し、学内措置とし てキャンパスミュージアムを設置したのである。その 時に掲げられていたスローガン「キャンパスまるごと 博物館」は、当時としては実に斬新なものであった。「大 学博物館構想」では、旧帝国大学系の大学および他2、 3の大学に省令として設置が認められたが、残念なが ら静岡大学はその中に入ることはできなかった。しか しその後「大学博物館構想」で設置できなかった大学 でも、独立法人化に伴って学内措置として次々と大学 博物館を整備するようになり、今や静岡大学は他大学 の後塵を拝する状況になってしまった。上記スローガ ンも現在は他大学の博物館において使われている。一 方静岡大学ではこの間、ワーキンググループによって 粘り強い活動が続けられ、学内においても一定の存在 感を得られたが、体制は発足当時とかわらず、館長も 学芸員もいないミュージアムのままとなっていた。  本来、大学博物館は博物館である以上、館長とその 下に職階名は別として学芸員に相当するスタッフで構 成されるが、本ミュージアムにはそのような組織立て が未だに整備されないまま、各学部から選出された教 員で構成される運営委員会の下、いわば任意団体であ るワーキンググループのみが実質的な活動をすると いう状態が続き、ワーキンググループに所属する教職 員には、その活動内容と労力に見合う客観的身分も評 価もなされなかった。また館長職を置かないために本 ミュージアムには正式な責任者(代表者)が不在なた め、学内外の公的な場では様々な支障をきたしていた。  このような状態が10数年続く中で、平成25年度 より組織改革が着手された。手始めにワーキンググ ループのメンバーを運営委員会に大幅に組み入れ、管 理組織と実際の活動組織間にある乖離を解消するとと もに、それまでなされていなかった外部評価をも導入 した。運営委員会では引き続き、館長、学芸員相当職 を求める議論が重ねられ、ようやく本ミュージアムに 館長職を置き、それに伴う現行の運営委員会/ワーキ ンググループからなる組織編成も、平成27年度より 規則整備を伴って改編される見通しが立ってきた。  新しい改革案は、基本的に現行のキャンパスミュー ジアム規則及びキャンパスミュージアム運営委員会規 則を統合し、キャンパスミュージアム規則に一本化し たものである。運営委員会組織の新しい点として以下 を挙げることができる: 1.館長を置く(初代館長は、6学部2研究科からの 推薦により、学長が任命する) 2.ミュージアム副担当教員(支援研究員=現在のワー キンググループメンバーに当たる)をおく 3.学術情報部長を含める いずれの構成員も兼任となるが、これによってようや く大学博物館らしい組織が見えてきた。  しかしながら、このような新たな組織整備は、本 ミュージアムが大学博物館としてのスタートラインに たどり付いたことを示すものであり、本質は今回の組 織整備の後に、本ミュージアムがどのように変わるこ とができるかである。学内の重要資・試料の蓄積、行 われた研究の再現性の保証、学内外への研究活動の発 信が行われ、同時に本ミュージアムを拠点とした新た な且つ独自性のある研究・教育活動が生まれなければ ならない。そのような目的を達成するためには兼任で はなく、複数名の専任の学芸員相当スタッフが必須で ある。そこまで達成できれば、ようやく他大学並の大 学博物館を静岡大学がもつことになる。  折しも静岡大学は開かれた大学として、地域との連 携、地域への貢献を視野に入れて大きく変革を試みて いる。また、隣接して「静岡県立ふじのくに地球環境 史ミュージアム」が開館の胎動を始めている。このよ うな状況が醸成してきた中で、国立大学としては最後 発ともいえる静岡大学キャンパスミュージアムが、ど のような独自の変化を遂げることができるのか、試さ れているとも言えるであろう。 ◆報告◆

館長職設置を含むキャンパスミュージアムの新たな組織整備について

理学研究科 塚越哲

(8)

2014 年度キャンパスミュージアム活動報告

ワーキンググループ 展示室の公開  通常開館として、通常授業期間中(4月∼8月及 び10月∼2月)の火曜日と木曜日に3時間(12:00∼ 15:00)の一般公開を行った。一般公開日は、59日間 であった。また、一般公開日とは別に、企画展開催中 (11 月10 日∼ 21 日)に特別公開(10:00∼ 16:00)を行っ た。このほか、公開日以外の来訪者に対してWGのメ ンバー等が対応し随時公開を行った。通常開館中の 来館者数は368人(企画展開催中の来館者を合わせる と928人)であった。 企画展「生物標本の世界        〜色々な生物標本とその作り方〜」  学生サークル「虫処(むしどころ)」の学生とキャ ンパスミュージアムの共同企画により、様々な生物 標本の展示や解説パネルによる各種標本の作り方の 紹介、静岡キャンパス周辺に生息する生物の生体展 示等を行った。15日・16日は、学生が解説者となり、 来場者への展示解説を随時行った。 ・会期: 11月10日(月)∼21日(金)10:00∼16:00(12 日間) ・来場者数:560名(うち、15日、16日は420名、全 体の75%)  また、同企画展の静大祭期間中の15日および16日 については「キャンパスフェスタin 静岡」への参加 企画としても位置付けられ、一部予算措置があった。 大学博物館等協議会  6月19 日(木)・20 日(金)、愛媛大学総合情報メ ディアセンターにおいて大学博物館等協議会2014年 度大会(第9回博物科学会)が開催された。同大会に は、篠原和大・キャンパスミュージアムWG長(人文 社会科学研究科教授)および戸部健キャンパスミュー ジアム運営委員会委員(人文社会科学研究科准教授) が出席した。博物科学会では、2013年度の静岡大学 キャンパスミュージアムの活動を報告するポスター 発表を行った。 公開講座  2013年度に引き続き、静岡キャンパス生物調査の 成果などを紹介しながら屋外での自然観察をおこな う内容の公開講座を10月に下記の要領で実施した。  静岡大学公開講座2014「静大キャンパス探訪∼静 岡キャンパスの自然と歴史∼」 ・第1回10月4日(土)「今も動いている静大キャン パスの基盤」講師:静岡大学名誉教授・和田秀樹(地 球化学) ・第2回10月11日(土)「大学構内の植物探訪」 講師: 理学研究科准教授・徳岡 徹(環境応答学) ・第3回10月18日(土)「静大キャンパスの動物」講師: 教育学部講師・加藤英明(保全生態学) ・第4回10月25日(土)「静大キャンパスの歴史 ― 縄文から静大まで―」講師:人文社会科学研究科教 授・篠原和大(考古学)  4日間で延べ53名の参加があった。 学術資料の登録・貸出など  第五福竜丸関係資料、鉱物標本等を学外の求めに 応じて貸し出した。中高生等の大学訪問に応じてWG 長等が展示解説を行った。 組織改革  運営委員会とWGのメンバー構成等に関する組織改 革を推進しており、2015年度から新たに館長が置か れることとなった。 静岡大学キャンパスミュージアム ニュースレター No.16 ■発 行 日 2015年3月16日

参照

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