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水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法

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水 俣病被 害者の救 済及び 水俣病 問題の解 決に関 する特別 措置法 目次 前文 第一章 総則 ︵第一条 ︱第四 条︶ 第二章 救済 措置の方 針等︵ 第五条 ・第六条 ︶ 第三章 水俣 病問題の 解決に 向けた 取組︵第 七条︶ 第四章 公的 支援を受 けてい る関係 事業者の 経営形 態の見直 し︵第 八条︱ 第十六条 ︶ 第五章 指定 支給法人 ︵第十 七条︱ 第二十九 条︶ 第六章 雑則 ︵第三十 条︱第 三十七 条︶ 第七章 罰則 ︵第三十 八条︱ 第四十 二条︶ 附則 水俣湾 及び水 俣川並び に阿賀 野川に 排出され たメチ ル水銀に より発 生した 水俣病は 、八代 海の沿岸 地域 及 び阿賀野 川の下 流地域に おいて 、甚大 な健康被 害と環 境汚染を もたら すとと もに 、長 年にわ たり地域 社会に

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深刻な影 響を及 ぼし続け た。水 俣病が 、今日に おいて も未 曾 有の公害と され、 我が国に おける 公害問題 の 原 点とされ るゆえ んである 。 水俣病 の被害 に関して は、公 害健康 被害の補 償等に 関する法 律の認 定を受 けた方々 に対し 補償が行 われ て きたが、 水俣病 の被害者 が多大 な苦痛 を強いら れると ともに、 水俣病 の被害 について の無理 解が生ま れ、 平 穏な地域 社会に 不幸な 亀 裂がもた らされ た。 平成十 六年の いわゆる 関西訴 訟最高 裁判所判 決 にお いて、国 及び熊 本県が 長期間に わたっ て適切な 対応 を なすこと ができ ず、水俣 病の被 害の拡 大を防止 できな かったこ とにつ いて 責 任を認め られた ところで あり 、 政府とし てその 責任を認 め、お わびを しなけれ ばなら ない 。 これま で水俣 病問題に ついて は、 平 成 七年の政 治解決 等により 紛争の 解決が 図られて きたと ころであ るが、 平成十六 年のい わゆる関 西訴訟 最高裁 判所判決 を機に 、新たに 水俣病 問題を めぐって 多くの 方々が救 済を 求 めており 、その 解決には 、長期 間を要 すること が見込 まれてい る。 こうし た事態 をこのま ま看過 するこ とはでき ず、公 害健康被 害の補 償等に 関する法 律に基 づく判断 条件 を 満たさな いもの の救済を 必要と する方 々を水俣 病被害 者として 受け止 め、そ の救済を 図るこ ととする 。これ

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により、 地域に おける紛 争を終 結させ 、水俣病 問題の 最終解決 を図り 、環境 を守り、 安心し て暮らし てい け る社会を 実現す べく、こ の法律 を制定 する。 第 一章 総則 ︵目的 ︶ 第一条 この法 律は、水 俣病被 害者を 救済し、 及び水 俣病問題 の最終 解決を すること とし、 救済措置 の方 針 及び水俣 病問題 の解決に 向けて 行うべ き取組を 明らか にすると ともに 、これ らに必要 な補償 の確保等 の た めの事業 者の経 営形態の 見直し に係る 措置等を 定める ことを目 的とす る。 ︵定義 ︶ 第二条 この法 律におい て﹁関 係事業 者﹂とは 、水俣 病が生ず る原因 となっ たメチル 水銀を 排出した 事業 者 をいう。 2 この 法律に おいて ﹁関 係県 ﹂ とは 、 公害健康 被害の 補償等に 関する 法律 ︵ 昭和四十 八年法 律第百十 一号 。 以下﹁補 償法﹂ という。 ︶第二 条第二 項の規定 により 定められ た第二 種地域 のうち水 俣病に 係る地域 ︵ 当 該地域に 係る第 二種地域 の指定 が解除 された場 合を含 む。 以 下 ﹁ 指定地 域﹂ と いう。 ︶ の 属する 県をいう 。

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3 この 法律に おいて﹁ 継続補 償受給 者﹂とは 、旧公 害に係る 健康被 害の救 済に関す る特別 措置法︵ 昭和 四 十四年法 律第九 十号︶第 三条第 一項の 認定を受 けた者 、補償法 第四条 第二項 の認定を 受けた 者その他 の 関 係事業者 が排出 したメチ ル水銀 により 健康被害 を生じ ていると 認めら れた者 であって 関係事 業者との 間 で 当該健康 被害に 係る継続 的な補 償のた めの給付 ︵以下 ﹁補償給 付﹂と いう。 ︶を受け ること をその内 容 に 含む協定 その他 の契約を 締結し ている ものをい う 。 4 この 法律に おいて﹁ 個別補 償協定 ﹂とは、 関係事 業者が継 続補償 受給者 との間で 締結し ている協 定そ の 他の契約 ︵当該 継続補償 受給者 及 びそ の親族に 対する 補償給付 に関す る条項 に限る。 ︶をい う。 5 この 法律に おいて﹁ 公的支 援﹂と は、関係 事業者 に対し、 水俣病 に係る 健康被害 を受け た者に対 する 補 償金及び 公害防 止事業費 事業者 負担法 ︵ 昭和四十 五年法 律第百三 十三号 ︶ に基 づ く負担金 の原資 等として 、 地方公共 団体又 は環境省 令で定 める団 体が行う 融資を いう。 ︵救済 及び解 決の原則 ︶ 第三条 この法 律による 救済及 び水俣 病問題の 解決は 、継続補 償受給 者等に 対する補 償が確 実に行わ れる こ と、救済 を受け るべき人 々があ たう限 りすべて 救済さ れること 及び関 係事業 者が救済 に係る 費用の負 担 に

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ついて責 任を果 たすとと もに地 域経済 に貢献す ること を確保す ること を旨と して行わ れなけ ればなら な い 。 ︵国等 の責務 ︶ 第四条 国、関 係地方公 共団体 、関係 事業者及 び地域 住民は、 前条の 趣旨に のっとり 、それ ぞれの立 場で 、 救済を受 けるべ き人々が あたう 限りす べて救済 され、 水俣病問 題の解 決が図 られるよ うに努 めなけれ ば な らない。 第 二章 救済措置 の方針 等 ︵救済 措置の 方針︶ 第五条 政府は 、関係県 の意見 を聴い て、過去 に通常 起こり得 る程度 を超え るメチル 水銀の ばく露を 受け た 可能性が あり 、 かつ 、 四 肢末 梢 しょう 優位の感 覚 障害を有 する者 及び全身 性の感 覚障害 を有する 者その 他の四肢 末梢優位 の感覚 障害を有 する者 に準ず る者を早 期に救 済するた め、 一時 金、 療 養費及び 療養手 当の支給 ︵ 以 下﹁救済 措置﹂ という。 ︶に関 する方 針を定め 、公表 するもの とする 。 2 前項 の方針 には、次 に掲げ る事項 を定める ものと する。 一 既 に水俣 病に係る 補償又 は救済 を受けた 者及び 補償法第 四条第 二項の 認定の申 請、 訴 訟の提 起その 他

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の 救 済 措 置 以 外 の 手 段 に よ り 水 俣 病 に 係 る 損 害 の て ん 補 等 を 受 け る こ と を 希 望 し て い る 者 を 救 済 措 置 の対象と しない 旨 二 四 肢末梢 優位の感 覚障害 を有す る者に準 ずる者 かどうか につい て、 口 の周囲の 触覚若 しくは痛 覚の感 覚障害、 舌の二 点識別覚 の障害 又は求 心性視野 狭 窄 さく の所見を考慮 するた めの取 扱いに関 する事 項 三 費 用の負 担その他 の必要 な措置 に関する 事項 3 第一 項の方 針のうち 一時金 の支給 に関する 部分に ついては 、関係 事業者 の同意を 得るも のとする 。 4 政府 は、関 係事業者 に対し 、第一 項の方針 に基づ き一時金 を支給 するこ とを要請 するも のとする 。 5 関係 事業者 は、前項 の要請 があっ た場合に は、一 時金を支 給する ものと する。 6 関係 事業者 は、前項 の支給 に関す る事務を 第十七 条第二項 の指定 支給法 人に委託 するこ とができ る。 7 関係 県は、 第一項の 方針に 基づき 療養費及 び療養 手当を支 給する ものと する。 8 政府 は、関 係県が前 項の支 給を行 うときは 、予算 の範囲内 で、当 該関係 県に対し 必要な 支援を行 うも の とする。 ︵水俣 病被害 者手帳︶

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第六条 政府は 、前条第 一項の 方針に おいて、 同項及 び同条第 二項に 定める もののほ か、関 係県が水 俣病 に も見られ る神経 症状に係 る医療 を確保 するため この法 律の施行 の際に 現にそ の医療に 係る措 置を要す る と されてい る者に 対して交 付する 水俣病 被害者手 帳に関 する事項 を定め るもの とする。 2 関係 県は、 前条第一 項の方 針に基 づき水俣 病被害 者手帳の 交付を した者 に対して 、療養 費を支給 する も のとする 。 3 政府 は、関 係県が前 項の支 給を行 うときは 、予算 の範囲内 で、当 該関係 県に対し 必要な 支援を行 うも の とする。 第 三章 水俣病問 題の解 決に向 けた取組 第七条 政府、 関係県︵ 補償法 第四条 第三項の 政令で 定める市 を含む 。第三 項におい て同じ 。︶及び 関係 事 業者は、 相互に 連携を図 りなが ら、水 俣病問題 の解決 に向けて 次に掲 げる事 項に早期 に取り 組まなけ れ ば ならない 。 一 救 済措置 を実施す ること 。 二 水 俣病に 係る補償 法第四 条第二 項 の認定 等の申 請に対す る処分 を促進 すること 。

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三 水 俣病に 係る紛争 を解決 するこ と。 四 補 償法に 基づく水 俣病に 係る新 規認定等 を終了 すること 。 2 政府 、関係 県及び関 係事業 者は、 早期にあ たう限 りの救済 を果た す見地 から、相 互に連 携して、 救済 措 置の開始 後三年 以内を目 途に救 済措置 の対象者 を確定 し、 速や かに支 給を行 う よう努め なけれ ばならな い 。 3 政府 及び関 係県は、 救済措 置及び 水俣病問 題の解 決に向け た取組 の周知 に努める ものと する。 第 四章 公的支援 を受け ている 関係事業 者の経 営形態の 見直し ︵指定 ︶ 第八条 環境大 臣は、関 係事業 者から 申請があ った場 合におい て、次 の各号 のいずれ にも該 当すると 認め る ときは、 当該関 係事業者 を、こ の章の 規定等の 適用を 受ける者 として 指定す ることが できる 。 一 当 該関係 事業者が 公的支 援を受 けている こと。 二 当 該関係 事業者が その財 産をも って債務 を完済 すること ができ ないこ と 。 三 当 該関係 事業者が 第五条 第五項 の一時金 の確実 な支給を 行うた めに必 要がある と認め られるこ と。 四 水 俣病に 係る補償 を将来 にわた り確保す るため に必要が あると 認めら れること 。

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︵事業 再編計 画︶ 第九条 前条の 規定によ る指定 を受け た者︵以 下﹁特 定事業者 ﹂とい う。︶ は、次に 掲げる 事項を記 載し た 事業の再 編に関 する計画 ︵以下 ﹁事業 再編計画 ﹂とい う。︶を 作成し 、環境 大臣の認 可を申 請しなけ れ ば ならない 。 一 株 式会社 を設立す ること 及び当 該株式会 社が設 立に際し て発行 する株 式の総数 を特定 事業者が 引き 受 けること 。 二 特 定事業 者が、個 別補償 協定に 係る債務 、水俣 病に係る 損害賠 償債務 及び公的 支援に 係る借入 金債 務 その他環 境大臣 が指定す る債務 に係る ものを除 き、そ の事業を 前号の 株式会 社︵以下 ﹁事業 会社﹂と い う。︶に 譲渡す ること︵ 以下﹁ 事業譲 渡﹂とい う。︶ 。 三 特 定事業 者が、事 業譲渡 の対価 として事 業会社 が新たに 発行す る株式 を引き受 けるこ と。 四 事 業再編 計画の実 施及び 事業譲 渡の時期 に関す る事項 五 前 各号に 掲げる事 項以外 の事項 であって 、特定 事業者の 事業の 再編に 必要な事 項 六 事 業会社 の事業計 画

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七 事 業譲渡 の時にお ける特 定事業 者が総数 を保有 する事業 会社の 株式の 評価額 八 第 二号に 規定する 個別補 償協定 に係る債 務、水 俣病に係 る損害 賠償債 務及び公 的支援 に係る借 入金 債 務その他 環境大 臣が指定 する債 務の支 払に関す る特定 事業者の 資金計 画 2 環境 大臣は 、前項の 認可の 申請が あった場 合にお いて、当 該申請 に係る 特定事業 者が第 五条第一 項の 方 針に基づ く一時 金の支給 に同意 してお り、かつ 、当該 申請に係 る事業 再編計 画が次の 各号の いずれに も 適 合するも のであ ると認め るとき は、前 項の認可 をする ものとす る。 一 個 別補償 協定の将 来にわ たる履 行及び公 的支援 に係る借 入金債 務の返 済に、救 済措置 の開始の 時点 及 び救済措 置の対 象者の確 定の時 点にお いて支障 が生じ ないと認 められ ること 。 二 事 業会社 の事業計 画が特 定事業 者の事業 所が所 在する地 域にお ける事 業の継続 等によ り当該地 域の 経 済の振興 及び雇 用の確保 に資す るもの であるこ と。 三 特 定事業 者が事業 再編計 画に基 づいて行 う事業 会社の設 立及び 事業会 社への事 業譲渡 その他の 行為 に よって特 定事業 者の債権 者に対 する債 務の履行 に要す る原資が 減少し ないも のである こと 。 四 そ の内容 が債権者 の一般 の利益 に反する もので はないこ と 。

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3 環境 大臣は 、第一項 の認可 をした ときは、 遅滞な く、その 旨を官 報に公 告するも のとす る。 ︵事業 譲渡等 に関する 特例︶ 第十条 株式会 社である 特定事 業者︵ 以下﹁特 定会社 ﹂という 。︶が その財 産をもっ て債務 を完済す るこ と ができな いとき は、当該 特定会 社は、 会社法︵ 平成十 七年法律 第八十 六号︶ 第四百四 十七条 第一項並 び に 第四百六 十七条 第一項第 一号及 び第二 号の規定 にかか わらず、 裁判所 の許可 を得て、 次に掲 げる事項 で あ って、前 条第一 項の認可 を受け た事業 再編計画 ︵以下 ﹁認可事 業再編 計画﹂ という。 ︶に記 載された も の を行うこ とがで きる。 一 事 業譲渡 二 資 本金の 額の減少 2 前項 の許可 ︵以下﹁ 代替許 可﹂と いう。︶ があっ たときは 、当該 代替許 可に係る 事項に ついて株 主総 会 の決議が あった ものとみ なす 。 3 代替 許可に 係る事件 は、当 該特定 会社の本 店の所 在地を管 轄する 地方裁 判所が管 轄する 。 4 裁判 所は、 代替許可 の決定 をした ときは、 その決 定書を特 定会社 に送達 するとと もに、 その決定 の要 旨

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を公告し なけれ ばならな い 。 5 前項 の規定 によって する公 告は、 官報に掲 載して する。 6 代替 許可の 決定は、 第四項 の規定 による特 定会社 に対する 送達が された 時から、 効力を 生ずる。 7 代替 許可の 決定に対 しては 、株主 は第四項 の公告 のあった 日から 一週間 の不変期 間内に 、即時抗 告を す ることが できる 。 8 第三 項から 前項まで に規定 するも ののほか 、代替 許可に係 る事件 に関し ては、非 訟事件 手続法︵ 明治 三 十一年法 律第十 四号︶第 一編︵ 第二条 から第四 条まで 、第十五 条、第 十六条 、第十八 条第一 項及び第 二 項 並びに第 二十条 を除く。 ︶の規 定を準 用する。 ︵代替 許可に 係る登記 の特例 ︶ 第十一条 前条 第一項第 二号に 掲げる 事項に係 る代替 許可があ った場 合にお いては、 当該事 項に係る 登記 の 申請書に は、当 該代替許 可の決 定書の 謄本又は 抄本を 添付しな ければ ならな い 。 ︵事業 会社の 株式の譲 渡︶ 第十二条 特定 事業者は 、事業 会社の 株式の全 部又は 一部を譲 渡しよ うとす るときは 、あら かじめ、 環境 大

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臣の承認 を得な ければな らない 。 2 環境 大臣は 、前項の 承認を しよう とすると きは 、 あらかじ め、総 務大臣 及び財務 大臣に 協議する とと も に、第十 七条第 二項の指 定支給 法人に その旨を 通知し なければ ならな い 。 3 環境 大臣は 、第十九 条第一 項の補 償賦課金 の確保 及び公的 支援に 係る借 入金債務 の返済 の確保そ の他 債 権者の保 護に関 する政府 の方針 に従っ て、次の 各号の いずれに も適合 するも のである と認め るときは 、 第 一項の株 式の譲 渡に係る 承認を するこ とができ る 。 一 第 十九条 第一項の 補償賦 課金を 株式の譲 渡によ り確保で きるこ と。 二 公 的支援 に係る借 入金債 務の返 済に支障 が生じ ないと見 込まれ ること 。 三 第 一項の 株式の譲 渡の後 に債権 者の一般 の利益 が害され ること がない こと 。 4 環境 大臣は 、第一項 の承認 をした ときは、 遅滞な く、その 旨を官 報に公 告するも のとす る。 ︵事業 会社の 株式の譲 渡の暫 時凍結 ︶ 第十三条 事業 会社の株 式の譲 渡は、 救済の終 了及び 市況の好 転まで 、暫時 凍結する 。 ︵詐害 行為取 消権及び 否認権 の適用 除外︶

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第十四条 特定 事業者が 認可事 業再編 計画に基 づいて 行う事業 会社の 設立及 び事業会 社への 事業譲渡 その 他 の行為に ついて は、民法 ︵明治 二十九 年法律第 八十九 号 ︶第四 百二十 四条、 破産法︵ 平成十 六年法律 第 七 十五号︶ 第百六 十条及び 第百六 十一条 、民事再 生法︵ 平成十一 年法律 第二百 二十五号 ︶第百 二十七条 及 び 第百二十 七条の 二並びに 会社更 生法︵ 平成十四 年法律 第百五十 四号 ︶ 第八十 六条及び 第八十 六条の二 の 規 定は適用 しない 。 ︵報告 及び検 査︶ 第十五条 環境 大臣は、 この法 律を施 行するた めに必 要な限度 におい て、特 定事業者 に対し 、その業 務若 し くは財産 の状況 に関し必 要な報 告を求 め、又は その職 員に、特 定事業 者の事 務所その 他その 業務を行 う 場 所に立ち 入り、 業務若し くは財 産の状 況若しく は帳簿 、書類そ の他の 物件を 検査させ 、若し くは関係 者 に 質問させ ること ができる 。 2 前項 の規定 により立 入検査 をする 職員は、 その身 分を示す 証明書 を携帯 し、関係 者に提 示しなけ れば な らない。 3 第一 項の規 定による 権限は 、犯罪 捜査のた めに認 められた ものと 解釈し てはなら ない。

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︵特定 事業者 に係る命 令︶ 第十六条 環境 大臣は、 特定事 業者の 業務又は 財産の 状況に関 し改善 が必要 であると 認める ときは、 特定 事 業者に対 し、そ の改善に 必要な 措置を とるべき ことを 命ずるこ とがで きる。 2 環境 大臣は 、特定事 業者の 役員︵ 業務を執 行する 社員、取 締役、 執行役 、代表者 又はこ れらに準 ずる 者 をいう。 以下 この項 におい て同じ。 ︶ が この法律 又はこ の法律に 基づく 環境大 臣の処分 に違反 したとき は 、 当該特定 事業者 に対し、 当該役 員の解 任を命ず ること ができる 。 第 五章 指定支給 法人 ︵指定 ︶ 第十七条 環境 大臣は、 一般財 団法人 であって 、次条 第一項に 規定す る業務 ︵以下﹁ 支給業 務﹂とい う。 ︶ を適正か つ確実 に行うこ とがで きると 認められ るもの を、その 申請に より、 支給業務 を行う 者として 指 定 すること ができ る。 2 環境 大臣は 、 前 項の規 定による 指 定をした ときは 、 当 該指定 を受けた 者 ︵ 以下 ﹁ 指定支 給法人 ﹂ と いう 。 ︶ の名称及 び住所 並びに事 務所の 所在地 を官報で 公示し なければ ならな い 。

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3 指定 支給法 人は、そ の名称 及び住 所並びに 事務所 の所在地 を変更 しよう とすると きは、 あらかじ め、 そ の旨を環 境大臣 に届け出 なけれ ばなら ない。 4 環境 大臣は 、前項の 規定に よる届 出があっ たとき は、当該 届出に 係る事 項を官報 で公示 しなけれ ばな ら ない。 ︵業務 ︶ 第十八条 指定 支給法人 は、次 に掲げ る業務を 行うも のとする 。 一 第 五条第 六項の規 定によ り関係 事業者か ら委託 を受け、 同条第 五項の 一時金を 支給す ること。 二 継 続補償 受給者︵ 第十二 条第一 項の株式 の譲渡 の開始の 時まで に継続 補償受給 者とな った者︵ その 親 族を含む 。︶に 限る。以 下同じ 。︶に 対し個別 補償協 定に定め られた 補償給 付の支給 に相当 する支給 を 行うこと 。 三 前 二号に 掲げる業 務に附 帯する 業務を行 うこと 。 2 指定 支給法 人は、次 条第四 項の規 定により 特定事 業者から 補償賦 課金の 納付があ った時 から、前 項第 二 号に掲げ る業務 ︵以下﹁ 個別補 償支給 業務﹂と いう。 ︶を開始 するも のとす る。

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︵個別 補償支 給業務に 要する 経費の 確保︶ 第十九条 第十 二条第一 項の規 定によ り特定事 業者が 事業会社 の株式 を譲渡 した場合 には、 指 定支給 法人は 、 将来にわ たる個 別補償支 給業務 の実施 に必要な 経費に 充てるた め、特 定事業 者から補 償賦課 金を遅滞 な く 徴収しな ければ ならない 。 2 指定 支給法 人は、第 十二条 第二項 の通知を 受けた 場合には 、前項 の補償 賦課金の 額及び 徴収方法 につ い て、環境 大臣の 認可を受 けなけ ればな らない。 3 指定 支給法 人は、前 項の認 可を受 けたとき は、特 定事業者 に対し 、その 認可を受 けた事 項を記載 した 書 面を添付 して、 補償賦課 金の額 、納付 期限及び 納付方 法を通知 しなけ ればな らない。 4 特定 事業者 は、第十 二条第 一項の 事業会社 の株式 の譲渡に よって 得られ た収入︵ 以下﹁ 事業会社 株式 に 係る譲渡 収入﹂ という。 ︶から 、前項 の通知に 従い、 指定支給 法人に 対し、 遅滞なく 補償賦 課金を納 付 し なければ ならな い。 5 指定 支給法 人が継続 補償受 給者に 前条第一 項第二 号の支給 を行っ た場合 には、特 定事業 者は、そ の価 額 の限度で 、当該 継続補償 受給者 に対し 、補償給 付を支 給する義 務を免 れる。

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6 指定 支給法 人は、第 四項の 規定に より特定 事業者 から納付 された 補償賦 課金を個 別補償 支給業務 に充 て るため、 次条の 補償基金 に積み 立てな ければな らない 。 ︵補償 基金︶ 第二十条 指定 支給法人 は、個 別補償 支給業務 に関す る基金︵ 以下﹁ 補償基 金﹂とい う。︶ を設け、 前条 第 四項の規 定によ り特定事 業者が 補償賦 課金とし て納付 した金額 をもっ てこれ に充てる ものと する。 ︵事業 計画等 ︶ 第二十一 条 指 定支給法 人は、 毎事業 年度、環 境省令 で定める ところ により 、支給業 務に関 し事業計 画書 及 び収支予 算書を 作成し、 環境大 臣の認 可を受け なけれ ばならな い 。こ れを変 更しよう とする ときも、 同 様 とする。 2 指定 支給法 人は、環 境省令 で定め るところ により 、毎事業 年度終 了後、 支給業務 に関し 事業報告 書及 び 収支決算 書を作 成し、環 境大臣 に提出 しなけれ ばなら ない。 ︵区分 経理︶ 第二十二 条 指 定支給法 人は、 補償基 金に係る 経理に ついては 、その 他の経 理と区分 し、特 別の勘定 を設 け

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て整理し なけれ ばならな い 。 ︵秘密 保持義 務︶ 第二十三 条 指 定支給法 人の役 員若し くは職員 又はこ れらの職 にあっ た者は 、支給業 務に関 して知り 得た 秘 密を漏ら しては ならない 。 ︵帳簿 ︶ 第二十四 条 指 定支給法 人は、 環境省 令で定め るとこ ろにより 、帳簿 を備え 、支給業 務に関 し環境省 令で 定 める事項 を記載 し、これ を保存 しなけ ればなら ない。 ︵解任 命令︶ 第二十五 条 環 境大臣は 、指定 支給法 人の役員 が、こ の法律若 しくは この法 律に基づ く命令 若しくは 処分 に 違反した とき、 又は支給 業務に 関し著 しく不適 当な行 為をした ときは 、指定 支給法人 に対し て、その 役 員 を解任す べきこ とを命ず ること ができ る 。 ︵監督 命令︶ 第二十六 条 環 境大臣は 、この 法律を 施行する ために 必要な限 度にお いて、 指定支給 法人に 対し、支 給業 務

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に関し監 督上必 要な命令 をする ことが できる。 ︵報告 及び検 査︶ 第二十七 条 環 境大臣は 、この 法律を 施行する ために 必要な限 度にお いて、 指定支給 法人に 対し、支 給業 務 若しくは 財産の 状況に関 し必要 な報告 を求め、 又はそ の職員に 、指定 支給法 人の事務 所に立 ち入り、 支 給 業務若し くは財 産の状況 若しく は帳簿 、書類そ の他の 物件を検 査させ 、若し くは関係 者に質 問させる こ と ができる 。 2 前項 の規定 により立 入検査 をする 職員は、 その身 分を示す 証明書 を携帯 し、関係 者に提 示しなけ れば な らない。 3 第一 項の規 定による 立入検 査の権 限は、犯 罪捜査 のために 認めら れたも のと解釈 しては ならない 。 ︵業務 の休廃 止︶ 第二十八 条 指 定支給法 人は、 環境大 臣の許可 を受け なければ 、支給 業務の 全部又は 一部を 休止し、 又は 廃 止しては ならな い。 2 環境 大臣が 前項の規 定によ り支給 業務の全 部の廃 止を許可 したと きは、 当 該指定支 給法人 に係る指 定は、

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その効力 を失う 。 3 環境 大臣は 、第一項 の許可 をした ときは、 その旨 を公示し なけれ ばなら ない 。 ︵指定 の取消 し等︶ 第二十九 条 環 境大臣は 、指定 支給法 人が次の 各号の いずれか に該当 すると きは、第 十七条 第一項の 指定 を 取り消す ことが できる。 一 支 給業務 を適正か つ確実 に実施 すること ができ ないと認 められ るとき 。 二 こ の法律 又はこの 法律に 基づく 命令若し くは処 分に違反 したと き。 三 不 正の手 段により 第十七 条第一 項の指定 を受け たとき。 2 環境 大臣は 、前項の 規定に より指 定を取り 消した ときは、 その旨 を公示 しなけれ ばなら ない。 3 第一 項の規 定により 指定を 取り消 した場合 におい て、環境 大臣が その取 消し後に 新たに 指定支給 法人 を 指定した ときは 、取消し に係る 指定支 給法人の 支給業 務に係る 財産は 、新た に指定を 受けた 指定支給 法 人 に帰属す る。 4 前項 に定め るものの ほか、 第一項 の規定に より指 定を取り 消した 場合に おける支 給業務 に係る財 産の 管

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理その他 所要の 経過措置 ︵罰則 に関す る経過措 置を含 む。︶は 、合理 的に必 要と判断 される 範囲内に お い て、政令 で定め る。 第 六章 雑則 ︵法人 税に係 る課税の 特例︶ 第三十条 特定 事業者が 認可事 業再編 計画に基 づいて 事業会社 への事 業譲渡 を行った ときは 、当該事 業譲 渡 の日の属 する事 業年度又 は連結 事業年 度前の各 事業年 度におい て生じ た欠損 金額及び 各連結 事業年度 に お いて生じ た個別 欠損金額 ︵当該 連結事 業年度に 連結欠 損金額が 生じた 場合に は、当該 連結欠 損金額の う ち 当該特定 事業者 に帰せら れる金 額を加 算した金 額︶で 政令で定 める金 額のう ち、当該 事業譲 渡の時に お け る当該事 業会社 の株式の 価額と して政 令で定め る金額 から当該 事業譲 渡に係 る純資産 価額︵ 当該事業 譲 渡 に係る資 産の帳 簿価額か ら当該 事業譲 渡に係る 負債の 帳簿価額 を控除 した金 額をいう 。︶を 控除した 金 額 に達する までの 金額は、 当該事 業譲渡 の日の属 する事 業年度又 は連結 事業年 度の所得 の金額 又は連結 所 得 の金額の 計算上 、損金の 額に算 入する 。この場 合にお いて、法 人税法 ︵昭和 四十年法 律第三 十四号 ︶ 第 六 十一条の 十三及 び第八十 一条の 十の規 定は、適 用しな い。

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2 前項 におい て、次の 各号に 掲げる 用語の意 義は、 当該各号 に定め るとこ ろによる 。 一 事 業年度 法人税 法第十 三条及 び第十四 条に規 定する事 業年度 をいう 。 二 連 結事業 年度 法 人税法 第十五 条 の二に 規定す る連結事 業年度 をいう 。 三 欠 損金額 法人税 法第二 条第十 九号 に規 定する 欠損金額 をいう 。 四 連 結欠損 金額 法 人税法 第二条 第十九号 の二に 規定する 連結欠 損金額 をいう。 五 個 別欠損 金額 法 人税法 第八十 一条 の十 八第一 項に規定 する個 別欠損 金額をい う。 六 連 結所得 法人税 法第二 条第十 八号 の四 に規定 する連結 所得を いう。 3 特定 事業者 が第十九 条第四 項の規 定により 指定支 給法人に 補償賦 課金を 納付した 場合に おける当 該補 償 賦課金に 係る租 税特別措 置法︵ 昭和三 十二年法 律第二 十六号 ︶ 第六十 六条の 十一及び 第六十 八条の九 十 五 の規定の 適用に ついては 、同法 第六十 六条の十 一第一 項中﹁長 期間に わたつ て使用さ れ、又 は運用さ れ る 基金又は 信託財 産に係る 負担金 又は掛 金で次に 掲げる もの﹂と あるの は﹁水 俣病被害 者の救 済及び水 俣 病 問題の解 決に関 する特別 措置法 ︵平成 二十一年 法律第 号 ︶第二 十条に 規定する 補償基 金に係る 同 法 第十九条 第四項 の補償賦 課金﹂ と、同 法第六十 八条の 九十五第 一項中 ﹁長期 間にわた つて使 用され、 又 は

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運用され る基金 又は信託 財産に 係る負 担金又は 掛金で 第六十六 条の十 一第一 項各号に 掲げる もの﹂と あ る のは﹁水 俣病被 害者の救 済及び 水俣病 問題の解 決に関 する特別 措置法 第二十 条に規定 する補 償基金に 係 る 同法第十 九条第 四項の補 償賦課 金﹂と する。 4 第二 項に定 めるもの のほか 、第一 項の規定 の適用 がある場 合にお ける法 人税法そ の他法 人税に関 する 法 令の規定 に関す る技術的 読替え その他 同項又は 前項の 規定の適 用に関 し必要 な事項は 、政令 で定める 。 ︵登録 免許税 に係る課 税の特 例︶ 第三十一 条 特 定事業者 が、認 可事業 再編計画 に基づ き事業会 社を設 立する 場合には 、当該 事業会社 の設 立 の登記に 係る登 録免許税 の税率 は、財 務省令・ 環境省 令で定め るとこ ろによ り 登記を 受ける ものに限 り 、 登録免許 税法︵ 昭和四十 二年法 律第三 十五号︶ 第九条 の規定に かかわ らず、 千分の一 とする 。 2 前項 の事業 会社が、 認可事 業再編 計画に基 づき事 業譲渡の 対価と して新 たに株式 を発行 する場合 には 、 当該株式 の発行 による当 該事業 会社の 資本金の 額の増 加の登記 に係る 登録免 許税の税 率は、 財務省令 ・ 環 境省令で 定める ところに より登 記を受 けるもの に限り 、登録免 許税法 第九条 の規定に かかわ らず、千 分 の 一とする 。

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3 第一 項の事 業会社が 、認可 事業再 編計画に 基づい て行われ る事業 譲渡に より特定 事業者 から不動 産の 所 有権を取 得した 場合には 、当該 不動産 の所有権 の移転 の登記に 係る登 録免許 税の税率 は、財 務省令・ 環 境 省令で定 めると ころによ り当該 取得後 一年以内 に登記 を受ける ものに 限り、 登録免許 税法第 九条の規 定 に かかわら ず、千 分の一・ 五とす る。 ︵不動 産取得 税に係る 課税の 特例︶ 第三十二 条 事 業会社が 認可事 業再編 計画に基 づいて 行われる 事業譲 渡によ り特定事 業者か ら不動産 を取得 した場合 におけ る当該不 動産の 取得に 対しては 、不動 産取得税 を課す ること ができな い 。 ︵救済 措置の 実施等に 必要な 支援︶ 第三十三 条 特 定事業者 が第五 条第五 項の一時 金の支 給を円滑 に行う ことが できるよ う 、政府 及び関 係県は 、 予算の範 囲内に おいて、 特定事 業者に 対する支 援につ いて、所 要の措 置を講 ずるもの とする 。 2 環境 大臣は 、関係金 融機関 等に対 して、特 定事業 者に対す る支援 の継続 を要請す るもの とする。 ︵公的 支援に 係る借入 金債務 の返済 等の方針 ︶ 第三十四 条 特 定事業者 は、事 業会社 株式に係 る譲渡 収入から 第十九 条第四 項の規定 により 指定支給 法人に

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納付し た金額 を控除し た残額 ︵当該 残額の運 用によ って得ら れた収 益を含 む。︶に ついて は、まず 水俣 病 に係る損 害賠償 債務及び 公的支 援に係 る借入金 債務に 充当し、 次に環 境大臣 が指定す る債務 及び認可 事 業 再編計画 の遂行 に必要な 費用に 充当す ることが できる 。 ︵地域 の振興 等︶ 第 三 十 五 条 政 府 及 び 関 係 地 方 公 共 団 体 は 、 必 要 に 応 じ 、 特 定 事 業 者 の 事 業 所 が 所 在 す る 地 域 に お い て 事 業 会 社 が 事 業 を 継 続 す る こ と 等 に よ り 地 域 の 振 興 及 び 雇 用 の 確 保 が 図 ら れ る よ う 努 め る も の と す る 。 ︵健康 増進事 業の実施 等︶ 第三十六 条 政 府及び関 係者は 、指定 地域及び その周 辺の地域 におい て、地 域住民の 健康の 増進及び 健康 上 の不安の 解消を 図るため の事業 、地域 社 会の 絆 きずな の修復を図 るための 事業等 に取り 組むよう 努める ものとす る。 2 政府 及び関 係者は、 関係事 業者が 排出した メチル 水銀によ る環境 汚染を 将来にわ たって 防止する ため 、 水質の汚 濁の状 況の監視 の実施 その他 必要な措 置を講 ずるもの とする 。 ︵調査 研究︶

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第三十七 条 政 府は、指 定地域 及びそ の周辺の 地域に 居住して いた者 ︵水俣 病が多発 してい た時期に 胎児 で あった者 を含む 。以下﹁ 指定地 域等居 住者﹂と いう。 ︶の健康 に係る 調査研 究その他 メチル 水銀が人 の 健 康に与え る影響 及びこれ による 症状の 高度な治 療に関 する調査 研究を 積極的 かつ速や かに行 い、その 結 果 を公表す るもの とする。 2 前項 の公表 に当たっ ては、 指定地 域等居住 者又は その家族 の秘密 又は私 生活若し くは業 務の平穏 が害 さ れること がない よう適切 な配慮 がされ なければ ならな い 。 3 政府 は、第 一項の調 査研究 の実施 のため、 メチル 水銀が人 の健康 に与え る影響を 把握す るための 調査 、 効果的な 疫学調 査、水俣 病問題 に関す る社会学 的調査 等の手法 の開発 を図る ものとす る。 4 関係 地方公 共団体は 、第一 項の調 査研究に 協力す るものと する。 第 七章 罰則 第三十八 条 第 十五条第 一項の 規定に よる報告 をせず 、若しく は虚偽 の報告 をし、又 は同項 の規定に よる 検 査を拒み 、妨げ 、若しく は忌避 し、若 しくは同 項の規 定による 質問に 対して 答弁をせ ず、若 しくは虚 偽 の 答弁をし た者は 、一年以 下の懲 役又は 三百万円 以下の 罰金に処 する。

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第三十九 条 第 二十三条 の規定 に違反 した者は 、一年 以下の懲 役又は 五十万 円以下の 罰金に 処する。 第四十条 次の 各号のい ずれか に該当 する者は 、三十 万円以下 の罰金 に処す る。 一 第 二十四 条の規定 に違反 して、 帳簿を備 えず、 帳簿に記 載せず 、若し くは虚偽 の記載 をし、又 は帳 簿 を保存し なかっ た者 二 第 二十七 条第一項 の規定 による 報告をせ ず、若 しくは虚 偽の報 告をし 、又は同 項の規 定による 検査 を 拒み、妨 げ、若 しくは忌 避し、 若しく は同項の 規定に よる質問 に対し て答弁 をせず、 若しく は虚偽の 答 弁をした 者 三 第 二十八 条第一項 の規定 による 許可を受 けない で支給業 務の全 部を廃 止した者 第四十一 条 法 人の代表 者又は 法人若 しくは人 の代理 人、使用 人その 他の従 業者が、 その法 人又は人 の業 務 に関し、 第三十 八条又は 前条の 違反行 為をした ときは 、その行 為者を 罰する ほか、そ の法人 又は人に 対 し て各本条 の罰金 刑を科す る。 第四十二 条 第 十六条第 一項の 規定に よる命令 に違反 した者は 、百万 円以下 の過料に 処する 。 附 則

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︵施行 期日︶ 第一条 この法 律は、公 布の日 から施 行する。 ただし 、附則第 四条の 規定は 、この法 律の公 布の日又 は行 政 不服審査 法の施 行に伴う 関係法 律の整 備等に関 する法 律︵平成 二十一 年法律 第 号︶の 公布の日 の い ずれか遅 い日か ら施行す る。 ︵水俣 病の認 定業務の 促進に 関する 臨時措置 法の一 部改正︶ 第二条 水俣病 の認定業 務の促 進に関 する臨時 措置法 ︵昭和五 十三年 法律第 百四号 ︶ の一部 を次のよ うに 改 正する。 第二 条第一 項中﹁環 境庁長 官﹂を ﹁環境大 臣﹂に 、﹁平成 八年九 月三十 日 まで﹂ を﹁水 俣病被害 者の 救 済及び水 俣病問 題の解決 に関す る特別 措置法︵ 平成二 十一年法 律第 号 ︶附則第 二条の 規定の施 行 の 日から当 分の間 ﹂に、﹁ 附則第 十二条 ﹂を﹁附 則第四 条﹂に改 め、同 項第二 号中﹁昭 和六十 二年八月 三 十 一日以前 に﹂を 削り、﹁ してい た﹂を ﹁した﹂ に改め 、同条第 二項中 ﹁によ り環境庁 長官が 受けた申 請 に 関し﹂を ﹁によ る申請を 受けた 場合に は﹂に改 め、同 条第三項 中﹁附 則第十 二条﹂を ﹁附則 第四条﹂ に 改 める。

(30)

第四 条を次 のように 改める 。 ︵認 定審査 の促進︶ 第四条 県知 事等は、 認定等 の申請 をした者 で第二 条第一項 各号に 掲げる ものの迅 速かつ 公正確実 な救 済 のため特 に必要 があると 認める ときは 、環境大 臣と協 議の上、 環境大 臣に対 して、当 該認定 等の申請 に 係る事案 を移送 すること ができ る。 2 県 知事等 は、前項 の規定 により 事案を移 送しよ うとする ときは 、当該 移送に係 る認定 等の申請 をし た 者の同意 を得な ければな らない 。 3 第 一項の 規定によ り事案 が移送 されたと きは、 当該移送 に係る 認定等 の申請を した者 は、第二 条第 一 項の規定 に基づ き環境大 臣に対 して申 請を行つ たもの とみなす 。 第五 条第三 項中﹁附 則第十 五条﹂ を﹁附則 第六条 ﹂に、﹁ 附則第 十二条 ﹂を﹁附 則第四 条﹂に、 ﹁附 則 第十八条 ﹂を﹁ 附則第八 条﹂に 改める 。 ︵水俣 病の認 定業務の 促進に 関する 臨時措置 法の一 部改正に 伴う経 過措置 ︶ 第三条 この法 律の施行 前に前 条の規 定による 改正前 の水俣病 の認定 業務の 促進に関 する臨 時措置法 第二 条

(31)

第二項の 規定に より行わ れた認 定に関 する処分 は、前 条の規定 による 改正後 の水俣病 の認定 業務の促 進 に 関する臨 時措置 法第二条 第二項 の規定 により行 われた 認定に関 する処 分とみ なす。 ︵行政 不服審 査法の施 行に伴 う関係 法律の整 備等に 関する法 律の一 部改正 ︶ 第四条 行政不 服審査法 の施行 に伴う 関係法律 の整備 等に関す る法律 の一部 を次のよ うに改 正する。 第三 百十七 条の次に 次の一 条を加 える。 ︵水 俣病の 認定業務 の促進 に関す る臨時措 置法の 一部改正 ︶ 第三百 十七条 の二 水 俣病の 認定業 務の促進 に関す る臨時措 置法︵ 昭和五 十三年法 律第百 四号 ︶の 一部 を 次のよう に改正 する。 第 六条の 見出し中 ﹁異議 申立て ﹂を﹁審 査請求 ﹂に改め 、同条 中﹁環 境大臣﹂ を﹁審 理員﹂に 、﹁ 行 政不服審 査法︵ 昭和三十 七年法 律第百 六十号 ︶ に基づ く異議申 立て﹂ を﹁審 査請求﹂ に、﹁ 同法第四 十 八条にお いて準 用する同 法第二 十七条 ﹂を﹁行 政不服 審査法︵ 平成二 十一年 法律第 号 ︶第三十 三 条﹂に、 ﹁当該 異議申立 て﹂を ﹁当該 審査請求 ﹂に改 める。

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