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マネーマーケットマンスリー

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Academic year: 2021

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(1)

日米の大型IPO IPOとは株式新規公開のことを指し、今年は年後半にかけて日米で企業規模の大きい銘柄の上場が予 定されており、注目を集めています。まず米国では9月19日、中国の電子商取引最大手「アリババ集団」 がニューヨーク証券取引所へIPOとして世界最大規模の上場を果たしました。そして上場初日の時価総 額は約2,300億ドル(約25兆円)と、日本で最大のトヨタ自動車(約22兆円)を上回りました。 日本の株式市場においては10月に外食大手「すかいらーく」(上場時の想定時価総額約2,800億 円)、人材派遣やメディア事業を手掛ける「リクルートホールディングス」(同約1.6兆円)が上場予 定であり、今年のIPOの中でも最大級の規模になるとみられています。そのため話題性がある反面、上 場前に他の銘柄への換金売りや上場後に材料出尽くしの売りが大量に出た場合は、株式相場の重石になる 可能性があります。 参考までにアリババ集団の株価動向について、上場初日の終値は公開価格を約38%上回る93.89 ドルとなりましたが、その後は利益確定売りの動きをみせました。今後、日本の大型IPO銘柄がどのよ うな値動きを見せるか注目したいと思います。 (折 原)

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マネーマーケットマンスリー

2014 10

No.271

国内経済

⇒ 回復は鈍い

金利

⇒ 低水準でもみ合い

☆ 短期金利

株式

⇒ 高値圏もみ合い

☆ J-REIT

外国為替

⇒ 大幅円安後の調整に注意

☆ 米国金利

日米主要経済指標、金利・株価・為替相場動向

---

マネーマーケットマンスリーは経済、金利、為替、株価についての情報提供を目的として作成したもので、取引等の勧誘を 目的としたものではありません。また、金融商品取引契約の締結の勧誘に使用するものではありません。 投資に関する最終決定は、お客さまご自身の判断で行うようお願い申しあげます。 (2014.9.25 作成)

(2)

国内経済 9月8日に発表された4-6月期 GDP(改定値)は、年率▲7.1%となり、4月の消費増税後の景気の落ち 込みが事前に想定された以上に大きかったことが確認された。年末には、さらに消費税率10%への引き上げの判 断を控えており、国内景気の先行きに対する警戒感は強いと思われる。一方で、直近では外国為替市場で円安が進 み、加えて株高も進んでいることから、景況感や企業業績の回復も期待される。そこで、個人消費と企業の生産動 向を示す経済指標から、足元の国内景気を確認したい。 【商業販売統計】 小売業と卸売業の販売額を集計した商業販売 統計(7月)によれば、全体の販売額は前年比 +0.1%と4ヶ月振りに小幅なプラスに転じた。 4月の大幅な落ち込みから、緩やかながら改善傾 向にあることが見てとれる。 今後の個人消費の動向を考えると、7月の物価 上昇分(消費者物価指数)+3.3%に対して、 7月の現金給与総額(厚生労働省)によれば前年 比+2.4%の増加となった。所得環境の改善が 見られたものの、現状では依然として、実質所得 の目減りが続いていることから、個人消費の大幅 な回復は期待しにくい。しかし、前述の通り直近の円安・株高による効果もあるため、今後も緩やかな回復基調が 続くと思われる。 【鉱工業生産】 製造業の生産の動向を示し、景気との連動性が 高いといわれる鉱工業生産(7月)について見て みると、前年比で生産は▲0.7%、在庫は +2.9%となった。生産の動向は、1月の +10.6%をピークに減少傾向で推移している。 在庫の動向を見ると、5月以降プラスに転じてい ることから、製造業における在庫の積み上がりが 顕著になっている。増税後の需要が想定以上に弱 かったことで、在庫が積み上がってきていると考 えられる。在庫の増加は、企業の生産を抑制させ る可能性があり、このまま在庫の増加が続くよう であれば、国内景気を下振れさせる要因となりうるため、今後の動向に注意する必要があるだろう。 以上、2つの経済指標からは、増税後の国内景気の回復は、非常に緩やかであると思われる。今後は、年末の再増 税の判断に向けて、その判断材料となる7-9月期GDP の動向や、再増税に向けた政府による景気対策等が注目 されるだろう。 (網 野)

(3)

国内金利 【9月の動き】9月の10年国債利回り変動レンジ 0.490%~0.580% 9月の国内金利は小幅に上昇した。米国における早期利上げ観測が意識されたことから、海外市場において金利 が上昇したこと等を受け、国内金利も0.580%まで上昇する場面が見られた。一方、日銀が大規模な国債買い 入れオペを継続していることから、月後半にかけてはもみ合いながら低下した。 25日の10年国債利回りは0.520%と8月末の0.490%から0.030%上昇した。 【10月の見通し】10月の予想レンジ 10年国債利回り 0.450%~0.580% 10月の国内長期金利は、低水準でもみ合う展 開を想定する。国内では、消費増税後の景気回復 が鈍く、追加緩和への期待が再燃していることか ら金利低下の要因として作用するだろう。また、 海外市場をみると、欧州の景気減速懸念への対策 として、9月にECB(欧州中央銀行)が政策金利 の追加引き下げを実施した。このことから、今後 もECB による追加緩和への期待が高まる場面で は、国内金利にも低下要因として働くものと考え られる。 一方、金利上昇の要因として米国における早期 利上げ観測がある。9月に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では米国の量的緩和が予定通り10月に 終了する見通しとなった。市場の関心は米国の政策金利の利上げの時期がいつになるかに移っており、早期利上げ 観測が高まる場面では国内金利にも上昇圧力がかかるだろう。 以上を踏まえると、今月の国内金利は米国金利の動向次第でやや上昇する可能性はあるものの、基本的には低水 準でもみ合う展開となるだろう。 短期金利 9月の無担保コール翌日物は、日銀の政策金利の 0.10%を下回る水準での推移であった。 短期国債市場において国庫短期証券(TDB)3 カ月物はマイナス金利で取引される場面があった。 9月に入り日銀は短期金融市場において初めてマイ ナス金利で短期国債の買入れオペを実施し、金融緩 和政策を一段と強めている。 10月においても短期金融市場の環境は変わらず、 低下圧力が掛かりやすい状況が継続するだろう。 (伊 澤)

(4)

8,000 9,000 10,000 11,000 12,000 13,000 14,000 15,000 16,000 17,000 2012/10/15 2012/12/14 2013/2/12 2013/4/13 2013/6/12 2013/8/11 2013/10/10 2013/12/9 2014/2/7 2014/4/8 2014/6/7 2014/8/6 (C)日本経済新聞社 日経平均株価 円 850 950 1,050 1,150 1,250 1,350 1,450 1,550 1,650 1,750 2012/10/1 2012/11/30 2013/1/29 2013/3/30 2013/5/29 2013/7/28 2013/9/26 2013/11/25 2014/1/24 2014/3/25 2014/5/24 2014/7/23 2014/9/21 (C)東京証券取引所 東証REIT指数 株式市場 【9月の動き】 9月の株式相場は上昇した。外国為替市場で 円相場が1ドル=109円台前半と約6年ぶ りの円安水準になったことを受けて、輸出採算 が一段と改善するとの期待から輸出関連株中 心に買いが集まった。また、米国株式市場で史 上最高値を更新したことも日本株の追い風と なり、月を通して上昇基調で推移し、年初来高 値を更新する場面も見られた。 25日の日経平均株価は16,374円とな り、8月末から949円の上昇となった。 【10月の見通し】 10月の株式相場はもみあう相場になるだろう。日本株が弱含む場面では、日銀のETF買い入れや、年金積立 金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革に伴い、日本株の保有比率を引き上げるとの観測が相場を下支え することで底堅い相場になるものと思われる。また、外国為替市場で円安が進行したことを受けて、輸出関連企業 に対する業績上振れへの期待が高まっていることや、日本株の売買シェアの高い海外投資家が買い越しに転じてい ることが、日本株の上昇をサポートする要因になるだろう。ただ、日本株の上昇ピッチが速いことで、相場に短期 的な過熱感が見られることや、イスラム国への空爆拡大など地政学リスクがくすぶる中、一方向の上昇はしづらい ものと思われ、高値圏でもみ合う相場になるものと思われる。 10月の日経平均株価 予想レンジ 15,500円 ~ 17,000円 J-REIT 【9月の動き】 不動産投資信託(J-REIT)で代表的な 指標の東証REIT指数は横ばいで推移した。 引き続き配当利回りの高さを背景に資金流入が 見られ、底堅い推移が見られた。ただ上昇する 場面では、利益確定売りの動きが見られたこと で上値は重く、方向感に乏しい狭いレンジでの 推移となった。 【10月の見通し】 10月の東証REIT指数は上昇するだろう。相場の下落する場面では、日本銀行によるJ-REIT買い入れ が見られていることで、下値不安については乏しいものと思われる。また、世界的な低金利の継続といった環境面 が追い風となる中、3%前半と高い配当利回りに着目した買いが継続するだろう。 (森久保)

(5)

外国為替 【9月の動き】 9月のドル円相場は、大幅に円安ドル高へ推移した。第2四半期GDPの下方修正等により、日本の 景気減速が意識されたことや、日銀黒田総裁が追加緩和に踏み込んだ発言をしたことなどから、日銀の 追加緩和観測が高まり、円安ドル高基調が強まった。米国では17、18日のFOMC(連邦公開市場 委員会)にて、各委員の政策金利見通しが上方修正された。量的緩和終了後の利上げが意識されたため 円安ドル高は加速し、約6年半ぶりに109円を上回る場面も見られた。 25日現在のドル円相場は108円75銭、ユーロ円相場は138円67銭となった。 【NY 外国為替市場 : ドル円相場】 9/1 円高値(9/1) 円安値 (9/19) 9/25 104 円 35 銭 104 円 06 銭 109 円 46 銭 108 円 75 銭 【10月の見通し】 10月のドル円相場は、もみ合う展開を予想する。 米FRB(連邦準備制度理事会)は10月にも量的 緩和政策が終了となる見通しであり、市場では来年 の利上げが意識されつつある。一方で日本は消費増 税後の景気回復にもたついており、追加緩和観測が 再燃している。このように、日米中央銀行の緩和姿 勢の差が明確となる状況は、中長期的な円安ドル高 トレンド形成の主因となろう。 一方で、足元の円安ドル高の推移には過熱感があり、節目では投機的なポジションの利益確定の動き などから、円高ドル安へ推移する場面も予想される。また、米国はイスラム国に関連し、シリアでの空 爆に踏み切るなど、中東情勢は依然緊迫した状態にある。地政学リスクの高まりがきっかけとなり、円 高ドル安へ調整する場面も想定され、短期的な市場の変動には注意されたい。 予想レンジ ドル円相場 106.00円~111.00円 ユーロ円相場 135.50円~141.50円 米国金利 【9月の動き】 9月の米国長期金利は上昇した。米国は緩やかな景 気拡大を続けており、FOMCを控えた中、FRBの 出口政策が意識されたため、金利は上昇基調での推移 となった。 【10月の見通し】 10月の米国長期金利はもみ合う展開が予想され る。足元の雇用市場は堅調であり、賃金の上昇など雇 用の質改善の動きも見られる。FRBの金融政策が出 口に向かう姿勢に変わりは無く、金利上昇要因となろ う。一方で日欧中央銀行は今後緩和姿勢を強めることが予想される。相対的に高金利となる米国債需要 の高まりも見込まれることから、米国長期金利は方向感の出にくい展開となろう。 (菊 地) 予想レンジ 10年国債利回り 2.30%~2.70%

(6)

5 平成26年9月25日現在 (1)国内経済指標 ①実質GDP (前期比・年率)   〔出所 : 内閣府 〕 ②日銀短観・大企業業況判断DI  〔出所 : 日本銀行〕 ③鉱工業生産指数 (前年比) 〔出所 : 経済産業省 〕 ④機械受注統計 (前年比)  〔出所 : 内閣府 〕 ⑤家計調査・2人世帯支出(前年比) 〔出所 : 総務省 〕 ⑥完全失業率  〔出所 : 総務省 〕 (2)米国経済指標 ①実質GDP (前期比・年率)   〔出所 : 米 商務省 〕 ②ISM景況感指数  〔出所 : 全米供給管理協会 〕 ③非農業部門雇用者数(前月比増減)〔出所 : 米 労働省 〕 ④新築住宅販売 (前年比)   〔出所 : 米 商務省 〕 -20 -15 -10 -5 0 5 10 15 98/3 00/3 02/3 04/3 06/3 08/3 10/3 12/3 14/3 (%) -80 -60 -40 -20 0 20 40 00/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 製造業 非製造業 -60 -40 -20 0 20 40 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 -60 -40 -20 0 20 40 60 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (%) -10 -5 0 5 10 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (%) 3 4 5 6 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (%) -10 -5 0 5 10 00/3 01/3 02/3 03/3 04/3 05/3 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 (%) 30 40 50 60 70 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 製造業 非製造業 -1000 -500 0 500 1000 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (千人) -60 -40 -20 0 20 40 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (%) 日 米 主 要 経 済 指 標

(7)

金 利 ・ 株 価 ・ 為 替 相 場 動 向 平成26年9月25日現在 ①日経平均株価 ②10年国債利回り ③NYダウ平均株価 ④米国10年国債利回り ⑤為替 ドル円相場 ⑥為替 ユーロ円相場 ⑦為替 豪ドル円相場 ⑧NY WTI原油先物 (1バレル) 6000 8000 10000 12000 14000 16000 18000 20000 22000 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (円) (C)日本経済新聞社 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (%) 6000 8000 10000 12000 14000 16000 18000 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 1 2 3 4 5 6 7 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (%) 70 80 90 100 110 120 130 140 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (円) 80 100 120 140 160 180 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (円) 40 50 60 70 80 90 100 110 120 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (円) 0 20 40 60 80 100 120 140 160 00/1 01/1 02/1 03/1 04/1 05/1 06/1 07/1 08/1 09/1 10/1 11/1 12/1 13/1 14/1 (ドル)

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