青森県庁舎耐震・長寿命化改修事業の概要
平成27年5月
青森県総務部行政経営管理課
事業概要
1.改修の目的 県庁舎の南棟、東棟及び議会棟は、耐震性能が不足しているとともに、昭和35年の竣 工後54年経過し老朽化が進行していることから外壁及び外部建具等の全面的な改修及 び設備機器等の更新が必要となっているため、県庁舎として災害応急対策に必要な耐 震性能を確保するための耐震改修を行うとともに、改修後40年程度の使用を目標とする 長寿命化改修を行う。 2.改修工事の対象 名称:県庁舎南棟、東棟、議会棟 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 竣工:昭和35年12月 施設規模: 5.設計者 株式会社 日建設計(平成26年度) 6.工事費予算額 約85億6,200万円(平成27年度当初予算継続費設定額) 7.事業期間 平成26年度~平成31年度(改修工事:平成27年度~平成30年度) 3.耐震改修の概要 大地震後、構造体の大きな補修をすることなく県庁舎を使用でき、機能の確保が図られる ことを目標に、南棟及び東棟の6階以上の減築並びに耐震壁の設置等による改修 4.長寿命化改修の概要 ・老朽化している外壁や窓の断熱改修、照明器具等の更新 ・各玄関天井や廊下の天井・壁等の内装の不燃化、非常用発電機設備の更新等の現行の 法令に適合させるための改修 ・空調設備の導入等 ・外壁や窓の改修、設備機器の更新等にあたっての省エネルギー化2
[事業スケジュール見込み] ※設計における想定であり、関係機関や工事請負者等との調整により変更となることがある . 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 議場 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議会 議場以外 庁内(システム) 庁内 ↓ 庁外 庁外 ↓ 庁内 庁外 ↓ 庁内 1 31年度 年度 27年度 28年度 29年度 30年度 県 庁 舎 耐 震 ・ 長 寿 命 化 改 修 工 事 外構 植栽撤去 東側回廊撤去 舗装等 外壁 外壁改修 外壁改修 減築 6階内装撤去等 南棟・東棟 玄関天井改修 耐震・内装・設備改修 6階以上減築 エレベーター EV新設 EV撤去 設備準備等 EV設置場所 設備切回し 新規配管スペース 設備配管等 機器試験 調整等 議 会 棟 天井 改修 耐震 補強 耐震 補強 内装・設 備改修 移 転 等 庁内移転 南・東棟→北・西棟 南・東・西棟での移転 庁外移転 民間ビル借上 借上げ 内装・設 備改修 玄関 改修 耐震補強・内装・設備改修 内装・設備 改修 現状 改修後 床面積 階数 床面積 階数 南・東棟 22,735.06㎡ 地下1階 地上8階 19,776.82㎡ 地下1階 地上6階 議会棟 5,278.04㎡ 地上6階 5,278.04㎡ 地上6階 合 計 28,013.10㎡ 25,054.86㎡議会棟
南棟
耐震改修の概要
・南棟及び東棟は、6階以上を減築(機械室等へ転用する部分を除く)し、建物重量の低減を図ることによる必要耐震補強量の減 ・鉄筋コンクリートの耐力壁(一部既存耐力壁の増打ち)、鉄骨の補強材を設けることによる目標耐震性能の確保 ・議場に設ける鉄骨の補強材は、柱等に見えるよう工夫 ・議場天井は、全面的に張替え (撤去する板材は、外壁に再利用) 地下1階床高 6階床高 5階床高 4階床高 3階床高 2階床高 1階床高[耐震改修(減築)後における構造モデル]
RC壁補強 鉄骨フレーム補強東棟
長寿命化改修の概要(建築計画)
1.正面玄関等 ・正面玄関への歩行者用通路及び身体障がい者用駐車場への融雪設備の設置 ・東側回廊や南側花壇の一部撤去により、車両進入時の安全性確保、駐車台数の増等 ・各玄関は、木板貼り天井を撤去し不燃化 (正面及び議会棟玄関は、ヒバ材仕上げの不燃材料を使用し現在のイメージを継承) ・正面受付横の既存通用口を改修し、車いす用のスロープを設置 ・各玄関に、冬季の寒風吹込み対策として建具(自動ドア、開き戸等)を新設し風除室の追加 ・南棟西側玄関のスロープは、荷物等の搬入が容易となるよう勾配と幅員を考慮し更新 2.エレベーター ・正面玄関ホールのエレベーターは、工事期間中も利用可能とするため位置を変更し、現在 の場所は設備配管スペースとして活用 ・エレベーターは、車いす使用者、視覚障がい者に配慮した仕様 3.廊下・階段 ・1階廊下壁及び各階段室両側に手すりを設置 ・上り口、下り口、踊り場床に注意喚起の鋲を設置 エレベーターの位置変更 建具の新設4
4.外壁 [道路側] ・道路側の外壁はガラス張りとし、窓以外の部分の内側にヒバを使用 ・ガラス張りとすることにより維持管理コストの低減 ・ヒバ材は、各玄関及び議場から撤去する天井材を一部再利用 [中庭側] ・複合断熱パネルに、吹付塗装仕上げ 5.窓 ・Low‐eガラス断熱アルミサッシを採用 ・自然通風確保のため片引き窓を採用 ヒバ材 ガラス[道路側外壁イメージ]
断熱材t=50[改修後の正面玄関及び玄関ホールイメージ]
複層ガラス LowE6+A12+FL6 外部 内部 通用口(既存改修) スロープ設置 設備配管スペース事務室
[天井] ・執務室内の快適性向上や改修・維持管理費削減のため、直天井化 ・音の反響を抑制するため、吹付吸音材仕上げ [壁] ・石膏ボードまたはコンクリートにペンキ塗仕上げ [床] ・ビニル床タイルの張替え [配線] ・執務室のレイアウト変更や機器等の増設があった場合も容易に配線可能な計画 ・OA電源、LANケーブル、電話線は、机のレイアウトに合わせ天井面からの配線可能 ・窓側席は、従来どおり壁や床から配線 [照明] ・LED照明器具の採用 ・明るさセンサーによる初期照度補正や調光制御による省エネルギー化 ・タイムスケジュール制御による昼休み・業務終了時間の消灯・調光制御 6.執務室 ・既存の柱や壁の間隔(間口8.0m、奥行8.2m)を基本として照明、配線、空調設備を計画し、将来の間取り変更にも柔軟に対応可能 改修方法検討のため、平成26年度に先行して内部改修を行った室(東棟3階) 吊具 壁コンセント 抜け止めコンセント 二次側配線支持用 電線管 弱電配線ダクト OAタップ ハーネスジョイント 差し込みプラグ LAN配線(別途工事) HUB(別途工事) 照明器具 ケーブルラック(W300) セパーレーター付 強電配線ダクト 二次側配線支持用電線管 ハーネスジョイント 抜け止めコンセント OAタップ 個別分電盤1.設備計画全般 ・空調設備や照明器具等は高効率型の設備機器の採用による庁舎全体のエネルギー使用 量及びCO2排出量の削減、光熱水費の節減 ・BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)を県庁舎全体に導入し、空調設備機器等の運 転状況を管理することによるエネルギー使用量の削減 ・改修工事の施工性、改修後のメンテナンスの容易性確保のため、エレベーター移設後の シャフト等を利用した配管スペースの設置等
長寿命化改修の概要(設備計画)
2.電気設備工事 [受変電設備] ・動力負荷の増加に伴い、東棟地下1階電気室内に三相変圧器300kVAを増設 ・変圧器は、省エネルギーに配慮し、トップランナー方式の高効率機器を採用 [非常用設備] ・防災設備専用の非常用発電設備を更新 ・非常用放送設備、自動火災報知設備の更新等 [幹線・動力設備] ・竣工後、更新を行っていない幹線及び動力盤の更新、幹線の増設 [照明設備] ・省エネルギー化を図るためLED照明器具を採用するとともに、室の機能に応じた必要照度 の確保6
3.給排水衛生設備工事 ・建物重量軽減のため高置水槽を撤去し、地下1階の既存受水槽からの加圧給水方式に変 更 4.空調設備工事 ・冷暖房設備は、冬季の暖房効率及び設置更新費用等を踏まえ、ガスヒートポンプパッケー ジエアコン・ビル用マルチ方式を採用(議場は、大空間を効率的に空調するため単一ダクト 空調方式を採用) ・窓際へも温風を吹出すことによる冷気発生の防止 ・夏季は、夜間に外気の冷気を取り入れることにより、朝の室温抑制と省エネルギー化(ナイ トパージ) ・冷暖房と外気冷房を適切に運用することにより、省エネルギーと室内温熱環境の確保 ・既存の蒸気暖房は撤去 ≪冷暖房時≫ ≪外気冷房(ナイトパージ)時≫ ≪執務室空調設備イメージ≫改修工事の進め方
(具体には工事請負者との調整により決定) 空 室 1階平面図 売店 空 室 空 室 空室 地下1階平面図 ・改修工事に着手するため、南棟及び東棟の4階から6階に入居している商工労働部、農林水産部及び県土整備部等は、平成27年11月上旬までに北棟等へ移転 ・改修工事は、庁舎を使用しながら6階以上の減築を行った上で5階から着手し、順次、下の階へと改修を行う ・工事の進捗状況にあわせ、玄関、廊下、階段等の通行制限、駐車場及び駐輪場の変更等が生じることがある [改修工事着手(平成27年11月)時点での使用状況見込] 議会棟 東棟 南棟 西棟 (工事対象外)4階平面図 7階平面図 6階平面図 5階平面図 8階平面図 空室 空 室 空室 空 室 空室 空 室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室 空室