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M2Mシステムにおけるイベント駆動に基づく効率的データ収集方式

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 76 回全国大会. 3D-5. M2M システムにおけるイベント駆動に基づく 効率的データ収集方式 薛 浩† †. 北上 眞二†. 宮西 洋太郎‡ 浦野 義頼† 白鳥 則郎†. 早稲田大学 大学院国情報通信研究科. ‡. (株)アイエスイーエム. 帯域とサーバに蓄積されるデータ量の例を示す. 一時蓄積データ収集方式は,逐次データ収集方 人手を介さずにセンサや機器をインターネッ 式に比べて,ネットワーク帯域は 1/9 に改善され トに接続し,様々なサービスを提供する M2M るが,蓄積データ量は削減できない.これに対 (Machine-to-Machine) システムが注目を集めてい して,区間集約データ収集方式は,逐次データ る.M2M システムにおいては,すべてのセンサ 収集方式に比べて,ネットワーク帯域は 1/36 に や機器のデータをクラウドのサーバに収集して 分析する方式が一般的であった.しかしながら, 改善され,蓄積データ量も 1/67 になる.しかし, 区間集約データ収集方式により収集したデータ この方式は,センサや機器の接続台数が多い大 を用いて,サーバはデータの傾向分析を行うこ 規模な M2M システムでは,データ収集・蓄積の とはできるが,データの急激な変化を検知した ためのコストが高くなるという課題がある.本 り,その原因を分析したりすることができない 稿では,この問題を解決するためのイベント駆 [1] [2]. 動データ収集方式を提案する.. 1.はじめに. 2.従来のデータ収集方式. 3.提案方式. M2M システムにおけるデータ収集の従来方式 としては,計測データを都度収集する方式(逐 次データ収集方式),区間の計測データをまと めて収集する方式(一時蓄積データ収集方式) および区間の計測データの集約値のみを収集す る方式(区間集約データ収集方式)の3種類が ある. (1) 逐次データ逐次収集方式 計測したセンサデータを都度サーバに送信す る.たとえば,1分間隔で計測したデータをそ のまま1分ごとにサーバに送信する. (2) 一時蓄積データ収集方式 計測したデータをゲートウェイ装置で一時的 に蓄積して,一定間隔でまとめてサーバに送信 する.たとえば,1分間隔で計測したデータを 1時間間隔で 60 個のデータをまとめてサーバに 送信する. (3) 区間集約データ収集方式 計測したデータをゲートウェイ装置が一定区 間ごとに集約し,その集約値のみをサーバに送 信する.たとえば,1分間隔で計測したデータ を1時間単位で平均値を計算し,その平均値の みをサーバに送信する. 表 1 に,従来方式で必要となるネットワーク. 本稿では,データ収集の従来方式の問題を解 決するためのイベント駆動型のデータ収集方式 を提案する.図 2 に提案方式を示す.提案方式は, ゲートウェイ装置において,計測データの集約 計算を行いつつ,一定期間のデータを保持する. また,計測データの変化を監視し,あらかじめ 条件として定義されたデータ変化と合致する場 合はイベントを発生させる.このイベントが発 生した場合は,ゲートウェイ装置が,集約デー タに加えて一定期間蓄積された詳細データもサ ーバに送信する.これにより,平常時は,区間 集約データ収集方式と同様に集約データのみを 収集することによって,収集するデータの容量. 値. 特異点 時間 図 1:区間集約データ収集方式. 表1:従来方式の比較 ネットワーク データ収集方式 蓄積データ量 帯域 逐次 36Mbyte/s 4T byte 一時蓄積 4Mbyte/s 4T byte 区間集約. A Method of Efficient Event-driven Data Collection in M2M System Hao Xue†, Shinji Kitagami†, Yohtaro Miyanishi‡, Yoshiyori Urano†, Norio Shiratori† †Waseda University GITS, ‡ISEM,Inc.. 1Mbyte/s. 0.06T byte. データ長:24byte,TCP/IP・HTTP ヘッダ長:200byte センサ数:1,000/ゲートウェイ,ゲートウェイ数:10,000 台 データ計測間隔:1 分,データ蓄積/集約間隔:60 分. 3-9. Copyright 2014 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 76 回全国大会. (3) 変化率条件:データと直前のデータを比べて, その差の絶対値が閾値を超えた場合にイベン トを発生させる.. 3-10. 送集 信約 デ ー タ. 詳細 データ 送信. キ ャ ッ シ ュ. イベント 条 件. データ監視 データ計測. ゲートウェイ装置. 図 2:提案方式 25 (×100 PPM ) 20 計測値 15 10 集約値(平均) 5 月/日 0 11/12 11/13 11/14 11/15 11/16 11/17 11/18 (a) 計測データと集約データ(平均) 25 (×100 PPM ) 20 15 10 5 月/日 0 11/12 11/13 11/14 11/15 11/16 11/17 11/18 (b) 提案方式(閾値条件)による収集データ 図 3:提案方式の評価結果. データ量 (byte). ×1000. 4.評価と考察 提案方式の有効性を評価するために,実デー タを用いたシミュレーション実験を行った.実 験においては,3 分間隔で 1 週間収集した一般家 庭の CO2 濃度を対象データとした.図 3 (a)に, 計測データと集約データ(平均)を示す.ここで, データの集約区間は 12 時間である.図 3 (b)は, 閾値条件を 1,500 PPM とした場合に提案方式によ り収集される詳細データを示す.この場合のデ ータ量は約 5,000byte であり,逐次データ収集方 式および一時蓄積データ収集方式の約 1/10 とな った.また,図 3 (b)に示す通り,CO2 濃度が大 きく変化する特異点の部分の詳細データが収集 できていることが分かる. 図 4 に,本実験における閾値と収集データ量 の関係を示す.この結果に示す通り,閾値が 600 PPM 以上の場合は,収集するデータ量は 1/3 以下 に削減できる.また,提案方式のイベント検出 条件を外れ値または変化率にした場合について も,同様の結果を得た. 今回の実験結果により,提案方式は収集する データ量を削減しつつ,データの急激な変化に ついての分析が可能であることが分かった.今 後は,CO2 濃度以外の温度や湿度などの実デー タを用いて,提案方式の有効性の評価を進める. また,提案方式に基づくプロトタイプシステム を構築し,その実装性と性能評価を実施する予. データ収集(詳細). CO2濃度. τ=ABS((Xi-μ)/σ) Xi:計測値,μ:平均値,σ:標準偏差. データ収集(集約). CO2濃度. を削減することができる.また,計測データが 急激に変化した場合は詳細データも収集するた め,サーバにおける詳細な分析が可能となる. なお,データ収集のためのイベント条件は,あ らかじめサーバから送信することができるため, アプリケーションごとに異なる条件でデータ収 集を行うことも可能となる. 詳細データを収集するためのイベントを発生 させる条件としては,(1) 閾値,(2) 外れ値および (3) 変化率の3つの条件が考えられる. (1) 閾値条件:データがあらかじめ設定した閾値 (上限と下限)を超えた場合にイベントを発 生させる. (2) 外れ値条件:一定区間内で外れ値があった場 合にイベントを発生させる.ここで,外れ値 は,下記の計算式で計算される値τがあらか じめ設定された閾値を超える値とする.. 60 50. 逐次データ収集方式 一時蓄積データ収集方式. 40 30. 提案方式(閾値条件). 20 10. 区間集約データ収集方式 0. 2. 4. 6. 8. 10. 12. 14. 閾値(PPM). 16. 18. 20. ×100. 図 4 :提案方式の効果. 定である.. 5.まとめ 本稿では,M2M システムのデータ収集におい て,収集データ量の削減とサーバにおける詳細 データ分析を両立させるイベント駆動型のデー タ収集方式を提案した.. 参考文献 [1] 猿渡俊介,高木潤一郎,川島英之,倉田成人,森川 博之,“センサデータベースマネージャにおける問合 せ 処理 とデ ータ圧 縮の 同時最 適化 ,” 情処学 論, Vol.53 No.1.320–335 ,2012 [2] G.Reeves, J.Liu, S. Nath, and F. Zhao, "Managing Massive Time Series Streams with MultiScale Compressed Trickles," PVLDB, Vol.2, No.1, pp.97-208,2009. Copyright 2014 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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