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建設工学専攻(建築系) 修士課程 講義概要

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(1)

◆ 設工学専攻

築系

築構造信頼性特論 Advanced Structural Reliability

1年前期/2単位

桜井 修次

■授業の概要・方法 築構造設計の 野では,不確定な条件下で問題の解決を図らなければならないことが多い。そのため,構造 信頼性理論が応用されるようになった。本講義では,それに関連する確率・統計学について,さらに限界状態設 計法について講ずる。また,積雪寒冷地における設計用雪荷重の扱いについて詳しく講ずる。 ■授業の到達目標 荷重や構造材料の変動特性を理解し, 築構造設計におけるそれらの評価方法を習得する。 ■授業計画 第1回 基本統計量 平 値, 散,標準偏差,ヒストグラム 第2回 代表的な確率 布⑴ 正規 布,標準正規 布 第3回 代表的な確率 布⑵ 対数正規 布 第4回 代表的な確率 布⑶ グンベル 布,ポアソン 布 第5回 一様乱数 乱数を用いたシミュレーション⑴ 第6回 正規乱数,対数正規乱数,ポアソン乱 数 乱数を用いたシミュレーション⑵ 第7回 再現期間と再現期待値 築物設計用積雪深 第8回 築物設計用雪荷重 屋根雪荷重の特性 第9回 信頼性理論とは 荷重・外力と耐力のばらつき 第10回 破壊確率 統計データ・確率 布の適用⑴ 第11回 信頼性指標と設計点 統計データ・確率 布の適用⑵ 第12回 荷重・耐力係数設計法 部 安全係数の意味 第13回 弾性限界状態における信頼性指標・信 頼度 部材の安全性評価⑴ 第14回 終局限界状態における信頼性指標・信 頼度 部材の安全性評価⑵ 第15回 設計コード 日本 築学会鋼構造限界状態設計指針 ■履修の心得および準備等 学部での構造工学系の授業科目を良く理解しておくこと。 ■準備学習の内容 代表的な確率 布の特徴を理解し,工学 野および他の 野におけるそれらの利用事例について調査する。 ■成績評価方法 試験又はレポートによる。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 構造物の信頼性設計法:星谷 勝,石井 清著 鹿島出版会 ■参 書,資料等 講義のなかで紹介する。

(2)

築構造力学特論 Advanced Structural Mechanics

1年前期/2単位

真柄 祥吾

■授業の概要・方法 学部段階の構造力学では,主に標準的な骨組に関しての種々の基礎的な解法を学んできたが,本講義ではさら に特殊な形態を持つ骨組や,壁,床板等の面的な広がりを持った板部材に関する応力解法について学ぶ。さらに 有限要素法や線材や面材に関する微 方程式の近似計算に用いられる差 方程式の解法等, 築構造 野で利用 されている応用性の高いまたは特殊な解析法について学ぶ。また,これらの習得によりインターンシップにおけ る 築構造設計業務を行う上で必要となる技能や知識の一部を身に付ける。なお,これらのうちマトリックス法 や有限要素法については,後期に開講される 築構造解析特論 において,さらに詳しく触れる。授業において は,講義を主とするが,随時演習も行う。 ■授業の到達目標 吹き抜けのある 物やセットバック型の 物のような特殊な形態をもつ骨組みや,壁板・床板等の面的な広が りを持つ板材に関する応力解析法を修得する。 ■授業計画 第1回 多元連立一次方程式の解法 ・直接法,漸近法 ・数値計算における誤差 第2回 マトリックス法について ・マトリックス算法 ・行列式 第3回 差 法について⑴ ・差 法 ・3項の差 方程式の解法 第4回 差 法について⑵ ・両端固定梁の計算例 ・平面板の計算例 第5回 異形ラーメンの解析 ・D法による異形ラーメンの計算 ・計算例 第6回 マトリックス法による骨組の解析⑴ ・平面トラスの部材剛性マトリックス ・中間荷重の等価節点力および座標変換 第7回 マトリックス法による骨組の解析⑵ ・平面トラスの全体剛性マトリックス ・計算例 第8回 マトリックス法による骨組の解析⑶ ・平面ラーメンの部材剛性マトリックス ・中間荷重の等価節点力および座標変換,計算例 第9回 耐震壁について⑴ ・1層独立耐震壁のD値 ・計算例 第10回 耐震壁について⑵ ・多層独立耐震壁のD値 ・計算例 第11回 有限要素法⑴ ・6自由度三角形要素 第12回 有限要素法⑵ ・8自由度長方形要素 第13回 有限要素法⑶ ・24自由度直方体要素 第14回 有限要素法⑷ ・要素 割方式について 第15回 境界要素法 ・ え方 ・計算例 ■履修の心得および準備等 学部段階で修得した 築構造力学および数学の基礎知識を土台にして,授業が行われるので,これらのことを各自で再度 確認,復習しながら,授業に臨んでもらいたい。 ■準備学習の内容 学部段階の 築構造力学および数学の基礎知識について,各自で再度確認し,復習しておいてください。 ■成績評価方法 授業内容についての理解度,質疑応答の様子,レポートによって 合的に評価する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 最新 築構造力学 :小幡 守著 森北出版 ■参 書,資料等 必要に応じて講義の際にプリント等を配布,あるいは参 書を紹介する。

(3)

築構造解析特論Ⅰ Advanced Structural Analysis I

1年後期/2単位

真柄 祥吾

■授業の概要・方法 構造工学の 野に限らず,科学技術全般に通用する数値解析手法あるいはシミュレーション手法の1つとして, 有限要素法は広く用いられている。本講義では特に構造工学 野での有限要素法の え方・利用方法について学 ぶ。内容は一次元の単純な要素から複雑な立体要素までを含み,応用例は静解析の他,振動や座屈問題にも及ぶ。 授業は予め担当部 を割り当て,その内容を担当者が説明した後,質疑応答を行い,必要に応じて教員が補足説 明を行う。また,適宜演習課題により理解を深める。 ■授業の到達目標 有限要素法について,単純な1次元要素から複雑な立体要素までを段階を追って学ぶ。またこれらの要素を用 いた静解析,振動解析および座屈解析等の方法を修得する。 ■授業計画 第1回 マトリックス代数および連立一次方程 式⑴ ・マトリックス算法 ・連立方程式の解法 第2回 マトリックス代数および連立一次方程 式⑵ ・座標変換 ・固有値,固有ベクトル 第3回 構造理論の基礎⑴ ・重ね合わせの原理,相反作用の定理 ・仮想仕事の原理 第4回 構造理論の基礎⑵ ・カスティリアーノの定理 ・ひずみエネルギー 第5回 トラス棒要素⑴ ・局所および全体座標系における剛性方程式 ・二次元平面,三次元空間における座標変換 第6回 トラス棒要素⑵ ・全体構造の組み立て ・境界条件の取り入れ方 第7回 梁および平面骨組要素⑴ ・梁要素,平面骨組要素 ・梁要素の応用例,中間荷重の取り扱い 第8回 梁および平面骨組要素⑵ ・平面骨組要素の応用例 ・対称,逆対称条件の取り扱い 第9回 トラス棒要素,梁要素および平面骨組 要素の自由振動⑴ ・1自由度系ばね―質点モデル ・棒要素における2自由度系軸方向振動モデル 第10回 トラス棒要素,梁要素および平面骨組 要素の自由振動⑵ ・棒要素における4自由度系軸方向振動モデル ・梁要素における軸・曲げ振動 第11回 トラス棒要素,梁要素および平面骨組 要素の自由振動⑶ ・平面骨組要素における軸・曲げ振動 第12回 平面応力と平面ひずみ有限要素⑴ ・2次元応力状態における釣り合い式 ・ひずみ―変位関係 第13回 平面応力と平面ひずみ有限要素⑵ ・応力−ひずみ関係 ・平面応力,平面ひずみ状態における応力―ひずみ関係 第14回 平面応力と平面ひずみ有限要素⑶ ・ひずみエネルギー ・8自由度長方形要素,6自由度三角形要素 第15回 軸対称体要素および立体要素 ・軸対称体要素 ・四面体要素,六面体要素 ■履修の心得および準備等 内容を確実に理解すると共に,将来直面する種々の実例に応用できる能力を養うことが必要である。また,微 積 を含 めて,数学に関する基礎知識が必要となるので,随時これらに関する自発的な学習も必要である。 ■準備学習の内容 学部段階で修得した 築構造力学および微 積 を含めた数学に関する基礎知識が必要となるので,随時これらに関し て復習しておいてください。 ■成績評価方法 内容についての理解度,質疑応答の様子,レポートによって 合的に評価する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 よくわかる有限要素構造解析入門:T.Y. Yang 著 当麻庄司・真柄祥吾訳 技報堂出版 ■参 書,資料等 必要に応じてプリント等を配布,あるいは紹介する。

(4)

築構造解析特論Ⅱ Advanced Architectural Structural Analysis II

1年後期/2単位

串山

■授業の概要・方法 この講義では,変位法による骨組の静的非線形解析に範囲を限定し,必要となる骨組構造解析の基礎理論を詳 細に解説する。また,具体的なプログラムを用いて,部材レベルの塑性化を 慮した骨組構造解析プログラムが どのように構築されているのかを基礎理論と対比しながら把握する。さらに RC 造骨組を例に断面設計,崩壊メカ ニズムの規定,保有水平耐力の算定を行う。 ■授業の到達目標 せん断変形,剛域の 慮および非線形解析を取り扱うため必要となる部材モデル,復元力特性の え方を確実 に理解すること。部材の終局強度, 物の保有水平耐力の計算ができること。 ■授業計画 第1回 ガイダンス 耐震設計法の概要,骨組みの静的非線形解析の概要 第2回 骨組構造解析の基礎 多元連立1次方程式の解法 荷重,変位の符号の規約,座標変換,力の釣合方程式 ガウスの消去法による多元連立一次方程式の解法 第3回 剛性マトリックスの誘導(その1) 釣合条件,適合条件 部材端荷重∼部材端変位関係剛性マトリックスの誘導 節点荷重∼節点変位関係剛性マトリックスへの変換 第4回 剛性マトリックスの誘導(その2) 剛性マトリックスの力学的意味 撓角法の基本式を用いた剛性マトリックスの誘導 剛性,撓性の定義および剛性マトリックスの力学的解釈 第5回 サブストラクチャー法 歪エネルギー式の誘導(その1) 剛性マトリックスの縮約,サブストラクチャー法を用いた解析法。曲 げ,軸力による歪エネルギー式の誘導 第6回 歪エネルギー式の誘導(その2) せん断変形,剛域の取り扱い せん断による歪エネルギー式の誘導,せん断変形を 慮した剛性マト リックスの誘導。釣合マトリックスの積を用いた剛域の取り扱い 第7回 材端ばねの取り扱い 釣合条件,適合条件マトリックス 材端ばねを有する部材の剛性マトリックスの誘導。危険断面,剛域端, 節点における内力ベクトル,変位ベクトルの相互関係 第8回 部材モデル(その1) 部材モデルの概要と力学的解釈; Giberson の材端ばねモデル 第9回 部材モデル(その2) 柔性パラボラモデル,柔域モデル 第10回 復元力特性 (Degrading Tri-linear型) 復元力特性の概要; Degrading Tri-linear型モデルの解説 第11回 解析プログラムのデータ 静的非線形 Pushover解析プログラムのデータ解説 第12回 解析プログラムの計算フロー 計算フローの解説,プログラムコードと理論式の対比 第13回 断面設計 柱,はりの断面設計 第14回 部材の終局強度 柱,はりの曲げ終局強度,せん断終局強度 第15回 構造設計のルート 骨組の崩壊メカニズム,保有水平耐力の算定 ■履修の心得および準備等 プログラミング言語は,Matlabを 用するので事前に慣れておくこと。 ■準備学習の内容 静的弾性解析を完全に理解しておくこと。 ■成績評価方法 レポートおよび各自の学習記録を記したノートを基に評価する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 「マトリックス法による構造解析」,青山博之,上村智彦著,培風館,1988. ホームページ資料 プリント配布 ■参 書,資料等 講義時に随時紹介する。

(5)

築鉄筋コンクリート構造特論 Architectural Reinforced Concrete of Advanced Structural

1年後期/2単位

武是・串山

■授業の概要・方法 鉄筋コンクリート造 物の耐震設計について,力学的な意味を理解し,限界状態設計法を習得することを目的 とする。構造物の地震応答や構造部材の弾塑性挙動に関する理論および構造設計の方法を講義と受講生によるプ レゼンテーション,および討論により理解を深める。 ■授業の到達目標 鉄筋コンクリート造 物の耐震設計における力学的な意味を理解し,保有水平耐力計算と限界耐力計算の基礎 を習得する。 ■授業計画 第1回 概説 授業ガイダンスと構造設計の基本について 第2回 物と荷重 物の荷重の種類や設定方法について 第3回 構造物の応力 地震応答や荷重に対する応力について 第4回 材料の力学特性 コンクリートと鉄筋の力学特性について 第5回 曲げを受ける部材1 曲げを受ける鉄筋コンクリート梁の挙動について 第6回 曲げを受ける部材2 鉄筋コンクリート梁の終局曲げ強度について 第7回 曲げと軸力を受ける部材 鉄筋コンクリート柱の設計について 第8回 せん断力に対する設計1 鉄筋コンクリート部材のせん断破壊について 第9回 せん断力に対する設計2 鉄筋コンクリート梁と柱のせん断補強について 第10回 柱梁接合部 柱梁接合部の構造性能について 第11回 耐震壁 耐震壁の構造性能について 第12回 その他の部材 床スラブや基礎の設計について 第13回 保有水平耐力1 保有水平耐力の え方 第14回 保有水平耐力2 保有水平耐力の確認について 第15回 等価線形化法 等価線形化法の え方 ■履修の心得および準備等 構造力学および鉄筋コンクリート構法について復習しておくことが望ましい。 ■準備学習の内容 構造力学を習得している。鉄筋コンクリート構造の許容応力度計算を理解していることが望ましい。 ■成績評価方法 出席,発表内容,討論,レポート 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 プリント等を配布する。 ■参 書,資料等 鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説,日本 築学会 鉄筋コンクリート構造の設計 ―学びやすい構造設計―,日本 築学会関東支部

(6)

築構造設計特論Ⅰ Advanced Structural Design I

1年後期/2単位

向山

■授業の概要・方法 近年のコンピュータ利用による解析技術の発達に伴って,計算技術に偏重させていた構造設計界でいま新たな 息吹が生まれている。木質材料や鉄鋼,膜などによるハイブリッド構造や免震・制振構造の展開はその一例であ るが,力学の基本原理に忠実な 造技術も多い。講義ではこのような各種構造の実例を示しながら,力学の原理 を解説し,その理解と 造的な技術の習得を目ざす。 ■授業の到達目標 授業で取り上げた各種構造の基礎理論を理解・習得して,与えられた構造設計に対して大まかな計画や設計の プロセスを提案できる。 ■授業計画 第1回 築の構造計画 築の一般的な構造計画と構造解析の方法について 第2回 築関連法規と基礎構造の諸問題 築関連法規の概説と基礎構造の最近の諸問題について 第3回 木質構造の発展⑴ 木質材料の諸性状や継手,耐火設計法等について 第4回 木質構造の発展⑵ 木質構造設計例の紹介と解説 第5回 プレストレストコンクリート構造の可 能性⑴ プレストレストコンクリート構造の原理や設計法について 第6回 プレストレストコンクリート構造の可 能性⑵ プレストレストコンクリート構造の設計例や様々な工法展開の紹介 第7回 空間構造・任意形状 物への展開⑴ 大スパン構造や任意形状 物の解析・設計法について 第8回 空間構造・任意形状 物への展開⑵ 空間構造や任意形状 物の設計例の紹介と解説 第9回 ハイブリッド構造が拓く未来 ハイブリッド構造の現状と将来への展望 第10回 免震・制振技術は 築をどのように変 えるか⑴ 免震・制振技術の基礎理論について 第11回 免震・制振技術は 築をどのように変 えるか⑵ 免震・制振技術が 築計画に貢献する可能性について設計例の紹介と 解説 第12回 構造設計を支える施工技術や耐震診 断・改修技術 大規模地盤掘削・リフトアップ工法や既存 物の耐震診断・改修技術に ついて 第13回 構造設計者の職能はいかにあるべきか 構造計算書偽造事件や 築事故等を通じて構造設計者の職能や倫理に ついて える ■履修の心得および準備等 築計画に整合した構造設計のあり方をテーマに講義する。近・現代の著名 築家とその作品について, 築計画的視点 から見聞を広めておくこと。 ■準備学習の内容 学部で履修した「鉄筋コンクリート構造」(3年),「鋼構造」(3年),「構造設計法」(3年),「 築振動論」(4年),「構 造解析」(4年)等の内容を理解しておくこと。 ■成績評価方法 試験またはレポートによる。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 講義レジメを作成・配布 ■参 書,資料等 金田勝徳ほか「 築の耐震・耐風入門」(彰国社) 斎藤 男「空間構造物語」(彰国社) ㈳日本鐵鋼連盟「北海道の構造物あれこれ」ほか

(7)

築構造設計特論Ⅱ Advanced Architectural Structural Design II

2年前期/2単位

串山

■授業の概要・方法 築構造物の動的解析手法を用いた具体的な設計事例を通して,超高層 物や免震 物等の構造計画,構造設 計プロセス,解析の基礎理論,断面設計の え方について学ぶ。前半では動的線形解析の基礎理論,モーダルア ナリシスおよび加速度応答スペクトルなどについて解説し,限界耐力計算法にふれる。後半では,具体的な設計 事例を基に構造計画,動的非線形解析法の概要,構造設計プロセスを学び,耐震構造設計法の真髄にふれる。 ■授業の到達目標 動的解析を行うに当たり必要となる種々の概念(応答スペクトル,逐次積 法,固有値解析など)を理解する こと。また,免震 物など具体的な設計事例を通して,解析結果が設計にどの様に反映されているかを理解する こと。 ■授業計画 第1回 ガイダンス 講義の範囲,目標についてガイダンス 限界耐力設計法の概要 第2回 1自由度系の線形応答(その1) 1自由度系の運動方程式 インパルス応答,畳み込み積 ,地震動に対する応答 第3回 1自由度系の線形応答(その2) 逐次積 (線形加速度法,Wilsonの θ法)および線形応答計算例 第4回 地震応答スペクトル 絶対加速度スペクトル,相対速度応答スペクトル,相対変位応答スペク トルおよび応答スペクトルの計算例 第5回 固有値解析 固有値,固有ベクトル,固有周期,刺激係数,固有値解析法,固有値解 析計算例 第6回 多自由度系の線形応答 運動方程式の非連成化(規準座標,一般化質量,一般化剛性,一般化変 位,一般化荷重,一般化減衰),モーダルアナシリス 第7回 限界耐力計算法(その1) 応答加速度スペクトルを用いた限界耐力計算法の概要を動的線形解析 の基礎理論と関連させて解説 第8回 限界耐力計算法(その2) 具体的な計算例の紹介 第9回 設計事例 A 物概要,構造計画の概要 第10回 構造設計プロセス(その1) 設計用地震動,材料特性,解析骨組の設定 第11回 構造設計プロセス(その2) 動的応答解析モデルの作成,動的非線形応答計算の概要 第12回 構造設計プロセス(その3) 応答量の検討(断面設計) 第13回 設計事例 B 物概要,構造計画の概要 第14回 構造設計プロセス 設計用地震動,動的応答解析モデルの作成,応答量の検討 第15回 まとめ 耐震設計法に関する今後の課題 ■履修の心得および準備等 築構造解析特論 を事前に履修しておくことを望む。 ■準備学習の内容 静的非線形解析の理論を完全に理解しておくこと。地震動の波形処理の基本を理解しておくこと。 ■成績評価方法 レポートおよび各自の学習記録を記したノートを基に評価する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 プリント配布 ■参 書,資料等 「新地震動のスペクトル解析入門」,大崎順彦,鹿島出版会,1994. 「 築振動論」,大崎順彦,彰国社,1996.

「Dynamics of Structures」,Anil K. Chopra, Prentice Hall, 1995. 「最新耐震構造解析」,柴田明徳,森北出版,1981.

「構造物の動的解析」,Ray W. Clough, Joseph Penzien,(日本語訳),科学技術出版社,1978. 「有限要素法の数値計算」,Bathe, Wilson,(日本語訳),科学技術出版社,1979.

(8)

築構法特論Ⅰ Advanced Building Construction Method I

1年前期/2単位

武是

■授業の概要・方法 木質材料・木質構造を主な題材とし,講義と履修者によるプレゼンテーションや討論により,道産木材をはじ めとする種々の木質材料の特性, 築 野で活用するための加工技術,材料特性を踏まえた単体あるいは他の材 料と併用した活用技術や評価方法に関する理解を深める。 ■授業の到達目標 地産材である 築材料の地域性を理解すると共に,木材及び木質構造物の評価技術・設計理論を理解する。 ■授業計画 第1回 概論 概論。講義の目的・進め方の説明及びテーマの 担。 第2回 木質材料の現状と課題⑴ 世界の木質材料と日本の木質材料の現状と課題の比較 第3回 木質材料の現状と課題⑵ 日本の木質材料と北海道の木質材料の現状と課題の比較 第4回 木質材料の加工技術と課題⑴ 世界における加工技術の変遷と現状・課題を学ぶ 第5回 木質材料の加工技術と課題⑵ 日本における加工技術の変遷と現状・課題を学ぶ 第6回 木質材料の加工技術と課題⑶ 北海道における加工技術の変遷と現状・課題を学ぶ 第7回 木質材料の評価技術 評価指標値や評価方法・課題を学ぶ 第8回 木質構造部材の設計・評価技術 評価指標値や設計・評価方法・課題を学ぶ 第9回 木質構造物の設計・評価技術⑴ 新築物を対象とした評価指標値や設計・評価方法を学ぶ 第10回 木質構造物の設計・評価技術⑵ 耐震診断技術を学ぶ 第11回 木質構造物の構造規定⑴ 地震被害と耐震規定の変遷,壁量規定の根拠を学ぶ 第12回 木質構造物の構造規定⑵ 耐力壁の配置技術・構造規定の根拠を学ぶ 第13回 木質構造物の構造規定⑶ 接合部の設計・評価技術を学ぶ 第14回 耐久性確保のための技術 木質材料の耐久性確保・評価技術を学ぶ 第15回 括 現在の木質材料・木造 築技術を 括し,これからの技術を える。 ■履修の心得および準備等 講義内容を適宜理解し,整理することはもちろん,調べたことや理解したことを適切にわかり易く伝えるための資料作り やプレゼンテーションの準備に費やす労力を惜しまないこと。また,引き続き「 築構法特論 」を履修することが望まし い。 ■準備学習の内容 他の 築材料・構造形式と比較・ 察できるよう,鉄筋コンクリート造や鉄骨造に関する知識を整理しておくこと。 ■成績評価方法 発表・討論内容,レポート等により評価。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 無し。 ■参 書 講義時に適宜紹介する。

(9)

築構法特論Ⅱ Advanced Building Construction Method II

1年後期/2単位

武是

■授業の概要・方法 「 築構法特論 」で得た知見・養った能力を発展させ,講義と履修者によるプレゼンテーションや討論により, 様々な構造形式となり得る木質構造 築物の構造性能等を確保するための方法を える。 ■授業の到達目標 材料単体の特性を活かす,あるいは補うための構成技術の重要さを知る。 ■授業計画 第1回 概論 概論。講義の目的・進め方の説明及びテーマの 担。 第2回 木造住宅の構造形式と構造特性⑴ 伝統木造住宅の耐震要素について学ぶ。 第3回 木造住宅の構造形式と構造特性⑵ 伝統木造住宅の耐震設計法について学ぶ。 第4回 既存木造住宅の耐震改修技術 寒冷地における既存木造住宅の耐震性と断熱性を同時に向上させる改 修技術を学ぶ。 第5回 中規模木質構造 築物の設計技術⑴ 中規模 築物の木造・木質化の現状と北海道における課題等を精査・議 論する。 第6回 中規模木質構造 築物の設計技術⑵ 北海道における中規模 築物の木造・木質化の課題に対する解決方法 について議論する。 第7回 混構造⑴ 木材,鋼材,コンクリート等を併用することの利点や課題等を精査・議 論する。 第8回 混構造⑵ 木材,鋼材,コンクリート等を併用することの課題の解決方法について 議論する。 第9回 木質化技術⑴ 日本国内外の内装材の木質化技術と道内の同技術の現状と課題を学 ぶ。 第10回 木質化技術⑵ 日本国内外の外装材の木質化技術と道内の同技術の現状と課題を学 ぶ。 第11回 木質化技術⑶ 日本国内外の開口部部材の木質化技術と道内の同技術の現状と課題を 学ぶ。 第12回 世界の木質構造 築物 比較的地震や雪の少ない地域の木質構造 築物をピックアップし,材 料・構造的特徴等を紹介しあう。 第13回 日本の木質構造 築物⑴ 先にピックアップした世界の 築物と比較しながら,地震国・積雪寒冷 地であることによる制約や課題等を精査・議論する。 第14回 日本の木質構造 築物⑵ 先にピックアップした世界の 築物と比較しながら,地震国・積雪寒冷 地であることによる課題等の解決方法を議論する。 第15回 括 「 築構法特論 ・ 」を通して学んだ 築物の木質化・木質構造化の 施策背景・技術等を一例とし,「良い 築物とは何か」について議論す る。 ■履修の心得および準備等 講義内容を適宜理解し,整理することはもちろん,調べたことや理解したことを適切にわかり易く伝えるための資料作り やプレゼンテーションの準備に費やす労力を惜しまないこと。「 築構法特論 」を履修しておくことが望ましい。 ■準備学習の内容 「 築構法特論 」内容を復習しておくこと。 ■成績評価方法 発表・討論内容,レポート等により評価。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 無し。 ■参 書 講義時に適宜紹介する。

(10)

設コンクリート工学特論 Advanced Engineering in Construction Concrete Technology

1年後期/2単位

杉山

■授業の概要・方法 設技術を支えている 設材料,特にコンクリート材料に着目し, 担したテーマについて事前に調査を行い, 発表,討議等を行いながら理解を深めていく。構内の 物について劣化現象を見出し,劣化の原因と対策を論ず ることを通じて 物の維持保全に関する理解を深める。 ■授業の到達目標 コンクリート材料に関する演習研究の基礎能力を会得する。 ■授業計画 第1回 概論 授業予定と今後の進め方,概論 第2回 凍結融解抵抗性 凍結作用を受けたコンクリートの挙動と細孔構造。 第3回 凍結融解抵抗性,最近の 設材料 凍害のメカニズムと耐凍害性試験。最近の 設材料に関する調査・発 表・討議。 第4回 寒中コンクリート 寒中コンクリートの強度発現,積算温度,調合,製造,養生,管理。 第5回 セメント 化体と空 水和反応と空 ,強度と空 。 第6回 炭酸化・中性化 二酸化炭素の作用と 化コンクリートの変化。コンクリートの中性化。 第7回 鉄筋の腐食と防食,最近の 設材料 海砂 用,海塩粒子による鉄筋の腐食。鉄筋の腐食対策。最近の 設材 料に関する調査・発表・討議。 第8回 遅 剤・超遅 剤,最近の 設材料 遅 剤・超遅 剤の性能。最近の 設材料に関する調査・発表・討議。 第9回 アルカリ骨材反応,最近の 設材料 アルカリ骨材反応の機構,試験。最近の 設材料に関する調査・発表・ 討議。 第10回 コンクリートの流動性,最近の 設材 料 流動化剤の作用機構,スランプロス。最近の 設材料に関する調査・発 表・討議。 第11回 コンクリート構造物の調査・診断 物調査の実施。構内の 物の劣化箇所の調査。 第12回 コンクリート構造物の調査・診断 物調査結果を報告書様式に整理する。 第13回 コンクリート構造物の調査・診断 劣化原因について推定し,その対策として補修・補強を検討する。 第14回 調査結果の発表 調査結果の発表を通じて 察を深める。 第15回 括 これまでの講義について,演習問題等を通じて 括する。 ■履修の心得および準備等 学部において材料系の科目を履修し,十 に理解していることが望まれる。 ■準備学習の内容 学部のコンクリート工学・ 築材料実験・ 築材料・ 築仕上材料・ 築一般構造等の教科書・資料を復習しておく。ま た最近の 設に関するニュースに関し,原因と対策等を整理しておく。 ■成績評価方法 授業中の発表内容,レポートによる理解度等を 合的に評価する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 必要に応じプリント等を配付する。 ■参 書,資料等 講義のなかで紹介する。

(11)

築材料工学特論 Advanced Engineering in Construction Materials

2年前期/2単位

杉山

■授業の概要・方法 築材料,特に積雪寒冷地の環境下において 築構造物を構築する際に必要とされる各種 築材料の性質を理 解する。最近の 設材料について事前に調査を行い,発表,討議等を行いながら理解を深めていく。 ■授業の到達目標 築材料に関する演習研究の基礎能力を会得する。 ■授業計画 第1回 概論 授業予定とテーマの 担。概論。 第2回 高炉スラグ 末,最近のトピックス 高炉スラグ 末の性質とコンクリートに用いた時の性質を理解する。 最近の話題を調査し発表,討議する。 第3回 RCD,高炉スラグ 末 RCD に関する調査研究の発表・討議を行う。高炉スラグ 末を用いた コンクリートの性質を理解する。 第4回 フライアッシュ,最近のトピックス フライアッシュの性質とコンクリートに用いた時の性質を理解する。 最近の話題を調査,発表,討議。 第5回 高流動,FEC,フライアッシュ 高流動コンクリートに関する調査研究の発表・討議を行う。フライアッ シュを用いた高流動コンクリート(FEC)等フライアッシュコンクリー トの性質を理解する。 第6回 シリカフューム,最近のトピックス シリカフュームの性質とコンクリートに用いた時の性質を理解する。 最近の話題を調査,発表,討議。 第7回 高強度①,シリカフューム 高強度コンクリートに関する調査研究の発表・討議を行う。シリカ フュームを用いたコンクリートの性質を理解する。 第8回 AE 剤,最近のトピックス AE 剤の性質と AE コンクリートの性質を理解する。最近の話題を調 査,発表,討議。 第9回 凍結融解抵抗性①,AE 剤 凍結融解抵抗性に関する調査研究の発表・討議を行う。AE 剤を用いた コンクリートの性質を理解する 第10回 減水剤・AE 減水剤,最近のトピックス 減水剤・AE 減水剤の性質とこれを用いたコンクリートの性質を理解 する。最近の話題を調査,発表,討議。 第11回 凍結融解抵抗性②,減水剤・AE 減水剤 凍結融解抵抗性に関する調査研究の発表・討議を行う。減水剤・AE 減 水剤を用いたコンクリートの性質を理解する 第12回 高性能減水剤 最近のトピックス 高性能減水剤の性質と高性能減水剤を用いたコンクリートの性質を理 解する。最近の話題を調査,発表,討議。 第13回 高強度②,高性能減水剤 高強度コンクリートに関する調査研究の発表・討議を行う。高性能減水 剤を用いたコンクリートの性質を理解する 第14回 高耐久性,収縮低減剤,最近のトピッ クス 高耐久性コンクリートに関する調査研究の発表・討議を行う。収縮低減 剤の性質とこれを用いたコンクリートの性質を理解する。最近の話題 を調査,発表,討議。 第15回 超遅 コンクリート,凝結 化調節剤 超遅 コンクリートに関する調査研究の発表・討議を行う。凝結 化調 節剤の性質とこれを用いたコンクリートの性質。 ■履修の心得および準備等 学部において材料系の科目を履修し,十 に理解していることが望まれる。 ■準備学習の内容 学部のコンクリート工学・ 築材料実験・ 築材料・ 築仕上材料・ 築一般構造等の教科書・資料を復習しておく。ま た最近の 設に関するニュースに関し,原因と対策等を整理しておく。 ■成績評価方法 授業中の発表内容,レポートによる理解度等を 合的に評価する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 プリント等を配布する。 ■参 書,資料等 コンクリート実務 覧 オーム社 築材料用教材 日本 築学会

Concrete Admixtures Handbook V.S. Ramachandran NOYES PUBLICATIONS (USA) セメント・コンクリート用混和材料 技術書院

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築生産工学特論 Advanced Building Engineering for Production

1年前期/2単位

足立 裕介

■授業の概要・方法 この講義では 築生産のうち,鉄筋コンクリートに関連する技術について学ぶ。 築生産の歴 ,特徴やその仕組みを概観した後,現状における鉄筋コンクリート 築物の生産過程,生産技 術,生産管理方法について,日本 築学会「 築工事標準仕様書・同解説 JASS5鉄筋コンクリート工事」を通し て学ぶ。 各回のテーマについて,講義と学生によるプレゼンテーション及び討論を行い,そのテーマについての理解を 深める。 ■授業の到達目標 築技術者として必要な 築生産における知識・技術を身につけ,設計・施工や専門 野の研究などへ応用す るための能力を高める。 ■授業計画 第1回 築生産の歴 築生産技術の変遷を学ぶ。 第2回 コンクリート生産の仕組み 我が国におけるコンクリート生産の仕組みについて学ぶ。 第3回 材料・調合と新素材 鉄筋コンクリートの材料・調合と,近年技術開発が進められている各種 の新素材について学ぶ。 第4回 コンクリートの運搬技術 超高層部や山中など様々な状況におけるコンクリート打設を可能にす るコンクリートの運搬技術について学ぶ。 第5回 コンクリートの打込み技術 コンクリートの打込みに関する技術について学ぶ。 第6回 養生関連技術 コンクリートの品質を確保するための養生に関する技術について学 ぶ。 第7回 品質管理技術 複合材料であるコンクリートにおいて所定の品質を確保するための管 理技術について学ぶ。 第8回 鉄筋関連技術 鉄筋に関連する技術について学ぶ。 第9回 型枠関連技術 鉄筋コンクリート部材に正確な形状を与える型枠に関連する技術につ いて学ぶ。 第10回 高強度コンクリート 超高層鉄筋コンクリート構造物実現の根幹をなす高強度コンクリート 技術について学ぶ。 第11回 高流動コンクリート コンクリートの施工を容易にして省力化を図る高流動コンクリート技 術について学ぶ。 第12回 寒中コンクリート⑴ 寒冷地で 用する寒中コンクリートの基本的事項とコンクリートの調 合計画を学ぶ。 第13回 寒中コンクリート⑵ 寒中コンクリートの養生・管理計画と検査方法等を学ぶ。 第14回 暑中・マスコンクリート 夏季に 用する暑中コンクリートと,大型構造物に 用するマスコン クリートについて学ぶ。 第15回 築生産と資源・環境問題 築生産を取り巻く,資源・環境問題について学ぶ。 ■履修の心得および準備等 築生産に関する実務に必要な知見や先端の知見を教科書等に基づき修得する。各回のテーマの内容を各自が事前に予 習することが望まれる。 ■準備学習の内容 次回講義のテーマについて教科書を用いて予習する。 また,プレゼンテーションの担当となった回にはそのテーマについてのプレゼンテーション準備を行う。 ■成績評価方法 授業中のプレゼンテーション,出席状況,レポート等を 合的に評価する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 日本 築学会「 築工事標準仕様書・同解説 JASS5鉄筋コンクリート工事2009」 ■参 書 桑原隆司,他共著:コンクリート技術教本第二版,彰国社,2004.1

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寒地 築工学特論 Advanced Building Engineering in Cold Regions

1年後期/2単位

足立 裕介

■授業の概要・方法 積雪寒冷地の 築物の特徴を概観した後,同地における 築活動の諸問題と対策について学ぶ。 次に,本講義担当教員が指針作成委員として執筆に参加している日本 築学会の寒中コンクリート 築物用の 施工指針に基づき,積雪寒冷地におけるコンクリート 築物の施工計画方法,施工技術,施工管理方法などにつ いての理解を深める。 ■授業の到達目標 積雪寒冷地の 築物に関する諸問題の理解とともに,積雪寒冷地におけるコンクリート 築物の施工関連技術 について理解する。特に寒中コンクリートの計画を立案できる。 ■授業計画 第1回 はじめに 本講義の目的,概要,受講上の注意事項などの説明 第2回 積雪寒冷地の 築物 積雪寒冷地の 築物の特徴, 築に際しての諸問題と対策を概観する 第3回 積雪寒冷地のコンクリート 積雪寒冷地のコンクリートに関する国内外の現状と動向を概観する 第4回 寒中コンクリートの計画⑴ 寒中コンクリートの計画に必要な基本的 え方を解説 第5回 寒中コンクリートの計画⑵ 寒中コンクリート 築物 設のための基本計画を解説 第6回 寒中コンクリートの材料 寒中コンクリート用の材料の計画・管理を解説 第7回 寒中コンクリートの調合 寒中コンクリートの調合計画方法などを解説 第8回 寒中コンクリートの発注 レディーミクストコンクリート工場の選定,工場との打ち合わせ,発注 方法を解説 第9回 積雪寒冷地におけるコンクリートの製 造・輸送 コンクリート用材料の貯蔵・加熱,製造・輸送方法などを解説 第10回 コンクリート工事の準備と打込み 寒中コンクリート工事の準備作業とコンクリート打込みについて解説 第11回 コンクリートの養生上屋 寒中コンクリートで 用する養生上屋を解説 第12回 コンクリートの保温養生 コンクリートを保温養生する各種の方法を解説 第13回 養生状態などの管理 コンクリートの保温養生状態などの管理方法を解説 第14回 寒中コンクリートの品質管理・検査 寒中コンクリートにおける品質管理・検査方法を解説 第15回 まとめ 積雪寒冷地の 築物の 設方法, 設時の注意事項などをまとめる ■履修の心得および準備等 積雪寒冷地における 築技術などをテキスト等に基づき修得する。積雪寒冷地における 築に興味を持ち,次回のテーマ について事前に予習することが望まれる。なお,授業の一部が,土曜日の1・2講目に行われることがある。 ■準備学習の内容 コンクリートと 築施工技術に関する基礎的知識を習得している。 ■成績評価方法 出席状況およびレポートによる。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 日本 築学会:寒中コンクリート施工指針・同解説,日本 築学会発行,2010 ■参 書,資料等

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温熱環境計画特論 Advanced Thermal Environment Planning

1年前期/2単位

小柳 秀光

■授業の概要・方法 寒冷地における住居の温熱環境を快適なものにすることを目的として,気候風土,工法,設備,住まい方を北 欧諸国の事例を参 にして 析と検討を行う。これらから,地球環境問題やエネルギー対策もふまえ,寒地に適 した住環境づくりについて学ぶ。 ■授業の到達目標 寒地の 築室内温熱環境について,快適感の向上と省エネ化を可能にする能力を身に付ける。 ■授業計画 第1回 寒冷地域の気候風土 寒地住宅の先進地の北欧諸国の風土を形成する気候要素の特徴につい て え,北海道との差異や独自性を明らかにする。 第2回 寒冷地域の気候風土 室内気候を特徴づける開口部に着目し,日射量などの気候要素と窓の 形態と役目,生活習慣と窓の機能について える。 第3回 寒冷地域の気候風土 北欧諸国の歴 的変遷と社会情勢を 察し,住環境と関連の深い室内 デザインと生活習慣の形成を明らかにする。 第4回 寒冷地域の快適な住居と室内環境 寒地住宅における耐久,防寒,防露の性能と対処を える。 第5回 寒冷地域の快適な住居と室内環境 断熱材の特徴と適性,新しい断熱材の紹介と工法を紹介する。 第6回 寒冷地域の快適な住居と室内環境 気密性能の基準と現状を紹介し,その必要性と工法を える。 第7回 寒冷地域の快適な住居と室内環境 快適温熱環境を維持する暖房システムと評価法を紹介する。 第8回 寒冷地域の快適な住居と室内環境 快適空気環境を維持する換気のあり方を説明する。VOC 等の室内濃度 について解説し,シックハウス法について説明する。 第9回 寒地住宅におけるエネルギー消費と設 備技術 寒地住宅のエネルギー消費の実態を把握し,今後問題となる省エネル ギーの対応方法と快適性の向上について検討する。 第10回 寒地住宅におけるエネルギー消費と設 備技術 省エネルギー手法と暖房・換気の技術関連について学ぶ。 第11回 寒地住宅におけるエネルギー消費と設 備技術 寒地住宅のエネルギーソースと地球環境維持について学ぶ。 第12回 寒地住宅におけるエネルギー消費と設 備技術 寒地住宅の外観,内部等のデザインの今後の方向を検討する。 第13回 寒地住宅におけるエネルギー消費と設 備技術 寒地住宅のための新しい材料,工法,技術,思想を紹介し,寒地住宅が 北海道で今後どうあるべきかについて議論する。 第14回 合的なまとめと寒地住宅の新たな動 向 築物環境性能評価 CASBEE について学ぶ。 寒地住宅の将来について 合的に検討する。 第15回 合的なまとめと寒地住宅の新たな動 向 授業を 括し,寒地住宅の新たな動向を見極める。 ■履修の心得および準備等 平素から環境問題に興味を持ち続ける事が大切である。 ■準備学習の内容 学部で学んだ 築環境工学系科目の内容,省エネ基準を理解しておく。 ■成績評価方法 授業への出席とレポートによる。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 なし。プリント等を配布する。 ■参 書 田中,武田,他共著:最新 築環境工学 井上書院

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環境・エネルギー計画特論 Advanced Environment and Energy Planning

1年後期/2単位

小柳 秀光

■授業の概要・方法 寒地住宅の快適な温熱環境形成のための基本的理論と評価方法およびエネルギー計画について検討する。標準 住宅をモデルとして実際に熱負荷計算を実行し,温熱環境と熱負荷の関係およびエネルギー消費の構成とその供 給についての 析と評価方法を学習する。 ■授業の到達目標 熱負荷計算理論を理解し,プログラムを自由に活用し,エネルギー計画に役立てる事ができるようにする。 ■授業計画 第1回 築環境と 用エネルギーの概要 築の室内温熱環境を維持する暖冷房換気及び給湯・照明・家電などの エネルギー消費構造の概要を検討する。 第2回 都市気候と温熱環境 都市化による気候変動と 築的要因の因果関係を明確化し, 築周辺 の温熱環境の改善と向上を検討する手法を学ぶ。 第3回 地球環境とエネルギー事情 住環境を維持する供給エネルギーが地域や地球環境に与える影響を検 討し最適なエネルギーの供給・ 用形態を学ぶ。 第4回 温熱環境規準と省エネルギー基準の変 遷 地球温暖化防止に貢献する室内温熱環境や年間暖房消費エネルギーの 削減に関する基準や制度を学ぶ。 第5回 室温の形成と変動理論 室温の形成理論を理解し,室温と熱負荷の関係を学ぶ。 第6回 室温の形成と変動理論 室温の変動理論を理解し,各種の伝熱計算法の基礎を学ぶ。 第7回 熱負荷計算法の紹介と熱負荷の構成 冷房負荷の計算手法を学ぶ。 第8回 熱負荷計算法の紹介と熱負荷の構成 暖房負荷の計算手法を学ぶ。 第9回 熱負荷計算法の紹介と熱負荷の構成 BEST プログラムなど,冷暖房負荷の計算プログラムを紹介する。 第10回 熱負荷計算の実行及び計算結果の 析 と評価 標準住宅モデルを って熱負荷計算ブログラムを実行する。 第11回 熱負荷計算の実行及び計算結果の 析 と評価 プログラムの出力結果から各種熱負荷の検討を行う。 計算結果から快適性やエネルギー 用量について える。 第12回 熱負荷計算の実行及び計算結果の 析 と評価 プログラムの出力結果から各種熱負荷の検討を行う。 計算結果から快適性やエネルギー 用量について える。 第13回 築のエネルギー計画 計算結果からエネルギー計画を立案し,省エネについて学ぶ。 第14回 換気負荷とシックハウス 換気量・換気負荷とシックハウスの関係について学ぶ。 第15回 合的な検討と評価 授業を 括し,今後の温熱環境とエネルギー 用を検討する。 ■履修の心得および準備等 平素より環境問題やエネルギー事情に興味を持ち続ける事が大切と える。 ■準備学習の内容 手計算による熱負荷計算をできるようにする。計算結果の数値・意味を理解しておく。 ■成績評価方法 授業への出席とレポートによる。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 なし。プリント等を配布する。 ■参 書 田中,武田,他共著,最新 築環境工学,井上書院

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都市環境評価特論 Advanced Urban Environment

1年後期/2単位

佐藤 哲身

■授業の概要・方法 都市環境を構成する諸要因のうち,音環境に着目して講義を展開する。 水の流れや小鳥のさえずりにやすらぎを覚えることは多いが,騒音は時としてこれらの音を掻き消し,静穏な 生活を妨害する。また,騒音に端を発する殺人事件や訴 問題を耳にすることも少なくない。祭りの笛や太鼓が 良くて隣戸のステレオの音が不快なのは何故か。本講義では音が人間の生活や社会に及ぼす影響を様々な視点か ら捉え,都市の音環境のあるべき姿を える。 ■授業の到達目標 築や都市で発生する騒音問題を理解し,騒音政策はどのようにあるべきかを えることができる。 ■授業計画 第1回 騒音の基礎① 音の基本的性質 第2回 騒音の基礎② 騒音の伝搬 第3回 騒音の基礎③ 騒音の基礎評価尺度 第4回 音響心理① 音刺激に対する人間の反応の測定法 第5回 音響心理② 音の心理的属性 第6回 音響心理③ 音の時間特性と心理的不快感 第7回 居住環境と騒音① 集合住宅の生活騒音問題 第8回 居住環境と騒音② 騒音と振動の複合効果 第9回 居住環境と騒音③ 道路,鉄道,航空機騒音に対する社会反応の比較 第10回 居住環境と騒音④ 環境騒音に対する社会反応の異気候間比較 第11回 居住環境と騒音⑤ 環境騒音に対する社会反応の異文化間比較 第12回 居住環境と騒音⑥ アジアにおける騒音問題とグローバルポリシー 第13回 騒音政策① 我が国の環境騒音の評価法と騒音政策 第14回 騒音政策② 欧米諸国の環境騒音の評価法と騒音政策 第15回 都市の空間構成と音環境 都心部における諸施設の空間構成と音環境 ■履修の心得および準備等 学部において, 築音響や騒音制御に関連した科目を履修していることが望ましい。 ■準備学習の内容 日常生活で接している種々の騒音に注意を払い,感じ方の違いと理由を えておく。 ■成績評価方法 レポート,受講状況により判断する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 プリントを配布する。 ■参 書,資料等 講義のなかで紹介する。

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築音響設計特論 Advanced Architectural Acoustics

1年前期/2単位

佐藤 哲身

■授業の概要・方法

優れた音響性能を有するオーディトリアムの 築音響設計の え方を,Leo Beranek 著「Concert Halls and Opera Houses」を講読しながら学んだ後,我が国のオーディトリアムを対象として,具体的な 築音響設計の手 法を理解する。また,オーディトリアムの電気音響設備計画,騒音対策,音響性能の測定と評価方法についても 学ぶ。 ■授業の到達目標 大規模なホールの音響に係わる種々の物理的要因と心理的評価の関係を理解し,その知識を 築音響設計に活 かすことができる。 ■授業計画 第1回 築音響用語の定義:主観的評価と物 理的条件の関係①

Reverberation, Fullness of Tone, EDT etc.

第2回 築音響用語の定義:主観的評価と物

理的条件の関係② Resonance, Intimacy, Spaciousness, Warmth, etc. 第3回 築音響用語の定義:主観的評価と物

理的条件の関係③

Listener Envelopment, Timbre, Acoustical Glare etc.

第4回 築音響用語の定義:主観的評価と物 理的条件の関係④

Brilliance, Balance, Blend, Ensemble etc.

第5回 築音響用語の定義:主観的評価と物

理的条件の関係⑤ Attack, Texture, Echoes, Dynamic Range, etc.

第6回 世界のコンサートホールの音響① Rank-Orderings of Acoustical Quality of 58 Concert Halls

第7回 世界のコンサートホールの音響② Reverberation Time:Musicians Performance

第8回 世界のコンサートホールの音響③ Architectural Basics

第9回 世界のコンサートホールの音響④ Physical Measures of Acoustical Quality

第10回 世界のコンサートホールの音響⑤ Architectural Design of Chamber Music Halls

第11回 我が国のオーディトリアムの音響① 我が国の多目的ホールの 築音響設計の実際 第12回 我が国のオーディトリアムの音響② 我が国のコンサートホールの 築音響設計の実際 第13回 オーディトリアムの電気音響設備計画 電気音響設備計画の基礎 第14回 オーディトリアムの騒音対策 内部騒音と外部騒音対策 第15回 オーディトリアムの音響性能の測定と 評価 音響性能の測定法と評価法概説 ■履修の心得および準備等 学部において, 築音響に関連した科目を履修していることが望ましい。 ■準備学習の内容 実在する複数のホールでコンサートを体験し,音響の違いと空間の関係を えておく。 ■成績評価方法 レポート,受講状況により判断する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書

・Leo Beranek, Concert Halls and Opera Houses: Music, Acoustics and Architecture, Second Edition, Springer-Verlag, New York, 2004.

・前川純一他, 築・環境音響学,第3版,共立出版,2011. ■参 書,資料等

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設備計画特論 Advanced Building Facility Planning

1年前期/2単位

小柳 秀光

■授業の概要・方法 設備計画におけるエネルギーの有効的利用と省エネルギーについて,その基本的な概念を学び,具体的な構成 システムのあるべき姿と評価法を学習する。生活環境と省エネルギー,エネルギーの現状と問題点,エネルギー の評価法などを習得した後に,未利用エネルギーと廃熱利用システム,コージェネレーション,広域熱供給シス テム,再生可能エネルギーシステムなどのエネルギー利用システムを具体的に学習し,未来志向型の環境設備シ ステムのあり方を学ぶ。 ■授業の到達目標 現代都市の維持エネルギーの構成と多様性の理解から, 築∼都市のエネルギーシステムを計画する。 ■授業計画 第1回 生活環境とエネルギー⑴ 温熱環境の評価,空気質環境の評価,暖冷房設備の構成,エネルギーフ ローの学習。 第2回 生活環境とエネルギー⑵ 物および設備の省エネルギーの基本, 物と都市のエネルギー有効 利用と評価。 第3回 物のエネルギーシステム 自然エネルギー利用,世界と日本の 物のエネルギーシステムを学ぶ。 第4回 築及び設備計画 実際の 物を例に,設備計画,エネルギー構成,実績,地方性と地域性 を学ぶ。 第5回 世界と日本のエネルギーの現状と問題 点 世界のエネルギーの現状と問題点,日本のエネルギーの現状と問題点, グローバル環境問題を学ぶ。 第6回 未利用エネルギーによる暖冷房一⑴ 冷凍機とヒートポンプの原理,逆カルノーサイクル,未利用エネルギー による暖冷房を学ぶ。 第7回 未利用エネルギーによる暖冷房一⑵ 熱源温度と成績係数,有効エネルギーの概念の紹介。 第8回 未利用エネルギーの評価法一⑴ エクセルギーの概念と各種設備システムのフローの紹介。 第9回 未利用エネルギーの評価法一⑵ エクセルギーの具体的計算を学ぶ。 第10回 都市における低温排熱の利用 寒冷都市を対象とする低温排熱の利用システムとその評価。 第11回 都市における上水・下水の熱利用 寒冷都市を対象とする上水・下水の熱利用システムとその評価。 第12回 コージェネレーション 個別 散方式とコージェネレーション,燃料電池の解説。 第13回 広域熱電併給システム 地域暖冷房と熱電併給(コージヱネレーシヨン)について学ぶ。 第14回 地域暖冷房 地域暖冷房のシステム構成,世界の地域暖冷房について学ぶ。 第15回 都市における廃棄物エネルギーシステ ム ごみ焼却熱,RDF,バイオマスエネルギーの紹介。 ■履修の心得および準備等 特別な準備を必要としないが,「環境とエネルギー」について普段から関心を持ち,自 達の生活や 築・都市とのかか わりについて えておくこと。 ■準備学習の内容 築と 築設備の相互関係及び 築に関連するエネルギー設備の概要を理解している。 熱利用について,その手法,システムの概要を理解している。 ■成績評価方法 演習問題および宿題の成果により判定。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 なし,テキスト配布。 ■参 書 空気調和衛生工学会編,空気調和設備 計画設計の実務の知識,オーム社

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築設備特別演習Ⅰ Advanced Exercise on Building Equipment System I

1年前期/2単位

永瀬 次郎

■授業の概要・方法 設備設計施工会社でのインターンシップ実習に先立ち, 築設備に関する設計監理および施工管理の業務概要 を学習し,業務での具体的な体験事例を紹介し,これらの内容を議論することにより業務責任の理解を深める。 ■授業の到達目標 物ができるまでの 築設備について,設計監理と施工管理の業務内容を理解する。 ■授業計画 第1回 ガイダンス 授業の目的と授業内容を紹介し,全貌を把握する。 第2回 設計・施工の実務概要 築物の設計から施工までの実務の概要を理解する。 第3回 築設備技術者の役割 設計監理,施工管理業務に関する技術者の役割を理解する。 第4回 設計監理業務のフロー 設備設計業務フロー,設計監理業務の作業内容を理解する。 第5回 設計監理業務契約約款 設計監理業務の契約約款の内容を理解する。 第6回 施工管理業務内容 築設備の施工管理内容と,設計監理との関連性を理解する。 第7回 施工管理業務内容 築設備の施工管理内容と,設計監理との関連性を理解する。 第8回 設計監理業務具体内容 設計監理業務における作成書類を検討し,内容を理解する。 第9回 設計監理業務事例紹介 築設備に関する設計監理業務の具体的事例を理解する。 第10回 トラブル事例と対応策 設計監理業務で発生したトラブル事例と対応策を理解する。 第11回 トラブル事例と対応策 設計監理業務で発生したトラブル事例と対応策を理解する。 第12回 トラブル事例と対応策 設計監理業務で発生したトラブル事例と対応策を理解する。 第13回 インターンシップ業務 インターンシップ先における業務の内容を理解する。 第14回 課題提示 課題の解説 第15回 課題作成 課題レポートの作成 ■履修の心得および準備等 設計事務所でのインターンシップ実習に先立ち,設計監理の業務内容の概略を学ぶ。 築物の企画から竣工までの過程について平素から関心を持つことが重要である。 ■準備学習の内容 身近な 築(自宅など)における設備技術の基本的な役割を理解している。 ■成績評価方法 授業への出席とレポートによる。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 なし。プリント等を配布する。 ■参 書,資料等 随時授業の中で紹介する。

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築設備特別演習Ⅱ Advanced Exercise on Building Equipment System II

1年後期/2単位

成田

■授業の概要・方法 インターンシップでの学習をもとに,その内容に関連する計算と設計の実務演習を行う。 空気調和の熱負荷,換気量の計算と設備容量の決定,給排水量と管径の算定や冷暖房他の配管ダクト設計を, システム計画も合わせて実務的な演習を行う。又設備系の維持管理,点検補修など,設計計画からメンテナンス まで一連の設備業務の流れを習得する。 ■授業の到達目標 熱負荷計算から機器選定,配管・ダクトのサイズ決定までの一連の設計業務の内容を理解する。 ■授業計画 第1回 築設備演習の実施概要 インターンシップ学習の復習と疑問事項の確認 第2回 居室の熱負荷について 物種別による温熱環境の違いを理解し,環境改善を検討する 第3回 熱負荷計算と空気線図 物の熱負荷計算と空気線図の関係を学び,課題による実務演習を行 う。 第4回 設備容量の算定 設備容量を決定し,概略機器選定を行う。省エネルギー対策を合わせて 学ぶ。 第5回 空気調和の計画 築と設備の連携の重要性を確認し,空気調和方式の適合性を検討す る。 第6回 換気量の算出演習 各種 物の必要換気量の え方とその計算を行う。又 物全体の換気 バランスについて学ぶ。 第7回 給水設備の演習 物の給水設備の重要点及び各方式の留意点を学ぶ。 第8回 排水系設備について 汚水・雑排水・通気・雨水設備の え方を復習し,理解をする。 第9回 排水系設備の演習 各排水量の算定の概要を理解する。 第10回 配管計画と配管設計 冷・温水配管,油配管,冷媒配管の内容と方式等を理解する。 第11回 配管計画と配管設計 設計・計算を寒冷地対応と合わせて学ぶ。 第12回 ダクト設備設計 ダクト設計を学ぶ 第13回 防災設備設計 排煙設備の設計と消防設備の設計を学ぶ。 第14回 設備の検査と維持管理 物竣工後の多い問題点とメンテナンスの え方を学ぶ。 第15回 合的な検討と評価 授業を 括し,今後の設備の え方を検討する。 ■履修の心得および準備等 設備環境は人間の 康と生産物の品質向上に欠くことが出来ないものである。ビル,住宅 築と設備の適合性と,設備の 必要性を,普段の生活行動の中で えていく習慣をつけたい。 ■準備学習の内容 築設備の概要について復習しておく。 ■成績評価方法 授業への出席とレポートによる。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 なし。プリント等を配布する。 ■参 書,資料等 ・空気調和設備計画設計の実務の知識(改訂4版) 空気調和・衛生工学会編,オーム社 ・給排水衛生設備計画設計の実務の知識(改訂4版) 空気調和・衛生工学会編,オーム社 ・図解 築と設備の接点 トラブル予防のツボ 日本 築協会企画 仲本尚志・馬渡勝昭・赤澤正治著 学芸出版社

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築 ・ 築論特論Ⅰ Advanced History and Theory of Architecture I

1年前期/2単位

金子 晋也

■授業の概要・方法 原始から現代にいたる日本住宅の歴 を具体的事例を通じて学ぶ。 ■授業の到達目標 日本住宅の歴 について変遷や特徴を論じることができる。 ■授業計画 第1回 古代の住宅1 竪 住居と高床 物 第2回 古代の住宅2 寝殿造 第3回 中世の住宅 主殿造 第4回 近世の住宅1 書院造 第5回 近世の住宅2 数寄屋風の書院 第6回 近世の住宅3 町家 第7回 近世の住宅4 農家 第8回 近代の住宅1 郊外住宅 第9回 近代の住宅2 戦後の集合住宅と小住宅 第10回 現代の住宅 現代 築家による住宅作品 第11回 現地見学1 北海道の住宅を理解する 第12回 現地見学2 北海道の住宅を理解する 第13回 現地見学3 北海道の住宅を理解する 第14回 現地見学4 北海道の住宅を理解する 第15回 現地見学5 北海道の住宅を理解する ■履修の心得および準備等 日本各地の古 築,民家園,屋外博物館などを現地で見ることをすすめる。 ■準備学習の内容 指定の教科書を事前に通読し,その概要をまとめること。 ■成績評価方法 出席状況とレポート 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 図説 日本住宅の歴 :平井聖,学芸出版社 ■参 書 日本 築 図集:日本 築学会編 近代 築 図集:日本 築学会編

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築 ・ 築論特論Ⅱ Advanced History and Theory of Architecture II

1年後期/2単位

金子 晋也

■授業の概要・方法 明治期以降における西欧 築の移入過程と特徴を学び,内容を踏まえた課題を与える。 ■授業の到達目標 日本の近代 築について変遷や特徴を論じることができる。 ■授業計画 第1回 イギリスの近代 築 イングランドの木造民家の様式と構造 第2回 アメリカの近代 築 アメリカ東部の木造民家の様式と構造 第3回 現地見学1 現地見学1・北海道の近現代 築を理解する 第4回 現地見学2 現地見学2・北海道の近現代 築を理解する 第5回 現地見学3 現地見学3・北海道の近現代 築を理解する 第6回 現地見学4 現地見学4・北海道の近現代 築を理解する 第7回 現地見学5 現地見学5・北海道の近現代 築を理解する 第8回 課題1 地域資源としての近現代 築のリサーチ1 第9回 課題2 地域資源としての近現代 築のリサーチ2 第10回 課題3 地域資源としての近現代 築の活用方法1 第11回 課題4 地域資源としての近現代 築の活用方法2 第12回 課題5 地域資源としての近現代 築の活用方法3 第13回 課題6 地域資源としての近現代 築の活用方法4 第14回 課題7 地域資源としての近現代 築の活用方法5 第15回 課題成果発表 課題成果発表 ■履修の心得および準備等 毎回紹介する参 文献を通読し,日本の近代 築の成立背景について把握すること。 ■準備学習の内容 参 文献の概要をレポートにまとめること。 ■成績評価方法 出席状況とレポート,課題成果物 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 プリントを配布する ■参 書 日本 築 図集:日本 築学会編 西洋 築 図集:日本 築学会編 近代 築 図集:日本 築学会編

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築計画特論Ⅰ Advanced Architectural Planning I

1年前期╱2単位

石橋 達勇

■授業の概要・方法 築計画の観点は,生活を 築に即して 究することにある。本講義では, 築設計を進める上で必要となる 知識と素養を身につけるため,その基礎的なテーマとして, 築をはじめとする生活空間の諸領域,空間演出, 景観計画,コミュニティの課題,空間の記述・ 析法など,幅広い角度から講義する。このため 築計画と表裏 にある 築デザイン領域にも必要に応じ踏み込む。各テーマの具体的な項目については受講者の関心に配慮して 設定する。 ■授業の到達目標 生活空間の諸領域,空間演出,景観計画,コミュニティの課題,空間の記述・ 析法などに関する,より高度・ 専門的な 築計画に関する知識の習得と,現状の課題が指摘できる。 ■授業計画 第1回 様々な空間領域の概念と意義⑴ 築レベルにおける単位空間 第2回 様々な空間領域の概念と意義⑵ 築レベルにおける内部・外部空間,中間領域 第3回 様々な空間領域の概念と意義⑶ 都市レベルで特化される場所,造形,外部空間 第4回 空間の演出の構成原理⑴ 日常の中の感動体験を重視する空間 第5回 空間の演出の構成原理⑵ 非日常的な感動体験の空間(宗教空間など) 第6回 景観計画の基礎⑴ 景観・風景論について 第7回 景観計画の基礎⑵ 景観の計画的な捉え方(景観単位・構造,保全,景観のデザイン) 第8回 コミュニティと空間的な課題⑴ 歴 ・地理学にみるコミュニティと空間の関係 第9回 コミュニティと空間的な課題⑵ 現代の空間的課題 第10回 空間の特質に関する記述法と効用⑴ 様々な空間記述法(用語やモデル) 第11回 空間の特質に関する記述法と効用⑵ 空間の解読・情報化における効用性について 第12回 築計画の関連 野⑴ 築学の諸 野と 築計画の位置 第13回 築計画の関連 野⑵ 築学以外の関連 野と意義 第14回 計画的研究のための調査方法⑴ 生活・空間研究に用いられる調査方法 第15回 計画的研究のための調査方法⑵ 調査と 析の関係 ■履修の心得および準備等 授業は資料の輪読を中心にして進める。各自の担当 について事前に重要と感じた点,補足説明,論点などを報告できる ような取り組みが望まれる。また相互に議論することで問題意識や 察力を高めてほしい。 ■準備学習の内容 担当教員から事前に提示された文献資料を熟読をし,内容の把握を行っておくこと。 ■成績評価方法 各自の担当 の取り組みや授業への全体的な参加状況とレポートなどにより 合的に評価する。 課題等の実施結果については個々にコメントする。 ■教科書 適宜資料を配付する。 ■参 書,資料等 適宜,紹介する。

参照

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