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Title
科学技術政策の決定過程を巡る考察
Author(s)
田中, 洋一; 今井, 拓郎; 平澤, 泠
Citation
年次学術大会講演要旨集, 4: 36-39
Issue Date
1989-10-10
Type
Conference Paper
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/10119/5248
Rights
本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す
るものです。This material is posted here with
permission of the Japan Society for Science
Policy and Research Management.
2B1
科学技術政策の
決定過程を巡る 考察
0 田中
澤Ⅰ今井拓郎,平澤
冷東京大学
1 . 緒 ・ 言本研究は、 昭和 6 2 年度から翌 6 3 年度にかけて、 東京大字平澤研究室におい
て実施された 科学技術政策関連官庁を 対象とするアンケート 調査、 及び政策立案
担当者に対するヒアリンバ 調査に基づいて、 我が国の科学技術政策の 形成過程を
巡る- 考察を述べだものであ
る。組織内の合意形成という 点に関し、 我が国のそれは 欧米諸国とはかなり 異なっ
た様相を示すということは、
i 人 J外の論者等によってもしばしば 指摘されている。
加えて、 科学技術政策は 高度の専門性を 要求されながら、 そうした対象を 扱ぅ組
織 において、 課題を処理する 権 限と、 課題を理解するための 知識量とが並行関係
を成していないという
権限と知識の逆相関ともい
うべき関係が存する。
そうした状況をふまえながら、 官僚機構という
組織内部の政策立案及び
合意形
成の特色を明らかにしょうというのが、
本研究の目的であ
る。
, 2 .調査研究の実施
アンケート調査は 、 我が国において 科学技術、 研究開発に関連すると 思われる
諸官庁の中から 八省庁を選び、 そうした政策の 立案に参画した 経験があ ると思わ
れる人物
(役職としては 課長補佐以上
)を選択して配布されたものであ る。 調査
は回答者が参画した 政策のうちの 任意の
-
政策について、 特にそのアイ ヂ
7
7 や
情報の源泉、 或いは合意獲得の 為の交渉相手や 交渉頻度など、 多岐に渡る内容に
ついて詳細に 問
うものであ り、 その回答の繁雑さにもかかわらず、
12 6 名の方
に 御協力頂くことが 出来た。
また更には、 幾
っかの政策についてはアンケート
調査と並行、
或いは前後して
ヒアリンバによる
調査が笑・施された。
3 . 施策モジュールの 創起
本研究では政策立案過程を 便宜的に、
( 1 )政策の概念的枠組の 形成、
( 2 )施策への具体化、
( 3 )施策の予算化、
の
3つのプロセスに 分類している。
そして先ず第一の 段階においては、 政策内容を構成する 要素
(施策モジュール
と呼称
)に焦点を当てて、 各モジュールについて、 そのアイディアや 情報がどの
ようにして得られたかを 追うことで、 施策モジュールが 創起される実状の 把握を
試みた。
4
. アンケート結果から回答された
1 4 9
件の政策についてニーズとシーズの 両者どちらの 認識が先行
したかという 点については、
圧倒的にニーズ 先行型・を挙げる 者が多い
( 78%)
施策 モジコ ・一ル
の
アイディアを 提起した主体に @) いて、 ニーズ、 シーズ別に見
るど担当課
内、 及び付属研究所の 比重が高く、 大字や業界等からの 働きかけは 稀
薄 であ る ( 図 1 ) 。
また情報活動の 源泉としても、 省庁内の勉強会や 会合、 及び付属研究所の 研究
者との個人的な 接触等が重視されており
( 図 2 )、 その情報の種類としては、
国内 、 国外の既存の 政策に 学 ぶところが 参 れよ
うであ
る (両者合わせて 4 2
.9%
図ョ
)。 更に情報処理い 手法としては 基本的統計処理
(89.
7%)
、 ブレーン
スト一ミンバ
(5 8
.3%)
が中心で、 他の統計分析はほとんど 用いられて ぃ
・な
ぃ 。 しかもその有効性となると、 ブレーンスト 一ミング以外は 余り高い評価が 与
ぇられてれないところから、 立案担当者の 行動様式の
-
端をうかがい
知ることが
できる ( 図 4 )
( 田 @ ) アイディアを 盤 起した主体 ( 図コ ) 杣神ク J 湘穏E 一 5.4
- 6. 8 ニー ・ ズ
シーズ
B 一 S. d 森内 局内位 報 付床研究所 科学 技 侍女窩及び審理会 人亨の研究者 民同全文 民同研究所 その他 ( 政治家寺を含む ) 柿紺 の神田
シーズ || 13 G IS ・ 8
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文位 字全 省庁内抱柱金 会合 シンクタンク 報告 視扶 F@ 1 研究 4 との億人的接舷 吉原 森井 マスコミ その他 ( 僚脩亜を吉 Ct)
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( 図 A ) 借報 処理の手法 ( ロ う ) 充捧 の 笹阿 モホの 茸 封せ S り ( 失計 件末寺 ) < 1 9 プレーン
スト一ミンク
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5 . 交渉に於ける 組織内連関
政策立案の第二、 第三のプロセスとして、 合意形成を得る 為の交渉過程が 存在
する。 今回のアンケート 調査の結果をもとに 交渉の連関を 模式的に示したものが
(図
5
)T
あ
る。
この図からも 示唆されるよ
うに、 合意形成の為の 交渉は秀れて 有機的な繋がり
をもっている。 確かに課長、 及び課長補佐クラスを 中心としたミドル、 或いはむ
しろ機構内では 下位に位置する 担当官が中心的役割を 果たしているとはいえ、 決
してボトム・アップ 型といったような 単純な構造は 備えていない。 そのことは 時
系列的に粗織内の 意思決定の構造を 追
うことにより、 一層明示化される。
6 .合意形成のダイナミズム
(図
6)
、
(図
7)
は科学技術会議
6 号答申 ( 昭和 52 ヰ
-皮 ) をケースとして
科学技術庁内部での 立案のプロセスを 二つの視点から
分析したものであ
る。
( 図6)
は縦軸に組織のヒエラルキーをとって、
政策形成の キイ となるような
「意想、 」の働きかけが、
どの部位でなされたかを 時系列的に追ったものであ
り、
一方、
(図
7)
はプロジェクト・チームとして
設置された組織の 変遷を「人の
移動 」及びその
r公称 牲
offic
ial
i
ty
」をもとに分析したものであ
る 。( イ訂 6) ssvxw 丹仁