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1. レンチウイルスベクターを用いた運動失調マウスの遺伝子治療の試み ~デルタ2グルタミン酸受容体の長期発現による機能回復~(第56回北関東医学会総会抄録 一般演題)

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Academic year: 2021

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一 般 演 題

1.レンチウイルスベクターを用いた運動失調マウスの 遺伝子治療の試み ∼デルタ2グルタミン酸受容体の 長期発現による機能回復∼ 飯塚 朗,寅嶋 崇,三ツ村一浩 小山 知穂,平井 宏和 (群馬大院・医・神経生理学) デルタ 2グルタミン酸受容体 (デルタ 2受容体) は小 脳プルキンエ細胞に発現し, その欠損マウス Hotfoot5J (ht5J)マウスは強い運動失調を示す.本研究では,レンチ ウイルスベクターを用いて ht5Jマウスのプルキンエ細 胞に, デルタ 2受容体遺伝子を導入することで生理機能 や運動失調を回復させることができるのかを検討した. また, デルタ 2受容体は, グルタミン酸受容 体 ファミ リーに属しているにもかかわらず, リガンド結合部位や チャネル活性の必要性がないことが示唆されている. そ こで, このことをより直接的に証明するため, デルタ 2 受容体のアミノ酸リガンド結合部位とチャネルポア領域 を欠損させたデルタ 2受容体を作成し, ht5Jマウスのプ ルキンエ細胞に導入することで異常が回復するかも検討 した. 野生型のデルタ 2受容体を生後 6日の ht5Jマウス に接種したところ, 4週間後に顕著な運動失調の回復が 観察された. さらに, 部位欠損型デルタ 2受容体を発現 させた個体も有意な運動失調の回復が見られた. また, パッチクランプ法を用いて, 野生型, 部位欠損型デルタ 2 受容体を導入した ht5Jマウスのプルキンエ細胞のシナ プス電流を計測したところ, 平行線維とのシナプスで観 察 さ れ て い た ht5Jマ ウ ス の Paired-Pulse-Facilitation (PPF) の亢進が回復し, さらに消失していた LTD の誘 導も回復していた. また, 余剰な登上線維による複数神 経支配 (multiple innervation) も回復していた.以上の結 果は, デルタ 2受容体がアミノ酸リガンド結合とイオン 流入がなくても少なくともある程度の機能を果たすこと ができることを示している. また, 遺伝子治療により小 脳失調を治療できる可能性も示している. 2.脳における SHPS-1シグナルの解析 林 由里子,大西 浩 ,草苅 伸也 村田 陽二,齊藤 泰之,的崎 尚 (群馬大・生調研・バイオシグナル 野) 脳に強く発現する受容体型膜蛋白質 SHPS-1は細胞 内領域がチロシンリン酸化を受け, チロシンホスファ ターゼ SHP-2と相互作用してこれを活性化する. これ まで, SHPS-1遺伝子破壊 (KO) マウスが動物のうつ傾 向の評価に用いられる強制水泳 (FS)テスト (FST)にお いて, うつ傾向の指標となる無動時間の 長を示し, 野 生型マウスでは FSストレスにより SHPS-1のチロシン リン酸化が増強することが明らかとなっている. これら の結果から SHPS-1のチロシンリン酸化は脳のストレ ス応答に関与すると えられるが, その 子メカニズム は明らかでない.そこで,SHPS-1の下流シグナルを明ら かにするため, 野生型マウスと SHPS-1 KOマウスにお いて, FST に伴う脳内シグナル 子のリン酸化の変化を 検討した. 野 生 型 及 び SHPS-1 KOマ ウ ス の 海 馬 を 用 い て, MEK, MAPK, Akt, CREB, CaMKII のリン酸化状態を 検討した結果, MEK, MAPK, Akt, CREBは FSにより リン酸化が増加し, CaMKII は脱リン酸化が誘導される ことが明らかとなったが, これら 子のリン酸化状態に 野生型と SHPS-1 KOマウスの間で有意な差は見出せな かった. 一方, 抗チロシンリン酸化抗体による免疫沈降 を行ったところ, FS後の海馬で, 野生型マウスと SHPS -1 KOマウスの間で挙動の異なるチロシンリン酸化蛋 白質の存在が明らかとなった.

以上の結果から, MEK, MAPK, Akt, CREB, CaMKII は SHPS-1 KOマウスのうつ傾向に直接関係しないと えられた. 一方, 野生型マウスと SHPS-1 KOマウスの間 で見られたチロシンリン酸化蛋白質の違いは, SHPS-1 KOマウスのうつ傾向に関与する可能性が えられる. 3.New positive feedback mechanism for regulation

of axon outgrowth by membrane stretch Koji Shibasaki and Yasuki Ishizaki

(Department of Molecular and Cellular Neurobiology,Gunma University Graduate School of Medicine)

We found expression of thermo-sensor channel TRPV2 (activated by >52℃) was detected in spinal motor neurons and DRG sensory neurons from E10.5, although embryos don t have any situation to be exposed to such high temperature. Thus, these results strongly indicate that TRPV2 has a distinct role to contribute neuronal development. Endogenous TRPV2 was activated in a membrane-stretch dependent manner in developing neurons, and significantly promoted axon outgrowth. Thus, for the first time, we revealed that TRPV2 is an important regulator for axon outgrowth through its activation by membrane stretch during devel-opment. We hypothesize that axon outgrowth is

参照

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