初心者における直腸検査習熟のための効率的な指導
法について
著者
伊東 繁丸
雑誌名
鹿児島大学農学部農場技術調査報告書
巻
1
ページ
35-35
URL
http://hdl.handle.net/10232/9736
初 心 者 に お け る 直 腸 検 査 習 熟 の た め の 効 率 的 な 指 導 法 に つ い て 伊 東 繁 丸 (第41回 西 日本 畜 産 学 会 講 演 要 旨)1990.11.6.佐 賀 市 はが くれ荘 目 的:牛 の 人工 授 精 お よび受 精 卵 の 採 卵 ・移 植 にお い て は直 腸 壁 を介 して生 殖 器 を 自由 に確 認 ・ 操 作 す る こ とが 不 可 欠 で あ る。 この た め 直 腸 検 査 は 牛 の 繁 殖 で は基 本 技 術 であ る といえ る。 初 心 者 に とっ て,生 殖 器 の 確 認 ・操 作 は困 難 な技 術 で あ り,習 得 す る まで に は か な りの 経 験 を積 む こ とが 必 要 で あ る。 この た め 入 来 牧 場 で は 畜 産 学科 お よび獣 医学 科 の実 習 時 に直 腸 検 査 の指 導 を行 って い る。 本 調 査 は これ らの 学 生 に対 して 直 腸検 査 を効 率 的 に指 導 す る た め の基 礎 的 資 料 を得 よ う と して行 った もの で あ る。 方 法:1988年5月 の 獣 医 学科3年 生 お よび7月 の畜 産 学 科1年 生 の 実 習 並 び に11月 の 畜 産 学 科4年 生 の 人 工授 精 講 習会 に お い て,延 べ133頭 の 牛 を用 い て 直腸 検 査 実 習 を行 った 。 直 腸 検査 開 始 時 か ら生 殖 器 各 部 位 を確 認 す る まで の 所 要 時 間,子 宮 頚 を把 持 す る まで の所 要 時 間 お よび生 殖 器 確 認 成 功 率 を調 査 した。 得 られ た デ ー タ につ い て,実 習生 の学 年 間, 男 女 間 お よび用 い た牛 のBody Condition Score(BCS)間 の 違 い お よび成 功 率 と関連 す る 諸 要 因 につ い て検 討 した。 結 果:生 殖 器 各 部 位 の確 認 に要 す る時 間 は,学 年 が 進 む 程 短 くな る傾 向 が認 め られ た 。BCSが3 の牛 で は確 認 に要 す る時 間 が 短 か った 。 一 方,BCSが5の 牛 は右 卵 巣 お よ び 子 宮 頚 の 把 時 に要 す る時 間が 長 くな った 。 子 宮 角,子 宮 外 口 お よび右 卵 巣 確 認 の た め の所 要 時 間 と成 功 率 に は値 は低 い もの の い ず れ も正 の 相 関(そ れ ぞ れ0.262**,0.209*,0.256*) が 認 め られ た。 ま た,確 認 の た め に要 した最 長 時 間 と成 功 率 と の 間 に も0.387***の 相 関 が 認 め られ た。 以 上 の こ とか ら,初 心 者 に 直腸 検 査 を効 率 的 に指 導 す る に は, (1)実 習 に はい る前 に 生殖 器 に つ い て の 知識 を 充分 つ け てお くこ と。 (2)牛 はで き るだ けBCSが3程 度 の もの を使 うこ と。 (3)子 宮 角,子 宮 外 口 お よび右 卵 巣 の確 認 を重 点 的 に指 導 す る こ と。 (4)一 人 当 りの 時 間 が 充 分 に確 保 で きる よ うにす る こ と な どが 重 要 で あ る と考 え られ た。 -35一