A 病院 NICU における新人看護師の
両親との関わりの実態と課題
Facts and Issues Related to Novice Nurses’ Interactions with Parents of Patients in the
Neonatal Intensive Care Unit of Hospital A in Japan
東條小百合
1),安藤 晴美
2)TOJYO Sayuri, ANDO Harumi
要 旨
A 病院 NICU の看護師が面会時に両親とどの様に関わりたいと思い,関わっているかといった現状を明ら かにする目的で 2 年目看護師を対象に面接を実施した。 分析結果より 9 カテゴリーが抽出され,不安の軽減に努めたり希望を確認したりする【両親への接し方の心 構え】のもと【子どもの様子を伝える】【両親と育児ケアをする】ように家族と関わっていた。その中で,両親 の気持ちを聞いて関わるといった【両親と接する中で困ったこと】【両親と接する中での不安】があり,先輩看 護師への支援・指導を希望していた。【先輩看護師から支援を受けたこと】を踏まえてカンファレンスで情報 共有するといった【チームとしての関わり】をし,その受けた支援を【後輩看護師への支援方法】としたいと考 えていた。今後は知識・技術の習得や両親の気持ちを感じ取り寄り添いたいという【両親への看護の目標】が あった。これらを踏まえて指導していく必要がある。 … キーワード NICU,看護師,面会,両親… Key…words… …Neonatal Intensive Care Unit, Nurse, Visiting Hours, Family
受理日:2018 年 7 月 30 日
1) 元 山 梨 大 学 医 学 部 附 属 病 院:Formerly University of Yamanashi Hospital
2) 山梨大学大学院総合研究部医学域看護学系(成育看護学講 座):Division of Nursing Science,Faculty of Medicine, Graduate Faculty of Interdisciplinary Research, University of Yamanashi(Child Nursing)
Ⅰ.はじめに
A 病院新生児特定集中治療室(Neonatal Intensive Care Unit,以下 NICU)は,在胎 32 週以降,1500g 以 上の先天性心疾患を主とした子どもを対象とし,6 年前 に設立した。NICU 内で働く看護師は,看護師経験年数 3 年以下が全体の 3 分の 1 を占めており,NICU 経験年 数は平均で 3.5 年と年齢層は若い看護師で構成されてい る。面会時間は,14 時から 16 時と 18 時から 19 時となっ ており,同院産科に入院中の母親のみ授乳時間の 3 時間 毎に面会を実施している状況である。また,NICU では 設立当初から,より侵襲の少ないケアによって子どもの 心身のすこやかな発育発達を目指す1) ディベロップメン タルケア(Developmental Care,以下 DC)についてワー キンググループを中心として学習会を行っている。さら に,3 年前から DC の内容の一つである家族中心のケア (Family Centered Care,以下 FCC)も取り入れようと
カンファレンスを利用した学習会も行っている。 FCC とは,患者・家族とケア提供者との平等で有益 なパートナーシップに基づく,ヘルスケアの計画・提供・ 評価の方法であり,「尊厳と尊重」「情報の共有」「参加」 「協働」を基本概念とする。NICU の看護師は,FCC に ついて学習会を行った上で,先に述べた限られた面会時 間の中で両親と関わり,看護計画の共有,実践をしてい る。FCC の観点から見たケアの質の向上のためには, 家族ケアの重要な役割を担っている看護師の実践と信念 に関する実態を明らかにする必要がある2) 。しかし,こ れまで対象施設では FCC を取り入れた両親への関わり について,その実態を明らかにできておらず,ケアの質 の向上のために実際の看護実践の実態を明らかにする必 要があると考えた。 NICU に配属される新採用者の多くは,新生児看護に 携わることが初めてな状況でリスクをもった新生児の集 中治療中の専門的な看護実践を行っていく。そこで,看 護師として自立できる3)ことを目指す段階の 2 年目看護 師に焦点をあて,家族ケアへの行動を明らかにする。そ
4.分析方法 メモを用いながら質問の回答内容から意味の単位を生 成し,類似した内容を集めてカテゴリー名をつけ整理, 分類した。不明瞭な点は研究対象者に確認をし,共同研 究者と検討を繰り返した。また,A 病院 NICU で実際 に看護実践を行っている看護師にもカテゴリー及びサブ カテゴリーの命名について意味内容の共通理解ができる かを検討してもらった。
Ⅴ.倫理的配慮
本研究は,対象施設倫理審査員会の承認を得て実施し た。研究対象者に同意説明文を渡し,文書及び口頭によ る十分な説明を行い,同意を文書で得た。また,いつで も同意撤回できること,不快な感情が起こった場合には 病棟看護師長に申し出るように説明した。取り扱うデー タは,個人を特定できないように符号化してプライバ シーの配慮に努めた。Ⅵ.結果
NICU 経験年数 2 年目の看護師の家族との関わり方は, 表 1 ~ 4 のように分類され,以下の視点が見出された。 以下に【 】はカテゴリー,< >はサブカテゴリー,「 」は 回答された言葉を用いて説明する。 1.面会時の新人看護師の行動 看護師の行動として,表 1 のような 2 つのカテゴリー が抽出された。 【子どもの様子を伝える】では,「両親に子どもの体重 を伝えている」「ミルクの量を伝えている」「どの時間に 起きて泣いていたかを伝えている」「いつ泣いていたか を伝える」「いつ機嫌が良かったかを伝えている」「行わ れた検査・治療などを伝える」などと,<体重の変化> れにより,新採用者や NICU 経験年数の少ない看護師 への教育指針の示唆を得るため本研究に取り組んだ。Ⅱ.目的
NICU 経験 2 年目である新人看護師が,現在 FCC に ついてどのように看護実践しているか,面会時に両親と どの様に関わりたいと思っているか,両親と関わった上 でどの様なことに困ったか,どう対応したか,といった 実際を明らかにする。Ⅲ.用語の定義
本研究において,「育児ケア」とは,抱っこ,オムツ交 換,瓶哺乳,直接母乳,沐浴といった面会時に両親が子 どもに実施する育児技術を支援することとする。また「新 人」とは,ベナー看護論を援用し,新採用者に比べ経験 があり自身の実践した看護について語ることができる, 臨床経験が NICU に限られた看護師経験年数 2 年目の 看護師を新人とする。Ⅳ.研究方法
1.研究対象者 A 病院 NICU に勤務する看護師経験及び NICU 経験 年数 2 年目の 3 名。 2.データ収集期間 平成 29 年 9 月〜平成 30 年 2 月。 3.データ収集方法 研究対象者へ事前に質問内容について明示し,各自に 考えを事前にまとめてきてもらう。質問内容は①面会時 間に両親とどの様に関わっているか,今後はどのようし ていきたいか,②両親との関わりの中で何を大切にして いるか,③両親と関わった上で困ったことがあったか, 困ったことがあった場合には先輩看護師にどの様に支援 してもらいたかったか,④チームとしての実践をどの様 にしているか,とした。その後,研究対象者の都合のよ い日を設定,研究実施者が一名ずつ個室で面接を実施し, まとめてきてもらった内容について詳細を確認した。そ の際,研究対象者の了承を得た上でメモを取り,研究対 象者と研究実施者との間に理解の不一致がないか確認し た。また,面接直後には回答の内容や回答された言葉を 書き足してデータとした。さらに分析過程においても不 明瞭な点は研究対象者に複数回確認をし,内容の詳細を 追加したものもデータとした。 表 1 面会時の新人看護師の行動 カテゴリー サブカテゴリー 子どもの様子を伝える 体重の変化 ミルクの量 覚醒の状況 睡眠の状況 啼泣の状況 沐浴中の状況 排泄の状況 機嫌の変化 検査・治療の実施状況 面会時間外の写真撮影 両親と育児ケアをする 希望の確認 不安への配慮 できることの提案の空間をつくる>といったプライバシーへの配慮をして いた。そして,「両親とゆっくり話せるような業務調整 や声かけをしている」と<話ができる時間をつくる>と いった時間調整をしていた。また,「どの様に育児を進 めたいのか両親のニーズを把握する」と<ニーズを確認 する>ことをして,「両親の不安を確認し,不安が少し でも減るように関わっている」と<不安の軽減に努める >ことや,「両親と目標の共有をして同じ方向を向いて やっていくようにしている」と<目標を共有する>こと を心がけていた。加えて,両親と関わる際には<担当看 護師の意向を尊重する>ことに重きが置かれていた。 【両親と接する中で困ったこと】では,「退院後の医療 機関について(里帰り後のかかりつけ医についてなど)の 説明が分からなかった」と<医療機関の説明ができな かった>,「障害・染色体異常について聞かれた時,な んと言っていいか困ってしまう」と<障害・異常につい て質問された>,「手続き系の対応が一人でできないの で,家族が不安でないか心配」と<保健サービスの説明 ができなかった><知らないことを質問された>といっ た自身の知識や経験では対応しきれないことが挙げられ た。また,「両親が面会毎に流涙しており,声かけがで きなかった」と<泣いている時声がかけられなかった> ということや,「面会に来る頻度が少なく,気持ちを聞 けなかった」と<気持ちを聞けなかった>といった両親 に関わる際の戸惑ったことも挙げられた。加えて,情報 収集が上手くできないことにより「退院準備,育児ケア の計画が立てられない」と<退院準備計画が立てられな かった>ということや,<退院時期の予測ができなかっ た>ということもあった。 【両親と接する中での不安】は,「両親の気持ちを話し てもらっても,現在対処できるか不安」と<気持ちを聞 いて対応できるか>や,「両親の聞きたいことに対して, 答えられているか不安」と<聞きたいことに答えられる か>があった。 3.チームとしての関わり 看護のチームに関することは,表 3 のような 3 つの <ミルクの量><覚醒の状況><睡眠の状況><啼泣の 状況><沐浴中の状況><排泄の状況><機嫌の変化> <検査・治療の実施状況>といった面会時間外の子ども の様子を伝えていた。また,<面会時間外の写真撮影> をすることでも様子を伝えていた。 【両親と育児ケアをする】では,「両親の希望を確認し ながら育児ケアを行っている」と<希望の確認>をして おり,「両親からの質問に答えてから育児ケアをしてい る」「両親が不安なく実施できるように心がけている」と <不安への配慮>もしていた。また,「両親が,子ども にできることをやってもらう」と<できることの提案> もしていた。 2.面会時の新人看護師の態度 面会時に両親と関わる中で,表 2 のような 3 つのカ テゴリーが抽出された。 【両親への接し方の心構え】では,「両親に安心しても らえるように笑顔で接するように心がけている」「忙し いという雰囲気を出さないようにする」「両親が質問し やすいような雰囲気を出すようにしている」と<その場 に合わせた対応をする>ことを意図していた。また,「母 が主に面会しているので,母に話しかけることが多かっ たが,両親での面会時は意識して父にも声をかけている」 と<父へも声かけをする>ことや,「子どもの成長や元 気になっていることを一緒に喜ぶ」「母親の中で出産を 肯定的に捉えられるように関わっている」と<子どもの 成長を一緒に喜ぶ>ことをしていた。 さらに,環境面においては「ロールカーテンは両親の 希望を聞いてできるだけ使うように意識している」「家 族だけの時間をつくれるようにしている」と<子どもと 表 2 面会時の新人看護師の態度 カテゴリー サブカテゴリー 両親への接し方の 心構え その場に合わせた対応をする 父へも声かけをする 子どもとの空間をつくる 話ができる時間をつくる 不安の軽減に努める 子どもの成長を一緒に喜ぶ ニーズを確認する 目標を共有する 担当看護師の意向を尊重する 両親と接する中で 困ったこと 知らないことを質問された 医療機関の説明ができなかった 障害・異常について質問された 気持ちを聞けなかった 退院時期の予測ができなかった 退院準備計画が立てられなかった 泣いている時声がかけられなかった 保健サービスの説明ができなかった 両親と接する中での 不安 気持ちを聞いて対応できるか 聞きたいことに答えられるか 表 3 チームとしての関わり カテゴリー サブカテゴリー 先輩看護師から 支援を受けたこと 代わりに対応してもらった 具体的な対処方法を教えてもらった 一緒に確認を行った 後輩看護師への 支援方法 先輩看護師のように支援したい 基準手順を見ながら教える 根拠の確認を行う 先輩看護師に確認する チームとしての関わり 記録による情報共有 カンファレンスでの共有 受け持つ子どもの情報収集
に聞きにくいことを聞いても対処できるような知識を持 ちたい」「カンガルーケアの勉強をしていきたい」と<知 識を持ちたい>や,「聞きにくいことを聞いて対処でき るような技術を持ちたい」と<技術を持ちたい>といっ た向上したいことが挙げられた。
Ⅶ.考察
1.両親との関わり方の実際 A 病院 NICU の新人看護師は,面会時間の両親への 関わりにおいて,子どもの様子を伝え,両親の希望を確 認し,目標の共有をしながら育児ケアを実施することや, 両親の不安を軽減するよう努めていることが分かり,一 人前レベル3)に向かった成長が見られていた。両親の「子 どもの夜の様子や知らない部分も知りたい」4)という希 望を踏まえ,面会時間外の子どもの詳細な様子を知りた い気持ちを汲んで伝えることができている。 それに対し,面会に来た両親が涙している場面では声 をかけることに戸惑ったり,両親の気持ちを聞くことが できたとしても自分に応えられるのかといった不安を もっている。新人看護師であっても 2 年目になると,プ リセプターの支援が外れ,自分自身で判断し行動するよ うになる。しかし,コミュニケーション技術を含めた臨 床実践能力や知識の習得が不十分なことから自信が持て ず,両親との距離を測ることが難しかったり,踏み込め なかったりしていると考える。 2.経験年数が少ないことでの必要な支援 両親との関わりの中で知らないことを質問されること は困ったこととして挙げられた。一方で,先天性疾患・ 染色体異常などの両親の気持ちとして聞きにくいことに も対処できるようになりたいと,今後の目標を持つこと ができている。困ったこととしては,退院後の医療機関 の説明,各種手続きなどに対応することが一人でできな いといった,地域継続や新生児医療関連の手続きなどの 保健サービスについてであった。更に,退院時期を予測 できないといった,経験が少ないことにより予測が不十分 であるという状況も分かった。これらのことに対して勉強 会を開催したり,事例検討を行ったり,個別にベッドサイ ド教育を実施していくなどして支援していく必要がある。 また,看護師が両親と関わっていく上では,対人関係 の技術も重要である。両親の気持ちを十分に聞くことが できなかった,両親の気持ちを聞いて自分に対応できる のだろうかといった不安がある。浅井ら5)によると, FCC の阻害要因として若手スタッフの家族とのコミュ ニケーションに対する苦手意識が挙げられており,新人・ 若手スタッフに対する家族とのコミュニケーションスキ ルを含めた FCC に関する教育の重要性がいわれている。 カテゴリーが抽出された。 【先輩看護師から支援を受けたこと】は,「一緒に分か らなかったことについて確認を行った」と<一緒に確認 を行った>というように傍にいてもらうことや,「カン ファレンスでアドバイスをもらい両親に電話連絡をし た」「面会時の確認内容のアドバイスをもらった」「愛着 形成の促し方のアドバイスをもらった」と<具体的な対 処方法を教えてもらった>という支援を受けていた。 【後輩看護師への支援方法】では,「先輩看護師に教え てもらったので,同じように教えてあげたい」「自分が 教わったことは教えるようにしている」と<先輩看護師 のように支援したい>と経験を活かしたことをしてい た。また,<基準手順を見ながら教える>ことや,<根 拠の確認を行う>ようにして後輩看護師に関わってい た。そして,「自分で対応できなかった時には,一緒に 先輩看護師に聞きに行くようにする」と<先輩看護師に 確認する>ことで自身の責任を果たしていた。 【チームとしての関わり】は,「担当患者でなくても情 報収集をしていく」と<受け持つ子どもの情報収集>を していた。そして,「両親から思いの表出があった時に は看護記録に残す」「記録による情報共有を行い,両親 の希望を叶えるようにしている」と<記録による情報共 有>や,「自分の持っている情報を共有するためのカン ファレンスをしている」と<カンファレンスでの共有> をできることに努めていた。 4.今後の目標 両親と関わる上での今後の目標として,表 4 のような 1 つのカテゴリーが抽出された。 【両親への看護の目標】は,「両親の不安な気持ちを感 じ取りたい」「両親の困っていること・気になっている ことを感じ取りたい」と<気持ちを感じ取りたい>,「両 親の気持ちを確認し,その気持ちに沿いたい」と<気持 ちに沿いたい>,「両親の不安な気持ちを表出してもら えるような看護が行いたい」と<気持ちを表出してもら いたい>といった今まで以上に両親への関わりを実践で きるようになりたいと思っていた。さらに,「子どもの 状態に合わせて,何ができるかを両親と考えていきたい」 と<一緒に考えたい>,「両親が知りたいことを全て伝 えていきたい」「(重症な子ども,染色体異常など)両親 表 4 今後の目標 カテゴリー サブカテゴリー 両親への看護の目標 気持ちを感じ取りたい 気持ちに沿いたい 気持ちを表出してもらいたい 一緒に考えたい 知識を持ちたい 技術を持ちたい引用文献 1) 仁志田博司(2014)早産児・低出生体重児とディベロップメンタ ルケア.標準ディベロップメンタルケア(日本ディベロップメ ンタルケア(DC)研究会).メディカ出版,大阪府,10-12. 2) 浅井宏美(2009)NICU における看護師のファミリーセンタードケ アに関する実践と信念.日本新生児看護学会,15(1):10-19. 3) Patricia Benner(2001)From Novice to Expert(井部俊子,監訳)
(2005)ベナー看護論 新訳版 初心者から達人へ.医学書院,東 京都,17-22. 4) 清水陽子,三橋靖子,中込美幸(2017)NICU で死別した遺族の 思い.小児看護,40(11):1446-1452. 5) 浅井宏美,森明子(2015)NICU の看護師が認識する家族中心の ケアの利点及び促進・阻害要因.日本看護科学会誌,35:155-162. 6) 入江暁子(2002)コミュニケーション技術を磨く.NICU チーム で取り組むファミリーケア(堀内勤,編).メディカ出版,大阪 府,142-145. 7) 服部祥子(2003)人を育む人間関係論 援助専門職として,個人 として.医学書院,東京都,104. コミュニケーション技術は自分自身の経験や先輩の経験 を聞いたりしながら学び,身につけていくことがほとん どであり,基礎教育の中でも学ぶ機会は非常に少ないと されている6)。NICU 看護師として出産後間もない両親 へ関わることができるのは,両親が NICU に訪れる限 られた面会の時間のみであり,貴重な機会である。この 時に両親へ有効なケアができるよう,先輩看護師として の経験を伝えたり,考え方や物の見方などの意識づけを 行っていくことや,実際にコミュニケーションが図れる ような具体的なアドバイスすることなどで支援できるの ではないかと考える。 3.教育指針の方向性 新人看護師が看護実践の中で困りやすい NICU 特有の 看護や社会制度,地域連携について学習を進めていくこ とが経験年数の少ない看護師の自立に向けて必要なこと であると分かった。またその他にも,経験年数が少ない 看護師が困っていることに対しては,実践しようと考え ていることをカンファレンスで共有することや,先輩看 護師の経験を交えながら討議をしていくことが解決の糸 口になると考える。そして,その実践の結果を確認し, できていることのフィードバックを行うことで,モチ ベーションの向上や次に進む段階を明確にしていく,と いった関わりが新人や経験の少ない看護師にとっての一 つひとつの自信につながっていくと考える。 職場の人間関係は機能が円滑に流れ,成員間のコミュ ニケーションが上手くとれること,タテ(垂直)-ヨコ(水 平)関係などがバランスよく機能することが健全な状態 にある7) といわれており,両親と関わった上で起こった 困ったことを先輩看護師に質問しやすい,相談しやすい 雰囲気づくりが最も重要なことであり,FCC の看護実 践につながるといえる。