"愛光園"の理念と実践の研究
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(2) ・老 人 保 健 施 設 「 相 生 」(1996年10月) ・そ の 他. 身 体 障 害 者 短 期 入 所 事 業 、 知 的 障 害 者 短 期 入 所 事 業 、 障害 児 者 地 域 療 育 等 支 援 事 業 、. 重 症 心 身 障 害 児(者)通 園 事 業 、 知 的 障 害 者 生 活 ホ ー ム(仲 間 の 家 、 み づ や ホ ー ム)な ど の 各 種 事 業 や グル ー プ ホ ー ム等 多 数 に の ぼ る。. 1.研. 究 対 象 と研 究 目的 及 び 方 法. (1)研. 究 対象. 今 回研 究 対 象 とす る の は 、 上 記 の 各 施 設 の うち 社 会 福 祉 法 人 愛 光 園発 足 の 基 盤 とな っ た 知 的 障 害 者通所 更 生施設 「 愛 光 園 」 で あ る。 (2)研. 究 の 目的及び 方法. 「 愛 光 園 」 は 、 前 述 の ご と く2002年 で37年 の 歴 史 を もつ 施 設 で あ る。 この 歴 史 は 、 わ が 国 の 障 害 者 福 祉 対 策 の 歴 史 で も あ り、 ひ い て は 愛 知 県 に お け る障 害 者 福 祉 対 策 充 実 の歴 史 で も あ る。 こ の 施 設 は 愛 知 県 下 で 始 め て の重 度 ・重 症 障 害 者 の 通 所 型 施 設 と して 発 展 して き た 。 そ の 実 践 レベ ル の 高 さ は 高 く評 価 され て お り、 それ は 創 設 者 で あ り初 代 施 設 長 の 皿 井 の み な らず 現 施 設 長 の 廣 瀬 治 代 を は じめ と した 、 愛 光 園職 員 全 員 の 絶 え 間 の な い 努 力 と献 身 的 な 労働 、 そ して 多 くの 賛 同 者 に よ っ て 支 え られ て き た の で あ る。 本 研 究 は 、歴 史 的 に 愛 知 県 の 障 害 者 福 祉 対 策 の 進 展 に 大 き な役 割 を果 た して きた 「 愛光 園」 が 新 た な 出 発 の 時 を 迎 え る に あ た っ て 、 これ ま で 「 愛 光 園 」 が 果 た して き た 社 会 的 役 割 を 明 ら か に す る と と も に 、 そ の 実 践 の 理 論 的 裏 付 け を 行 うこ と を通 して 、 これ ま で の 運 動 や 実 践 を検 証 し、 そ の 問 題 点 と今 後 の あ り方 を探 る こ と を 目的 と して い る。 (3)研. 究 方法. 法 人 及 び 施 設 の設 立 や そ こ で の 実 践 は そ の 法 人 ・施 設 の 持 って い る創 設 の 理 念 と無 関 係 で は な い 。 した が っ て 、 法 人 全 体 と施 設 の 理 念 に 具 体 的 な 運 動 ・実 践 を 照 ら し合 わ せ る作 業 が 必 要 とな る。 「 愛 光 園 」 は かつ て の 糸 賀 一 雄 の 実 践 理 念 を継 承 しつ つ 独 自の 理 念 を構 築 し、 そ れ を運 動 や 実 践 に よ っ て 具 現 化 しよ う と して き た の で あ る。 そ こで は 、 前 述 した 糸 賀 の 理 念 を も とに 「 基本 と な る願 い 」 と して 以 下 の よ うな 具 体 的 な 実 践 理 念 が 掲 げ られ て い る。 「1.障. 害 が あ ろ う とな か ろ う と、 人 間 と して 生 き る こ との 尊 さ をみ つ め 、 お 互 い に 助 け あ い 、. 許 しあ い つ つ 、 共 に生 き て い こ うとす る人 々 の 集 ま りで あ る こ と。 1.ど. ん な 重 い 障 害 が あ っ て も 、 そ の 人 に ふ さわ しい 住 居 や 設 備 ・働 き ・生 き方 を考 え 、 各 自の 自 己 実 現 を 、 よ り豊 か な も の に して い く。. 1.自. 給 自足 を基 本 的 な生 き方 と して 、 手 づ く りの 心 を 忘 れ ず に 、ぜ い た く をせ ず 、 無 駄 使 い をつ つ しみ 、 物 を 生 か しき る 生 活 を す る。. 1.経. 営 者 と労 働 者 、 管 理 者 と 「 収 容 者 」(「」 筆 者)、 とい う対 立 は 、 一 切 な く し、 共 に 生 き る者 と して 同 じ立 場 に 立 っ て 考 え あ っ て い く。.
(3) 1.理. 想 を め ざ して 、 お 互 い の 意 見 を語 り合 い 、謙 虚 な 気 持 ち を 持 っ て 実 行 して い き た い 。. 1。 各 人 の信 仰 ・思 想 は 尊 重 し、 個 人 の 生 活 も大 切 に して い く が 、 ひ か りの さ との 住 人 と し て は 、す べ て 白紙 の 状 態 で理 想 に む か っ て 共 に 歩 む 。 1.ひ. か りの さ と が 、 単 な る 閉鎖 的 な 小 社 会 に な っ て しま うの で は な く 、地 域 社 会 との つ な が りを も ち 、 人 間 社 会 の 一 つ の 理 想 と して 輪 をひ ろ げ て い く こ との で き る 中核 と して ゆ く。」(「ひ か りの さ との 会 」 趣 意 書 よ り)。. この 「 基 本 とな る願 い」 は 法 人 愛 光 園 の後 援 会 組 織 で あ る 「ひ か りの さ との 会 」 の もの で あ る が 、法 人 全体 の基 本 的理 念 で ある以 上、 「 愛 光 園 」 の 運 動 や 実 践 も こ の 理 念 に 規 定 され て い る こ と は 当 然 で あ る。 した が っ て 、 今 回 の 研 究 にお い て も こ の 法 人 の 理 念 に 照 ら し合 わ せ て 、 「 愛光 園 」 の 具 体 的 な運 動 ・実 践 を 検 証 す る こ とに な る。 そ こ で研 究 の 展 開 と して は 以 下 の よ うな柱 が 考 え られ る。 ま ず 第 一 に 、社 会 福 祉 法 人 愛 光 園 全 体 の基 本 的 な 設 置 及 び 実 践 理 念 を 明 らか に す る。 第 二 に 、 そ れ に 基 づ き 、 「愛 光 園 」 を 中 心 に 、 社 会 福 祉 法 人 愛 光 園 と各 施 設 の 設 立 の 契 機 及 び 経 緯 に つ い て 、 歴 史 的 に 明 ら か に す る。 第三に、「 愛 光 園 」 の もつ 独 自性 に 着 目 しつ つ 、 そ の 運 動 ・実 践 内容 を整 理 し、設 立 理 念 との 整 合 性 を 検 証 す る。 具 体 的 に は 、 個 々 人 に対 す る 個 々 の 実 践 の 検 証 で あ る。 そ れ は 、 実 践 の 歴 史 的 な 変 遷 も含 め て 今 日 の 実 践 が 、 「 愛 光 園 」 の理 念 の どの 部 分 の 具 現 化 な の か 、 あ る い は 、 個 々 人 に 設 定 され た 到 達 目標 とそ れ に 向 け て の 実 践 内容 の検 討 で あ る。 そ して 第 四 に は 、 後 援 会 組 織 と して の 「ひ か り の さ と の 会 」 の あ り方 の 検 証 で あ る 。 「愛 光 園 」 は 、 そ の 設 立 に は 保 護 者 を含 む 多 く の人 々 の 協 力 が あ っ た 。 そ れ が 団 体 と して の機 能 を持 つ 基 盤 で あ っ た と い え る が 、 こ の 設 立 の 経 緯 が 組 織 の 性 格 を 規 定 す る こ とか ら 、 「 ひ か りの さ との 会 」 が 、真 の 意 味 で 運 動 体 と して の 機 能 を有 して き た の か 、 あ る い は 相 互 扶 助 的 な 機 能 で あ っ た の か 、 そ して 今 後 ど の よ うな 役 割 を担 うべ き な の か を 明 らか に して い く も の で あ る。 こ の よ うな 段 階 的 な 研 究 の 展 開 に よ っ て 「 愛 光 園 」 の 運 動 ・実 践 の 検 証 を 行 うも の で あ る。. 2.「 愛 光 園 」 の 変 遷 「 愛 光 園 」 は愛 知 県 内 の 施 設 で は あ る が 、 今 日ま で の 実 践 の 展 開 を 振 り返 っ て み る と 、 そ れ は わ が 国 の そ の 時 々 の 時 代 的 情 勢 に規 定 され た 社 会 福 祉 政 策 の 展 開 か ら 自 由 で は あ りえ な か っ た こ と が 理 解 で き る。 「 愛 光 園 」 設 立 ま で の経 緯 に つ い て は 、 そ の 生 み の 親 で あ る皿 井 寿 子 の 著 書 『光 を み つ め て愛 光 園 の20年 』(風 媒 社)に 詳 し く著 され て い る。 皿 井 は 、1950年 代 後 半 、 名 古屋 市 内 の 乳 児 院 で 保 母 と して 働 く 中 で 、肢 体 不 自 由児 施 設 の 見 学 な ど を 経 て 、 重 症 の 障 害 を持 つ 子 ど も達 が 何 も支 援 が な い 中 で く ら して い る こ と に衝 撃 を 受 け た こ と か ら 、1ヶ 月 間脳 性 マ ヒの 子 ど も を 預 か り、 そ の 子 ど も達 の 変 化 に感 銘 を 受 け た の が 始 ま り とい え る。 そ の 後 数 名 の 子 ど も達 と と もに 止 揚 学 園 に 行 き 、 障 害 児 へ の 関 わ りに つ い て 勉 強 す る.
(4) こ とに な る の で あ る。 や が て 、 止 揚 学 園 を 退 職 した 皿 井 は 、 名 古 屋 市 内 の アパ ー トの 一 室 を 借 り 受 け脳 性 マ ヒの 重 症 障 害 児 を受 け入 れ る一 方 で 、 恒 常 的 な 場 所 を 求 め て 資 金 集 め と土 地 探 し を始 め る の で あ る。 そ こで 手 に入 れ た の が 現 在 の 「 愛 光 園」 の土地 で あ った。 「 愛 光 園 」 の設 立 に 向 け て 、皿 井 自身 が 奮 闘 努 力 して き た こ とは も ち ろん で あ る が 、 皿 井 自身 が 述 べ て い る よ うに 、 不 思 議 と必 要 な 時 に必 要 な援 助 を 申 し出 る 人 々 が い た こ とが 、 この 実 践 の 基 盤 を 形 作 る こ とが で き た も っ と も大 きな 要 因 で あ っ た と い え る。 さ て 、 こ う して1965年 に 「 愛 光 園 」 は 産 声 を 上 げ 、布 目雅 裕 君 を 最 初 の 入 園 者 と して 受 け入 れ る の で あ る が 、 後 に皿 井 は 、 活 動 を 始 め た 当 初 の こ と を 「どこ へ も 行 け な い 重 い 障 害 を も っ た 子 供 達 の た め に 、 せ め て 遊 び場 だ け で も と願 っ て 始 め た の で す が …(略)… 子 供 達 に 教 え られ 、 突 き 上 げ られ つ つ 夢 中 で過 ご して き た 」 ω と回 想 して い る。 1950年 代 後 半 と い え ば 、 高 度 経 済 成 長 へ の 足 固 め が 行 わ れ る 時 期 で あ り、 愛 知 県 下 に お い て は 、 豊 田 自動 車 を 中 心 と した 自動 車 産 業 の 振 興 が め ざ ま し く、 鉄 鋼 業 の 展 開 に よ っ て 東 三 河 臨 海 工 業 地 帯 の 形 成 が 始 ま る時 期 で あ る。 こ う した 高 度 経 済成 長 の 展 開 の な か で 、1960年 代 に 入 っ て よ う や く重 度 ・重 症 障 害 児 問題 が 政 策 課 題 と して 議 論 の遡 上 に 上 っ て き た の で あ り、 全 国 的 に 重 度 ・ 重 症 障 害 児 へ の 取 り組 み は 著 に つ い た ば か りで あ っ た。 小 林 提 樹 の 島 田療 育 園 、 糸 賀 一 雄 の び わ こ学 園 な どの 実 践 が 始 ま り、1963年 に 重 症 心 身 障 害 児 施 設 が 法 的根 拠 を 与 え られ る の で あ る。 愛 知 県 内 で は 「こ ば と学 園 」 が1968年 に 開 所 して い る もの の 、 そ の他 に は こ の よ うな 重 度 ・重 症 障 害 児 の 施 設 は 皆 無 に 等 しい 状 態 で あ っ た 。 ま た 障 害 者 運 動 が 盛 り上 が る の も1960年 代 で あ る が 、 名 古 屋 で 全 国 初 の 共 同 作 業 所 「ゆ た か 作 業 所 」 の 設 立 は1969年 で あ り、 そ の 後 に東 海 地 方 の 障 害 者 運 動 の 牽 引 役 を 果 た して き た 「ゆ た か 福 祉 会 」 が 設 立 され る の で あ る。 こ の よ うに 全 国 的 に も ま た 愛 知 県 の 動 向 か ら も わ か る よ うに 、 「愛 光 園 」 の 皿 井 の 実 践 は 、 そ こ に は 宗 教 的 慈 悲 心 が そ の 主 体 的 契 機 で あ った と して も 、少 な く と も社 会 的 に は 先 駆 的 な運 動 ・実 践 で あ っ た こ とは 疑 う 余 地 は な い の で あ る。 1970年 代 に入 り、 「 愛 光 園 」 は 第 一 の 節 目 を 迎 え る。 そ れ は 、 肢 体 不 自 由 児 施 設 と して の 認 可 を 受 け た こ と に よ って 年 長 児 問 題 が 顕 在 化 して き た こ と 、 さ ら に社 会 福 祉 法 人 愛 光 園 と して 法 人 認 可 を 受 け た こ とに よ っ て 、 成 人 の た め の 施 設 づ く りが 構 想 され 後 援 会 組 織. 「 ひ か りの さ との. 会 」 が 設 立 され る こ とで あ る。 自給 自足 が で き る よ うな 、施 設 で な い施 設 を 作 りた い と い う皿 井 に 感 銘 を受 けた 日高 昇 が6万 坪 に お よ ぶ 土 地 を 提 供 した こ と に よ っ て 、 皿 井 ら の念 願 で あ っ た成 人 の 施 設 づ く りの 構 想 が 現 実 味 を 帯 び て く る の で あ る。 第 二 の節 目は1980年 代 初 頭 で あ る。1979年 の養 護 学 校 義 務 制 の 実 施 が そ の 契 機 と な っ て い る。 こ の 当 時 肢 体 不 自 由養 護 学 校 は 名 古 屋 と 岡 崎 に しか な く、 「 愛 光園 」や保 護 者 が大 府養護 学校 に 肢 体 不 自由 児 学 級 を設 置 す る よ う運 動 を展 開 し、 そ の 結 果 、肢 体 不 自由 児 学 級 の設 置 が 認 め られ 、 利 用 者 の 大 府 養 護 学 校 へ の 通 学 が保 障 され た の で あ る。 これ に よ っ て 「 愛 光園 」の利 用者像 に変 化 が あ り、 低 年 齢 化 す る こ と に よ っ て 早 期 療 育 の 必 要 性 が ます ま す 認 識 され る こ と に な る の で あ る 。 この 間 に 身 体 障 害 者 療 護 施 設 「ひ か りの さ と ・の ぞ み の 家 」 が 完 成 し、 「 愛 光 園 」 の卒 園者.
(5) が 入 所 す る。 さ らに 知 的 障 害 者 更 生施 設 「ま どか 」 が 完 成 し、 知 的 障 害 者 の 入 所 施 設 が 登 場 す る の で あ る。 第 三 の 筋 目は1980年 代 末 で あ る。 児 童 数 の 減 少 や 心 身 障 害 児 療 育 の セ ン ター 化 に よ っ て 莫 大 な 費 用 が か か る よ うに な り、 こ う した こ とを 契 機 に 成 人施 設 へ と そ の 性 格 を 転 換 し、 こ こ に 知 的 障 害者通 所更生施 設 「 愛 光 園 」 が 誕 生 す る の で あ る。 児 童 の 施 設 か ら成 人 の 施 設 へ の 転 換 で あ っ た 。 第 四 の 節 目は1990年 代 初 頭 で あ る。 こ の 時 期 は わ が 国 の 障 害 者 福 祉 対 策 自体 が 大 き く 方 向 転 換 す る 時 期 で あ り、 そ れ は 施 設 福 祉 中 心 の 政 策 か ら地 域 生 活 を志 向 す る 方 向 へ の 転 換 で あ る。 「 愛 光 園 」 の 実 践 も こ れ らの 動 き と無 関係 で は な く、 利 用 者 の 地 域 生 活 支 援 とい う視 点 で の 生 活 ホ ー ム や グ ル ー プ ホ ー ム の設 置 へ と動 く こ とに な る の で あ る。 この 動 き は 「ひ か りの さ と.の ぞ み の 家」 及び 「 ま どか 」 に お い て も 同 様 で あ っ た 。 「愛 光 園 」 と して は 、1995年 に 「知 的 障 害 者 生 活 ホ ー ム ・仲 間 の 家 」 を 開 所 す る 。 利 用 者 の 地 域 生 活 支 援 と い う こ とで は 当 然 の 実 践 で あ っ た とい え る が 、 制 度 的 に は 愛 知 県 の 地 域 生 活 援 助 事 業 を利 用 した もの で あ り、 この 制 度 が 重 度 ・重 症 障 害 者 を 対 象 と した も の で は な い た め 必 要 な 職 員 配 置 が ま ま な らず 、結 局 「 愛 光園 」職員 が さらな る労 力 を提 供 しな けれ ば な ら な い 状 態 に な る の で あ る。 そ して この よ うな 地 域 生 活 支 援 の 実 践 基 盤 と して 開 所 した の が 、 知 多 地 域 障 害 者 生 活 支援 セ ン ター 「らい ふ 」 で あ っ た 。 国 や 愛 知 県 に 申 請 した もの の そ の 結 果 如 何 を 問 わ ず 、 法 人 愛 光 園 の持 ち 出 し を 覚 悟 の 上 必 要 に 迫 られ て 実 施 に 踏 み 切 っ た の で あ る。 さ ら に 、 当 時 新 た に 始 め られ た 重 症 心 身 障 害 児 通 園制 度 に よ っ て 、 「 愛 光 園 」 は 、1993年 重 症 心 身 障 害 児 通 園 モ デ ル 事 業 を ス タ ー トさせ る。 も と も と 「 愛 光 園 」 は 、 種 別 と して は 知 的 障 害 者 通 所 更 生 施 設 で あ りな が ら も 、 当初 か ら重 複 障 害 を持 つ 極 め て 障 害 の 重 い 人 達 の 通 所 の 場 と して 機 能 して い た。 この よ うな 通 所 施 設 は 愛 知 県 下 で は 当 時 「 愛 光 園 」 の み で あ り、 貧 困 な 愛 知 県 の 社 会 福 祉 対 策 の 中 に あ っ て 奮 闘 努 力 して い た の で あ る。 そ の 実 践 の 中 で 、 「と に か く、 重 複 障 害 を持 つ 人 た ち が 通 所 で や れ る 、 とい う確 信 と、 通 所 させ た い と願 う保 護 者 が 多 い と い う事 実 を踏 ま え て 、 き ちん と こ の 人 た ち の 人 権 問題 と して 主 張 し、保 障 して い か ね ば な らな い と」(3)考え て い た 時 に 、 政 策 的 に モ デ ル 事 業 と して の 枠 の 拡 大 が行 わ れ て き た の で あ る。 こ う して 「 愛光 園」 は愛 知 県 か らの 委 託 を 受 け 重 症 心 身 障 害 児 通 園 事 業 を 行 うこ とに な り、初 年 度8名 の 登 録 で 開 始 す る の で あ る。 「 根 本 的 に は 、 モ デ ル 事 業 を 通 して 、 障 害 の 重 い 方 々 の 生 き る場 を 広 げ る運 動 の 一 環 と して 役 に 立 つ 」 ω こ と を 望 ん で こ の 委 託 事 業 を 引 き受 け た の で あ っ た. 。 知 的障害 者通所 更. 生 施 設 と して は 異 例 で あ っ た とい え る が 、 い ち早 く こ の事 業 を 取 り入 れ て き た こ と は重 度.重 症 障 害 者 の 地 域 生 活 支 援 とい う点 で 大 き な 意 味 を持 っ て い た の で あ る 。 第 五 の節 目は 、1990年 代 終 わ りに 「 愛 光 園 」 の 活 動 プ ロ グ ラム を 大 幅 に 改 正 した 時 とい え る。 個 々 の 利 用 者 の 主 体 性 と 自己 選 択 を 基 本 に して 個 々 の 希 望 に 添 っ た 活 動 プ ロ グ ラ ム を組 み 立 て て い くの で あ る。 こ う して 今 日の 愛 光 園 が 形 作 られ て き た の で あ り、 そ の 活 動 の 中 か ら地 域 生 活 を 意 識 した 仲 間 に よ っ て 「ギ ャ ラ リー&喫 茶・ く じ らの ひ げ 」 が 開 所 し、 地 域 の 喫 茶 店 と して 、 ま た 仲 間 の 社 会 参 加 の 場 と して 機 能 して い る。.
(6) 以 上が 「 愛 光 園 」 の 主 た る 変 化 で あ る が 、 これ を よ り詳 細 に 検 討 す る こ と が 今 後 の課 題 で あ り、 法 人 全 体 の 動 き と機 能 関 係 を 明 ら か に しつ つ 整 理 し、 そ こ に あ る問 題 を探 り出 し、今 後 の施 設 と して の あ る べ き方 向 を 考 え る も の で あ る。 ま た 、 こ う した 「 愛 光 園 」 を と りま く外 的 条 件 の 整 理 の み な らず 、 そ れ を基 に して 、 「 愛 光 園 」 で の さ ま ざ ま な 実 践 ・活 動 を も、 そ の 施 設 設 置 理 念 お よび 実 践 理 念 に 照 ら し合 わせ つ つ 、 実 践 全 体 の理 論 的 裏 付 け を行 っ て い く も の で あ る。 以 下 の 表 は 、 こ う した 研 究 に 資 す る た め に 、社 会 福 祉 法 人 愛 光 園 が 保 持 す る各 施 設 にお け る機 関 誌 や す で に 発 行 して い る 冊 子 等 を利 用 して 作 成 した もの で あ る。 今 回 は 紙 面 の 都 合 も あ り 「 愛 光 園 」 の 設 置 ・運 営 に 関 す る部 分 を 中 心 に して い る。 未 だ 記 入 もれ の 部 分 も あ る が 、 前 述 した よ うな 「 愛 光 園 」 の 地 域 社 会 と の 関 わ りや 、 これ ま で の 変 化 を 見 て 取 る こ とが で き る。 今 後 は これ を も とに して 、 具 体 的 活 動 や 各 施 設 の 動 き 、 関係 した 団 体 ・人 物 も含 め た年 表 を 作成 し、 法 人 全 体 の動 向 を 明 らか に して い く もの で あ る。 な お 、 こ の 表 は 以 下 の よ うな 資 料 を 利 用 して 、 主 と して 小 松 祐 子 が 作 成 した も の で あ る。 ・「 愛 光 園 だ よ り」 創 刊 号 ∼ ・皿 井 寿 子 『光 をみ つ め て 』 風 媒 社1986 .7 ・愛 光 園 『か がや き-愛 光 園 五 年 間 の歩 み 』1995 .11 ・愛 光 園 『丘 の 上 か ら − 愛 光 園 十 周 年 記 念 誌 』1999 .9 ・ひ か りの さ との 会 『ひ か りの さ と− ひ か りの さ との 会20周 年 記 念 誌 』1994 .5 ・社 会 福 祉 法 人 愛 光 園 『共 に 生 き た い― 田 ん ぼ か ら吹 く風 に 愛 と夢 と祈 り を のせ て 』1998 .5. 〈註 〉 (1)糸 賀一雄著作集 刊行 会 『糸 賀一雄 著作集Ⅲ』 日本 放送 出版 協会 1983年6月112頁 (2)皿 井寿子 「 近 況報告 」『 愛 光園 だ よ り』 第23号 1976年4月 1頁。 (3)広 瀬治代 「 愛 光園 の歩み か ら」『AJU愛光 園だ よ り』第73号 1994年1月 7頁。, (4)広 瀬治代 「 前掲著 」 7頁 。. 。.
(7) 「愛 光 園 」 の あ ゆ み.
(8) 肢体 不 自由児通園 施設 と して認可 され る.
(9) 金 城 学 院 中 、 高 浜 高 校 、 刈 谷 北 高 校 で の 自発 的 バ ザ ー 純 益 金 寄 付 、 大 府 市 課 長 か らの 積 立 金 寄 付___.
(10) 豊 田 寿 子 の 尽 力 に よ り、 豊 田 自 動 車 を は じめ 、 中 部 財 界 よ り多額 の 寄 付.
(11) 精 神薄 弱者通 所更 正施設 愛光 園開所 式 10市 一町 か ら19名が通 所.
(12) 中央競 馬社会福祉 財団 ・中京競 馬主協会 か ら助 成金.
(13) 〈GH.生 活 ホー ム 〉緒 川ホー ム クア ップ開始. 学 生 な ど の サ ポ ー タ ー に よ る休 日バ ッ.
(14) ;〈ひか りの さと ・の ぞみの家 〉児童 短期 入所事 業の受 託.
(15) 生 活 ホ-ム. 「仲 間 の 家 」(新 築)完 成.
(16) 中 央 競 馬 馬主 福 祉 財 団 か ら300万 円 の 補 助 金.
(17) 中央競馬 馬主福祉 財団か らの助成.
(18) 関 紙 「か き ど お し」 を隔 月 で 発 行.
(19) 知 的障害者 短期 入所事 業、児 童短期 入所事 業の 受託.
(20) 〈 ひ か りの さ と ・の ぞ み の 家 〉 市 町 村 障 害 者 生 活 支 援 事 業 開 始(知 町 の 相 談 事 業). 多5市5.
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