幼児のう歯予防に関する研究(第1報) : 保育所・幼稚園児の保護者を対象として
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第44巻 第1号 i ion (Sec lof Hokkaido Univers i ty ofEducat I t Jouma onIC) VOL44 ‐ , No. 平成5年7月 Jul y ,1993. 幼児のう歯予防に関する研究 (第1報) --保育所・幼稚園児の保護者を対象として--. 芝. 木. 美 沙 子*・ 砂. 田. 智. 子**・ 宮. 本. 美 由 紀**. A Study on 仕le Preventin against lnfants’ DentaI Cariesl - - Parents 。f Preschoo 1 Chi 1 こむen -■. T ルl i 1 i sako SHIBAK1 yl lki NIIYAMOTO , omoko SUNADA and W. I. 緒. 言. WHO は西暦2000年における歯矛羽呆健目標のひとつに 「 5~6歳児のう歯のない者 を50%とする こと」 ( 1 981 ) を提唱している. また日本歯科医師会 でも, 歯科医療目標を 「一生自分 の歯で食べよ う」 と設定している. う歯の耀患は身体発育に影響を与え, 同時に全身的疾病感染の原病巣としての危険性のあること が指摘されている. 特に, 乳歯のう歯は健全な永 久歯の形成に悪影響を及 ぼすのみならず 重症の , )ことも報告されている その 場合, 貧血, 発熱, アレルギーなどの病的状態が出現する場合がある1 . ため, 乳幼児期からのう歯予防が重要視されている‐ 乳幼児 拶期のう歯有病率はここ数年来低下 の傾向を示してきているものの, 依然として高率 で, 文 部省の学校保健統計調査 (平成2年度) では, 幼稚園5歳 児の80‐4%がう歯を保有していると報告 さ れ て い る.. 幼児 じ期のう歯は日常行動, 環境そのものが原因となっ ており, それらを管理する保護者, 特に母 親の養育態度や 口腔衛生意識の程度に大きく影響さ れている そのため 母親の歯禾射呆健活動への . , 4 認識と, 積極的にう歯を予防 しようとする意識の向上を図ることの重要性が指摘されている2 ) - } . そこで, 母親の養育時間や生活環境の異なると 思われる, 幼稚園児及び保育所児の口腔衛生状態 と保護者の口腔衛生意識の違いを比較検討 し, う歯予防を中心 とした今後の歯禾羽呆健活動をより 充 実させるための方向性を見いだしたい と考え, 本研究に着手した .. n. 調査対象および方法 1. 対. 象. 本調査の対象は, 旭川市内の幼稚園2園 ( 305名) 及び保育所7園 ( 302名) に通園する4歳 児, 277.
(3) . 芝 木 美沙子・砂 田 智 子・宮 本. 美由紀. 5歳児の保護者607名 である. 9 ) である. 3・保育所21 回収率は80 490名) , 有効回答数は462 (幼稚園24 ‐7% ( 2. 方. 法. 平成3年9月 27 日 ~10月 31日までの期間, 一部自由記述を含む質問紙調査法により行っ た. う歯の状況は, 幼稚園・保育所で実施された歯科検 診の結果を添付し, それを参考に保護者が記 入した. 3. 調 査 内 容 調査内容は, 子どもの歯の様子, 子どもの歯磨きの様子, う歯予防の実施状況, 間食の与え方な どである.. m. 結. 果. 1. 調査対象の概要 26名 19 21 年 齢別 に み る と4 歳 が幼 稚 園51名 ( ‐2%) , 5 歳 が 幼 稚 園1 ‐0%) , 保 育 所42名 ( 27‐ 2%) 8名 ( 35‐6%) であっ た. 4 5.2%) ( 51 , 保育所7 , 6歳が幼稚園66名 ( .8%) , 保育所99名 ( 54‐3%) 564%) 3‐6%) 4 性別 でみると,幼稚園が男児106名( , ,保育所が男児119名( ,女児137名( た ( 1 % ) であ ( % ) 女児2 3 7名 5 3 2 5名 4 8 7 合計男児2 女児1 00名 ( 45‐7%) っ ‐ . . , , 5‐7% ( 100名) であっ た. 11 9名) また, 対象児が第1子である者は幼稚園49‐0% ( , 保育所4 2名) 2‐2% ( 20 232名) 5‐ 5% ( 調査用紙の記入者は, 「母親」 が最も多く, 幼稚園で9 , 保育所で9 であ っ た.. 2. 定期検診の受診状況 98名) であっ た. 種別 でみると, 幼稚園 2‐9% ( 1 歯科医院で定期検診を受けたことのある者は4 79名) であり, 幼稚園児の方が定期検診を受けている者 11 9名) で49 .0% ( , 保育所では36‐1% ( 11 2名) であり, 有意 3% ( 2% ( 86名) ) が多かった (P<0.01 . , 女児47 . 性別 でみると, 男児38‐ 差はなかっ た. 1 34名) であっ たが, 対 定期検診受診経験のある者のうちで, 現在も継続している者は67.7% ( 4 6 0% ( 88名) 9‐0%であり, 種別 でみると, 幼稚園36‐2% ( 象児全体に占める割合は2 , 保育所21‐ 60名) 05 ) 名)で, 幼稚園の方が継続している者が多かっ た(P<0‐0 ‐7%( , . 性別 でみると, 男児26 2% ( 74名) であり, 有意差はなかっ た. 女児31‐ 定期 検診を中止 した者は31‐3%であり, その理由と しては, 「歯科 医院に行く 時 間がない」 が 「 1 2名) 22‐6% ( 1 4名) と最も多く, 次いで 「子どもがいやがっ た」 194% ( , う歯がなくなっ た」 「 「 「 2名) 1 9‐ 4% ( 1 , 必要と ‐3% (7名) , 歯科医院が遠かっ た」8‐1% (5名) , 費用がかさんだ」11 「 思わなかっ た」6.5% (4名) , 効果があると思わなかっ た」6‐5% (4名) などがあげられていた. 種別, 性別ともに有意差はなかっ た. 254名) であり, その理 由としては, 「幼稚園・保育 定期検診を受けていない者は全体で55‐0% ( 1 29名) と過半数を占め, 次いで 「検診があることを知らなかっ た」 0.8% ( 所で検診がある」 が5 「 9. 3% ( 49名) であっ た. これを種別 でみると, 「幼稚園・保育所 2 3‐2% ( 59名) , う歯がない」 1 278.
(4) . 幼児のう歯予防に関する研究 (第1報) 表1 定期検診を受けていない理由 (複数). う. ( ) ニ 1 34 ロ. 50 .8. ) ( n;120 39 .2. た. 23 .2. 22 .5. 23 .9. い. 19 .3. 23 .3. 15 .7. 11 .8. 10 .8. 12 .7. 7 ‐5. 3 ‐3. 11 ‐2. *. 3 ‐9. 6 ‐7. 1 .5. *. 2 .4. 2 ‐5. 2 .2. む. 2 .4. 0 .8. 3 .7. の. 他. 10 .2. 14 .2. 6 .7. 回. 答. 1 .6. 2 .5. 0 .7. な. か が. 歯. っ な. 子 ど も が い や が る 行 く 時 間 が な い 必 要 と 思 わ な い 近く に歯 科医 院が ない 費 ・用 そ 無. 1. 保育所. 幼稚園・保育所で検診ある ら. 種. 幼稚園. 2 54 ) ( n;. 知. ,.・.. ・.,.・. 全 体. ・. が. か. さ. ( 12 9 ) ( 59 ) ( 49 ) ( 30 ) ( 1 9 ) ( i o ) ( 6 ) ( 6 ). ) ( 2 6 ( 4 ). ( 4 7 ) ( 27 ). ( 2 8 ) ( 3 ) 1 ( ) 4 ( 8 ) ( 3 ) ( 1 ). ( 17 ) ( 3 ). * P<0 .05. 61 ‐2. ( 8 2 ). 検定 * **. ( 3 2 ) ( 2 1 ) ( 1 7 ) ( ) 1 5 ( 2 ) ( 3 ) ( 5 ) ) ( 9 ( 1 ). * ** P<0 .005. 「 「 で歯科検診がある」 , 行く 時間がない」 は保育所の方が多く, 必要と 思わない」 は幼稚園の方が多 かっ た (表1) ‐. 3. う歯保有状況. 対象児全体で,「う歯経験歯のある者」は78.1%( 361名)であっ た.種別 でみると,幼稚園で7 3.7% ( 17 9名) 1 保育所で8 3 %( 1 8 2名 )であり 保育所児の方が幼稚園児よりう歯 経験歯のある者が多 , . , ) 05 かっ た (P<0‐ . 性別, 定期検診の受診経験別 では, 有意差はなかっ た. う歯経験歯のある者のうち, 処置済み (処置率100%) の 者は44‐3% ( 16 0名) であっ た. 種別 で みると, 幼稚園で55‐9% ( 100名) 6 0名) で, 幼稚園に治療済みの者が多く み , 保育所で33 ‐0% ( られた(P<0‐0 05 ) 性別 有意差はなか では た 定期検診の受診経験別 でみると受診経験のある っ . . , 者54‐9% ( 8 4名) 6‐5% ( 7 3名) であり, 受診経験のある者に治療済みの者が , 受診経験のない者3 多かっ た (P<0.005 ) . また,平均処置率は69‐1%であり,これを種別 でみると幼稚園で77‐6%,保育所で6 0‐8%であり, P< 幼稚園の方が処置率が高かった( 0 ) .01 . 性別でみると, 男児65‐0%, 女児73 ‐1%であり, 女児 の方が処置率が高かっ た(P<0.0 ) 定期検診の受診経験 5 別でみると受診経験のある者 で77 . ‐5%, ない者で6 2‐8% であり, 受診経験のある者の方が処 置率が高かっ た (P<0 ) ‐01 . 未処置う歯の平均本数は全体 で2‐2本 (最高1 8本) であっ た. 種別 でみると幼稚園1-3本 (最高 1 3本) ) , 保育所3‐1本 (最高18本) であり, 保育所の方が未処置う歯本数が多かっ た (P<0 ‐01 ‐ 性別 でみると男児2‐3本 (最高18本) 女児2 1本 ( 最高1 5本) であり, 有意差はなかっ た. 定期 , ‐ 検診の受診経験別 でみると受診経験のある者1 1本) 8本) であ ‐7本 (最高1 , ない者2‐7本 (最高1 り, 受診経験のない者の方が未処置う 歯本数が多かっ た (P<0‐01 ) .. 279.
(5) . 芝 木 美沙子・砂 田 智 子・宮 本 美由紀. 4. う歯の治療状況と受診理由. 現在う歯がある幼児201名のうち, 「治療中」 の者, 「1カ月以内に治療を開始する」 者を合わせ 57名) おり, 種 92名) であり た. 「治療開始までに1カ月以上かかる」 者は28‐3% ( ると45.8% (. 別では有意差はなかっ たが, 定期検診の受診経験別 でみると, 受診経験の ない 者に多かっ た. 治療 開始ま でに1カ月以上かかる理由と しては, 幼稚園 では 「幼稚園・保育所が休みになっ たら一 が 「 24名)と 41 ‐2%(7名) と最も多く, 保育所では 保護者の都合がついたら」 が60.0% ( .最も多かっ た (表2) . 「治療する予定のない」 者は22 4% ( 16名) 45名) であり, ‐ , 、 種別 でみると, 幼稚園では20‐3% ( 「 保育所では23‐8% ( 29名) で, 有意差はなかっ た. 治療しない理由としては, 軽いう歯で子 ども が痛がらない」 が28.9% ( 13名) と最も多く, 次いで 「乳歯なので生えかわる」24‐4% ( 11名) , 「子どもがいやがる〕 178% (8名) 「保護者の時間がない」 111%{ ・ が上位を占めた ( 5名 ) ‐ ‐ , . う 歯経験者361名 の歯科医院受診理由を調 べ たところ, 「観察 して いて 見つ けた」 という 者 が 「 1 83名) 4 0‐2% ( 45名) と最も多く, 次いで 「歯が痛くなるなどの症状がでた」 23‐0% ( , 歯科検 「 9‐4% ( 7 0名) であっ 診の結果通知をみて一21‐1% ( 76名) , 歯科医院の定期検診で見つかっ た」1 た.. 5. 口腔内清掃状況 1) 歯磨き開始時期 291名) 保護者が子どもの歯を磨き始めた時期は,「6カ月~1歳6カ月未満」が最も多く63.0%( , 「3歳以上」19% 「6カ月 未満」35% ( 1 ) 6名 次いで 「1歳6カ月~3歳未満」19‐ 5% ( 90名) ‐ , . , (9名) で, 「磨いたことがない」 者はいなかっ た. 種別 でみると, 幼稚園, 保育所ともに 「6カ月 ~1歳6カ月 未満」 が最も多く, 有意差はなかっ た. 2) 歯ブラシ使用開始時期 147名) で, 次いで 歯ブラシを使い始めた時期は, 「1歳6カ月~3歳未満」 が最も多く31‐8% ( 「 「6カ月~1歳6カ月未満」312% ( 「 2% (1 61名) 14 4名) . , 6カ月未満」0‐ , 3歳以上」13‐2% ( 「 「 2‐7% ( 10 5名) であり, 歯ブラシを使っ ていない一 者はいなかっ た. 種別 名) , 覚えていない」2 83名) と最も多く, 保育所では 「1 でみると, 幼稚園では 「6カ月~1歳6カ月未満」 が34‐2% ( 歳6カ月~3歳未満」 が31‐5% ( 69名) と最も多かっ た. 表2 う歯の治療状況. 全 体. 治 、療 中 1カ月 以 内 1カ月 以上 予定なし 無 回 答. 種. 別. 幼稚園. 保育所. = 20 1 ( ) n. ( : 79 ) n. 2 (n ; 12 ). 19 .9. ・ 8 22 ‐. 18 ‐O. ( 40 ) 25 ‐9. ( 52 ) 28 ‐3. 57 ) ( 22 ‐4. ( ) 18 30 ‐4. ( 24 ) 21 ‐5. ( 17 ) 20 .3. 22 ( ) 22 ‐9. ( 28 ) 32 ‐8. ( ) 40 23 ‐8. 検定. 定期検診の受診 経験 別 受診あり 受診なし 検定 (n =6 9 ). ( =1 2 7 ) n. 20 ‐3. 19 .7. 1 4 ) ( 29 ‐O. 2 0 ( ) 17 ‐4. ( 1 2 ) 30 -4. 23β. 0 ( 3 ) 34 ‐7. 4 ( 4 ). ( 16 ). 29 ) (. ( ) 2 1. ( 2 3 ). 3 ‐5. 5 ‐O. 2 ‐5. 2 .9. 3 .9. ( 4 ). ( 3 ). 2 ) (. **. 18 ‐I. 45 ) ( ( 7 ). .. 2 5 ( ). 5 ( ) * * P<0 .01. 280.
(6) . . 幼児のう歯予防に関する研究 (第1報). 3) 歯磨きの実施状況 3名) であっ た. 特に, 夜寝る前に 30 夜磨く者が93‐ 3% ( 4 31名) と多く, 朝磨く者は65‐6% ( 45 3名) の者が1日2回以上歯磨きをしていた (表3) 磨く者が90‐3% ( 417名) と多く, 98‐1% ( . 4) 歯磨きの方法 「子 ども用歯 ブラシ」 を使用している者が98 1% ( 4 53名) とほとん どであっ たが, 「電動式歯ブ ‐ 27名) とわずかであるがみられた. また 「デンタルフロス」 を使用 している者も ラシ」 も 5 8% ( ‐ 1 8‐4% ( 85名) いた. 種別 ではそれぞれについて有意差はみられなかっ たが, う歯経験歯の保有別 ) では, う歯経験歯のない者の方が 「デンタルフロス」 を使用している者が多かっ た (P<0‐05 . さ 「 らに, 定期検診の受診経験別 でみると, 受診経験がある者の方が デンタルフロス」 を多く使用 し て い た (P<0‐005).. 5) 歯磨き実施者 「子どもが磨いた後に 保護者が仕上げ磨きをすることがある」者が最も多く7 34 8名)で, 5.3%( , 「 2‐9% ( 1 06名) 次いで 「子どもが自分一人で磨き, 保護者は仕上げ磨きをしていない」 者が2 , 子 どもは磨かず保護者が磨く」 と答えた者は1 ‐5% (7名) であっ た. 種別 でみると, 「子 ども が磨いた後に, 保護者が仕上げ磨 きをすること がある」 者は幼稚 園 で 147名)であり, 幼稚園の方が仕上げ磨きをする保護者が多かっ 82‐7%( 201名) 1%( , 保育所で67. 「子 どもが自分一 人で磨き 保護者は仕上げ磨きをしていない」 者は幼稚園 た (P<0 0 0 5 ) また , ‐ . , 保育所で3 1 1 % ( 6 8名 ) で1 5‐6% ( 38名) であり ‐ , 子ども一 人で磨く者は保育所の方が多かっ た , ) (P<0‐0 05 .. これを定期検診の受診経験別 でみると,「子 どもが磨いた後に, 保護者が仕上げ磨きをすることが 表3 子どもの歯磨き状況 (複数) 全 体. 種. 別. 幼稚園. 保育所 ( ) 19 n=2 8 .7. 21 .O. 無 回 答. 13 ‐9. 14 .8. 後. 3 ‐O. 3 ‐3. 寝 る 前. 90 ‐3. 91 ‐8. 磨 かない. 4 .I. 無 回 答. ( ) n=254 8 ‐7. 56 .I ( ) 123 22 .4 ( 49 ) 12 ‐8 ( 28 ) 2 ‐7. 53 ‐5 (106 ) 25 ‐8. 61 .4. 15 .2. 12希. ( ) 6. ( 30 ) 35 7 ( ). 3 ‐3. 88 ‐6 ( 194 ) 5 ‐0. 92 .4 (183 ) 2 ‐5. 3 ‐5. 2 ‐5. 4 .6. 2 .O. 間 食 後. 4 .I. 2 .5. 5 ‐9. 4 ‐O. 風 呂 時. 1 .3. 2 ‐1. 0 ‐5. 他. 磨かない. 59 ‐7 ( ) 145 19 ‐8. ( ) ロニ198 6 ‐1. の. 後. 58 ‐O. 定 期 検雲珍の 受 診 蓬験 別 受診あり 受診なし 検定. そ. ( ) n=462 7 ‐6. ( ) n=243. 床. 検定. 決まっ ていない. 8 ‐9. 7 .4. 10 ‐5. 8 .I. 9 .4. 無 回 答. 8 5 ‐7. 88 .I. 83 ‐I. 87 ‐9. 84 ‐6. 起 食 朝. 食 夜. ( 3 5 ). 6 ( 2 8 ) 9 7 ) ( ( 6 4 ) ( ) 1 4 ( 4 1 7 ) ( 9 ) 1. ( ) 1 6 ( ) 1 9 ( 6 ). ( 4 1 ) ( 3 9 6 ). 68 ( 1 6 ). 4 ( 8 ) ( 3 6 ) ( ) 8. ( 2 2 3 ) ( 8 ) ( ) 6 ( 6 ) ( 5 ). ( 1 8 ) ( 2 1 4 ). ( 1 9 ). ( 1 1 ) ( o l ) ( 3 1 ) ( ) 1. ( 2 3 ). ( 1 8 2 ). ( 2 ) 1. ( 5 1 ). ( 5 ) ( 4 ) ( 8 ) ( 0 ). ( 6 ) 1 7 ( 1 4 ). ( 2 2 ). ( 5 6 ) 1 17 ‐7. ( 4 5 ). *. ( 3 2 ) 2 ‐8. 7 ( ). 88 ‐2. ( 2 2 4 ) 5 ‐5. ( ) i 4 4 .7. ( 1 2 ) 3 ‐9. ( o ) l 2 ‐O. ( 5 ). ( ) 2 4 ( 2 1 5 ) * P<0 5 -0. 281.
(7) . 芝 木 美沙子・砂 田 智 子・宮 本 美由紀. ある」 者は, 受診経験がある者84‐3% ( 167名) 17 5名) であり, 受診 , 受診経験がない者68‐9% ( 「 経験がある者の方が仕上げ磨きをする保護者が多かっ た (P<0‐ ) 005. また, 子どもが自分÷人で 磨き, 保護者は仕上げ磨きをしていない」 者は, 受診経験がある者1 4‐1% ( 28名) , 受診経験がな い者29 7 5名) であり, 子ども一人で磨く者は受診経験がない者に多かっ た (P<0.0 05 ) ‐5% ( .う 歯経験歯の保有別では有意差はなかっ た.. 仕上げ磨きをしている者についてみると, 「子どもが磨いた後は必ず行う」 者が最も多く35‐ 1% 「1日数回」279% ( 「週1~3回」273% ( 「週4~6回」49% ( ( 1 22名) 次いで 9 7名 ) 9 ) 5名 17 , . ‐ , ‐ , 名) であっ た. 子どもが自分一人で磨いている者についてみると, 仕上げ磨きを「していた」者は84 89名) ‐0%( , 「していなかっ た」 者は142% ( 1 ) た 5名 であ 仕上げ磨きを中止した年齢は ~ 4 5歳ま での期 っ ‐ , . 間が最も多く46‐1%( 41名) 28名) , 次いで3~4歳までの期間に中止した者は31‐5%( , 3歳未満 2% ( で中止した者が11 1 0名) . , 5歳をすぎて中止した者が6 ‐7%(6名) であっ た. そして, 子ど 「 も一人できれいに磨けているか, という質問では, あまり磨けていないと思う」と答えた者が最も 「 多く7 0.8% ( 7 5名) 9% ( 2 0名) であっ た. , きれいに磨けていると思う」 者は18‐ 6) 口腔観察について 子どもの歯磨きが終わっ た後, 観察することが 「ある」 者は全体 で81‐4% ( 37 6名) であり, 種 別, 定期検診の受診経験別ともに有意差はなかっ た. 「 頻 度 を み る と, 「2~3 日む こ1回」 の割合 で行っ ている者が最も多く34‐6% ( 1 30名) , 次いで 毎 「 日」 34 1 28名) 68名) であっ た. ‐0% ( , 1週間に1回」 18‐1% ( 7) 歯磨きの実施態度について 進ん で歯磨き をするか, という 質問に対 し, 「時々言わないと しない」 と 答えた 者が最も 多く 「 39‐4% ( 1 82名) であり, 次いで 「言わないとしない」 30.1% ( 139名) 11 4 , よくする」24.7% ( 名) で, 「言っ てもしないことがある」 は5‐8%、( 27名) であっ た. くす、 このうち, 「よ- る」 と 「時々言わないとしない」 を積極的とすると, 種別 では, 幼稚園の方が 保育所よりも積極的に歯磨きをする子 どもが多かっ た (P<0‐ 01 ) . 上記と同様に性別 で積極性をみると, 男児よりも女児の方が積極的に歯磨 きをする子 ども が多 か っ た (P<0-005).. 「 歯磨きをいやがる時の対応としては, 「保護者が磨く」 が最も多く40‐0% ( 185名) , 次いで 工 「 「 夫して磨かせる」 12‐6% ( 58名) 40名) であっ た. また いやがるこ , 歯磨きをしない」 8‐7% ( 「 とはない」 者が34‐0% ( 1 57名) いた. 「工夫して磨かせる」 の内容としては, 、 口の中がバイ菌 で いっ ぱい・むし歯が増える・歯が痛くなると言う」 10名, 「親が一緒に磨く」 「諭す・言い聞かせる」 「怒る」 各6名 「歯磨き粉を使う」 「う がいをさせる」 「数を数える・何かと競争させる 「強制的に 」 , 脅かす・押え込む」 各4名, 「新しい歯ブラシ・子ども用の歯磨き粉を使う」 「歌を歌う・音楽を聞 かせる」 「歯医者さんの話をする」 各3名 などが挙げられていた. これをう歯経験歯の保有別 でみると,「保護者が磨く」者はう歯経験歯のある者に多かっ たが(P< ) 0‐05 , その他の対応については有意差はなかっ た.. 8) 歯磨き習慣形成 歯磨きの習慣をつけるために行っ たことのなか で最も多かっ たのは,「1歳前後から子どもに歯ブ ラシを持たせ遊ばせた」 72.3% ( 3 34名) で, 次いで 「寝る前に必ず磨かせた」 57 2 66名) .6% ( , 「大人が歯を磨く時 一緒に磨かせた 403% ( 「 1 8 ) などであ 6名 た 種別 でみると 寝る前に必 っ . 」 ‐ , , 「歯磨きを嫌がる時は怒っ てでも磨かせた」 者は幼稚園の方に多く 「幼稚園・保育所 ず磨かせた」 , , 282.
(8) . 幼児のう歯予防に関する研究 (第1報) 表4 歯磨き習慣形成行動 (複数) 全 体 1歳前後から歯ブ ラシで遊ばせる 寝る前に必ず磨く. (n=462) 72 .3 ( ) 334 57 .6. 大人と一緒に磨く いやがる時は怒る 食後にうがいをす 楽しく歯磨きでき るように心がける 毎朝必ず磨く 歯が生える前から ガーゼでふく 食後 は必 ず 磨く 歯科医院の指導を 守る 禰乳の後白湯を飲 ませる 幼稚園・保育所の 指導を守る. ・. 別. 保育所. ( ) n:243 72 .4 ( 176) 63 .4 ( ) 154 37 .0. ) ( n=219 72 .1 (158 ) 5LI. 検定. 定 期 検言多の 受 診 産 験 別 受診あり 受診なし 検定 ( ) ( n=198 74 .7 (148 ) 68 ‐2. ) n;254 70 .5. 7 ( 1 9 ). 43 ‐8. 39 .4. 32 .1. 21 .0. 35 .4. 48 ‐8 (124) 40 ‐9 (104) 20 .5. 24 .2. 26 .7. 21 ‐5. 29 ‐8. 20 .1. 22 .5 ( i04 ) 11 ‐7. 24 ‐3. 20 .5. 20 .2. 23 .2. 11 .9. 11 .4. 11 .l. 11 .4. lo ‐0. 9 ‐I. 11 .0. 10 .6. 9 .4. 7 .6. 15 ‐7. 7 .9 20) ( 1 .2. 5 .i. 5 .9. 4 ‐5. 3 .5. 4 .3. ( 2 66 ) 40 ‐3 ( 186 ) 26 .8. ( 1 24 ) ( 1 ) 12. る. 種. 幼稚園. ( 54 ). ( 4 6 ) 7 .8 36 ( ) 7 .8. ( 36 ) 5 .4. ( ) 90. ( 78 ) 65 ( ). ( 59 ). ( 2 9 ) ( 22 ). 6 .6. ( 6 ) 1 8 .6 ( 21 ) 4 ‐1. ( 1 12 ). **. ( 96 ) ( 46 ). ( 1 3 5 ) ( ) 78. *. ( 47 ). ( 70 ) ( 59 ). ( ) 45. ( ) 40. ( 25 ). ( ) 22. ( 24 ). ( ) 21. 9 .i 20 ( ) 6 ‐8. ( 1 5 ). ( ) 1 5. 31 ) (. 6 .8. ( 2 ) 5. ( lo ). 4 .8. 2 .5. 特 に して い ない. 3 ‐9. 3 .7. 4 .I. 3 .5. そ. の. 他. 3 .0. 3 .7. 2 .3. 3 .5. 無. 回. 答. 0 ‐2. 22 ( ) ( ) 18 ( ) 14 { ) 1. ( 6 ) 9 ( ). ( ) 9. ( 0 ). ( ) 15 7 ‐3. ( i6 ) ( 9 ). ( 5 ). 0 ‐5. ( ) 1. ( lo ) *. 9 ( ) 7 ) ( 7 ( ) ・. ( 0 ). ( 5 2 ). ( 5 1 ). ** *. ** * *. ( 59 ) ( 2 9 ). ( 2 4 ). ( 3 ). * **. ( 15 ) ( 9 ). ) ( 1 1 2 .8. ( 7 ) .. 0 ‐4. ( 1 }. * P<0 ‐05. の指導を守っ た」者は保育所の方に多かっ た. また定期検診の受診経験別 でみると, 「寝る前に必ず 「 「 磨かせた」 ,′歯磨きを嫌がる時は怒っ てでも磨かせ た」 , 歯科医院の指導を守っ た」 について, 受 診経験がある者の方がない者よりも多く 実行していた. 性別 では有意差はなかっ た (表4) . 歯磨き習慣形成行動の実行 丁数の平均は全体で2‐9個 (最高9個) であり, これを種別 でみると幼 稚園では3‐0個 (最高9個) , 保育所では2‐9個 (最高8個) で, 有意差はなかっ た. 定期検診の受 診経験別 でみると, 受診経験のある者では3‐3個, な い者では2‐7個 であり, 受診経験のある者の 方が実行数が多かっ た (P<0 ) ‐05 ‐ また 「何もしていない」 者は3‐9% ( 1 8名) であり, これをう歯経験歯の保有別 でみるとう歯経験 歯のある者では5‐0%( 1 8名) , う歯経験歯のない者にはおらず, う歯経験歯のある者に習慣形成行 動をしていない者が多かっ た (P<0‐0 ) 5 . 種別, 定期検診の受診経験別 では有意差はなかっ た. 6. う歯予防の方法について. 1) う歯予防方法の実施状況 保護者が子どもに実施したことのあろう歯予防方法で, 最も多かっ たものは「スクラッ ピン グ法」 「 「 66‐5% ( 307名) 29 1名) 247名) であっ , 次いで ローリング法」63‐0% ( , フッ素塗布」53‐5% ( た‐ 程 重別 でみ る と, 「フ ッ 素 塗 布」 「シ ー ラ ン ト」 「デ ン タ ル フ ロ ス」の 項 目 に つ い て は 幼 稚 園 の 方 , 283.
(9) . 芝 木 美沙子・砂 田 智 子・宮 本 美由紀. が保育所よりも多く実施していた. 定期検診の受診経験別 でみると, 「スクラッ ピング法」 「フッ素 塗 布」 「シー ラ ン ト」 「デン タ ルフ ロ スJ r染 め 出 し」 「サ ホ ライ ド」 「フ・ッ 素 洗 口」の 項 目 に つ い て は. 受診経験のある者の方がない者よりも多 ぐ実施していた. また 「何もしていない」 者は受診経験の 「 ない者に多かっ た (表5) ード」-を実施している者が, う . また, う歯経験歯のある者では サホライ P< ) 歯経験歯のない者よりも多かっ た ( 0‐0 05 . う歯予防方法の実施数の平均は全体で3‐5個(最高8個)であり, 種別 でみると幼稚園3‐9個(最 ) 高8個) . ‐3個(最高8個)で, 幼稚園の方がう歯予防方法を多く実施していた(P<0.01 , 保育所3 ” ( 最高7 ない者 で2 6個 定期検診の受診経験別 でみると, 受診経験のある者 で4;8個 (最高8個) ‐ , ) 個) であり, 受診経験のある者の方がう歯予防方法を多く実施していた (P<0‐01 ‐ 2) う歯予防の注意事項 保護者がう歯予防のために特に気をつけていること で, 最も多かっ たものは 「歯磨きをする」 「 「 172 178名) 84‐4% ( 390名) ‐2% ( , カ ルシウムをとる」37 , 次いで 口の中を観察する」38.5% ( 「 名) であっ た. 種別 でみると, 「定期検診を受ける」 歯にフ ッ素を塗る」 の項目では幼稚園の方が 多く, 「おやつの量を決める」 では保育所の方が多かっ た. 定期検診の受診経験別 でみると, 「定期 検診を受ける」 「歯にフ ッ素を塗る」の項目では受診経験のある者の方が多く, 「カルシウムをとる」 では受診経験のない者の方が多かっ た (表6) . ) 005 性別 でみると, 「口の中を観察する」 の項目では女児の方が男児よりも 多かっ た (P<0. .う 「 「 歯経験歯の保有別 でみると, おやつの回数を決める」 歯にフッ素を塗る」 の項目ではう歯経験歯 ) のない者の方がう歯経験歯のある者よりも多かっ た (P<0‐05 . 表5′ ・う歯予防方法の実行状況 (複数) 体. ス クラ ッ ピン グ法 ロ ー リ ン グ 法. フ ッ 素 塗 布 ソ. ー. ラ. ン. ト. デ ンタルフロス 染. め. 出. サ ホ ラ イ. し ド. 66 .5. ( 307) 63 ‐0. 幼稚園. 、 (n;243) 67 ‐1. (163) 63 .0. 保育所 (n=219) 65‐8. (14 6). 63 ‐O. 65‐2. (138). 53 ‐5. 63 ‐8. 42 ‐0. 43 ‐3. 200) ( 37.7. 49 .0. (119) 44 ‐O. ( 174). (107). 37 .0. 38 ‐7. ( 171) 31 ‐8. ( 147). ( 94). 33 .3. ( 81). (92). 37 .0. (81). 30 ‐6. (67). 35.2. (77). 30 .I. (66). 21 .9. 18 .9. 25 ‐I. 他. 0 .4. 0 .4. 0 .5. 何も して いない. 2.8. 2 ‐5. 3 .2. フ そ. ッ. 素 の. 洗. ロ. ( lol) (2). (13). ( 46) (1). (6). (55) (1). ( 7). * P<0 ‐. 284. 73.7. (144). (1 53) ( 155). 定 期 検 言珍 の 受 診 茎 験 別 受診あり 受診 な し 検定 (n=198 ) ( n=254). 1. ( 291). ( 247). %. ▲r . 1 ,. 全. (n:462 ). 種. *** ** ***. 60 ‐6. ( ) 154. ***. 62 ‐2. (12 9). (158 ). 82 .3. 31 .I. ***. 70 ‐2. 22 .8. * **. 59‐6. 20 .5. * **. 56 .6. Y22 ‐4. * **. 45 ‐5. 22 .O. ***. 30 ‐3. 14 .6. ***. (163) 9) (13 ( 11 8) (112 ) (90). ( 60) ( 0) 0 .5. ( 1). (79). (58 ) ( ) 52. (57 ) ( 56 ). (37 ) 0 ‐8. (2 ). 4 .3. ( 11 ). *. 〈 . 05.
(10) . 幼児のう歯予防に関する研究 (第1報) 表6 う歯予防の注意事項 (複数) 全 体 歯 磨 き を す る. 口 の中 を 観 察す る カ ルシウム をとる. 定 期検 診 を 受 け る おやつの回数を決める 甘いものをひかえる. 栄養のバランスを 考える 歯 にフ ッ 素 を 塗 る. ( ) n;462 84 ‐4 ( 90 ) 3 38 .5 ( 178 ) 37 .2 ( 172 ) 2 5 .1 ( ) 116 24 .2 ( 112 ) 23 ‐6 ( 10 9 ) 21 .6 ( ) 100 2LO. ( 43 ) n=2 87 .7 ( 213 ) 42 .4 ( 103 ) 37 .0. ( ) n=219 80 .8 ( 177 ) 34 ‐2. 30 .O. 19 .6. 2 5 ‐5 ( 62 ) 21 .4 ( 52 ) 21 .O. 22 .8 ( ) 50 26 ‐0 ( 57 ) 22 .4. ( 9 7 ). 2 6 .3. ( 6 4 ). 15 .I. 6 .6. 13 ‐7. 10 ‐6 49 ( ) 7 ‐8 ( 36 ) 3 .9. おやつの量を決める 食後にうがいをする 手作りのおやつを作る 無. 回. 種 別 保育所 幼稚園. 答. ( 9 0 ). 7 3 ( ). ( 5 1 ). 1 ( 6 ). ( 7 5 ). ( 8 2 ) ( 3 4 ). ( 3 0 ). ( n=1 ) 82 ‐3 ) ( 1 63 39 .9. n=5) 82 .7 ( 210 ) 37 .0. 32 ‐3. 41 .3 ( 105 ) 1 .6. ( 6 4 ). *. 56 ‐1 ( 111 ) 22 .7 ( 45 ) 2 1 .2. 94 ( ). ( 4 ). 23 .7. 26 .0 ( 66 ) 2 5 .2 ( 64 ) 19 .3. ***. 35 .9. 8 .7. **. 8 ‐6. 11 .8. ( 4 2 ) 7 ( 4 ). ( 4 9 ) ( 3 3 ). 定 期 検費 珍の 受 診 経 験 別 受診あり 受診なし 検定 98 ( 24. ( 7 9 ). 37 .4. ( 7 1 ) 7 ( 1 ). ( 2 2 ). ( 1 8 ). ( 1 3 ). 9 .1 ( 18 ) 3 .5. 7 .l ( ) 18 4 .3. 1 ‐3. 0 .4. 2 .3. 1 .0. 2 .0. ( 6 ). ( ) 1. ( ) 5. ( 7 ) ( 2 ). ** P<0 ‐01. ***. ***. 0 ( 3 ). 8 .2 ( 18 ) 2 .3. ( 5 ). *. ( 4 9 ). 7 .4 ( 18 ) 5 .3. * P〈0 .5. 7. おや つ に つ い て. 検定. ( 1 1 ) ( 5 ). *** P<. ‐. 「 おやつを与える時間を 「決めている」 者は全体で32‐9% ( 1 52名) , 決めているが守れないこと 「 が多い」40‐3% ( 1 86名) 124名) であっ た. 時間を決めていない者のう ‐8% ( , 決めていない」26 ちでは 「欲しがるときに与える」 が最も多く46‐8% ( 58名) であり, 次いで 「おやつがあるときに 「 与える」26‐6% ( 33名) 21名) であっ た‐ 種別 でみると, 「思 , 思いついたときに与える」16‐9% ( いついたときに与える」 者は幼稚園24‐2% ( 16名) であり, 保育所8 ‐6% (5名) よりも多かっ た (P<0‐ ) 05 . 性別, 定期検診の受診経験別 では有意差がなかっ た. 1日に与えるおやつの回数は 「2回」4 8‐9% ( 226名) が最も多く, 次いで 「1回」4 0‐0% ( 1 85 「 名) 2% ( 47名) であっ た. 性別でみると, 男児の方が女児よりもおやつの回数が , 3回以上」10. 種別 多かっ た (P<0‐05 ) , 定期検診の受診経験別 では有意差はなかっ た. . 「 1回に与えるおやつの量を 「決めて与えている」 者は全体の58‐ 7% ( 27 1名) , 特に注意してい 「 ない」34 157名) 27名) であり, それぞれの項 ‐0% ( , 子どもが欲しがるだけ与えている」5‐8% ( 目について, 種別, 性別, 定期検診の受診経験別 で有意差はなかっ た. おやつの価値としては 「子 どもの楽しみとして必要」78‐6% ( 36 3名) が最も多く, 次いで 「栄養 「 「 上必要」26 124名) 16名) 1 5名) .8% ( , 欲しがるときに与えるもの」3‐5% ( , 必要ない」3.2% ( 「 の順 であっ た. 種別 でみると, 子どもの楽しみとして必要」の項目では幼稚園の方が保育所よりも 「 多く (P<0‐05 ) ) , 栄養上必要」の項目では保育所の方が幼稚園よりも多かっ た(P<0‐05 . う歯経 「 験歯の保有別 でみると, 栄養上必要」の項目でう歯経験歯のない者の方がう歯経験歯のある者より も多かっ た (P<0‐05 ) . 性別, 定期検診の受診経験別 では有意差はなかっ た.. 285.
(11) . 芝 木 美沙子・砂 田 智 子・宮 本 美由紀. .. V 考 ‘ .. ‐察 - -. ,. 1. 定期検診の受診状況 . 広義 小児歯科におけるう歯の修復や, 各種の保隙装置, 小児義歯などの直接的に行っ た処置や, の唆合誘導, う歯の早期発見, う歯の予防処置な どのためには定期検診は 必須のものと考えられて ) しかし 本調査では定期検診を受診したことのある者は42‐9%, そして, 現在も継続してい いる5 . , 0%であっ た. 受診経験のある者, 現在も継続している者はともに幼稚園に多かっ たこと る者は29‐ から, 幼稚園児の保護者に予防を目的として歯科医院を 来院している者が多いことがわかっ た. そして, 未受診者のうち23‐2%が 「検診があることを知らなかっ た」 と回答していることから, 歯科医院や幼稚園, 保育所において定期検診の存在を周知させるとともに, 意義や必要 生を唱え, 保護者のう歯予防に対する関心を高めるような保健指導を積極的に行っ ていくことが重要かつ効果 的と考えられる. 定期検診を中止した理由として, 「時間をとれない・ 、「子どもが 、いやがる」と答えた者が多く, 定 γ 期検診の必要性・効果を認めなかっ た者は少数であっ たことから, 必要性は認めながらも習慣化さ 9‐4%おり, 定期検診が予防 れていないと考えられる. しかし, 「う歯がなくなっ た」と答えた者が1 ● 未処置う歯があ 「 だ た としてとらえていた う歯がなくな としながら ま J として ではなく治療 っ , , . ・の口腔状態の把握がなされていない ごとが推察された. る者もあり, 子 ども 未受診の理由としては 「幼稚園・保育所で検診がある」 が過半数を占め, 保育所の方が多く挙げ られ, 「行く時間がない」も保育所の方が多かっ た. これらのことより, 保育所児の保護者は歯科医 院に行く時間をとれないため, 子 どもの口腔管理を保育所の歯科 険診に任 せている傾向が強いと考 えられる. - 幼稚園及び保育所で行われる歯科検診は学校保健法施行規則により. 「歯及び口腔の疾病及び異常. の有無は, う歯, 歯周疾患, 不正唆合その他の疾病及び異常について検査する(第1条第10項を準 用)」 と定められている. 一方, 歯科医院での定期検診の目的は, ①現在の生活環境・習慣の把握,. ②現在の生活の問題点の発見及び指導, ③前回の予防指導効果の確認, ④う歯の早期発見, ⑤治療 後の経過観察, ⑥歯周疾患のチェッ ク, ⑦唆合・口腔機能のチェック, ⑧予防処置, - の8項目が挙 6 ) げられている . 前者はスクリーニング方式の検診であるのに対し, 後者は幼児の生活環境・習慣の 把握から始まり, 予防処置までを含める総合的な治療及び予防指導を行うものであるといえる. 幼 児 拶期は, 生活のスタイ ル・子育て意識や習慣の違い, すなわち家庭環境, 地域環境, 社会環境によっ ) て影響を受けており, 通り一遍の指導では効果が上がりにくいと言われており7 ’ 患者の生活に密着 した指導を行うことのできる定期検診はう歯予防に大きな意義があり, 幼稚園・保育所で行う歯科 検診には替え難いものであるといえる. これらのことから保護者に定期検診の 必要性を唱え, 習慣 化を図ることが重要であると思われる.. 2. う歯保有状況 幼児のう歯雁患率は年々低下し, 処置率は高くなる傾向を示している. 平成2年度学校保健統計 調査報告書によると幼稚園児(5歳児)のう歯羅患率は80.4%である. この調査結果と比較すると, 本調査結果のう歯耀患率78 ‐1%はやや低い. しかし, 種別 でみると保育所のう歯耀患率83‐1%は高 率で, 幼稚園児よりも高かっ た. う歯の処置状況については, 平均処置率が69.1%で前述報告書の34 .8%(調査結果より筆者が算 286.
(12) . 幼児のう歯予防に関する研究 (第1報). 出) よりもかなり高率であるといえる. しかし, 種別 でみるとやはり幼稚園児の処置率は77 ‐6%と 保育所児よりも高く, 未処置う歯の平均本数も幼稚園児の方が少なかっ たことから, 幼稚園児の口 腔衛生状態は保育所児よりも良好であると考えられる. また, 定期検診の受診経験別 でみると, 処置率は受診経験がある者が高く, すべて処置済み (処 置率100%)の者も, 受診経験がある者の方が多かっ た‐ さらに, 未処置う歯本数は受診経験がない 者の方が多く, 定期検診を受診したことのある者の方が口腔衛生状態は良好であると考えられる. このことからも, 定期検診を受診することは大変意義のあることだと思われる. 3. う歯治療状況 う歯は自然治癒のない, 放置しておくと増悪する疾患であり, また乳歯のう歯は進行も早く早期 ) 治療の必要性が指摘されている8 . 本調査 では歯科検診で未処置う歯があっ た者の45‐8%が治療を開始中または早期に治療を予定 していたが, 28‐3%の者は治療開始までに1カ月以上の時間を要しており, 早期治療という点から 考えると, あまり好ましい傾向とは言えない. 治療開始までに時間を要する理由としては, 幼稚園 では, まとまっ た休業があるため, 「休みになっ たら一 という者が最も多く, 保育所では 「保護者の 就業しているため, 保護者の都合に 都合がついたら」 という者が最も多かっ た. 保育所では両親力祷 よっ て治療を行っ ており, 未処置う歯のある者が多い一因となっ ていると考えられる. しかし重症 のう歯になっ てからの治療にかかる通院日数, 費用, 子どもの苦痛などを考えると, 早期に治療を 開始することの重要性を指導していくべきと考える‐ う歯の発生はひいては全身疾患の病原巣としての危険性をはらんでいるところにう歯予防の本筋 }はずであるのに 治療の予定がない者が224%もあっ た そ があり, 乳歯・永久歯の区別はない9 , ‐ ‐ 「乳歯なの で生 えかわる」 と回答 した者が の理由と しては, 「軽いう歯 で子 ども が痛 がらない」 , 53.3%と非常に多く, 保護者が乳歯う歯の治療の必要性を充分に認識していないことが反映してい ると考えられる‐ また 「子どもがいやがる」 という理由も多く, 幼児に歯科治療の必要性を正しく 認識させるとともに, 保護者自身も治療の必要性を認識し, 子 どもがいやがっ ても治療に連れて行 く養育態度が望ほ れる. また, 保護者や歯科医師が幼児に恐怖感をもたせない配慮も必要 である. 4. 口腔内清掃状況 0 }といわれている 乳歯萌出期は 生後6カ 歯口清掃は乳歯が生えたときから始めるべき である1 , . 月から2歳4カ月までをさしているが, 本調査では66.5%の保護者が1歳6カ月までに子どもの歯 を磨き始めていたが, 19‐5%はそれ以後に歯磨きを開始していた‐ また, 歯口清掃習慣の形成のた 1 }と指摘されているが 本調査 で1歳6 めには1歳前後から歯ブラシを持たせることが大切である1 , カ月までに, 歯磨きの目的で歯 ブラシを持たせている者は31.4%しかおらず, 歯ロ清掃の必要性が 正しく認識されているとは言い難い‐ 昭和62年度に厚生省が行っ た歯科疾患実態調査によると, 1日 2 回以上歯を磨く割合は54‐7% であるが, 本調査対象児では98.1%の者が2回以上磨いていることから, 刷掃回数においては良好 な状態であり, 歯磨き習慣は定着しているように見受けられる. また歯ロ清掃用具として98‐1%が 子ども用歯ブラシを, さらに18‐4%がデンタルフロスを使用していることから, 適切な清掃用具を 使用 しているといえる. しかし, う歯予防に口腔内清掃が極めて有効 であると指摘されているにも かかわらず, う歯羅患率が高いことは, 幼児の歯磨き方法は 「磨いているが, 磨けていない」 と考 「 えられる. 年齢相応の運動発達段階からすると, 子ども一人では 「磨いている」 -ことと 磨けてい 287.
(13) . 芝 木 美沙子・砂 田 智 子・宮 本 美由紀. 2 ) また 3歳頃には 一人でも磨けるようになる る」ことは一致しないことが多いと言われている1 , , . が, 歯列のすみずみま できれいに磨くことは無理なの で, 母親が磨き直す必要 があるとさ れてい 3 ) 本調査 では 子 どもの歯磨き後に仕上げ磨きをしている保護者が753%と比較的少ない傾向 る1 ‐ , . にあり, 幼稚園よりも保育所に仕上げ磨きをしている者が少なかっ たことは未処置う歯のある者が 4 ) 保育所に多いことの一因と考えられる.乳歯のう歯は子 ども本人よりも親の責任といわれており1 , 歯垢を除去することにより口腔を清潔に保ち, う歯や歯周疾患の発生を予防するという歯磨きの本 当の意 味 目的を保護者に説明することが必要である. また仕上 げ磨きを していない保護者のう ち70‐ 8%が子 ども一 人 ではき れいに磨けて いないと 思っ ていることから, 子どもの清掃技術が不十分なことは認めながらも積極的に改善していこうと する意欲が欠けていることがうかがえる. 歯磨きが終わっ た後口腔内を観察する保護者は81‐4%であっ たが, う歯予防という観点から考え ると, ブラッ シングだけでは落としきれない臼歯部隣接面の歯垢を除去するデンタルフロスなどの 補助清掃用具を常時使用することが望ほ しいと考えられる. さらに, 歯垢顕示剤 (染め出し液, カ ラーテスター) を用いて親子で清掃状態を確認するなど, 効果的に行う必要がある. 歯磨きへの積極性では「時々言わないとしない」 「言わないとしない」という者を併せると69 ‐5% であり, 子どもが進んで歯磨きを実践するためには, 何らかの形で保護者からの言葉かけが必要で あることが示唆された. 特に年少児においてはまだ細かな配慮が必要である. 歯磨きをいやがる時には保護者が磨くほか, 諭す, 言い聞かせる, 音楽やテレビを利用するなど 様々な工夫をしている反面, 怒る, 脅かす, 押え込むな ど強制的に歯磨きをさせる者も少数ではあ るがみられた. 歯磨き指導で大事なことは動機づけ であり, 子どもに歯の健康のありがたさを理解 させ, 適切な指導により自分自身でう歯を予防しようとする意識を育てていくことが大切 である.. 5. 歯磨き習慣形成 歯磨きの習慣は健康にとっ て一つの基本的習慣に位置づけられ, 起床時の洗面, 入浴, 下着の着 5 }は歯 替えな どと一緒に生活のサイクルの一つに数えられるようになっ てきている. また, 飯島ら1 □清掃習慣の形成開始を援助するのに重要な時期は1歳頃であるとしているが, 本調査では 「1歳 前後から歯ブラシを持たせ遊ばせた」 者が7割を超えていた. 「寝る前に必ず磨かせた」 「歯磨きを嫌がる時は怒っ てでも磨かせた」 も高い割合を占め 種別で , 比較すると幼稚園児の保護者に多く, 「幼稚園・保育所の指導を守っ た」保護者は保育所に多かっ た. このことから, 幼稚園児の保護者の方が, 幼児の口腔衛生に高い関心を持ち, 積極的に幼児に働き かけているのに対し, 保育所児の保護者は, 保育所の指導を頼りにするなど消極的な傾向があると 推察された. また, 定期検診の受診経験別にみると, 「寝る前に必ず磨かせた」 「歯磨きを嫌がる時は怒っ てで も磨かせた」と積極的に歯磨きをさせる保護者は受診経験のある者に多くラ 「歯科医院の指導を守っ た」 者も受診経験がある者に多かっ た‐ 平均実行数も受診経験のある者が多く, 定期検診による指 導の効果が表れていると 思われる. このように, 歯磨きを習慣づけるために様々な努力をしている 保護者が多い一方で, 「何もしていな、 い」 者も3.9%おり, それはすべ てう歯経験歯のある者であっ た.. 6 )は 「歯 ブラシを用いて 歯や歯肉を清掃し 歯肉に適当な刺激を与えて 歯磨きについて覚道ら1 , , , 血行を促進して歯と歯周組織との健康を維持する方法であり, そのほかに日常生活で口腔 騎生思想 に関心を持たせる意味も含まれている.」としており, 歯磨きを習慣づけることは, う歯予防のみな 288.
(14) . 幼児のう歯予防に関する研究 (第1報). らず良好な口腔衛生状態を維持することにつながると考えられる. しかしながら, 子 どもの歯磨きに対する意識をみてみると, 声をかけると行うという者が5 6‐3% 7 ) むし歯予防といういう自覚はあまりなく 他人事のように行う子ども をしめるという報告もあり1 , , が多いと思われる. 歯の大切さ, 歯磨きの重要性を認識させ, 自主的に歯磨きを行う習慣をつ ける ためには, 1歳前後からの保護者の働きかけが重要である. 8 )は低年齢児の歯磨きについては母親に対して 正しい歯磨き習慣のしつけ方や積極的 小松原ら1 , にう歯を予防しようとする意識の向上を図る教育が必要であるとしており, 幼児の良好な口腔衛生. 状態をつくるためには, 直接保護者と接触する機会の多い幼稚園・保育所及び歯科医院が重要な役 割を占めると考えられる.. 6. う歯予防の実施状況. う歯予防の実施状況は実施数でみると幼稚園の方が多く実施 しており, 実施内容をみても 「定期 検診を受ける」 「歯にフ ッ素を塗る」などは保育所よりも多く, 幼稚園児の保護者の方がう歯予防に 積極的であることがうかがえた. また, 歯科医院における定期検診の受診経験別にみると受診経験 のある者の方が実施している項目が多かっ た. この背景としては, う歯予防方法のうち多くは歯科 医院で実施・指導しているものであると考えられ, 歯科医院における定期検診は高い効果があると 思われる.. 以上からう歯予防には, 効果的な予防方法の指導を幼稚園・保育所及び歯科医院における定期検 診で行うなど保護者への一層の啓蒙が唾ほ れる. 7. おやつの与え方 おや つとは, 本来3回の食事では補えない栄養を補うのが目的であり, 幼児の場合, 1日2回与 9 ) 幼児にとっておやつは必要なものと考えられている2 0 } えるのが適当という報告もあり1 , . 本調査では, 1日に 「2回一 与える者が48‐9%と最も多く, 次いで 「1回」 が40‐1%, 「3回以 上」 と頻回に与えている者は10‐2%であっ た. 頻回に与えている者はう歯経験歯がある者に多く, う歯は間食の回数に何らかの影響を受けていると考えられる. 1 2 3 } ‐ }が 本調査では 間食を与え 間食摂取の規律性がう歯予防に つながるとする報告が多くある2 , , る時間を「決めている」 (規則的に与えている)者は3 2‐9%, 「決めているが守れない」 「決めていな い」(不規則に与えている)者は併せて6 7‐1%であっ た. う歯経験歯がある者では不規則に与えてい る者が多く, 間食の不規則摂取はう歯の一因になっ ていると推察された. 間食を与える時間を 「決めていない」 者では, 間食を 「欲しがるときに与える」 者が46‐8%と多 く, 次いで「おやつがあるときに与える」 「 思い付いたときに与える」 など, 保護者の認識の甘さが , うかがえた. 種別 でみると 「思い付いたときに与える」 者は幼稚園児の保護者に多く, 保育所で比 較的規則正しい生活を送っ ている保育所児に比べ, 幼稚園児は保護者の暖昧な判断によっ て間食を 与えられている現状がうかがえた. 1回に与える間食の量については, 「決めて与えている」者が58‐7%と多かっ た. これは時間を決 めている者と比較すると高い割合を占め, 保護者は時間よりも量に注意する傾向があるように思わ れる. しかし一方, 「子 どもが欲しがるだけ与えているJ 「特に注意していない」 とする者も4割を 占め, おやつの与え方に対する意識は, 歯磨きに対する意識と比較すると低いと考えられる. 間食を本来の目的である補食としてとらえ, 安全やう歯予防を考慮 して与えている保護者は少な いという現状がうかがえた. これらからう歯予防を考えると, 間食の時間, 回数, その種類につい 289.
(15) . 芝 木 美沙子・砂 田 智 子・宮 本 美由紀. ては保護者の十分 な配慮が唾ほ れる.. W. 結. 誌. 本研究では, 旭川市内の幼稚園児・保育所児の保護者462名を対象に, 幼児の口腔衛生状態や保 護者の口腔衛生意識などについて調査を行い, 次のような結果を得た. ( 1 ) 歯科医院で定期検診を受けたことのある者は42‐9%, そして, 現在も継続している者は29‐0% であり, 種別では幼稚園児に予防を目的として歯科医院を来院している者が多かっ た. ) 歯科医院で定期検診を受けたことのない者は55‐ ( 2 0%であり, その理由として50‐8%が 「幼稚 園・保育所で検診がある」を挙げていた. また, 定期検診があることを知らなかっ た者も23‐2% あっ たことから, 保護者に定期検診の存在を周知させるとともに, . 必要性を唱え, 習慣化を図 ることが重要であると考えられた. 3 ( ) う歯雁患率は78‐1%であり, 平成2年度学校保健統計調査報告書による80‐ 4% (幼稚園5歳・ 児)よりもやや低かっ た. 種別 では, 幼稚園73‐7%, 保育所83.1% であり, 保育所児のう歯雁 患率は幼稚園児よりも高かっ た. ( 4 ) う歯経験歯のある者のうち, すべて処置済みの者は44.3% であり, 種別 では幼稚園児の方が,. 定期検診の受診経験別では受診経験のある者の方が処置状況がよく, 口腔衛生状態は良好で あ っ た.. ( 5 ) う歯の平均処置率は69 4.8%よりも高 ‐1%であり,平成2年度学校保健統計調査報告書による3. 率であった. 種別では幼稚園児の方が, 性別では女児の方が, 定期検診の受診経験別では受診 経験のある者の方が処置率が高かっ た. 6 ( ) 未処置う歯の平均保有本数は2 8本) であり, 種別 では幼稚園児の方が, 定期検診 ‐2本(最高1 の受診経験別 では受診経験のある者の方が少なかっ た. ( 7 ) 歯科検診で未処置う歯があっ た者の45‐ 8%が治療を開始中または早期に治療開始を予定 して いたが, 28‐3%は治療開始までに1カ月以上の時間を要しており, 早期治療の重要性が理解さ れてい ないこと が示 唆さ れた. また224%が治療する予定 がないと しており, そのう ちの 5 3‐3%が乳歯う歯を治療する必要性を十分に認識していなかっ た. ( 8 )9 8‐1%の者が1日に2回以上歯磨きをしており, 刷掃回数においては良好な状態であっ た. ま た歯口清掃用具としては,98.1%が子ども用歯ブラシを, さらに1 8‐ 4%がデンタルフロスを使 用 して い た.. ( 9 )7 5‐3%が子どもの磨いた後に保護者が仕上げ磨きをしていたが, 子ども一人で磨く者も22‐9% あっ た. そして, 子 ども一人で磨いている者のうち7 0‐8%が「子ども一人ではあまりきれいに 磨 け て い な い」 と 答 え て い た.. 回. 子どものう歯予防方法としては, 「スクラ ッ ピン グ法」66‐ 5%, 「フッ素塗布」53.5%, 「シーラ ント」 4 3.3%と, 歯科医院で実施・指導してい るものが上位を占め, これらは定期検診の受診. 経験がある者に多かっ たことから, 歯科医院における定期検診はう歯予防に高い効果があると 思われた. ( 1 1 ) う歯予防のために特に気をつけていることとして84.4%が「歯磨きをする」 を, 次いで38.5% が「口の中を観察する」 を挙げており, 口腔衛生に注意している保護者が多い傾向がみられた. Q 2 )3 2‐9%がおやつを与える時間を決めていたが, 40‐ 3%は決めているが守れず, 26‐8%が時間を 290.
(16) . 幼児のう歯予防に関する研究 (第1報). 決めていなかっ た. 時間を決めていない者 のうち46‐8%が子 ども が欲 しがるときに与えてい た. う歯経験歯の保有別 ではう歯のある者に不規則に与えている者が多く, 間食の不規則摂取 はう歯の一因となっ ていることが推察された. 以上のことから, 幼児のう歯予防は, 保護者, 特に母親の歯禾羽雰 を健活動 への認識と協力, および 保護者自身の歯科保健活動の実践が重要な要素 であり, 日常生活の中で子どもとともに実践される べき であることが示唆された. 同時に, 幼稚園・保育所では, 子どもの歯磨き行動の日常的な指導のみならず, 保護者を対象と して正しい歯磨き習慣のしつけ方や, 積極的にう歯を予防しようとする意識の向上を図る歯禾射呆健 指導を行うなど, 保護者への啓蒙が重要かつ効果的であると考えられる‐ また, 歯科医院における定期検診がう歯予防に大きな役割を果たしていると考えら れるため 保 , 護者に定期検診の存在を周知させ るとともに, 必要性を唱え, 習慣化を図ることが重要な要素 であ ると思われる. 今回調査を行っ た幼稚園・保育所 では, いずれも食後に歯磨きを行っ ており, また, 歯について の一般的な知識や歯磨きの方法についての保健指導を行うな ど, 積極的にう歯予防に取り組んでい る現状がうかがえた. これは望ましい傾向であり, 今後さらに充実されて行く ことが望ほ れる ‐ 一方, 保育所 児の口腔衛生状態, 処置状況は, ともに幼稚園児よりも良好であるとは 言い難い . これは, 保育所児の保護者は職に就いているため, 子どもの口腔内を観察したり, 歯科医院へ連れ て行く時間がなかなかとれないことが一 因になっ ていると考えられる しかし, このような現状に . 甘ん じ, 保育所の指導に依 存するだけでは根本的な解決にはならないため, 保護者自身が 子ども , の口腔衛生状態を改善する意欲を持つことが必要である. さらに, これを援助する歯科保健活動を , 保育所が中心となっ て積極的に実践していくことが重要であろう . 本論文の要旨は第27回北海道学校保健学会総会 (平成4年10月, 旭川市) において発表した . 稿を終えるにあたり, 貴重な資料を提供して下さいました高橋晃久先生 (旭川歯科学院専 門学校 長) をはじめ, お忙しい中調査にご協力下さいました各幼稚園・保育所の諸先生 保母の皆様 な , , らびに保護者の皆様に心より御礼申し上げます.. 皿. 引 用 文 献 1) 深田英朗:こどもの歯 [小児歯科学] 34一140 85 , からだの科学 増刊3, 1 , 19 2) 泊惇他:鹿児島市における学童とその保護者の鰯歯予防に関する研究 学校保健研究, 25( 4 ) 3-1 91 8 3 , 18 , 19 3) 押見悠子:北海道地域における口腔衛生に関する意識調査, 学校保健研究 2 ) 1( 3 1 4 1 一 1 4 9 1 9 7 9 , , 4) 小松原紀子他:幼児のう歯予防に関する研究-- 親の意識とこ どもの行動からの影響-- 6 ) ,小児保健研究 40( , 503- ‐509 , 1981. 5) 全国歯科衛生士教育協議会編:歯科衛生士教本 小児歯科, 医歯薬出版, 14 4 9 84 ,1 6) 高尾由美:定期診査について, デンタルハイジーン 9( 4 ) 3 5 1 1 9 8 9 , , 7) 増沢公美子他:幼児の発育発達状態と母親の意識--1 1 3歳児健診表から-- 5( ) 1 , 日本歯科衛生士会会誌 1 , 103-109 , 1987. 8) 高橋一夫:むし歯予防とその指導, 学校保健研究 21( 8 ) 67-37 2 97 9 ,3 ,1 9) 前掲書 8) 10 ) 全国歯科衛生士教育協議会編:歯科『衛生士教本 口腔衛生, 医歯薬出版 1 84 , 46 , 19 11 ) 飯島洋一:乳歯ウ蝕有病状況と母親の養育行動等の関係について, 小児保健研究 39( 1 ) 98 0 , 25一31 ,1 ) 前掲書 1 12 1 ) 291.
(17) . 芝 木 美沙子・砂 田 智 子・宮 本 美由紀 980 7 ) 1 3 ) 小西浩二:むし歯の原因とその予防, 健康教室 31( ,1 , 24‐31 7 9 81 2 ) 0( 4 ) 大月良子:地域の養護教諭が協力して始めた事後指導, 健 1 1 ,1 , 24一2 前掲書 1 1 ) ) 1 5 24 9 84 3 むし歯の予防と治療, ぎょうせい, 1 ) 党道幸男他:ヘルスライブラリー1 1 6 ,1 7回日本看護学会集録 ) 石井享子・飯田澄美子:幼児の歯科衛生習慣の実態調査 --親の意識と態度の影響, 第1 17 1 9 8 小児看護, 11一13 6 , 18 ) 前掲書 4) I D ) 井上さゆり他:乳幼児のう歯予防に対する母親の養育態度とう歯羅患率との関係, 福岡看専校看研論集( 19 ,1‐9 , 1988. 9 1 86 ) 4一20 ) 米山京子他:幼児における食生活とう歯り患との関連, 小児保健研究 45( 20 ,1 ,1 ) 前掲 4) 21 ) 22 ) 前掲 1 1 1 ) 5 984 23 ) 五十里一秋他:東京都杉並区におけるう触り患推移に関する研究, 小児保健研究 43( ,1 , 39・4 * 本学助手 旭川分校) ( **旭川 分 校 看護 学 講座) (. 2 29.
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