スキー回転技術の新しい指導法
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(2) . l Vo ,24ゞ No .2. lof Hokka f Educa IC) ido Univer i i i Jouma t t t s onl on(Sec yo. January l974. スキ ー回転技術の新しい指導法 林. 栗. 薫. 北海道教育大学岩見沢分校体育研究室. ing Turn Technique de N【 f Ski New Gui thod o e Kaoru KURIBAYAS 3 】 1 i i ido Univer I Educa ion Laborat t t Phys i t s on zawa Branch ory ca y of Educa , Hokka ,lwami. Sum mary ’i ing; however ing ski i t Doing ”Pa l l l c sh for everybody Pract s the 云nal wi ra e -Turn’ ,i. i i伍cu1 ckly tfor beginners to acquire the para11e1 turn technique qu seems very d ・. Though the. ing o fsomesteps,such as pflugbogen-Stemm‐Schwung‐ i ional method of guidance consi st t t grada h l d b fthose turning techniques has not been so closely lel Paral ‐Schwung , has een emp oye , eac o cal system. related one to another as to compose a techni エn t h i s Paper, a new guide method is proposed,in which the.Pflugbogen is regarded as l i hi h b i t ssystemーatizing these techniques so thattheabi t e as s methodi c turning technique y , and t. l i i 1ugbogen immediate1y 1eads to theab ty to do steーnm‐Schwung,then this immediately to do Pf bi l l i ty to do Parallel‐Schwung. eads to the a は. し. が. き. l ) 技 法 に して も, あ る い は 近 代 技術 と して の プル ー ク ・ ボ ー ゲ ン emark 古 典 的 な テ レマ ー ク (Te. ) に して も, ス キ ー が タ ー ンを 起 こ す た め lugbogen emm‐Schwung ) や シ ュ テ ム・シ ュ ヴ ソク (St (Pf ) と して い る こ と に つ い て は 既 に に は, 回 転 外 側 ス キ ー のイ ンサイ ド・エ ッ ジを 主 た る 原 動 力註1 , ,. 本学紀要. l Vo . 1 の 「ス キ ー 回 転 技 術 の 系 譜」 で 述 べ た. .23 , No. こ の こ と は, シ ュ テ ム 技術 で あ れ, パ ラ レル 技 術 で あ れ, そ の 原 理 は 全 く 同 一 で あ る べ き で, シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク の 原 型 は, 最 初 の ス キ ー の 向 き (斜 滑 降) に お け る エ ッ ジ ン グの 状 態 か ら, 先 ず 外. 側 ス キ ー の エ ッ ジ ン グを 切 り 換 え, 次 い で 内 側 ス キ ー の エ ッ ジ ン グを 切 り 換 え る こ と 即 ち片 ス キ ー l l l ra e ‐ ず つ 交 互 に エ ッ ジ ン グの 切 り 換 え を す る こ と で あ り, こ れ に 対 して パ ラ レル ・ シ ュ ヴ ンク (Pa. Schwung ) は, 最 初 の ス キ ー の 向 き (斜 滑 降) に お け る エ ッ ジ ン グの 状 態 か ら, 両 ス キ ー の エ ッ ジ ン グを 同 時 に 切 り 換 え て タ ー ンを す る こ と で あ る. か よ う に, シ ュ テ ム 技 術 に お け る エ ッ ジ ソ ブ切 り 換 え が 片 ス キ ー ず つ 交 互 で あ る の に 対 して, パ. ラレル技術 のそれは両スキーが同時であることか ら, 両者の技術は全く異質なものである, という のが, 最近までの一般的な定説であった, ) ス キ ー の タ ー ン が 行 な わ れ る に は, こ の 原 動 力 が 生 か さ れ る た め に, 慣 性 や ス キー 自 体 の フ レク シ ビリ ティ 註1 ある い は ス キー の サ イ ド・ カ ー ブな どが, そ の要 因と な っ て い る こ と は いう ま で も な い.. (48).
(3) . 北海道教育大学紀要 (第2部 C). 24巻 第2号 第2. 昭和49年1月. しか る に, 日 本 を は じめ と して ほ と ん どの 国 々 で は, ス キ ー の 初 心 者 指 導 の 段 階 的 方 法 と して,. シ ュ テ ム 技術 か ら導 入 す る の が 現 実 で あ る こ と を 考 え る と ‐シ ュ テ ム 技 術 と パ ラ レル 技 術 の 間 に,. 技術体系的に一貫性をもった, 効率的な指導法の確立こそ が望まれるのである. 従来の指導法を振 り返 っ て み る に, 形 の 上 で は, プル ー ク ・ ボ ー ゲ ン- - シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク - - パ ラ レル ・ シ ュ ヴ ソク の 系 統 を 追 っ て は い る も の の, こ れ ら三 者 の動 作 要 素 に 間 隙 が なく パ ラ レル ・ シ ュ ヴ ソク に. 移 行 さ せ る と い う の で は なく て, プル ー ク ・ ボ ー ゲ ンや シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク の 練 習 で, ス キ ー の . 異 質 の パ ラ レル ・ シ ュ ヴ ソク に 到 達 した も の で あ る さ れ ば こ そ 原 型 バ ラ ンス に 慣 れ る に つ れ, , . に 忠 実 な シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ンク ご慣 れ 切 っ た 者 に は, 真 の パ ラ レル ・ シ ュ ヴ ソク ヘ の 移 行 に 際 して. 大 き な 障 害 に な る, と 説 く 者 さ え あ る 程 で あ っ て, こ れ は, シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ンク の 方 法 を も っ て して は, 両 ス キ ー 同 時 の エ ッ ジ ン グ切 り 換 え が 困 難 で あ る こ と を 指 摘 して い る の で あ る が, シ ュ テ. ム ・ シ ュ ヴ ソク の 原 型 と み る, 踏み 換 え 動 作 (二 段 モ ー シ ョ ン) の み を シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ンク の す. べてと決めつけるな らば, その主張の大部分を肯定せ ざるを得ない.. 本 稿 に お い て は, 初 心 者 を して, 如 何 に して 速 や か に パ ラ レル ・ シ ュ ヴ ソク に 到 達 さ せ る か と い うこ と を 目 途 と して, プル ーク ・ ボ ー ゲ ンと シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク に ポイ ン トを 置 き, 実 験 的 な 裏. 付け に よ っ て, 独 自 の 新 しい 指 導 法 を 述 べ る こ と に す る. 基. 礎. 回. 転. im) を 昨 シー ズ ンま で 長 年 に 亘 っ て 勤 め, オ ー ス トリ ア の 国 立 ス キ ー 学校 長 (Bundes Sport He. f fan Kru オ ース トリ ア・ ス キ ー 技 術 の 理 論 的 総 師 で あ っ た, ク ル ッ ケ ソ ハ ウ ザ ー 教 授 (Pro e ‐ . St. Schwung ) は, シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク を も っ て 基 礎 回 転 (Grund ) と し, パ ラ レル ・ シ ckenhauser ‐ ュ ヴ ンク ヘ の ア プ ロ ー チ と して い る が, 筆 者 は, そ れ を 一 段 下 げ て, プ ル ー ク ・ボ ー ゲ ンを も っ て. 基礎回転とする立場をとることにした, 1 . 新 しい指導法. タ ー ンを 行 な お う と す る に は, フ ォー ル ・ ライ ンに 対 して 何 程 か の 「迎 え角」 を 作 り, そ の ス キ ー のイ ンサイ ド・ エ ッ ジ に よ っ て, 側 方 か らの 抗 力 を 求 め な け れ ば な らな い の であ る が, し か ら. ば, 内スキーに対しては如何なる任務を課す べきであろうか, という点については, 従来それが究 明されることもないままに, 単に 「慣れ」 にまかせて来たのが,実状というも敢えて過言ではない. 舷に報告する新しい指導法は, このように, 余りにも従来無関心過ぎた, 「内スキーの処理」 を特 徴とするものである,. 2 . 従来の 「内スキーの処理」 について 「内スキーの合理的な処理」 による新しい指導法を述べる前に, 従来の 「内スキーの 処理」 を 引. き合いに持ち出さなければならない. 1 ) (. プル ー ク ・ ポ. ゲソ. フ ォー ル ・ ライ ンを 斜 め に 構 え た プ ル ー ク で 滑 り 出 し, タ ー ンを す る に は, 専 ら原 動 力 と な る,. 回転外側スキーのイ ンサイ ド・エッ ジに頼 って, その極端な場合には, 外側スキーにほとんど荷重 したり, 外側スキーのテールを押し出 してター ン角度を深めることのみに重点を置き, 回転内側ス キ ー に つ い て は, 最初 の エ ッ ジ ン グそ の ま ま で は タ ー ンの 妨 げ と な る の で, こ れ を 幾 分 緩 め る 程 度. 2 ) の配慮はするけれども, これ以上に, 積極的な機能を要求することはなか った.註. ) プルーク・ボーゲンを 「初心者が初めて, 左右の連続回転を身につける一番やさしい方法」 と, 大まかに押 註2 えた 場 合 に は, 舷 で 述 べ た旧 来 の技 法 は, そ れ な り に 存 在 価値 が ある こと な の で, こ の こ と を 否 定 す る こと は し な い.. (49).
(4) . Vol .24 , No .2. 2 ( ). I Qf Hokka ido Uni Journa i i IC) ty of Educa i s t t ver on(Sec onl. January l974. シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク. 斜滑降 (要すれば小さな山回りを して) か ら, ター ンをするには, 専ら原動力となる回転外側ス. キ ー の テ ー ル を 押 し出 してイ ンサイ ド・ エ ッ ジ ン グ に 切 り 換 え て 内 ス キ ー の 「引 き つ け」 を 行 な う. も の で あ っ て, プ ル ー ク ・ ボ ー ゲ ンと シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ンク の 間 に, 一 体 感 を 持 つ こ と は な か っ た, ま して や, パ ラ レル ・ シ ュ ヴ ンク と の 関 係 に お い て も 同 様 で あ っ て, こ の よ うな シ ュ テ ム ・ シ. )か らは 技術 の 筋 道 が 通 り しか も 効 率 的 な パ ラ レル ・ シ ヴ ンク ヘ の 道 は 望 ュ ヴ ンク 技 法註3 ュ , , , , み 得 べ く も な か っ た.. 3 . 「内スキーの合理的な処理」 について 1 先に 「 . 新しい指導法」 で触れたように, 積極的な 「内スキーの合理的な処理」 を も っ て, 新 しい指導法の確立を提唱 したのであるが, そのための動作と して, 「屈膝によるエ ッ ジング」 お よ び 「膝 お よ び 鍾 に よ り ス キ ー を 回 す こ と」 が, キ ー ポイ ン トと して 把 握 さ れ な け れ ばな らな い . 1 ( ) 屈 膝 に よ るエ ッ ジ ン グ. お よ そ, エ ッ ジ ン グを 緩 め る た め の エ ッ ジ ン グ・ テ ク ニ ッ ク と して は, 屈 膝 法 (沈 み こ み) と 伸. )があげられる 4 膝法 (伸び上がり) の二技法註 .. フ ォー ル ・ ライ ンに 対 して 斜 め の 位 置 に あ る ス キ ー (山 側 エ ッ ジ ン グ) の, エ ッ ジ ン グを 緩 め よ. うとすれば, 瞬間的には伸膝法 (伸び上がり) でもその目的は達せ られるのであるけれども, タイ. ミ ン グを 持 続 して エ ッ ジ ン グの コ ン トロ ー ル を 安 定 させ, 且 身 体 の バ ラ ンス を 保 つ た め に は, こ の. 技法よりは屈膝法 (沈みこみ) が遥かにす ぐれている. そもそも, エッ ジングを緩めようとするには, スキーの上にある下肢特に下腿部を谷側に傾斜さ. せることが絶対的要件となる. 山側エ ッ ジングを利かすため山側に外れている膝を, 反対の谷側 に 外すこと即ち腔を谷側に傾けない限り, エ ッ ジングの 緩みは起こり得ない. この場合, ごく自然な. 動作と して膝を谷側に外そう (腔を谷側に傾けること) とすれば, その膝は曲がるはずである. し かも, このように屈膝の動作に伴って膝を谷側に外すことにより, バ ラ ンスの安定上から, 腰も谷 側へ移動することになるので, 下肢全体について見ると, 一直線ではなく膝の部分で折線ではあり ながら, 最初の位置に比較して傾斜を示している.. i ) 重量が大であること, ( i i 力学的に, 物体の坐りがより安定であることの条件と して, ( ) 重心 i i i が低いこと, ( ) 基底面が広いこと, があげ られるが, 写真で示すように,伸膝法と屈膝法とでは, バ ラ ンス の 安 定 圏 に お い て, こ の 両 者 間 に 格 段 の 差 異 が あ る の を 知 る こ と が で きる 即 ち ( )に . , i i i i i i つ い て は, 両 者 が 共 通 して い る の で 薮 で は 無 視 す る こ と と し, ( ) および ( ) に つ い て 見 る と,. 屈膝法においてはこの二条件が, 伸膝法に比較して遥かに勝 っている. 屈膝法では, 伸膝法に対し て, 重心がより低くなることは極めて明瞭であり, 更に, 膝を曲げることにより腰の移動も自然に 行なわれるので, 睡あるいは下肢全体 (折線の状態で) を傾斜させることが容易になることは, と りも直さず, 基底面が伸膝係の場合に比較してより広くなることであり, しかも, この鰹あるいは. 下肢の傾斜こそは, エ ッ ジングを緩めたりあるいは切り換えるための, 不可欠な条件となるもので あ る.. 従 って, 薮に提唱する新しい指導法では, 夕 ンのきっかけとして, 先ず伸び上がって (伸膝) エッ ジングを緩め, エ ッ ジングの切り換えが進むにつれて, バ ランスの安定上屈膝となるような従 2 ) 本学紀要 VOI 註3 ) シ ュ テ ム・ ク リ ス チ ャ ニ .23 .1 「ス キ ー回 転 技 術 の 系 譜」 p , No .41 第 1 表 お よ び p .43(. ア で 述 べ た よ う に, 前 述 の プ ルー ク・ ボ ー ゲン と 同 様, こ の技 法 の持 つ, そ れ な り の 存 在 理由 を否 定 す る も の で は な い. 1 註4 ) 本学紀要 VOI )「谷 回 り 回転 にお け .23 .1 「ス キー 回 転 技 術 の 系譜」 p , No .45第 2 表 お よ び p .45~p .46(. る二技法」 参照,. (50).
(5) . 部 北海道教育大学紀要 (第2部 C) お伴. き. 凄も. 蒋 ・. 1 --. 窄. 図1 伸膝法と屈膝法の比較 上段 A・B・C は伸膝法で, A は始めの姿勢 下段 A′・B′・C′ は屈膝法で, A′は始めの姿勢 C・C′ は安定圏の限度で, 将に右足が離れようとしている,. i E --. 来の方法によらず, きっかけにあたって, 既に屈膝 (沈みこみ) 動作を行なうのが特徴である, 2 ( ) 膝 お よ び瞳 によ りス キ ー を回 す こ と. 従 来 の 技 法 で は, 例 え ば, シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク に お け る 内 側 ス キ ー の 処 理 法 と して, ト ッ プ・ ベ ソ ドを 支 点 に して, テ ール を 外 側 ス キ に 引 き つけ た も の で あ る, 径 ハ ず r m己-キ ( 肝ルァト ” 群 南 々L佃”ス キ ー の ス 稲 タ ー ンの 古 ′ ハ十 こ ~’ : 二ソ / \【 :J1C 三 」 *し均 す:/ 、ソタ ー ★を、決 め る 選 い 干 で あ っ たわ け で あ 三『 ^ ワ ゆ か り, ハ フ レル . ツ ュ - 同性 - . L y に お け る, 両 ス キ ー の 同 時操 作 に は 結 び つ か な い 欠 点 を 持 っ て い た. 々 我 々 が, 初 心者 指 導 に お い て 最 も 苦 心 さ せ られ た の は, こ の 「内 ス. キ ー の 処 理」 で あ っ て, 例 え ば, シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク の 完 成 が, 内. ス キ ー の 抜 重 と 引 き つ け に よ り 外 ス キ ー に 揃 え る こ と, に 焦 点 を 絞 っ て 行 な わ れ た た め, そ の 抜 重 と 引 き つ け 動 作 が 過 剰 と な っ て, 引 き つ け ス キ ー (内 ス キ ー) が 外ス キ ー の テ ー ル に 乗 り 上 げ, 苦 しん で い る 図2 内スキーの引つけ. 場 面 を 如 何 に 多く 見 た こ と で あ ろ う, こ の 指 導 法 を と る 以 上 は, 到 底.
(6) . 1 VO ,24 .2 , No. lof Hokkado i Un iver f Educat journa i ion(Sec ty o i IC) s t onl. January l974. プノレー ク ・ ボ ー ゲ ン---・ シ ュ テ ム ・、 シュ. ヴ ソク - - パ ラ レル ・ シ ュ ヴ ソク の 関 係. に立 って, 真の技術体系化を図ることは で き な い,. さ て, 新 しい 指 導 法 に お け る 「内 ス キ. ーの合理的な処理」 の特徴のひとつとし て, 「膝 お よ び 瞳 に よ り ス キ ト を 回 す こ と」 に つ い て, そ の 動 作 を 述 べ る こ と に す る,. 写真は, プルーク姿勢から, 回転内側 の膝の操作 (膝を曲げて谷 側に倒す) で エ ッ ジングを緩めつつ受動的に深まる外 側 下 肢 の 傾 斜 に よ っ て, イ ンサイ ド・ エ. ッ ジ ン グを 働 か せ る も の(図 3)と, シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ンク の 場 合 に, 回 転 外 側 の. 下肢を傾斜させてエ ッ ジングを捉える方 法として,二通りあること(図4)を示す. --外側スキーを外側にずらすことによ って, 外脚を傾斜させる方法 (従来のシ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク 技 法) と, 内 側 ス キ ー を 谷 側 に・ず らす こ と に よ っ て, 受 動 的. に外脚を傾斜させる方法とであるが, こ の 後者 にあ た る シ ュ テ ム ’ シ ュ ヴ ンク の. 技 法 は, 図 3 で 示 した プル ー ク ・ ボ ー ゲ. ンと共通して, 両脚を谷側 に傾斜させる (内脚の傾斜は外脚より小さいが) こと. で あ り, こ の こ と が, パ ラ レル ・ シ ュ ヴ. ンクにおいて, 両脚が同時に谷側に傾斜 する動作と結びつくのである. こ の よ う に, プル ー ク ・ ボ ー ゲ ンや シ テ ュ ム ・ シ ュ ヴ ンク に お け る 回 転 の き っ. かけとして, 膝を曲げて谷 側(回転内側) へ幾分傾ける動作は, 同時に内く るぶし の方向 (回転外側) に対 して, 瞳にひね り即ち回転の力を与える こと に な る の で, この力を利用 し, 土踏まずを 図3 Pfl ugbogen の, 内脚 の傾斜と外脚の傾斜の. 同調. 図4 外脚の傾斜を作る 二法. t - pivot. ing i nt と して, 積 極 的 に 爪 先 と 瞳 を ‐po. 相反する方向に偶力となるように,足(ス キ ←) を 回 転 さ せ る の で あ る. こ う す る. ことにより, 従来の外側スキーのみが回転の主役であ った技法に比較して, 内スキーのトッ プも著 しく積極的にター ンの方向性を誘導する立場が与えられた. しかしなが ら, ター ンの方向性を握っ (52).
(7) . 4抑 第2. 北海道教育大学紀要 (第2部 C). 第2号. 昭和49年1月. て い る も の は, 力 学 的 に は, 外 ス キ ー の イ ン サ イ ド・ エ ッ ジ ン グで あ る. そ こ で 内 ス キ ー と して は ,. 従来の如く, 消極的に外スキーに従属するのではな く て, む しろ 積 極 的 に, イ ニ シア チ ブ を と ろ く らい. の気構えで, 外スキーに同調するの でなければなら ない. 只外見的には, 従来の引きつけ によるシュ テ ム ・ シ ュ ヴ ンク 技法 は, 動 作 が 大 き く 動 的 で, 仮 に. 図5 膝と足の. 作用. 図6 足 (スキー) の回転. 之を男性的・躍動的とでも表現するな らば, 戯 に述 べ た新しい指導法では, 動作が比較的に小さく 滑 ら. かで, 仮にこれを女性的・流動的と でもいうことが. で き よ う. そ れ に も か か わ らず, 二 段 動 作 で あ る か, 両 脚 が 同 時 同 調 で あ る か によ っ て, パ ラ レル. シ ュ ヴ ソク に 結 び つ く か 否 か の 決 め 手 に な る こ と は, 前 述 の 通 り で あ る. 4 . シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ンク の 概 念 規 定. こ の よ う な 指 導 法 を 打 ち立 て た 根 拠 と して, シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク の 性 格 を, 舷 に 定 義 づ け る 必 要 に 迫 られ た. (シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク に, は 各 種 の 技法 が あ る こ と を 疎 外 す る も の で は な い ) . 1 ( ) こ の シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク は, パ ラ レル ・ シ ュ ヴソク に 移 行 さ せ る こ と が ね ら い で あ る か ら, シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴソク に は, 「完 成 型」 , あ る い は 「洗 練型」 と い う も の を 考え る 必 要 が な い. 従 っ て, ス キ ー を 密 着 させ る こ と に 神 経 を 使 うこ と な く, 両 ス キ ー の 間 を 僅 か に 開 い た 自 然 な 開 ,. 脚の滑りとする, 3 ( ) プル ー ク ・ ボ ー ゲ ンと は, 全 く 不 雛 一 体 の 関 係 に あ り, 「内 脚 の 膝 お よ び 陣 に よ り ス キ ー を. 回す こ と」 に お け る, 動 作 の 大 小 が 違 う だ け で あ る, 即 ち, プル ー ク ・ ボ ー ゲ ン に は 内 ス キ ー の , エ ッ ジ ン グ切 り 換 え が 不 要 であ り, シ ュ テ ム ・ シ ュ ヴ ソク に あ っ て は, 内 ス キ ー の エ ッ ジ ン グ切 り. 換えが必要であることか ら, それに見合うだけの内脚の傾斜と, 鍾をひねれば (回転) よいわけで あるが, 何れの場合も, 両脚とも谷側への傾斜に同調する点に共通性がある. む. す. び. l Pf Schwung へ の 移 行 は 極 め て ugbogen を 基 礎 回 転 と す る 新 しい 指 導 法 に 拠 っ た の で, St emm‐ l l 容 易 で, 更 に, Pa ral e ‐Schwung への道は近く さしたる抵抗もなく到達することが できた lugboge 1. Pf I I. ,. .. フ ォ ー ル ・ ライ ン を斜 め に 構 え た プ ル ー ク (内 脚 の膝 は 外 脚 の 膝 よ り も や や 深 く 曲 が る) で 滑 り. 出 し, 谷側スキーのエッ ジングを緩めて横滑りをさせながら (屈膝と歴を傾ける作用で) 内 脚 の , 2 瞳 で 内 ス キ ー を 回 しこ む (p ) 膝 お よ び 腫 に よ り ス キ ー を 回 す こ と, を 参 照) こ の .51~p .53 ( . 内 ス キ ー を 回 しな が らの 落 下 運 動 と, 外 ス キ ー の エ ッ ジ ン グ効 果 と が 同調 して 両 ス キ 【 は 回 転 を ,. 深めて進む, 膝を内側に倒す度合と瞳をひねる大きさは, 内スキーの平踏まで必要と しない , 2 ‐Schwung , Stemn・. 斜滑降 (要すれば小さな山回りをして) から, 内スキーを谷側にずらすことによ って (膝を曲げ l lugborgen の 過程 と して そ の 動 膝を谷側に傾ける) ugborgen の 形 に な っ た ら, あ と は, Pf , Pf , 作 を 一層 続 続 して 強 化 す る だ け で よ い, 即 ち, 内 ス キ ー の エ ッ ジ ン グ切 り 換 え と 両 ス キ ー を 平 行 ,. に す る こ と が 要 求 さ れ て い る の で, 膝 の 傾 斜 と 鍾 の ひ ね り を増 強 し, 外 ス キ ー の エ ッ ジ ン グと 同 調 l さ せ る の で あ る, こ の よ う に, Pf ugborgen と Stem m‐Schwung は 全 く 一 体 的 で あ っ て, St emm‐ (53).
(8) . l Vo .24 .2 , No. IC) f Hokka f Educa i ido Uni i i joumalo t t t ver s on(Sec onl yo. . 1 . ‘ . . ; ◆ ・ 場′ : ・ ● 、 . .. January l974. ’ ● ‘ ● ’ ; ; ◆ : }. 図 7 St em mschwung か ら l l l Para e -Schwung への. 移行 テ【ル開きの角度を徐々に小さ くする 両脚の内傾を同調させる Schwung. への移行は極めてスムーズにできた.. l 3 el ‐Schwung . Paral. (54).
(9) . 第24巻 第2号. 北海道教育大学紀要 (第2部 C). 昭和 49年1月. lug St Schwung に 習 熟 す る 過 程 の 中 で, 斜 滑 降 か ら内 ス キ ー を 谷 側 に ず らす 動 作 即 ち Pf ‐ emm‐. borgen の テ ー ル 開 き の 角 度 を, 徐々 に 小 さ く す る 練習 に 導 く, 最 終 的 に は, ほ と ん ど テ ー ル 開 き emm‐Schwung と全く同じに, 内脚 の 目 立 た な い - - 平 行 的 に ま で 高 め て い く よ う に す れ ば, 2 ,St の 膝 の 傾 斜 と 瞳 の ひ ね り が, 外 脚 の 傾 斜 と 同 調 す る こ と に よ っ て, も は や, そ こ に は Schwung が あ っ た .. l l l Pa e ra ‐. 筆者の30年に及ぶスキーの指導の結果, 試行錯誤を数多く重ねた末辿り着いたもので, 多 く の 子供たちや本学学生を対象に実験し, 如何にも進歩 が著 しいことを確かめ, 自信を深めることがで き た,. 終りに, この研究のために, 種々ご助言をいた だいた諏訪助教授, 実験のために ご協力賜わった 北河・古川・中島の三教官, 特に写真撮影のためには少なからず ご迷惑をおかげした中島教官に対 して, 心から感謝の意を捧げる.. (55).
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