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幼児の「攻撃的態度特性」に関する研究:保護者の乳幼児期における触れ合いの影響を中心に

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Academic year: 2021

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(1)   幼児の『攻撃的態度特性」に関する研究. 保護者の乳幼児期における触れ合いの影響を中心に_. 専  攻  教科・領域教育学専攻. コース 生活・健康系     学籍番号  M0 6 2 9 7A     氏  名  河  合  美  保. 1.目 的  子どもにとっては、幼稚園が、初めての社会生活の場 となる。その中で子ども達は、様々な経験をし、将来の 生きる基礎を培っていく。園での集団生活は、家庭での 保護者との安定した関係があってこそ成り立つ。しかし、. 近年の幼児の姿を見ていると、攻撃的な行動、言葉での 暴力、友達と関わることができないなどの姿が多く見ら れるようになったと感じる。この様な背景には、乳幼児 期の保護者との身体接触的な関わりの変化が、影響して.  ①子どものよく遊ぶ遊びを自由記述  ②保護者自身の子どもの頃の遊びを自由記述  ③昔と今の子どもの遊び・生活の違いについて思うこ と(自由記述).  ④子どもの成長への願い(自由記述)  ⑤その他(自由記述). 5)集計処理方法  上記について、以下のように集計処理を行った。   (1)(2)について、単純集計し、平均を求めた。   (3)は、点数化し、平均と標準偏差を求めた。   (4)は、回答を傾向別に分け、集計・考察をした。. いるのではないだろうかと考えた。.  本研究では、乳幼児期の保護者との身体的接触と遊び の観点と幼児の行動特性の関係を検討することを目的と. 3.結果と考察 1)子どもの養育環境. した。. (1)家族構成(人数・兄弟姉妹). 2.方法.  家族構成と行動特性の関係を見ると、攻撃児男子では、. 1)対象:幼稚園2園 年中児146名を対象とした。 2)期問と方法  平成19年12月に著者の作成したアンケート調査用 紙を保護者宛に子どもを介して配布・回収した。その結 果、有効回答数は、107名(男子:59、女子:48)で、. 5人以上の家族が21.1%と多く、孤立児は、1O.O%と小. 机噸向が見られた。(普通児:13.3%) 女子は、5人 以上が、攻撃児で16.7%、孤立児で14.3%見られ、孤立 児より多い傾向が認められた。(普通児:23.3%).  攻撃児には、兄姉の釧傾向が認められた。一方、孤 立児男子に弟妹が多く、女子に兄姉の多川頃向が見られ. 回収率75.4%であった。 3)対象児の行動特性の分類. た。. (2)主たる養育者について.  対象園児一人ひとりを遊びの傾向、対人関係等から、. 著者が、保育担任と共に、行動特性傾向別3群に分類し た。それぞれ攻撃的傾向児(30名 男20・女:1O)・普 通児(63男:30・女:33)・孤立的傾向児(14男:9・ 女:5)と名付けた。.  男子の孤立児・男女攻撃児共に、母親が多かった。(孤. 立児:80.O% 攻撃児:100%) 一方、女子では、孤 立児に母が主たる養育者になっているものが少なかった。 (孤立児:40.0%). 4)アンケート調査用紙の内容と回収方法 (1)子どもの養育環境に関する質問に対し、自由記入 いただいた。. (2)子どもの生活習慣に関する質問に対し、選択及び 自由記入いただいた。. 2)生活習慣について (1)起床・就寝、平均鰯民時間、添寝について  孤立児は、就寝・起床時間は、対象児の平均より遅い 傾向にあった。この傾向は特に男子に、顕著に認められ た。これに対して、攻撃児は、早寝早起き剛頃向が認め. (3)乳幼児期の身体接触について. られた。(就寝21時まで:普通児:73.O%、孤立児:34.5%). ①保護者からの子どもに対する接し方・行動を1O項目. (起床:7時まで:普通児:54.7%、攻撃児:60.O%). 設定し5段階評価で記入いただいた。.  添寝は、孤立児に多く認められた。(孤立児:98.3%、. ②子どもから保護者に対する接し方・行動を7項目設定. 普通児:85.7%、攻撃児:75.9%) また、添寝の相手. し5段階評価で記入していただいた。. は、母親が多レv頃向にあった。. ③保護者の子どもの遊び観について10項目を設定し5 段階評価で記入いただいた。. (4)子どもの姿や子どもに対する考え・思い. (3)朝食・好き嫌いについて  対象園児は全員が、朝食を摂っていた。好き嫌いは、 男子攻撃児(33.3%)が多く、女子孤立児(42.9%)に. 一410一.

(2) 女:80.O%). 少ないことが認められた。. 3)遊びについて  (1)1日の平均遊び時間  対象児全員の平均遊ぴ時間は、男子2∼3時間、女子 1∼2時間の者が最も多かった。しかし、孤立児は、3. ∼4時間の者(313%)が多く、攻撃児は、3∼4時間.  (2)保護者が子どもの時に遊んだ遊びと、子どもに経. 験してほしい遊び  いずれの群の保護者も身体接触を伴う遊びの経験者が 多かった。こ剛頃向は、特に孤立児の父親(男子:84.1%、. 女子:92.4%)に認められた。. の者が、孤立児よりも少なかった。(20.O%) 孤立児の.  子どもに経験してほしい遊びは、攻撃児男子の両親. 方が、攻撃児よりも遊んでいる時間が長いことが分かっ.  (母:60.0%、父:62.5%)と女子の母親(75.0%)は、. 静的な遊びが多かった。攻撃児女子の父親(50.O%)、孤立. たが、「疲れた」と言うのも、孤立児であった。.  (2)遊び場所・遊び仲間の人数について  孤立児、攻撃児は、室外遊びよりも、室内遊びの多い ことが認められた。(孤立児:66,7%、普通児:28.3%、. 攻撃児:65.5%) また、遊び仲間は、孤立児では、0 ∼1人(53.O%)、攻撃児2∼3人(78.7%)が、多く認. 児男子の両親(母171.5%、父:66.8%)は、身体接触 遊びを望む者が多かった。. (3)今の子どもと昔の子どもの違い   r外・自然の中での遊びが減少」しているとする回答 が多かった。また、「遊び環境が安全でない」、「物質的に. められた。遊び相手は、男子孤立児に他群より年下の友. 豊か過ぎる」、「過保護」とする者も多かった。. 達(兄姉弟妹:23.1%、年下の友達:23.1%)が多く、.  孤立児女子の父親は、今も昔も変化していないとする. 女子孤立児は、兄弟姉妹(6215%)の多いことが認めら. 者が、多かった。. (4)どのような子どもに育ってほしい. れた。.  (3)泥んこになった時に、保護者が思うこと.  自由記述の内容をr性格」・r物事に取り組む姿勢」・「人.  攻撃児では、男女共に、批判的な考えが、他群より多 く(男:27.8%、女:37.5%)、また、孤立児の女子にも. との関わり」の3項目に分類整理した。  男子の攻撃児、孤立児の保護者は、「人との関わり」に. 批判的な考えが、多く見られた。(33.3%). 対する期待が伺われた。(56%)女子は、攻撃児が、r性. (4)動物を飼ったことがあるか  攻撃児に多し噸向が見られた。また、孤立児の女子に. 格(62.9%)」、孤立児は、「姿勢(54.5%)」に対しての期. も多く見られた。. 待が伺われた。普通児は、「性格」面での望みが見られた. (5)現代の子どもの姿に思うこと. 50.O%、孤立児:20.O%).  自由記述を①大人・保護者②子ども③社会・環境の3 項目に分類整理した。子どもを取り巻く社会・環境・大 人が変わったことにより、子どもも変化したとの考えが. 4)身体接1触について. 多かった。.  子どもが、飼いたいといった時の返答も攻撃児の親の 方が、は、前向き・中間的な回答が多かった。(攻撃児:. (1)乳幼児期の保護者の子どもへの関わり.  孤立児よりも攻撃児保護者の方が、子どもに関わる割 合が高かった。攻撃児の女子の父親に、高い関わり傾向 が見られた。一方、孤立児の父親は、砥し噸向が見られ. 4.まとめ  ①幼児の行動特性別における両親との身体接触的関係 は、攻撃児では、子ども、両親相互の関わりが多く、特 に女子の父親からの関わりが、顕著である傾向が見られ. た。. (2)子どもから保護者への関わり. た。.  攻撃児の子どもは、高い関わりが見られた。一方、孤 立児の男子では、保護者との関わりは、低レ噸向が見ら れた。保護者からの関わりと比例する傾向があった。す なわち、子どもと保護者の関わりが高い子どもは、保護 者への関わりも、高州頃向が見られた。.  ②攻撃児の両親は、遊び観について、積極的な考えが 見られた。一方、孤立児においては、相互の関わりは、 積極的でなく、特に父親との関わりが、顕著に低かった。.  このことから、両親の乳幼児期における子どもへの身 体接触的関わりが、子どもの行動特性に影響を及ぼすと 考えられた。子どもへの身体接触の質と量の程度が強す. (3)遊び観について.  攻撃児の両親は、遊びを重要と考え、積極的に遊ばそ うとしていた。上述した、泥んこ遊びには、批判的であ. なすぎると、孤立的特性を示すと考えられた。. ぎると、攻撃的特性を示し、また、質と量の程度が、少. ったが、遊びとしては、重要だと認める矛層が認められ.  子どもの姿には、両親との乳幼児期における関わり、. た。また、攻撃児の保護者は、将来のためには、勉強だ、. 特に身体接触を伴う触れ合いが、重要であるとされてい. との考えも他群より多く見られた。一方、孤立児父親は、. る。乳幼児期の過剰すぎず、過少すぎない、状況に適し た保護者との身体接触が、幼児の行動特性に反映するこ. 遊びを積極的に評価してい棚傾向が見られた。 5)子どもの姿や子どもに対する考え・思い. とが伺われた。. (1)子どものよく遊ぶ遊びについて  男・女共、普通児(男:37.9%、女:38.1%)、攻撃児. 主任指導教員 (後藤 幸弧. (男:40.1%、女:40.0%)は、身体接触を伴う遊びが、. 指導教員(後藤幸誠. 日常的に多く見られた。しかし、身体接触が少なかった 孤立児は、一ノ渤Rや室内遊びが多かった。(男:79.4%、. 一411.

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