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骨粗鬆症検診受診者の生活と意識についての調査 : 運動・ダイエットを中心に

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(1)Title. 骨粗鬆症検診受診者の生活と意識についての調査 : 運動・ダイエットを 中心に. Author(s). 津村, 直子. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 48(1): 167-175. Issue Date. 1997-08. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2220. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第4 8巻 第1号. 平成9年8月. lo fHokka ido Un i i fEduca i Sec i t l t t journa ve rs onIC}Vo on( yo .48 .I ,No. Augus t ,1997. 骨粗揺症検診受診者の生活と意識についての調査 - 運動・ダイ エ ッ トを中心に - 津. 村. 直. 子. 北海道教育大学札幌校 臨床医学・看護学. 緒言 )と見込 近年, 我が国の人口の高齢化が急速に進み, 20 20年には65歳以上の高齢者が人口の25%を占める1 )で あ り 所 要 量 で ある6oo に一 度 も 達 ま れ て いる。 一 方, 日 本 人 の カ ル シ ウム 摂 取量 は537mg ( 1995年)2 mg , する こ となく, その90%前 後 で推 移 して いる。. このようなカルシウム不足と, 高齢化社会があいまっ て骨粗題症が非常に大きな問題としてクローズアッ ) 骨に題が入 たような状 プされてきた。 骨粗援症とは, 骨組織における単位体積当たりの骨量が減少し3 っ , 態 になり, 足腰の痛みや容易 に骨折する病気である。 骨代謝のバランスの崩れが骨粗緩症の原因であるが , 特に閉経後の女性 に多く発生している。 本研究は, 骨粗緩症検診受診者を対象として, その食生活, 運動などの日常生活の実態を調査し 骨粗緩 , 症 のハイ リ ス ク グルー プ, ま た, そ の 予備 軍 である 人の ライ フス タイ ル を把 握する こ と によ り 高 齢化社 会 ,. を健康 に過 ごすための要因について, 考察することを目的と したものである。 食生活の実態 骨粗緩症検診 , ) 本報は運動 ダイエ トなどの 受診の動機, 骨粗緩症の知識内容, 骨折などについてはすでに報告した4 ッ 。 , 実態をまとめたものである。. 研究対象および方法 1. 研究対象:札幌市中央健康づくりセンターにて骨粗緩症検診を受診した30歳以上の女性1 00 5名 2‐ 研究方法:配票調査法による 質問紙調査 3. 調 査期 間:1994年9月16日 ~10月26日. 表1 検診受診者の年齢. 4‐調 査 項 目: 受 診の動 機,カ ル シウム 摂 取状 況 運動 ・ ダイ エ ッ トの 経 験 , , 年齢区分(歳) 出 産 ・授 乳 経 験, ライ フス タイ ルな ど. 結果および考察 1. 対象者について ア ンケ ー トの 回収 率 は78.6%, 有効 回答率 は99.2% ( 785名) であ っ た。. 検診受診者の年齢区分を表1に示した。 札幌中央健康 づくりセンターにおける骨粗緩症検診方法は, 鍾骨部の超. 人数 (%) ). 3 0^)3 9. 5 3( 6. 4 0 ()4 9. 1 4 5( 18 .5). 5 0^)5 9. 3 03( 38 ) .6. 6 0()6 9. 2 3 0(29 .3). 7 0()7 9. 4 3( 5 ニ5). 8 0以上. 4( 0 ) .5. N. A‐. 7( 0 ) .9. 計. 7 8 5(100 ‐の. 音波による骨量 (骨密度) 測定であり, 同年令の女性の標準値 に対する割 167.

(3) . 津. 村. 直 子. 表2. 合 を 示 し た も の で あ る。. 検診の結果, 「日常生活に異常なし」 と判定された人を 「結 「 な し」 の 人 を 「結 果 果 1」 , 骨 強度 が少 し少 な い が現在 は 問題 「 「 と称 した。 2」 , 更 に詳 しい骨 塩 量測 定 が必 要」な 人を 結 果 3」. 結 果. 検 診結 果 と 骨 密 度. 人数 (%〕. 骨密度の平均( % ). 結果1. 44o 0( 56 1 ) ‐,. o 1 0 1‐ 3 0 lo・. 結果2 結果2. 21 ) 169( .5. 4‐ 3 0 84 8. そ れ ぞ れの グルー プ の 人数 と骨 密度 の平 均 を 表2 に示 した。. 結果3. ) 146( 18 .6. 7 7. 4 7. 92.7%), 骨密 度 の平 均 は 対 象 者 のう ち 「既 婚者」 は728人 ( 5‐1%), 骨 密 度 の平 均 は92.15% 92.72%, 「未 婚 者」 は40人 ( 862%), 骨 密 で あ っ た。 ま た, 「同居 人 の いる 人」 は677人 ( 7.8%), 骨 密 度の 平均 は92‐86%, 「一 人暮 ら しの 人」 は61人 (. N .A .. 計. 専業主婦 専業主婦. カ ル シウム 摂 取 状況 が 良く なる。 ま た, 家 事 労働 が多く なる こ フルタイム o一トタ パー ・ イム と によ っ て 運動 量の増 加 につ な がり, 骨 量 が増 える も の と考 え ノ 自営業 自営業 ら れ た が, 本研 究 で は有 意差 が認め ら れな か っ た。 76.4%), 次い で 「パー 無 職 職 業 は 「専 業 主婦」 が最 も多く578人 ( 也 f その他 IQ7%), 「フ ルタイ ム」 の有 職 者 その トタイ ム」 の有 職 者 が81人 ( が47人 ( 6‐2%) であ っ た。 検 診 は平 日の 日中 に行 わ れてお り,. の 785(100 ) ‐0. 表3 職業と骨密度. 度の平均は91 ‐78%であっ た。 同居人がいる と食事内容に気を 職 業 配 り, 外 食やイ ンス タ ン ト. レ トル ト食 品な どを控 える ため,. 一. (3 30(3 ) .8. . 人数 (人). % ) 骨密度の平均(. 47. ・ o or 92 2 *1 . 00 l 1 」 * * ー 1 60 98 - . 6o. 81 81. 9 6. 6 0. 12. 8 9. 5 8. 1、7. 8 8. 8 2. 21 21. 9 0. 7 6. 78 5 78. 」 *. ) (緯 p〈0 .01. 有職者は勤務時間と重なる ため気軽に受診することは困難と思われる。 職場の健康診断に骨粗撚症検診を加 える必要性を感じている。 職業と骨密度との関係を表3 に示 した。 「フ ルタイ ム」 「パー トタイ ム」 の 有 職者 は 「専 業主 婦」 の 人よ り 1 )。 有職者の骨密度が高いのは, 家事労働のほかに通勤, 勤務先での仕事も行っ 高い値が得られた ( p <0 .0 ている ため, 骨にカルシウムを沈着させる刺激が多いものと考えられる。 勤務内容を把握していないので一 概には言えないが, 通勤のために戸外へ出ることは日光浴にもなり, 腸管からのカルシウム吸収をよくする ) また 歩くことは骨 にカルシウムを沈着させる刺激になり 有職 活性型ビタミンDを作ることに役立つ5 , 。 , はないかと推測される 者は家にいることの多い専業主婦より骨量を増加させる条件が整っているので 。 2. 運動について ( 1 ) 過去に行っ ていた運動 過去の運動については,運動していた時期とスポーツの種目について調査した。対象者の年齢が30歳から82 歳までであり, 運動していた時期が10代から70代と幅が広いため,過去に行っていた運動の年齢を,10代・20 を「 31歳~45 30歳以下」 代で運動を始めたが30歳以下でやめた人を 「 ,31歳以後始めたが45歳以下でやめた人 「 た人を「 30 歳」 ,30歳以下から始めたが45歳まででやめ ,46歳以後始めたが現在 はやめている人を 46歳以上」 31歳以 上~46歳以 上」 以 上ま で続 けた が現在 は や め ている 人 を 「 歳 以 下~45歳」 , 30 , 31歳 以 上 か ら始 め46歳. 30歳以下~46歳以上」 と区分した。 歳以下から始め46歳以上まで続けたが現在はやめている人を 「 31歳 40‐3%), 「 46歳以 上」 が304人 ( 52.2%), 「 運動 して い た 時期 (複 数 回答) は 「30歳 以 下」 が394人 ( 28.7%) で あ っ た。 検 診結 果別 にみる と,「30歳以 下」 は結 果1 の58.9%, 結 果2 の44.4%, ~45歳J が217人 ( 結 果3 の37.0%, 「46歳 以 上」 は結 果 1の40‐0%, 結 果2 の32‐0%, 結 果 3の50.7%であ っ た (表4 参照)。. 女性の骨密度の変化は10歳代に急激に高まり30歳代で ピークをむかえ, その後少しずつ低下しはじめ, 更 ) 6 年期をむかえる40歳後半からそのス ピー ドが急激に加速 してくる 。 骨粗緩症予防の ためにはpeakb。rq ma s s (最大骨量) を高めることが重要であり, そのためには成長期にス ポー ツを奨励し, 比較的激しい運 168.

(4) . 骨粗軽症検診受診者の生活と意識についての調査 ) 動 を す る こ と が 良 い7. 表4. と い わ れてお り, 結 果. 過 去 の 運動 と 検 診 結 果. 人 (%) ( 人. 結果 2. 結 果 3 結果. 259(58.9). 5( 75 (44‐4). 7‐0) 37 54(3. 394〔52.2). 31 ~ 45. 166(37.7). 38(22‐5). 13 (8.9). 217(28‐7). 動 経 験 が あ り, こ の こ. 46以 上. 176(40.0). 4( 54 (32.0). 4( 74 (50.7). 4( 304 (40.3). と が, 骨 密 度 が 高 い 要. 0 以 下 ~4 ~ 45 30以. 27 (6.1). 5 (3.0). ) 4 ( 2.7 の -. 36( 4‐8). 因の1つ になっ ている. ~ 46以 上 1 以 上 ~4 31以. 52(11.8). 22(13‐0). 10 (6‐8). 84(11.1). と 考 え ら れ る。 骨 は 刺. 0 以 下 ~4 ~ 46以 上 30以. 18 (4.1). 11 (6.5). 0 (0‐0). 29( 3.8). 年 齢 (歳). 1 の 人 の 約 6 割 が 「30. 30以 3 0以 下. 歳 以 下」 の 若 い 時 に 運. 激 を 定期 的 に与 え 続 け. ・ 結果1. 440・. 対 象者 者数 数 対象. 169. 計 計. 146. 755 (複 数 数 回 回 答) (複. な け れ ば骨 密 度 が 低 下. するため, 老齢期にお いて も 定期 的な 運動 の 継 続実 施 は, 骨 塩 量 の維 持増 進 に不. 表5 種. 類. 結果1. (3o歳 以 下 か ら 運 動 を は じ め て46歳 以 上 ま で 継 続 し て い た 人) が 1 人 も い な く , このこ と が骨 密度 の 低 い 理 由の 1つ と 考 え ら れ る。 し か し 結 果 , 「 3の半数の人は 46歳 以 上」. 結果2. 人( % ). 計 骨密 度 人数 人 数 骨密度 骨密度 人数 人数 骨密度 人数 骨密度 人数 人 数 骨密度. )が 結 果 可 欠 な 要 因 で ある8 , 3 に は「30歳 以 下 ~46歳 以 上」. 過去の運動と骨密度. 水泳 水泳 卓球 卓球. 結果 3 結果3. 114 100‐59. 32. 84.50. 31. 77 ‐77. 177. 93 ‐69. 20. 84‐40. 16. 79‐19. 82. 92 .61. 62 101 .78. 18. 83 .39. 14. 77 .57. 94. 94 .66. ダ ンス ス ダン. 36 102 ‐32 .. 10. 85 ‐00 .. 15. 78 .00. 60. 93 ‐78. バ ドミ ン ト ン. 36 103 .36. 8. 82.75. I 1. 77 ‐00 .. 45. 99 ‐11. ウォー キ ング ング. 16. 97 .91. 7. 84 .86. 4. 78 ‐25. 27. 91 .61. ス キー スキー. 50 o 1 o4 ,0 .24. 20. 83‐90. 7. 80 .86. 77. 96 .83. 25 109 .56. 3. 81 .67. 2. 81 ‐00. 30 104 ‐87. 40 101 ‐15. 14. 83.29. 15. 79 .27. 69. 13 104 ‐92. 1. 79.00. 2. 85 .50. 16 100 ;88. 登 山. に 運 動 経 験 が あ り, 70歳 代 で ・ 体 操 体操. 1 1. 46 100 .85. 、ー ミレ ー ポ バ ボ ノ 一ノ レ ル. 92 ‐77. も 運動 をする と骨密度 が増 加. ソン マ ラ ソン マラ. )と い う 報 告 も あ し た9 る た. ア ロ ビクス エ アロ クス. 17. 99 ‐88. 4. 83‐50. 3. 76 .00. 24. , ヨガ. 94 ‐17. 23 104 .52. 12. 83‐83. 7. 76 ‐43. 42. 93 ‐93. た46歳 か ら で も 運 動 を は じ め. テニス テニス. 58 104 .19. 11. 83.27. 4. 82 .50. 73. 99 ‐85. る ことは骨 粗緩症の予 防.抑. バスケットボール. 18 102 ‐67. 3. 84 .00. 8. 77 ‐13. 29. 93 ‐69. 153 100 ‐25 .. 68. 84 .72. 67. 77 ‐06. 288. 91 ‐19. 84 ‐30 146 .. 77 ‐47. 755. 92 ‐89. め, 骨 量 増 加 の ピ ー ク を 過 ぎ. 制 に つ な が る と 思 わ れ る。 運 動 の 回 数 が 最 も 多 い の は 「結. なし 対象者数 対象者数. ′. 440 101 ‐30 169 .. 果 1」で あ り 1 人 平 均2.43回 ,. (複 数 回 答). 次い で「結 果2」の2.07回 「結 , 果3」 の1‐99回で あ っ た。 ある 一 定期 間 に集 中 して 運動 する よ り いろ いろ な 時期 に行う ほう が骨 密 度 が高 ,. くなることが推測される。 結 果 1 ・ 2 ・ 3 に 共 通 して 「 31歳 ~45歳」 は 運動 して い る 人 の割 合 が減 り 「46歳 以 上」 で 再 び増 える と , いう 傾 向 が み ら れた。 こ れ は 「31歳 ~45歳」 は 育 児 中心 の 生 活 で 自 由 な 時 間 がも て な い が 「 , 46歳 以 上」 に. なると子育てから解放され, 自分の時間を趣味・運動な どに使う余裕ができるためと 思わ れる. 。 女 性 のライ フ サイ ク ル が運動 経験 にも 現 れて おり 特 に 「結 果3」 の 人 に顕 著 であ っ た , 。 運動 の 種類(複 数 回答)につ い ては「水 泳」が最 も多く177人( 23‐4%),次 い で「バ レー ボー ル」94人( 12‐5%), 「卓 球 82人 ( 「 「 「 10.9%), ス キー」77人 ( 10.2%), テニス」73人 ( 9.7%), 体操」69人 ( 」 9.1%) であ っ た。 「 検 診結 果別 にみる と, 結 果 1 は 水 泳」「バ レー ボー ル」「テ ニス」「ス キー」 が多く 結果2 は 「水 泳 「卓 球 」 」 , 169.

(5) . 津 村. 「ス キー 「バ レー ボー ル」 J , 結 果3 は「水 泳」「卓 球」「ダ. 表6. 直. 子. 過去の運動の種類と経験年齢別骨密度. 人数. 均 (%) 骨密 度の平均 骨密度の平. 人数 人数. 骨密度 の平 均 (%) 骨密度の平. ンス」「体 操」 が多 か っ た。. (人). ( 30歳以下 か ら開始). (人). ( 31歳以 上か ら開始). 水泳 卓球 め た 人が半 数を 占め ている 卓球. 80. 9 5. 7 1. 97. 9 2‐ 0 2. 59. 9 2‐ 2 0. 23. 9 3. ‐ 65. さーノ ミレー レ ボー バ レ ー灯 ル ノ. 87. 9 4. 7 1. 7. 00 9 4. 00. ンス ダ ンス. 27. 9 4. ‐ 54. 33 33. 9 3. ‐ 15. バ ドミ ン トン トン. 32. 9 7. 3 4. 13. 1 0 3. 4 6. 8. 9 3. ‐ 58. 19. 9 0. 7 9. キー ス キー. 56. 9 5. 0 4. 21. 1 0 1. 6 2. 種 類. 結 果3 は46歳以 上 か ら は じ. の で, 「ダンス」 「体 操」 な どあ ま り 運 動 量 の 多 く な い. 運動 が好ま れている こ と が 理解 できる (表5 参照)。 運動 の種類と骨密 度との. ウォーキング 登山 登山. 19. 0 4. 1 1 ・ 1o. 11. 1 0 6. 1 8. 関 係 を み る と, 「登 山」 「マ. 体操 体操. 18. 9 2. 6 7. 51. 9 2. 8 0. ラ ソ ン」 は女 性の標準 値 を. マラ ソ ン. 10 10. 1 0 3‐ 1 0 ・. 6. 9 7. 1 7. 上 ま わ っ て い る。 登 山 は 重. クス エ ア ロ ビクス エアロ. 10. 9 3‐ 3 0. 14. 9 4. 7 9. いり ュック を背負 い 長い 時. ヨガ. 14. 9 8. 7 9. 28. 9 1. 5 0. 間歩く こと が骨 に刺 激 を与. テ ニス. 53. 9 9‐ 3 8. 20. 1 0 1・ . 10. え, 骨 量増 加 につ な が っ て. バスケットボール. 28. 9 4. 1 1. 1 I. 8 2. 0 0. ,. いる と思 わ れる。. との関係を表6に示した。 跳ん 運動を始めた年齢を30歳以下と31歳以上に区分して, 運動の種類と骨密度- ) l o だり走っ たり骨に体重をかける運動は, 骨を刺 激し骨の代謝を活発にする ため骨量増加によい 。 また, ) 1 1 体力レベルの高い若年者のう ちになる べく強い運動刺激を骨に与えたほうが良い といわれているが, 本 研 究 で は 「卓 球」 「バ ドミ ン トン」 「ス キー」 「登 山」 「体操」 「エ アロ ビクス」 「テ ニス」 は31歳 以 上 か らは じ. )。 体力の衰 めた人のほうが骨密度が高い値であったが, スキーにのみ有意に高い傾向が得られた ( p <0 .1 え は じめ た31歳 以 上 か ら 運動 を行 っ ても 「バ ドミ ン ト ン」 「ス キー」 「登 山」 「テ ニス」 は同年 令 の 女 性 の 標. 準値を上まわっており,, 高い骨密度が得られることが理解できる。 ( 2 ) 現在行っている運動 「 1 9 2 4人 ( 5 6.2%) 現在行っ ている 運動 (複数回答) は 「歩く」 が最も多く4 ‐1%) , , 次いで 水泳」144人 ( 「ダンス 66人 ( 8.5%) で あ っ た。 骨 密 度 と の関係 を表7 に示 した が, 骨 密 度 が高 8‐7%), 「体操」 64人 ( 」 98‐31%) であ り 反対にあまり効果がな 100‐00%), 「ス キー」 ( 103‐82%), 「卓 球」 ( い 運動 は 「テ ニス」 ( 93.28%) であ っ た。 現 在行 っ てい 92.63%), 「歩く」 ( 91.55%), 「水 泳」 ( い と思 わ れる 運動 は 「ダンス」 ( る 運動 と過去 に行 っ て いた 運動 を比 較する と, 「水 泳」 「体 操」 「ダンス」 「エ アロ ビクス」 の 人 数 はあま り 変 化 がな い が, 「卓 球」 「ス キー」 は著 しく 人 数 が減少 している。 15歳 か ら35歳の女 性 で は普 段 運動 を してな い. 2 ) 1 人とランニングや歩行, 水泳を積極的に行っ ている人の骨密度の比較では差が認められな かっ た という 報告があるが, 40歳代から60歳代の女性の調査ではウォーキングをしていた人は何もしない人より骨密度が ) 本 研 究 の 「歩 く 人 の 骨 密 度 は 「運動 な し の 人よ り 高 い 値 が得 ら れ た が 有 意 3 明 ら か に増 え て い た1 一 , 一 。 差 は認 め ら れな か っ た。. 24 05人( 30分」歩く人が最も多く1 1日に歩く時間と骨密度との関係は,1日「 .79% .8%) ,骨密度の平均は91 であっ た。 また, 歩く時間が多いほど骨密度は高くなるだろう と予想していたが, 歩行時間と骨密度との間 0歩を目安に毎日続ける と良く, 主婦では1日 000~1000 に比例関係はみられな かっ た。 散歩は1日に合計8 3000歩) 多く歩く, また, 2k m (約3000歩) 回り 5000~6000歩の運動量を維持しているため, さらに30分 ( 4 )といわれており 1日の時間は適当であるが骨密度があまり高く ない 道をするな どの工夫をする と良い1 , 170.

(6) . . 骨粗撚症検診受診者の生活と意識についての調査 表7. の は歩 き方 にも原 因 があ る と思 わ れる。 効 果 的な 歩 き 方 と は, 安 静 時 に1 分 間70前 後 の 脈拍 が120く ら い に. 現在行っ ている運動と骨密度. 人数 (人). 種 類. 11 11. 1 03 0 3. . 82. 144. 9 2‐ 6 3. ダ ンス. 66. 9 1. ‐ 55. やノ ゴ レフ コ ル フ. 15. 9 6. 1 3. ジョ ギ ング ング. 16. 9 6. 5 0. エアロ ビクス. 23. 9 4. 8 3. 歩く. 24 4 24. 9 3. 93 . 28. なる の を目 安 と し, 軽く 汗 を かく 程 度 にリ ズ ミカ ル に. テ ニス. )で あ る 1 日 「300分 歩 い て い る 5 速 足 で 歩く こ と1 」 。. 水泳 水泳. case が 1 例 み ら れ た。 59歳 の 閉 経 後 の 女 性 で 骨 密 度 が129‐00%, フ ル タ イ ム の 有 職 者, 牛 乳 は 嫌 い だ か ら. 飲ま な い, 3 ヵ 月 前 か ら ダイ エ ッ ト 中, テ ニ ス の 運 動 経験 あ り,洗 濯物 干 し.布 団の 上 げ下ろ しをよく 行う, 子 ども は 2 人, 肥 満 度 は ロー レ ル指 数198‐3と 高 く,. 均 (%) 骨密度 の 平均 骨密度の平. 体 操 体操. 64. 9 5‐ 2 8. 骨 粗揺 症 の 危 険 因子 と予 防因 子 の両 方 を持 っ ている 人. ヨガ. 28. 9 6. 8 9. で あ っ た。. 卓球 卓球. 9. 00 1 0 0. 00. 登山. 14 14. 9 5. 7 9. の 時期 と骨 密 度 と の 関係 を 表8 に示 した。 運動 経験 の. ー ス キー スキ. 13 13. 9 8. 3 1. ある 人の な かで 最 も 人 数の多 い31歳以 上 か ら運動 を は. なし. 194 194. 9 1. 3 5 91. 過 去 に行 っ て い た 運動 と 現在 の 運動 をあ わ せ た 運動. (複数回答). じめ て 現在 も 続 けてい る 「 31歳 以 上 ~ 現在」 の骨 密度 表8. の 平 均 は91‐39%, 次 い で30歳 以 下 か ら 運 動 を は じめ て 現在 も 続 けている 人 「30歳 以 下 ~ 現在」 の あ り. 時期 運動 の時期 運動の. 運動の時期と骨密度. 人数 (人). 骨密 度 の平均 (%) 骨密度の平均. 骨 密 度 の 平 均 は96.11%, 30歳 以 下 に 運 動 経 験 が. あ 3o歳 0歳 以下. あ る が 現在 は運動 してな い 人 「 30歳以 下」 の骨 密. o歳以下~現在 歳以下~現在 り 3 0. 2 25 225. 度 の 平 均 ま88‐21% で あ っ た。 若 い 時 か ら 運 動 を. 31 I歳 以上~現 在. 21 4 2・. * 1* 39 1 9 1. 39 91. 1 01 IoI. 」 9 1. 6 1 I 9I. は じめ 現在 も継 続 して いる 人の骨 密 度 は高 い とい う 予 想通 り の結 果 が得 ら れた。 しか し, 若 い 時 に. な. し. 33. 8 8‐ 2 1 9 6. 11 1 1 1* 96. ) ( * * p〈0 ‐01. 運動 して い た が現在 は な にも して ない 人や, 31歳. 以降に運動をはじめた人は, 運動経験のない人より骨密度が低いが, 若い時に運動していたが現在なにもし てない人より31歳以降からはじめた人のほう が骨密度が高い値が得られ, 運動の継続実施が骨密度の増加・ 維持に重要であることが理解できる。 ( 3 ) 日常生活の中での運動 意識的に運動しなく ても家事などの日常生活動作の中で, 骨に圧力が加わり運動した時と同様の効果が得 られる場合がある。 日常生活の中でよく行う作業と骨密度との関係 (複数回答) を表9に示した。 最も人数 の 多 い もの は 「洗 濯物 干 し」 で706人 ( 89‐9%), 骨 密 度 の 平均 は92.71%, 次い で 「徒 歩 ・ 自転 車 での買 物」 が575人 ( 73‐2%), 骨 密 度 の平 均 は92‐80%,「布 団の 上 げ下ろ し」 が432人 ( 55.0%), 骨 密 度の 平均 は92.86% であ り, 1 人平 均 項 目 数は3‐7であ っ た。 検 診結 果別 にみる と, 「布 団 の 上 げ下ろ し」 「水 ま き」 「掃 除」 は結 果1 に, 「徒 歩 . 自 転 車 で の買 物」 は結 果 2 に, 「園芸 ・ 家庭 菜 園」 「庭掃 除」 は結 果3 に, 「洗濯物 干 し」 は 結 果1 ・2 に多 い 傾 向 がみ ら れた。「園芸 ・ 家 庭菜 園」「庭掃 除」はマ ンシ ョ ンには不用 な作 業 と考 え ら れる が ,. 住居形態を把握していないため一概には言えないが, 専業主婦の多い結果3に多いことから, 時間的余裕も 関係 している も の と思 わ れる。 骨 密 度 が最 も高 い の は 「掃 除」 ( 98‐17%) であ り, 次 い で 「自家用 車 での買 物」 ( 94‐22%) であ っ た。 掃. 除は家事の中では運動量が多く, ソファーなど比較的重いものを移動させることなどが影響していると思わ れるが, 日常よく行う作業としては人数が少なく, 掃除は主婦以外の家族が行っ ている場合が多いようであ 6 )と思 わ れる が 「徒 歩. る。 自動 車 での買 物 は 運動 量 が少 なく, ほと ん どガ ラス 越 しの 日 光 で効 果 がな い1 , 171.

(7) . 津. 自転車での買物」 より, 高い値が得られた。 腸からのカルシウム吸収を促進する ビタミン Dは, 食事から摂るもののほかに, 我々の皮膚 内などに存在するプロビタミンD (ビタミンD 前駆物質) に紫外線が照射されることにより生 7 ) 「布 団 干 し 「徒 歩 . 自 転 車 で の 成 さ れ る1 一 。 買 物」「園芸 ・家 庭菜 園」「水ま き」「庭 掃 除」 は,. 戸外へ出て日光にあたりながらの作業であり, 中でも 「布団干し一 は筋肉を使い負担がかかる 作業であるため, 骨密度が高いものと予想して いたが, それぞれあまり高い値が得られなかっ. 村. 直 子. 表9 よく行う作業と骨密度 人数 (人). 作業の種類. 骨密度の平均 (%). 洗濯物干し. 7 06. 9 2. 7 1. 布団の上げ下ろし. 432. 9 2‐ 8 6. 布団干し. 318. 9 2. 8 7. 5 75. 9 2. 80. 自家用車での買物. 154. 9 4‐ 2 2. 園芸・家庭菜園. 301. 9 2. 7 7. 水まき. 1 27. 9 3. 9 0. 庭掃除 掃除. 196. 9 1. 5 7. 18. 9 8. 1 7. 徒歩・自転車での買物. (複数回答). た。. 表10 子どもの数と骨密度 3. 出 産・ 授乳 につ いて. 人 数 (人) 子 供の数 人数 子供の数. 骨密度 の平均 (%) 骨密度の平均. 閉 経以 外で女 性 の骨 に影響 を 及 ぼす 因子 と して, 出 産お よ. o人 0人. 6 5 56. 9 3. 3 9. び授 乳 があ げら れる。 1 回の 出産 でお よ そ279 の カ ルシ ウム. 1人. 1 36 136. 9 1. 4 6 91. が, ま た, 1年 間授 乳 を続 ける と849 のカ ルシウム が失 わ れ. 2人. 4 00. 9 2. 88 92. る ため, 妊 娠, 出 産, 授 乳 を通 してカ ル シウム 摂 取を2 倍 近 8 ) 母 乳 で 子 ども を育 て る こ と は 子 ど く 増 や す 必 要 が あ る1 。. 3人. 112 112. 9 3. 6 0 93. 4人. 14 14. 8 9‐ 7 9. 5人. 2. 8 6. 5 0. も の た め にも, 母 体 にと っ て も 良い こ と であ る が, カ ル シウ ム の 減 少 と いう 点 で は大 き な マイ ナス 要 因 とな っ て いる。. 子 ども(出産した子ども)の数と骨密度との関係 を表10に, 1に示した。 母乳で育てた子どもの数と骨密度との関係 を表1. 1 母乳栄養の子どもの数と骨密度 表1 子供の数 人数 (人). 骨密度の平均 (%). 子 ども の 数 と母乳 で育 て た 子 ども の 数 を比 較する と, 出生児. 0人. 1 97 19. 9 2‐ 3 8. のお よ そ半 数が母 乳 で育 て ら れて いる。 妊 娠・ 出 産 回数の多. 1人. 144 14. 1 3. 6 61 9 93. 9 )と い わ い 女 性 は 年 を と っ て か ら 骨 粗 緩 症 に か か り や す い1. 2人. 204 204. 43 9 2. 43 92. れて いる が, 骨密 度 と の 関係 は, 子 ども の 数が4 人以上 にな. 3人. 57. 9 3‐ . 49. る と骨 密 度 が著 しく 減少 している。 母乳 で育 て た子 ども の 数. 4人. 7. 8 6. 4 3. につ い ても 同様 の傾 向 が得 られた。 妊 娠中 のカ ルシウム 所 要 )た め カ 2 0 量 は 1 日looomg , , 授 乳 中 で は 1 日・loomgで あ る. 5人. I 1. 6 9. 0 0. )と報告されて 1 ルシウム不足になりやすく, その状態で出産, 授乳する場合は極端な骨質の障害をう ける2 おり, 4人以上の子どもを出産・授乳している人は, 妊娠・出産・授乳期にかけてカルシウム不足の状態が 継続していたと推測される。 次に, 出産した子どもの数とそのうち母乳で育てた子 どもの人数別の骨密度を表12に示した。 例数は少な いが4人出産し4人とも母乳で育てた人, 5人出産し5人とも母乳で育てた人の骨密度が著しく低い値が得 5歳の専業主婦であり, られた。その中で, 5人出産し4人母乳で育てたが骨密度が高い人が1人みられた。7 ロー レル指 数170‐o e飲 んでお り, 園芸, 水ま き, 庭掃 除, 布 団の 上 , ダイ エ ッ ト経験 な し, 牛 乳 を1 日4oom げ下ろ しを よく 行 っ て いる 人 で, 子 ども の 数 は多 い が そ の 他 の 危 険 因子 が少 な い case であ っ た。 出 生 数が. )まで減少しているため 3人以上の出産は今後ますます少な 2 2 減少し, 合計特殊出生率が史上最低の上43 , くなると思われる。 172.

(8) . . 骨粗難症検診受診者の生活と意識についての調査 表12 出産数と母乳で育てた子 どもの数と骨密度 子. 母乳で育てた子どもの数. 供 の. 0人. 数. 1人. 5人. 4人. 3人. 2人. 人数 骨密度 人数 骨密度 人数 骨密度 人数 骨密度 .人 数 骨密度 人数 骨密度. 出 産 数. I. 39. 89 ‐10. 64. 93.23. 2. 103. 92 ‐45. 63. 94 ‐05. 188. 92 .48. 3. 21. 94 ‐55. 15. 93 .73. 12. 91 ‐17. 55. 93 ‐56. 2. 90 .00. 3. 95 ‐67. 2. 91 ‐50. 4. 6. 83 ‐50. I 104 .00. 5. I. 69 ‐00. 表1 3 肥満度と骨密度 4. 肥 満 に つ いて 対象 者の 身長 と 体 重 の値 か らロー レル 指 数を用 い て. ー レル指数 ル指数 ローレ. 人数 (人). 9以下 8 9以. 骨密度 の 平均 (%) 骨密度の平均. 1 I. 9 1. 0 0. 99. 2. 7 5‐ 0 0. 示 した が, ロー レル 指 数 が160以 上 にな る と 骨 密 度 が. )1 0~ 109 1 0 0^. 13. 9 5‐ 8 5. 増 加 す る 傾 向 がみ ら れた。 カ ル シウム を骨 に沈着 さ せ. 110~119 110~11. 30 30. 9 3‐ 0 7 93. 3 )が る ため に は, 骨 に圧力 を加 え な け れ ばな らな い2 ,. )1 0~ 129 1 2 0^. 127. 9 1. 8 8. )1 0~ 139 1 3 0^. 161. 9 2‐ - 35. 149 )1 0~ 1 4 0^ 14. 167. 9 2. 6 6. 肥満度を算出した。 肥満度と骨密度との関係を表13に. 体 重 の 重 い こ と がいつ も重 い荷物 を 持つ こ と と同 じ効. )ため 肥満度が高いほう が骨密度が高 4 果を果たす2 ,. 90~ 9. )1 ~ 0^ 150 159. 120. い と考 え ら れて いる。 ま た, エス トロ ゲンの1 部 は,. 9 2‐ 3 8. o~169 160. ‐7 6. 男性ホルモンとして副腎で作られ, 皮下の脂肪組織で. 9 2‐ 7 2. }1 o~ ・79 1 7 0^ 17. 38. 9 3‐ 9 2. エス トロ ゲ ンに変 え ら れる ため, 皮 下 脂 肪 が発 達 して. }1 0~ 189 1 8 0^ I. 17. 9 6‐ 5 3. いる 人 は, た とえ 更 年期 に卵 巣 のエス トロ ゲンを作る. )1 0~ 199 1 9 0^. 働きが失われても, ある程度エストロゲンを作って補 )ということも骨量維持 に役立 て 5 うことができる2 っ. 200以L 00 以 L 2. .. 11 8. ,. 9 5. 0 0 9 6. 88 88. )ため 脂 肪 6 い る と 思 わ れる。 さ ら に, ビ タ ミ ンD は 脂 溶 性 ビ タ ミ ンと して 体 の 中 に備 える こ と がで きる2 ,. の多い人は ビタミンDの備蓄量も多く, カルシウムの吸収がよいことも考えられる。 肥満は成人病の危険因 子 の 1つ である が, 骨 粗 媛症 に と っ て は予 防 因子 の 1つ にな っ ている。. 5. ダイエ ッ トについて ダイ エ ッ ト経験 者 は132人 ( 17.5%) であ っ た。 経 験 者 を 検 診結 果別 にみる と, 「結 果1」 が87人 ( 65.9%), 「結 果 2 が29人 ( 22‐0%), 「結 果 3」 が16人 ( 12.1%) であ っ た。 ま た, ダイ エ ッ ト経 験者 の骨密 度の 平 」 均 は95.47% であ り, 経験な しの 人 の92.02%よ り 高 い値 が得 ら れた。 ダイ エ ッ トは骨 粗 媛症 の 発生 要因の1. )であり ダイエッ ト経験者は骨密度が低いといわれているが 本研究では反対の結果が得られた こ 7 つ2 , 。 , れは ダイ エ ッ ト経 験者 の66% を結 果 1 の 人 が 占め ている こ と による と思 わ れる。 ダイ エ ッ トを行 っ た 時期 (複 数 回答) につ い て は, 「 10代」 9人 ( 6.8%), 「20代」 20人 ( 15‐2%), 「 30代」 「 23人 ( 17‐4%), 40代 以 上」 86人 ( 65.2%) で あり, 若 い 頃よ り も 中年 以 降に痩 せ た い と願 っ ている 人 が多 い こ と が理 解 できる。 検 診結 果別 にみる と, 結 果 1 は 「 10代」9‐6%, 「 20・30代」 とも に16.9%, 「 40代 以 上」 「 65‐1%, 結 果2 は 10代」 3.7%, 「20・30代」 とも に22.2%, 「 40代 以 上」63.0%, 結 果 3 は 「30代」18‐8%, 「40代 以 上 87 5% であ り 結 果3 の 人 は若 い 頃の ダイ エ ッ トはなく 中年 にな っ て か ら特 に40歳 を 越え て 」 ‐ , ,. からのダイエッ トであることが把握された。 これは対象者の10代・20代の時代背景, 特に栄養状態が異なっ 173.

(9) . 津 村. 直 子. ていたためと考えられる。 結果3の人は年齢の高い人が多い. 表14 ダイエッ トの時期と骨密度. 人数 (人). 骨密度の平均 (%). ため, 10代20代ではダイエッ トという言葉自体なじみの薄い. 時. も の であ っ た と思わ れる。. 1 0代. 9. 9 6. 4 4. ダイエッ トの時期と骨密度との関係を表14に示した。 より. 2 0代. 20. 9 9. 1 0. 早い (若い) 時期からダイエッ トをはじめた人ほど骨密度は. 3 0代. 23. 9 4. 2 2. )と い わ れ て い る が 本 研 究 で は 年 を と て か ら ダイ 8 低 い2 っ ,. 40代以 上. 86. 9 4. 2 7. 期. エ ッ トを行 っ た 人の ほう が骨 密度 が低い傾 向 がみ ら れた。 女. (複 数回答). 性は出産・授乳・閉経といったカルシウムを失う機会がある。 出産・授乳によりカルシウムを失ったあと, 閉 経でもカ ル シウム を失 い な が ら ダイ エ ッ トを行う こ と は, 十分 なカ ルシウム が供 給 さ れな い状態 であ り, こ の こ と が年 を と っ て か らの ダイ エ ッ トの骨 密 度 が低 い理 由の 1 つ と考え ら れる。 ま た, 老 化 に伴 い 腸 管 か 9 )こ と か ら 年 を と て か ら ダイ エ トを 行う と カ ル シウ ム 摂 取 らの カ ル シ ウム 吸 収 能 の 低下 が起 こる2 ッ っ , ,. 量を多くしても吸収されにくいため, 骨密度が低いという結果が得られたものと推測できる。 24‐2%), 「甘 ダイ エ ッ トの 方 法 (複 数 回答) は, 「食 事 を 減 らす」 83人 ( 62.9%), 「運 動 を する」 32人 ( 15‐9%) であ っ た。 ダイ エ ッ トを いも の . 間 食を減 らす」 25人 ( 18‐9%), 「ダイ エ ッ ト食品 をとる」 21人 (. 行うには軽い運動をしてエネルギー消費量を増やし, 普段の食事でエネルギーの低いものを取り入れるのが 0 ) 望 ま しい 方法 である 検 診結 果別 にみる と 「運動 する は結 果1 に 「甘 いも の. 間食 を 減 らす よく3 」 」 。 , , ,. は結果3に, 「食事を減らす」 「ダイエッ ト食品をとる」 は結果2に多かっ た。 年齢層の若い結果1の人は運 動を行い, 年齢層の高い結果3の人は甘いもの・間食を減らしており, ダイエッ トの方法にも年齢差があら われている。ダイエッ ト食品は必要な栄養が不十分であり,モニターの半数以上の人が強い空腹感をお ぼえ, ) あまり効果は期待できないと思われる 1 間食したり, 次の食事量が増えたと答えており3 。 ,. 結語 骨粗緩症検診受診者に対して, 運動の経験・種類, ダイエッ トの時期・方法, 子どもの数などについて調 査 を行 い, いく つ かの知 見 を得 た。 ① 「フ ルタイ ム」 の 有 職 者 の 骨 密 度 の平 均 は98‐60%, 「パ ー トタイ ム」 の 人の骨 密 度 の 平均 は96‐60% で. 1 )。 あり, 「専業主婦」 の骨密度の平均92 p<0 .0 .00%より有意に高い値が得られた ( ② 「バ ドミ ン トン」 「ス キー」 「登 山」 「テ ニス」 は31歳 以 上 か ら運 動 を は じめ て も 同年 令 の 女 性の 標準 値. より高い骨密度が得られた。 ③運動を30歳以下からはじめて現在も続けている人の骨密度の平均は96 .11%であり, 全く運動経験のな )。 い 人の91.61% より 有 意 に高 い 値 が得 ら れ た ( p <0.01. ④子どもの数と骨密度との関係は, 4人以上出産し母乳で育てた人の骨密度が著しく低い値が得られた。 ⑤肥満と骨密度との関係は, ローレル指数が160以上になると骨密度が増加する傾向がみられた。 骨粗緩症は様々な因子が複合して発症する といわれているが, 今回の調査ではそれぞれの因子を個々に分 析すると, 危険因子といわれているものの骨密度が必ずしも低いという結果が得られなかっ た。 生来規定さ れている閉経, 加齢の影響が大きいと思われるが, それを補う要素を持っている 人もおり, 個体差が大きい。 高齢化社会の QOL を充実させるために食生活, 運動を中心 に個々のライフスタイルを見直し, 変容してい くことが肝要である。 稿を終えるにあたり, 快く調査を引き受けていただきました札幌中央健康づくりセンター長の田辺福徳先 174.

(10) . 骨粗雑症検診受診者の生活と意識についての調査. 生, 保健主幹の加藤聖子先生, ならびにセンターの職員の方々に厚くお礼申し上げます。 また, 論文の執筆にあたり本学荒島真一郎教授から有益なご指導とご校閲を賜りました。 心から感謝申し 上げます。 最後に調査に協力していた だいた本学卒業生の田淫郁子, 西野小織, 山内由香の諸嬢に感謝の意を表しま す。. 引用文献 96 99 6 1) 厚生省保健医療局疾病対策課:成人病のしおり’ , 3, 社会保険出版社, 1 82 96 2) 総務庁統計局:日本の統計1996 ,2 , 日本統計協会, 19 40-8 45 ), 8 1 1 3) 谷本麿道:骨粗難症と運動, 体育の科学, 42( , 1992. 7 4) 津村直子:骨粗撚症検診受診者の日常生活の実態と骨粗輯症に対する意識調査 第一報食生活を中心に, 北海道教育大学紀要,4 ( 1 ), 105- ‐113 , 1996. 8 5) 井上哲郎:あなたの骨が危ない, 6 , 日本放送出版協会, 1994 ) 6 井上哲郎:前掲書, 1 36一137. 7) 谷本贋道:前掲書 13 8) 西田弘之ほか:運動およびCa摂取量の違いが高齢マウスの骨硬度・骨成分に及ぼす影響, 日本公衆衛生誌, 39(4) , 205一2 , 1992. 55 9) 井上哲郎:前掲書, 1 ) 朝日新聞社:あなたの骨は大丈夫ですか?, 朝日新聞, 199 10 4 . 8‐ 12 ) 沢井史穂:運動習慣と骨密度, 体育の科学, 42 ( 11 11 ) 1一856 , 85 , 1992 12 ) 鈴木正成:スポーツ栄養学最前線・骨づくりの栄養学, 体育科教育, 42 (8), 26一29 4 , 199 13 ) 井上哲郎:前掲書, 151一15 2 1 4 ) 林泰史, 宮下聡子:骨粗緩症を防ぐ食事, 21 , 保健同人社, 1992 15 ) 北海道新聞社:運動不足の解消にウォーキング奨励, 北海道新聞, 19 9 4 . 10 .5 16 ) 林泰史, 宮下聡子:前掲書, 22 17 ) 糸川嘉則:潜在性ビタミン欠乏症, からだの科学, NO 129 . , 40一44 , 1986 ) 林泰史, 宮下聡子:前掲書, 18 18 19 ) 里和スミエ:女性のからだとビタミン, からだの科学, NO 17 1 3 . , 38-42 , 199 20 ) 林泰史, 宮下聡子:前掲書, 27 21 ) 友田動, 池辺重子:発育期ラットの発育,大腿骨灰分量,血清及び腸吸収に及ぼすカルシウム欠乏食の影響,熊本女子大学学術紀要, 38 (1), 70- ‐78 , 1986. 22 ) 朝日新聞社:出生数また減, 最低に, 朝日新聞, 1996 ‐ 7. 7 2 3 ) 山本公弘:アイ デア教材と保健指導1 2ヵ月, 健康教室, 4 4 (5) 3 , 38-49 , 199 2 4 ) 藤田拓男:更年期からの女性に多い骨粗瑠症, 44 , 主婦の友社, 1990 2 ) 藤田拓男:前掲書, 45 5 26 ) 小林正:ビタミンDを考える, 健康づくり, 17 (1), 18一21 99 4 ,1 27 ) 藤田拓男:前掲書, 53 28 ) 広田孝子:中・高生のダイエッ トと骨粗難症, 健康教室, 45 ( 13 ) 4 , 28一31 , 199 29 ) 栗原文男ほか:生体内ホルモンにおよぼすカルシウム投与の影響, 武蔵野女子大学紀要, 25 47-152 0 ,1 , 199 30 ) 朝日新聞社:ダイエッ ト食品効果は 「?」 朝日新聞 4 1 9 9 1 2 8 ‐ . , , ) 朝日新聞社:前掲書30 31 ) (本 学 助 教 授. 札 幌 校). 175.

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参照

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