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日英表現講座 (1) 解説と訳例 トラたまコミュニティいつどこ講座 みなさん こんにちは 課題にチャレンジしてみていかがでしたでしょうか 何気なく使っている表現が 本当はいったいどういう意味だったのか を改めて考える機会になった方も多かったのではないかと思います また 情報をどこまで補足するかについ

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Academic year: 2021

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(1)

みなさん、こんにちは。 課題にチャレンジしてみていかがでしたでしょうか。「何気なく使っている表現が、本当はいっ たいどういう意味だったのか」を改めて考える機会になった方も多かったのではないかと思いま す。また、情報をどこまで補足するかについて、悩んだ方もいらっしゃったのではないでしょう か。 「翻訳」は、作者がその文章で伝えたいことを正確に理解し、過不足なく分かりやすい表現でほ かの言語に置き換えることだと思います。英日でも日英でも、基本的な姿勢は変わらないはずで す。 ですが、元の日本語が曖昧な場合や、ロジックが通らない文章をそのまま英語に置き換えても、 意味が通らないことがあります。その場合、「原語を正確に理解する」段階で翻訳者の判断や評価 が入ってしまうことは、ある程度避けられませんし、どこまで補うか、訳者によって判断が異な ることもあります。そういう場合でも、「大体こういうことだろう」と意訳しすぎたり、要約した り、訳者の解説文になってしまったりしないように十分気をつける必要があります。 講師訳例では、必要と思われる場合でも、情報の補足をできるだけ最小限に押さえ、作者の意 図を可能な限りそのまま伝えようと試みまし た。 日英の場合も英日と同じく、翻訳に正解はありません。また、求められる媒体や対象読者によ って、表現や文体などが違ってきます。いろいろなバリエーションを提示することで、表現の選 択によるニュアンスの違いを検討し、どういう訳がしっくりくるのかを一緒に考えてみたいと思 います。 (アダム・マホード/佐藤千鶴子) 課題文 ①「森林を大切にしよう」というお祭りでたこ焼き屋さんをやったことがあります。 ②発泡 スチロールのトレーに載せることが多いのですが、これは森のお祭りだ、木を使わないと山が だめになってしまうことをアピールしようと、杉の間伐材で作った木のトレーに、オイシイた こ焼きを載せて売ったのでした。③たこ焼きをひっくり返しながらふと見ると、食べ終わった お客さんが木のトレーを手にウロウロしている。④どうしたのかと思ったら、「これ捨てていい んですか? もったいないから」とおっしゃいます。 ⑤おやおや、数十年かけて成長した木から作ったトレーを、わずか数分間使って捨てるのは もったいない! というのはよくわかる。⑥でもこれが発泡スチロールのトレーだったら、何 も思わずにポイと捨てるのでは……?

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講師訳例(1)

At a festival promoting the protection of forests, I manned a food stall that sold the Japanese food takoyaki (savory fried dough balls containing pieces of octopus). Takoyaki is commonly served on styrofoam plates, but at this festival celebrating forests we instead served our tasty takoyaki on plates made from cedar, which had been harvested as waste wood during the process of thinning out forests. We hoped to convey to people that in order to keep forests healthy, trees need to be used. While turning the takoyaki over, I noticed a customer wandering by holding an empty takoyaki plate. I was wondering about that when the person said, “Isn’t this reusable? It seems like a waste to just throw it away.”

Well, I completely understand the idea that when something is made from a tree that took decades to grow, using it for only a mere couple of minutes before discarding it is a waste. But had these been styrofoam plates, would people not have been just thoughtlessly tossing them into the garbage?

講師訳例(2)

Save the Forests! That was the theme of the festival where I once had the experience of selling takoyaki at a food stand. Takoyaki are balls of fried dough with octopus chunks inside. They’re usually served on styrofoam plates at festivals, bu t this was a forest festival, and we wanted to send the message that if we don’t use wood, the forests won’t stay healthy. So instead of styrofoam, we served our delicious fried octopus balls on small plates of cedar harvested during the necessary thinning of forests. While I was flipping the little takoyaki balls over, I noticed customers standing around with empty takoyaki plates still in their hands. I was wondering what the deal was, when one person said to me, “Do I just throw this tray away? It seems like such a waste to throw something this nice away.”

You know, I could completely relate. These trees took decades to grow, and now here we are chopping them down to make plates that will get only a handful of minutes of use. A waste indeed! But hold on . . . what if these had been styrofoam plates? In that case, wouldn’t people just be pitching them into trash barrels without a second thought?

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<各文ごとの検討>

「森林を大切に(する)」という日本語は、講師訳例のforest protection のように、「森林保護」 という側面ももちろん含まれますが、それよりももう少し幅広い意味があるように感じます。以 下のような表現もよいと思います。それぞれ、少しずつ意味が違うので、自分の中の「森林を大 切にする」というイメージに近いかどうか、感じてみてください。

・to take care of the forests(実際に手入れなどをするイメージです) ・to advocate the importance of the forest

・for advocating the importance of the forest

・to promote understanding the importance of forests

(advocate,promote は「支持、提唱、促進」のニュアンスが入ります。)

the forests と forests の間には大きな違いはないと思いますが、単数形の the forest になると、 意味合いが微妙に変わります。

複数形→いくつかの地域あるいは国にある森林を指す

単数形→「海」や「草原」に対して「森林」であることが強調される、 あるいは一つの場所にある森林を特定する

「森林を大切にしよう」をそのお祭りのテーマ、スローガンととらえた訳も可能です。 ・a festival under the slogan of "Save the Forests"

・a festival on the theme of "Let's protect forests" ここで注意したいのは、

・a festival named "Let's protect forests" ・a festival titled "Let's protect forests"

とnamed や titled を使うと、「森林を大切にしよう」がお祭りの「名前」となることです。今回 の課題文を読む限り「名前」とまでは断定できませんし、他に正式な名前がある可能性もありま す。確実な場合は問題ありませんが、確認できない場合は引用符を使わずに説明調で訳す方が安 全です。 「たこ焼き」 そのまま takoyaki としても、読者が日本の文化になじみがない場合には、どのようなものか分 からないと思います。このように、外国語をそのまま引用して使う場合は、英語で必要最小限の 説明を加えます。いくつか取り上げてみます 。

・takoyaki (octopus dumplings)

・Japanese octopus dumplings

・a ball-shaped pancake containing a small piece of octopus called takoyaki ・a Japanese ball-shaped octopus dumpling

(4)

講師訳では、たこ焼きのイメージを表すためにはball, octopus, fried の三つの要素が大事と考え て盛り込んでいます。 また、英語の文章の中で外国語表現をそのまま表記するときは 、通常の場合、斜体(イタリック 体)を用います。英語の表記ルールについては、文末のQ&Aで取り上げていますので参照して ください。 「たこ焼き屋さんをやったことがある」について 「やったことがある」は日常よく使われ、そんなに難しい表現ではありません が、選んだ英語に よって、微妙に意味が変わってきてしまう部分で す。 表現例と、それがどのような意味を打ち出しているか、それぞれ比較してみましょう 。 ・Once I opened a takoyaki stand at a festival~

「I opened」という表現はレストランやカフェなどのもう少し大きな店のイメージになります。 ・I had an experience setting up a takoyaki booth at a festival ~

「setting up」は、焼いたり売ったりというよりも、お祭りが始まる前の準備作業を思い起こし ます。

・I was a manager of a takoyaki booth at a festival

「manager」という言葉を使うと屋台がきちんとしていて、大きな祭りであることが思い浮かび ます。祭りが何日か続いた印象があります。

・I have worked for a takoyaki stand at a festival once~

その他、「experience」、「I have」、「once」を使うと、「その経験があって、後で経験について述 べている」という印象になります。 課題文からは読み取れるのは「お祭りのたこ焼き屋台でたこ焼きを焼いて売ったことがある」と いう情報です。ですが、屋台の規模や、自分で設置したのか元からあるものを借りたのか、グル ープでやったのか個人なのか、ボランティアで手伝ったのかアルバイトなのか、屋台をビジネス として経営したのかなどの情報はこの文章からは読み取れません。 訳した後で原文が伝えている 以上の情報を付け加えていないかどうか、十分に検証しましょう。 講師訳例では以下のように訳しました。文に書かれている以上の情報は付け加えないように試み ています。

I manned a food stall,

I once had the experience of selling takoyaki at a food stand

また、お祭りの屋台のたこ焼き屋さんは、「food stand」、「food stall」、「stand」、「stall」が最も ふさわしいと思います。他にもよい訳語があるかもしれませんが、「shop」と聞くと、どうして も大きな店舗を想像します。「booth」も確かにものを売る場所ですが、ここでは「stand」「stall」 のほうがしっくりきます。

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②発泡スチロールのトレーに載せることが多いのですが、これは森のお祭りだ、木を使わない と山がだめになってしまうことをアピールしようと、杉の間伐材で作った木のトレーに、オイ シイたこ焼きを載せて売ったのでした。

「トレー」は tray?

お祭りのたこ焼き用のトレーはtray でも問題ないと思いますが、plate のほうが自然な訳かもし れません。アメリカの「State Fair」などを考えてみると、paper plate に載せて販売される食べ 物は少なくありませんし、一般的に tray はもう少し大きなもので、取り分け用の大皿を想像する 人が多いでしょう。ただし、スーパーやコンビニで売られているものは plate ではなく、tray や package などの方がぴったりです。

Google の画像検索を使って、実物を見てみるのもとてもよい方法ですね!

「発泡スチロール」を辞書で調べると polystyrene foam や formed styrol などの表現が出てきま すが、これらは専門家でなければ聞いても分からない人がほとんどだと思います。

一般的に発泡スチロールはstyrofoam と呼ばれています。本来は Dow Chemical Company が製 造する polystyrene foam を指す商品名ですが、一般にどのメーカーの製品でも styrofoam と呼 ばれることが多いです。特に温かい食べものを載せたり入れたりする食器のかわりに使うものは styrofoam が最も適切で、書き言葉としても話し言葉としても使われています。

「木を使わないと山がだめになってしまう」

一見すると何でもなさそうな文章です。If you don't use trees, mountains will be devastated. のように、「木を使わない」と「山がだめになる」を If や unless などの接続詞を用い、直接結び つけて訳しがちですが、実際には「木を使わない」と「山がだめになる」の間には、直接の因果 関係が成立していないので、このように訳してもきちんと意味を伝えられているかどうか につい ては、疑問が残ります。 「木を使わないこと」がどうして「山がだめになる」ことにつながるのか。この2つの間には以 下のような思考のプロセスがあります。 「木を使わない」→「木材の需要がない」→「森林の手入れをしても売れないから報われない」 →「森林が手入れされずに放置される」→「森が荒れる」(山がだめになる) この最初と最後(の言い換え部分)間のプロセスを省いているため、論理が飛躍しているように 感じられます。英訳するときには、「条件」とその「結果」の間に論理上のギャップが起こってい ないかどうか、気をつけましょう。 訳例では「木を使わない」と「森が荒れる(山がだめになる)」の間のプロセスも 考慮し、作者の 意図から離れすぎないように表現を選びました。作者が伝えている以上の意味を付け加えるのは 危険ですが、他にもいろいろと考えられるかもしれません。

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「山」=mountain か?「山がだめになる」って? 「山」は「mountain」で表現できるとは限りません。この課題では、「山」という言葉を「森林」 という意味で使用していることが読み取れます。日本では、山と森林が同じ場所にあることは少 なくありませんし、都会から離れると、山と森林を一緒に目にする 機会がたくさんあると思いま す。ですが、他の国の地理は違いますね。例えば米国の真ん中辺りには、山どころか丘さえない ところがありますが、森林がないというわけではありません。「山」と「mountain」の意味の幅 はこのように、使う人の背景や文化が違うと異なるので、この文脈で「mountain」を使っても、 意味が通じない可能性もあります。

また、「だめになる」の表現にも注意が必要です。get ruined, destroyed, devastated を使うと、 「崩される、崩壊する、壊す」というニュアンスが入ります。 どんな状況になってしまうかを考 えながら訳語を選びましょう。

「森が荒れる」に近い表現としては、「The forest is neglected」、「Forests go to ruin」、「The forest grows wild from neglect」などが挙げられます。どんな風にだめになってしまうのか、自分の持 っているイメージに近い言葉を選択していきましょう。

「間伐材」

名詞として使う場合は複数形の「forest thinnings」が正しいと思いますが、この言葉はかなり専 門的で、英語圏でも知らない人が多いでしょう。一般的には「scrap/waste wood from thinned forests」などがよく聞く表現ではないかと思います。他にもいろいろな表現ができますので、調 べてみてください。

いくつか例を挙げてみます。 wood from tree thinning activity forest-thinning byproducts

wood thinned from tree plantations

(参考:ジャパン・フォー・サステナビリティhttp://www.japanfs.org/) ③たこ焼きをひっくり返しながらふと見ると、食べ終わったお客さんが木のトレーを手にウ ロウロしている。 「お客さん」は単数か、複数か。男性か女性か。 ウロウロしている「お客さん」が単数か複数か。ここではどちらの解釈も可能です。この次の文 章に出てくるお客さんとの会話部分は、単数と考えるのが自然です。 またこの文脈では、性別は重要な情報ではありません。自分で決めてしまったほうが 文章のリズ ムを崩しませんし、この文が伝えたいメッセージに焦点を置くことができます。 法律関係や契約の仕事などでは、単数か複数などが重要な意味を持つ場合もあります。日本語の 原文があいまいなところがあれば、必ずクライアントに確認してください。

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「ウロウロしている」

ここもいろいろ表現できそうです。訳例ではstanding around, wandering by としてみましたが、 必ずしも「ウロウロしている=さまよっている」とは限りません。情景が分かるような表現を考 えてみましょう。

いくつか他に例を挙げてみます。

・looking for something(何かを探している感じになります)

・hanging around (何かを待っている、いるが何もしていない感じなので、少し違うかもしれ ませんね)

・prowl (餌や盗むためのものを捜しているようなイメージです) ・walking back and forth(行ったり来たりする感じです)

・hovering around(確かに意味は「ウロウロ」に似ていて、「hanging around」と同様、何かを 待っているという印象があります) 辞書で調べた表現がどんな意味を持つのか、英英辞典などを使って微妙なニュアンスの違いを確 認するようにしましょう。 ④どうしたのかと思ったら、「これ捨てていいんですか? もったいないから」とおっしゃい ます。 「もったいない」について 日本語の「もったいない」は、英訳しにくい言葉です ね。この言葉はノーベル平和賞を取ったワ ンガリ・マータイさんが日本語の mottainaiを、そのままのニュアンスで世界に広めようと活動 していたことで、有名にもなりました。

「もったいない」を辞書で引くとWhat a waste, wasteful など、「無駄に使う」ことに焦点を当 てた訳語に行き当たります。「無駄、浪費」は「もったいない」の一面ではありますが、そのまま 英語に当てはめても、しっくりこないと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 「もったいない」を広辞苑で引いてみると「そのものの値打ちが活かされず無駄になるのが惜し い」とあります。wasteful, waste という言葉は、「無駄になる」という意味はでていますが、「そ のものの値打ちが活かされない」「惜しい」というニュアンスを持っている単語ではありません。 ですが、説明を加えずに同等に置き換えられる表現はないので、waste, wasteful でも間違いでは ありません。講師訳では、少しでもニュアンスをだせないか考えてみましたが、まだ他にもよい 表現があるかもしれません。 例えば、以下の表現もよいですね。 ・It is too good to throw away ・This is too nice to dispose of

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「もったいない」が日本でどのように使われているか、世界でどのように受け入れられているか、 どのように英訳されているかなど、「mottainai」や「もったいない」で検索してみると、いろい ろな表現や例、ウエブサイトがでてきます。 よい表現や説明を見つけたら、ストックしておきま しょう。また、日本の素晴らしい文化の一つである「もったいない」をきちんと外国に伝えたい という気持ちで考えてみませんか? ⑤おやおや、数十年かけて成長した木から作ったトレーを、わずか数分間使って捨てるのはも ったいない! というのはよくわかる。 「おやおや」もいろいろとバリエーションをもっているとよいでしょう。原文に近い表現として はYeah, So, Well, Um, For me, Personally, Right, You know, etc.などがあげられます。

⑥でもこれが発泡スチロールのトレーだったら、何も思わずにポイと捨てるのでは ……? 「ポイと捨てる」はtoss, pitch などがぴったりきます。throw away でもよいでしょう。 --- Q&Aコーナー Q:句読点の打ち方や、スペースの取り方に何か決まりはありますか? A:日英翻訳でも、英日翻訳と同じく、表記や句読点の打ち方、使い方、スペースの開け方など の「スタイル」にも一定のルールがあります。 表 記 ル ー ル は ス タ イ ル ブ ッ ク に よ っ て 、 若 干 異 な り ま す が 、 今 回 の 講 座 で は The Chicago Manual of Style(CMS)を参照しました。学術論文やビジネス文書で基準になることが多いので、 日英翻訳や、英文ライティングをする方はぜひご一読下さい。ウエブサイトのQ&Aを見るだけ でも、参考になります。http://www.chicagomanualofstyle.org/home.html(書籍版もあります) その他、代表的なものに The Associated Press Style Book (AP Style Book)がありま す。 http://www.apstylebook.com/ 仕事の場合は、どのスタイルを基準にするか、クライアントに確 認します。(佐) --- Q:日英翻訳において、自分の単語力(vocabulary)を増やしていくためには、何が必要でしょ うか。また、おすすめの方法はありますか。 A:英訳したい分野のものをたくさん読むこと。英字の新聞、雑誌、本などを読みながら、気に なった言い回しや表現、分からない単語、あるいは知っている単語の新しい使い方を見た時にま ず紙に書いて、紙がいっぱいになった時に復習として読んで、まだ気になるものを新しい紙に書 いて、それから新しいリストにすること。必要なのは努力のみ。努力を重ねれば単語力が 自然に、 しかも思うよりすぐに高まっていきます。(ア) ---

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Q:英語でも日本語でも、過去のことをいきいきと表現するために現在形で表現することがあり ますが、その場合、どのような点に気を付けたらいいでしょうか。

A:会話などが現在形で表記されることが多いです。また、登場人物が考えている ことをそのま ま現在形で使うことがあります。例えば、こういうふうに現在形を使ったりできます。「It is really common to serve takoyaki on styrofoam plates, but I thought to myself, this is a festival about forests; the forests won’t be healthy if we don’t use wood. So to make that point, we decided to serve our tasty takoyaki on wooden plates made from cedar harvested when forests were being thinned out.」しかし、一般的に言えば、英語よりも日本語のほうが時制が変わったりす ると思います。英語では一つの文章のなか、時制を何回か変えたりしないほうが自然で読みやす いと思います。(ア) Q:書き言葉の「・・・」は、英訳するときにもニュアンスを出したほうがいいですか。出すと したらどのような方法があるのでしょうか。 A1:「 . . . 」は様々な文書で使われています。例えば引用の中にある省略や、会話にある沈 黙を表す時などがあげられます。今回、筆者が考え事をしている時に出てきますが、講師訳例(2) では、同じようなイメージを与えるように「 . . . 」を使って工夫してみました。「考えてる、 あぁ、ちょっとポーズ、それから考え事が続く」という印象を受けますか?(ア) A2:省略記号の表記について。CMSによると、この記号(ellipsis)は、3つのピリオドを1 スペースずつ開けて入力することになっています(メディアによって違います)。指示がない場合 はどちらの表記法でも問題ありませんが、仕事の場合はクライアントに確認 するようにしましょ う。ちなみに、日本語の省略記号は三点リーダーを二字分使って、「……」のように表記します。 こちらも仕事で翻訳を受ける場合は留意しましょう。(佐) Q:初学者がまずするべきことがあれば、教えて ください。 A1:英語で書かれたものに戻って表現を拾うとより自然な翻訳になると思います。同じ分野で 英日、日英の両方向に携わっている翻訳者は、やはりこのような状況を活かすことができるので、 翻訳がさらに自然になるようです。英日の翻訳、英字の新聞、雑誌、小説などの読書などを通じ て表現力を高め、特に気になった言葉や表現を見たときに紙に書くと覚える助けになり、効率が よくなると思います。(ア) A2:いろいろな勉強法がありますが、私からは英日のトレーニングと重ねる「反訳練習」を提 案します。シンプルな英語で書かれた原書で英日翻訳をした後、少し期間をおいてから自分の日 本語を英語に訳し戻します。できるだけ自然な読みやすい訳に練り上げておくと、さらに効果が アップします。 トレーニングの教材は、できるだけシンプルな英語で書かれている本がよい でしょう。例えば、 アル・ゴア氏の『不都合な真実』のユース版などは、英語圏の小学生~中学生に相当する年齢の 子どもたちに、限られた語数で環境問題の最新トピックをわかりやすく説明しています。会社で 仕事をされている方なら、仕事で扱っている文書を使 ってもよいと思います。仕事と重ねること ができますし、表現や文体のストックも増えるので、一石二鳥ですね。(佐)

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