省エネルギー基準(平成11年基準・省エネルギー対策等級4) Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ地域仕様
ネオマフォーム
外 張り工 法 施 工 標 準
枠組構造
省エネルギー基準(平成11年基準・省エネルギー対策等級4) Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ地域仕様【
目 次 】
「ネオマフォーム外張り工法施工標準」をご利用の前に
本施工標準の主旨........................................................................2 安全に関するご注意......................................................................3 ご注意とお願い..........................................................................3 本施工標準で使用している数値............................................................3 本施工標準以外の技術資料等..............................................................3ネオマフォーム取扱い注意事項
①使用環境に関する注意..................................................................4 ②保管・運搬時に関する注意..............................................................4 ③施工時・作業時の注意..................................................................4 ④粉塵注意..............................................................................4 ⑤火気注意..............................................................................5 ⑥変色注意..............................................................................5 ⑦廃棄時の注意..........................................................................5 ⑧その他................................................................................5ネオマフォームの厚さと施工
1.省エネ基準 適合......................................................................7 2.住宅性能表示・省エネ対策 等級 4 適合..................................................7枠組構造 施工標準図
図番一覧表..............................................................................9 矩計図.................................................................................10 各納まり断面図.........................................................................12【参考資料1】気密性確保の為の参考資料 -気密材と施工等について-
気密性能確保の為の気密材と施工等について...............................................35 1.気密材(防湿材).....................................................................35 2.気密補助材..........................................................................37 3.防風材..............................................................................38 4.気密材等の継目の処理................................................................38 5.その他..............................................................................39【参考資料2 】見積もりの為の参考資料
Ⅰ.事前準備...........................................................................41 Ⅱ.ネオマフォーム・ジュピーの拾い出し ................................................42 Ⅲ.副資材.............................................................................44 見積もり例.............................................................................46【参考資料3】弊社が認定を受けた型式の概要
型式認定の概要.........................................................................52本施工標準(以下「本書」という)は、ネオマ®フォーム外張り断熱工法による住宅の建設にあたり、建築 設計事務所および建築施工会社において、ネオマ®フォームの設計・施工・管理に必要な標準施工の方法が 示されています。事前に本書を良くお読みの上、正しくご使用ください。 ●本書の厚さ・開口部の仕様・防露の仕様は、住宅性能表示 評価方法基準※1「省エネルギー対策等級4」、 住宅の省エネルギー基準※2(平成11年基準、次世代省エネ基準)に適合する例を示しています。断熱材の 厚さは、設計施工指針の断熱材の熱抵抗値基準による厚さおよび弊社が認定を受けた型式の仕様の厚さを 示しています。なお、図面は断熱材の熱抵抗値基準による厚さとしています。 図面では、次のように示しています。 「告示」・・・「設計施工指針」の断熱材の熱抵抗値基準による厚さ 「緩和」・・・「設計施工指針」の断熱材の熱抵抗値基準において、開口部の性能を基準より 1 ランク向上 させた場合(熱貫流率[W/(㎡・K)]をⅢ地域:2.91 以下、Ⅳ・Ⅴ地域:4.07 とした場合) の厚さ 「型式」・・・弊社が認定を受けた型式の仕様の厚さ 型式認定番号 T170404Aa002003b (Ⅲ地域) T170404Aa002004b (Ⅳ地域) T170404Aa002005b (Ⅴ地域) ●型式の仕様とする場合には、天井高さや開口部仕様等に適用条件が定められています。その概要について は、参考資料3(巻末)に示します。詳細は弊社まで別途ご確認ください。 ●住宅金融支援機構「フラット35S」および長期優良住宅認定では、「省エネルギー対策等級4」適合が選択で きる要件の一つとなっています。省エネルギー措置の届出の際には、省エネルギー基準適合が要求されま す。 ●本書の内容について、不明な点・お気付きの点がございましたら、旭化成建材㈱断熱材事業部までお問い 合わせください。 ※1: 「評価方法基準」平成13年国土交通省告示第1347号/最終改正 平成21年国土交通省告示第354号 …住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成11年法律第81号)第3条第1項に規定する評価方法基準とし て、日本住宅性能表示基準(平成13年国土交通省告示第1346号)に従って表示すべき住宅の性能に関する 評価の方法の基準について定めているものです。 ※2: ●「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準」 平成18年経済産業省・国土交通省告示第3号/平成21年経済産業省・国土交通省告示第1号一部改正 ●「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針」 平成18年国土交通省告示第378号/平成21年国土交通省告示第118号一部改正 …住宅の省エネルギー基準は、2つの告示で定められています。前者が性能基準、後者が仕様基準です。 以下、本書ではそれぞれ「建築主の判断基準」、「設計施工指針」とします。
安全に関するご注意 ●本書の中で特に注意していただきたい事項については、各項目ごとに下記の表示をしています。 :こ :安全上注意していただきたい箇所に表示しています。 :取扱いを誤った場合に使用者が軽傷を負うか、または物的損害が発生する危険な状態が 生じることが想定される場合に表示しています。 :取扱いを誤った場合に使用者が死亡または重傷を負うか、または物的損害が発生する 危険な状態が生じることが想定される場合に表示しています。 :禁止事項を記載した箇所に表示しています。特によく確認の上、ご承知ください。 ●本書に掲載の商品は、各商品ごとの設計・施工に関する専門知識・技術が必要であり、所定の教育を受け た技術者による設計・施工を原則としております。実施にあたっては、これら専門業者の方による実施を お願いします。 ご注意とお願い ●仕様・外観・施工法等は予告なく変更することがありますので、ご了承ください。 ●印刷物と実物とは多少外観が異なることがありますので、あらかじめご了承ください。 本施工標準で使用している数値 ●本書で示した数値は、設計値(標準設定値)であり、絶対値や保証値ではありません。また、製品の 許容差は、特記なき限り本書では取扱いません。 ●本書では、SI単位を主として表示しています。従来単位系を併用している場合は、SI単位の換算値を 切り上げて整数で表示しています。 本施工標準以外の技術資料等 ●本書以外の技術的見地は、下記の技術資料によるものとします。 ・建築基準法、同施行令 ・関連する国土交通省(旧建設省)告示 ・住宅金融支援機構 工事仕様書 ・住宅性能表示制度評価方法基準、技術解説 ・住宅の省エネルギー基準の解説 (財団法人 建築環境・省エネルギー機構 発行) ・発泡プラスチック断熱材による外張断熱工法施工のポイント (発泡プラスチック外張断熱協会 発行) 3
ネオマ®フォームは旭化成独自の技術により、耐熱性のあるフェノール樹脂を発泡させた、両面ポリエステル 不織布張りの高性能フェノールフォームです。ご使用にあたっては、特に下記の点にご注意ください。
① 使用環境に関する注意
●常時、水分に接するような使用(基礎の外側・土中・ 水蒸気が多量に発生する環境等)は避けてください。 ●常時高温(100℃以上)で使用した場合は、熱伝導率 などの物性の低下をきたします。② 保管・運搬時に関する注意
●保管には直射日光の当たる場所・水分の接する場所は 避けてください。 ●保管は養生シート等で覆い、ロープ掛け等の飛散防止 処置を行ってください。 ●鋭角な器物との衝突や角当ては、損傷の原因になります ので、避けてください。③ 施工時・作業時の注意
●局部荷重や衝撃により割れることがありますので、施工時には 下地の無い箇所には乗らず、根太やたる木の上を歩いて ください。(ネオマフォームをたる木間または根太間、および たる木上面に施工した場合、下地が見えなくなりますので、 踏み抜きには十分ご注意ください。) ●特に、屋根の施工は高所作業になりますので、関連法規 に従い、必ず安全を確保の上行ってください。 ●強風下での施工は風にあおられやすいので行わないで ください。④ 粉塵注意
●切断時には粉塵が発生しますので、切断器具には集塵装置を 設けてください。また、作業者は正規の作業服を着用の上、 防塵マスク・防護メガネ等の使用をお願いします。 ●狭い場所で多量の切断作業を行う場合は、十分な外気の 導入を行い、粉塵量を低下させてください。 ●ネオマフォームの粉塵には健康上の有害性は認められて いませんが、目に入った場合はこすらないで流水で洗浄して ください。また、吸引した場合は、うがいなどを行い、粉塵を 洗い出してください。 4⑤ 火気注意
●ネオマフォームは炎をあてると炭化する性質があります。 輸送・保管・施工にあたっては、火気にご注意ください。 ●特に、ネオマフォームの切断粉塵には火が移りやすく なりますのでご注意ください。(基材の制限酸素指数 :28以上) ●燃やした際にアンモニア臭が発生しますが、人体に有害な レベルの量ではありません。⑥ 変色注意
●ネオマフォームは紫外線により変色しますので、室内側の 使用であってもフォーム部分および不織布面が露出する 仕様は避けてください。保管中や施工中も含め、養生する など配慮してください。なお、変色による著しい性能低下は 認められておりません。⑦ 廃棄時の注意
●ネオマフォームは、廃プラスチック類として安定型埋め立て、 または焼却処分できます。「廃棄物の処理及び清掃に 関する法律」基づき、許可を受けた業者で適正な処分を 行ってください。 ●圧縮・粉砕などを行う場合は、内部の炭化水素ガスが放出 されますので、閉空間での作業は避け、十分な通風を確保 した上で、火気に注意して行ってください。⑧ その他
●ネオマフォームはシロアリ等の昆虫および動物によって 損傷を受けることがありますが、栄養源や餌にはなりません。 ※上記注意事項は、通常の取扱いを対象にしたものです。特殊な取扱いをされる場合は、用途・用法に適した 安全対策を実施の上、ご使用ください。また、記載内容は現時点の資料・データに基づいて作成しており、 新しい知見により改訂されることがあります。 5ネオマフォームの厚さと施工
<ネオマフォームの厚さと施工>
1.省エネ基準 適合 住宅の省エネルギー基準(平成11年基準、次世代省エネ基準)に適合させるためには、 「建築主の判断基準」または「設計・施工指針」に従ってください。 <ネオマフォームの厚さ> 各地域に対応する基準に適合する厚さとしてください。 「設計・施工指針」の木造住宅(軸組構造・枠組構造)における断熱材の熱抵抗値の基準値から算出した値に 対応する、ネオマフォームの製品規格に基づく厚さの一例を次頁の表-1 に示しています。 ※型式仕様以外の床については、床充填専用断熱材「ジュピー」のご使用をおすすめします。 なお、ネオマフォームを用いる場合、ジュピーと同じ厚さで対応できます。 2.住宅性能表示・省エネ対策 等級 4 適合 住宅性能表示の省エネルギー対策等級に適合させるためには、 日本住宅性能表示基準「評価方法基準」(平成13年国土交通省告示第1347号 最終改正 平成21年国土交通省 告示第354号)に従ってください。 <ネオマフォームの厚さ> 各地域の等級 4 に適合する厚さとしてください。省エネ基準適合の厚さと同じです。 「評価方法基準」の木造住宅(軸組構造・枠組構造)における断熱材の熱抵抗値の基準値から算出した値に 対応する、ネオマフォームの製品規格に基づく厚さの一例を次頁の表-1に示しています。 ※型式仕様以外の床については、床充填専用断熱材「ジュピー」のご使用をおすすめします。 なお、ネオマフォームを用いる場合、ジュピーと同じ厚さで対応できます。 <結露防止のための仕様> 屋根または外壁を断熱構造とする場合にあっては、「評価方法基準」「③結露の発生を防止する対策に関する 基準」に従い、断熱層の外気側に通気層を設置してください。ただし、次に該当する場合は、通気層設置基 準の適用外となります。 (イ)当該部位が鉄筋コンクリート造、組積造その他これらに類する構造であるなど躯体の耐久性能を損なうおそ れがない場合。 (ロ)防湿層が0.082(㎡・s・Pa)/ng以上※1の透湿抵抗を有する場合。 ※1:透湿抵抗が住宅用プラスチック系防湿フイルム(JIS A 6930)のA種以上が目安になります。 (ハ)外壁がALCパネルで透湿抵抗0.019(㎡・s・Pa)/ng以上※2の防湿層を設ける場合。 ※2:ネオマフォームでは厚20mm以上が相当します。 (ニ)断熱層の外気側表面より室内側の材料の透湿抵抗の合計値を、断熱層の外気側表面より外気側の材料 の透湿抵抗の合計値で除した値が、Ⅲ地域では3以上、Ⅳ・Ⅴ地域では2以上となる場合。 (ホ) (イ)から(ニ)までと同等以上の結露の発生の防止に有効な措置が講じられていることが確かめられた場合 (評価方法基準 5-1 (3)イ③a(ⅱ)からⅢ・Ⅳ・Ⅴ地域関係部分を抜粋要約) ネオマフォームの場合は、防湿層・防風層の設置は不要ですが、相互の継目や他材との取合部はテープ 処理等を行います。 <気密性能について> 省エネ基準・評価方法基準(等級4)ともに、Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ地域では気密性能(相当隙間面積(C値):5c㎡/㎡以下) が確保されていることが前提の基準です。 気密材と施工方法につきましては、【参考資料1】を参照ください。なお、詳細につきましては、(財)建築環境・ 省エネルギー機構(IBEC)発行「住宅の省エネルギー基準の解説(第3版)」でご確認ください。 7表-1
省エネルギー基準(平成 11 年基準、次世代基準)、省エネルギー対策 等級 4 に適合する
ネオマフォームの製品厚さ
[Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ地域]
(a)ネオマフォーム対応厚さ・開口部の熱貫流率 枠組壁(2×4 等)工法 型式仕様 基準値※1 ネオマ厚さ※2 ネオマ厚さ 部位 断熱材の 施工方法 (㎡・K)/W mm mm 外壁 外張り 1.7 35 30 屋根 外張り 50 天井(桁上) - 4.0 (2.0)※3 80 (40)※3 60 外張り 2.5※4 50※4 - 外気に接する部分(はねだし部床等) 充填 床面積の5%以下※4 60 床 その他の部分(床裏のある1階床等) 充填 下表「(b)ジュピー対応厚さ」を ご参照ください。※7 45 外気に接する部分 1.7※5 35※5 土間 床 基礎 土間床等の外周部 (玄関・浴室等) その他の部分 - 0.5※5 20※5 30 Ⅲ地域 3.49(2.91)※3 W/(㎡・K) 2.91 W/(㎡・K) Ⅳ地域 4.65 W/(㎡・K) 開口部の熱貫流率 Ⅴ地域 4.65(4.07) ※3 W/(㎡・K) 3.49 W/(㎡・K) (b)ジュピー対応厚さ※6 枠組壁(2×4 等)工法 基準値※1 ジュピー厚さ※2 断熱する部位・工法等 断熱材の 施工方法 (㎡・K)/W mm 外気に接する部分(はねだし部床等) 3.1 66 床面積の5%以下※4 床 その他の部分(床裏のある1階床等) 充填 2.0 40 ※1:「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針」の木造住宅(枠組構造)における断熱材の 熱抵抗の基準値 ※2:※1 から算出した値に対応するネオマフォームまたはジュピーの製品規格に基づく厚さです。厚さによっては、2 枚以上の製品の 重ね合わせが必要となります。 ※3:開口部の熱貫流率をⅢ地域:2.91W/(㎡・K)以下、Ⅳ・Ⅴ地域:4.07W(㎡・K)以下とした場合、屋根・天井は( )内の値とすること ができます。 ※4:外気に接する部分の床のうち、床面積の5%以下の部分は、その他の部分と同じ厚さとすることができます。 ※5:玄関・勝手口およびこれに類する部分の土間床部分は基準適用外ですが、部分的な熱的弱点となりますので断熱施工が望まし いです。 断熱構造となっている浴室下部における土間床部分は基準適用外ですが、基礎断熱としない場合はユニットバスと外壁・間仕 切壁との取合部に気流止めが必要です。 ※6:ジュピーは床部位の充填工法専用の断熱材です。なお、型式仕様には対応しておりません。 ※7:型式仕様以外の床充填については、床充填専用断熱材「ジュピー」のご使用をおすすめします。 ただし、ネオマフォームを用いる場合、ジュピーと同じ厚さで対応できます。枠組構造
施工標準図
図番一覧表
図番-01 [天井断熱+壁外張り+床充填]仕様例 矩 計 図 図番-02 [屋根外張り+壁外張り+基礎断熱]仕様例 図番-03 壁一般部 図番-04 開口部周りの気密防水テープの貼り方 図番-05 出隅部 図番-06 入隅部 図番-07 下屋~壁取合部 図番-08 シャッター付サッシテラス窓 壁納まり断面図 図番-09 出窓部 図番-10 天井~壁取合部 図番-11 壁~1階天井下屋取合部 図番-12 間仕切部 天井断熱断面図 図番-13 ベランダ部 図番-14 棟部 図番-15 屋根~壁取合部(たる木を軒で止める場合) 図番-16 屋根~壁取合部(たる木を軒に出す場合) 図番-17 壁~下屋取合部(差掛け屋根部) 図番-18 壁~下屋取合部(流れ壁際部) 屋根断熱断面図 図番-19 けらば部 図番-20 床~壁取合部(根太間断熱) 図番-21 基礎断熱の仕様例 図番-22 玄関外部廻り基礎部 図番-23 玄関上り框廻り 床部位納まり断面図 図番-24 ユニットバス廻り 9
為
為
【参考資料1】
気密性確保の為の参考資料
-気密材と施工等について-
【参考資料】気密性能確保の為の気密材と施工等について
2009年(平成21年)の改正により、「建築主の判断基準」、「設計施工指針」、「評価方法基準」から、 気密に関する詳細な基準が削除されました。 しかし、改正後の「建築主の判断基準」にも、 ・気密性の確保、防露性能の確保、室内空気汚染の防止などに十分配慮すること。(1-1(4)) ・室内に直接侵入する隙間風の防止による暖冷房負荷の削減、断熱材の断熱効果の補完及び的確な計画 換気の実現のため、気密性の確保のための措置を講じるものとする。(1-4 気密性の確保) と記載されており、気密性確保の重要性はこれまで通り変わりません。 省エネ基準、評価方法基準(等級4)ともに、Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ地域では気密性能(相当隙間面積(C値): 5c㎡/㎡以下)が確保されていることが前提となっています。 ここでは、改正前の基準と(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)発行「住宅の省エネルギー基準の解説 (第3版)」(以下「解説書」)を参考に、気密性を確保する為の材料とその施工等についてまとめています。 なお、「解説書」では、改正で「気密層」の定義・詳細規定が削除されたことから、これまで気密材と定義 していた材料は、防湿材およびその他の防露等に必要な材料として定義し直されています。 1.気密材(防湿材) 気密層を形成する材料です。 多くは防湿層※1を形成する材料にもなりますが、必要な防湿性能は条件により異なりますので、表の材料は、 防湿材としては全ての条件下で使用可能とは限りません。 ※1:防湿層…断熱層の室内側に設けられ、防湿性が高い材料で構成される層であって、断熱層への漏気や水蒸気の 侵入を防止するものです。透湿抵抗の小さい断熱材※2に設置することが定められています。 ※2:防湿層が必要となる透湿抵抗が小さい断熱材は、以下のものです。 ・グラスウール・ロックウール・セルローズファイバー等の繊維系断熱材 ・JIS A 9511(発泡プラスチック保温材)に規定するもの(A種フェノールフォーム3種2号を除く)、JIS A 9526 (建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム)に規定する吹付け硬質ウレタンフォームA種1またはA種2に適合 するものおよびこれらと同等以上の透湿抵抗(透湿係数(厚さ25mm)290ng/(㎡・s・Pa)以下)を有するものを除いた ... プラスチック系断熱材 ・その他これらに類する透湿抵抗の小さい断熱材 (設計施工指針 5(4)、評価方法基準5-1(3)イ③a(ⅱ)による) 35断熱部位・取合部・壁隅角部
※1に用いる気密材(防湿材)
- Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ地域(相当隙間面積 5.0c㎡/㎡以下)の場合 - 気密材(防湿材)※2 ①防湿気密フィルム 住宅用プラスチック系防湿フィルム(JIS A 6930(住宅用プラスチック系 防湿フィルム)に定めるもの)またはこれと同等以上の防湿性および気密 性を有するもの。 ②透湿防水シート 透湿防水シート(JIS A 6111(透湿防水シート)に定めるもの)またはこれ と同等以上の透湿性、防水性および気密性を有するもの。防湿層としての 適用はできない。 ③合板等 合板・せっこうボード・構造用パネル(JAS(昭和62年農林水産省告示第360 号)に定めるもの)またはこれと同等以上の防湿性および気密性を有する もの。断熱層外側に通気層を有する外張り断熱工法の場合や床断熱の防湿 気密層としての適用などが前提。 ④プラスチック系断熱材等※3 「ネオマフォーム」の他、押出法ポリスチレンフォーム・ビーズ法ポリスチ レンフォーム等のボード状プラスチック系断熱材(JIS A 9511(発泡プラ スチック保温材)に規定するもの(A種フェノールフォーム3種2号を除く)、 JIS A 9526(建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム)に規定する吹付け 硬質ウレタンフォームA種1またはA種2に適合するものおよびこれらと 同等以上の透湿抵抗(透湿係数(厚さ25mm)290ng/(㎡・s・Pa)以下)を有する もの。 ⑤乾燥木材等 重量含水率20%以下の木材・集成材・積層材等。 ⑥金属部材 ⑦コンクリート部材 密実にコンクリートを打設し、長期的にクラックなどが生じないような 配筋が施されたもの。 ※1:基礎断熱の場合、土台と基礎との取合部にも、気密材・気密補助材の施工等が必要です。 ※2:繊維系断熱材の充填断熱工法*・外張り断熱工法、およびプラスチック系断熱材の充填断熱工法*の場合、①~⑦の 材料で連続する気密層を設けることが基本となります。 *:木造の充填断熱工法(吹付け工法も含む)では、構成材料に乾燥木材を使用しても、乾燥収縮等による寸法 変化により、構造材・下地材などの周辺部で隙間が発生し、長期的に気密性能が低下する恐れがあります。 このため、充填する断熱材自体に気密性がある場合にも、他の材料で連続する層を設け気密性を確保するこ とが、基本となります。 ※3:気密材に該当するプラスチック系断熱材による外張り断熱工法に限り、断熱材を気密層とすることができます。2.気密補助材 気密層の連続性を確保する為に使用する材料です。 ボード状の気密材(防湿材)の相互、気密材(防湿材)と開口部枠や配管・配線など他部材との接合部において、 漏気に伴う水蒸気の侵入を防ぐために使用します。 気密補助材 留意事項 (イ) 気密テープ ○ブチル系テープ・アスファルト系 テープ・アクリル系テープの他、 これらと同等の気密性・防湿性およ び粘着性を有するもの ○経年によって粘着性を失わないもの ●ガムテープやビニルテープ等、 初期粘着性はあるが長期性能に劣る もの、わずかな汚れや水滴があった 場合に付着力が低下するものは適さ ない ・施工方法・施工時期・施工箇所の温度変化・ 粘着性能・施工性・他材料に対する影響等を 十分検討した上で選択する。 ・テープにストレスをかけないように施工する。 (引っ張って施工しない) (ロ) 気密 パッキン材 に 分 部 る か か が 力 応 縮 圧 、 時 常 に 材 ン キ ッ パ ・ 使用する。 ・気密性・防湿性が確保できる圧縮量は、形状・ 材質により異なるため、メーカー資料等を 確認の上、選択する。 (ハ) 現場発泡 断熱材 ○高い気密性能を有するもの ・発泡硬化後の寸法追従性がない為、隙間の 形状が長期的にも変化しない箇所の使用に 限る。 ・比較的単純な形状で、10mm程度以上の隙間に 適用する。 ・気密パッキン材に比べて適用の制約は多い。 (ニ) シーリング材 ○経年によって弾性と付着力を失わな いもの ・温度変動が少なく、紫外線劣化を受けない 箇所、付着面が二面(三面接着では、シール 切れを起こす場合が多い)、隙間の形状が単純 であることなどが適用条件。 ・10数mm程度以下の隙間に適用する。 ・他材料に対する影響の検討も必要。
3.防風材 防風層※を構成する材料です。断熱層に繊維系断熱材等を使用する場合、断熱層と通気層との間に設置する ことが定められています。(評価方法基準5-1(3)イ③a(ⅱ)) 断熱材の断熱性維持・構造体の耐久性維持の為に湿気を排湿する透湿性、冷気が構造体内に侵入することを 防止する為の防風性、外装材からの雨漏りの水を構造体内に侵入させない為の防水性あるいは撥水性が 要求されます。 ・透湿防水シート(防風シート・防水シート) ・発泡プラスチック系断熱材 ・撥水性ボード状繊維系断熱材 等 ※:防風層…通気層を通る外気の断熱層への侵入を防止する為、防風性が高く、透湿性を有する材で構成される層。 (評価方法基準5-1(3)イ③a(ⅱ)による) 4.気密材等の継目の処理 気密材の種類と部位に応じて、適切に処理し、気密層の連続性を確保することが必要です。 気密材の種類、部位等 気密材相互の継目、その他の気密材との継目 ・下地材がある部分で30mm以上重ね、合板・乾燥木材・せっこうボード等で挟み つける(留付けは、ガンタッカー(@200~300mm)または両面テープ等による) シート状の防湿材 【挟み付けができない、下地がない場合】 以下の材料、またはこれに類する材料により隙間ができないようにする ・気密テープ※1 ・現場発泡断熱材 ・シーリング材※2 ・気密補助材により隙間が生じないようにする 床を除く 部分 ・実加工品を使用する ・実加工品を使用する 板状の 気密材 床 ・下地材がある部分で継ぎ、下地材に釘またはビスで留付ける ※1、2:気密テープやシーリング材には粘着性や弾性付与の為の可塑剤が含まれており、長期にわたる使用で防湿剤や 周囲の材料の変性が生じたり、粘着性・弾性が失われる場合がある為、十分注意が必要。 ※1:フィルムとテープとでは温度による寸法変化率が異なることや、引っ張りながら施工されたテープが後に縮まろう とすることから、時間の経過によってテープとフィルムが部分的に剥離してしまう恐れもある。温度による多少の 寸法変化は避けられないことから、フィルム相互の重ね処理としてのテープは、あくまでも部分的適用または補助的 なものである。 ※2:防湿フィルム相互をシーリング材により取付ける方法もあり得るが、防湿フィルムを構成するポリエチレンに 対しては接着性が極めて悪く、多くの施工手間も要する。従って、シーリング材は、あくまでも部分的適用または 補助的なものである。
5.その他 防腐または防蟻のための措置をした構造材がある空間においては、薬剤中の人体に影響を及ぼす物質を室内 に流入させないように配慮し、気密層を施工します。 気密材・気密補助材として現場発泡断熱材を使用する場合も、吹付け厚さと発泡倍率、吹付け面の表面管理 や汚れ除去・火気取扱い・周辺への飛散防止に注意を要します。特に、現場施工の場合は、温度性能に幅が 生じやすい為、徹底した施工管理が必要です。 <参考> 開口部の気密性(平成21年改正前の「設計施工指針」から) 地域 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ JIS A 4706-2000「サッシ」に定める気密性等級 A-4 A-3またはA-4
【参考資料2】
見積もりの為の参考資料
Ⅰ.事前準備 1. 図面を用意する。 ・ 平面図・立面図は必要。 ・ 矩形図・断面図などもあると良い。 2. 断熱する部位と、部位ごとの規格(厚さ・サイズ)を決定する。 A. 下図を参考に、断熱する部位を決める。 B. 使用するネオマフォーム・ジュピーの規格(厚さ・サイズ)を決定する。 B-1. 下表1より、厚さを決定する。 B-2. 製品サイズを決定する。 ※ ネオマフォーム一般品のサイズは、下記3種類。 *印は、生産頻度を落として運用しています。ご採用検討については弊社営業に御確認の上、ご発注ください。 ・ 910×1820 mm ・ 910×3030 mm * ・ 1000×2000 mm * ※ 屋根(たる木間充填)は、「ネオマ屋根カット品」を用いることをおすすすめします。 (詳細は「ネオマフォーム住宅用断熱カタログ」をご参照ください。) ※ 床(充填)は、ジュピーをお使いください。 (詳細は「ジュピーカタログ」をご参照ください。) (a)ネオマフォーム対応厚さ 【単位:熱抵抗値;(㎡・K)/W、断熱材厚;mm】 型式 熱抵抗値 ネオマ厚 Fランク厚 熱抵抗値 ネオマ厚 ネオマ厚 1.7 35 40 1.7 35 30 4.0 80 90 2.0 40 50 4.6 95 105 2.3 50 -(桁上含む) 4.0 80 90 2.0 40 60 2.5 50 55 2.5 50 -60 外気に接する部分 1.7 35 40 1.7 35 その他の部分 0.5 20 15 0.5 20 ※緩和規定:開口部の熱貫流率を[Ⅲ地域:2.91W/(㎡・K)以下、Ⅳ・Ⅴ地域:4.07W/(㎡・K)以下]とした場合。 (P.2参照) (b)ジュピー対応厚さ 【単位:熱抵抗値;(㎡・K)/W、断熱材厚;mm】 熱抵抗値 ジュピー厚 Fランク厚 熱抵抗値 ジュピー厚 ※緩和規定:開口部の熱貫流率を[Ⅲ地域:2.91W/(㎡・K)以下、Ⅳ・Ⅴ地域:4.07W/(㎡・K)以下]とした場合。 (P.2参照) 3. 「バルコニーやパラペットに、ネオマフォームを張るか」を確認する。 ※ バルコニーやパラペット部で、断熱材を必要とする外壁部分から外装材が連続する場合は、面を合わせる ことが必要です。そのために、一般的には下地調整材として木材を用いますが、木材の代わりに ネオマフォームを用いる場合もあります。 2.0 40 3.1 66 70 3.1 床 はねだし部床 (外気に接する部分) 床裏のある1階床 (その他の部分) 45 45 下表「(b)ジュピー対応厚さ」をご参照ください。 断熱する部位・工法など 告示仕様 緩和規定※ 充填 はねだし部床 (外気に接する部分) 床裏のある1階床 (その他の部分) 充填 土間床等の外周部 表1 省エネルギー基準(平成11年基準・等級4)対応厚さ (Ⅲ~Ⅴ地域、木造枠組) 緩和規定※ 天井 外壁 断熱する部位・工法など 告示仕様 屋根 外張り 外張り 30 充填(桁間含む) 外張り 充填 充填 66 土間床 床 2.0 40 玄関・浴室、基礎等 基礎 窓 壁 外気に接する 土間床の外周部 土間床 その他の土間床の 外周部 その他の床 壁 外気に接する床 窓 天井 壁 屋根 図1 断熱構造とすべき部分(網掛けの部分) 41
Ⅱ.ネオマフォーム・ジュピーの拾い出し ※ 原則ケース単位での販売なので、必要ケース数を求める。 A. 壁・屋根(外張り)・天井・桁上・土間床・基礎 1. 施工面積を拾い出す。 2. 1で求めた面積を、使用するネオマフォームの面積で割り、必要枚数を求める。 3. ロスを見込む。(表3参照) 4. 使用するネオマフォームをケース当たりの入り数(表2参照)で割り、必要ケース数を求める。 B. 屋根(充填) ※ネオマ屋根カット品を使用する場合。(使用しない場合は、上記Aと同じ。) 1. 施工面積を拾い出す。 2. 単位を「坪」に直す。(1坪=3.3㎡) 3. ロスを見込む。(表3参照) 4. 1ケースあたり1坪入りなので、「3で求めた値」が必要ケース数となる。 C. 1階床・外気に接する床 ※ジュピーのカット品を使用する場合。(910×1820板を使用する場合は、上記Aと同じ。) 1. 施工面積を拾い出す。 2. 単位を「坪」に直す。(1坪=3.3㎡) 3. ロスを見込む。(表3参照) 4. 1ケースあたり1坪入りなので、「3で求めた値」が必要ケース数となる。 【ネオマフォーム、ジュピー入り数について】 【ロス率について】 (910×1820板の場合) ※厳密なロス率は施工方法などによる為、表3は目安。 ロス率 10% 【ネオマフォーム・ジュピー施工面積 拾い出しのポイント】 A. 壁 ・ 立面図から計算する。 ※ 断熱が必要な部位で、立面図に現れない壁もあるので、拾い忘れに注意する。 ・ 記載されていない寸法は、 ①縮尺を確認して立面図を直接測る。 ②平面図・矩計図・断面図などを参考にする。 ※ FAXで図面をやり取りする場合、 記載の縮尺とは異なる場合が多いので、特に注意する。 ・ 開口部には施工しないので減じる。 → 平面詳細図に開口率の記載があるので参考にする。 ≪よくある拾い忘れの例≫ 1. ベランダ立ち上がり部の奥の居室 寄棟・入母屋 切妻・片流れ 外気に接する床(居室下ベランダなど) 5% 45 40 基礎 桁上 床 1階床 土間床周囲 入り数 (枚/ケース) 表2 入り数 表3 平均的なロス率 切妻・片流れ 部位 壁 - 屋根 12 10 20 16 8 6 ネオマ厚さ (mm) ジュピー厚さ (mm) 20 25 30 35 40 45 50 60 66 -60 66 このベランダにも ネオマを張る場合。 立面図では、この部分はベランダに 隠れている。 ※単純に見えている壁のみで見積もると、 不足する場合がある。 立面図 42
2. 屋根に隠れている壁 3. 下屋を天井断熱とする場合、下屋天井と2階壁との取合部 B-1. 屋根 ・ 立面図から計算する。 ・ 台形の屋根の面積を求める場合、その高さは隣面の立面図から求める。 【屋根面積の概算】 概算する場合は以下の式による。 (けた方向の軒先長さ)×(はり間方向の軒先長さ)×(勾配係数) 表4 屋根の勾配係数 B-2. 桁上 D-1. 床 ・ 平面図より計算する。 a. 1階床面積 ・ 2階床面積と同じ。 ・ 平面図より計算する。 ・ 土間床部は除く。 C. 外気に接する床 ・ 平面図より計算する。 b. 土間床等の外周部 以下の式により計算する。 (基礎高さ)×(土間床等の基礎周囲長) ※基礎高さは立面図、全周囲長は1階平面図を参考にする。 D-2. 基礎 ・ 全周を外気に接する床として、以下の式により計算する。 (基礎高さ)×(全周囲長) ※基礎高さは立面図,全周囲長は1階平面図を参考にする。 2階壁と1階天井を 断熱する場合。 この部分の壁も断熱が必要だが、 立面図には現れない。 この部分の壁は、屋根に隠れて 立面図には現れない。 屋根勾配 勾配係数 屋根勾配 勾配係数 3.5/10 1.059 6/10 1.166 4/10 1.077 7/10 1.221 4.5/10 1.097 8/10 1.281 5/10 1.118 9/10 1.345 5.5/10 1.141 10/10 1.414 この長さを斜線部台形の高さとする。 南面 東面
Ⅲ.副資材 A.外張り用ビス 「ネオマフィットビス」 a. 使用するビスとピッチを決定する。 a-1. ビス長さを決定する。 使用するネオマフォーム・合板などの厚さによる。 ・合板等の厚さが12mm以下の場合 ① 壁 :図1のA寸法を計算し、表Bで適合するビス長さを選ぶ。 ② 屋根 まで まで まで まで まで まで ≪ビス長さの計算例≫ ネオマ厚 (mm) ネオマ厚 (mm) 20 40 25 45 30 50 35 60 40 80 a-2. 標準施工ピッチについて 表6:屋根におけるビス施工ピッチ 35 40 50 ※ 開口・入り隅の多い建物は、胴縁の本数が多くなる為、ビスも多く必要となります。 その分を見積もりに反映させる為、便宜的に一段階狭いピッチとして、ビスの本数を見積もります。 303 以下 ネオマフォーム厚 (mm) _ ビスピッチ (mm) 455以下 303 以下 ① 壁:通気胴縁厚さ18mm、合板厚さ12mmの場合 主な外装材 サイディング厚16mm, 18mm (20kg/㎡以下) パワーボード サイディング厚21mm 軽量セメントモルタル15mm (23kg/㎡以下) 250 以下 303 以下 表5 壁におけるビスの施工ピッチ サイディング厚15mm (17kg/㎡以下) 455 以下 (18+30=) 48 (18+35=) 53 (45+45=) 90 (45+50=) 95 (45+60=) 105 (18+40=) 58 (45+40=) 85 30以下 455 以下 95 表B:ネオマフィットビス適合長さ 適合ビス長さ(mm) A寸法 180 150 110mm 95mm 70mm 55mm :図2でA寸法を計算し、表Bで適合するビス長さを選ぶ。 図1:壁の施工例 図2:屋根の施工例 (45+80=) 125 85 (18+20=) 38 (18+25=) 43 135 110 140mm 180 110 45mm 適合ビス長さ (mm) 135 150 適合ビス長さ (mm) 85 95 A寸法 (mm) A寸法 (mm) ② 屋根:通気たる木せい45mm、合板厚さ12mmの場合 ネオマフォーム 合板等 たる木 通気たる木 A寸法 (12mmまで) A寸法 柱 ネオマフォーム 胴縁 合板等(12mmまで) 44
b. 本数の拾い出し ◎必要ケース数 = (ネオマフォーム施工面積)×(1㎡あたりの必要本数)×1.1÷(1ケースあたりの入り数) 1. 施工面積を拾い出す。 2. ビスピッチを決める。(→前頁a-2参照) 3. 1㎡あたりの必要本数をかける。(下表7参照) 4. ロスを10%程度見込む。 5. ビス長さを決める。(→前頁a-1参照) 6. 使用するビスのケースあたりの入り数で割り、必要ケース数を求める。(下表8参照) 700 B. 気密テープ 「ネオマフィットテープ」 a. 拾い出し ◎必要ケース数 = (ネオマフォーム施工面積)×(面積あたりの必要長さ)×1.1÷(1ケースあたりの長さ) 1. 施工面積を拾い出す。 2. 面積あたりに必要な長さをかける。(下表9参照) 3. 余裕を10%程度見込む。 4. 使用するテープを決める。 5. 使用するテープの1ケースあたりの長さで割り、必要ケース数を求める。(下表10参照) 施工部位 壁 屋根 床 50 (20m/巻×30巻)= 600 100 (20m/巻×18巻)= 360 必要長さ 表9 ネオマフォーム施工面積、面積あたりの必要長さ 入り数 (本/ケース) 品名 ネオマフィットビス85ミリ 500 300 ネオマフィットビス95ミリ ネオマフィットビス110ミリ 必要本数 (本/㎡) 8~10 5~7 ネオマフィットビス135ミリ ネオマフィットビス150ミリ ネオマフィットビス180ミリ 表8 ネオマフィットビス製品規格 表7 ネオマフォーム施工面積1㎡あたりの必要本数の目安 2 m/㎡ 5.5 m/坪 250 ビスピッチ (mm) 303 455 品番 S-50 S-100 幅 (mm) 9~11 1ケースあたりの長さ (m/ケース) 表10 ネオマフィットテープ製品規格 3 m/㎡
≪見積もり例≫ 【手順】 ① 図面を用意する。 ② ネオマフォームについて、 使用する部位・工法・厚さ・サイズを決定する。 ③ 各部位の面積をネオマフォームの施工面積として拾い出す。 → 壁・屋根 : 枚数に直す。 床 : ジュピーカット品を使用するので坪数に直す。 ④ ネオマフォームの必要ケース数を求める。 ⑤ ネオマフィットテープの必要ケース数を求める。 ⑥ ネオマフィットビスの必要ケース数を求める。 【条件】 ・ 構造 : 木造、枠組(屋根は4.5寸勾配) ・ 規模 : 延床面積:約120㎡ (うち、1階約68㎡) ・ 建設地 : Ⅳ地域 ・ 断熱性能 : 省エネルギー基準適合(平成11年基準 省エネルギー対策等級4)告示仕様 ① 図面を用意する。 ■1階平面図 和室 (8帖) LD (13帖) 台所 (4.5帖) 便所 洗面所 浴室 玄関 ホール 650 910 2,730 1,820 1,820 910 2,275 450 10,465 1,560 450 5, 46 0 650 3, 64 0 1, 82 0 1, 82 0 650 7, 28 0 1,365 415 和室 (8帖) LD (13帖) 台所 (4.5帖) 便所 洗面所 浴室 玄関 ホール 650 910 2,730 1,820 1,820 910 2,275 450 10,465 1,560 450 5, 46 0 650 3, 64 0 1, 82 0 1, 82 0 650 7, 28 0 1,365 415 46
■2階平面図 ■南立面図 ■西立面図 ■北立面図 ■東立面図 洋室 (8帖) クローゼット (3帖) 2Fホール 子供部屋 (6.5帖) 子供部屋 (6.5帖) 便所 10,455 6, 7 6 0 洋室 (8帖) クローゼット (3帖) 2Fホール 子供部屋 (6.5帖) 子供部屋 (6.5帖) 便所 10,455 6, 7 6 0 10,465 2, 90 0 2, 70 0 1, 45 0 9,555 5,460 7,280 10,465 2, 90 0 2, 70 0 1, 45 0 9,555 5,460 7,280 47
② ネオマフォームについて、使用する部位・工法・厚さ・サイズを決定する。 外張り 外張り 35 20 充填 (バルコニー、玄関には張らないこととする) ③ ネオマフォームの使用枚数を計算する。 1:各部位の面積を求める。 2:1を使用するネオマフォームのサイズの面積で割り、必要枚数を求める。 ジュピーカット品を使用するので、施工する面積の坪数を求める。 基礎の内側高さをもとに、910×1820板1枚あたりで基礎に何m張れるかを求める。 小屋裏 5.46 × 1.45 ÷ 2 -2階 5.46 × 2.7 9.555 × 2.7 1階 7.28 × 2.9 10.465 × 2.9 小屋裏 5.46 × 1.45 ÷ 2 -2階 5.46 × 2.7 9.555 × 2.7 1階 7.28 × 2.9 10.465 × 2.9 910×1820板を使用するので,開口部面積を減じて (191.91-32.2)÷(0.91×1.82) ≒ 97 枚 10.455 × 6.76 × 1.097 4.1 × 1.56 × 1.059 (勾配係数 → 前頁 表4) 2.3 × 0.65 × 1.059 7.7 × 2.47 × 1.059 (勾配係数 → 前頁 表4) 910×1820板を使用するので 106.06÷(0.91×1.82) ※ 部分が拾い出せていないので ≒ 65枚 1枚余分に足しておく。 → 66 枚 ジュピー 省エネ基準対応厚さ (mm) 35 80 40 ネオマフォーム 商品名 35-R6 40J-T4 外気に接する部分 その他の部分 品番 使用するサイズ (mm) 40 415×910 910×1820 35-R6 40-R6 35 40 (2枚重ね) 工法 使用する厚さ (mm) 浴室外周部 屋根 壁 部位 35 内張り 壁・屋根 床 浴室外周部 床 南 106.06 ㎡ 壁合計 東 屋根合計 北 西 2階(4.5寸勾配) 1階(3.5寸勾配) 191.91 ㎡ 屋根 壁 (開口部: 32.2㎡) 48
1階床面積(土間床除く) 10.465×7.28-1.82×(0.91+1.365)-1.82×5.460 ≒ 62.1 (m2) 1坪=3.3㎡なので 62.1÷3.3 ≒ 19坪 右図で示すように、基礎の内側の 高さを350mmとして、下図のように ネオマフォームを切断する。 ロス → 下図の向きに使用するので、3×6板1枚で4.55m施工できる。 施工周囲長さを4.55mで割り、必要枚数を求める。 (1.82×4)÷4.55 ≒ 2枚 浴室 外周部 床 浴室 GL 土台 基礎 350 パッキン GL 土台 基礎 350 パッキン 350 1820 910 ① ② ③ ④ ⑤ 350 1820 910 ① ② ③ ④ ⑤ 350 4550 910 ① ② ③ ④ ⑤ 350 4550 910 ① ② ③ ④ ⑤ 49
④ ネオマフォーム・ジュピーの必要ケース数を求める。 1. 厚さごとに、必要部位の枚数を合計する。 2. ロスを見込む。(ロス率は壁:0.1、その他:0.05とする) 3. 1ケースあたりの入り数で割る。 1 必要部位の 壁 :97枚 屋根 :66枚 1階床 :19坪 枚数を合計する 浴室外周部 : 2枚 合計 : 99枚 2 ロスを見込む 99×1.1≒109枚 66×1.05≒70枚 19×1.05≒20坪 ※2枚重ねで使うので、 70×2=140枚 3 1ケースあたりの 35 mm厚は 40 mm厚は ジュピーのこのサイズは、 入り数で割る 10枚/ケースなので、 10枚/ケースなので、 1坪/ケースなので、 109÷10≒ 140÷10≒ 必要な坪数がそのまま 必要ケース数となる。 必要ケース数 11ケース 14ケース 20ケース ⑤ ネオマフィットテープ(気密テープ)の必要ケース数。 ⑥ ネオマフィットビス(外張り用ビス)の必要ケース数。 。 す 出 い 拾 を 積 面 工 施 . 1 。 す 出 い 拾 を 積 面 工 施 . 1 2. 面積あたりに必要な長さをかける。 2. ビスピッチを決める。 。 る け か を 数 本 な 要 必 に り た あ ㎡ 1 . 3 。 む 込 見 度 程 % 0 1 を 裕 余 . 3 。 む 込 見 度 程 % 0 1 を 裕 余 . 4 。 る め 決 を プ ー テ る す 用 使 . 4 。 る め 決 を チ ッ ピ ス ビ . 5 。 る 割 で さ 長 の り た あ ス ー ケ 1 . 5 6. 1ケース当たりの入り数で割る。 1 施工部位の 壁 :192㎡ 1 必要部位の枚数を 壁 :192㎡ 屋根 :102㎡ 面積を拾い出す 屋根 :102㎡ 合計する 床 :19坪 2 面積あたりの 壁 : 192×3= 576m 2 ビスピッチを決める 303mmとする 455mmとする 必要長さをかける 屋根: 102×2= 204m 床 : 19×5.5= 105m 3 1㎡あたりの 192×8= 1536本 102×5= 510本 合計 885m 必要本数をかける 3 余裕を見込む 885×1.1 ≒ 974m 4 余裕を見込む 1536×1.1 ≒ 1690本 510×1.1 ≒ 561本 、 で の な m m 0 8 マ オ ネ 、 で の な m m 5 3 マ オ ネ る め 決 を さ 長 ス ビ 5 幅 m m 0 5 る す 用 使 4 m m 0 8 1 は さ 長 m m 5 8 は さ 長 ? は プ ー テ ) リ ミ 0 8 1 ス ゙ ヒ ト ッ ィ フ マ オ ネ ( ) リ ミ 5 8 ス ゙ ヒ ト ッ ィ フ マ オ ネ ( で ス ー ケ 1 の り た あ ス ー ケ 1 5 長さで割る 600m貼れるので、 6 1ケースあたりの 1690÷700≒ 561÷300≒ る 割 で 数 り 入 ≒ 0 0 6 ÷ 4 7 9 2ケース 3ケース 2ケース 【まとめ】 木造、枠組(屋根4.5寸勾配) Ⅳ地域、省エネルギー基準適合 延床面積:約120㎡(うち、1階約68㎡) 屋根・壁:ネオマフォーム外張り、床:ジュピー充填 数 ス ー ケ 番 品 名 品 商 35-R6 断熱材(壁・浴室外周部) 11 40-R6 断熱材(屋根) 14 ジュピー 40J-T4 断熱材(床) 20 ネオマフィットテープ S-50 気密テープ 2 85ミリ 外張り用ビス(壁) 3 180ミリ 外張り用ビス(屋根) 2 ネオマフィットビス ネオマフィットビス (外張り用ビス) 180mm @455 必要ケース数 必要ケース数 ネオマフォーム 用途 ネオマフォーム 35 mm 910×1820板 ネオマフォーム 40 mm 910×1820板 ジュピー 40 mm 415×910板 ネオマフィットテープ (気密テープ) 幅50 mm ネオマフィットビス (外張り用ビス) 85mm @303
【参考資料3】
弊社が認定を受けた型式の概要
型式認定の概要 (詳細については、別途お問い合わせください) 1.工法名 :「旭化成次世代省エネSNシステムN工法」 2.型式に係る性能表示事項:5-1省エネルギー対策等級 3.型式の性能 :等級4 4.構造種別、型式 :木質系住宅、軸組構造及び枠組壁構造、一戸建て 5.延べ面積 :300㎡以下 6.階数 :地上3階以下 7.天井高さ :1階2.7m以下、中間階2.7m以下、最上階2.4m以下 8.階間高さ :45cm以下 9.断熱仕様 :表2の通りとする。 10.気密及び防露仕様 :相当隙間面積5.0cm2 /m2以下を確保し、結露の発生を防止する仕様は、 表1の通りとする。なお、当該仕様は、住宅に係るエネルギーの使用の 合理化に関する設計及び施工の指針(平成11年建設省告示第998号)に 基づくものである。 11.開口部の仕様 :建具の仕様 ⇒ 表3の通りとする。 日射遮蔽処置 ⇒ レースカーテン 【 表1:気密及び防露仕様一覧 】 天井 ・厚さ0.2mm以上の防湿気密フィルムを先張りし、断熱材を施工する。 ・小屋裏には換気口の設置、その他の換気上有効な措置を講じる。 天井 又は 屋根 屋根 ・ネオマフォームを外張り施工し、室外側に通気層を設ける。 ・ネオマフォームの室内側に合板等の乾燥した面材を張り、継ぎ目を気密テープで処理する。 外 壁 ・ネオマフォームを外張り施工し、室外側に通気層を設ける。 ・気密層は、次の①、②、③または④に該当するものとする。 ①ネオマフォームの室内側に厚さ0.1mm以上の防湿気密フィルムを張る。 ②ネオマフォームの室内側に合板等の乾燥した面材を張り、継ぎ目を気密テープで 処理する。 ③ネオマフォームの室外側に防風透湿シート(透湿防水シート)を張る。 ④ネオマフォームの継ぎ目を気密テープで処理する。 床 ・ネオマフォームを床根太間に充填する。 ・ネオマフォームの室内側に合板等の乾燥した面材を張り、継ぎ目を気密テープで処理する。 ・床下には換気上及び防湿上有効な措置を講じる。 土間床等の外周部 ・土台と基礎天端の間は、気密補助材により隙間が生じないようにする。 (基礎断熱工法を含む。) 取り合い部 ・各部位の取り合い部は、気密テープ等の気密補助材により隙間が生じないようにする。 開口部 ・開口部の枠の周囲は、気密補助材により気密層と枠の間に隙間が生じないようにする。 配管等の貫通部 ・気密層を配管、配線等が貫通する部分は、気密補助材により、これらの周囲に隙間が生じ ないようにする。 その他 ・シート状の気密材の相互の重ねは、下地材がある部分で30mm以上重ね合わせ、その部分を 合板、乾燥木材、石膏ボード等の材料で挟みつける。 ・気密材相互の継ぎ目または他の部材との継ぎ目は、気密テープ等の気密補助材により隙間が 生じないようにする。 ・ダウンライトが気密層を貫通する場合は、断熱施工用のダウンライトを使用し、気密を 確保する。 ・防腐および防蟻のために措置をした構造材がある空間においては、薬剤中の人体に影響を 及ぼす物質を室内に流入させないようにする。 52
【 表2:断熱材の仕様一覧 】 部位 断熱材 位置 種類 仕様番号 種類 (規格) 厚さ(mm) 1 住宅用グラスウール断熱材 10K 相当 (JIS A 9521) 150 以上 2 吹込み用グラスウール GW-1,2 (JIS A 9523) 160 以上 3 吹込み用ロックウール 25K (JIS A 9523) 145 以上 4 吹込み用ロックウール 35K (JIS A 9523) 155 以上 5 吹込み用セルローズファイバー断熱材 (JIS A 9523) 120 以上 6 吹込み用セルローズファイバー断熱材 (接着剤併用工法) (JIS A 9523) 120 以上 7 ネオマフォーム 60 以上 天井 8 住宅用ロックウール断熱材 (JIS A 9521) 115 以上 天井 または 屋根 屋根 1 ネオマフォーム 50 以上 一般部 1 外壁 階間部 1 ネオマフォーム 30 以上 1(洋室) 2(和室) ネオマフォーム 3(洋室) 外気に接する 部分 4(和室) サニーライト 60 以上 1(洋室) 2(和室) ネオマフォーム 3(洋室) 床 その他の部分 4(和室) サニーライト 45 以上 1 ネオマフォーム 30 以上 2 押出法ポリスチレンフォーム 1 種 (JIS A 9511) 60 以上 3 押出法ポリスチレンフォーム 2 種 (JIS A 9511) 55 以上 4 押出法ポリスチレンフォーム 3 種 (JIS A 9511) 45 以上 5 ビーズ法ポリスチレンフォーム特号 (JIS A 9511) 55 以上 6 ビーズ法ポリスチレンフォーム 1 号 (JIS A 9511) 55 以上 7 ビーズ法ポリスチレンフォーム 2 号 (JIS A 9511) 60 以上 8 ビーズ法ポリスチレンフォーム 3 号 (JIS A 9511) 60 以上 9 ビーズ法ポリスチレンフォーム 4 号 (JIS A 9511) 65 以上 10 硬質ウレタンフォーム保温板 1 種 1 号 (JIS A 9511) 40 以上 11 硬質ウレタンフォーム保温板 1 種 2 号 (JIS A 9511) 40 以上 12 硬質ウレタンフォーム保温板 1 種 3 号 (JIS A 9511) 45 以上 13 硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 1 号 (JIS A 9511) 35 以上 14 硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 2 号 (JIS A 9511) 35 以上 外気に接する 部分 15 硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 3 号 (JIS A 9511) 40 以上 1 ネオマフォーム 30 以上 2 押出法ポリスチレンフォーム 1 種 (JIS A 9511) 60 以上 3 押出法ポリスチレンフォーム 2 種 (JIS A 9511) 55 以上 4 押出法ポリスチレンフォーム 3 種 (JIS A 9511) 45 以上 5 ビーズ法ポリスチレンフォーム特号 (JIS A 9511) 55 以上 6 ビーズ法ポリスチレンフォーム 1 号 (JIS A 9511) 55 以上 7 ビーズ法ポリスチレンフォーム 2 号 (JIS A 9511) 60 以上 8 ビーズ法ポリスチレンフォーム 3 号 (JIS A 9511) 60 以上 9 ビーズ法ポリスチレンフォーム 4 号 (JIS A 9511) 65 以上 10 硬質ウレタンフォーム保温板 1 種 1 号 (JIS A 9511) 40 以上 11 硬質ウレタンフォーム保温板 1 種 2 号 (JIS A 9511) 40 以上 12 硬質ウレタンフォーム保温板 1 種 3 号 (JIS A 9511) 45 以上 13 硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 1 号 (JIS A 9511) 35 以上 14 硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 2 号 (JIS A 9511) 35 以上 土間床等の 外周部 その他の部分 15 硬質ウレタンフォーム保温板 2 種 3 号 (JIS A 9511) 40 以上 ※ ネオマフォーム:両面不織布張り高性能フェノールフォーム ※ サニーライト :ポリエチレンフォーム ※ 外装材は熱抵抗値0.008(㎡・K)/W以上とする。 ※ 外気に接する壁の内装材は熱抵抗値0.054(㎡・K)/W以上とする。 53
【 表3:開口部の仕様一覧 】 地域 種類 仕様番号 [W/(㎡・K)]熱貫流率 建具の仕様 ガラスの仕様 Ⅲ Ⅳ Ⅴ 1 4.65 (一重) 金属製 普通複層 空気層6mm ○ 2 (一重) 金属製熱遮断構造 普通複層 空気層6mm 3 単板2枚 空気層12mm以上 4 低放射複層A 空気層6mm 5 低放射複層B 空気層6mm 6 (一重) 金属製 低放射複層C 空気層6mm 7 4.07 (一重) 木またはプラスチックと 金属との複合構造 普通複層 空気層6mm ○ 8 (一重) 金属製熱遮断構造 普通複層 空気層10~12mm ○ 9 (一重) 木またはプラスチックと 金属との複合構造 普通複層 空気層10~12mm ○ 10 低放射複層A 空気層6mm 11 低放射複層B 空気層6mm ○ 12 (一重) 金属製熱遮断構造 低放射複層C 空気層6mm ○ 13 低放射複層A 空気層6mm 14 低放射複層B 空気層6mm ○ 15 (一重) 木またはプラスチックと 金属との複合構造 低放射複層C 空気層6mm ○ 16 3.49 (一重) 木製またはプラスチック製 普通複層 空気層6mm ○ ○ 17 低放射複層A 空気層12㎜ 18 低放射複層B 空気層12㎜ 19 (一重) 金属製熱遮断構造 低放射複層C 空気層12㎜ 20 2.91 (一重) 木製またはプラスチック製 普通複層 空気層12㎜ ○ 21 低放射複層A 空気層12㎜ 22 低放射複層B 空気層12㎜ 23 (一重) 木またはプラスチックと 金属との複合構造 低放射複層C 空気層12㎜ 24 低放射複層A 空気層12㎜ 25 低放射複層B 空気層12㎜ 26 低放射複層C 空気層12㎜ 窓 27 2.33 (一重) 木製またはプラスチック製 三層複層 空気層12㎜×2 ○ 1 金属製 ・扉: ハニカムフラッシュ構造 普通複層 空気層6mm 2 4.65 木製 ・扉: 木製 ・枠: 金属製 普通複層 空気層6mm 3 4.07 金属製 ・扉: 断熱材充填フラッシュ構造 普通複層 空気層6mm 金属製高断熱構造 ・扉: 断熱フラッシュ構造 辺縁部等熱遮断構造 4 ・枠: 熱遮断構造 普通複層 空気層12㎜ 5 2.91 木製断熱積層構造 普通複層 空気層12㎜ 金属製高断熱構造 ・扉: 断熱フラッシュ構造 辺縁部等熱遮断構造 6 ・枠: 熱遮断構造 低放射複層 空気層12㎜ 7 木製断熱積層構造 低放射複層 空気層12㎜ ドア 8 2.33 木製断熱積層構造 三層複層 空気層12㎜×2 ○ ※ 窓は、JIS A 4706-1996 に定める気密等級 A-4 の建具を使用する。 ※ ドアは、JIS A 4702-1996 に定める気密等級 A-4 の建具を使用する。 54
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