Corporate Social Responsibility Report 2009
大日本住友製薬 CSR 報告書 2009
Common Value
●対象範囲 当社単体の事業活動、当社および国内外グループ会社従業員による社 会活動を対象にしました。ただし、環境パフォーマンスデータについては、 環境負荷が大きい4 工場、2 研究所、大阪総合センターを対象として集 計値を掲載しています。 ●対象期間 2008年度(2008年4月1日∼2009年3月31日)の取り組みを中心に、 一部過去の経緯や2009年4月1日以降の活動、将来の活動予定につ いても記載しています。 ●他の報告書との関係 社会性報告、環境報告については本報告書で、経済性報告については 「決算短信」、「有価証券報告書」、「ファクトブック」、「アニュアルレポー ト」などの印刷物のほか、大日本住友製薬のWebサイト「株主・投資家 の皆さまへ」にて情報開示を行っています。 ●発行時期 2009 年 9月 前回発行は2008年10月でした。次回発行は2010年9月の予定です。 ていく躍動感を表す「太陽」、未来の可能性と希望を表す「光」、健康でい ることの喜びとその開放感を表す「花」、がデザインのモチーフになってい ます。 すべての人に明日に向かって前進していくチカラを提供していくための、高 い研究開発力、的確なサポート体制、チャレンジング・スピリットなど、大日 本住友製薬の企業姿勢を体現したデザインです。 シンボル・カラーのDSPグリーンは、健康で活き活きした気分の状態、未 来の可能性の象徴である若葉の色などを表現しています。 またシンボルには、世界へ拡がっていくネットワークのようすも込めています。 ●コーポレートスローガン「からだ・くらし・すこやかに」
●ブランドマークCONTENTS
トップメッセージ
03
大日本住友製薬の社会的責任
05
CSR中期方針での取り組み課題
07
企業風土の醸成∼C&S浸透・定着キャンペーン
09
より「信頼される」会社へ
∼ステークホルダーとともに∼
13
誠実な事業活動
14
社会ニーズへの対応
15
社会との対話
18
より「認められる」会社へ
∼社会とともに∼
19
社会貢献
20
より「幸せを感じる」会社へ
∼従業員とともに∼
21
従業員との関わり
22
グループ会社の取り組み
24
大日本住友製薬の環境活動
25
中期環境計画
27
環境活動特集
29
2008年度中期環境計画取り組み報告
31
環境パフォーマンスデータ
33
環境会計報告
35
環境啓発への取り組み
36
大日本住友製薬「CSR報告書2009」総括
37
大日本住友製薬のアウトライン
38
この報告書は、ステークホルダーのみなさまに、当社の価値観を 深く理解し、共有していただくことを主な目的として作成しました。 そして、当社が考える経営者像や社員像をあらためて知っていた だくことを願い、「Our Common Value ∼共通の価値観∼」とい うサブタイトルを加えました。制作にあたっては、やわらかく解りや すい表現方法を用い、何を伝えようとしているかを直感的に理解 していただくために「読み物としての興味を喚起する報告書」とし ました。 そのため、現在の報告書作成基準のガイドラインには、必ずしも 当てはまらない構成となっているかもしれません。しかし、私たちが CSR(企業の社会的責任)に取り組む目的は、「従業員が社会と のつながりに気づき、自覚ある行動をとり、われわれの理念の実現 に向けて一歩でも近づくこと」だと考えています。この基本的な 視点をはずさない限り、「みなさまに読んでいただける報告書」をめ ざして、あえて冒険をしてみようという結論に達し、本誌はできあが りました。 当社では、企業理念・経営理念を「使命を達成する会社」という 端的な言葉で表し、社内での共有化を図っています。さらに、「使 命を達成する会社」をめざして活動するために、「Change for Challenge! 困難に立ち向かうために自らを変革しよう」「Seek Something New! 今までにない新しい何かを成し遂げよう」とい うふたつのモットーを掲げています。CSR 報告書 2009は、まさ に報告書そのものの「Change for Challenge!」であり、「Seek Something New!」だと考えています。ぜひともご一読いただき、率直なご意見、ご感想をお寄せいただき ますようお願いいたします。
大日本住友製薬 CSR 報告書 2009
Common Value
●対象範囲 当社単体の事業活動、当社および国内外グループ会社従業員による社 会活動を対象にしました。ただし、環境パフォーマンスデータについては、 環境負荷が大きい4 工場、2 研究所、大阪総合センターを対象として集 計値を掲載しています。 ●対象期間 2008年度(2008年4月1日∼2009年3月31日)の取り組みを中心に、 一部過去の経緯や2009年4月1日以降の活動、将来の活動予定につ いても記載しています。 ●他の報告書との関係 社会性報告、環境報告については本報告書で、経済性報告については 「決算短信」、「有価証券報告書」、「ファクトブック」、「アニュアルレポー ト」などの印刷物のほか、大日本住友製薬のWebサイト「株主・投資家 の皆さまへ」にて情報開示を行っています。 ●発行時期 2009 年 9月 前回発行は2008年10月でした。次回発行は2010年9月の予定です。 ていく躍動感を表す「太陽」、未来の可能性と希望を表す「光」、健康でい ることの喜びとその開放感を表す「花」、がデザインのモチーフになってい ます。 すべての人に明日に向かって前進していくチカラを提供していくための、高 い研究開発力、的確なサポート体制、チャレンジング・スピリットなど、大日 本住友製薬の企業姿勢を体現したデザインです。 シンボル・カラーのDSPグリーンは、健康で活き活きした気分の状態、未 来の可能性の象徴である若葉の色などを表現しています。 またシンボルには、世界へ拡がっていくネットワークのようすも込めています。 ●コーポレートスローガン「からだ・くらし・すこやかに」
●ブランドマークCONTENTS
トップメッセージ
03
大日本住友製薬の社会的責任
05
CSR中期方針での取り組み課題
07
企業風土の醸成∼C&S浸透・定着キャンペーン
09
より「信頼される」会社へ
∼ステークホルダーとともに∼
13
誠実な事業活動
14
社会ニーズへの対応
15
社会との対話
18
より「認められる」会社へ
∼社会とともに∼
19
社会貢献
20
より「幸せを感じる」会社へ
∼従業員とともに∼
21
従業員との関わり
22
グループ会社の取り組み
24
大日本住友製薬の環境活動
25
中期環境計画
27
環境活動特集
29
2008年度中期環境計画取り組み報告
31
環境パフォーマンスデータ
33
環境会計報告
35
環境啓発への取り組み
36
大日本住友製薬「CSR報告書2009」総括
37
大日本住友製薬のアウトライン
38
この報告書は、ステークホルダーのみなさまに、当社の価値観を 深く理解し、共有していただくことを主な目的として作成しました。 そして、当社が考える経営者像や社員像をあらためて知っていた だくことを願い、「Our Common Value ∼共通の価値観∼」とい うサブタイトルを加えました。制作にあたっては、やわらかく解りや すい表現方法を用い、何を伝えようとしているかを直感的に理解 していただくために「読み物としての興味を喚起する報告書」とし ました。 そのため、現在の報告書作成基準のガイドラインには、必ずしも 当てはまらない構成となっているかもしれません。しかし、私たちが CSR(企業の社会的責任)に取り組む目的は、「従業員が社会と のつながりに気づき、自覚ある行動をとり、われわれの理念の実現 に向けて一歩でも近づくこと」だと考えています。この基本的な 視点をはずさない限り、「みなさまに読んでいただける報告書」をめ ざして、あえて冒険をしてみようという結論に達し、本誌はできあが りました。 当社では、企業理念・経営理念を「使命を達成する会社」という 端的な言葉で表し、社内での共有化を図っています。さらに、「使 命を達成する会社」をめざして活動するために、「Change for Challenge! 困難に立ち向かうために自らを変革しよう」「Seek Something New! 今までにない新しい何かを成し遂げよう」とい うふたつのモットーを掲げています。CSR 報告書 2009は、まさ に報告書そのものの「Change for Challenge!」であり、「Seek Something New!」だと考えています。ぜひともご一読いただき、率直なご意見、ご感想をお寄せいただき ますようお願いいたします。
新しい時代に活躍する人材が、
自ら成長する企業をめざして
使命に向けた自己変革を実現するため、
「Change for
Challenge!」と「Seek Something New!」をモットーとし
た意識改革運動をC&S活動として、それぞれの部署ごと
に展開しています。このモットーは、「 困難に立ち向かうた
めに自らを変革しよう」、「 今までにない新しい何かを成し
遂げよう」という意味であり、これらを社員が実行すること
で、何事にも大胆に取り組む躍動感ある企業風土が確
立できると考えています。さらに、社員がお互いに切磋琢
磨し、自ら成長できる土壌を醸成することによって、
「高い
精神性と強い実行力」を兼ね備えた人材を手づくりで育
成します。そして、企業存続の大前提であるコンプライア
ンスの重要性をこれまで以上に訴え続け、法律を守るだけ
でなく、社員が倫理観や公正さを磨きながら、自らを律して
いくような風土につなげていきたいと思います。
環境への負荷を削減し、
より安全に働ける職場を追求
地球温暖化防止に関し、ポスト京都議定書の議論が進
む中、日本や世界における環境意識の高まりは、これまで
にないものとなり、当社としても、事業経営を進める上で環
境負荷をより一層減らすことは必須と考えています。工
場、研究所、オフィスにおけるさまざまな取り組みやハイブ
リッド車導入による二酸化炭素排出削減への努力はもち
ろんのこと、製品のライフサイクルを通じた環境負荷の軽
減、
リデュース、
リユース、
リサイクルの3R 推進による廃棄
物削減、化学物質排出削減などの施策を積極的に進め
ていきます。そして、製造や研究の現場を擁する企業とし
て、従業員が安全に働ける職場環境の整備にこれまで同
様、努めていきます。
当社は『家族の気持ちで薬づくりを考える』というメッセー
ジを発信しています。この言葉には、「 病気とたたかうす
べての人々のために、自分の家族と同様に、熱意と力の
限りを尽くして薬づくりに取り組みたい」という想いが込め
られています。今後も、人々の健康で豊かな生活のため
に、広く社会に貢献し続けていきたいと考えています。
当社に関心を寄せていただくすべてのステークホルダー
の皆さまへ、心より感謝するとともに、引き続き皆さまのご
理解と一層のご支援をお願い申し上げます。
2009 年 9月
代表取締役社長多田正世
トップ・メッセージ
今こそ「使命を達成する会社」をめざし、
変革する時です。
C&S
あるべき姿
今ある姿
企業理念
人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした 新たな価値の創造により、広く社会に貢献する。経営理念
●顧客視点の経営と革新的な研究を旨とし、 これからの医療と健やかな生活に貢献する ●たゆまぬ事業の発展を通して 企業価値を持続的に拡大し、株主の信頼に応える ●社員が自らの可能性と創造性を伸ばし、 その能力を発揮することができる機会を提供していく ●企業市民として社会からの信用・信頼を堅持し、 よりよい地球環境の実現に貢献する当社は、厳しい事業環境の中、ルラシドンの米国における
上市
※に向けた活動を継続し、
「グローバルレベルで戦え
る研究開発型企業」へのステージアップの時期を迎えて
います。この大きな飛躍のためには、今後、海外事業展
開の体制整備を進めながら、同時に国内事業基盤の確
立と継続的なCSR 経営に取り組まなければなりません。
「使命を達成する会社」として
歩み続けるために
私は、当社の企業理念、経営理念を一言で表すものとして
「使命を達成する会社」という言葉を使っています。そこ
には、
「社会に認められ、株主・取引先に信頼され、患者さ
んや顧客に感謝され、従業員が幸せを感じる会社」であり
続けるという意味を込め、当社のCSRの目的そのものとし
ています。
会社が大きな一歩を踏み出していく今、
「使命を達成する
会社」であり続けるためには、一人ひとりが当社の価値観
を共有し、自ら変わり、それぞれの使命に果敢に取り組ん
でいくことが必要だと強く考えています。
大日本住友製薬の新しい時代を
切り拓いていくため、
皆が価値観を共有し、自ら変わり、
社会の課題に果敢に取り組んでいきます。
■
C&S活動のイメージ
※上市:新薬が承認され、実際に市販される(医薬品として使用できるようになる)こと新しい時代に活躍する人材が、
自ら成長する企業をめざして
使命に向けた自己変革を実現するため、
「Change for
Challenge!」と「Seek Something New!」をモットーとし
た意識改革運動をC&S活動として、それぞれの部署ごと
に展開しています。このモットーは、「 困難に立ち向かうた
めに自らを変革しよう」、「 今までにない新しい何かを成し
遂げよう」という意味であり、これらを社員が実行すること
で、何事にも大胆に取り組む躍動感ある企業風土が確
立できると考えています。さらに、社員がお互いに切磋琢
磨し、自ら成長できる土壌を醸成することによって、
「高い
精神性と強い実行力」を兼ね備えた人材を手づくりで育
成します。そして、企業存続の大前提であるコンプライア
ンスの重要性をこれまで以上に訴え続け、法律を守るだけ
でなく、社員が倫理観や公正さを磨きながら、自らを律して
いくような風土につなげていきたいと思います。
環境への負荷を削減し、
より安全に働ける職場を追求
地球温暖化防止に関し、ポスト京都議定書の議論が進
む中、日本や世界における環境意識の高まりは、これまで
にないものとなり、当社としても、事業経営を進める上で環
境負荷をより一層減らすことは必須と考えています。工
場、研究所、オフィスにおけるさまざまな取り組みやハイブ
リッド車導入による二酸化炭素排出削減への努力はもち
ろんのこと、製品のライフサイクルを通じた環境負荷の軽
減、
リデュース、
リユース、
リサイクルの3R 推進による廃棄
物削減、化学物質排出削減などの施策を積極的に進め
ていきます。そして、製造や研究の現場を擁する企業とし
て、従業員が安全に働ける職場環境の整備にこれまで同
様、努めていきます。
当社は『家族の気持ちで薬づくりを考える』というメッセー
ジを発信しています。この言葉には、「 病気とたたかうす
べての人々のために、自分の家族と同様に、熱意と力の
限りを尽くして薬づくりに取り組みたい」という想いが込め
られています。今後も、人々の健康で豊かな生活のため
に、広く社会に貢献し続けていきたいと考えています。
当社に関心を寄せていただくすべてのステークホルダー
の皆さまへ、心より感謝するとともに、引き続き皆さまのご
理解と一層のご支援をお願い申し上げます。
2009 年 9月
代表取締役社長多田正世
トップ・メッセージ
今こそ「使命を達成する会社」をめざし、
変革する時です。
C&S
あるべき姿
今ある姿
企業理念
人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした 新たな価値の創造により、広く社会に貢献する。経営理念
●顧客視点の経営と革新的な研究を旨とし、 これからの医療と健やかな生活に貢献する ●たゆまぬ事業の発展を通して 企業価値を持続的に拡大し、株主の信頼に応える ●社員が自らの可能性と創造性を伸ばし、 その能力を発揮することができる機会を提供していく ●企業市民として社会からの信用・信頼を堅持し、 よりよい地球環境の実現に貢献する当社は、厳しい事業環境の中、ルラシドンの米国における
上市
※に向けた活動を継続し、
「グローバルレベルで戦え
る研究開発型企業」へのステージアップの時期を迎えて
います。この大きな飛躍のためには、今後、海外事業展
開の体制整備を進めながら、同時に国内事業基盤の確
立と継続的なCSR 経営に取り組まなければなりません。
「使命を達成する会社」として
歩み続けるために
私は、当社の企業理念、経営理念を一言で表すものとして
「使命を達成する会社」という言葉を使っています。そこ
には、
「社会に認められ、株主・取引先に信頼され、患者さ
んや顧客に感謝され、従業員が幸せを感じる会社」であり
続けるという意味を込め、当社のCSRの目的そのものとし
ています。
会社が大きな一歩を踏み出していく今、
「使命を達成する
会社」であり続けるためには、一人ひとりが当社の価値観
を共有し、自ら変わり、それぞれの使命に果敢に取り組ん
でいくことが必要だと強く考えています。
大日本住友製薬の新しい時代を
切り拓いていくため、
皆が価値観を共有し、自ら変わり、
社会の課題に果敢に取り組んでいきます。
■
C&S活動のイメージ
※上市:新薬が承認され、実際に市販される(医薬品として使用できるようになる)こと一人ひとりが、D
Dainippon Sumitomo PharmaSP
「使命を達成する会社」は、一人ひとりの高いこころざしから始 まるものと考えています。そのためには、従業員一人ひとりが 当社の考え方、方針、すなわち、当社の価値観を共有し、自覚あ る行動をとることです。この価値観は、他人が与えてくれるもの ではなく、私たち全員でつくっていくものです。 当社は、社会に対する使命を「企業理念」に、ステークホルダー との関係を踏まえた経営の目的を「経営理念」に掲げています。 一人ひとりの役員・従業員が社会の一員としての自覚を持ち、 理念の実現に向けて日々実践していくことが当社のCSRであ ると考えています。 私たちがCSRを絶えず意識することで、社会とのつながりに気 づき、理解が生まれ、そしてより良い企業活動への意欲が沸き、 企業ブランディングの源泉となると考えています。そして、私た ち一人ひとりがCSR 推進のために実践すべきこととして、「 行 動宣言 」に基づいた日々の行動と、「CSR 中期方針 」への取 り組みの2つのアプローチを掲げています。大日本住友製薬の
社会的責任
CSR 中期方針
2007 年度∼2009 年度の中期経営計画において、CSR 中 期方針を策定しました。本方針では、CSR 推進の目的、3つ の柱とそれを支える土台を設定しています。社会と当社が相 互に深く関係し、ともに発展できるよう、CSRを果たし、継続的 にCSR 活動のレベルを高めることによって、理念の実現に近 づきたいと考えています。そして、CSR 活動の積み重ねによっ て、当社らしさを示していきたいと考えています。行動宣言
「 行動宣言 」は、私たち全員が当社の価値基準を共有し、 CSRの視点を持って法や社会の要請に応え、 企業活動を遂行するための基軸となるものです。 1. 人々の「からだ・くらし・すこやかに」に貢献します 2. 誠実な企業活動を行います 3. 積極的な情報開示と適正な情報管理を行います 4. 従業員の能力を活かします 5. 人権を尊重します 6. 地球環境問題に積極的に取り組みます 7. 社会との調和を図ります〈中期目的〉
社会からの信頼と期待に応えることで、事業活動に付加価値をつけ、 当社のブランド力と競争力の向上を図る〈柱1〉
ステークホルダーの視 点から、当社らしい良い 製品・良いサービスを最 良の方法で提供する〈土台〉
価値観を共有し、社会の一員として自覚を持って行動する〈柱3〉
CSRの担い手である 従業員一人ひとりの 意欲・意識を高め、能 力を発揮させる〈柱2〉
社会・環境課題に関 して当社としての貢献 を果たす一人ひとりが、D
Dainippon Sumitomo PharmaSP
「使命を達成する会社」は、一人ひとりの高いこころざしから始 まるものと考えています。そのためには、従業員一人ひとりが 当社の考え方、方針、すなわち、当社の価値観を共有し、自覚あ る行動をとることです。この価値観は、他人が与えてくれるもの ではなく、私たち全員でつくっていくものです。 当社は、社会に対する使命を「企業理念」に、ステークホルダー との関係を踏まえた経営の目的を「経営理念」に掲げています。 一人ひとりの役員・従業員が社会の一員としての自覚を持ち、 理念の実現に向けて日々実践していくことが当社のCSRであ ると考えています。 私たちがCSRを絶えず意識することで、社会とのつながりに気 づき、理解が生まれ、そしてより良い企業活動への意欲が沸き、 企業ブランディングの源泉となると考えています。そして、私た ち一人ひとりがCSR 推進のために実践すべきこととして、「 行 動宣言 」に基づいた日々の行動と、「CSR 中期方針 」への取 り組みの2つのアプローチを掲げています。大日本住友製薬の
社会的責任
CSR 中期方針
2007 年度∼2009 年度の中期経営計画において、CSR 中 期方針を策定しました。本方針では、CSR 推進の目的、3つ の柱とそれを支える土台を設定しています。社会と当社が相 互に深く関係し、ともに発展できるよう、CSRを果たし、継続的 にCSR 活動のレベルを高めることによって、理念の実現に近 づきたいと考えています。そして、CSR 活動の積み重ねによっ て、当社らしさを示していきたいと考えています。行動宣言
「 行動宣言 」は、私たち全員が当社の価値基準を共有し、 CSRの視点を持って法や社会の要請に応え、 企業活動を遂行するための基軸となるものです。 1. 人々の「からだ・くらし・すこやかに」に貢献します 2. 誠実な企業活動を行います 3. 積極的な情報開示と適正な情報管理を行います 4. 従業員の能力を活かします 5. 人権を尊重します 6. 地球環境問題に積極的に取り組みます 7. 社会との調和を図ります〈中期目的〉
社会からの信頼と期待に応えることで、事業活動に付加価値をつけ、 当社のブランド力と競争力の向上を図る〈柱1〉
ステークホルダーの視 点から、当社らしい良い 製品・良いサービスを最 良の方法で提供する〈土台〉
価値観を共有し、社会の一員として自覚を持って行動する〈柱3〉
CSRの担い手である 従業員一人ひとりの 意欲・意識を高め、能 力を発揮させる〈柱2〉
社会・環境課題に関 して当社としての貢献 を果たす中期目的 土台・柱 CSRテーマ 項目 取り組み課題 関連 P
社会からの
信頼と期待に応えることで、
事業活動に付加価値をつけ、
当社のブランド力と競争力の
向上を図る
〈土台〉 価値観を共有し、社会の一員として自覚を持って行動する 企業風土の醸成 価値観とは企業理念、経営理念、バリュー、行動規範、行動宣言、コー ポレートスローガンによって示されるものです。全役員・従業員が価値 観を共有し、実践していくことで当社の企業風土が醸成されます。 価値観の浸透・定着 価値観浸透・定着活動の展開 P09-12 従業員意識の把握とフィードバック 〈柱1〉 ステークホルダーの視点から、 当社らしい良い製品・良いサービスを最良の方法で提供するより「信頼される」会社へ
∼ステークホルダーとともに∼
誠実な事業活動 近年、社会の企業を評価する目が厳しさを増してきました。不祥事を 起こした企業は社会からの信頼をなくし、その後の事業活動に大きな 支障をきたすことになります。当社では持続的発展のための大前提 として、法令を遵守し高い倫理観を持って透明かつ公正な事業活動 を行っていきます。 コーポレート・ガバナンス マネジメント体制の強化 P13-14 リスクマネジメント 危機管理体制の整備・強化 コンプライアンス コンプライアンス教育の強化 情報管理 積極的な情報開示 情報管理の徹底 社会ニーズへの対応 企業はさまざまな社会の変化に適応していかなければ存続できませ ん。企業が社会に適応するということは、社会からの期待や要請に しっかりと応え、常に役立つ存在であり続けることだと言えます。当 社の特色を活かして将来の社会ニーズを見据えつつ、現代のニーズ に応えていく。当社は生命関連企業として、本来の事業活動を通じ て、社会から望まれる有用な製品・サービスを提供し続けることが社会 への貢献につながると考えています。 社会から求められる 製品・サービスを 提供するための 取り組み 新薬創出力の強化 P15-17 研究開発のスピードアップ 製品価値最大化に向けたPLCM(Product Life Cycle Management)への積極的な取り組み 自社保有先端技術の有効活用 製品の品質と安全性の確保 環境に配慮した製品づくりと事業活動 製品安定供給体制の構築 顧客満足度の向上を目指した取り組み 社会との対話 ステークホルダーの意見に真剣に耳を傾け、より良い製品開発や サービスにつなげることによって、さらなる顧客満足の向上と信頼を得 ることができます。当社と社会との相互理解を深めて、社会から親し まれ信頼される企業をめざします。 コミュニケーション機会の 創造 ステークホルダーとの対話のための体制整備 P18 企業認知度向上への取り組み 事業所と地域との交流 CSR 報告書の充実 〈柱2〉 社会・環境課題に関して、当社としての貢献を果たすより「認められる」会社へ
∼社会とともに∼
社会貢献 一人ひとりが地域社会の一員であることを認識し、「何ができるか」を 考え、取り組む気持ちを育んでいきます。社会との共生につながる、 生命関連企業としての当社らしい社会・環境への貢献を果たしていき ます。 に貢献する取り組み 事業所地域への貢献活動 P19-20 健康増進に貢献する活動 共感する市民活動への支援 〈柱3〉 CSRの担い手である従業員一人ひとりの 意欲・意識を高め、能力を発揮させるより「幸せを感じる」会社へ
∼従業員とともに∼
従業員との関わり 従業員は当社の実体そのものであり、極めて重要なステークホルダー です。当社を持続的に発展させるのは従業員一人ひとりの意欲・意 を最大限に発揮できるよう仕組みや環境を整えていきます。 主体性と創造性を高める 仕組みと環境づくり 人材の有効活用と適材適所 P21-23 安心して働ける職場環境の整備 人材育成 人材の育成と確保CSR中期方針での取り組み課題
社会とより深く関わり合い、
信頼と期待に応え、企業の力を高めます。
中期目的 土台・柱 CSRテーマ 項目 取り組み課題 関連 P
社会からの
信頼と期待に応えることで、
事業活動に付加価値をつけ、
当社のブランド力と競争力の
向上を図る
〈土台〉 価値観を共有し、社会の一員として自覚を持って行動する 企業風土の醸成 価値観とは企業理念、経営理念、バリュー、行動規範、行動宣言、コー ポレートスローガンによって示されるものです。全役員・従業員が価値 観を共有し、実践していくことで当社の企業風土が醸成されます。 価値観の浸透・定着 価値観浸透・定着活動の展開 P09-12 従業員意識の把握とフィードバック 〈柱1〉 ステークホルダーの視点から、 当社らしい良い製品・良いサービスを最良の方法で提供するより「信頼される」会社へ
∼ステークホルダーとともに∼
誠実な事業活動 近年、社会の企業を評価する目が厳しさを増してきました。不祥事を 起こした企業は社会からの信頼をなくし、その後の事業活動に大きな 支障をきたすことになります。当社では持続的発展のための大前提 として、法令を遵守し高い倫理観を持って透明かつ公正な事業活動 を行っていきます。 コーポレート・ガバナンス マネジメント体制の強化 P13-14 リスクマネジメント 危機管理体制の整備・強化 コンプライアンス コンプライアンス教育の強化 情報管理 積極的な情報開示 情報管理の徹底 社会ニーズへの対応 企業はさまざまな社会の変化に適応していかなければ存続できませ ん。企業が社会に適応するということは、社会からの期待や要請に しっかりと応え、常に役立つ存在であり続けることだと言えます。当 社の特色を活かして将来の社会ニーズを見据えつつ、現代のニーズ に応えていく。当社は生命関連企業として、本来の事業活動を通じ て、社会から望まれる有用な製品・サービスを提供し続けることが社会 への貢献につながると考えています。 社会から求められる 製品・サービスを 提供するための 取り組み 新薬創出力の強化 P15-17 研究開発のスピードアップ 製品価値最大化に向けたPLCM(Product Life Cycle Management)への積極的な取り組み 自社保有先端技術の有効活用 製品の品質と安全性の確保 環境に配慮した製品づくりと事業活動 製品安定供給体制の構築 顧客満足度の向上を目指した取り組み 社会との対話 ステークホルダーの意見に真剣に耳を傾け、より良い製品開発や サービスにつなげることによって、さらなる顧客満足の向上と信頼を得 ることができます。当社と社会との相互理解を深めて、社会から親し まれ信頼される企業をめざします。 コミュニケーション機会の 創造 ステークホルダーとの対話のための体制整備 P18 企業認知度向上への取り組み 事業所と地域との交流 CSR 報告書の充実 〈柱2〉 社会・環境課題に関して、当社としての貢献を果たすより「認められる」会社へ
∼社会とともに∼
社会貢献 一人ひとりが地域社会の一員であることを認識し、「何ができるか」を 考え、取り組む気持ちを育んでいきます。社会との共生につながる、 生命関連企業としての当社らしい社会・環境への貢献を果たしていき ます。 に貢献する取り組み 事業所地域への貢献活動 P19-20 健康増進に貢献する活動 共感する市民活動への支援 〈柱3〉 CSRの担い手である従業員一人ひとりの 意欲・意識を高め、能力を発揮させるより「幸せを感じる」会社へ
∼従業員とともに∼
従業員との関わり 従業員は当社の実体そのものであり、極めて重要なステークホルダー です。当社を持続的に発展させるのは従業員一人ひとりの意欲・意 を最大限に発揮できるよう仕組みや環境を整えていきます。 主体性と創造性を高める 仕組みと環境づくり 人材の有効活用と適材適所 P21-23 安心して働ける職場環境の整備 人材育成 人材の育成と確保CSR中期方針での取り組み課題
社会とより深く関わり合い、
信頼と期待に応え、企業の力を高めます。
企業風土の醸成
社員みんなが想いをひとつにし、
それぞれの立場でC&S活動に取り組んでいます。
私たちMR(医薬情報担当者)は、治療ニーズに合った情報を 迅速かつ正確に提供することをつねに心がけています。しかし ながら、私たちが担当している「 高血圧 」に関わる分野は日々 進歩し続けています。医療関係者の皆さまから、「高血圧に対 する信頼できる薬物治療パートナー」として認められるためにど うあるべきかを考えたのが「循環器領域のレベルアップ」でした。 その取り組みは、従来から実施している継続研修に加え、プロ ジェクトチームを組んで学術雑誌や学会における最新情報を 発信し、支店メンバー全員での共有化を図ったことです。そして、 社内で実施している循環器領域の実力テスト「循環器専門 コースStepⅠ」では全員合格をめざしました。この取り組みによ り、EBM※に基づく情報提供のレベルアップと、チームとして課 題に取り組む風土の醸成につながりました。 ※ EBM(evidence-based medicine):科学的根拠に基づく医療 新薬を患者さんの手元に届けるためには、人を対象として薬の 有効性と安全性を確認する臨床試験が欠かせません。その 過程において最も重視されるのが、正確性とスピードです。正 確性とスピードはトレードオフの関係(一方を追求すると他方が 犠牲になるような両立しえない関係)にあると思われがちですが、 やり方によって両立は可能と考えています。 私たちは臨床試験データの点検、入力、解析及び報告書の作 成を担当していますが、それぞれの過程における正確性とス ピードを両立させるためのキーが「標準化」※です。具体的には、 米国及び欧州の臨床試験の担当部門とも連携して、臨床開 発業務の各プロセスにおいて「標準化」を推進し、品質(正確 性)を確保しつつ、より効率的(スピードアップ)に業務が進むよ うに取り組んでいます。 日米 EU 医薬品規制調和国際会議(ICH)の目標である「より 良い医薬品をより早く患者さんのもとへ届けること」は当社の 開発本部にとっても最も重要な命題であり、その実現に向け、 私たちの取り組みが貢献できるように、今後も頑張っていきた いと思います。 ※臨床試験における症例報告書、データベース、解析プログラム、総括報告 書の図表スタイル等を共通化し、複数の臨床試験で使用可能にすること。循環器領域のトップMRをめざして
中塚 徹
営業本部 大阪第2支店長キーワードは「標準化」
−品質確保と効率化の両立をめざして
−東宮秀夫
開発本部 データサイエンス部長 当グループではフード&スペシャリティ・プロダクツ(FSP)部製 品(食品添加物、食品素材、化学薬品等)の品質保証業務を 担当しています。近年、食中毒、製品・成分・産地の偽装、賞 味期限等の不正表示など食品に関する不祥事が相次いでい ます。また、豚を起源とする新型インフルエンザが大きな社会 問題となっています。このような問題が起こるたびに、顧客(加 工食品会社、化粧品・ヘルスケア製品会社等)から当社製品 に対する問い合わせが殺到します。当グループではC&Sの 一環として、顧客とのよりよいコミュニケーションをはかり、問い 合せに対してより正確かつ迅速に対処するために、「FSP品質 情報管理システム」を構築し、製品をお使いいただく方々により食の安全が問われる今こそ、
安心を顧客に
松岡賢一
関連事業信頼性保証部 FSP保証グループC&Sリーダーに聞く
私たちは、優良な医薬品を一人でも多くの患者さんに提供し、 社会に貢献することをグローバル視点から取り組んでいます。 当社はこれまで、中国で自社製品の提供活動をしてきましたが、 さらに本格的なグローバル展開を図るため、米国で自社販売を すべく統合失調症治療剤の臨床試験を進めています。 そうした中、将来の更なる飛躍をめざそうという夢を抱く若いメ ンバー達が中心となって、中国、米国に続く他の国々への市 場参入機会について、その可能性を考えてみようというプロ ジェクトを立ち上げました。これは、BRICsやその他の国々で の経済・文化・医療制度・医薬品市場・カントリーリスクなど多 面的に調査研究し、さらには参入方法についても検討すると いうものです。 これは、単に心に思い描く夢に留めず、一度、その想いを具体 的にしてみることで明確なビジョンへと繋げようとするものです。 私たちは、社員一人ひとりが良い仕事を通じて広く社会に貢献 するという願いと誇りを持ち、そして自ら考え、自ら行動するチャ レンジ精神溢れる活力ある企業集団であり続けることをめざし ています。具体化にはまだまだ時間がかかるかもしれませんが、 実現に向けて若い人の夢は広がります。中国、米国、そしてさらに他国へと
若い夢は広がる
伊集院 哲
海外事業部長C&S 浸透・定着キャンペーン
中期経営計画を含めたさまざまな課題に対し、新たな視点か ら挑戦し、取り組んでいくための「モットー」としてChange for Challenge!(困難に立ち向かうため、自らを変革しよう)、Seek Something New!(今までにない何か新しいことを成し遂げよう) が打ち出されました。このモットーのもと、新しいことに大胆に取り 組む企業風土を育み、ビジョンの実現に向けて躍動感ある気風 の確立を促進しています。この考えの浸透を図るために、2008 年10月∼2009年3月までをキャンペーン期間とし全社に展開 しました。キャンペーンは「モットー」の頭文字から「C&S浸透・定 着キャンペーン」と名付けられ、この活動で全ての従業員が今一 度、当社がめざす価値観を整理し、共有することができました。企業風土の醸成
社員みんなが想いをひとつにし、
それぞれの立場でC&S活動に取り組んでいます。
私たちMR(医薬情報担当者)は、治療ニーズに合った情報を 迅速かつ正確に提供することをつねに心がけています。しかし ながら、私たちが担当している「 高血圧 」に関わる分野は日々 進歩し続けています。医療関係者の皆さまから、「高血圧に対 する信頼できる薬物治療パートナー」として認められるためにど うあるべきかを考えたのが「循環器領域のレベルアップ」でした。 その取り組みは、従来から実施している継続研修に加え、プロ ジェクトチームを組んで学術雑誌や学会における最新情報を 発信し、支店メンバー全員での共有化を図ったことです。そして、 社内で実施している循環器領域の実力テスト「循環器専門 コースStepⅠ」では全員合格をめざしました。この取り組みによ り、EBM※に基づく情報提供のレベルアップと、チームとして課 題に取り組む風土の醸成につながりました。 ※ EBM(evidence-based medicine):科学的根拠に基づく医療 新薬を患者さんの手元に届けるためには、人を対象として薬の 有効性と安全性を確認する臨床試験が欠かせません。その 過程において最も重視されるのが、正確性とスピードです。正 確性とスピードはトレードオフの関係(一方を追求すると他方が 犠牲になるような両立しえない関係)にあると思われがちですが、 やり方によって両立は可能と考えています。 私たちは臨床試験データの点検、入力、解析及び報告書の作 成を担当していますが、それぞれの過程における正確性とス ピードを両立させるためのキーが「標準化」※です。具体的には、 米国及び欧州の臨床試験の担当部門とも連携して、臨床開 発業務の各プロセスにおいて「標準化」を推進し、品質(正確 性)を確保しつつ、より効率的(スピードアップ)に業務が進むよ うに取り組んでいます。 日米 EU 医薬品規制調和国際会議(ICH)の目標である「より 良い医薬品をより早く患者さんのもとへ届けること」は当社の 開発本部にとっても最も重要な命題であり、その実現に向け、 私たちの取り組みが貢献できるように、今後も頑張っていきた いと思います。 ※臨床試験における症例報告書、データベース、解析プログラム、総括報告 書の図表スタイル等を共通化し、複数の臨床試験で使用可能にすること。循環器領域のトップMRをめざして
中塚 徹
営業本部 大阪第2支店長キーワードは「標準化」
−品質確保と効率化の両立をめざして
−東宮秀夫
開発本部 データサイエンス部長 当グループではフード&スペシャリティ・プロダクツ(FSP)部製 品(食品添加物、食品素材、化学薬品等)の品質保証業務を 担当しています。近年、食中毒、製品・成分・産地の偽装、賞 味期限等の不正表示など食品に関する不祥事が相次いでい ます。また、豚を起源とする新型インフルエンザが大きな社会 問題となっています。このような問題が起こるたびに、顧客(加 工食品会社、化粧品・ヘルスケア製品会社等)から当社製品 に対する問い合わせが殺到します。当グループではC&Sの 一環として、顧客とのよりよいコミュニケーションをはかり、問い 合せに対してより正確かつ迅速に対処するために、「FSP品質 情報管理システム」を構築し、製品をお使いいただく方々により食の安全が問われる今こそ、
安心を顧客に
松岡賢一
関連事業信頼性保証部 FSP保証グループC&Sリーダーに聞く
私たちは、優良な医薬品を一人でも多くの患者さんに提供し、 社会に貢献することをグローバル視点から取り組んでいます。 当社はこれまで、中国で自社製品の提供活動をしてきましたが、 さらに本格的なグローバル展開を図るため、米国で自社販売を すべく統合失調症治療剤の臨床試験を進めています。 そうした中、将来の更なる飛躍をめざそうという夢を抱く若いメ ンバー達が中心となって、中国、米国に続く他の国々への市 場参入機会について、その可能性を考えてみようというプロ ジェクトを立ち上げました。これは、BRICsやその他の国々で の経済・文化・医療制度・医薬品市場・カントリーリスクなど多 面的に調査研究し、さらには参入方法についても検討すると いうものです。 これは、単に心に思い描く夢に留めず、一度、その想いを具体 的にしてみることで明確なビジョンへと繋げようとするものです。 私たちは、社員一人ひとりが良い仕事を通じて広く社会に貢献 するという願いと誇りを持ち、そして自ら考え、自ら行動するチャ レンジ精神溢れる活力ある企業集団であり続けることをめざし ています。具体化にはまだまだ時間がかかるかもしれませんが、 実現に向けて若い人の夢は広がります。中国、米国、そしてさらに他国へと
若い夢は広がる
伊集院 哲
海外事業部長C&S 浸透・定着キャンペーン
中期経営計画を含めたさまざまな課題に対し、新たな視点か ら挑戦し、取り組んでいくための「モットー」としてChange for Challenge!(困難に立ち向かうため、自らを変革しよう)、Seek Something New!(今までにない何か新しいことを成し遂げよう) が打ち出されました。このモットーのもと、新しいことに大胆に取り 組む企業風土を育み、ビジョンの実現に向けて躍動感ある気風 の確立を促進しています。この考えの浸透を図るために、2008 年10月∼2009年3月までをキャンペーン期間とし全社に展開 しました。キャンペーンは「モットー」の頭文字から「C&S浸透・定 着キャンペーン」と名付けられ、この活動で全ての従業員が今一 度、当社がめざす価値観を整理し、共有することができました。私たち製造部では、茨木工場長が「2008 年度運営方針」とし て掲げている課題を達成するために、以前より継続的に実施し ている業績改善活動である「+1 活動 」にC&S 活動で示され ている価値観を融合させて、課員全員が一丸となった活動に 取り組みました。 具体的には、製造 3 課に7つのグループを編成し、それぞれが 「+1グループ活動」として推し進めていく中で、「自らを変革し、 今までに無い何か新しいことを成し遂げる」ことを目標に活動を について全員が発言、話し合える場を作り、KJ 法※でブレーンス トーミングを行いました。そこで出された意見をグループの財産 として『テーマストック表』としてまとめ、C&S 活動掲示板を用い たグループの活動紹介、課の方針や活動に対する思いを課員 に伝える課長専用の掲示板を設置して、全員でその情報を共 有しました。 「アイデアは、実行により初めて価値を創出する」を合言葉に、 自らできることは直ちに実行する現場力を醸成し、今後も、課 員の個々人が自らを変革する意識 をもって、私たちの業務方針でもある 「+1 活動」と融合させたC&S 活 動を実践していきます。 ※あるテーマに関する思いや事実(定性情 報 を単位化して統合させ、問題の状況をはっ きりさせ解決策を見出す、問題解決の技法。 育薬情報部の部門ミッションは、「医薬品の適正使用推進を 基盤とした製品ライフサイクルマネージメントのための情報の 創生と提供」です。私たち育薬情報部は、2008 年 6月に誕 生した信頼性保証本部内に設置された新しい部門として、当 社製品の適正使用に関するさまざまな情報を提供し、管理する 業務を通じて、部員が「育薬」に対する考えを共感・共有するこ とをめざしました。 具体的には、部員の「想い」や「夢」を実現させることが、モチ ベーションの向上に繋がると考え、「自分ならこう変えたい」と いう想いのもと、部員自らが探し出した(=seek)「計画実現 プラン」に取り組みます。そして、テーマごとに、①具体的なス テップに分けたゴール設定、②「誰が、何を、いつまでに、どう やって」を決めた進捗管理、③月に2 回の部門ミーティングに おいてテーマごとに簡潔な発表と全員での討論を通じ、上司 が進捗状況を確認、課題発見、対応策検討を繰り返す形で 運用しています。このような活動を通じて、情報提供で勝てる、 即ち「製品生命最大化」の会社にすることをめざしていきたい と思います。 医薬品候補化合物は、通常、動物を用いた試験にて安全性 を確認の上、ヒトに対する臨床試験が行われます。研究開発 の迅速化、成功確度の向上が求められている現在、動物試験 を実施する前における早期の段階での安全性評価が重要視 されています。私たち探索安全性グループでは、このような声 にこたえるため、バクテリアや培養細胞を用いた新しい実験方 法の導入や、化学構造に基づいたコンピューターによる毒性 予測への取り組みなどにより、安全性初期評価のレベルアッ プに努めています。最近では、コンピューターや測定機器がは じき出すデータによって毒性の予測や判断がされるようになり つつありますが、最終的には毒性研究者としての知識と経験 に基づく目利きが重要になってきます。そのようなことから、当 グループではC&Sの一環として、ベテラン研究員はより高い 専門性や新規分野へチャレンジする、若手研究員にはベテラ ンが技術や経験を伝授する、といった取り組みを通じて目利き としてのレベルアップを図っています。このように、個々人の レベルアップ・専門性を向上させ、グループ員が一体となること で、より安全性の高い医薬品の効率的な創製に貢献したいと 思います。 技術研究本部では、原薬および製剤の製造と品質に関する 技術の研究開発活動を推進していますが、技術研究統括部 は、その本部全般の活動を全面的に支援し、統括するコーディ ネーション部門です。私たちの業務内容は、表にはなかなか出 てくるものではありませんが、社内外の関係先との的確なコー ディネートを行い、本部の活動が新薬創製に向けて着実に進 むことに大きなやりがいを感じています。 C&S 活動では、①テーマの効率的な進捗、②開発力の向上 と期間の短縮、③新たなPLCM※テーマへの着手、といった3 つの目標を決めて取り組みました。いずれも、部署間の連携や 全社的な情報の共有化が求められることから「関連部門との 連携を強化」するために生産本部との会議体を見直し、能力 向上の仕組みづくりとして本部内の教育・人材育成システムを 構築しました。そして、「チームワークを強化」するために、本部 が責任主体の開発品目の推進体制を定め、職場活性化研修 を実施。また、本部内のキーパーソンから出される意見や要望 を業務改善のアイデアとして活かすことができたことも大きな 実績であり、C&S 活動への取り組みは、業務拡充の良いきっ かけになったと思います。今後もさらに部内連携の強化を図り、 次の成果をめざした取り組みを続けていきたいと思います。 ※製品価値向上のための取り組みで、Product Life Cycle Management(製 品ライフサイクルマネジメント)を略したもの
製品開発力の向上に
いかに貢献していくか
髙田義博
技術研究本部 技術研究統括部「+1活動」を連動させたC&S活動
の推進で、課員の意識改革を図る
赤井桂二
茨木工場 製造部 製造3課安全性初期評価の
レベルアップへの挑戦
山田 徹
安全性研究所 安全性研究部 探索安全性グループ合言葉:
「情報提供で勝てる
(=製品生命最大化)会社にする」
中坂剛志
信頼性保証本部 育薬情報部長C&Sリーダーに聞く
企業風土の醸成
C&S 活動を紹介している掲示板▶情報提供で勝てる会社に!
私たち製造部では、茨木工場長が「2008 年度運営方針」とし て掲げている課題を達成するために、以前より継続的に実施し ている業績改善活動である「+1 活動 」にC&S 活動で示され ている価値観を融合させて、課員全員が一丸となった活動に 取り組みました。 具体的には、製造 3 課に7つのグループを編成し、それぞれが 「+1グループ活動」として推し進めていく中で、「自らを変革し、 今までに無い何か新しいことを成し遂げる」ことを目標に活動を について全員が発言、話し合える場を作り、KJ 法※でブレーンス トーミングを行いました。そこで出された意見をグループの財産 として『テーマストック表』としてまとめ、C&S 活動掲示板を用い たグループの活動紹介、課の方針や活動に対する思いを課員 に伝える課長専用の掲示板を設置して、全員でその情報を共 有しました。 「アイデアは、実行により初めて価値を創出する」を合言葉に、 自らできることは直ちに実行する現場力を醸成し、今後も、課 員の個々人が自らを変革する意識 をもって、私たちの業務方針でもある 「+1 活動」と融合させたC&S 活 動を実践していきます。 ※あるテーマに関する思いや事実(定性情 報 を単位化して統合させ、問題の状況をはっ きりさせ解決策を見出す、問題解決の技法。 育薬情報部の部門ミッションは、「医薬品の適正使用推進を 基盤とした製品ライフサイクルマネージメントのための情報の 創生と提供」です。私たち育薬情報部は、2008 年 6月に誕 生した信頼性保証本部内に設置された新しい部門として、当 社製品の適正使用に関するさまざまな情報を提供し、管理する 業務を通じて、部員が「育薬」に対する考えを共感・共有するこ とをめざしました。 具体的には、部員の「想い」や「夢」を実現させることが、モチ ベーションの向上に繋がると考え、「自分ならこう変えたい」と いう想いのもと、部員自らが探し出した(=seek)「計画実現 プラン」に取り組みます。そして、テーマごとに、①具体的なス テップに分けたゴール設定、②「誰が、何を、いつまでに、どう やって」を決めた進捗管理、③月に2 回の部門ミーティングに おいてテーマごとに簡潔な発表と全員での討論を通じ、上司 が進捗状況を確認、課題発見、対応策検討を繰り返す形で 運用しています。このような活動を通じて、情報提供で勝てる、 即ち「製品生命最大化」の会社にすることをめざしていきたい と思います。 医薬品候補化合物は、通常、動物を用いた試験にて安全性 を確認の上、ヒトに対する臨床試験が行われます。研究開発 の迅速化、成功確度の向上が求められている現在、動物試験 を実施する前における早期の段階での安全性評価が重要視 されています。私たち探索安全性グループでは、このような声 にこたえるため、バクテリアや培養細胞を用いた新しい実験方 法の導入や、化学構造に基づいたコンピューターによる毒性 予測への取り組みなどにより、安全性初期評価のレベルアッ プに努めています。最近では、コンピューターや測定機器がは じき出すデータによって毒性の予測や判断がされるようになり つつありますが、最終的には毒性研究者としての知識と経験 に基づく目利きが重要になってきます。そのようなことから、当 グループではC&Sの一環として、ベテラン研究員はより高い 専門性や新規分野へチャレンジする、若手研究員にはベテラ ンが技術や経験を伝授する、といった取り組みを通じて目利き としてのレベルアップを図っています。このように、個々人の レベルアップ・専門性を向上させ、グループ員が一体となること で、より安全性の高い医薬品の効率的な創製に貢献したいと 思います。 技術研究本部では、原薬および製剤の製造と品質に関する 技術の研究開発活動を推進していますが、技術研究統括部 は、その本部全般の活動を全面的に支援し、統括するコーディ ネーション部門です。私たちの業務内容は、表にはなかなか出 てくるものではありませんが、社内外の関係先との的確なコー ディネートを行い、本部の活動が新薬創製に向けて着実に進 むことに大きなやりがいを感じています。 C&S 活動では、①テーマの効率的な進捗、②開発力の向上 と期間の短縮、③新たなPLCM※テーマへの着手、といった3 つの目標を決めて取り組みました。いずれも、部署間の連携や 全社的な情報の共有化が求められることから「関連部門との 連携を強化」するために生産本部との会議体を見直し、能力 向上の仕組みづくりとして本部内の教育・人材育成システムを 構築しました。そして、「チームワークを強化」するために、本部 が責任主体の開発品目の推進体制を定め、職場活性化研修 を実施。また、本部内のキーパーソンから出される意見や要望 を業務改善のアイデアとして活かすことができたことも大きな 実績であり、C&S 活動への取り組みは、業務拡充の良いきっ かけになったと思います。今後もさらに部内連携の強化を図り、 次の成果をめざした取り組みを続けていきたいと思います。 ※製品価値向上のための取り組みで、Product Life Cycle Management(製 品ライフサイクルマネジメント)を略したもの