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ShadowProtect SPX
Hyper-V VirtualBoot
2016 年 3 月 11 日
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目次
1 VirtualBoot for Hyper-V とは ... 4
2 バックアップを実行するマシンの設定 ... 5
2.1 確認すべきこと ... 5
2.2 SPX によるバックアップ ... 5
3 VirtualBoot for Hyper-V を実行するマシンの設定 ... 6
3.1 確認すべきこと ... 6
3.2 Windows Hyper-V 機能を設定する ... 6
3.3 ShadowProtect SPX インストール ... 7
3.4 StrageCraft VirtualBoot Hyper-V Plugin をインストールする ... 8
4 VirtualBoot for Hyper-V の設定... 14
4.1 ライセンスのアクティベーションについて ... 14
4.2 イメージチェーンブラウザで VirtualBoot を設定する ... 15
5 VirtualBoot for Hyper-V 仮想マシンの起動 ... 24
5.1 Hyper-V 仮想スイッチの設定 ... 24 5.1.1 内部スイッチ作成 ... 24 5.1.2 外部スイッチ作成 ... 26 5.2 ネットワークを設定する ... 32 5.2.1 外部ネットワークへの接続が必要無い場合の設定 ... 32 5.2.2 外部ネットワークへの接続が必要な場合の設定 ... 32
5.3 VirtualBoot for Hyper-V 仮想マシン設定 ... 33
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1 VirtualBoot for Hyper-V とは
VirtualBoot 機能とは、ShadowProtect で作成したバックアップファイルを仮想マシンとして起 動して、一時的にフェールオーバーさせることで、迅速にデータへのアクセスを可能にし、また 実際にバックアップがリカバリ可能な状態であることを簡単に検証することができる機能で す。
本書では以下の構成で VirtualBoot for Hyper-V を実現します。 バックアップ対象は Windows 2012 R2 システムが C ドライブ 40GB、データが D ドライブ 200GB の GPT 構成 Hyper-V サーバでネットワーク共有を提供しバックアップ先とします。 ホスト名は以下で設定します。 バックアップ対象: spx 作成された仮想マシンを起動する Hyper-V: bdr VirtualBoot により作成される仮想マシン: spx-test
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2 バックアップを実行するマシンの設定
2.1 確認すべきこと
SPX が導入されておりバックアップライセンスが有効であること 移行先から障害発生時にもアクセス可能な場所にバックアップイメージを保存し ていること2.2 SPX によるバックアップ
SPX で行なわれている完全バックアップ及びスケジュールによる増分バックアップを行いま す。VirtualBoot 用の特別な設定は必要ありません。 設定方法については SPX ユーザガイド及びクイックスタートガイドをご確認下さい。 バックアップはシステムディスクを対象とし、必要に応じてデータディスクも行います。 今回は回復パーティションを含めシステムディスクとデータディスクをバックアップするスケジ ュールを設定します。6
3 VirtualBoot for Hyper-V を実行するマシンの設定
3.1 確認すべきこと
Windows Server 2012 R2 環境であること サーバーロールで動作していること Hyper-V 機能が導入済みであること VirtualBox が導入されていないこと ※導入されている場合、VirtualBoot の動作に影響します。 SPX がインストールされていること ※今回利用する機能は SPX コンソールで実現しますのでバックアップに 必要な SPX ライセンスが有効化されていなくても使用可能です。3.2 Windows Hyper-V 機能を設定する
Windows の Hyper-V 機能を有効化します。 VirtualBoot を行う時に予定しているホスト名が Hyper-V 上で使用されていない事を確 認します。7
3.3 ShadowProtect SPX インストール
SPX をインストールし Hyper-V Plugin をインストールします。
VirtualBoot for Hyper-V では SPX のコンソール機能を使用し設定します。
SPX はコンソールとバックアップエージェントの機能を提供していますが各機能を個別に インストールする事が出来ません。
SPX のライセンスはバックアップ機能に必要ですがコンソール機能のみを使う場合、 御購入頂く必要ありません。
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3.4 StrageCraft VirtualBoot Hyper-V Plugin をインストールする
1 以下のサイトにアクセスします。 https://www.storagecraft.com/ →サポート
→ソフトウェア更新
→StorageCraft VirtualBoot Hyper-V Plugin
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2 “.MSI インストーラー・ファイル: [v1.0.4]”のリンクをダブルクリックします。
3 SPXHyperVPlugin-1.0.4.msi をダウンロードしインストールします。
3.1 ダウンロードした SPXHyperVPlugin-1.0.4.msi インストーラを実行します。 3.2 [Next]をクリックします。
10 3.3 [Next]をクリックします。
3.4 "I accept the terms in the License Agreement" にチェックを入れ、[Next]をクリ ックします。
11 3.5 [Next]をクリックします。
12 3.7 [Next]をクリックします。
13 3.9 [Finish]をクリックし終了します。
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4 VirtualBoot for Hyper-V の設定
4.1 ライセンスのアクティベーションについて
SPX コンソールでバックアップイメージから仮想マシンを作成し Hyper-V に登録します。 SPX 上では仮想マシンの作成と登録まで行い後程 Hyper-V 上で登録した仮想マシンに対し CPU やネットワーク構成等の調整を行います。Hyper-V サーバで SPX によるバックアップを 設定していない場合にはライセンスの有効化は必要ありません。 SPX ライセンスを有効化しないで SPX コンソールを起動するには[後でアクティブ化]をクリッ クします。15
4.2 イメージチェーンブラウザで VirtualBoot を設定する
1. メニューのツールもしくはツールバーからイメージチェーンブラウザを起動します。
※イメージチェーンブラウザ以外からメニュー及びツールバーの”VirtualBoot” のボタンより設定を行う事が可能です。これらは 8 以降であわせて説明します。
16 2. 出力先で「ローカルフォルダ」を選択します。
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18 4. C ドライブのイメージを選択します。 5. どの時点のバックアップを VirtualBoot で仮想マシンにするかを決定しその時間に取得 されたバックアップファイルを選択します。 最終更新日付はファイルコピーなどで変更される場合もあるので「イメージ概要」の記載 を御参照ください。
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20 7. VirtualBoot の画面で”Hyper-V を選択します。 ※上記まではイメージチェーンブラウザからの手順です。 メニュー及びツールバーの”VirtualBoot”のボタンより上記画面が開きます。 「イメージファイルの追加」をクリックしイメージファイルを指定可能です。 どの手順で起動した場合もこれ以降の作業は同じです。
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8. 「イメージファイルの追加」で E ドライブのイメージを選択します。
9. イメージにパスワードが設定されている場合は入力します。
10. ホスト名を設定します。
22 11. 割り当てるメモリのサイズを指定します。 以下では 512MB から 2048MB に変更しています。 12. 「仮想マシンを作成した後、自動的に開始する」のチェックを外します。 Hyper-V 上で CPU やネットワークなどの設定をするため、ここでは開始のオプションは 指定しません
23 13. [作成]をクリックします。 14. バックグランドタスクで VirtualBoot イメージのロードが開始されます 15. 終了したら[すべてクリア]をクリックし[完了]をクリックして終了します。 上記作業で、既に設定されていた Hyper-V 上に仮想マシンが作成され登録されます。 仮想マシンをネットワークに接続するかどうかにより Hyper-V 上での作業が異なります。 以下の章で個別に説明します。
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5 VirtualBoot for Hyper-V 仮想マシンの起動
5.1 Hyper-V 仮想スイッチの設定
Hyper-V では仮想マシンがネットワークに接続する仮想スイッチの作成と設定が必要です。 外部ネットワークへの接続が必要無い場合は内部スイッチの作成が必要です。 外部への接続が必要な場合は外部スイッチの作成が必要です。 5.1.1 内部スイッチ作成 以下の手順で内部スイッチのネットワーク設定を行います。 1. Hyper-V 画面を開きます。25 2. 仮想スイッチマネージャをクリックし表示します。 3. 「どの種類の仮想スイッチを作成しますか」で「内部」を選択し[仮想スイッチの作成]をクリ ックします。 4. 接続の種類で「内部ネットワーク」を選択し任意の名前をつけます。 5. [適用]をクリックし[OK]をクリックします。
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5.1.2 外部スイッチ作成
以下の手順で外部スイッチのネットワーク設定を行います。 1. Hyper-V 画面を開きます。
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3. 「どの種類の仮想スイッチを作成しますか」で「外部」を選択し[仮想スイッチの作成]をクリ ックします。
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6. 「管理オペレーティングシステムにこのネットワークアダプターの共有を許可する」をチェ ックします。
31 7. [適用]をクリックし[OK]をクリックします。
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5.2 ネットワークを設定する
VirtualBoot for Hyper-V で作成された仮想マシンを起動する際に外部ネットワークへの接続 が必要かどうかによって設定が異なります。 5.2.1 外部ネットワークへの接続が必要無い場合の設定 通常バックアップのテストや仮想サンドボックスを行う場合は外部ネットワークへアクセスが発 生すると既存の業務に影響するおそれがあります。 その為 Hyper-V 上の仮想マシンを内部ネットワークに接続し外部ネットワークから切り離して 起動します。 詳細手順は仮想マシン設定で説明致します。 5.2.2 外部ネットワークへの接続が必要な場合の設定 障害時の代替環境を構築する場合、今迄対象のマシンを利用していた各クライアントから 今回作成した Hyper-V 上の仮想マシンに対し外部からアクセス可能とする必要があります。 この場合には Hyper-V 上の仮想マシンを外部ネットワークに接続して起動します。 なお、今回移行した際には通常固定アドレスで設定されていたネットワークアドレスが初期化 され、DHCP で動的アドレスが割当られる場合があります。 これは NIC が初期化された為ですので Windows 上のネットワーク接続を再設定頂く必要が あります。 ただしホスト名変更の必要はありません。 詳細手順は仮想マシン設定で説明致します。
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5.3 VirtualBoot for Hyper-V 仮想マシン設定
自動的に設定されない部分を仮想マシン起動前に設定する必要があります。 以下の設定の変更が最低限必要です。 プロセッサ数 ネットワークアダプターの割り当て 自動的に設定されるメモリサイズ等の設定も調整可能です。 5.3.1 設定手順 1. Hyper-V 画面を開きます。 2. 仮想マシンを右クリックし、変更をクリックします。
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3. 「プロセッサ」をクリックし「仮想プロセッサの数」を変更します。 デフォルトは 1 です。必要に応じ増やします。
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4. 「ネットワークアダプター」をクリックし「仮想スイッチ」で仮想スイッチの設定にて作成した 内部スイッチもしくは外部スイッチをプルダウンメニューで選択します。
36 5. [適用]をクリックします。
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5.4 VirtualBoot for Hyper-V 仮想マシンを起動する
1. 仮想マシンを起動します。
Hyper-V のマネージャ画面で「起動」をクリックし起動します。
または仮想マシンをダブルクリックして表示される仮想マシン接続画面から、 ツールバーのアイコンもしくはメニューの[操作(A)]→[起動(T)]から起動します。
38 2. 仮想マシンの Windows 起動後ログオンします 3. WIndows イベント追跡ツール 増分バックアップを元に VirtualBoot を行った場合、仮想マシンへのログイン後、 Windows のシャットダウンイベントの追跡ツールが起動します。 これは増分バックアップではバックアップ時点のオンライン状態のイメージを取得する為 VirtualBoot で起動すると前回 Windows が起動中に強制停止した場合と同じ状態とな ります。その為適切な理由を選択して続行して下さい。