アセトアミノフェン−1
― 医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。―
効能・効果、用法・用量の一部変更および使用上の注意改訂のお知らせ
2 0 0 7 年 1 1 月
丸 石 製 薬 株 式 会 社
解 熱 鎮 痛 剤
劇 薬 指 定医 薬品 日 本 薬 局 方アセトアミノフェン
アスペイン
® 謹啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は、弊社医薬品につきまして格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、この度、標記の弊社製品につきまして、〈効能・効果〉及び〈用法・用量〉の承認事項の一部変更が承認されたことに伴いまして、〈効 能・効果〉及び〈用法・用量〉、〈使用上の注意〉を改訂致しましたのでお知らせ申し上げます。 なお、改訂添付文書を封入した製品がお手元に届くまで若干の日時を要しますので、今後のご使用に際しましては、下記内容をご参照下さいま すようお願い申し上げます。 謹白−記−
1.改訂内容〔 改訂箇所抜粋( 承認事項の一部変更箇所: 部 、 平成19年11月30日付 自主改訂: 部 ) 〕
今回の改訂内容につきましては医薬品安全対策情報(DSU)No.165に掲載される予定です。 また、改訂後の添付文書の情報は、弊社ホームページ(http://www.maruishi-pharm.co.jp)ならびに医薬品医療機器情報提供ホームページ (http://www.info.pmda.go.jp)でもご覧になれます。 5頁以降に改訂後の「効能・効果」及び「用法・用量」、「使用上の注意」全文を記載しておりますので、ご参照下さい。 改 訂 後 改 訂 前 【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 (1)消化性潰瘍のある患者[症状が悪化するおそれがある。] (2)重篤な血液の異常のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。] (3)重篤な肝障害のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。] (4)重篤な腎障害のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。] (5)重篤な心機能不全のある患者[循環系のバランスが損なわれ、心不 全が増悪するおそれがある。] (6)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 (7)アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作の誘 発)、またはその既往歴のある患者[アスピリン喘息の発症にプロ スタグランジン合成阻害作用が関与していると考えられる。] 【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 (1)消化性潰瘍のある患者[消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。] (2)重篤な血液の異常のある患者[血液障害(顆粒球減少)があらわれ るおそれがある。] (3)重篤な肝障害のある患者[肝障害をさらに悪化させるおそれがあ る。] (4)重篤な腎障害のある患者[腎障害をさらに悪化させるおそれがあ る。] (5)重篤な心機能不全のある患者[心機能をさらに悪化させるおそれが ある。] (6)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 (7)アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作の誘 発)、またはその既往歴のある患者[重症の喘息発作を誘発するお それがある。] 【効能・効果】【用法・用量】 効能・効果 用法・用量 頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛 症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月 経痛、分娩後痛、がんによる疼 痛、歯痛、歯科治療後の疼痛 通常、成人にはアセトアミノフェンと して1回 300∼500mg、1日 900 ∼ 1500mg を経口投与する。なお、年 齢、症状により適宜増減する。 下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎(急性気管支炎 を伴う急性上気道炎を含む) 通常、成人にはアセトアミノフェンと して、1回 300∼500 ㎎を頓用する。 なお、年齢、症状により適宜増減す る。ただし、原則として1日2回まで とし、1日最大 1500 ㎎を限度とす る。また、空腹時の投与は避けさせる ことが望ましい。 小児科領域における解熱・鎮痛 通常、乳児、幼児及び小児にはアセト アミノフェンとして、体重1kg あた り1回 10 ∼15mg を経口投与する。 投与間隔は4∼6時間以上とし、1日 総量として 60mg/kg を限度とする。 なお、年齢、症状により適宜増減す る。ただし、成人の用量を超えない。 また、空腹時の投与避けさせることが 望ましい。 ( 次頁に続く ) 【効能・効果】【用法・用量】 効能・効果 用法・用量 頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛 症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月 経痛、分娩後痛、がんによる疼 痛、歯痛、歯科治療後の疼痛 通常、成人にはアセトアミノフェンと して 1 回 0.3∼0.5g、1 日 0.9∼1.5g を経口投与する。なお、年齢、症状に より適宜増減する。 下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎(急性気管支炎 を伴う急性上気道炎を含む) 通常、成人にはアセトアミノフェンと して、1 回0.3∼0.5g を頓用する。 なお、年齢、症状により適宜増減す る。ただし、原則として 1 日 2 回まで とし、1 日最大 1.5g を限度とする。 また、空腹時の投与は避けさせること が望ましい。 ( 次頁に続く )改 訂 後 改 訂 前 【用法・用量に関連する使用上の注意】 乳児、幼児及び小児の1回投与量の目安は下記のとおり。(「1.慎重投 与」及び「2.重要な基本的注意」の項参照) 1 回用 量 体 重 アセトアミノフェン(本品)として 5kg 50-75mg 10kg 100-150mg 20kg 200-300mg 30kg 300-450mg 【用法・用量に関連する使用上の注意】に関する記載なし 【使用上の注意】 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1) 消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍の再発を促すおそれがある。] (2) 血液の異常またはその既往歴のある患者[血液障害を起こすおそれがあ る。] (3) 出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがある。] (4) 肝障害またはその既往歴のある患者[肝機能が悪化するおそれがある。] (5) 腎障害またはその既往歴のある患者[腎機能が悪化するおそれがある。] (6) 心機能異常のある患者[症状が悪化するおそれがある。] (7) 過敏症の既往歴のある患者 (8) 気管支喘息のある患者[症状が悪化するおそれがある。] (9) アルコール多量常飲者[肝障害があらわれやすくなる。(「3. 相互作用」 の項参照)] (10)高齢者(「2.重要な基本的注意」及び「5.高齢者への投与」の項参照) (11)小児等(「2.重要な基本的注意」及び「7.小児等への投与」の項参照) (12)絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏、脱水症状のある 患者[肝障害があらわれやすくなる。] 【使用上の注意】 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1) 消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させることがある。] (2) 血液の異常またはその既往歴のある患者[血液の異常を悪化または再発さ せるおそれがある。] (3) 出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがあるので、出血傾向 を助長させるおそれがある。] (4) 肝障害またはその既往歴のある患者[肝障害を悪化または再発させるおそ れがある。] (5) 腎障害またはその既往歴のある患者[腎障害を悪化または再発させるおそ れがある。] (6) 心機能異常のある患者[心機能をさらに悪化させるおそれがある。] (7) 過敏症の既往歴のある患者 (8) 気管支喘息のある患者[気管支喘息患者の中にはアスピリン喘息の患者も 含まれており、それらの患者では重症な喘息発作を誘発することがある。] (9) アルコール多量常飲者[肝障害があらわれやすくなる。(「3. 相互作用」 の項参照)] (10)高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照) 2.重要な基本的注意 (1) -省略- (2) 急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。 1)発熱、疼痛の程度を考慮し投与すること。 2)∼3) -省略- (3) 患者の状態を十分観察し(中略)、特に高熱を伴う高齢者及び小児等または 消耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態に十分注意すること。 (4) 高齢者及び小児等には(中略)。 (5) 感染症を不顕性化するおそれがあるので(中略)、観察を十分行い慎重に投 与すること。(「3.相互作用」の項参照) (6) -省略- (7) アセトアミノフェンの高用量投与により副作用として腹痛・下痢がみられ ることがある。本剤においても同様の副作用があらわれるおそれがあり、 上気道炎等に伴う消化器症状特別できないおそれがあるので、観察を十分 行い慎重に投与すること。 2.重要な基本的注意 (1) -省略- (2) 急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。 1)疼痛、発熱の程度を考慮し投与すること。 2)∼3) -省略- (3) 患者の状態を十分観察し(中略)、特に高熱を伴う小児及び高齢者または消 耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態に十分注意すること。 (4) 高齢者及び小児には(中略)。 (5) 感染症を不顕性化するおそれがあるので(中略)、観察を十分行い慎重に投 与すること。 (6) -省略- 3.相互作用 併用注意(併用に注意すること) 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 リチウム製剤 (炭酸リチウム) 他の非ステロイド性消炎 鎮痛剤(インドメタシ ン、イブプロフェン等) で、リチウムとの併用に よりリチウムの血中濃度 が上昇し、リチウム中毒 を呈したとの報告があ る。 非ステロイド性消炎鎮痛 剤は腎のプロスタグラン ジン合成を抑制すること により、炭酸リチウムの 排泄が減少し、血中濃度 が上昇すると考えられて いる。 チアジド系利尿剤 (ヒドロクロロチアジド 等) 他の非ステロイド性消炎 鎮痛剤(インドメタシン 等)で、チアジド系利尿 剤の作用を減弱すること が報告されている。 非ステロイド性消炎鎮痛 剤は腎のプロスタグラン ジン合成を抑制して水、 塩類貯留が生じ、チアジ ド系利尿剤の排泄作用に 拮抗すると考えられてい る。 カルバマゼピン、 フェノバルビタール、 フェニトイン、 プリミドン、 リファンピシン、 イソニアジド これらの薬剤の長期連用 者は、肝薬物代謝酵素が 誘導され、肝障害を生じ やすくなるとの報告があ る。 これらの薬剤の代謝酵素 誘導作用により、アセト アミノフェンから肝毒性 を持つ N-アセチル-p-ベ ンゾキノンイミンへの代 謝が促進される。 抗生物質、 抗菌剤 過度の体温下降を起こす 頻度が高くなることか ら、併用する場合には観 察を十分に行い、慎重に 投与すること。 機序不明 3.相互作用 併用注意(併用に注意すること) 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 リチウム製剤 (炭酸リチウム) 他の非ステロイド性消炎 鎮痛剤(インドメタシ ン、イブプロフェン等) により、リチウム中毒を 呈したとの報告があるの で、併用する場合には観 察を十分に行い、慎重に 投与すること。 他の非ステロイド性消炎 鎮痛剤(インドメタシ ン、イブプロフェン等) は腎のプロスタグランジ ン生合成を抑制し、腎血 流量を減少させることに より、リチウムの腎排泄 を低下させる。 チアジド系利尿剤 (ヒドロクロロチアジ ド) 他の非ステロイド性消炎 鎮痛剤(インドメタシ ン、イブプロフェン等) で、作用を減弱すること が報告されている。 他の非ステロイド性消炎 鎮痛剤(インドメタシ ン、イブプロフェン等) は腎のプロスタグランジ ン生合成を抑制し、チア ジド系利尿剤の作用を減 弱させることがある。 ( 次頁に続く ) ( 次頁に続く )
アセトアミノフェン−3
2.改訂の概要
○ 改訂の経緯 小児薬物療法に係る医薬品の医療従事者に対する情報提供の充実・強化を目的とした「小児薬物療法検討会議(以下、「検討会議」とい う。)」(厚生労働省関係審議会議事録等:http://www.mhlw.go.jp/shingi/other.html)において、個別医薬品毎に小児に対する有効性及び安 全性に関する文献等のエビデンスの収集及び評価等が進められております1)。 今般、アセトアミノフェンの小児科領域の解熱・鎮痛目的(以下、「小児科領域目的」という。)での使用に関して、適正な小児薬物療法 が行われるよう環境整備が進められ、検討会議において有効性及び安全性に関する報告書(「小児薬物療法検討会議報告書:アセトアミノフ ェン:アセトアミノフェンの『小児科領域における解熱及び鎮痛』」)が取りまとめられました。そして、平成19 年 3 月 28 日付薬食審査発 第0328001 号 厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知「薬事・食品衛生審議会で事前評価を受けたアセトアミノフェンの小児薬物療法に 関する承認申請について」にて、小児科領域目的での使用に係る承認事項一部変更承認申請(以下、本申請という。)の要請を受け、当該通 知に基づき新たに臨床試験を実施することなく本申請を行い、平成19 年 9 月 28 日付で承認されました。その後も継続して、本剤の「効 能・効果」及び「用法・用量」の承認事項一部変更に伴う「使用上の注意」の改訂の検討・調整が行われ、平成19 年 11 月 30 日付で独立 行政法人医薬品医療機器総合機構の了解が得られましたので「使用上の注意」の改訂を致しました。 ○ 承認事項の一部変更に伴う改訂 ・小児科領域における解熱及び鎮痛の適応追加に伴い、【使用上の注意】の項を改訂致しました。 【用法・用量に関連する使用上の注意】 小児科領域目的での使用が承認されました本剤の「用法・用量」に基づき、「用法・用量に関連する使用上の注意」を新設し、乳児、 幼児及び小児での体重別投与量の目安を記載致しました。 【慎重投与】・【相互作用】 本剤の投与によってもっとも危惧すべき“肝障害”は致死的な場合もあるため、本剤との併用により“肝障害”を起こしやすくなる と考えられる2)∼4)薬剤(カルバマゼピン5)、フェノバルビタール6),7)、フェニトイン8),9)、プリミドン、リファンピシン10),11)、 イソニアジド12)∼14)等)や病態(絶食・低栄養状態・摂食障害など15)によるグルタチオン欠乏16)、脱水17), 18)等)については十 改 訂 後 改 訂 前 4. 副作用 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していな い。 (1)重大な副作用 1)ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明): ショック、アナフィラキシー様症状 (呼吸困難、全身潮紅、血管浮 腫、蕁麻疹等) があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異 常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 2)皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson 症候群)、中毒性表皮壊死症 (Lyell 症候群)(頻度不明): -省略-3)、4) -省略-5)顆粒球減少症(頻度不明): 顆粒球減少症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常 が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 4. 副作用 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していな い。 (1)重大な副作用 1)ショック(頻度不明): ショックが起こることがあるので、観察を十分に行い、異常が認めら れた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 2)アナフィラキシー様症状(頻度不明): アナフィラキシー様症状(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹 等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症 状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 3)皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson 症候群)、中毒性表皮壊死症 (Lyell 症候群)(0.1%未満): -省略-4)顆粒球減少症(0.1%未満): 顆粒球減少症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、この ような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこ と。 5)、6) -省略-(2)その他の副作用 頻度不明 0.1∼5%未満 0.1%未満 血 液 チアノーゼ 血小板減少、血小 板機能低下(出血 時間の延長)等注) 過敏症注) 過敏症状 消化器 悪心・嘔吐、食欲 不振等 注)このような症状(異常)があらわれた場合には、投与を中止すること。 (2)その他の副作用 頻度不明 0.1∼5%未満 0.1%未満 血 液 チアノーゼ 血小板減少、血小 板機能低下(出血 時間の延長)等注) 過敏症注) 過敏症状 消化器 悪心・嘔吐、食欲 不振等 注)このような症状があらわれた場合には、投与を中止すること。 6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 (1)妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊娠してい る可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場 合にのみ投与すること。 (2) -省略-6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 (1)妊婦または妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を 上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全 性は確立していない。] (2) -省略-7. 小児等への投与 低出生体重児、新生児及び3ヵ月未満の乳児に対する使用経験が少なく、安 全性は確立していない。 7. 小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児には副作用の発現に特に注意 し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。[小児等に対する 安全性は確立していない。] 8.過量投与 (1)∼(2) -省略-(3) アセトアミノフェン過量投与時の解毒(肝障害の軽減等)には、アセチル システインの投与を考慮すること。 8.過量投与 (1)∼(2)-省略-分に注意しなければならないため、それぞれ「相互作用」の項ならびに「慎重投与」の項に追記致しました。
【慎重投与】・【小児等への投与】
小児薬物療法検討会議報告書では、「低出生体重児、新生児、3ヵ月未満の乳児に対するアセトアミノフェンの使用に関しては、国
内の文献や教科書レベルでの記載は見あたらないが、海外の文献では鎮痛を目的としたアセトアミノフェン投与に関する報告やガイド ラインが存在し、新生児学の教科書Avery’s Disease of the Newborn 第8版においても鎮痛を目的とした使用方法が記載されている。 一方、3ヵ月未満の乳児の発熱については、その原因が重症感染症であるおそれがあるため、安易にアセトアミノフェンを投与して解 熱を図ることは厳に慎むべきである。」とされており、この内容を踏まえた記載に改訂致しました。 【過量投与】 本剤の過量投与による“肝障害” は致死的な場合もあり、早期のアセチルシステイン投与がこの治療に有効であるとする報 告6),19)∼22)があることから、過量投与時における解毒(肝障害の軽減等)に使用できる薬剤について追記を致しました。 ○ 記載整備等に伴う改訂 【禁忌】・【慎重投与】・【重要な基本的注意】・【相互作用】・【副作用】・【妊婦、産婦、授乳婦等への投与】 アセトアミノフェン製剤には、原薬末、錠剤、細粒剤、坐剤、シロップ・ドライシロップ剤があり有効成分は同じでありなが ら製剤毎に「使用上の注意」の記載の一部が異なっておりました。このため、今回の承認事項の一部変更に伴う「使用上の注 意」の改訂に合わせて、記載内容の整合性を図る必要がある項目については可能な限り記載の統一を図る主旨で改訂致しまし た。なお、「重要な基本的注意」の項の“(7)アセトアミノフェンの高用量投与により副作用として腹痛・下痢がみられるこ とがある。(以下省略)”や「相互作用」の項の“抗生物質、抗菌剤”との併用注意に関しては、アセトアミノフェンの シロップ・ドライシロップ剤のみに記載されていた内容ですが、同じアセトアミノフェン製剤であることからすべての 剤形においても追記し、整合性を図ることとなりました。 <参考資料>
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アセトアミノフェン−5
【効能・効果】及び【用法・用量】
、
【使用上の注意】全文(改訂後)
( 承認事項の一部変更に伴う改訂: 部 、 平成19年11月30日付 自主改訂:
部 )
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 (1) 消化性潰瘍のある患者[症状が悪化するおそれがある。] (2) 重篤な血液の異常のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。] (3) 重篤な肝障害のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。] (4) 重篤な腎障害のある患者[重篤な転帰をとるおそれがある。] (5) 重篤な心機能不全のある患者[循環系のバランスが損なわれ、心不全 が増悪するおそれがある。] (6) 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 (7) アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作の誘発)、 またはその既往歴のある患者[アスピリン喘息の発症にプロスタグラ ンジン合成阻害作用が関与していると考えられる。] 【効能・効果】【用法・用量】 効 能 ・ 効 果 用 法 ・ 用 量 頭痛、耳痛、症候性神経痛、腰痛 症、筋肉痛、打撲痛、捻挫痛、月 経痛、分娩後痛、がんによる疼 痛、歯痛、歯科治療後の疼痛 通常、成人にはアセトアミノフェン として1回 300∼500mg、1日 900∼ 1500mg を経口投与する。なお、年 齢、症状により適宜増減する。 下記疾患の解熱・鎮痛 急性上気道炎(急性気管支炎を 伴う急性上気道炎を含む) 通常、成人にはアセトアミノフェン として、1回 300∼500 ㎎を頓用す る。なお、年齢、症状により適宜増 減する。ただし、原則として1日2 回までとし、1日最大 1500 ㎎を限度 とする。また、空腹時の投与は避け させることが望ましい。 小児科領域における解熱・鎮痛 通常、乳児、幼児及び小児にはアセ トアミノフェンとして、体重1kg あ たり1回 10∼15mg を経口投与する。 投与間隔は4∼6時間以上とし、1 日総量として 60mg/kg を限度とす る。なお、年齢、症状により適宜増 減する。ただし、成人の用量を超え ない。また、空腹時の投与は避けさ せることが望ましい。 【用法・用量に関連する使用上の注意】 乳児、幼児及び小児の1回投与量の目安は下記のとおり。(「1.慎重投 与」及び「2.重要な基本的注意」の項参照) 1 回用量 体 重 アセトアミノフェン(本品)として 5kg 50-75mg 10kg 100-150mg 20kg 200-300mg 30kg 300-450mg 【使用上の注意】 1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1) 消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍の再発を促すおそれが ある。] (2) 血液の異常またはその既往歴のある患者[血液障害を起こすおそれ がある。] (3) 出血傾向のある患者[血小板機能異常が起こることがある。] (4) 肝障害またはその既往歴のある患者[肝機能が悪化するおそれがあ る。] (5) 腎障害またはその既往歴のある患者[腎機能が悪化するおそれがあ る。] (6) 心機能異常のある患者[症状が悪化するおそれがある。] (7) 過敏症の既往歴のある患者 (8) 気管支喘息のある患者[症状が悪化するおそれがある。] (9) アルコール多量常飲者[肝障害があらわれやすくなる。(「3. 相互 作用」の項参照)] (10)高齢者(「2.重要な基本的注意」及び「5.高齢者への投与」の項 参照) (11)小児等(「2.重要な基本的注意」及び「7.小児等への投与」の項 参照) (12)絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏、脱水症状 のある患者[肝障害があらわれやすくなる。] 2.重要な基本的注意 (1) 解熱鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留 意すること。 (2) 急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。 1) 発熱、疼痛の程度を考慮し投与すること。 2) 原則として同一の薬剤の長期投与を避けること。 3) 原因療法があればこれを行うこと。 (3) 患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意すること。 過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等があらわれることがあるので、 特に高熱を伴う 高齢者 及び小児等または消耗性疾患の患者 において は、投与後の患者の状態に十分注意する こと。 (4) 高齢者及び小児等には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使 用にとどめるなど慎重に投与すること。 (5) 感染症を不顕性化する おそれがあるので、感染症を合併している患 者に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し、観察を十分行い 慎重に投与すること。(「3.相互作用」の項参照) (6) 他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。 (7) アセトアミノフェンの高用量投与により副作用として腹痛・下痢が みられることがある。本剤においても同様の副作用があらわれるお それがあり、上気道炎等に伴う消化器症状と区別できないおそれが あるので、観察を十分行い慎重に投与すること。 3.相互作用 併用注意(併用に注意すること) 薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 リチウム製剤 (炭酸リチウム) 他の非ステロイド性消 炎鎮痛剤(インドメタ シン、イブプロフェン 等)で、リチウムとの 併用によりリチウムの 血中濃度が上昇し、リ チウム中毒を呈したと の報告がある。 非ステロイド性消炎鎮 痛剤は腎のプロスタグ ランジン合成を抑制す ることにより、炭酸リ チ ウ ム の排泄 が 減 少 し、血中濃度が上昇す ると考えられている。 チアジド系利尿剤 (ヒドロクロロ チアジ ド等) 他の非ステロイド性消 炎鎮痛剤(インドメタ シン等)で、チアジド 系利尿剤の作用を減弱 することが報告されて いる。 非ステロイド性消炎鎮 痛剤は腎のプロスタグ ランジン合成を抑制し て 水 、 塩 類 貯 留 が 生 じ、チアジド系利尿剤 の排泄作用に拮抗する と考えられている。 アルコール (飲酒) アルコール多量常飲者 がアセトアミノフェン を服用したところ肝不 全を起こしたとの報告 がある。 アルコール常飲による CYP2E1 の誘導により、 アセトアミノフェンか ら肝毒性を持つ N-アセ チル-p-ベンゾキノン イミンへの代謝が促進 される。 クマリン系抗凝血剤 (ワルファリン カリウ ム) クマリン系抗凝血剤の 作用を増強することが あるので、減量するな ど 慎 重 に 投 与 す る こ と。 本剤が血漿蛋白結合部 位において競合するこ とで、抗凝血剤を遊離 させ、その抗凝血作用 を増強させる。 カルバマゼピン、 フェノバルビタール、 フェニトイン、 プリミドン、 リファンピシン、 イソニアジド これらの薬剤の長期連 用者は、肝薬物代謝酵 素が誘導され、肝障害 を生じやすくなるとの 報告がある。 これらの薬剤の代謝酵 素誘導作用により、ア セトアミノフェンから 肝毒性を持つ N-アセチ ル-p-ベンゾキノンイ ミンへの代謝が促進さ れる。 抗生物質、 抗菌剤 過度の体温下降を起こ す頻度が高くなること から、併用する場合に は観察を十分に行い、 慎重に投与すること。 機序不明 4.副作用 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施してい ない。 (1) 重大な副作用 1) ショック、アナフィラキシー様症状 (頻度不明): ショック、アナフィラキシー様症状 (呼吸困難、全身潮紅、血管 浮腫、蕁麻疹等) があらわれることがあるので、観察を十分に行 い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う こと。 2) 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群)、中毒性表皮壊死症 (Lyell 症候群)(頻度不明): 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群)、中毒性表皮壊死症 (Lyell 症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行 い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な 処置を行うこと。 3) 喘息発作の誘発(頻度不明): 喘息発作を誘発することがある。 4) 肝機能障害、黄疸(頻度不明): 肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、異常が認められ た場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 5) 顆粒球減少症(頻度不明): 顆粒球減少症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、 異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。アセトアミノフェン−6 (2) その他の副作用 頻度不明 0.1∼5%未満 0.1%未満 血 液 チアノーゼ 血小板減少、血 小板機能低下 (出血時間の延 長)等注) 過敏症注) 過敏症状 消化器 悪心・嘔吐、食 欲不振等 注)このような症状(異常) があらわれた場合には、投与を中止する こと。 5.高齢者への投与 高齢者では、副作用があらわれやすいので、少量から投与を開始する など患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。(「2.重要な基 本的注意」の項参照) 6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 (1) 妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦または妊 娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回 ると判断される場合にのみ投与すること。 (2) 妊娠末期のラットに投与した実験で、弱い胎仔の動脈管収縮が報告 されている。 7.小児等への投与 低出生体重児、新生児 及び3ヵ月未満の乳児に対する使用経験が少な く、安全性は確立していない。 8.過量投与 (1) 肝臓・腎臓・心筋の壊死が起こったとの報告がある。 (2) 総合感冒剤や解熱鎮痛剤等の配合剤には、アセトアミノフェンを含 むものがあり、本剤とこれら配合剤との偶発的な併用により、アセ トアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれが ある。 (3) アセトアミノフェン過量投与時の解毒(肝障害の軽減等)には、ア セチルシステインの投与を考慮すること。 9.その他の注意 (1) 類似化合物(フェナセチン)の長期投与により、間質性腎炎、血色 素異常を起こすことがあるので、長期投与を避けること。 (2) 腎盂及び膀胱腫瘍の患者を調査したところ、類似化合物(フェナセ チン)製剤を長期・大量に使用(例:総服用量 1.5∼27kg、服用期 間 4∼30 年)していた人が多いとの報告がある。また、類似化合物 (フェナセチン)を長期・大量投与した動物実験で腫瘍発生が認め られたとの報告がある。 (3) 非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、 一時的な不妊が認められたとの報告がある。