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日本語版母乳育児継続の自己効力感尺度(The Japanese-Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs Inventory)の開発と信頼性・妥当性の検討

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神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科(Kanagawa University of Human Services)

2015年7月8日受付 2015年11月2日採用

原  著

日本語版母乳育児継続の自己効力感尺度

(The Japanese-Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs

Inventory)の開発と信頼性・妥当性の検討

Development of the Japanese version of the breastfeeding

personal efficacy beliefs inventory and investigation

of its reliability and validity

中 田 かおり(Kaori NAKADA)

抄  録 目 的

 「日本語版母乳育児継続の自己効力感尺度(Japanese-Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs Inventory; J-BPEBI)」を開発し,信頼性・妥当性を検討した。

対象と方法

 原版は母乳育児を推進し女性の母乳育児の価値や信念を測定するために開発された22項目のVASであ る。本研究ではまず,2008年に開発された(旧)日本語版Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs Inven-toryの日本語の修正と5段階リッカートスケールへの変更を行いJ-BPEBIを作成した。その後,2∼3歳 の子どもの母親を対象に質問紙調査を行った。質問紙は578部配布し286部を回収,241名を分析対象と した。分析にはSPSSVer. 20を使用した。 結 果  母乳育児継続期間は平均1年5か月(SD=9か月)であった。因子分析の結果,J-BPEBIは3因子構造と なった。第1因子「母乳育児をより長く継続することをマネジメントする自信」,第2因子「社会的サポー トや情報をマネジメントしながら母乳育児を継続する自信」,第3因子「様々な環境や状況をマネジメン トしながら母乳育児を継続する自信」と命名した。J-BPEBIと一般性自己効力感との相関はなかったが, 母乳育児継続期間との相関が認められた(r=.314, p=.000)。自己効力感に影響する「4つの情報源」のうち 「成功体験」と「情動的喚起」との関連が認められた。全項目でのクロンバックα係数は.902であり,下 位尺度の信頼性係数は.640∼.916であった。 結 論  J-BPEBIは22項目3因子構造の尺度であり,構成概念妥当性,併存妥当性が確保された。全項目での 信頼性は高く,内部一貫性は確保された。J-BPEBIは母乳育児継続と母乳育児の自己効力感に関する概 念を測定する尺度であることが示唆された。 キーワード:母乳育児継続,母乳育児の自信,自己効力感,尺度

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日本語版母乳育児継続の自己効力感尺度(The Japanese-Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs Inventory)の開発と信頼性・妥当性の検討

Abstract Purpose

This study aimed to establish a revised version of the Japanese BPEBI (J-BPEBI) and examined its reliability and validity.

Methods

The Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs Inventory (BPEBI) was developed as a measure of breastfeeding confidence to support breastfeeding promotion research. It consists of 22 items with a visual analog scale (VAS). The original Japanese version of the BPEBI was developed in 2008. The original BPEBI was revised to use a 5-point Likert scale instead of VAS. The subjects were mothers whose children were 2-3 years of age. Questionnaires were distributed to 578 mothers; 286 were collected and 241 were eligible for analysis. All statistical analysis were con-ducted using SPSS ver. 20.

Results

The mean breastfeeding duration was 1 year 5 months (standard deviation=9 months). To clarify the structure of the J-BPEBI, factor analysis was performed. The results showed that the J-BPEBI contained three factors: 1) “confidence in capability to manage breastfeeding for a longer duration”, 2) “confidence in capability to manage so-cial support and information for breastfeeding”, and 3) “confidence in capability to manage breastfeeding in differ-ent environmdiffer-ents and situations”.

The J-BPEBI had no correlation with the General Self-Efficacy Scale. However, there was a positive correlation coefficient of 0.314 (Spearman’s ρ, p=0.000) with the duration of breastfeeding. The J-BPEBI also had a positive cor-relation coefficient with the two sources of self-efficacy information (“performance accomplishments” and “emotional arousal”) as specified by Bandura.

Cronbach’s alpha coefficient reliability score for all 22 items was 0.902, and the reliability score for each factor was 0.640-0.916.

Conclusion

A 22-item J-BPEBI with a three-factor structure was developed, and its construct and concurrent validity were confirmed. The internal consistency of the J-BPEBI was verified using Cronbach’s alpha coefficients. The J-BPEBI is thought to be useful for assessing breastfeeding duration and breastfeeding self-efficacy.

Key words: breastfeeding duration, breastfeeding confidence, self-efficacy, scale

Ⅰ.諸   言

 「乳幼児の栄養に関する世界的な運動戦略」(WHO/ UNICEF, 2002)では,6か月間の完全母乳育児と2年以 上の母乳育児継続が実行目標の1つとされ,母乳育児 を推進・支援するための政府や保健医療従事者の責任 と役割について明記されている。2010年の乳幼児身体 発育調査(厚生労働省,2011, p.22)における生後1∼2 か月未満の母乳栄養率は51.6%であり,生後4か月に かけて55%∼56%で推移している。混合栄養を含め ると5か月未満の乳児の81.9%が母乳を飲み続けてお り,2005年の調査(厚生労働省,2006, p.2)と比較して も母乳育児率は上昇してきているといえる。一方,母 乳育児の継続期間は,平均12.75か月(中川・大江・ 阪本他,2010, p.24),平均16か月(SD=10か月)(中田, 2008, p.213)と報告があるが,WHO/UNICEFが勧告 する2年には達していないことから,母乳育児の2年 以上の継続についても我が国の課題といえる。  母乳育児は母子の健康にとって様々な利益があるこ とは多くの疫学的研究から明らかにされており,特に 女性にとっては,母乳育児期間が1年を超えて長くな るほど,高血圧,乳がん,卵巣がん等のリスクが減少 すると報告されている(AAP, 2012,pp.e829-e832)。従 って,女性と子どもの健康増進の観点からも母乳育児 の継続は重要である。

 Cleverland & McCrone(2005)は,母乳育児を健康 行動の一つと捉え,女性の母乳育児についての価値や 信念を測ることを目的とし,Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs Inventory(以下,BPEBI)を自己効力 感(Bandura, 1977)の概念に基づいて開発した。母乳 育児を継続するなかで遭遇する様々な場面や状況にお ける女性の自信を問う尺度であり,保健医療従事者が 母乳育児を推進する際に,母乳育児を希望する女性へ 介入や教育を行う上でこの尺度を手がかりにすること ができる。質問項目は22で回答方法は0から100%ま でのVisual Analog Scale(以下,VAS)で,5因子構造で ある。クロンバックα係数は.89であり,併存妥当性 として,年齢,教育レベル,出産体験,授乳体験,代

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 自己効力感が高いと困難に直面しても克服して長期 に行動を維持できることから,母乳育児と自己効力感 に関する尺度が開発されている(板谷,2015; Otsuka, Dennis, Tatsuoka, et al., 2008; Dennis, 2003)。Dennis (2003)が開発したBreastfeeding Self-Efficacy Scale-Short

Form(以下,BSES-SF)は翻訳版が作成され(Otsuka, Dennis, Tatsuoka, et al., 2008),介入研究が行われてい る(Otsuka, Taguri, Dennis, et al., 2014)。BSES-SFは14 項目で,産褥早期に測定することにより産褥4∼16週 の母乳育児期間を予測することができる。入院中に母 親の自己効力感を高めるケアを行うことで,退院後の 母乳不足感から起こる母乳の中断を減らす可能性が示 唆されている。  研究者はBPEBIの日本語版(以下,(旧)J-BPEBIと する)を作成した(中田,2008)。これは原版と同様, 22項目のVASである。因子分析では,原版の5因子構 造はほぼ保たれていた。クロンバックα係数は.837で あり信頼性・妥当性は確認されている。BSES-SFが産 褥早期の授乳技術に焦点を当てているのに対し,(旧) J-BPEBIは,母親自身がサポートを活用し環境をマネ ジメントしながら,母乳育児に価値をおき継続する自 信について測定している。従って(旧)J-BPEBIを測定 することで,母親が母乳育児を継続する上で感じる困 難や不足しているサポート等が明らかになり,母乳育 児を長期に継続する上での課題が示唆されると考える。 しかし,(旧)J-BPEBIは集計が煩雑で一部の日本語表 現も明快ではない。そこで本研究では,(旧)J-BPEBI の汎用性を高めるため,リッカートスケールへの変 更と日本語表現の修正をし,新たに「日本語版母乳育 児継続の自己効力感尺度(Japanese-Breastfeeding Per-sonal Efficacy Beliefs Inventory; 以 下,J-BPEBIと す る)」を開発し,信頼性・妥当性を検討することを目 的とした。

Ⅱ.用語の操作的定義

 母乳育児の継続:母親が母乳または搾母乳を,直接 または哺乳瓶で子どもに飲ませて育てることであり, 母乳を1日に1回以上与えていれば母乳育児を継続し ているとする。完全母乳,混合栄養,補完食開始後の 母乳育児を含む。 1.J-BPEBIの作成過程  原版開発者であるMcCrone氏からBPEBIの再翻訳 とリッカートスケールへの変更について,2014年2月 10日に許諾を得た。  その後,母性看護学・助産学研究者3名と共に,(旧) J-BPEBIの設問文と各項目の日本語表現の検討及び修 正を行い,5段階リッカートスケールへの変更を行っ た。原版の設問文には英語で level of confidence と あったことから,リッカートスケールでは「全く自信 がない」を1,「自信がない」を2,「どちらでもない」を 3,「自信がある」を4,「とても自信がある」を5とした。 表面妥当性の検討のため,母乳育児経験のある母親 10名にプレテストを行った後,質問項目の修正を前 述の研究者と共に行った。全22項目のうち19項目に ついて日本語の修正を行った。次に,英語が母国語で あるバイリンガルによる逆翻訳を作成した。原版開発 者により逆翻訳の意味内容を確認し,原版開発者から 指摘があった項目について,再度,母性看護学・助産 学研究者3名と共に検討を行い修正した。修正後の尺 度の逆翻訳を行った後,原版開発者に送り意味内容を 確認し,J-BPEBIを完成させた。 2.質問紙調査 1 ) 対象とサンプルサイズ  研究趣旨に同意が得られた次の3つの条件をすべて 満たす母親とした。①2014年4月1日現在,2歳0か月 ∼3歳11か月の子どもがいること,②出産後3週間以 上母乳を与えた経験があること,③日本語で書かれた 質問紙の理解と回答が可能であること。なお,原版で は対象者を母乳育児経験者に限定していないが,本研 究では,母乳育児の経験がないと回答しづらい内容で あること,先行研究(中田, 2008)と比較する可能性を 考慮したことから,上記①,②の条件を設定した。  本研究の質問項目は61であることから,必要な サンプル数は項目数の2倍から3倍である(高木・林, 2006, p.110)。郵送法で行うため回収率を30∼40%とし, 必要サンプル数を600とした。 2 ) 研究協力依頼とデータ収集期間  首都圏都市部にある保育所,幼稚園及び助産院の施 設長に対し,文書及び口頭で協力依頼を行った。承諾 が得られた施設に対し,対象者の人数分の依頼文と質 問紙を送付し,施設長から配布してもらった。回収は

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日本語版母乳育児継続の自己効力感尺度(The Japanese-Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs Inventory)の開発と信頼性・妥当性の検討 対象者自身が個別の封筒に入れ,郵便により返送して もらう方法とした。質問紙配布と収集期間は,2014年 10月1日∼2015年2月28日であった。 3 ) 測定用具  自己効力感(self-efficacy)は人間の行動を決定する 主要な要因の1つで,ある行動を起こす前にその人が 感じる遂行可能感のことであり,自己効力感に影響す る「4つの情報源」として,「成功体験」,「代理的体験」 「言語的説得」,「情動的喚起」があるといわれている (坂野・前田,2003, p.5)。  本研究では,デモグラフィックデータ(7項目),研 究者が作成した自己効力感の「4つの情報源」に関する 項目(16項目),J-BPEBI(22項目),一般性自己効力 感尺度(General Self-Efficacy Scale;以下GSES)(16項 目)(坂野,1989)の4つで質問紙を構成した。  デモグラフィックデータは,母親と子どもの年齢, 仕事に復帰した時期,保育園等に通い始めた年齢等と した。自己効力感の「4つの情報源」の項目は,先行研 究(中田,2008)を参考に作成した。「成功体験」は,退 院時や1か月健診時の授乳方法,出産満足度,上の子 の授乳方法,「代理的体験」はピアの存在,「言語的説 得」は助産師等から授乳技術をほめられたり母乳分泌 を保証されたりした経験とした。「情動的喚起」は,授 乳に伴う身体的感覚や感情の表出等とした。GSESは, 個人が一般的に自己効力感をどの程度高く認知する 傾向にあるかを測定するための質問紙であり,16項目, 2件法の尺度である。信頼性・妥当性は確保されてい る(坂野,1989)。自己効力感は,評定値表により「非 常に低い」から「非常に高い」の5段階で評価する。以 上の質問項目を時系列と回答のしやすさを考慮して整 理して,質問紙を作成した。 4 ) 分析方法  統計パッケージSPSS statistics Ver.20を使用し,各 変数の基本統計量を算出した。まず,全項目の平均 値と標準偏差を算出し天井効果,フロア効果の確認 を行った。標本妥当性はKaiser-Meyer-Olkin(以下, KMO)値を算出し,構成概念妥当性検討のため因子 分析を行った。併存妥当性検討のためJ-BPEBIの合計 とGSESの合計及びJ-BPEBIと母乳育児継続期間につ いてピアソンの相関係数を算出した。J-BPEBIと「4つ の情報源」との関係を分析するためスピアマンの順位 相関係数を算出した。内的整合性を検討するため,尺 度全体と下位尺度のクロンバックα係数を算出した。 5 ) 倫理的配慮  質問紙は個人が特定されないよう無記名とし,回収 方法は個別の密閉した返信用封筒により回答者自身が 返送する方法とした。質問紙の返送をもって研究への 同意と解釈した。研究依頼文書に,協力は任意であり 断っても不利益は被らないことを明記した。  なお,研究実施にあたっては,研究計画書の段階で 神奈川県立保健福祉大学研究倫理審査委員会に「倫理 審査を必要としない研究」として申請し,確認を受け た(受付番号26-31-010)。

Ⅳ.結   果

1.質問紙の回収結果  研究協力の承諾が得られた施設は,保育園8施設, 幼稚園4施設,助産院3施設の計15施設であり,608 部の配布を依頼した。調査期間後に30部の返却があ ったため,最終的な配布数は578部となった。回収は 286部(回収率49.3%)で,241名(有効回答率84.3%) を分析対象とした。 2.対象者の背景(表1)  母親の年齢は平均35.6歳(SD=4.4)で,子どもが第 1子である母親の平均年齢は34.9歳(SD=4.6),第2子 以降の母親の年齢は,平均36.3歳(SD=4.1)であった。 全体の67.2%の母親が仕事に復帰しており,復職時期 の最頻値は12か月であった。復職した母親162名のう ち62.3%の母親が,出産後1年以内に仕事に復帰して いた。子どもの93.8%が保育園等に通園しており,通 園開始の最頻値は10か月であった。授乳を既に終了 していたのは231名(95.9%)であり,卒乳年齢は平均 1歳5か月(SD=9か月)であった。1か月時の授乳方法 は「母乳のみ」66.8%,「母乳メイン」19.9%であった。  GSESの平均値は8.4(SD=3.95)であり,成人女性の 「普通」に相当していた。自己効力感の程度の比率は「非 常に低い」が12.9%,「低い傾向」が28.2%,「普通」が 24.9%,「高い傾向」が28.2%,「非常に高い」が5.8%で あった。 3.J-BPEBIの記述統計と回答傾向(図1)  因子分析に先立ち,J-BPEBI全22項目の平均値と標 準偏差を算出し,得点分布を確認した。その結果,「問 20. 出産直後から母乳を飲ませること」と「問21. 3か月 間,母乳育児を続けること」の2項目について天井効

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分析対象とした。フロア効果は認められなかった。  記述統計では,「とても自信がある」と「自信がある」 を合計した比率が高かった項目は,「問4. 同居してい る家族の前で母乳を飲ませること」79.7%,「問21. 3か 月間,母乳育児を続けること」79.2%であった。「全く 自信がない」と「自信がない」を合計した比率が高かっ たのは「問5.職場で母乳を搾って赤ちゃんのために とっておくこと」64.3%,「問16.母乳を飲ませている期 間でも,私に必要なほとんどの薬を飲むこと」51.1%, 「問18.母乳育児によって,職場復帰が楽にできるこ と」47.7%であった。 4.J-BPEBIの因子構造と構成概念妥当性及び併存妥 当性  標本妥当性を示すKMO値は0.88であった。J-BPEBI の因子構造を明らかにするために,主因子法による 因子分析を行った(表2)。因子のスクリ̶プロットの 結果から因子数を3としてプロマックス回転を行い,3 つの因子を抽出した。第1因子(10項目)は「母乳育児 をより長く継続することをマネジメントする自信」と 命名した。第2因子(7項目)は「社会的サポートや情 報をマネジメントしながら母乳育児を継続する自信」, 第3因子(5項目)は「様々な環境や状況をマネジメン トしながら母乳育児を継続する自信」と命名した。併 存妥当性検討のためJ-BPEBIの合計と母乳育児継続期 間についてピアソンの相関係数を算出したところ,弱 い相関が認められた(r=.314, p=.000)。また,J-BPEBI の合計とGSESの合計との間には,ほとんど相関が認 められなかった(r=.203, p=.001)。  自己効力感の「4つの情報源」である16変数について, J-BPEBIの合計とスピアマンの順位相関係数を算出し た。その結果,r=.300以上の相関が認められたのは「成 功体験」と「情動的喚起」に関する5変数であった(表3)。 5.J-BPEBIの信頼性  J-BPEBIの22項目全体でのクロンバックα係数は .902であり,下位尺度では,第1因子.916,第2因子.724, 第3因子.640であった。項目間相関は,第1因子間で.472 ∼.774,第2因子間で.103 ∼.482,第3因子間で.273 ∼.315であった。第3因子において,「母乳を飲ませ ている期間でも,私に必要なほとんどの薬を飲むこ と」という項目を削除した場合,クロンバックα係数 デモグラフィックス   母親の年齢(2014年4月1日時点) 236 全体 平均35.6歳( 4.4) 子が第1子の母親 平均34.9歳( 4.6) 117 子が第2子以降の母親 平均36.3歳( 4.1) 119   子どもの年齢(2014年4月1日時点) 241 平均 3歳1か月( 6か月) 人数 N   出産後の仕事復帰 241 復帰した 162 (67.2) 復帰せず 79 (32.8)   仕事への復帰時期 162 0∼6か月 35 (21.6) 7∼12か月 66 (40.7) 13∼18か月 36 (22.2) 19∼24か月 14 ( 8.6) 25か月以上 11 ( 6.8)   上の子どもの有無 241 あり 123 (51.0) なし 118 (49.0)   保育園・幼稚園への通園 241 あり 226 (93.8) なし 15 ( 6.2)   通園開始時期 226 0∼6か月 29 (12.8) 7∼12か月 61 (27.0) 13∼18か月 31 (13.7) 19∼24か月 8 ( 3.5) 25か月以上 98 (43.4) 授乳状況   現在の母乳育児継続状況 241 母乳育児継続中 10 ( 4.1) 母乳育児終了(卒乳) 231 (95.9)   母乳育児終了時の月齢 231 0∼6か月 20 ( 8.7) 7∼12か月 62 ( 26.8) 13∼18か月 77 (33.3) 19∼24か月 27 (11.7) 25か月以上 45 (19.5)   退院時の授乳方法 母乳のみ 131 (54.4) 母乳メイン 62 (25.7) 母乳と人工乳半々 21 ( 8.7) 人工乳メイン 24 (10.0) 人工乳のみ 3 ( 1.2)   1か月時の授乳方法 241 母乳のみ 161 (66.8) 母乳メイン 48 (19.9) 母乳と人工乳半々 13 ( 5.4) 人工乳メイン 16 ( 6.6) 人工乳のみ 3 ( 1.2)

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日本語版母乳育児継続の自己効力感尺度(The Japanese-Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs Inventory)の開発と信頼性・妥当性の検討 が.651と,削除しない場合よりも高くなる結果となっ た。

Ⅴ.考   察

1.対象者の背景  対象者の年齢について,子どもが第1子である母親 の平均年齢を2012年の第1子出産時の母親の平均年齢 30.3歳(厚生労働統計協会,2014, p.60)と比較したと ころ,本研究の対象者の年齢の方が2∼3歳高かった。 出産後に仕事に復帰した比率は67.2%であり,2013年 の子どものいる世帯の共働き世帯の比率45.0%(母子 保健事業団,2014, p.146)と比較して22.2ポイント高か った。以上のことから母親の年齢層が高く有職者割合 が高いという傾向が認められ,都市部の特徴であると 考えられた。母乳育児状況に関しては,「1か月時授乳 方法」を乳幼児身体発育調査結果(厚生労働省,2011, p.22)と比較すると35.1ポイント高く,卒乳年齢は先 行研究(中田,2008, p.213)と比較して1か月高かった ことから,母乳育児に積極的な傾向にあったと考えら れた。  GSESは日常生活で社会的・対外的な活動に従事す 平均 4 同居している家族の前で母乳を飲ませること 4.00 ± 1.00 21 3か月間,母乳育児を続けること 4.04 ± 1.06 20 出産直後から母乳を飲ませること 4.00 ± 1.04 3 買い物や食事に出た外出先で,母乳を飲ませること 3.86 ± 0.98 14 夜間,赤ちゃんに母乳を飲ませること 3.85 ± 0.98 1 母乳を飲ませることによって,赤ちゃんの健康状態をよりよくすること 3.85 ± 0.94 17 母乳を飲ませることで,赤ちゃんと簡単に心の交流をすること 3.82 ± 0.89 13 母乳を飲ませることによって,心地よい経験ができること 3.79 ± 0.95 19 生まれてから数か月は,母乳のみで赤ちゃんを育てること 3.73 ± 1.25 22 1年間,母乳育児を続けること 3.69 ± 1.30 9 母乳を飲ませている期間でも,たいていのものを食べられること 3.73 ± 0.93 6 私の胸の大きさにかかわらず,十分に母乳をつくること 3.68 ± 1.15 2 もし母乳育児に関する情報がほしければ,得ること 3.71 ± 0.73 7 私は赤ちゃんの欲求に合わせて母乳を飲ませたり,やめたりすること 3.61 ± 1.03 8 赤ちゃんのために,安全な母乳をつくること 3.60 ± 0.94 15 母乳を飲ませることによって,お金を節約すること 3.60 ± 0.92 10 母乳を飲ませている期間は,他の人から赤ちゃんの世話を手助けしてもらうこと 3.27 ± 1.06 11 母乳育児に関して,夫/パートナーのサポートをあてにすること 3.16 ± 1.11 12 母乳を飲ませることによって,赤ちゃんの頭を良くすること 2.96 ± 0.89 5 職場で母乳を搾って,赤ちゃんのためにとっておくこと 2.22 ± 1.15 16 母乳を飲ませている期間でも,私に必要なほとんどの薬を飲むこと 2.36 ± 1.07 18 母乳育児によって,職場復帰が楽にできること 2.39 ± 0.95 項目 SD 0% 20% 40% 60% 80% 100% とても自信がある 自信がある どちらでもない 自信がない 全く自信がない 図1 日本語版母乳育児継続の自己効力感尺度(J-BPEBI)の記述統計量と回答傾向

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る機会が多い人の方が高い傾向にある(坂野,1989, p.94)。本研究では有職者が多くGSESが高くなること が予測されたが,結果は「普通」であった。 2.J-BPEBIの因子構造と構成概念妥当性についての 検討  因子分析の結果,原版とは異なる因子構造となっ た。以下に,因子構造が異なった要因を考察する。1 因子名 項目 原版の構造 尺度全体 下位尺度 母乳育児をより長 く継続することを マネジメントする 自信 21 3か月間,母乳育児を続けること 継続 .976 -.184 -.020 .902 .916 19 生まれてから数か月は,母乳のみで赤ちゃんを育てること 継続 .906 -.197 .040 22 1年間,母乳育児を続けること 継続 .853 -.068 -.102 6 私の胸の大きさにかかわらず,十分に母乳をつくること 継続 .765 -.084 .055 1 母乳を飲ませることによって,赤ちゃんの健康状態をよりよくすること モチベーション .689 .236 -.155 20 出産直後から母乳を飲ませること 継続 .590 .091 -.019 14 夜間,赤ちゃんに母乳を飲ませること 継続 .589 .119 .137 7 赤ちゃんの欲求に合わせて母乳を飲ませたり,やめたりすること サポート .568 .205 .047 13 母乳を飲ませることによって,心地よい経験ができること モチベーション .545 .235 .074 15 母乳を飲ませることによって,お金を節約すること  継続 .435 .064 .147 社会的サポートや 情報をマネジメン トしながら母乳育 児を継続する自信 12 母乳を飲ませることによって,赤ちゃんの頭を良くすること モチベーション .236 .656 -.182 .724 10 母乳を飲ませている期間は,他の人から赤ちゃんの世話を手助けしてもらうこと サポート -.270 .558 .291 17 母乳を飲ませることで,赤ちゃんと簡単に心の交流をすること サポート .242 .497 -.016 11 母乳育児に関して,夫/パートナーのサポートをあてにすること サポート -.184 .460 .186 8 赤ちゃんのために,安全な母乳をつくること 困難 .290 .399 -.051 2 もし母乳育児に関する情報がほしければ,得ること サポート .318 .362 -.060 9 母乳を飲ませている期間でも,たいていのものを食べられること 困難 -.070 .303 .295 様々な環境や状況 をマネジメントし ながら母乳育児を 継続する自信 5 職場で母乳を搾って,赤ちゃんのためにとっておくこと 環境 .094 .005 .449 .640 4 同居している家族の前で母乳を飲ませること 環境 .315 -.066 .423 3 買い物や食事に出た外出先で,母乳を飲ませること 環境 .403 .029 .416 16 母乳を飲ませている期間でも,私に必要なほとんどの薬を飲むこと 困難 -.103 .035 .410 18 母乳育児によって,職場復帰が楽にできること モチベーション .109 .246 .349 因子相関行列 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ - .511Ⅱ -Ⅲ .342 .352 -因子抽出法:主因子法  回転法:Kaiser の正規化を伴うプロマックス法 原版の因子構造と表中の省略した表示    1「母乳を与える上で生じるかもしれない困難に立ち向かう自信」→「困難」    2「継続的に母乳を与えることをマネジメントする自信」→「継続」    3「様々な環境で母乳を与えることをマネジメントする自信」→「環境」    4「母乳育児のモチベーションをマネジメントする能力についての自信」→「モチベーション」    5「母乳育児のテクニックと社会的サポートをマネジメントする自信」→「サポート」

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日本語版母乳育児継続の自己効力感尺度(The Japanese-Breastfeeding Personal Efficacy Beliefs Inventory)の開発と信頼性・妥当性の検討 点目に,対象者の背景の違いが要因として考えられた。 原版の対象者は米国の大学生479名で,年齢は17歳 ∼59歳と幅広く,授乳経験があったのは14%であっ た。それに対し,本研究では対象を母乳育児経験者に 限定した。2点目に,項目に示す状況の捉え方や社会 的環境が米国と日本で異なることが要因と考えられた。 表2によると,原版の「母乳育児のモチベーションを マネジメントする自信」と「母乳を与える上で生じる かもしれない困難に立ち向かう自信」にある項目が他 の因子構造に分散している。森本・濱嵜・岡 (2015, p.761)によると,出産前に得た母乳育児の利点に関す る知識は母乳育児を希望するモチベーションになって おり,その知識の1つとして「子どもの脳の発達をよ くすること」があったと報告されている。しかし本研 究では,「問12. 赤ちゃんの頭を良くすること」は「ど ちらでもない」という回答が6割を占めており,モチ ベーションになっていることは確認できなかった。一 方,「問18. 職場復帰が楽にできること」は「全く自信 がない」と「自信がない」で半数近くを占めていること から,母乳育児をする女性にとって,職場復帰は動機 づけになるというよりもマイナスに捉えている可能性 があると考えた。従って,これらの項目はモチベーシ ョンという因子構造にはならなかったと推察した。ま た,原版の「困難に立ち向かう自信」に含まれる「問8. 安全な母乳をつくること」,「問9.たいていのものを 食べられること」,「問16.私に必要なほとんどの薬を 飲むこと」が他の因子構造に分散していたことについ ては,対象者は母乳育児を経験した結果,困難ではな くマネジメント可能な状況の一つと捉えていたと推測 された。このように,対象者の背景や状況の捉え方の 違い及び社会的環境の違いにより,因子構造に変化が 生じたと考えられた。  さらに,測定方法をVASからリッカートスケールに 変更していること,日本語訳に修正を加えていること が因子構造の変化に影響した可能性がある。  以上のことから,J-BPEBIの因子構造は原版と異な っていたが,因子分析の結果,構成概念として母乳育 児をするなかで遭遇する様々な場面や状況をマネジメ ントしながら母乳育児を継続する自信を測っているこ とが示された。 3.J-BPEBIの併存妥当性についての検討  J-BPEBIと一般的な自己効力感とはほとんど関連が ないといえた。しかし,J-BPEBIと母乳育児継続期間 との相関は認められた(p=.314, p=.000)。先行研究(中 田, 2008, p.211)においても(旧)J-BPEBIと母乳育児継 続期間とは相関が認められており(r=.392, p<.01),本 尺度は母乳育児を継続することとの関連が認められた といえる。  また,自己効力感に影響するといわれている「4つ の情報源」のうち2つの情報源との関連が認められた。 「情動的喚起」の変数である「授乳に伴う幸せな感情の 表出」については,先行研究(中田, 2008, p.217)にお いても尺度との関連が認められていた。大平(2010, p.218)は,ポジティブ感情には幸せ,喜び等があり, 個人の健康に関連する行動が形成され習慣化していく プロセスにおいて強く影響する可能性を示唆している。 このことから,母乳育児に伴う幸せな感情を表出する ことは,母乳育児という行動が日々の育児に取り込ま れ習慣化していくプロセスに影響していると推察され た。森本・濱嵜・岡 (2015,p.763-764)は,産後1か 月の母親を対象に母乳育児を継続する信念に影響する 要因を調査した。その結果,母親が様々な葛藤を乗り 越えながら1か月間母乳育児が継続できた自信そのも のが,1か月以降も母乳育児を継続できるという自信 や信念となっていたと報告している。本研究では,「1 か月時の授乳方法」との関連が認められていることか ら,J-BPEBIは母乳育児を継続する自信や信念,すな わち自己効力感に関連していることが示唆された。  母乳育児継続期間及び母乳育児継続の自己効力感に 影響する情報源との併存妥当性が確認されたことから, J-BPEBIは母乳育児の継続や母乳育児の自己効力感に 関する概念を測定する尺度であることが示唆された。 4.J-BPEBIの信頼性の検討  J-BPEBIの全22項目ではクロンバックα係数は.916 と高く,原版及び(旧)J-BPEBIより高い信頼性が保た れていたことが確認された。一般的にクロンバック α 係数は .700より大きければ尺度の信頼性は検証され 表3 J-BPEBIと自己効力感に影響する「4つの情報源」との関連 4つの情報源 変数 r p値 有意水準 成功体験 上の子の授乳満足度 0.385 0.000 *** 1か月健診時の授乳方法 0.324 0.000 *** 初回授乳時のうれしさ 0.313 0.000 *** 上の子の授乳方法 0.302 0.001 ** 情動的喚起 授乳に伴う幸せな感情の表出 0.301 0.000 *** r=Spearmanの順位相関係数 *p<.05, **p<.01, ***p<.001

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が高いときには高くなるといわれている(松尾・中村, 2003, p.108)。以上のことから,第3因子の信頼性係数 が低いのは,項目数が少ないことと項目間相関が低い ことが要因と考えられた。 5.J-BPEBIの今後の活用について  原版が開発された意図は,これから母乳育児を開始 する女性たちへの介入や教育に活用するというもので あった。また,自己効力感は他者との比較というよ りも,その人自身の中で高めていくことに価値があ る。これらを踏まえ,J-BPEBIの今後の活用について は,妊婦に活用することを提案したい。妊婦の母乳育 児継続に関する信念を把握し,不安があれば具体化 して介入につなげていくのである。江本(2000, pp.41-44)は,行動を達成するための方略を知っていて,そ れを活用できることは自己効力感を高めることにつな がり,対象に合わせた行動を設定して援助することが, 自己効力感を高める看護の役割だと述べている。妊娠 中に母乳育児継続の自己効力感を高めることは,出産 後の母乳育児の継続を促進する可能性がある。さらに 自己効力感が高まると行動に対する積極性が生まれる ため,子育てにも積極的に取り組むことにつながると 推測される。  母乳育児支援は母親が必要な情報を得て意思決定で きるように支援することが重要であり,母親が自信を もって子育てができるよう支援することが最終的な目 標であるといわれている(NPO法人日本ラクテーショ ン・コンサルタント協会,2015, p.44)。母乳であって も混合栄養であっても,母親が自らの意思で授乳方法 を選択し継続することで,母乳育児継続の自己効力感 がより高まっていくのではないかと考える。 6.本研究の限界と今後の課題 1 ) 本研究は,母乳育児に関心がある母親や母乳育児 に積極的であった母親が回答してくれたことが推測 された。 2 ) J-BPEBIは原版と異なる因子構造であった。今後, 各項目が日本の母乳育児の現状や社会的環境を反映 しているかを検討し,母乳育児継続の自己効力感尺 度としての信頼性・妥当性を高めていくことが課題 である。  (旧)J-BPEBIの日本語修正とVASからリッカートス ケールへの変更を行い,日本語版母乳育児継続の自己 効力感尺度(J-BPEBI)を開発した。母乳育児経験のあ る母親241名を対象に調査を行い,信頼性・妥当性を 検討した結果,以下の結果を得た。 1 .因子分析の結果,3因子構造となった。第1因子「母 乳育児をより長く継続することをマネジメントする 自信」,第2因子「社会的サポートや情報をマネジメ ントしながら母乳育児を継続する自信」,第3因子 「様々な環境や状況をマネジメントしながら母乳育 児を継続する自信」と命名した。 2 .J-BPEBIとGSESとの関連は認められなかったが, 母乳育児継続期間との相関(r=.314, p=.000)は認め られた。母乳育児継続の自己効力感に影響する「4 つの情報源」のうち「成功体験」,「情動的喚起」との 関連が認められた。J-BPEBIは母乳育児継続と母乳 育児の自己効力感に関する概念を測定する尺度であ ることが示唆された。 3 .J-BPEBI全22項目のクロンバックα係数は .902で あり,高い信頼性が確保された。下位尺度のクロン バックα係数は.916∼.640であった。 謝 辞  本研究にご協力いただきましたお母様方,施設長及 び施設スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。また 尺度開発にあたり助言をいただいた神奈川県立保健福 祉大学村上明美教授,谷口千絵教授に心より感謝いた します。  なお,本研究は平成26年度神奈川県立保健福祉大 学保健福祉学部看護学科共同研究助成を得て実施した。 文 献

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