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Ⅱ 世界の農産物需給の将来予測 ( 参考資料 ) 参考 年における世界食料需給見通し ( ベースライン予測結果 ) の概要 1 世界人口及び GDP の見通し 世界の農産物単収の見通し 世界の食料需給見通し 地域別需給見通し 1 穀物合計 116 2

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(1)

Ⅱ 世界の農産物需給の将来予測(参考資料)

【参考1】 ・2050 年における世界食料需給見通し(ベースライン予測結果)の概要 1 世界人口及び GDP の見通し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・113 2 世界の農産物単収の見通し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・114 3 世界の食料需給見通し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・115 4 地域別需給見通し ①穀物合計

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・116 ②小麦

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・117 ③米

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118 ④とうもろこし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119 ⑤大豆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・120 ⑥畜産物・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・121 5 中国の需給見通し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・122 6 インドの需給見通し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・123 7 バイオ燃料の見通し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・124 (食料モデル需給モデルの概況) ・世界の超長期食料需給予測システムの概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・125 ・ベースライン予測の前提条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・126 【参考2】 ・食料需給予測モデルの比較(2013 年と 2050 年) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・127 ・2023 年予測と 2050 年における人口、GDP、一人当たり GDP の比較 ・・・・・・・・・128 ・2023 年予測と 2050 年予測おける生産量・消費量の比較 ・・・・・・・・・・・・・・・129 ・2023 年予測と 2050 年予測における純輸出量の比較 ・・・・・・・・・・・・・・・・・132 ・利用上の注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・134 ・一人当たりの実質GDP(所得指標)の対前年増減率 ・・・・・・・・・・・・・・・・・135 【参考3】

・FAO「World Agriculture Towards 2030/2050」(2050 年までの世界の食料需給見通し) 136 【参考4】

・OECD-FAO「Agricultural Outlook 2014-2023」(農業アウトルック 2014-2023)・・・・138 【参考5】

・USDA 「Agricultural Projections to 2024」

(米国農務省2024 年穀物等中長期的な農産物需給予測の概要)・・・・・・・・・・・・・・140

(2)

1.世界人口及びGDPの見通し

世界の総人口は、2000年比1.5倍の92億人に達する。(2000年から54%増加)

世界のGDPは、2000年比3.8倍の111兆ドルに達する。(開発途上国:16.0倍、中間国:9.1倍、

先進国:

2.0倍)

20.7 25.0 29.4 33.6 37.3 40.3 30.6 33.9 37.0 39.5 41.5 42.8 9.0 9.3 9.5 9.6 9.5 9.4

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

90.0

100.0

2000年

2010年

2020年

2030年

2040年

2050年

(億人)

開発途上国

中間国

先進国

1.2 2.0 3.8 7.2 12.1 15.9 0.8 5.8 9.6 25.2 37.3 52.5 22.6 28.8 33.8 37.9 42.1 46.3

0.0

20.0

40.0

60.0

80.0

100.0

120.0

2000年

2010年

2020年

2030年

2040年

2050年

(兆USドル)

開発途上国

中間国

先進国

階層別国ごとの将来人口の推移

所得階層別国ごとの

GDPの推移

開発途上国は

16.0

倍の伸び!

注:所得階層区分は、2000年の世銀データを基に、1人あたりGNIで、開発途上国(755ドル以下)、中間国(756-9,255ドル)、先進国(9,266ドル以上)とした。

【参考1】 2050年における世界食料需給見通し(ベースライン予測結果)の概要

(3)

1.91 1.49 1.25 1.72 1.22 1.02 1.83 1.71 1.39 2.34 1.42 1.31 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 開発途上国 中間国 先進国 小麦 米 とうもろこし 大豆 1.44 1.38 1.53 1.48 1.52 1.37 1.37 1.50 1.16 1.30 1.16 1.38 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 小麦 米 とうもろこし 大麦 ソルガム キャッサバ 大豆 菜種 パーム ヒマワリ サトウキビ テンサイ

2.世界の農産物単収の見通し

○ 主要穀物の単収は、気候変動の影響を踏まえ、生産性の向上や農業投資の増加によって、

2000年に比べて

1.5倍、油糧種子やその他農産物は約1.3倍の増加。

○ 所得階層別に見ると、開発途上国で単収の増加率が高く、先進国では、単収の伸びはあまり望めない見込み。

○ 地域別に見ると、アジア、アフリカで単収が大きく増加する。

農産物の単収の伸び(

2000年比)

所得階層別の主要作物の単収の伸び(

2000年比)

地域別の主要作物の単収の伸び(

2000年比)

1.20 1.35 1.53 1.68 1.33 1.68 1.33 1.45 1.00 1.20 1.40 1.18 1.27 1.11 1.70 1.37 1.77 1.76 1.57 2.56 1.49 1.56 1.31 1.33 1.67 1.79 1.36 1.57 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 アフリカ 北米 中南米 アジア 欧州 中東 オセアニア 小麦 米 とうもろこし 大豆

(4)

3.世界の食料需給見通し

92億人を養うためには、食料生産全体を

1.55

倍引き上げる必要がある。

このうち、穀物は、29.3億トンとなり、

1.65

倍の生産増加が必要となる。

開発途上国の食料需要は、人口増加や経済発展を背景に2.06倍に増大、中間国も1.46倍に増加

する。

17.8億トン

39.8%)

29.3億トン

42.2%)

1.65倍)

2.4億トン

5.3%)

4.0億トン

5.7%)

1.67倍)

16.6億トン

37.2%)

24.1億トン

34.8%)

1.45倍)

7.9億トン

17.7%)

11.9億トン

17.2%)

1.51倍)

0

10

20

30

40

50

60

70

80

2000年

2050年

(億トン)

畜産物

その他農産物

油糧種子

穀物

44.7億トン

69.3億トン

1.55倍)

11.6億トン

26.0%)

14.8億トン

21.3%)

1.27倍)

22.8億トン

50.9%)

33.2億トン

47.9%)

1.46倍)

10.3億トン

23.1%)

21.3億トン

30.8%)

2.06倍)

0

10

20

30

40

50

60

70

80

2000年

2050年

(億トン)

開発途上国

中間国

先進国

69.3億トン

1.55倍)

44.7億トン

世界全体の生産量変化

所得階層別の需要量の変化

需要増加が

めざましい

開発途上国

穀物は、

11.5

億トンの生産

増加が必要

(参考)

FAO(2009)によると、91億人を養うには、食料生産全体を1.7倍引き上げる必要があるとしている。(「How to Feed the World 2050)

ただし、 本ベースライン予測とFAOでは対象品目が異なっており、厳密には比較できない。

(5)

-115-4.地域別需給見通し

○ 穀物生産量、需要量は各地域とも増加。特に、生産量では、アジアが世界の約4割の生産を支え、

需要量では、人口増加や経済発展が著しいアフリカの伸びが生産量の伸びを大きく上回る。

これにより、アフリカ、アジアは純輸入量が拡大し、北米は純輸出量を拡大し、中南米は、輸出エ

リアに転じる。

①穀物合計

100 19 21 140 27 22 29 0 50 100 150 (純輸出量) 41 19 56 24 128 67 23 0 50 100 150 アフリカ 北米 中南米 アジア 欧州 中東 オセアニア (百万トン) (純輸入量) 2000年 2050年

地域別生産量と需要量の変化

地域別純輸出入量の変化

2.2倍に拡大

3.1倍に拡大

133 274 150 789 341 78 14 293 418 238 1,293 531 131 24 0 500 1000 1500 (消費量) 92 374 131 723 360 55 35 165 558 264 1,227 553 108 53 0 500 1000 1500 アフリカ 北米 中南米 アジア 欧州 中東 オセアニア (百万トン) (生産量) 2000年 2050年

(6)

-116-② 小麦

世界の生産量は、1.6倍に達する。

生産は、アジアと欧州で大幅に増加、一方、需要は、アフリカで2倍の増加となる。

北米、オセアニアは、輸出余力が拡大、2050年も2大食料供給基地を維持。

-4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 オセアニア (億トン) 需要量 純輸入量 生産量 純輸出量 -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 アフリカ (億トン) -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 北米 (億トン) -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 中南米 (億トン)

北米とオセ

アニアが

2050年も2

大供給基地

-4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 アジア (億トン) -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 欧州 (億トン) -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 中東 2050年 (億トン)

(7)

③ 米

世界の生産量は、1.5倍に達する。

生産量、需要量ともに、アジアが世界の約90%を占める。

アフリカの需要の伸びが大きく、2.4倍に達し、輸入超過が拡大する。

生産量 需要量 純輸出量 純輸入量

需要急増!

アジアが供給

する構造へ

-6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 アフリカ (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 北米 (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 中南米 (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 アジア (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 欧州 (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 中東 (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 オセアニア (億トン)

(8)

-118-④ とうもろこし

世界の生産量は、1.8倍に達する。

生産の伸びが大きいのは中南米で、2.3倍に達し、加えて、輸出供給基地へ。

需要は、人口増加が著しいアフリカ(2.2倍)とアジア(2.0倍)の増加率が高く、純輸入量も増加する。

生産量 需要量 純輸出量 純輸入量

2大供給基地へ

-4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 アフリカ (億トン) -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 2000年 2050年 北米 (億トン) -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 中南米 (億トン) -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 アジア (億トン) -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 欧州 (億トン) -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 中東 (億トン) -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 2000年 2050年 オセアニア (億トン)

(9)

⑤ 大豆

世界の生産量は、1.7倍に達する。

生産の伸びが大きいのは中南米で、2.3倍に達し、輸出余力も拡大し、北米を抜いて世界一の供給

基地となる。

アジアの需要は2.4倍に達し、全体の需要量の39%を占め、輸入超過が拡大する。

-1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2000年 2050年 北米 (億トン) -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2000年 2050年 オセアニア (億トン) -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2000年 2050年 アフリカ (億トン) -1.5 -1 -0.50 0.5 1 1.5 2000年 2050年 中東 (億トン) -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2000年 2050年 欧州 (億トン) 生産量 需要量 純輸出量 純輸入量 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2000年 2050年 中南米 (億トン)

北米を抜いて世界

一の供給基地へ

-1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2000年 2050年 アジア (億トン)

アジアの輸入超過

構造は拡大

(10)

⑥ 畜産物

世界の生産量は、1.5倍に達する。

地域別に見ても、生産量の伸びは変わらないものの、需要は、アフリカ、アジアが高くなっている。

アジアは、需要に生産が追いつかず輸入の拡大が見られる。一方、欧州は、輸出が拡大。

生産量 需要量 純輸出量 純輸入量 -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 アフリカ (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 北米 (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 中南米 (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 アジア (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 欧州 (億トン)

欧州の供給がアジ

アの需要を支える

-6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 中東 (億トン) -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 2000年 2050年 オセアニア (億トン)

(11)

1,283 1,523 1,100 1,200 1,300 1,400 1,500 1,600 2000年 2050年 人口 (百万人)

5.中国の需給見通し

人口増加と急激な経済発展で食料需要が増加する。

とうもろこし、大豆は輸入量が増加する。

豚肉を中心に肉類の消費量が拡大し、輸入量も大幅な増加が見込まれる。

GDPは

14.7倍

まで拡大

18.7%増

-150 -100 -50 0 50 100 150 2000年 2050年 2000年 2050年 2000年 2050年 牛肉 豚肉 鶏肉 生産量 純輸入量 消費量 純輸出量 -400 -200 0 200 400 2000年 2050年 生産量 純輸入量 消費量 純輸出量

とうもろこし

(万トン) -100 -50 0 50 100 2000年 2050年 生産量 純輸入量 消費量 純輸出量

大豆

(万トン)

肉類需要の見通し

(百万トン) 1,280 18,779 998 12,331 -15,000 -10,000 -5,000 0 5,000 10,000 15,000 0 5,000 10,000 15,000 20,000 2000年 2050年 GDP総額 一人あた りGDP額 GDP総額及び一人あたりGDP額

需要の増

加(

3倍)

から輸入

量が急増

(12)

-122-1,007 1,533 0 500 1,000 1,500 2,000 2000年 2050年 人口 (百万人) -25 -20 -15 -10 -5 0 5 10 15 20 2000年 2050年 大豆 とうもろこし 米 小麦

6.インドの需給見通し

人口増加と経済発展に伴って、穀物を中心に食料需要は増加する。

米、とうもろこしは需給均衡から、輸入超過へ。

2050年には、人口

世界一に!

52.2%増

○主要穀物及び大豆の需要量

○主要穀物及び大豆の純輸出入量

0 50 100 150 200 250 300 350 400 2000年 2050年 大豆 とうもろこし 米 小麦

穀物:

1.8億トン → 3.4億トン

大豆:6百万トン → 10百万トン

(百万トン

(百万トン

米、とうもろこ

しは輸入超過

422 7,174 419 4681 -5000 -3000 -1000 1000 3000 5000 0 2,000 4,000 6,000 8,000 2000年 2050年 GDP総額 一人あた りGDP額 GDP総額及び一人あたりGDP額 (10億USドル) (USドル/人)

(13)

7.バイオ燃料の見通し

○ 世界のバイオ燃料需要量は、

1,894万kl( 2000年)から、61,833万kl (2050年)まで33倍増加する。

○ バイオエタノールの需要量は、

1,876万klから54,886万klに増加する。

○ バイオディーゼルの需要量は

18万klから6,947万klに増加する。

○ バイオエタノールではサトウキビ、バイオディーゼルでは大豆の需要量が大幅に増加し、それぞれ

2050年に7.1億トン、6,600万トンの需要が発生する。

1,894.2

61,832.9

6,667.5

1,876.4

54,885.5

6,201.8

17.7

6,947.4

465.6

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

0

10,000

20,000

30,000

40,000

50,000

60,000

70,000

80,000

2000年 2050年 2007年 (参考) 2000年 2050年 2007年 (参考) 2000年 2050年 2007年 (参考) バイオ燃料計 (左軸) バイオエタノール (左軸) バイオディーゼル (右軸) (万kℓ) (万kℓ)

2000

2050

小麦

4.84

471.59

0.00

0.00

とうもろこし

1,396.79 15,402.19

大麦

1.15

107.29

ソルガム

0.00

104.35

キャッサバ

0.00

220.29

サトウキビ

18,540.00 70,885.43

テンサイ

97.15

8,817.39

大豆

0.00

6,560.40

菜種

49.80

809.67

パーム

0.01

552.86

ヒマワリ

2.85

31.46

バイオエタノール

バイオディーゼル

バイオ燃料需要量の変化(単位:万トン)

バイオ燃料需要量の変化

※1.世界のバイオ燃料生産は、

2020年までは従来型(第一世代)の食用作物からの生産が主流であるが、技術革新に伴って2020年

以降の需要量の増分は第二世代の非食用のセルロース系原料からの生産によって賄われると設定。

※2.

2006年~2008年において、バイオエタノール、バイオディーゼルの生産量の世界の上位80%となる国を対象とした。

(14)

<世界の超長期食料需給予測システムの概要>

1.対象品目(合計16品目)

① 穀物5品目:小麦、米、とうもろこし、大麦、ソルガム

② いも1品目:キャッサバ

③ 砂糖2品目:サトウキビ、テンサイ

④ 油糧種子4品目:大豆、菜種、パーム、ヒマワリ

⑤ 畜産物4品目:牛肉、豚肉、鶏肉、牛乳

2.基準年次、目標年次

① 基準年次:2000年(1999年~2001年の3年平均)

FAOSTATデータ

② 目標年次:2050年

3.予測項目

① 品目別、地域別(世界・国別・地域別)の生産量、消費量、貿易量及び摂取カロリー

4.対象地域及び地域分類等

① 対象範囲:全世界を対象とし、データがカバーする国は140カ国

② 地域分類等:予測に用いるデータの分類は、

3所得階層別、地理的基準による7地域区分、国別に分類。

(15)

<ベースライン予測の前提条件>

本予測は、以下の前提条件に基づき、予測期間中、対象国・地域において現行の経済政策、農業政策が

すべての国・地域において継続するとともに、農業生産面においても現状の生産性の向上や技術進歩が予

測期間中も継続することを前提とした予測(ベースライン予測)

・世界の人口・経済成長 (人口・経済シナリオ)

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次報告(AR4)で提示されたSRES B2シナリオ

・バイオ燃料のシナリオ

2020年までのバイオ燃料需要は、OECD-FAO(2011)のAgricultural Outlook2011-2020の見通し

を採用、

2020年以降の増分については第二世代のバイオ燃料が賄うこととして設定。

・気候変動 (人口・経済シナリオ)

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第4次報告(AR4)で提示されたSRESシナリオに沿っ

て計算された気候モデル(

MIROC B1シナリオ)による結果を利用。

・単収の増加

作物ごとに

1970年から2008年の単収推移を基に、ベースライン予測における生産性の伸び

率を決定。

・収穫面積の動向

生産者が想定する収入は前期の価格に基づくものであり、総収穫面積の中で利潤が最大

化されるように各作物の収穫面積を決定。

需要

供給

価格を媒介として各品目の需要と供給を世界全体で毎年一致させる

「部分均衡分析モデル」であり、

5万4千本の方程式体系から構成

(16)

-126-国内の生産量

輸入量

期首

在庫量

国内の消費量

輸出量

期末

在庫量

【参考2】 食料需給予測モデルの比較(2023年と2050年)

食料需給予測結果の比較に際し、予測モデルごとの「需要」と「供給」

(ただし、品目別の世界合計)の範囲を整理すると以下のとおり。

○一般的な需給(供給量は需要量と一致)を、FAOの食料需給表作成の手引きに準拠し、以下の①のように表現。

「供給量」

=「期首在庫量」+「生産量」+「輸入量」 「需要量」=「消費量」+「輸出量」+「期末在庫量」 ①

また、「純輸出量(輸出量-輸入量)」を用いて、②のように表現。

「供給量」=「期首在庫量」+「生産量」、「需要量」=「消費量」+「期末在庫量」+「純輸出量」 ②

○「

2023年食料需給予測モデル」は世界全体の輸出量と輸入量の一致が前提であるため、以下の③のように表現。

「供給量」

=「期首在庫量」+「生産量」 「需要量」=「消費量」+「期末在庫量」 ③

○「

2050年食料需給予測モデル」では、在庫量を予測対象としていないため、以下の④のように表現。

「供給量」

=「生産量」、「需要量」=「消費量」 ④

国内の生産量

期首

在庫量

国内の消費量

純輸

出量

期末

在庫量

2023年食料需給予測モデル

2050年食料需給予測モデル(在庫は予測の対象外)

需要(消費量)

供給(生産量)

純輸出量=輸出量-輸入量

需給の一般的な範囲

純輸出量

=ゼロ

純輸出量

=ゼロ

一致

供給(期首在庫+生産量)

需要(消費量+期末在庫)

食料需給予測モデル(

2023年予測及び2050年予測)における需給の範囲

一致

一致

(17)

-2 0 2 4 世界計 北米 中南米 オセアニア アジア 中東 欧州 アフリカ

人口

GDP

1人当たりGDP

0 10 20 30 40世界計 北米 中南米 オセアニア アジア 中東 欧州 アフリカ 0 10 20 30世界計 北米 中南米 オセアニア アジア 中東 欧州 アフリカ △ 1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0日本 米国 中国 ブラジル インド ロシア 豪州 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0日本 米国 中国 ブラジル インド ロシア 豪州 0.0 10.0 20.0 30.0日本 米国 中国 ブラジル インド ロシア 豪州

2023年予測と2050年予測における人口、GDP、一人当たりGDPの比較】

○人口は、両予測とも地域ではアフリカ、中東、国別にはインド、豪州の増加率が大きい。

○GDPは、

2050年予測においてアフリカ地域の増加率が大きく、国別でもBRICs諸国の増加率が大きい。

○一人当たりGDPは、

BRICs諸国において2050年予測の増加率が大きい。

赤線:

2050年予測

青線:

2023年予測

単位:%(1年当たりの平均増減率)

(18)

-128-【

2023年予測と2050年予測における生産量・消費量の比較】

○小麦は、生産量で

2023年予測におけるロシア、ブラジルの年平均増加率が大きく、消費量ではブラジル等で2023年予測の増加

率が大きい。

○とうもろこしは、

2023年予測において、生産量ではブラジル、ロシア、インドの年平均増加率が大きく、消費量ではブラジルの増加

率が大きい。

△ 1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 生産量 消費量

小麦

2023年予測】

△ 1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 生産量 消費量

2050年予測】

とうもろこし

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 生産量 消費量

2023年予測】

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 生産量 消費量

2050年予測】

単位:%(1年当たりの平均増減率)

(19)

大豆

△ 2.0 △ 1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 生産量 消費量 △ 1.0 △ 0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 生産量 消費量 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 生産量 消費量 △ 0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 生産量 消費量

2023年予測と2050年予測における生産量・消費量の比較】

○米は、

2023年予測において、生産量ではインド、ブラジル等の年平均増加率が大きく、消費量ではアフリカ等での増加率が大き

い。

○大豆の生産量は、米国、中国等では

2023年予測の年平均増加率が大きく、インド等では2050年予測の増加率が大きい。

また、消費量は、米国、ブラジル等では

2023年予測の平均増加率が大きく、ロシア等では2050年予測の増加率が大きい。

2023年予測】

2023年予測】

2050年予測】

2050年予測】

単位:%(1年当たりの平均増減率)

(20)

-130-【

2023年予測】

2050年予測】

肉類

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 生産量 消費量 △ 1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 生産量 消費量

2023年予測と2050年予測における生産量・消費量の比較】

○肉類は、

生産量では2023年予測におけるインド、ブラジル、中国、アフリカ等の年平均増加率が大きく、消費量についてはインド、

ブラジル、アフリカ等で

2023年予測における増加率が大きく、中国等で2050年予測における年平均増加率が大きい。

単位:%(1年当たりの平均増減率)

2013年予測の「肉類」は、

牛肉、豚肉、羊肉、家禽肉

の合計である。

2050年予測の肉類は、牛

肉、豚肉、鶏肉のほか、牛

乳を含んだ合計である。

(21)

-131-△ 80.0 △ 30.0 20.0 70.0北米 中南米 オセアニア アジア 中東 欧州 アフリカ △ 80.0 △ 30.0 20.0 70.0日本 米国 中国 ブラジル インド ロシア 豪州

小麦

とうもろこし

△ 200.0 △ 100.0 0.0 100.0北米 中南米 オセアニア アジア 中東 欧州 アフリカ △ 200.0 △ 100.0 0.0 100.0日本 米国 中国 ブラジル インド ロシア 豪州

△ 40.0 △ 20.0 0.0 20.0 40.0北米 中南米 オセアニア アジア 中東 欧州 アフリカ △ 40.0 △ 20.0 0.0 20.0 40.0日本 米国 中国 ブラジル インド ロシア 豪州

赤線は

2050年予測

青線は

2023年予測

【2023年予測と2050年予測における純輸出量の比較】

※純輸出量は、輸出量から輸入量を差し引いたもの。

○小麦は、中国及びインドにおいて、2050年予測では年平均増加率が大きいが、2023年予測では中国が減少に転じ、インドは2050

年予測に比べ増加率が半減している。

○とうもろこしは、2050年予測においてインドが減少し、ブラジルが増加しているが、2023年予測では両国とも大きな増減は生じない。

○米は、BRICs諸国において、2023年予測の増加率が大きい。

単位:%(1年当たりの平均増減率)

(22)

-132-△ 50.0 0.0 50.0 100.0北米 中南米 オセアニア アジア 中東 欧州 アフリカ △ 50.0 0.0 50.0 100.0日本 米国 中国 ブラジル インド ロシア 豪州

大豆

肉類

赤線は

2050年予測

青線は

2023年予測

単位:%(1年当たりの平均増減率)

2023年予測と2050年予測における純輸出量の比較】

※純輸出量は、輸出量から輸入量を差し引いたもの。

○大豆は、

2050年予測において、インドの年平均増加率が大きい。

○肉類は、

2023年予測において、欧州、インドで増加率が増大する一方、中国は、両予測において減少する。

△ 100.0 △ 50.0 0.0 50.0 100.0北米 中南米 オセアニア アジア 中東 欧州 アフリカ △ 100.0 △ 50.0 0.0 50.0 100.0日本 米国 中国 ブラジル インド ロシア 豪州

2013年予測の「肉類」は、

牛肉、豚肉、羊肉、家禽肉

の合計である。

2050年予測の肉類は、牛

肉、豚肉、鶏肉のほか、牛

乳を含んだ合計である。

(23)

-133-○ 増減率の正負

比率算出の際、比率がプラス値であっても実質的にマイナス

※例えば、2000年に「-1.0」から2023年に「-2.0」となる場合の比率(2023年/2000年)は「+2.0」となるが、

実質的には減少(-1)。このような場合は「-2.0」に置き換え。

逆に、比率がマイナス値であっても実質的にプラス

※例えば、2000年に「-1.0」から2023年に「2.0」となる場合の比率は(2023年/2000年)は「-2.0」となるが、

実質的には増加(+3)。このような場合は「+2.0」に置き換え。

等として算出されるが、このよう場合、実質的な正負に基づき、比率の正負記号を置き換えた。

利用上の注意

○ 1年当たりの平均増減率(%)は、以下によった。

2023年予測: 1年当たりの平均増減率=((2023年予測値÷2011年予測値)×100-100)÷12年

2050年予測: 1年当たりの平均増減率=((2050年予測値÷2000年予測値)×100-100)÷50年

○ 予測の基準年

2023年予測と2050年予測では、それぞれ基準とする年が異なっており、2023年予測は2011年、2050年

予測は2000年である。

(参考資料)

BRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)における、一人当たり実質GDP(所得指標)の対前年増減率

(1990年~2016年)のグラフを付した。

○ 予測結果

両予測は、予測モデル、対象品目、基準年及び予測の目標年次、地域分類、予測の前提(人口増加率、経済成

長率等)などが異なっているため、利用に際しては留意願いたい。また、詳細はそれぞれの公表資料を参照されたい。

(24)

-134-ブラジル 中国 インド ロシア ▲ 5.0 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 (増減率:%)

BRICs諸国における一人当たり実質GDPの対前年増減率の推移

(%、IMF:2015年1月現在)

2023年予測基準年 2050年予測基準年

【一人当たり実質GDP(所得指標)の対前年増減率】

予測の基準年(

2023年予測は2011年、2050年予測は2000年)における一人当たり実質GDPの対前

年増減率を見ると、

BRICs諸国は、2050年予測の基準年である2000年当時に大きく増加。

参照

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(5)財務基盤強化 ④需給と収支の見通し ⅱ)料金改定 【値上げの必要性】.

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料金は,需給開始の日から適用いたします。ただし,あらかじめ需給契約

「参考資料」欄中の「要」及び「否」については、参考資料の返却の要否