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水平2方向地震動を受ける鋼製橋脚の耐震安全性に関する実験的研究

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(1)

土木学会論文集A1(構造・地震工学),Vol.68, No. 4 (地震工学論文集第31-b巻), l_627-L641, 2012.

水平

2

方向地震動を受ける銅製橋脚の

耐震安全性に関する実験的研涜

党 紀

l

・ 青 木 徹 彦

2

・ 五 十 嵐 晃

3 l正会員京都大学工学研究科社会基盤工学専攻研究員(〒615・8540京都市西京区京都大学桂) E-咽m創l上:d也an時gj.i.5先E⑨

k

防yoω'屯u却 JP P 2正会員愛知工業大学都市環境学科教授(〒470-0356愛知県豊田市八草町八千草1247) E-mail: Aoki骨aitech.acj.p 3正会員京都大学工学研究科社会基盤工学専攻准教授(〒615-8540京都市西京区京都大学桂) E-mail: igarashi比 ira.7m⑨kyoto-u.acj.p 本研究では,水平2方向地震動を受ける鋼製橋脚の耐震安全性上の相違を検討するために, 9種類の正方 形補剛断面鋼製橋脚に対して,静的繰返し実験,非線形振動解析,水平1方向および水平2方向ハイブリッ ド実験を行った.これらの実験及び解析結果を用い,鋼製橋脚が水平2方向地震力に独立および同時作用 されたときの最大耐力,応答変位を比較し,水平2方向地震動に対する鋼製橋脚の耐震安全性を検討した. 水平2方向地震動を受ける鋼製橋脚は,その最大荷重が,平均的にl方向載荷時の約85%となり,応答変位 は平均的 iこ1方向載荷時の1.25倍となった.水平2方向地震動の同時作用を無視すると,橋脚耐力の過大評 価,応答変位の過小評価などのことを明らかにした. Key Words : steel column, pseudodynamic test, bi-lateralloading, re再ponsebehavior

1

.

はじめに

1995年兵庫県南部地震では,高架橋の倒壊や銅製橋 脚の損傷など,土木構造物が大きな被害を受けた.以後, 市j震設計は大きく見直され, 2002年に改訂された道路 橋示方書刊土,性能規定型の技術基準を目指し,レベル l地震動とレベノレ2地震動に対する2段階の設計を定め ている. レベル2地震動に対する橋脚の耐震性能照査における 手掛形応答解析法や許容限界値の設定は,過去に多新子 われてきた1方向載荷実験に基づき定められているもの の,橋軸方向と橋軸直角方向を独立に考慮するとしてお り,水平2方向の地震力の同時作用は考慮しないものと している. 水平2方向載荷された銅製橋脚の耐震性能を明らかに するため,渡辺ら引後藤ら3),4および青木ら斗土,角形 鋼管,円形および正方形断面橋脚の試験体を用い,橋軸 方向, f~頁斜角度 22.5' ,ザ方向など,橋脚フランジの 斜め方向載荷や,円形や矩形などのパターンによる静的 漸増2方向載荷実験を行った結果を報告している.これ らの研究によれば, 2方向載荷の場合には,橋軸方向お よひ鴨軸直角方向における橋脚の最大荷重は, 1方向載 荷時より大きく低下する.この荷重低下の割合は,載荷 パターンにより変化することが示されている.特に円形 パターンによる載荷の場合,水平2方向載荷された橋脚 の最大合力と

1

方向載荷された橋脚の最大荷重との差 は小さいものの,各方向での橋脚の最大荷重は, 1方向 載荷時と比較して5併もまで減少する結果が得られている. 一方,永田ら@および後藤らカは,道路橋示方書レベ ル 2タイプEのI種地盤用スペクトルに適合する標準 波を使用して, 1方向載荷および2方向載荷によるハイ ブリッド応答実験を行った.それぞれ角型鋼管と円形鋼 製橋脚を用いたこれらの完験においては, 2方向載荷時 の橋脚の応答変位は 1方向載荷時より小さくなる結果 が得られている. その後,党らめは,正方形断面鋼製騨

P

に対する同様 の2方向載荷によるハイブリッド実験を,道路橋示方書 の他の規定スベクトル(I種 皿種地車

A

)

に対応する標準 波を入力として実施し, 1方向載荷によるハイブリッド 実験による応答との比較を行っている.その結果, 1方 向載荷と2方向載荷による銅製橋脚の聞の応答変位の相 違は,地震波の特

f

生に大きく影響されることを明らかに した.1方向載荷による橋脚応答は,必ずしも2方向載 荷時の応答より小さいとは言えないが,水平2方向地震 1627

(2)

土木学会論文集A1(構造・地震工学),VoL 68, No. 4(地震工学論文集第31-b巻),L627-L641, 2012. 波の同時作用を無視して1方向入力にのみ基づいて耐震 性を評価した場合,橋脚には想定以上の損傷が生じる可 能性があることを示している. 以上のことから,水平2方向地震動の作用を受ける鋼 製橋脚の耐震性能は,現行の道路橋示方書の耐震設計に おける照査で仮定されている 1方向載荷に基づく方法で の評価とは異なるものと考えられる.既存の多数の銅製 橋脚の大地震時の耐震安全性を適切に確保するという観 点から,水平2方向地震動の作用を受ける橋脚の地震応 答,耐荷力など,耐震性能の低下を定量的に明らかにす ることが重要であると言える. 本研究では,上部構造質量が異なる 4グ、ループの想 定橋梁に対して,水平 2方向載荷ノ、ィブリッド実験, および1方向ハイブ、リッド実験を行い, 2方向載荷時の 鋼製橋脚の耐力低下,応答増大などの現象に着目し, 1 方向非線形地震応答解析9),10)を援用しながら,その影響 要因を調べ現行設計法により設計された橋脚の水平 2 方向地震動入力に対する耐震安全性に関する検討を行っ た.

2

.

実 験 計 画 本研究で行うハイブリッド実験および数値解析では, 水平2方向地震動作用を受ける鋼製橋脚の耐震安全性を 検討するため,橋梁全体系を水平2方向自由度を持つ l 質点系と仮定し,橋梁モデ、ルは上部構造に対する集中質 。 間 寸 仲 間5O

(

R

F~O.3)

)

25(RF~O勾 図4各供試体!T;側面図 点と下部の単柱時喬脚で構成されるものとした. 下部構造の橋脚の模型として,図-1,2に示すよう に,幅厚比パラメータRFを変えた 3種類の供試体を作 成した.供試体の縮尺は実物の闘であり,相似率は s=4としている. (1)実験供試体 本研究の実験で用いる供試体は,材質制4兜,板厚 6nnn,板幅 4劫 mnX45伽m の正方形補間JI型断面であり, 断面を構成する各面を2本のリブ前x55nnn)で楠司!Jしてい る.高さ方向にそれぞれ 45伽nn,225nnnおよび1拍mn の間隔で配置されたダイアブラムで補剛された3種類の 供試体計 19本を作製した.以下では,これらのタイプ の供試体をそれぞれD450,D225および D150と呼ぶ. 各タイプの供試体の側面図を図-1(a

(c)に 断 面 図 を 図-2に,寸法および各パラメータを表-1に示す.な お,幅厚比パラメータRR' RF'細長比パラメータ λは

1)-(4)により与えられる10)11)

Rn

=

!

!

-

_

.

I

.

σy

-

_

1-v

2) R

t

¥

1

E

1l2

k

R

R~ 二~

I

σy

1

2(

1

-v

2)

-r t ~

E

J[

2

k

F

K

円 一-

(

1

+

α

2

r

nY

f

F α

2

(

1

+

nd

f) 、 ‘ , ノ ' B A r

・ 、

(2) (3) 吋 片 品

h

(c)Dl50(RF ~O.l) 国主各供試体の共通断面 1628

1

1

0

(3)

土木学会論文集A1(構造・地震工学),Vol.68, No. 4(地震工学論文集第31-b巻), 1_627-1_641, 2012.

λ=

t

J

E

併) ここに, αは補剛板の縦横寸法比で、あり, 3種類の供試 体に対してそれぞ、れα=1(0450), 0.5(D225), 0.33 (D15O) である.また,Yt:縦方向補剛材の剛比,O(縦方向補副 材 l個の断面積比,b 板幅.t:板 厚.σy フランジ 板パネルの降伏応力,

E

弾性係数,

v

ポアソン比, n:補剛板のサブパネル数,r 断面2次半径, h:供 試 体の基部から載荷点までの高さ,kR 座 屈 係 数 (= 4Ji),

k

F:座屈係数(哉3))である. 各供試体を構成する鋼材の素材引張実験の結果を表 -2に示す. D45O, D225およびDl50型の供試体は別個 に作製されたものであり,素材引張実験の結果にも多 少の差がみられた. 但)検討対象の橋梁モデル 本研究では, 4グループ合計9ケースの橋梁モデルに 対して,水平2方向ハイブリッド実験を実施する. 橋脚実験の供試体,上部構造質量,軸力比および地 盤種類などの設定は表-3にまとめている.表中の橋梁 モデルの記号について,先頭の記号が Rのケースは文 献 8)で、行った実験を表し, A, B, C, Dのケースは本 研究におけるグループAから Dまでの実験を表す.次 の2桁の数字は,実験供試体の幅厚比パラメータRFの 区別を表す.括弧の中の 1"'-'3の数字は,橋脚の地盤種 別(I種姐盤,

r

r

種地盤あるし、は亜種地盤を表し,最 後の2桁では, 1次設計安全率 (10倍した数値)を表し ている. a) グループA: 文 献8)では,幅厚比パラメータRF=O.184のD225タイ プの供試体を用いた橋梁モデルに対して, 1方向載荷お よび2方向載荷ハイブリッド実験を実施したが,グルー プ Aの橋梁モデルは,同じ断面を有しダイアブラム間 隔を変えたD4到タイプとD150タイプの供試体を用い る. D450とDl50タイプの供試体の幅厚比パラメータ RFは,表-1に示すように,それぞれ0.336と0.113であ る. また,橋脚の上部構造質量mの設定は,文献8)と同 様に,経験的に軸力比P/Py=O.l5とするように定める. ここで,Pは橋脚上部構造質量mfこより生じる橋脚の軸 力,すなわち

P=mg

(5) であり,g=9.8rn1

i

は重力加速度である.橋脚供試体の 全 断 面 降 伏 軸 力Py(ヰ320k N ) は , 橋 脚 断 面 積 A(=133仙 聞 の お よ び SM4'卯 鋼 材 の 降 伏 応 力 の 公 称 値 表-1 供試体寸法およひな各パラメータ 供試体 Dl50 D企25 Dl50 鋼種 部M'卯 板幅b(皿n) 450 板厚T(rrnn) 6 リブ幅bs(rrnn) 55 ダイアブラム間隔D(rrnn) 450 225 lヌ) リブ板厚 ts (rrnn) 6 供試体有効高さ h(rrnn) 2400 断面積 A(rrnn2) 13:xl 断面2次モーメント 1(rrnn4) 4.063xlif 幅厚比パラメータ RR 0.517 幅厚比パラメータRF 0.336 O.liD 0.113 細長比パラメータ λ 0.397 補同l財細長比パラメータ λs 0.368 0.184 0.123 補岡1財調IJ比 y/y* 2.5 10.5 267 表之素材引張実験の結果 供試体 1Ey 0-6 σ y E σ u N/m m2 N/mm2 N/mm2 D450 1961 415 2.25Xlcf 話8 D225 2011 409 l.兜xlcf 到6 D150 1858 384 2.07Xlcf 505 σ),(=32品仇)を用いて算出されている.なお,相似率 ( ダ=16)により,想定橋梁の全断面降伏軸力尽(=羽l加 駐 。 を算出している. b)グループB グ、ループBの橋梁モデルは, D225タイプの橋)Jt;jJ供試 体を用し、る.その上音日構造質量mは,次式で算出された 軸力Pを用い,上王切)を満たすように定める. V(P/Py

+

Mo/My)=1 (6) ここに,

v(=

1.l

4

)

は,橋脚の耐震設計における 1次設計 時の安全率である.Mol土地震荷重による基部モーメン トであり,次式により計算される. Mo

=

khhP

η

(

ただし,

k

hはレベル 1の地震動に対する設計水平震度 である.設計震度

k

hは,地盤種および構造物の固有周 期によって変わるが,本研究で想定する橋梁モデルの固 有周期に対して,1種,

r

r

種および亜種地盤の場合,そ れぞれkh=0.2匂, 025g, 0.30gとなっている .Myは,軸 力のない場合の橋脚の降伏曲げモーメントであり,橋脚 の 構 成 断 面 お よ び 使 用 鋼 材 制490の 公 称 値 に よ り 1629

(4)

土木学会論文集A1(構造・地震工学),VoL 68, No. 4(地震工学論文集第31-b巻), L627-1_641, 2012. My=7.49X l(Y(kN' mm)と算出されてし、る. グループ

PB

では, 3種類の地盤において,それぞれの 上部構造質量の値を算出し, 3つの橋梁を検討対象とす る. c)

ク)レープ

C グ、ループ Cの橋梁モデ、ルは, D450タイプの橋脚供試 体を用い, 1種,

n

種,亜種地盤におけるレベル2タイ プEの地震動に対し,非線形応答解析による耐震照査で 上苦

E

構造質量を定める.この際の決定基準は,橋脚が耐 震性能 2,すなわち橋脚の地震応答が最大荷重時の変位

O

m

(

2

.

9

2

0

0)を超えないことおよび残留変位が M ∞ を 超えないこととしている.具体的に, 3種類の地盤にお ける橋梁モデ、ルは,それぞれの標準波を用い,後述する 曲線近似復元力モテ9ルを用いた非線形地震応答解析を行 い,得られた 3つの最大応答変位の平均値が橋脚の最大 荷重時の変位δ間以下, 3つの残留変位の最大値が凶∞ 以下に抑えられるように上自防毒造質量を調整した.この ように得られた上部構造質量m、軸力比

P

j

ろおよび式 (めに対応したI次設計の安全率vを表ー3に示す. d)グループ D グ‘ループD の橋梁モデ、ルは, 0225タイプの供試体 l つを用いる.姐盤手重別を皿種地盤と想定し,グ、ループC と同様にレベル2タイプ 2地震に対する『帳照査を行し¥ 要求,~封告は耐震性能 3 を満たし,橋脚の応答変位が最大 荷重から 95%まで、耐力低下した変位δ95を超えないこと およむ犠留変位が

M

∞を基準として,上吉防毒造質量η を定めた.このグループでは, 2方向ハイブ‘リッド実験 I ケースのみを実施した.想定橋脚モデ、ルの諸元を表-3に示す. (3) 静的繰返し実験 文献8)では,上述のD225タイプ (RF=0.l70)の供試 体に対し,一定鉛直荷重(軸力比

Pj

ろ =0.15) を与えな がら, 2体の水平 1方向繰返し実験を行った.本研究で は,これらの実験データを利用するほか, D450

(

R

F= 0.336) およびD150 (RF =O.1l3)タイプの供試体に対し, 軸力比

Pj

ろ =0.15の l方向静的鰯亙し実験を各 2回行う. また,橋脚に異なる軸力が作用する時の履歴特性を求め るため, D450タイプの供試体に対する軸力比

PjPy=O

.l の静的繰り返し載荷実験 1ケース, D225タイプの供試 体に対する軸力比

P

j

ろ =0.2の静的繰り返し載荷実験 1 ケースを追加した. 供試体の降伏変位δ。は,供試体基部のひずみが材料 の引張実験で得られた降伏ひずみεyに達したときの変位 として定め,その時の水平荷重を降伏荷重H。とした. 各静的繰返し実験の載荷パターンは,基本的に,± 0.5δ。, ±δ。(3回), i:1.

5

o

o

i:2δ。(3回)・・・と与え, 最 大荷重後の各ステップの変位を説。づっ僻首させるもの とする. (4) ハイブリッド実験 a)実験方法 本研究における I方向および 2方向載荷ノ¥イブリッド 応答実験では,愛知工業大学耐震実験センターにある 3 次元載荷システムを用い 3次元載荷における変位およ び清重の載荷誤差l舟を考慮されており,変位制御および 荷重計測において補正計算を行う.この載荷システムお よU洋市正計算の詳細について文献8)を参照されたい. ノ、ィプリッド実験の解析に用いる実橋脚の質量m、l 方向載荷の際の初期剛性

k

o

、減衰係数c、弾性固有周期 などの値は, 1方向静的繰返し実験に基づき, 11'F1058(のラ

k

o

=64(kN/rmn )ラT=1J.807(秒)とした.減衰係数cは,減衰定 数刷出を用い, c = 2h布 石 よ り,c=1J.823を得た. ノ¥イブリッド実験では一般に実橋脚を相似率S倍に縮 表-3 想 定 欄

P

モデル 記号 Group 供試 No RF PIPy RI7(l)15 0.l5 2 RI7(2)12 文献(8) D225 0.169 0.l5 3 RI7(3)1l 0.l5 4 A34(2)12 D450 0.336 0.l5 A Dl50 5 All(2)12 0.113 0.l5 6 Bl7(1)11 0.l95 7 BI7(2)1l B D225 0.l69 0.l64 8 B 17(3) 11 0.l41 9 。4(1

2 0.07 10 。4(2)23 C D450 0.336 0.08 11

α

4(3)17 0.095 12 Dl7(3)14 D D225 0.l69 0.l3 安全率 1.49 1.24 1.07 1.24 1.24 1.14 1.14 1.14 3.18 2.33 1.69 1.23 1630 112 M(t) 1(Sec) 1058 0.81 1058 0.81 l376 0.92 1157 0.84 995 0.78 494 0.55 出4 0.59 670 0.64 917 0.75 想定地 入力 1方向実験 盤種別 地震波 の有無 JMA E JRT 皿

PKB

有り H JRT H JRT JMA E JRT 皿

PKB

I JMA 無し E JRT 皿

PKB

E

PKB

(5)

土木学会論文集A1(構造・地震工学),VoL 68, No. 4 (地震工学論文集第31-b巻), L627-L641, 2012. 小した供試体を製作し,相似則を適用して,実橋脚の各 物理量と実地震波を用い,動的角特庁を行う lめ.動的解析 では,時間刻みムtごとの逐次積分を下記の手1)買で行う。 ([時間ステップ nまで、の実橋脚の応答が求められている とき,肘

l

ステップの予測変位{8.

π

+

1

}

を下記の式により 求める.

{

8

n+1}

=

{

δ

η

}

+

{

ι

}

M

+

0.5{

5

n}M2

+

s

r

1

}M2 (8a)

[

M

]

=

[M]

+

0.5[C]L¥t

+

s[K]M2 (8扮

}

=

[M]{Ll

9

n+1} -M([C]

+

0.5M[KD{5n}

M[K]{

九}

(8c) rm 01

c

_

_

.

rk" 0 1 こ こ で

[M]

=

l'~. ~J , [K]

=

"O

l

U

'

;

o

J

'

[C]

=

[~ ~]

{

ι

+

1

}

=

{~X,n+1}

, {仏

+1}=iAT+!!

v .... ¥..oy,π+1) ~~l:J y,η+ よ J fδ), . . (6__1 "" (δ1

{δn}=ici{ι} =

i

t

n

~, {ι}

=

Ex,n~である

、J,'" \.~y ,n .l \.~y ,πJ また, δ,

8

5

はそれぞれ応答変位,速度,加速度を表 し,d.

g

η

+

1

1

土 肘

l

ステッフ。の地震勃日速度増分で、ある.添 字nとn十1でnと 肘lステップの値を表記し xとyで X方向およびY方向の値を表記する.積分パラメータβ は l必と与えて,線形加速度増分法で積分する.

叫ん

1

}

をS倒音小して供試体に与える.各アクチュエ ータに付けているロードセール(荷重計)で計測した荷 重憧から補正しめ,これをダ倍した非線形的な水平力復 元力{Rn+1}求め,復元力増分の修正項{d.Rc}を下記の式 で算出する.

{

d

π

+

1

}

=

{

5

n}

+

[

M

r

¥

}

{d.RJ) (lOc) ④ {~π+1} と {δ'n+1} の差大きい時lこ, {δ~+1} を予測値とし て

{

8

n+1}とし,ステップ。②に戻って繰り返し修正計算を 行う.その差が十分小さくなるまで,次のステップの計 算を行う. b)入力地震波 ハイブリッド実験の入力地震波として, 1995年兵庫県 南部地震で観測された神戸海洋気象台地盤上。種地盤) の地震波(以下, JMAと呼ぶ), JR西日本鷹取構内地盤上 但種地盤りの地震波

t

以下, JRTと呼ぶ),およびポートア イランド内地盤上個種地盤)の地震波(以下, PKBと呼 ぶ)均を用いた. c)実髄十画 本研究では文献 8)の 1方向ハイブリッド実験 6ケース と2方向ハイブリッド実験 3ケースで得られた結果と合 わせ,本研究では,改めて 1方向載荷ハイブリッド実験 4ケースおよび2方向載荷ハイブリッド実験9ケースを 行い,計10ケースの 1方向ハイブリッド実験と 12ケー スの2方向ハイブ‘リッド実験の結果を用いる. ただし,各グ、ループの想定橋梁モデルに対応する 18 ケースの 1方向ハイブ、リッド実験をすべて実施すること は困難なため,グループAの橋梁モデルに対しては l 方向ハイブリッド実験を実施したが,グ〉ループB-Dの 橋梁モデルに対しては,橋脚が水平 1方向のみの地震波 を受ける場合の地震応答を非線形地震応答角軌庁により算 出している. 1方向ハイブリッド実験の実施の有無を, 表-3の“l方向実験の有無"の項で示した. {d.Rc}

=

{Rn+1}ー{Rn}-k1({

ι

+

1

}

一{九})

)

3

.

静的繰返し実験の結果 ③復元力増分の修正項{d.

RJ

を下記の式に代入し,応答 を修正する.

{

δ

η

+

1

}

=

{

8

n+1} -

s

[

r

1

{d.RJM2 (10

{tn+d

=

{

ι

}+0

.5

(

{

5

n

}+

{

ι

+1})d.t(1

0

肋 静的繰返し実験で得られた主要な結果を表ー4に示す. ただし, D225, D450およびDl50タイプの性抗体を用い た軸力比Pjち=0.15の実験は各 2回行っており,表中で は, 2回の呉験結果の平均値を示している. 表中の実験記号について, RCおよびCは,それぞれ 文献8)と本研究で行った静的繰返し実験を意味し,次の 表

4

静的繰返し実験の結果 実験記号 供試体タイフ Rp PjR

RC17幽15 D225 0.169 0.15 C34-15 D450 0.336 0.15 Cl1-15 Dl50 0.113 0.l5 C17-20 D225 0.169 0.2 C34-1O D450 0.336 O.l δo(nnn) 15.0 12.4 14.8 15.0 15.0 1631 H。肘~ 238 201 242 235 242 Ko (k1'匂'mm) 閉(。nnn) Hm加。 15.9 38.5 408 16.3 42ブ 344 16.4 36.2 390 15.7 37.4 382 16.2 37.4 372

(6)

土木学会論文集A1(構造・地震工学), VoL 68, No. 4 (地震工学論文集第31-b巻), L627-l_641, 2012. 2桁の数値は実験供試体の幅厚比パラメータRF(1∞ 倍 し た整数)であり,ハイフン後の数値は供試体の軸力比(1∞ 倍した整数)を表す. 表に示すように,供試体の降伏点δ(o,Ho)および初期 岡iJ

t

担。に関しては,実験ケースによる差は小さいが, 最大荷重Hmおよびその時の変位弘は供試体の幅厚比パ ラメータRFおよび軸力比

P

/

ろにより異なっている. ただし,同じ軸力の載荷実験で,ダイアブラム間隔が 短く幅厚比パラメータ RFが小さい場合,最大耐力は大 きいことが一般的であるが,今回の実験結果では,幅厚 比パラメータが小さい供試体Dl5O(RF=D.113)の最大荷重 は,幅厚比パラメータが大きし快試体 D225(RF=D.170)の 最大荷重より小さくなる結果が得られている.これは, ダイアブラム間隔を小さくすると,橋脚基部のダイアブ ラムが補剛リブに当たる拘束効果が大きくなるが,幅厚 比パラメータが 0.2以下の場合,この効果による最大荷 重の上昇が少なくなり,ダイアブラムの溶接による補剛 板の初期たわみと残存応力の影響が大きくなるためと考 えられる. D450およびD225タイプの供試体を用い,軸力を変え て載帯した場合,軸力が大きくなると橋脚の最大荷重が 小さくなることが確認された. D450タイプの供試体に 対して,軸力比を 0.10から 0.15に増加させると,最大 荷重は382kNから344kNに8%低下した.また, D225タ イプの供試体に対して,軸力比を 0.15から 0.20に増加 させると,最大荷重は408制 か ら 37加引こ7%低下した.

4

.

解析手法

本研究では,グツレープCおよびグループDの橋梁モ デ、ノレの上部構造質量を定める時,および、グ、ループB--D の各想定橋梁が1方向地震動作用を受ける際の応答を得 る時に,以下に説明する曲線近似復元力モデ、ル勾を用い た非線形動的応答角勃庁を行っている. 曲線近似復元カモデノレは,①図ー3に示す荷重上昇域 における基本曲線,②図

-4

に示す除荷ー再加力時のサ ブ曲線および③図ー

5

に示す最大荷重後の劣化曲線で構 成されている. 8

0 図G基本曲線

s

図4サブ曲線 1632

114

載荷開始点または荷重除荷点から最大荷重点までの擾 元力曲線を基本曲線と呼び,次式の3次曲線で表現する. I1H = Kel).δ+α111δ2+α21).δ3 (lla) I).H

=

Heq -Hs (llb) Aδ=δ -Os (llc) Heq

=

Hh

+

Pδ ( 1 1d) ここに,Heqは等価水平力,Keは弾性剛性,企δとI).Hは それぞれ曲線の始点(δ's,Hs)を原点とする局所座標の変 位と荷重値である.係数αl'αzは,始点

(

ι

H

s)、終点 ( δ's,Hs)を通り、終点での勾配が 0である条件より求め られる。 図-4に示すように一時的に A点から B点まで除荷 し, B点で再び除荷して, A点に戻る場合, B点, A点 を結ぶ再載荷曲線をサブ曲線と呼ぶ.簡単化のため,式 (7a)の第 1項と第2項のみを考えた下記の2次式を用い る. I).H =Kel).δ+α11).δZ (12) こ こ に ,I).H=Heq-HB' 1).δ=δ一δBで あ り HA' HBおよびゐ,むはそれぞれ,A点と B点の荷重と 変位である.α1は,サブ曲線がこれら 2点を通るとい う条件から求められる. 橋脚の応答変位が最大荷重点、の変位土δ加を超えた劣 化域では,橋脚の水平荷重を次式より求める. IHeql/Ho = Hmo/Ho + s1Op/δ

+

ß2(δ~/δ。)2

(13) ここに, δ。と H。はそれぞれ降伏変位と降伏荷重である. 最大荷重点の変位

ι

と荷車仏の値は橋脚の劣化に伴し、 変化するが,その初期値δmOとHmoおよび劣化パラメー タs1' s2は静的繰返し実験の結果から最小二乗法で算 (δm.,H.n.)

H

e

劣化曲線 (OJ!1+,H.肘) (0ん1

a

:

-1; 1 ; ム=λδd最大荷重点移動量 図る劣化曲線およびその後の最大荷重点 δ

(7)

土木学会論文集A1(構造。地震工学), Vo.l68, No. 4(地震工学論文集第31-b巻), L627-l_641, 2012. 出する.上式中の累積劣化変位δpは,劣化域において 載荷された変位の累積値である. 累積劣化変位ちを経験した場合,弾性域の附生Keは 下式を用いて更新する. Ke/Keo

=

1

+

YOp/oy (14) ここに,Keoは初期弾'性岡iJ性で、ある,剛性低下係数yは, 静的繰返し実験結果より,履歴曲線の各サイクノレの始点 剛

f

生Keと劣化変位Opの関係を表し、最小 2乗法により 求める.なお最大荷重点の更新など文献 1仰を参照され たい.

5

.

ハイブリッド実験の結果

(1 ) 水平 2方向応答変位車九跡 本研究で行った9ケースの水平 2方向ハイブ、リッド実 験で、得られた水平2方向応答軌跡,すなわち橋

1

却頂部の

x

Y

方向の応答変位

ι

ともをX:)i平面に表示したもの を図-6{a)

)iの実線で示す.ただし,図中の応答変位の 値は橋脚の降伏変位δ。で無次元化されている.各図の キャプションは,表

-3

の実験名に対応している. また,各橋梁モデノレに対して,地震波を

X

Y

方向に 独立に入力した1方向ハイブリッド実験または角写析で得 られた応答変位を X:)i平面に合成した結果は,同図の破 線で示されている. これらの応答軌跡の図から分かるように,ほとんどの 場合,水平2方向地震波を同時入力したほうが橋脚の応 答変位が大きい.図-6{a),(b), (d)の実線で示す2方向 実験A34(2)12,A11(2)12および B17(2)11では,橋脚の応 答変位が 6δ。を超え,図中の×マークで示す位置で載荷 が中止され,表

-3

で示す文献(8)の実験R17(3)1lと同じ ように,橋脚が倒壊すると判定した. グループB--Dの橋脚は,同じ設計条{判地盤種類)に対 して異なる設計法で設計されたもので、あり,表

-3

に示 すように,上部構造質量の変化により I次設計時の安全 率が変動する.これらの橋脚の応答軌跡の形状は,概ね 地震波轡頁により影響されることが観察されるが,同一 の地震波を入力した結果の間で、は,設計安全率の相違に よる形状の変化が見られる. 応答軌跡の形状が円形に近い場合, 1方向載荷と 2方 向載荷による応答の差は小さいが,応答軌跡の形状が細 長く,変位方向の偏りが大きい場合,応答の差が大きく なる傾向が見られる. 。)応答変位時刻歴 解析および実験で得られたI方向載荷と 2方向載荷の 応答変位時刻歴を比較したものを図ー

7

に示す.同時に 水平2方向地震動を受けた橋脚の応答は, 1方向独立入 力の応答よりも大きいことが分かる.特に橋脚モデル A34(2)12, A11(2)12および BI7(2)11では 2方向実験にお いて橋脚の応答変位が特定の方向に漸増的に片寄り,倒 壊すると判定されている. (3) 復元力履歴 2方向実験で得られた X方向, Y方向の各々の復元力 履歴と 1方向実験あるし、は角斬で得られた結果を比較し たものを毘-8に示す.これらの図から,水平2方向載 荷を受ける橋脚の復元力は, 1方向載荷時よりも大きく 低下していることも分かる.特に図-8{a),(b)および(d) に示されたように,橋梁モデルA34(2)12, A11(2)12およ びBI7(2)11の 2方向載荷完験では,橋脚の耐荷力がほぼ 表-51方向および 2方向載荷による最大荷重 記号 Hm,x/H。 Hm,y/H。, Ham/Ho Hmc.x /Ho R17(l)15 l.50 l.79 l.65 l.37 RI7(2)12 l.74 1.59 l.67 l.45 RI7(3)11 l.58 l.52 l.55 l.39 A34(2) 12 l.43 l.45 l.44 l.37 A11(2)12 l.65 1.61 l.59 1.35 B17(I)l1 l.59 l.59 l.59 1.23 B17(2)11 l. l.66 l.66 1.23 B17(3)11 l.71 l.71 1フl 1.36 C34(1)32 l.31 l.41 1.36 1.26 。4(2)23 l.到 l.56 1.53 1.18 。4(3)17 1.42 1.40 1.41 l.28 D 17(3) 14 l.73 l.73 l.73 l.32 Hmc.x /Ho l.26 l.59 l.06 l.54 l.47 l.35 1.37 l.06 l.46 l.36 0.94 l.01 1633 Hmγ Hmc.x /H。 /Hm.x 1.44 0.91 l.64 0.83 1.49 0.88 l.59 0.96 l.52 0.82 l.42 0.77 l.42 0.74 l.50 0.80 l.46 0.97 1.37 0.79 1.36 0.90 l.48 0.76 Hmc,y Hmr /Hm,y /Ham 0.71 0.87 l.∞ 0.99 0.70 0.96 l.06 1.10 0.92 0.95 0.85 0.89 0.83 0.86 0.62 0.88 1.04 l.08 0.88 0.90 0.67 0.96 0.59 0.85

(8)

土木学会論文集Al(構造・地震工学),Vol.68, No.4 (地震工学論文集第31-b巻), L627-L641, 2012 也 、 ¥ ぽ 4 6 る 宇 一 一2方向実験 Ej---ーl方向実験

(

a

)

J

4

2

1

2

8 12 1 ー12

- 2方向実験 ートーーl方向解析 (d)B17ο)11 dxldo (g)C34(2)23 失われている. ー2 ・3

十一

2方向実験 ート一一l方向解析 dJdo 制C34(3)17 図-6水平2方向応答軌跡 合力の最大値Hmrを検討すべきである. 力学的の合力最大値H mγで2方向載荷時橋脚の最大耐 力を百軒面する場合,このHmrの大きさを定量的に把握す るために,ここで, 2つの l方向載荷時の最大荷重Hmc.x, Hmc,yの平均1Hmaを用いて比較を行う. ここで最大荷重の値を下記の式により算出している. 8 験 験 一 実 実 一 向 向 一 方 方 一 今 4 1 1 一 一 -今 , h 司 一 一 一 必 m w

ι H

O O A 叫 i 市 山 γ 4 6 2方向実験

圃6司-~---

1方向解析 dx/'品。 (e) B17(3)11 (め最大荷重の低下の評価 ある地震波記録のNSとEW方向成分を橋脚のそれぞ れX方向とY方向に入力し, 2方向同時入力時,ある時 刻iにおける橋脚の水平2方向荷重をH2d,x,iとH2d,y,iとし, I方向独立に入力した場合,時刻1における X方向およ び Y方向に加力で得られた荷重をH1d,x,iとH1d,y,iとする. 一般に, 1方向載荷に基づく検討に対して,橋脚の最 大耐力は,それぞれX方向およびY方向の荷重の最大 {酎m,x'Hm,yと意味しているが, 2方向載荷時,橋脚の 最大耐力は,振動論的に, 2つの運動の自由度,すなわ ち,それぞれ X方向および Y方向における最大荷重 Hmc,xとHmc,yを検言すするほか,力学的に, 2方向荷重の 1634 116 6 I安全率=1.14 4

Vd

O (c)B17(1)1l 2方向実験 ・3_J一一l方向解析

C34(1)32 4 6 -6トー 2方向実験 一 一1方向解析 dJdo (i)Dl7(3)14 ffm=m砿 CIHlω1) (15

Hm,y

=

m邸

l

c

Hld,y,

d

)

(l5b) Hmc,x

=

maxCIH2d,x,

d

)

(1先) Hmc,y

=

m

a

x

c

l

H均 ,

d

)

(15

Hmα

=

CHm,x

+

Hm,y)/2 (15

H mr

=

m

a

x

(

/

H~d,x,i

+

H~d,y,D (15f)

(9)

土木学会論文集A1(構造・地震工学),Vol.68, No. 4(地震工学論文集第31-b巻), L627-L641, 2012. ただし,

m

a

x

O

は各時間ステッフ。

H

こ対して最大値をと る関数である.以上の最大荷重の値を表

-5

にまとめる。 図一地)に 1方向載荷実験および糊庁で得られた最 大荷重の平均値Hmαを横軸, 2方向実験で得られた最大 合力Hmrを縦軸として,両者の関係を示す. この図に示されるように,水平2方向載荷された橋 脚の最大合力はl方向載荷時の最大荷重と大きな相違は なく,平均値はI方向載荷時の最大荷重の94%である. 2方向ハイブ、リッド実験で得られた2方向分力の最大値 Hmcと, これに対応する 1方向実験あるし吋拍手析に基づ いて算出した最大分力Hmを比較したものを図-9(b)に 示す.図に示すように,ぱらつきが王尉もているが, 2方 向載荷で得られた各方向の分力最大値は,平均的に I方 向載荷の84%となり,最大 40ら。の低下が王尉もた. ここで,水平 2方向実験の最大合力(Hmr)と1方向実 8 6 4 2 0 J B 4 4 叩 必 百 勺 ¥ ぜ 2方向実験 --1方向実験

:

:

-

1

1

1

;

:

2

1

1

1

1

F

1

2

1

1

1

?

Timeか) (a1)A34(2)12-NS

。 。 ,

A U A 斗 今 Junu 今 J M 司 、 ﹃ 事 も ¥ も 4404 一一一2方向実験 -1方向実験 Time(s) (a2)A34(2)12嗣NS 一一一2方向実験 一l方向解析 f o 今 ム ω

A ﹃ O V A ﹃ 日 U う lMfo l l i -1 1 も ¥ ぜ . ぷ U 今ノ向。。 A 叶巴 A H A 同 , O O 今 JBro -も -も ・ 圃 ﹂ ﹂ Tim巴(s) (d1)B17(2)11-NS 一一一2方向実験 --1方向解析 Time(s) (d2) B17(2)11・E W 0 4

。 唱

司 令 ぜ 4 -3 4 0 4 心 8 6 4 2 0 2 4 6 8 ロ も ¥ ぜ . m

o r b A 斗 今 JUAU 今 ム 4 r b Q O ロ h 明 四 -勺 ¥ m w 今 ゐ 0 0 4 斗 ' E i 一一一2方向実験 一-1方向実験 Time(s) (b.l)All(2) 12剖S 12 8 一一一2方向実験 一 一1方向実験 Tim的 ) (b.2)A11(2) 12-EW 一一一2方向実験 ---1方向解析 : 1:0,, 1:"5.., 20 25 3 : " . ,ヘ1,1111,川内

.

1

/

,..rl

Jー Time(s) (e.l)B 17(3)11司NS 一一一2方向実験 一ー1方向解析 Time(s) (e.2)B 17(3)11帽E W 圏 平 応 答 変 位 履 歴 1635 8 6 4 2 0 之 4 4 8 司 令 ぜ 一一一2方向実験 一一一 l方向解析 T血le(s) (c.l)B17(l)11・NS Q u r o n ﹃ う ん H U 勺 J U A 叫 , r b o o 司令ぜ-一一- 2方向実験 一一一1方向解析 Time(s) (c.2)Bl7(1)1l-EW A 凶 , 2 J ウ , “ , i ハ V 1 1 今 J U 今 3 A 守 b d

、----c 勺 ¥ ー も 一一一2方向実験 -l方向解析 Time(s) (fl) C34(1)32・NS A 叶 弓 3 今 , M ' I ハ V 1 1 今 ん 令 、 ν 泊 ι 寸 E h -・ ・ 0 ¥ 勺

三 三

i

Z

E

Timeか) ぜ

2

)

む4(1)32-EW

(10)

土木学会論文集A1(構造。地震工学),Vol.68, No.4(地震工学論文集第31-b巻),1_627-1_641, 2012. 4 3 2 1 0 1 2 3 4 司 令 ぜ

一一一

2方向実験 -l方向解析 Time(s) (g.l)C34(2)23-NS A 斗 ・ 今 コ 今 J U ' i ハ リ 、 11 ヴ ん 勾 3 A 斗 寸 巴 勺 ¥ イ

-一

2方向実験

-

1方向解析 Time(s) (g.l) C34(2)23-EW A A 寸 守 コ 内 F a t -ハ リ τ I ウ 命 令 3 S A 寸 由 。 ¥ ぜ " 方向実験 一一一l方向解析 Time(s) (hl)仁34(3)17-NS A 砧 T ぺ 3 守 l M 胃I n u -今 JM 勾 J A 斗 由 主 ﹁ -・ 副 ・ も¥も

一一一

2方向実験 一I方向解析 Time(s)

12)C34(3) 17嗣E W 図ー7応答変位履歴(つづき) 験の最大荷重平均値(Hmα)の比である最大合力比 μHγ=Hmr/Hmα (l6a) および水平2方向実験の分力最大値Hmcとこれに対応す るl方向実験の最大荷重Hmの比である最大分力比 μHcニHmc/Hm (16b) 4 6

d/do (a2)A34(2)12・NS 8 6 4 2 0 2 4 6 8 ロ マ ィ

-a-。

o r O 4 ・ ウ ム ハ U 今 , M A 叫 T , 6 0 0 色 、 ¥ イ , . 2方向実験 --1方向解析 Time(s) (il)D17(3)14-NS

一一一

2方向実験

1方向解析 Time(s) (i2)Dl7(3)14-E W を図-10(a), (b)に示す.図中の横軸は, 1種地酎票準 波 JMA,11種 地 盤 標 準 波 JRTお よ び 皿 種 地 盤 標 準 波 P阻 の 区 別 を 整 数1,2, 3で表したもので,縦軸は荷重 低下を表す最大合力比μHrと最大分力比μHcで、ある.文 献(8)の実験を含め,実験と解析の結果を円形マークで

φ

M

f

1

6

1

則 S

¥

d/,品。 (b.2)All(2)12-EW 図-8復元力履歴 J 636 118 E¥ 巴 弘、 こ ロ -6 -4 4 6 2方向実験 ・1.5上一一l方向解析 験 析 一 実 解 一 向 向 一 刻 知 一 川 ウ ム 11 一 E 1

4

4

v m 叩

-合

4 か い

(11)

土木学会論文集A1(構造・地震工学),VoL 68, No. 4(地震工学論文集第31-b巻),L627-L641, 2012. 8 12 1 d/do (d2) B17(2)11・E W

:

t

:

.

r

-6 -4

_~~

2 4 6 岨(".5ーヤ- 2方向実験

-

f

-

-

-

-

-

1方向解析 aldo 包1)C34{2)白-NS 4 6 4 6 d/dO (e.l)B17(3)1l剖S dldo (e勾B17(3) ll-EW 4 6 2方向実験 ー1方向解析 d/do (111)C34{3)17-NS 4 6 d/dO (112) C34{3)17-EW 図司8 復元力履歴(つづき) 示しているが,各地震波で、の平均値を太線円形マークで 表示し,破線で結んでいる. 同図(a)に示されるように, 1方向載荷と 2方向載荷に おける橋脚の合力の大きさの比を示す最大合力比μHrは, 地震波ごとの差が小さく,地震波ゐ仏, JRTとP阻 に おける平均値はそれぞれω5,0.96と 0到で,上述の全 部ケースの平均値94%と近し、数値となっている. 6 4 6 (5

/

d

o (f2) C34(l)32-EW

4 6 験 析 一 実 解 一 向 向 一 方 方 一 J 今 ム 1 4 一 引 V 一 一 一 叫

M m

w

J 唱r -q J 正 一 手 M V I ベ 域

1

r

l

九 噌 D 今 ' M 1方向と 2方向載荷された橋脚のそれぞれ X,Y方向 における最大荷重の比で、ある最大分力比μHcについては, 同図(b)に示すように, 3つの地震波における平均値はそ れ ぞ れ 0.87ゆ仏), 0.88(JR1), 0.74(pKB)であり,地震波 ごとの相違が見られており,地震波 P回 を 入 力 し た 場 合の荷重低下が著しい. 以上のように,合力最大値で比較すると、水平2方 1637

(12)

土木学会論文集A1(構造・地震工学),Vol.68, No. 4(地震工学論文集第31-b巻), L627-L641, 2012. O O J 句 。 /

。 勺

にJ O 16 12

O A 叶 c m v 町 田 ザ J M A 1.2 0.8

0.6 0.4 1 2 1.5 q h ¥

0.5 1 0.2 16 8 δsm.lioo (a)応答変位合成値の最大値 12 4 ハ U ハ U 1 2 3 地震波の地盤種類 (a)最大合力比 ハ U ハ U 2 1.5 0.5 1 H_jH" (a)最大合

f

J

(

H

mr) , , , ハ U ハ U

ρ

g

θ

o

o

16 12

O A U 寸 口 均 百 円 何 回 弘 治 J R T

ν 8 j j ! ; 3 5 j j J M A 1.2

8

6

4

2

ハ U ハ U ハ リ ハ U h u h h ミ , , , , ﹀

'l

ノ 民

R

S

t ,

o

o

, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ' 1 2 1.5

d

1 0.5 16 Opm,liO

(b)X, Y方向変位の最大値 12 4 ハ v n U

1

2

3

地震波の地盤種類 (b)最大分力比 ハ リ ハ U 2 1.5 Hm!H,

(b)最大分力(Hmc) 0.5 ハ U ハ U 脚の応答変位の合成最大値δsm,ldとδsm,2dをそれぞれ横 軸と縦軸とし, 1方向載荷と 2方向載荷による最大応答 変位の比較を示した.図-11(b)では, 1方向載荷と 2方 向載荷における橋脚の応答変位の投影最大値

ι

δ

p m,ld山,X δp m,ld

ι

均,グyとι5p m,2d,,x引 δp m,2d,yを比較している.以上の応 答変位の値を表

-6

にまとめる。 図ー刊に示すように,応答変位の投影最大値δp mお よび合成最大値δ mは,両方とも 2方向載荷による値が 大きい.2方向載荷の場合の橋脚の応答変位は,平均的 に1方向載荷時の約1.4倍となっている. そのうち,橋脚の応答変位が小さい場合は,例えば図 -11(a).およLJ(b)に1方向載荷時の最大応答変位が4δ。よ り小さい域における応答結果では, 1方向載荷と 2方向 載荷による最大応答変位の聞の差が小さいが,両者とも 1方向載荷における変位が大きい領域,例えば図中の 4δ。以上の域において,差が発散的に大きくなる. b)入力地震波ごとの相違 橋脚の2方向載荷時と 1方向載荷時の最大応答変位の 比を最大応答変位比と定義する.水平2方向応答変位ベ クトノレの合成最大値()sm.ldお よ び'osm.2dと,成分最大値 δp m,ldおよび:Opm,2dを用い,合成最大応答変位比 μ8s

=

Osm,2d/δsm,ld と成分最大応答変位比 μ8p

=

δ'pm,2d/δp m,ld (17b) 図-12(a),(b)に入力地震波ごとに円形マー 図-11最大応答変位の比較 図・10地震波ごとの最大荷重比 向載荷された鋼製橋脚では, 1方向載荷時の最大値レベ ルに達したが,水平2方向における分力で比較するとそ れぞれ l方向載荷時より低くなる。なお,水平分力の最 大値は,入力された地震波によって,低下の程度がかな り異なることも分かった. 図・9最大荷重の比較 (句最大応答変位 各実験と解析で得られた応答変位の最大値に関して,

O

方向応答変位の合成値(ベクトル合成)の最大値δsm' すなわち応答軌跡が原点より最も離れた点の距離を次の 式で定義する. (17a) δsm,2d = m邸 (/δ?d,x,i+δid,

y)

(17a) (17b) δsm,1d=max(I62d,x,i+δfdω) ②'X, y 方向上の成分の最大値δpm' すなわち水平 2 方向地震応答変位ベクトノレのそれぞ、れX,Y成分の最大 値を次の式で算出している. δ'pm,2d,x = max(1δ2d,x,

d

)

δp m,2d,y = m砿 (1δ2d,y,

d

)

δp m,叫x= m誼 (1δ叫 丸

d

)

Opm,以y= m砿

1

(

01d,y,i

)

1

バ り A W A 吋 A り 7 7 7 ヴ ' 1 1 A ' E A -i ‘ 、 , i ・ 、 , , , ‘ 、 , t 、 を算出し, a) 1方向と2方向載荷時の相違 図-11(a)では, 1方向載荷および2方向載荷された橋 1638 120

(13)

土木学会論文集

A

1

(

構造・地震工学), VoL

6

8

, No.4( 地震工学論文集第 31~b巻), L627~L641 ,

2

0

1

2

.

2

.

5

2

1⑤ 明霊1.

5

=必ぇ1.

5

1

0

.

5

0

.

5

1

2

3

1

2

3

地震波の地盤種類 地震波の地盤種類 (a)合成最大応答変位比 (同分量最大応答変位比 図・

1

2

入力地震波と最大応答変位比の関係 クで示している.図では,同じ地震波での平均値を太線 円形マークで、表し,部員線で結んでいる. 図

-

1

2

(

a

)

.

(同に示すように,地震波 JMAを入力した 場合,図-1

0

(

b)に示すように,水平2方向分力が8割以 下の低下が王尉もたにもかカわらず,最大応答変位比,J1

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とμopは

I

に近い値となっており,平均で、 μos

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9

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となり,応答の相違がほとんど見られていない. ただし,地震波 JRT,P阻を入力した場合, μosはそれ ぞれ約 1.44と1.68で, μδpはそれぞれ約1.22と1.72とな っており, 2方向載荷により,応答変位の明らかな増大 があった. 本研究において,地盤種ごとの NS,FW成分波形を 有する地震記録各1組を採用したため,同じ地盤状況の ほかの地震波でも同様であるかどうかについては更なる 研究が必要であるが,

2

方向載荷が橋脚応答における影 響は地震波に大きく関与していることが確認できた. c) 実験グループごとの相違 文献(8)および本研究のグループ A心の橋梁モデルに 対する実験と解析で得られた最大応答変位比μosと,表

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設計安全率と応答比

-3

に示す設計安全率の関係、を図

-13

に示す.図中で は,破線の矩形マークで文献(めの結果を表し,実線の 矩形,三角形,円形およびダイアモンドマークでそれぞ れ本研究グ、ループ。

A

-Dの結果を表している. 図に示すように, 2方向および1方向載荷による橋脚 応答の相違を示す最大応答変位比μぉは,基本的に安全 率が大きくなる場合, μδs=1に近い結果となる.すな わち,橋脚がより安全に設計された場合, 2方向載荷に よる最大応答変位は, 1方向載荷時の結果との差が小さ くなる. 特に,図中の円形マーク (0)で示したグ、ノレープCの結 果では,より詳細的な2次設計が行われた結果,哉のに よる橋脚の安全率が1.5を上回り,また,橋脚の 1方向 載荷時の最大応答変位が 200付近に抑えられている.こ のグループの橋梁モデルの2方向載荷時の最大応答変位 は,1方向載荷時とほぼ同じとなり,図に示すように, 最大応答比,J1

o

s

は lに近い値となっている.ただし,安 全率が最も大きくなったグ、ループのうち,皿種地盤地震 波 P阻を用いた実験結果では,橋脚の応答変位は 1方 表可61方向および2方向載荷による最大応答変位 記号 δp m,ld,x δp m,ld,y δsm,ld δp m,2d,x δp m,2d,y δsm,2d Op m,2d,x δp m,2d,y δsm,2d /δ

/Op m,ld,x /δp m,ld,y /δsm,ld

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(14)

土木学会論文集Al(構造・地震工学), VoL 68, No. 4(地震工学論文集第31-b巻),L627-l_641, 2012. 向角勃庁結果より 300.AJ大きくなっており,実験後の観察で は,橋脚基部に軽微の座屈が見られた. 安全率がより低し、ほかのグループ。の結果は,図に示す ように,ほぼすべての場合,最大応答変位比内sが 1を 超えている.特に,安全率が1に近い4つのケースでは, 図中の×マークで示したように,橋脚が1方向前苛ある いは角特庁時に予測されていない倒壊が発生した. これらの結果から,非線形応答角件斤による設計で脚の 安全率がl.5以上になった場合,水平2方向地震動の相 互作用による橋脚応答の相違は少ないが, 1次設計のみ で,橋脚の安全率が 1に近くなる場合には, 2方向載荷 により,橋脚の応答の増大が大きいと思われる.

6

.

結論 本研究では,静的繰返し載荷実験6ケース, 1方 向 ハ イブリッド実験4ケース, 1方向非線形解析, 2方向ハイ ブリッド実験9ケースを実施し,過去に行った静的繰返 し実験2ケース, 1方向ハイブリッド実験6ケース, 2方 向ハイブリッド実験3ケースで得られた結果を合わせた データに基づき,銅製橋脚が水平

2

方向地震動を受ける 場合の耐震安全性に関する検討を行った.これらの実験 および角草析結果から,以下の知見を得た. 1) 本研究で行った 9ケースの水平 2方向ハイブリッ ド実験のうちの3ケースでは, 1方向載荷時で生じ なかった倒壊が発生した.地震動の水平2方向成分 を橋脚の橋軸方向と橋軸直角方向に独立に入力する 時に得られた応答のみでは地震動の

2

方向同時作用 の影響が考慮されず,橋脚の耐震安全性を過大に評 価する臨もがあると考えられる. 2) 2方向地震動が同時に作用する橋脚の水平 2方向分 力の最大値は, 1方向にのみ載荷された場合に比べ て,平均 84%,最大60%の低下が観測されたが, 2方向荷重の合力の最大値はほとんど低下しない. 3) 2方向載荷時の荷重分力最大値は,入力地震動によ り,低下の程度が異なる.荷重の低下は応答変位軌 跡の形状と関係しており,斜線状の軌跡による荷重 低下が最も大きい. 4) 水 平 2方向に載荷された橋脚の最大応答変位は, 1 方向載荷時に比べ約40%増加した.2方向載荷時の 増幅効果は,入力地震波により異なる.橋脚の応答 軌跡が斜糠状となる 3種地盤標準波PKBによる橋 脚 の 2方向載荷時の増幅効果が最も大きく,平均 1.72倍の増幅が見られている. 5) 2方向載荷された橋脚の耐震安全性は,入力地震動 の特性と橋脚の設計安全率に影響される.水平

2

方 向応答軌跡が斜線状を示す地震波に作用される場合 や,橋脚の安全率がより小さい場合では,水平2方 向載荷された橋脚の耐力低下および応答変位の増幅 が大きいなどのことが明らか

l

こなった. 謝辞:本研究の一部は平成 2幻1年度文苦陪 盤 研 究

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〈課題番号 21日

5

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8

代 表 青 木 徹 彦 ) , 平 成 2 却O年度学術研究振興資金および愛知工業大学教育.研 究特別助成の援助を受けた.ここに記して詰憶を表する. 参考文献 1) 日本道路協会:道路橋示方書・同解説 V而標設計編,丸 善,

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2

l2. 2) W;翻副主主E., sl顧問a, K andOya:川w.

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目 Effi甜 of1¥,釦1佐 日臨町凶~詠沼n叩m地s ∞吐leCyclic Belnviour ofRec回想llar Ho11ow S凶 C ohnnns,JOlJl1凶ofS1ructr耐Engir問時制Eanh・ quakeEngir猷!lIng,即2948,2

5. 3) 後藤芳顛,江坤生,づ吹田誠:2方向繰り返し荷重を受け る薄肉円形断面鋼製橋脚柱の履歴特性,土木学会論文集, No.~強:>11-70, W.l81・198,2ω,5. 4) 後藤芳窺江坤生,村田誠:2方向繰り返し荷重を受ける 矩形断面鋼製橋脚柱の履歴特性,土木学会論文集, Vol 63,No.l,即 122・14,1 2ωヴ. 5) 青木倣彦,大西哲広,鈴木森品:7.k平2方向荷重を受け る正方問新面銅製橋脚の而

J

震性能に関する実験的研究, 土木学会論文集, Vol.63,No.4,開71ふ726,2

7. 6) 永岡和寿,渡辺英一,杉浦安

E

征・水平2方向に地震力を 受ける角78鋼製橋脚の弾塑{出志答性状に関する研究,構 造工特命文集,土木学会, Vol50A,即,.1427-1436,2

4.

η

後藤芳額,ノj、山亮介3藤井雄介〆j、畑誠 :2方向地震動を受 ける矩形断面錦繍脚の動特性と『隈照査法における限 界値,土木学会論文集, Vo165,No.,1 W.61・80,2

9. 8) 党紀,中本伏郎,青木徹彦,鈴木森晶:正方形断面鋼製 橋脚の水平2方向載荷ノ¥イブリッド実験,構造工者命文 集, Vo.165A, W.367-380, 2010. 9) 党紀,森田慎也青木

1

官接,鈴木森品:鋼雲崎脚疑似ハ イブリッド実験手法のための曲線復元力モデノレ,土木学 会第64回年次料情演会講演概要集,土木学会, 2

9 1めJ.1泊Jg,T.Aoki:百leCt創cCt.nve;;Hy由 国sModelofS出l凶idge

自 由 伽 悩IDUcRe>j羽田SimuJa1i∞ヲヂpa.;i1ic白1肌.neS

岡白'li-I包百x:e,Beijing, 10,201 0 11) 宇佐美勉:ハイダクティリティー鋼製橋脚,橋梁と基礎, Vo131 , No.6, pp.3O-36, 1997. 12) 葛樹杉,高聖彬,宇佐美勉:主満塁訴南岡U箱形断面橋脚の操 り返し弾塑惜献と而

J

震性開面,鋼製橋脚の非線汗激値 角平析と而援設計に関する論文集,土木学会,即85-92, 1997. 13) 土木学会鋼構造委員会鋼需造新樹首ノJ委員会而標設計研 究 WG:鋼橋のlTii'援設計指針案と而長毅計のための新技 1640 122

(15)

土 木 学 会 論 文 集A1(構造・地震工学),Vol. 68, No. 4(地 震 工 学 論 文 集 第31-b巻), l_627-l_641, 2012. 術, 1996. 14) 小畑試後藤芳額:橋脚や柱等を対象とした3次元擬似動 的実験装置の開発,土木学会論文集, No. 725, pp253-2面,

2

α

)4. 15) 財団法人土木研究センター:橋の動的而標設計法マニユ アノμ動的鰯庁およひ官標設計の基礎と応用,2揃1 16) 葛漢彬,宇佐美勉,高聖彬:銅製補剛箱形断面橋脚の繰 り返し弾塑性挙動に関する角勃庁的研究,構造工学論文集, 土木学会, Vol46A,P,事109-118,2側

EXPERIMENTAL STUDY

FOR

SEISMIC SECURITY OF STEEL BRIDGE PIERS

UNDER

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EXCITATION

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In白isstudyラstaticcyclic loading tests, uni・directionalhybrid総sts,uni-directional nolinear seisllUc simulation using curve approximate hysteretic model developed for steel piers and bi-directional hybrid tes白 紙conductedto clari寺 山seisllUcperformance of steel bridge piers under bidirectional ground mo・ tion excitation. Nine bridge models applying 3 types of bridge pier specimens and 3 ground type condi -tions are designed based on the current seisllUc design specification. The response of these bridge models under uni-and bidirectional ground motions are obtained by pseudodanallUc tests and numerical simua -tions. By comparing these tests and simulation results, it is found that the bridge piers could be collapsed under bi-direction ground motions, which are regarded as safe under uni-directionalloading. Under the bidirectional seisllUc actionラ出ecapacity of steel piers degrades to averagely84%, and their response dis -placement increases 20% more than the values obtained by convential uni-directionalloading. 1641

参照

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