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道路 1 歩道 整備の基本的考え方 (1) 高齢者 障害者等を含む歩行者の安全を確保するため 歩道と車道は可能な限り分離する必要があります また 歩道の幅員は 高齢者 障害者等が安心して通行できるものとする必要があります (2) 歩道の段差は高齢者 障害者等の移動の大きなさまたげになります 通行動線

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(1)

(2)

整備の基本的考え方

(1)高齢者、障害者等を含む歩行者の安全を確保するため、 歩道と車道は可能な限り分離する必要があります。また、歩 道の幅員は、高齢者、障害者等が安心して通行できるものと する必要があります。 (2)歩道の段差は高齢者、障害者等の移動の大きなさまたげ になります。通行動線上の段差はすりつけにより解消を図り、 安全に通行できる構造とします。 (3)歩道舗装は、高齢者、障害者等の転倒を防ぐため平坦性、 滑りにくさ、水はけのよさの視点から材料を選択し、施工する 必要があります。特に車の乗り入れ部の設置に当たっては歩 行者の通行のしやすさを考慮し、路面が連続して平坦になる ような配慮が必要です。

● 整備基準

・有効幅員は、200 ㎝以上とする。 ・舗装は、雨水を地下に浸透させることができる構造とする。 ・舗装は、平坦で、滑りにくく、かつ、水はけのよい仕上げとす る。 ・縦断勾配は、100 分の 5 以下(地形の状況等の理由により やむを得ない場合は、100 分の 8 以下)とする。 ・車両乗入れ部を除く部分の横断勾配は、100 分の 1 以下 (気象の状況等の理由によりやむを得ない場合は、100 分 の 2 以下)とする。 ・車道等又は自転車道に接続して縁石線を設置する。 ・車両乗入れ部及び横断歩道に接続する部分を除く部分に 設ける縁石の車道等に対する高さは、15 ㎝以上とする。 ・縁石を除く部分の車道等に対する高さは、5 ㎝(道路の構 造等の理由によりやむを得ない場合を除く。)とする。 ・横断歩道に接続する部分の縁端は、車道等の部分より高く するものとし、その段差は 2 ㎝(道路の構造等の理由により やむを得ない場合を除く。)とする。 ・横断歩道に接続する部分は、車いす使用者が円滑に転回 できる構造とする。 ・排水溝の溝ふたは、つえ及び車いすのキャスターが落ち込 まないものを設置する。 ・視覚障害者の注意を喚起し、又は視覚障害者を誘導する ために必要であると認められる箇所に、注意喚起用床材又 は誘導用床材を敷設する。 ・注意喚起用床材又は誘導用床材には、視覚障害者の注 意を喚起し、又は視覚障害者を誘導するために必要である と認められる箇所に、音声により視覚障害者を案内する設 備を設置する。

◎ 整備指針 【目標となる基準】

・標識柱、街灯柱等の整理統合等により、有効幅員をできる だけ広げる。 ・冬期積雪時における堆雪スペースを設け、有効幅員が狭 められないようにする。 ・U字溝や枡の溝ふたの表面は凸凹を付けたものを選ぶ。

整備指針 【配慮すべき事項】

■歩車道の分離 ・冬期積雪時において、除排雪の方法に即して、通行に支障 がないような分離方法を考慮する。 ・歩行者の安全かつ円滑な通行を確保するため、必要があ る場合においては、歩道と車道等の間に植樹帯を設け、又 は歩道の車道側に並木若しくはさくを設けること。 ・車両乗り入れ部、横断歩道に接続する部分を除く部分に設 ける縁石の高さは、当該歩道の構造や交通の状況、沿道 の土地利用の状況を考慮して定めること。 ・歩道等の高さは、乗合い自動車停留所及び車両乗り入れ 部の設置の状況等を考慮すること。 ■有効幅員 ・歩道幅員は、当該歩道の高齢者、障害者等の交通の状況 を考慮して定めること。 ・有効幅員が狭められないように看板の設置、商品の陳列、 自転車の駐輪等をしないよう標示する。なお、歩道への乗り 上げ駐車が予想される場所はボラードを設置するなど、危 険防止の措置をとることが望ましい。 ・誘導用床材及び注意喚起用床材の上には物を置かないよ う、PRシート等で標示する。 ■段差の解消 ・歩車道境界には、水が溜まらないように、街渠桝等の設置 位置や周辺の勾配等に配慮する。 ・すりつけの勾配部分については、冬期積雪時において滑り にくい仕上げや材質とする。 ・歩車道境界では、除雪により雪が溜まらないよう配慮する。 ■交差点における段差解消 ・交差点における切り下げは歩道の全幅員を切り下げ、車の 巻き込みを防止する施設を極力設置する。 ■細街路と交差する場合の段差解消 ・支道の幅員が比較的狭い場合は、歩道を連続させ、車両 乗り入れ部と同じ構造とする。 ・支道の幅員が広い場合は歩道は切り開きの形式をとるが、 歩道との段差が少なくなるように支道面の高さを歩道の高さ まで持ち上げる(段差 2 ㎝)などの方法をとる。 ・交通量が多く、支道面の高さを歩道の高さまで持ち上げるこ とが不適切な場合は歩道を切り下げる方法をとる。 ・支道から本線の歩道を横切る手前には自動車運転手の注 意を喚起するため、ハンプ等を設置することが望ましい。 ■平坦性の確保 ・高齢者、障害者等は、わずかな凸凹や段差につまずいたり、 転倒したりすることがあり、歩道の平坦性を確保するよう十 分に配慮する。 ・路面が滑ると歩きにくいばかりか、転倒の恐れがあるため、 雪や雨で濡れた場合における路面のすべりにくさに留意して 材料を選ぶ。 ・磁気タイルのような、湿潤状態になると滑りやすい状態にな

道 路

1 歩道

- 64 -

(3)

セミフラット方式

マウントアップ方式

歩道面が車道面より高く、縁石天端 の高さが歩道面より高い歩道構造 歩道面と縁石天端の高さが同一で ある歩道構造 歩道面と車道面の高さが同一で、縁 石により歩道と車道を分離する構造

フラット方式

歩道 車道 5 ㎝ 歩道 車道 車道 歩道 路面排水を考慮 る材料を使うときは、表面に凸凹をつけたものを選ぶ。 ・歩行者の特に多い場所では、凍結対策として融雪装置を設 置することが望ましい。 ■民地との境界付近 ・民地との境界付近で、建築物のアプローチが整備されてい る場合、平坦性の確保には特に配慮する。 ■車両乗り入れ部の有効幅員及び平坦性 ・車両乗り入れ部においても有効幅員は 200 ㎝以上確保す る。 ・植樹帯のない歩道では、特殊歩車道境界ブロックを使用し、 歩道の平坦性の確保に努める。 ・植樹帯のある歩道では、植樹帯の幅で切り下げることを原 則とする。また、必要に応じ特殊歩車道境界ブロックを使用 し、歩道の平坦性の確保に努める。 ※その他の詳細については、国交省通達「歩道の一般的構造 に関する基準等について(平成 17 年 2 月 3 日)」及び「(改 訂版)道路の移動等円滑化整備ガイドライン」を参照

歩道構造形式

歩道構造形式はセミフラットを標準とする

歩車道を分離するもの

ガードパイプ

植樹帯

縁石

- 65 -

(4)

有効幅員の考え方

有効幅員が狭められないような配慮の例示

植栽と植栽の間に堆雪し、 歩道への乗り上げ駐車を防ぐ 歩道への商品のせり出しや自転車の放置を防ぐ 有効幅員を確保している例 - 66 -

有効幅員の考え方

歩道

自転車歩行車道

車いす@2=2m 自転車@1+車いす@2=3m 250 ㎝(建築限界) ●有効幅員 200 ㎝以上

ボラード(車止め)

PRシート

(5)

歩道の切り下げ事例 ①

場合を除き、沿道の状況によりやむを得ない場合には 8%以下とする。 注) ・歩道の巻込み部において自動車の乗上げを防止するために、主要道路の車道に面して低木の植込みを設置す 注) ・歩道水平区間においては、巻込始点(C)からすりつけ区間との間に 1.5m 程度設けることが望ましい。この様に設 けられない場合には、巻込終点(D)から 1.5m 以上設ける。 ・歩道の巻込み部において自動車の乗上げを防止するために、主要道路の車道に面して低木の植込みを設置す る。又は縁石を高くする等必要な措置を講ずるよう配慮するものとする。 ・歩道の幅員が広く、植樹帯等(路上施設帯)がある場合に、水平区間に十分な滞留空間が確保できる場合には、 当該水平区間及びすりつけ区間に植樹帯等を設けることも可能とする。 ・*については、路面凍結や積雪の状況を勘案して歩行者又は自転車の安全な通行に支障をきたす恐れがある る、又は縁石を高くする等必要な措置を講ずるよう配慮するものとする。 ・*については、路面凍結や積雪の状況を勘案して歩行者又は自転車の安全な通行に支障をきたす恐れがある 場合を除き、沿道の状況によりやむを得ない場合には 8%以下とする。 - 67 -

<参考図>

1 既設のマウントアップ形式の歩道での横断歩道等に接続する歩道の部分の構造

参考図1-2 横断歩道箇所における構造

参考図1-1 歩道の巻込み部における構造

歩道水平区間 横断歩道 横 断 歩 道 A 歩道すりつけ区間 歩道 一般部 縦断勾配 5%以下* A’ 歩道切下げ平面図 A-A’ 断面 横断歩道幅 縁石すりつけ 縁石天端 歩道水平区間 歩道すりつけ区間 歩道 一般部 縦断勾配 5%以下* 歩道水平区間 横 断 歩 道 歩道すりつけ区間 歩道一般部 歩道切下げ平面図 A-A’ 断面 歩道水平区間 歩道すりつけ区間 歩道一般部 B-B’ 断面 A’ A B B’ 縦断勾配 5%以下* 1.50m 縦断勾配 5%以下* 歩 道 幅 員 車 道 幅 縁 石 幅 (C) (D) 1.50m 縁石天端

(6)

歩道の切り下げ事例 ②

・*については、路面凍結や積雪の状況を勘案して歩行者又は自転車の安全な通行に支障をきたす恐れがある 注) ・*については、路面凍結や積雪の状況を勘案して歩行者又は自転車の安全な通行に支障をきたす恐れがある 注) 場合を除き、沿道の状況によりやむを得ない場合には 8%以下とする。 場合を除き、沿道の状況によりやむを得ない場合には 8%以下とする。 - 68 -

参考図1-3 横断歩道箇所における構造(交差点に横断歩道がある場合)

参考図1-4 横断歩道箇所における構造(交差点以外に横断歩道がある場合)

歩道一般部 歩道すりつけ区間 歩道一般部 縦断勾配 縦断勾配 5%以下* 5%以下* 横断歩道 A A’ 歩道一般部 歩道すりつけ区間 歩道一般部 横断歩道幅 縦断勾配 縦断勾配 5%以下* 5%以下* A-A’ 断面 横 断 歩 道 横断歩道 A A’ 縦断勾配 横断歩道幅 A-A’ 断面 歩道一般部 歩道すりつけ区間 歩道水平区間 5%以下*

(7)

既設マウントアップ形式での車両乗入れ部の構造

・歩道における歩行者等の通行部分は 1m以上を確保する。 ・すりつけ部の長さは 75 ㎝とすることを標準とする。 ・車両の安全な通行に支障をきたすことのないよう、必要に応じ、隅切り等を行う。 注) ・歩道における歩行者等の通行部分は 1m以上を確保する。 ・すりつけ部の横断勾配は 15%以下(特殊縁石を使用する場合は 10%以下)とする。 ・車両の安全な通行に支障をきたすことのないよう、必要に応じ、隅切り等を行う。 注) - 69 -

参考図2-1 歩道内においてすりつけを行う構造

参考図2-2 歩道内においてすりつけを行う構造

(歩道面と車道面との高低差が 15 ㎝以下の場合)

(歩道面と車道面との高低差が 15 ㎝を超える等の場合)

<参考図>

1 既設のマウントアップ形式の歩道での横断歩道等に接続する歩道の部分の構造

(民地) (車道部) 段差:5 ㎝ すりつけ部の長さ 歩道における歩行者 等の通行部分 : 1m以上 (可能な限り広く確保) (民地) (車道部) 段差:5 ㎝ すりつけ部 i = 横断勾配 歩道における歩行者 等の通行部分 : 1m以上 (可能な限り広く確保)

(8)

細街路と交差する場合の例示

支道 歩車道の境界の段差は 2 ㎝とする ハンプ(車道に縦断勾配を つけてもりあげたもの) 200 ㎝ 以上 (図面中、視覚障害者誘導用ブロックは省略してある)

支道が狭い場合

支道が広い場合

- 70 -

(9)

歩道面の平坦性を阻害するものの例示

車乗り入れ部の例

200 ㎝以上 (可能な限り広く確保) 植樹帯のある歩道

マンホールの蓋の

持ち上がり

歩道敷石(レンガ等

を含む)の凸凹

溝蓋の持ち上がり

- 71 -

(10)

整備の基本的考え方

高齢者、障害者等を含む歩行者の安全を確保するため必 要に応じて横断施設を設置します。立体横断施設を設置する 場合は高齢者、障害者等も利用しやすい構造とする必要があり ます。

● 整備基準

(なし)

◎ 整備指針 【目標となる基準】

(1)信号機 ・青時間(点滅時間も含めて)については、高齢者、障害者等 の歩行速度を考慮する。 ・音響式信号機の音量は、交通量など周辺の環境にあわせ る。 (2)階段・エレベーター等 ・階段のけあげ高は 15 ㎝、踏幅は 30 ㎝を標準とする。 ・階段の勾配は 50%を標準とし、途中で勾配を変えない。 ・階段で高さ 3mを超える場合は、途中に踊場を設ける。 ・階段、踊場には手すりを設けることとし、高齢者、障害者等 の利用の多い地域においては、階段部以外の部分にも手 すりを設ける。 ・車いす使用者等を考慮して、エレベーター、エスカレーター 等を設置する。 ・視覚障害者も十分利用しやすいように、誘導用床材、注意 喚起用床材を敷設する。

整備指針 【配慮すべき事項】

■滞留スペース ・歩道において、例えば横断歩道付近で信号待ちによる歩行 者の滞留により車いす使用者又は歩行者等の安全かつ円 滑な通行が妨げられるような場合は必要に応じて、歩行者 の滞留スペースを設けることが望ましい。 ■除雪等 ・冬期積雪時には、除雪・排雪・融雪等を行い、安全な通行 動線を確保する。

道 路

2 横断施設

- 72 -

(11)

階段の例

エレベーターを設置した例

歩行者の滞留の用に供する部分のイメージ図

踏幅 (30 ㎝) 約 1 ㎝ 約 2 ㎝ 約 2 ㎝ 滑り止め けあげ高 (15 ㎝)

(交差点における信号待ちで

歩行者が滞留する箇所)

- 73 -

(12)

整備の基本的考え方

(1)幹線となる道路の箇所には、必要に応じ、高齢者、障害 者等が利用する公共施設や病院などの案内標示を整備しま す。 (2)視覚障害者の誘導のため、視覚障害者が多く利用する歩 道上に、容易に確認でき、かつ、覚えやすい方法で誘導用 床材及び注意喚起用床材を敷設します。

● 整備基準

誘導用床材及び注意喚起用床材 ・視覚障害者の注意を喚起し、誘導する場合は、必要に応じ て注意喚起用床材又は誘導用床材を敷設する。 ・注意喚起用床材又は誘導用床材には、必要に応じて音声 により視覚障害者を案内する設備を設ける。 ・誘導用床材は視覚障害者の誘導を行うために敷設される ブロックその他これに類するものであって、線状の突起が設 けられており、かつ、周囲の床面との色の明度、色相又は彩 度の差が大きいことにより容易に識別できるものとする。 ・注意喚起用床材は視覚障害者に対し段差又は傾斜の存 在の警告を行うために敷設されるブロックその他これに類す るものであって、点状の突起が設けられており、かつ、周囲 の床面との色の明度、色相又は彩度の差が大きいことによ り容易に識別できるものとする。

◎ 整備指針 【目標となる基準】

(1)案内標示 ・案内標識は、大きめでわかりやすい文字や記号で表記す る。 (2)標示板の位置 ・通行動線の直角面に標示板を設置する場合、標示板の高 さは 1.8mを標準とする。ただし、歩道の有効幅員が十分に 確保できない場合には、2.5mの高さとする。 ・通行動線の平行面に標示板を設置する場合も、標示板の 高さは 1.8mを標準とする。歩行者等の通行を妨げるおそれ がない場合は、必要に応じて標示板の高さを 1mまで低くす ることができる。 ・積雪地に設置する場合は、当該地域の積雪深等を考慮し て、1.8m以上の適切な高さに設置する。 ・案内標識は、視覚障害者の歩行を妨げることのないように 設置する。 ・案内標識の設置位置によって、万一通行者等が掲示板に 接触する可能性が考えられる場合は、負傷の恐れの無いよ うな材質の使用、保護カバー等の設置を検討するなどし、 通行者の安全に配慮する。 (3)誘導用床材及び注意喚起用床材 ・誘導用床材及び注意喚起用床材は、原則として JIS T 9251(視覚障害者誘導用ブロック等の突起の形状・寸法及 びその配列)による形状のものを使用する。 ・誘導用床材は通路等の方向を案内する場合に用い、注意 喚起用床材は視覚障害者に注意すべき位置や誘導対象 物等の位置を案内する場合に用いる。 ・色は、黄色を原則とする。弱視者が認知しやすいよう、敷地 内の通路の仕上げ材料と誘導用床材及び注意喚起用床 材の明度差あるいは輝度比に配慮する。輝度比は 2.0 以上 確保する。 ・視覚障害者が多く利用する道路、視覚障害者が多く利用 する施設と駅又はバス停留所などの交通結節点を結ぶ道 路の歩道上に敷設する。 ・通行動線の結節点、歩道状況の変化地点、施設の出入口 などに必要に応じて敷設する。

整備指針 【配慮すべき事項】

■案内標識 ・記号による案内標識のうち、可能なものには文字を併記す ることが望ましい。 ■誘導用床材及び注意喚起用床材の設置方法 ・インターロッキングブロックなど、誘導用床材とまぎらわしい 床材を使用する場合においては、誘導用床材の両サイドに 幅 30 ㎝の平らな緩衝帯を配置し、触覚による確認が容易 なように配慮する。 ・誘導用床材は、視覚障害者が自ら定位を誤らせない範囲 で、できるだけ曲がりや分岐点を少なくし、単純に連続して 敷設する。 ・マンホールなどにより誘導用床材がとぎれる、又はジグザグ に配置することのない様、極力歩行動線の直進性を保持す るよう敷設する。 ・危険物を回避させる場合、複雑な誘導経路の場合、視覚 障害者が頻繁に利用する場合などにおいては、継続的に 敷設する。 ・冬期積雪時に除雪後の雪に埋もれてしまわないように、堆 雪スペースを考慮に入れて設置することが望ましい。 ・設置位置により転倒時に車道へ進入してしまう場合や、車 いすの進行の妨げをしてしまう場合があるため、現場状況や 利用状況を考慮し、適切に敷設する。 ■誘導用床材及び注意喚起用床材び材質等 ・誘導用床材及び注意喚起用床材の材質は、十分な強度を 有し、滑りにくく、歩行性、耐久性、耐摩耗性に優れたものと する。 ※その他の詳細については、「道路技術基準通達集」の「視覚 障害者誘導用ブロック設置指針」を参照

道 路

案内標識・誘導用床材等

- 74 -

(13)

案内標識の例

誘導用床材及び注意喚起用床材の形状例

(通行動線の直角面に標示板を設置する場合)

(通行動線の平行面に標示板を設置する場合)

線状突起の形状・寸法及び配列

点状突起(並列配列)の形状・寸法及び配列

1.8m以上 2.5m以上 1.8m以上 (1.0m) 30 ㎝ 30 ㎝ 30 ㎝ 30 ㎝ 0.5 ㎝ 0.5 ㎝ - 75 -

(14)

誘導用床材及び注意換気用床材の設置例(1)

横断歩道部の設置例

(標準的な場合の例)

(継続的に直線方向を案内している場合の例)

(2 方向に横断が生じる場合の例)

(横断歩道が近接している場合の例)

(歩道上、自転車の通行すべき部分が指定されている場合の例)

W1:30 ㎝程度 (歩道端から床材の端部まで) W1 W1 W1 W1 W1 W1 W1 W1 W1 自転車横断帯 誘導用床材で、横断歩道上の 歩行方向及び横断歩道の中 心部を案内する - 76 -

(15)

誘導用床材及び注意換気用床材の設置例(2)

危険物回避の設置例

(障害物を囲んだ例)

(歩行経路を案内した例)

バス停留所の設置例

施設等入口部の設置例

(歩道幅員が広い場合)

(歩道幅員が狭い場合)

車路 歩行者用の通路 W1 W1 W1 W1:30 ㎝程度 (歩道端から床材の端部まで) - 77 -

(16)

参照

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