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もんじゅ ふげん に関する国の取組 2018 年 11 月 23 日 文部科学省研究開発局もんじゅ ふげん廃止措置対策監明野吉成 本日の御説明内容 1. もんじゅ ふげん の廃止措置に係る国の取組 もんじゅ 廃止措置に係る国の取組について ふげん 廃止措置に係る国の取組について 2. 敦賀エリアを中

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2018年11月23日

文部科学省研究開発局

もんじゅ・ふげん廃止措置対策監

明野吉成

「もんじゅ」、「ふげん」に関する国の取組

本日の御説明内容

1.「もんじゅ」「ふげん」の廃止措置に係る国の取組

 「もんじゅ」廃止措置に係る国の取組について  「ふげん」廃止措置に係る国の取組について

2.敦賀エリアを中心とした地域振興

「もんじゅ」廃止措置方針決定後の立地自治体との関係について 「もんじゅ関連協議会」における地元への回答について 文部科学省における地域振興策(試験研究炉) 文部科学省における地域振興策(原子力研究・人材育成拠点)

2

(2)

「もんじゅ」の概要

<高速増殖原型炉もんじゅ> 場所:福井県敦賀市 電気出力:28万kW (一般の原子力発電所は約100万kW) 熱出力:71万4千kW <これまでに得られた成果> 40%の出力運転まで行われ、各段階において、 ・高速炉炉心燃料 ・各種機器・システム、ナトリウム取扱い技術 ・安全評価 ・研究人材育成に貢献 等に係る、様々な技術的成果や知見を獲得。 ○資源に乏しい我が国は、 ①資源の有効利用②高レベル放射性廃棄物の減容化・有害度低減 等の観点から、使用済燃料を再処理し、回収されるプルトニウム等を有効利用する核燃料サイクルを推進。 この効果を最大化する高速増殖炉サイクルの実現に向けた研究開発を進めてきた。 ⇒「もんじゅ」の経験や成果を踏まえ、今後の高速炉開発等に活用していく

3

「もんじゅ」のこれまでの主な経緯

1994. 4

初臨界 (205日運転)

1995.12

40%出力試験中に2次冷却系のナトリウム漏えい事故

2010. 5

試運転再開(45日運転)

2010. 8

炉内中継装置の落下トラブル発生

2012.11

機構は自ら約9千点の機器の点検漏れを原子力規制委員会に報告

12

規制委員会より1回目の保安措置命令

2013. 5 規制委員会から運転再開準備の準備停止含む2回目の保安措置命令

2015.11

原子力規制委員会から文部科学大臣に対し勧告発出

2016. 9 原子力関係閣僚会議において「今後の高速炉開発の進め方について」決定

12

原子力関係閣僚会議において

「高速炉開発の方針」「もんじゅの取扱いに関

する政府方針」を決定、「『もんじゅ』廃止措置方針決定後の立地自治体と

の関係について」を閣僚間で共有

2018. 3

廃止措置計画が原子力規制員会により認可

2018. 8 炉外燃料貯蔵槽からの燃料体取出し作業開始

4

(3)

原子力関係閣僚会議における政府方針の決定等

- 我が国は「エネルギー基本計画」に基づき、核燃 料サイクルを推進するとともに、高速炉の研究開 発に取り組むとの方針を堅持。 - 2016年中に新しい高速炉開発方針を策定 - 「もんじゅ」については、廃止措置を含めた抜本 的な見直しを行うこととし、その取扱いに関する 政府方針を2016年中に決定 - 「もんじゅ」は原子炉として再開せず、廃止措置へ移行 - 政府一体となって指導・監督 - 安全かつ着実な廃止措置体制整備 - 廃止措置中においても「もんじゅ」の知見は、将 来の高速炉開発に貢献 - 以下のような役割を今後果たす:  「もんじゅ」を含む周辺地域の高速炉開発拠点  原子力研究・人材育成拠点・試験研究炉の整備 原子力関係閣僚会議(第5回)決定 原子力関係閣僚会議(第6回)決定・共有 決定の概要 高速炉開発の方針 「もんじゅ」の取扱いに関する政府方針 (2016年9月21日) - 核燃料サイクル政策・高速炉研究開発 → 堅持 - 4 原則:  国内資産の活用  世界最先端の知見獲得  コスト効率性の追求  責任体制の確立 - 「もんじゅ」に代わる新たな方策 - 戦略ロードマップ → 2018年目途に策定 (2016年12月21日) 「もんじゅ」廃止措置方針決定後の立地自治体との関係について - 「もんじゅ」を含む周辺地域を高速炉研究開発、 原子力研究・人材育成の中核的拠点として位置 づけ、地域振興策等を実施

5

福井新聞提供

「もんじゅ」廃止措置に関する基本方針の決定等

「もんじゅ」の廃止措置への移行決定後、地元へ体制の説明を行った後、2017年6月に基本方針を策定 地元への説明 (2016年12月~2017年5月) 福井県、敦賀市、地元議会へ廃止措 置の体制や今後の計画等を説明 「もんじゅ」廃止措置への 移行決定 (2016年末) 「もんじゅ」廃止措置推進チーム (2017年6月13日) もんじゅ関連協議会 (2017年6月7日) <議論の概要> ・「もんじゅ」の廃止措置体制を福井県 及び敦賀市へ説明。西川知事は、 「『もんじゅ』を廃止措置に移行すること はやむをえない」旨の意見を表明。 <議論の概要> ・政府の「『もんじゅ』の廃止措置に関す る基本方針」を決定 ・原子力機構の「『もんじゅ』の廃止措 置に関する基本的な計画」 を了承 <「もんじゅ」廃止措置基本方針のポイント> ・概ね30年で廃止措置作業を完了することを目指して、政府として主体的に予算等の検討・調整を行う。 ・使用済燃料、ナトリウム及び放射性廃棄物の搬出及び処理処分については、政府として責任を持って取り組む。 (使用済燃料、ナトリウムは2022年末までを目途に県外搬出等の計画の検討を行い、その後速やかに搬出) 「もんじゅ」廃止措置現地対策チーム会合 (2017年6月13日) <議論の概要> ・ 「『もんじゅ』の廃止措置に 関する基本方針」を手交 ※チーム長:内閣官房副長官(参) 福井新聞提供 福井新聞提供

(4)

「もんじゅ」の廃止措置に関する基本方針の決定~廃止措置計画の認可申請

「もんじゅ」廃止措置に関する基本方針を策定した後、地元から地域振興等に関する要請を受け、その後政府として回答 地元からの要請「もんじゅ」の廃止措置に関する安全確保や 地域振興策等について地元からの要請を受 ける <福井県、敦賀市、美浜町等からの要請> (2017年8月9日) <敦賀市からの要請> (2017年9月29日) 政府部内 で検討 もんじゅ関連協議会(2017年11月22日) <議論の概要> ・政府側より、8月及び9月の地元からの要請への回答として、「もん じゅ」の廃止措置に係る工程及び実施体制、地域振興策等を説明 ・西川知事、渕上市長は、要請に対する回答を受け、今後の廃止措 置の工程が進むことへの理解を表明 原子力機構が「もんじゅ」廃 止措置計画の認可を申請 (2017年12月6日) 原子力規制委員会が 廃止措置計画を認可 (2018年3月28日)

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福井新聞提供 福井新聞提供

「もんじゅ」の廃止措置に係る政府の体制について

原子力関係閣僚会議

「もんじゅ」廃止措置推進チーム 「もんじゅ」廃止措置現地対策 チーム【敦賀】

原子力機構

政府を挙げて方針 を設定・指示 廃止措置を着実に推進 「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合 (国内外の専門家による評価・助言等) 評価等 助言等 地元との協議・調整等の場 もんじゅ関連協議会 (「もんじゅ」の重要事項に関して 国と地元が協議を行う場) 文科大臣、経産大臣、官房副 長官、福井県知事、敦賀市長 もんじゅ廃止措置に 係る連絡協議会 (廃止措置の進捗状況、実施 体制等を政府から説明) 文科省研究開発局長 経産省資エ庁政策統括調整官 福井県副知事、敦賀市長 連絡会議 (福井県・敦賀市) (廃止措置の進捗状況、実施 体制等を現地対策チームから連 絡・説明) 「もんじゅ」廃止措置現地対策 チーム 福井県:安全環境部長 敦賀市:副市長___ ※美浜町に対しては、「もんじゅ」廃止措置 現地対策チーム会合の開催に合わせて、「連 絡会議」に準じた体制で説明を行う。 報告 適宜反映 連絡・説明 原子力関係閣僚会議 (原子力政策に関する重要事項に関し、関係行政 機関の緊密な連携のもと、これを総合的に検討) [内閣官房長官、経産大臣、文科大臣、環境大臣、 外務大臣、内閣府特命担当大臣(科学技術、原子 力防災)] 「もんじゅ」廃止措置推進チーム 内閣官房副長官(参) 文部科学大臣の指名する文部科学副大臣 経済産業大臣の指名する経済産業副大臣 内閣官房、内閣府、文科省、経産省の事務方 「もんじゅ」廃止措置現地対策チーム もんじゅ廃止措置対策監 内閣官房内閣参事官 内閣府政策統括官付参事官 文科省研究開発局研究開発戦略官 資エ庁電力・ガス事業部原子力政策課長 他 敦賀の現地において、「もんじゅ」サイトの状況を把握、対応 福井新聞提供 福井新聞提供

(5)

「もんじゅ」の廃止措置について

区 分 第1段階 燃料体取出し期間 第2段階 解体準備期間 第3段階 廃止措置期間Ⅰ 第4段階 廃止措置期間Ⅱ 年 度 2018 ~ 2022 2023 ~ 2047 主 な 実 施 事 項 燃料体取出し作業 汚染の分布に関する評価 水・蒸気系等発電設備の解体撤去 建物等解体撤去 ナトリウム機器の解体撤去 ナトリウム機器の解体準備 放射性固体廃棄物の処理・処分 ・「もんじゅ」の廃止措置については、廃止措置計画認可以降、当該計画に基づき実施し、2047年度に完了する予定(廃止措置 期間30年) ・第1段階では、燃料体取出し作業を最優先に実施、2022年12月に終了する計画 ・使用済燃料の搬出及びナトリウムの搬出、処理・処分に係る計画については、第1段階において検討を行い、第2段階に着手す るまでに廃止措置計画に反映して変更認可を受ける。 ○廃止措置計画の概要(2017年12月6日申請、2018年3月28日認可) ○廃止措置計画の全体工程

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「ふげん」の概要

<新型転換炉原型炉ふげん> 場所:福井県敦賀市 電気出力:16.5万kW (一般の原子力発電所は約100万kW) 熱出力:55.7万kW <これまでに得られた成果>単一炉として世界最高の772体のウラン・プルトニウム混合酸化 物(MOX)燃料を炉心に装荷し、その健全性を実証。 ○初臨界以来、「ふげん」は25年の良好な運転実績をあげ、発電炉 としての技術的な成立性を実証し、国内の原子力産業の技術基 盤の確立に貢献<「ふげん」の廃止措置の工程> ・ 2033年度の廃止措置完了時 期については変更しない ・ 輸送のため使用済燃料の最後の搬 出を2026年夏頃と想定 2007 年度 2008 年度 2009 年度 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 2016 年度 2017 年度 2018 年度 2019 年度 2020 年度 2021 年度 2022 年度 2023 年度 2024 年度 2025 年度 2026 年度 2027 年度 2028 年度 2029 年度 2030 年度 2031 年度 2032 年度 2033 年度 重水系・ヘリウム系等の汚染の除去工事 原子炉周辺設備解体撤去期間 原子炉本体解体撤去期間 建屋解体期 間 使用済燃料の搬出 原子炉周辺設備・原子炉本体以外の解体撤去 原子炉周辺設備解体撤去 原子炉本体の解体撤去 管理区域解除 建屋解体 重水系・ヘリウム系等の汚染の除去工事 重水系・ヘリウム系等以外の核燃料物質又は核燃料物質によって汚染された物による汚染の除去 工事 核燃料物質又は核燃料物質によって汚染された物の廃棄 ▼現在

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(6)

「ふげん」の使用済燃料の搬出に向けた取組

地元へ「ふげん」の使用済燃料の搬出期限を2017年度から2026年度へ延期することについて報告。また、原子力機構 特命チームにて、使用済燃料の搬出を着実に進められるよう指導・監督 使用済燃料搬出期限の延長を報告 <原子力機構児玉理事長より報告> (2018年2月26日) <文科省増子審議官より報告> (2018年2月27日) ・搬出計画について早期に示せるようしっかりと 対応 ・解体は器物の処分の実施に向け取り組む ・国の工程管理を強化 ・地域振興策についてしっかりと取り組む 原子力機構が、設置変更許可、廃止措 置計画の変更認可申請(2月28日) (それぞれ4月25日に許可、5月10日に 認可) 原子力機構特命チーム (2018年4月27日) <議論の概要> ・期限内に使用済燃料を搬出できるよう 「『ふげん』廃止措置現地対策チーム (※)」がしっかりと取組を進めること等 を指示 チーム長:文部科学副大臣 ※チーム長:明野ふげん廃止措置対策監 概算要求説明(2018年8月30日) ①「ふげん」の使用済燃料の 搬出を着実に進められるよ う、「原子力機構特命チー ム」等において、原子力機 構を指導・監督していくと ともに、計画通りの搬出の ため、原子力機構とともに 文部科学省として必要な対 応を行う。 ②必要な予算をしっかり確保 するよう努める。

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福井新聞提供 福井新聞提供

「もんじゅ」廃止措置方針決定後の立地自治体との関係について

1.地元自治体との関係 「もんじゅ」に係る政策変更に伴い、地元に大きな影響が生じないよう、また地元が共に発展していけるよう、必要な 地域振興策等に政府として取り組むこととする。 2.今後の「もんじゅ」を含む周辺地域の位置づけ ~新たな拠点化構想~  「もんじゅ」を含む周辺地域を、高速炉開発における、我が国の高速炉研究開発の中核的拠点の1つとして位 置付ける。  将来的には「もんじゅ」サイトを活用し、新たな試験研究炉を設置することで、「もんじゅ」周辺地域や国内外の原 子力関係機関・大学等の協力を得ながら、我が国の今後の原子力研究や人材育成を支える基盤となる中核 的拠点となるように位置づける。 3.「もんじゅ」周辺地域の新たな拠点化構想 「もんじゅ」を含む周辺地域を、以下のように位置づけ新たな拠点化構想として取組を推進する。 (1)もんじゅの活用研究拠点 (2)新たな高速炉開発拠点 (3)「もんじゅ」サイトを活用した新たな原子力研究・人材育成拠点 4.「もんじゅ」廃止措置の着実な実施 「もんじゅ」の今後の廃止措置については、安全かつ着実に進めるため、新たな「もんじゅ」廃止措置体制を構築するこ ととし、 (1)政府一体となった指導・監督を行う (2)第三者による技術的評価等を受ける (3)国内外の英知を結集した整えた上で、原子力機構が安全かつ着実に廃止措置を実施する。 5.立地自治体との関係 今般の政策変更に伴い、必要な支援を行う。 (1)地元経済等との関係(1000名の雇用維持、廃止措置技術の開発等において、地元企業と連携) (2)電源三法交付金の活用 (3)敦賀市ハーモニアスポリス構想への支援

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「もんじゅ関連協議会」における地元への回答について

日時:2017年11月22日(水)17:00~17:25 出席者:林文部科学大臣、世耕経済産業大臣、野上内閣官房副長官 西川福井県知事、渕上敦賀市長 【地元からの主な要請事項及びそれに対する回答】 ○「もんじゅ」の安全かつ着実な廃止措置の推進 →使用済燃料及びナトリウムの処理処分の方策や搬出までに解決すべき技術課題の検討、「もんじゅ」の廃止措置体制の強化がしっかりと進む よう取り組む ○試験研究炉の整備 →平成30年度に試験研究炉の整備・運営に関係する者を加え検討を深化し、大学の利用促進に向けた連携方策等についても調査し、取りま とめ。その後、基本設計を経て詳細設計を2022年度には開始する ○電源三法交付金の拡充 →「もんじゅ」の廃止措置による地元への影響を緩和するため、電源立地地域対策交付金制度の拡充に向けた取組を進める ○約1000名の雇用の維持 →当面10年程度は、1000名体制を維持するとともに、雇用維持に向けた道筋をしっかりと示しつつ新たな雇用創出等を目指すよう原子 力機構とともにしっかりと取り組む ○ハーモニアスポリス構想への支援 →構想に基づいて実施する産業振興事業等に対してエネルギー構造高度化・転換理解促進事業等による支援を検討 ※嶺南地域の発展を支える重要プロジェクトの推進(北陸新幹線の敦賀・大阪間の早期整備、舞鶴若狭自動車道の4車線化、JR小浜線 の高速化・安全対策の強化、県境部バイパス道路等の整備、嶺南地域への自衛隊の配備、敦賀~高島間トンネル整備等)についても回答 第8回もんじゅ関連協議会において、政府側より、2017年8月及び 9月 の地元からの要請への回答として、「もんじゅ」の廃止措置に係る工程及び実施 体制、地域振興策等を説明

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文部科学省における地域振興策(試験研究炉)

1.新たな試験研究炉の検討 「もんじゅ」サイトを活用した新たな試験研究炉の在り方に関する調査を委託(2017年度予算額:0.1億円)。  業務概要 「もんじゅ」サイト内に新たに設置するにあたり、どのような試験研究炉が国内外の研究者等の ユーザーからニーズがあるのか、全国の大学・研究機関が参画するコンソーシアムの構築体制等 はどのような形が良いのか等について、外部有識者で構成した委員会の提言を得つつ調査を行う。  実施項目 ○外部有識者委員会の設置 ・研究炉、研究炉ユーザー(学術利用、産業利用、医療利用)、原子力人材育成、コンソーシ アムにおけるマネジメント、地元における地域振興の専門家 ○調査の実施(主な調査内容) ・求められる試験研究炉の機能・オプション(我が国の研究炉を取り巻く動向、海外の研究炉を 取り巻く動向、求められる研究炉が対象とする研究分野または人材育成機能など) ・求められる運営主体の在り方 等 2.今後の予定  原子力研究開発基盤作業部会での議論や昨年度の調査結果を踏まえつつ、今年度も引き続き 調査・検討を実施し、真に必要な研究炉を示せるよう取り組む(2018年度政府予算額:0.2億円) 。  2022年度には、新たな試験研究炉の詳細設計を開始(今年度は研究炉ニーズやもんじゅサイト等 の更なる深堀り調査を実施予定)。

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文部科学省における地域振興策(原子力研究・人材育成拠点)

○ 原子力研究・人材育成拠点 「もんじゅ」廃止措置と並行して、 文部科学 省、経済産業省が、地元の協力を 得て敦賀 エリアを原子力・エネルギーの中核的研究開 発拠点として整備 ①原子力・エネルギーの研究開発、人材育成 ②国内各大学・研究機関(地元大学を含む) とともに原子力エネルギー研究を実施 ③IAEAと連携し、アジア各国の研究開発と 人材育成に貢献 ④原子力先進国との国際的な共同研究・新 技術開発 上記の拠点においては、 ⑤上記関係機関が協力し、若狭湾にある軽 水炉、「もんじゅ」「ふげん」といったあらゆる 型式の原子炉等の諸施設を活用して、原子 力の安全技術、廃炉、高経年化などについ て、研究や人材育成を実施 (2017年6月7日 もんじゅ関連協議会(第7回)資料 抜粋) <文部科学省による取組> ○ つるが国際シンポジウム (左記の①③④⑤に貢献) ➡ 国際シンポジウムを開催することによって、国際的な共同研究・ 新技術の開発やアジア各国の研究開発と人材育成に貢献する 契機となる等敦賀エリアが原子力・エネルギーの中核的研究開 発拠点として発展していく足がかりを作る。なお、国際シンポジウ ム開催に当たりIAEA等にも協力を依頼し、これを通じて原子力先 進国との交流を深化 ○ 廃炉ビジネスに係る技術支援等を検討する協議会 (左記の①⑤に貢献) ➡ 「もんじゅ」が廃止措置作業に移行した後も、引き続き地元企業 が「もんじゅ」等に関連する仕事を受注できるような技術力の向上 等を支援 ○ ふくいスマートデコミッショニング技術実証拠点 (左記の①②⑤に貢献) ➡ 福井大学、若狭湾エネルギー研究センター等と連携した「ふくい スマートデコミッショニング技術実証拠点」を活用することで、廃止 措置に係る企業の技術力強化、人材育成に貢献 ○ 廃止措置への地元企業の参加拡大につながる支援 (左記の①⑤に貢献) ➡ 「ふげん」「もんじゅ」の廃止措置に係る技術開発に関して、地元 企業も参加可能な原子力機構との共同研究を実施することによ り廃止措置に係る技術力の向上を図り、実際の廃止措置業務が 行える土壌を形成する。

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1.背景 2017年11月22日に開催された「もんじゅ関連協議会」において国が地元に対して以下を提示  廃炉ビジネスについては、具体的な技術支援等を検討する協議会(関係省庁、原子力機構、敦 賀市、商工会議所等)を設置 2.設置目的 「もんじゅ」が廃止措置作業に移行した後も、引き続き地元企業が「もんじゅ」等に関連する仕事を 受注できるような技術力の向上等を支援するため 3.構成 福井県、敦賀市、商工会議所、及び国、原子力機構 16 2.原子力研究・人材育成拠点 4.検討状況 2018年3月以降、3回開催、 原子力機構から今後の廃止措 置事業の工程の技術的な説明 等を行うとともに、原子力機構 が今年度より運用を開始した 「ふくいスマートデコミッショニン グ技術実証拠点」の活用を含 めた廃止措置作業への地元企 業参入促進のための方策等を 検討。 (モックアップ試験フィールド) スマデコ開所式(2018年6月16日) 内覧会の様子 水中遠隔ロボット(円筒型プール)

廃炉ビジネスに係る技術支援等を検討する協議会について

16

(9)

まとめ

17

○ 「もんじゅ」、「ふげん」は既に廃止措置の段階へ移行したが、依然重

要な国家プロジェクトに位置付けられている

○ 国として、廃止措置が安全最優先かつ着実に進むよう原子力機構を

しっかりと指導・監督

○ 雇用の維持・創出や敦賀エリアの原子力・エネルギーの中核的研究

開発拠点整備等、地域振興策に全力で取り組む

参考

(10)

「『もんじゅ』の廃止措置に関する基本方針」の概要

1.政府としての責務 ○「もんじゅ」を国策として推進してきた経緯を踏まえ、概ね30年で廃止措置作業を完了することを 目指して、原子力機構任せにすることなく、政府として主体的に検討・調整を行う。適切な予算の 措置に努めるなど、責任を持って取り組んでいく。 ○使用済燃料、ナトリウム及び放射性廃棄物の搬出及び処理処分については、政府として責任を 持って取り組む。 ○使用済燃料については、安全に炉外に取り出したうえで、当該使用済燃料の再処理を行うために 県外に搬出することとする。再処理に向けた搬出の方法及び期限などの計画については、燃料の 炉心から燃料池(水プール)までの取り出し作業が終了するまでに(概ね5年半)、検討を行い結 論を得て、速やかに搬出する。 ○ナトリウムについては、安全措置を確実にした上で、県外への搬出の方法及び期限などの計画 (再利用や売却を含む)について検討を行い、燃料の炉心から燃料池(水プール)までの取り出し 作業が終了するまでに結論を得て、速やかに搬出する。これを踏まえ、原子力機構とともに、再処 理施設への使用済燃料の搬出及びナトリウムの搬出及び処理処分に向けて取り組んでいく。 ○研究施設等廃棄物については、政府が原子力機構と一体となって、県外への搬出に向けて廃棄 施設の整備に係る取組等を進め、当該廃棄施設等に廃棄する。

「『もんじゅ』の廃止措置に関する基本方針」の概要①

19

2. 廃止措置実施体制 (1)政府一体の指導・監督  「もんじゅ」廃止措置推進チーム、「もんじゅ」廃止措置現地対策チームの設置。 (2)国内外の専門家による第三者評価  原子力、ナトリウム、リスク評価等の専門家で構成された文部科学省の「もんじゅ」廃止措 置評価専門家会合による助言及び評価。 (3)廃炉実証のための実施部門の創設  原子力機構は、外部の人的支援や協力を得て新たな体制を構築。当該部門の長に人事、 予算管理等の権限を集中し、自主的な運営を可能とする体制を整備。 3. 原子力機構が基本的な計画に含める事項  安全確保を最優先に廃止措置を実施すること。  地元住民及び国民の理解を得る取組を進めること。  廃止措置に特化した実施体制を、産業界や内外の専門家の支援を受けて構築すること。  「もんじゅ」の特徴を踏まえた、課題の整理・体系化、適切な目標やマイルストーンの設定、 廃止措置に係る戦略の明確化を行い、適切な廃止措置計画を策定すること。  適切に予算を配分するとともに人員を配置すること。  地元企業の参入促進、雇用拡大への努力など、地元経済への貢献に努めること。  使用済燃料、ナトリウム、廃棄物の搬出及び処理処分の方針を示すこと。  廃止措置を通じて知見やデータ等の収集・蓄積を行うこと。

「『もんじゅ』の廃止措置に関する基本方針」の概要②

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