• 検索結果がありません。

Microsoft Word - 供給促進計画検討策定手引き

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "Microsoft Word - 供給促進計画検討策定手引き"

Copied!
27
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

賃貸住宅供給促進計画の検討・策定の手引き

平成29年10月

(2)

- 目 次 - 第1章 賃貸住宅供給促進計画の基本的な事項 1 賃貸住宅供給促進計画の目的 3 2 策定に当たっての留意点 3 第2章 住宅確保要配慮者の居住の実態や住宅の供給状況の把握 1 住宅確保要配慮者の世帯数や居住の実態の把握 5 2 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給状況の把握 8 第3章 賃貸住宅供給促進計画の策定 1 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の目標 11 2 住宅確保要配慮者に対する公的賃貸住宅の供給の促進に関する事項 16 3 住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進に関する事項 19 4 住宅確保要配慮者が入居する賃貸住宅の管理の適正化に関する事項 24 5 計画期間 25 (参考)賃貸住宅供給促進計画の法施行時版のイメージ 26

(3)

第1章 賃貸住宅供給促進計画の基本的な事項

1 賃貸住宅供給促進計画策定の目的

平成 29 年 10 月に「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律」(平成 19 年法律第 112 号。以下「住宅セーフティネット法」という。)が改正され、新たな住宅セー フティネット制度が創設されました。新たな住宅セーフティネット制度は、『住宅確保要配慮 者向け賃貸住宅の登録制度』、『登録住宅の改修や入居者への経済的支援』、『住宅確保要配慮者 のマッチング・居住支援』の 3 つの柱から成り立っています。 また、法律の改正に伴い、平成 19 年に策定された「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の 供給の促進に関する基本的な方針」も改正され、この方針に基づき、地方公共団体は賃貸住宅 供給促進計画(以下「供給促進計画」という。)を定めることができることになりました。 この供給促進計画は、住宅確保要配慮者の住まいに関して以下のような事項を定め、総合的 かつ効果的に施策を展開するための計画です。 ① 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の目標 ② 住宅確保要配慮者に対する公的賃貸住宅の供給の促進に関する事項 ③ 住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進に関する事項 ④ 住宅確保要配慮者が入居する賃貸住宅の管理の適正化に関する事項 ⑤ 計画期間 さらに、地方公共団体は、供給促進計画を定めることにより、住宅確保要配慮者の追加や登 録住宅の登録基準の強化・緩和(耐震性を除く。)を行うことができます。また、地方住宅供 給公社による住宅確保要配慮者専用賃貸住宅の整備・管理や、住宅確保要配慮者に対する特定 優良賃貸住宅の賃貸の特例を活用することも可能となります。

2 策定に当たっての留意点

供給促進計画の策定にあたっては、住宅部局と福祉部局とが連携し、地域における住宅確保 要配慮者の居住の実態や住宅の供給状況等を把握した上で、目標の設定や施策の検討を行うこ とが望まれます。 登録住宅の登録や居住支援法人の指定が開始される平成 29 年 10 月 25 日時点で、供給促進 計画が策定されていることが望ましいのですが、検討のために十分な時間が確保できないこと も想定されます。そのような場合には、住宅確保要配慮者の追加、住宅確保要配慮者に対する 賃貸住宅の供給の目標、登録基準の強化・緩和、計画期間のみを定めた、暫定的な法施行時版 を策定し、後日、内容の充実を図った上で改定を行うことも考えられます。(23 ページ参照) また、供給促進計画の作成・変更の際には、以下の取り組みが必要であり、できるだけ住民 意見や関係者の意見を適切に反映させることが望まれます。

(4)

○ インターネット等による住民意見を反映する措置(パブリック・コメント等)を実施するよ う努めること

○ 関係地方公共団体に協議すること ○ 居住支援協議会等から意見聴取すること

(5)

第2章 住宅確保要配慮者の居住の実態や住宅の供給状況の把握

住宅確保要配慮者の住宅困窮度等の居住実態は、地域によって、また、その属性によって異 なります。 このため、住宅確保要配慮者に対する施策を進めるに当たっては、地方公共団体等が地域に おける住宅確保要配慮者の居住の実態や住宅の供給状況について、できるだけ具体的に把握す ることが重要です。

1 住宅確保要配慮者の世帯数や居住の実態の把握

ここでは、公表されている主要な統計調査を利用して、住宅確保要配慮者数(世帯数)及び その居住の実態を把握することができる調査項目及び利用データ(出典)の例を示します。 また、公表されている主要な統計調査等から把握することが困難な内容(障害者の居住の実 態等)については、地方公共団体等が独自に行った調査結果等を利用することや支援団体への ヒアリングを行うこと等も有効です。 (1)低額所得者等の状況 調査項目の例 利用データの例(出典) 人数・世帯数 低 額 所 得 者 世 帯 世帯の年間収入別世帯数の推 移 住宅・土地統計調査 被生活保護者 被保護世帯数の推移 被保護者調査 注)都道府県・政令市・中核市のみ 失業者 完全失業者数の推移 労働力調査:都道府県別結果 注)都道府県のみ ホームレス ホームレス数の推移 ホームレスの実態に関する全国調査 (概数調査) 注)都道府県・政令市・中核市のみ 居住の状況 低額所得世帯 世帯の年間収入別の住宅スト ックの状況 ・所有形態 ・居住面積水準 住宅・土地統計調査 注)21 大都市以外の市区の居住面積水準 は借家のみかつ世帯の年間収入区分 は 300 万円未満から、町村はなし 注)世帯の年間収入別の延床面積は把握 できないため、居住面積水準の代替 が考えられる 被生活保護者 被保護世帯の住宅ストックの 状況 ・所有形態 被保護者調査 注)都道府県・政令市・中核市のみ

(6)

(2)高齢者の状況 調査項目の例 利用データの例(出典) 人数・世帯数 高齢者数 高齢者人口の推移(及び将来 見込み) ・前期高齢者(65-74 歳) ・後期高齢者(75 歳以上) 実績値:国勢調査 将来推計値:国立社会保障・人口問題 研究所「日本の地域別将来推計人口」 高齢者世帯数 高 齢 者 を含 む世 帯 数の 推移 (及び将来見込み) ・単身 ・夫婦のみ ・その他 実績値:国勢調査 将来推計値:国立社会保障・人口問題 研究所「日本の地域別将来推計人口」 注)世帯別の将来推計値は都道府県のみ 所得の状況 高齢者世帯の所得の状況 ・世帯の年間収入 住宅・土地統計調査 注)21 大都市以外の市区の高齢者世帯の 年間収入区分は 300 万円未満から、 町村はなし 居住の状況 高齢者世帯の住宅ストックの 状況 ・所有形態 ・延床面積 ・バリアフリー(高齢者等の ための設備状況) 住宅・土地統計調査 注)町村の所有形態は、持ち家・借家の 区分のみ 注)所有形態の高齢単身は、都道府県・ 21 大都市のみ 注)バリアフリーは、65 歳以上の世帯員 のいる世帯のみ (3)障害者の状況 調査項目の例 利用データの例(出典) 人数・世帯数 障 害 者 基 本 法 第 2 条第 1 号に 規 定 す る 障 害 者数 身体障害者数 福祉行政報告例:身体障害者手帳交付 台帳登載数 注)都道府県・政令市・中核市のみ 知的障害者数 福祉行政報告例:療育手帳交付台帳登 載数 注)都道府県・政令市のみ 精神障害者数 衛生行政報告例:精神障害者保健福祉 手帳交付台帳登載数 注)都道府県・政令市のみ ※居住の状況、施設から地域への移行状況、民間賃貸住宅の入居選別の状況等の把握のために、地方公共団体が 独自に行った調査結果等を利用することや支援団体へのヒアリングを行うこと等も有効。 ※在宅の障害児・者等(これまでの法制度では支援の対象とならない方を含む)の生活実態とニーズを把握する ことを目的とした、厚生労働省による全国調査「生活のしづらさなどに関する調査(H23 年)」を参照すること 等も有効。

(7)

(4)子育て世帯の状況 調査項目の例 利用データの例(出典) 人数・世帯数 子 ど も を 養 育 している世帯 18 歳未満の世帯員のいる親 と子の世帯(夫婦と子、1人 親と子、夫婦と子とその他親 族)の世帯数 国勢調査 所得の状況 親と子の世帯の住宅ストック の状況 ・世帯の年間収入 住宅・土地統計調査 注)世帯の年間収入は子の年齢別では把 握できないため、親と子の世帯(家 族類型)での代替が考えられる 居住の状況 親と子の世帯の住宅ストック の状況 ・所有関係 ・延床面積 住宅・土地統計調査 注)所有関係は子の年齢別では把握でき ないため、親と子の世帯(家族類型) での代替が考えられる 注)町村の所有関係は、持家・借家のみ 注)延床面積は都道府県・21 大都市のみ (5)外国人の状況 調査項目の例 利用データの例(出典) 人数・世帯数 外国人世帯数 外国人のみの世帯 外国人と日本人がいる世帯 国勢調査 注)都道府県・21 大都市・特別区・人口 50 万人以上の市のみ 居住の状況 外国人世帯の住宅ストックの 状況 ・所有関係 国勢調査 注)都道府県・21 大都市・特別区・人口 50 万人以上の市のみ ※居住の状況、民間賃貸住宅の入居選別の状況等を把握するために、地方公共団体が独自に行った調査結果等を 利用することや支援団体へのヒアリングを行うこと等も有効。 (6)その他の住宅確保要配慮者の状況 その他の住宅確保要配慮者については、例えば、新婚世帯の婚姻数※のように既存の統計 調査で一定程度把握できるものもありますが、適当な統計調査がない場合には、必要に応 じて、独自調査、ヒアリング、推計を行うこと等も考えられます。 ※人口動態調査(都道府県・21 大都市のみ)

(8)

2 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給状況の把握

(1)住宅ストックの概要 現在の住宅ストックの概況を把握します。居住世帯のある住宅は所有関係別に、居住世帯の ない住宅のうち空き家はその種類別に整理します。以下は、その整理イメージです。 ○ 住宅ストックの整理のイメージ ※1: ※2: ※3: ()内の%は「居住世帯のある住宅」に対する比率 「一時現在者のみの住宅」とは、昼間だけ使用しているとか、何人かの人が交代で寝泊まりしている など、そこに普段居住しているものが一人もいない住宅 「二次的住宅」とは、別荘及び残業で遅くなった時に寝泊まりするなど、たまに寝泊まりしている人 がいる住宅       <利用データ> 平成 25 年住宅・土地統計調査確報集計の都道府県第 1,3 表(都道府県)、市区町村第 1,9 表(市区)、 市区町村第 1,10 表(町村) 住宅総数 戸 (100.0%) 一時現在者のみの住宅※2 戸 二次的住宅※3 戸 賃貸用の住宅 戸 売却用の住宅 戸 その他の住宅 戸 居住世帯の ある住宅 戸 ( %) ※1 専用住宅 戸 ( %) 店舗その他の併用住宅 戸 ( %) 空き家 戸 建築中の住宅 戸 居住世帯の ない住宅 戸 持ち家 戸 ( %) 公営の借家 戸 ( %) 都市再生機構(UR)・公社の借家 戸 ( %) 民営借家 戸 ( %) 給与住宅 戸 ( %) ※1:()内の%は「住宅総数」に対する比率

(9)

(2)住宅確保要配慮者に対する活用可能な賃貸住宅の供給状況 住宅確保要配慮者に対して活用可能と考えられる賃貸住宅を、公的賃貸住宅、民間賃貸住 宅(用途が決まっていない空き家を賃貸住宅として活用するものを含みます)の別に把握し ます。 1)公的賃貸住宅 地方公共団体等が供給している公的賃貸住宅の数を整理します。なお、公営住宅、都 市再生機構の賃貸住宅、地方住宅供給公社の賃貸住宅のほか、地方公共団体が整備する 住宅、特定優良賃貸住宅(管理期間内のものに限る。)、地方公共団体が整備費補助をす る賃貸住宅(入居者を公募するものに限る。)も公的賃貸住宅に該当します。 公営住宅(都道府県営、区市町村営) 戸 所管部署より情報を得る 都市再生機構の賃貸住宅 戸 都市再生機構より情報を得る 地方住宅供給公社の賃貸住宅 戸 地方住宅供給公社より情報を得る 地方公共団体が整備する住宅 戸 所管部署より情報を得る 特定優良賃貸住宅 戸 所管部署より情報を得る その他公的賃貸住宅 戸 各担当部署より情報を得る ※上記項目と重複がないことを確認 合計 戸 2)民間賃貸住宅 民間賃貸住宅の数については、住宅・土地統計調査の「民営借家」の数(6 ページ参 照)を用いることが考えられます。ただし、公的賃貸住宅のうち「特定優良賃貸住宅」 や「その他公的賃貸住宅」と重複している可能性があるため、それらの数を控除する必 要があります。 なお、住宅確保要配慮者が比較的容易に入居できる家賃水準の民間賃貸住宅の数を把 握することも考えられます。住宅・土地統計調査に民営借家の床面積帯別・家賃帯別の クロス表がありますので、最低居住面積水準と生活保護の住宅扶助限度額を参考として、 概ねのストック数を把握することができます。以下は、その整理イメージです。 ○ 住宅確保要配慮者が比較的容易に入居できる家賃水準の民間賃貸住宅の数の整理(イメージ) ① 最低居住面積水準(「住生活基本計画(全国計画)」より) 世帯人数 1 2 3 4 5 6 7 面積水準(㎡) 25 30 40 50 57 66.5 76 ② 生活保護の住宅扶助限度額(イメージ) 世帯人数 1 2 3 4 5 6 7 限度額(円) 31,000 37,000 40,000 40,000 40,000 43,000 48,000

(10)

③ 床面積帯別・家賃帯別民営借家数 総数 1 万円 未満 1~2 万円 未満 2~3 万円 未満 3~4 万円 未満 4~6 万円 未満 6~8 万円 未満 8 万円 以上 29 ㎡以下 A A A A A (100.0%) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) 30~49 ㎡ A A A A A A (100.0%) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) 50~69 ㎡ A A A A A A A (100.0%) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) 70~99 ㎡ A A A A A A (100.0%) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) 100 ㎡以上 A A A A A A (100.0%) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) 民営借家 (専用住宅)総数 A A A A A A A A (100.0%) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) ( %) <利用データ> 平成 25 年住宅・土地統計調査確報集計の都道府県第 96 表(都道府県)、市区町村第 84 表(市区) ③の表は、①や②の表と境界値が異なるため完全な対応関係になっていませんが、概ねのストッ ク数を算出する趣旨であることから、近傍の境界値を採用してストック数を集計しようとするもの です。(より精緻に行うのであれば、床面積帯や家賃帯を比例按分して算定することも考えられま す。) 供給促進計画の区域内に住宅扶助上限額が複数設定されている場合には、概ねの平均的な値を用 いることも考えられます。(より精緻に行うのであれば、上限額が異なる地域毎に③の表を作成し、 合計することが考えられます。) 昭和 56 年以降に建築されたものや腐朽・破損がないものの数等を推計したい場合には、区域内 の耐震化率等を上記の集計結果に乗じることなどが考えられますが、より精緻に行うのであれば、 「建築時期」や「腐朽・破損の有無」等について、住宅・土地統計調査の独自集計を総務省統計局 に 依 頼 す る こ と が で き る 場 合 も あ り ま す 。( 総 務 省 統 計 局 「 オ ー ダ ー メ ー ド 集 計 」 http://www.stat.go.jp/info/tokumei/) 比較的容易に入居できる家賃水準の民間賃貸住宅

(11)

第3章 供給促進計画の策定

1 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の目標

(1)住宅確保要配慮者の考え方 住宅セーフティネット法に定める住宅確保要配慮者は以下の通りです。 ① 法律で定められた者 ・低額所得者 ・被災者(発災後 3 年以内) ・高齢者 ・身体障害者、知的障害者、精神障害者、その他の障害者 ・子ども(高校生相当以下)を養育している者 ② 省令等で定められた者 ・外国人 ・中国残留邦人 ・児童虐待を受けた者 ・ハンセン病療養所入所者 ・DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者 ・北朝鮮拉致被害者 ・犯罪被害者 ・生活困窮者 ・更生保護対象者 ・東日本大震災による被災者 ・供給促進計画で定める者 供給促進計画で定める住宅確保要配慮者の例は以下の通りです。地域における住宅確保 要配慮者の状況を具体的に把握した上で、施策の対象となる住宅確保要配慮者を供給促進 計画に定めてください。なお、可能な限り多くの属性の方々を住宅確保要配慮者とするこ とが望ましいものと考えます。 ・海外からの引揚者 ・新婚世帯 ・原子爆弾被爆者 ・戦傷病者 ・児童養護施設退所者 ・LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー) ・UIJターンによる転入者 ・住宅確保要配慮者に対して必要な生活支援等を行う者

(12)

なお、「住宅確保要配慮者に対して必要な生活支援等を行う者」としては、生活支援等の ために施設や対象者の住宅等の近隣に居住する必要がある、介護士、保育士等が想定され ます。 また、法律や省令で定められた住宅確保要配慮者に含まれる属性、例えば、低額所得者の うちホームレスや、高齢者のうち虐待を受けた者、子育て世帯のうちシングルマザーなど について、地域の実情に応じて、特に配慮をし、重点的に対策を講じることが必要な場合 等には、その旨を記載することが考えられます。 【特に注意するべきこと】 改修費の補助を受けた場合の入居者資格については、補助要綱により高齢者世帯、障害 者等世帯、子育て世帯、新婚世帯、外国人世帯、低額所得者世帯、被災者世帯及び供給促 進計画に定める住宅確保要配慮者に限定されていることから、法律及び省令で定められた すべての住宅確保要配慮者の入居を可能とするためには、供給促進計画においてそれらの 者を住宅確保要配慮者として改めて位置付ける必要があります。具体的には、供給促進計 画において「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律第 2 条第 1 項 第 1 号から第 5 号までに定める者及び同法施行規則第 3 条第 1 号から第 10 号までに定める 者とする。」などと記載することが考えられます。(なお、国の直接補助については、補助 要綱に基づき国が定める賃貸住宅供給促進計画において、法律及び省令で定められたすべ ての住宅確保要配慮者を改めて位置付けました。) (2)賃貸住宅の供給の目標 1)公的賃貸住宅の供給の目標 公的賃貸住宅の供給の目標については、できるだけ定量的な目標とすることが望まれ ます。目標の設定に当たっては、住生活基本計画(都道府県)や公営住宅等長寿命化計 画等のその他計画に位置づけられた公的賃貸住宅の供給の目標と整合させる必要があ ります。なお、ある公的賃貸住宅について将来的な管理戸数等が明確にわからない場合 には、当該公的賃貸住宅は「将来的にも現在の管理戸数を概ね維持する」といった考え 方で整理することも考えられます。 2)登録住宅の供給の目標 住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅として登録を受けたもの(以下「登録住 宅」という)の供給の目標については、できるだけ定量的な目標とすることが望まれま す。地方公共団体においては、既往の統計調査のほか、住宅確保要配慮者へのニーズ調 査、空き家の実態調査、不動産事業者からの意見聴取等の情報も十分に活用し、より地 域の実情を踏まえた目標を設定するよう努めてください。 なお、当面は登録住宅をできる限り確保することが重要であることから、登録住宅と

(13)

○ 登録住宅の供給目標の設定方法の一例 ① 賃貸用空き家及びその他の空き家のうち 30 ㎡以上の空き家の戸数(A、B)の推計 A= 賃貸用空き家数 × 30 ㎡以上の住宅の割合 B= その他の空き家数 × 30 ㎡以上の住宅の割合 <データの出典> ○ 賃貸用空き家数、その他の空き家数 都道府県・市区町村とも、平成 25 年住宅・土地統計調査確報集計の第 1 表を参照 ○ 30 ㎡以上の住宅の割合 賃貸用空き家及びその他空き家のうち 30 ㎡以上の住宅の割合の全国値は公表されています が、都道府県・市区町村値を算出するためには、住宅・土地統計調査結果の独自集計が必要に なります。このため、以下の値のうち、より地域の実情を反映している値を活用することが考 えられます。 (1) 賃貸用空き家、その他空き家のうち 30 ㎡以上の住宅の割合(全国値):65% (平成 25 年住宅・土地統計調査特別集計値) (2) 民間借家のうち 30 ㎡以上の住宅の割合(都道府県、21 大都市):平成 25 年住宅・土地統 計調査確報集計の第 10 表より集計 ② ①のうち、昭和 56 年以降に建設された住宅の戸数(C、D)の推計 C= A × 昭和 56 年以降に建設された住宅の割合 D= B × 昭和 56 年以降に建設された住宅の割合 <データの出典> ○ 昭和 56 年以降に建設された住宅の割合 賃貸用空き家及びその他空き家のうち昭和 56 年以降に建設された住宅の割合の全国値は公 表されていますが、都道府県・市区町村値を算出するためには、住宅・土地統計調査結果の 独自集計が必要になります。このため、以下の値のうち、より地域の実情を反映している値 を活用することが考えられます。 (1) 賃貸用空き家、その他空き家のうち昭和 56 年以降に建設された住宅の割合(全国値): 74% (平成 25 年住宅・土地統計調査特別集計値) (2) 民間借家のうち昭和 56 年以降に建設された住宅の割合(都道府県、市区町村):平成 25 年住宅・土地統計調査確報集計の都道府県第 3 表(都道府県)、市区町村第 9 表(市区)、 市区町村第 10 表(町村)より集計

(14)

③ ②のうち、賃貸用として活用される住宅の戸数(E、F)の推計 E= C × 現状賃貸用空き家で今後も賃貸用として活用する以降のある住宅の割合 F= D × 現状物置又はその他用途の空き家だが今後は賃貸用として活用する意向 のある住宅の割合 × 2 倍※ ※地方公共団体が空き家対策等を積極的に進めることが想定されることから、活用する意向 を示す者が増加することを見込み、2 倍と設定(地域の実情を反映した倍率を適宜設定) <データの出典> ○ 現状賃貸用空き家で今後も賃貸用として活用する意向のある住宅の割合 平成 26 年空き家実態調査における現状賃貸用空き家で今後も賃貸用として活用する意向の ある住宅の割合の全国値は公表されていますが、都道府県・市区町村値は公表されていませ ん。このため、以下の値のうち、より地域の実情を反映している値を活用することが考えら れます。 (1) 平成 26 年空き家実態調査の結果(全国値):77% (2) 都道府県、市区町村が独自に実施した空き家実態調査の結果 ○ 現状物置又はその他用途の空き家だが今後は賃貸用として活用する意向のある住宅の割合 同様に、平成 26 年空き家実態調査における全国値は公表されていますが、都道府県・市区 町村値は公表されていません。このため、以下の値のうち、より地域の実情を反映している 値を活用することが考えられます。 (1) 平成 26 年空き家実態調査の結果(全国値):8.2% (2) 都道府県、市区町村が独自に実施した空き家実態調査の結果 ④ ③のうち、登録住宅となる住宅の戸数(G、H)の推計 G= E × Eのうち登録が見込まれる住宅の割合 H= F × Fのうち登録が見込まれる住宅の割合 ○ Eのうち登録が見込まれる住宅の割合 単身高齢者や障害者等の入居に拒否感のある賃貸用空き家の大家の割合が約 7 割(平成 26 年民間調査)であることから、拒否感のない大家のうち 8 割が登録するものと想定し、 30% × 80% ≒ 25%とすることが考えられます。 ○ Fのうち登録が見込まれる住宅の割合 賃貸用の大家より拒否感はないものと考え、賃貸用の 2 倍の 50%と想定することが考えら れます。 登録が見込まれる住宅の戸数 = G + H

(15)

<①から④までによる推計の一例> 賃貸用空き家:1,000 戸 その他空き家:800 戸 1,000 戸 × 65% × 74% × 77% × 25% = 93 戸 800 戸 × 65% × 74% × 8.2%×2 × 50% = 32 戸 合計 約 120 戸 ↑① ↑② ↑③ ↑④ ⑤ 供給の目標の設定 供給の目標 = 登録が見込まれる住宅の戸数/当該戸数の達成目標年までの年数 ×計画期間の年数 <⑤による目標設定の一例> 登録が見込まれる住宅の戸数:5,000 戸 達成目標年までの年数:10 年間 計画期間の年数:平成 29 年 10 月 25 日から平成 32 年度末までの概ね 3.5 年間 5,000 戸 / 10 年 × 3.5 年 = 約 1,750 戸

(16)

2 住宅確保要配慮者に対する公的賃貸住宅の供給の促進に関する事項

(1)公営住宅の供給の促進に関する事項 公営住宅の供給の促進については、住生活基本計画や公営住宅長寿命化計画等他の計画の位 置付けとの整合を図りつつ、「ストックの計画的かつ効率的な整備及び管理等の推進」「入居者 選考及び入居後の管理の適正化の推進」「公営住宅の整備を契機とした、周辺地域を含めた居 住環境の整備等の推進」等に関する事項を供給促進計画に定めることが考えられます。 1)ストックの計画的かつ効率的な整備及び管理等の推進に関する事項の例 ストックの点検や修繕・維持補修を適切に行うとともに、老朽化したストックについて、 個々の状況や中長期的な需要の見通しを踏まえて、計画的な建替えや長寿命化に向けた 改良等の措置を講ずること。 ストックの整備及び管理にあたっては、耐震性の確保、省エネルギー性能、バリアフリ ー対応、耐久性の確保に努めるとともに、世帯人数や身体状況に応じた規模及び設備を 備えたものとすること。 地域の実情を踏まえつつ、PPP/PFI も含め、民間事業者の様々なノウハウや技術の活用 を推進すること。 2)入居者選考及び入居後の管理の適正化の推進に関する事項の例 収入超過者や高額所得者に関しては、公営住宅法に基づく割増家賃の徴収や明渡請求の 実施など適切な対策を講じること。 公営住宅の家賃減免、特定入居や優先入居、目的外使用の柔軟化等について、地域の実 情や住宅確保要配慮者の居住実態に応じて的確に実施すること。 被災者等に対する特定入居 高層階に居住する高齢者、障害者等が低層階住戸へ住み替えるための特定入居 子ども世帯の近傍の住戸への高齢の親世帯の住替え、近傍に親世帯が居住する子ど も世帯の優先入居 DV被害者世帯について、被害者が若年単身である場合に対応した目的外使用 等 入居者と非入居者との公平性を確保する観点から、地域の状況に応じ、定期借家制度の 活用等を検討すること。 3)公営住宅の整備を契機とした、周辺地域を含めた居住環境の整備等の推進に関する事項の例 福祉行政と連携し、大規模団地の建替えや既存のストックにおける低利用・未利用施設 の有効活用等を通じて、福祉・介護・子育て関連・医療施設等の施設の導入を検討する こと。また、施設の導入の対象となる団地を定めること。 障害者や認知症高齢者向けのグループホームへの活用等、障害者等の地域における自立

(17)

(2)地域優良賃貸住宅の供給の促進に関する事項 地域優良賃貸住宅の供給について、「新規供給の推進」「既存ストックの有効活用」等に関す る事項を供給促進計画に定めることが考えられます。 1)新規供給の推進に関する事項の例 各地域における住宅確保要配慮者の状況を十分に踏まえ、入居者資格の範囲を設定する こと。 特に、住宅確保要配慮者に適した賃貸住宅ストックが十分に整備されていない地域での 供給を推進するために、地域の賃貸住宅の市場動向を的確に把握し、住宅確保要配慮者 による需要が確実に見込まれる地域を、地域住宅計画に地域優良賃貸住宅の供給を促進 すべき地域に設定すること。 入居者と非入居者との公平性を確保する観点から、地域の状況に応じ、定期借家制度の 活用等を検討すること。 2)既存ストックの有効活用に関する事項の例 従前の特定優良賃貸住宅制度及び高齢者向け優良賃貸住宅制度により整備された住宅に ついても、従前制度に基づく家賃の低廉化に要する費用の助成に加えて、地域の状況に 応じ、住宅確保要配慮者に対する優先入居等による有効活用を進めること。 (3)都市再生機構や地方住宅供給公社等の賃貸住宅の促進に関する事項 都市再生機構や地方住宅供給公社等の賃貸住宅について、各事業主体との情報の共有に関す る事項等を供給促進計画に定めることが考えられます。 1)各事業主体との情報共有の推進に関する事項の例 地方公共団体は、都市再生機構や地方住宅供給公社その他の公的賃貸住宅の事業主体と の連携を密にし、地域の公的賃貸住宅ストック全体の視点から、ストックの有効活用の あり方を検討すること。 地域住宅協議会、または居住支援協議会に各事業主体の参画を求めることで、地方公共 団体と各事業主体において、地域における住宅確保要配慮者の居住の実態や賃貸住宅の 供給状況等の情報共有を進めること。

(18)

(4)居住支援協議会を通じた取り組みの促進に関する事項の例 公的賃貸住宅の入居者に対して、居住支援協議会等の場を通じて必要な居住支援が適切に実 施されること。 地方公共団体の福祉部局や居住支援活動を行う法人等と連携する体制を構築するために、 公的賃貸住宅の事業主体が居住支援協議会に参画すること。 公的賃貸住宅の事業主体だけでは、住宅確保要配慮者への十分な対応が困難な場合には、 居住支援団体から必要な居住支援サービスの提供を受けること。 公的賃貸住宅が定期借家制度を活用している場合には、居住支援協議会を通じ、公的賃 貸住宅を退去した後の住宅斡旋を図るなどの取り組みを進めること。

(19)

3 住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進に関する事項

(1)登録住宅・登録事業者に関する事項 登録住宅・登録事業者について、「登録住宅の確保の取り組み」「登録事業者の指導監督の取 り組み」「居住支援法人と福祉サービス等の連携の取り組み」等に関する事項を供給促進計画 に定めることが考えられます。 1)登録住宅の確保の取り組みに関する事項の例 説明会やセミナーの開催、パンフレットの作成等、賃貸住宅のオーナーや不動産事業者 等の関係者に対し、当制度の情報を分かりやすく継続的に提供するための取り組みを進 めること。 協力事業者の認証制度等、登録住宅の登録を行う者(以下「登録事業者」という。)にと ってインセンティブとなる支援措置、家賃債務保証制度や安否確認サービスの充実等、 オーナー等の不安を解消するための居住支援等の取り組みを併せて提供すること。 空き家対策との連携が重要となることから、空き家対策を行う部局と連携し、空き家の 実態調査等により活用可能な住宅を把握すること、既に空き家バンクが存在する場合に はその情報も活用し、所有者、または居住支援法人に有効活用したい意向がある場合等 には、所有者に登録住宅としての活用を働きかけること。 2)登録事業者の指導監督の取り組みに関する事項の例 入居を拒まない住宅確保要配慮者の属性については、登録事業者が選択できることとし ているが、できるだけ多くの属性を選択するよう、登録事業者に働きかけること。 登録事業者が、入居を受け入れる場合の条件を付すことも可能だが、対象者の範囲が極 端に狭くなることや合理性のない差別を行うことなどは不当な制限に当たることを、適 切に指導監督していくこと。 例えば、以下のような状況が、入居希望者、入居者等から情報が寄せられた場合には、 必要に応じて、報告徴収や指示等を行い、悪質な場合には登録の取消しや登録事業者の 名称の公表を行うこと。 入居を拒まないとしていながら入居を拒んだこと 入居者募集中として広告していながら応募時には既に入居者が決まっていること が連続して発生していること 実際には世帯として構成されていない他人同士を一戸の登録住宅に住まわせてい ること 等

(20)

(2)居住支援に関する事項の例 居住支援について、「居住支援協議会の設立や参画に向けたスケジュール」「具体的な活動」 「居住支援法人の指定や家賃債務保証業務の指導監督等の方針(都道府県)」「居住支援法人と 福祉サービス等の連携の取り組み(主に市区町村)」等に関する事項を供給促進計画に定める ことが考えられます。 1)居住支援協議会の設立や参画に向けたスケジュール等に関する事項の例 平成 30 年度中を目途として、居住支援協議会を設立すること。(政令市、中核市等の比 較的規模の大きな市区町村の場合) 平成 30 年度中を目途として、都道府県居住支援協議会の構成員となること。(比較的規 模の小さな市区町村の場合) 2)具体的な活動等に関する事項の例 居住支援協議会による具体的な活動として、住宅確保要配慮者向けの「住まいの確保」、 住まいへの「円滑な入居の促進」、入居後の「居住の安定方策」、これらに関する啓発活 動等住宅市場の環境整備、その他目的達成のために必要な事業等を実施すること。 ○ 主な住宅確保要配慮者に対する居住支援協議会の活動の例 活動の分類 主な活動(取り組み)の内容 低 額 所 得 者 高 齢 者 障 害 者 子 育 て 世 帯 外 国 人 住まいの確 保 入居を拒まない賃貸住宅の情報提供・不動産店 の紹介・登録 ○ ○ ○ ○ ○ サブリース(転貸)による住まいの提供 ○ ○ ○ ○ ○ 円滑な入居 の促進 契約手続きや、行政等への書類提出にかかる手 続きの立会い及び介添え ○ ○ ○ ○ 通訳派遣による契約手続等の支援 ○ 生活ルール・市場慣行等の説明 ○ ○ 家賃債務保証会社・保証人代行の紹介・契約支 援 ○ ○ ○ ○ ○ 死亡時の残存家財の処理 ○ ○ 見守り・安否確認、医療機関等との連絡、緊急 時の対応 ○ ○ ○ 居住の安定 方策 各種の生活相談・トラブル対応 ○ ○ ○ ○ ○ 見守り・安否確認、緊急時の対応等 ○ ○ ○ 医療・介護サービス ○ ○ 家事や買物等の生活援助サービス ○ ○ 生活保護費等の金銭管理 ○ ○ 生活訓練、就労支援、学習支援 ○ ○ ○

(21)

3)居住支援法人の指定や家賃債務保証業務の指導監督等の方針(都道府県)に関する事項の例 居住支援法人は、以下のすべての業務について、定款に位置付けがされているなど、業 務を行う備えがあること確認して指定すること。 登録住宅に入居する住宅確保要配慮者への家賃債務保証 住宅相談など賃貸住宅への円滑な入居に係る情報提供・相談 見守りなど要配慮者への生活支援 上記業務に附帯する業務 居住支援法人は、以下の要件を満たすものについて指定すること。 職員、支援業務の実施の方法その他の事項についての支援業務の実施に関する計画 が、支援業務の適確な実施のために適切なものであること 支援業務の実施に関する計画を適確に実施するに足りる経理的及び技術的な基礎 を有するものであること 役員又は職員の構成が、支援業務の公正な実施に支障を及ぼすおそれがないもので あること 支援業務以外の業務を行っている場合には、その業務を行うことによって支援業務 の公正な実施に支障を及ぼすおそれがないものであること そのほか、支援業務を公正かつ適確に行うことができるものであること 家賃債務保証を行う居住支援法人については、保証業務を適切かつ継続的に行うことが できること等を債務保証業務規程等により確認するとともに、必要な指導監督を行うこ と。 4)居住支援法人と福祉サービス等の連携の取り組みに関する事項の例(主に市区町村) 住宅確保要配慮者が適切に自立支援、福祉サービス等を受けられるよう必要な体制を整 備するとともに、これらのサービスの内容を民間賃貸住宅の賃貸人に十分周知すること。 住宅確保要配慮者に対し、これらのサービス等の内容を民間賃貸住宅等に関する情報と 一体的に提供すること。 情報提供に当たっては、住宅確保要配慮者の属性に応じ、配慮を必要とする事情を十分 に勘案して的確に提供すること。 高齢者・障害者:介護その他日常生活上の世話、緊急時対応等に関する情報 外国人:言葉や生活習慣の違いにより居住ルールを巡るトラブル等が発生した場合 のサポートに関する情報 自立支援、福祉サービス等を提供し得る主体としては、地方公共団体の担当部局のほか、 社会福祉法人、財団法人、社団法人、医療法人、特定非営利活動法人等の主体が想定さ れることから、居住支援協議会の枠組みを活用しつつ、これらの主体と幅広く連携し、 必要なサービスを効果的に提供すること。

(22)

(3)住宅扶助費の代理納付に関する事項 住宅扶助費の代理納付の手続きについて、福祉事務所その他の関係者と調整し、次の事項等 を供給促進計画に定めることが考えられます。 賃貸人が生活保護受給者の家賃滞納等の情報を提供する先(福祉事務所等)と方法 賃貸人から情報提供を受けた福祉事務所が事実確認を行い、代理納付の要否を判断する 際の考え方 事務処理に要する標準的な期間 代理納付の要否についての判断結果を賃貸人や生活保護受給者に連絡する方法 等 (4)経済的支援に関する事項の例 登録住宅の改修への支援、入居者負担の軽減のために補助を行うことについて、次の事項等 を供給促進計画に定めることが考えられます。 地域における住宅確保要配慮者や賃貸人等のニーズを踏まえ、入居対象者、地域等を定 めること。 (5)その他住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進に関する事項 その他住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進に関して、「地方住宅供給公 社が当該事業を実施する場合について事業実施に関する事項」「特定優良賃貸住宅の住宅確保 要配慮者に対する賃貸に関する事項」「地方公共団体が独自に取り組む施策(住宅や事業者の 登録制度等)」等を供給促進計画に定めることが考えられます。 ○地方住宅供給公社の事業に関する事項の例 地方住宅供給公社が住宅確保要配慮者専用賃貸住宅の整備及び賃貸その他の管理に関す る事業を実施すること。 ○特定優良賃貸住宅の住宅確保要配慮者に対する賃貸に関する事項の例 特定優良賃貸住宅であって、その入居資格を有する入居者を一定期間以上確保すること ができないものを活用し、住宅確保要配慮者に対する住宅を供給するため、都道府県知 事(市の区域内にあっては当該市の長)の承認により、当該特定優良賃貸住宅の全部又 は一部を住宅確保要配慮者に賃貸すること。 ○地方公共団体が独自に取り組む施策に関する事項の例 住宅セーフティネット法に関連する取り組みのほか、住宅確保要配慮者の入居に配慮す る賃貸住宅の登録制度、住宅確保要配慮者向けの賃貸住宅を紹介する事業者の登録制度 等の施策等を実施すること。

(23)
(24)

4 住宅確保要配慮者が入居する賃貸住宅の管理の適正化に関する事項

住宅確保要配慮者が入居する賃貸住宅の管理の適正化に関して、「賃貸住宅や登録住宅の管 理の適正化のために講ずる施策」「賃貸人の啓発のために講ずる施策」等を供給促進計画に定 めることが考えられます。 また、賃貸住宅の適正な管理を図るため、登録を受けた賃貸住宅管理業者が遵守すべき賃貸 住宅管理業務処理準則(平成 23 年国土交通省告示第 999 号)に定められているような賃貸住 宅の賃借人等の利益の保護に資する管理を促進することを供給促進計画において定めること も考えられます。なお、国土交通省としては、未だ賃貸住宅管理業者登録規程(平成 23 年国 土交通省告示第 998 号)の登録をしていない賃貸住宅管理業者においては、速やかな登録の検 討をお願いしています。 (1)賃貸住宅や登録住宅の管理の適正化のために講ずる施策に関する事項の例 入居管理の適正化を図るため、トラブル防止ガイドラインの作成・周知、入居拒否・入 居差別を受けた場合の相談窓口の設置などの取り組みを進めること。 住宅の物的管理の適正化を図るため、計画的修繕の実施や長期修繕計画策定に関する普 及・啓発、バリアフリー性能や耐震性能等の向上に向けた改修費の補助、改修アドバイ ザー派遣などの取り組みを進めること。 (2)賃貸人の啓発のために講ずる施策に関する事項の例 賃貸業者や賃貸住宅管理業者の団体と連携し、民間賃貸住宅の家主等に対するセミナー の実施や、パンフレットの配布等による啓発を行うこと。 人権施策推進部門と連携し、広く市民に対し、人権意識の啓発を行うこと。

(25)

5 計画期間

都道府県の供給促進計画は、住生活基本計画(都道府県計画)を踏まえて計画期間を定める ことが望まれます。例えば、住生活基本計画で計画期間を 10 年とし、5年ごとに見直しを行 っている場合には、これと整合を図ることが考えられます。また、市区町村の供給促進計画は、 都道府県の供給促進計画の計画期間と整合させることが考えられます。

(26)

(参考1)賃貸住宅供給促進計画の法施行時版のイメージ

○○県賃貸住宅供給促進計画【法施行時版】 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律(平成 19 年法律第 112 号。以下 「法」という。)第5条第1項に基づき、○○県賃貸住宅供給促進計画を以下のとおり定める。 1.区域内における住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の目標 (1)住宅確保要配慮者の範囲 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律(平成 19 年法律第 112 号。 以下「法」という。)第 2 条第 1 項第 1 号から第 5 号までに定める者及び住宅確保要配慮者 に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律施行規則(平成 29 年国土交通省令第△△△号) 第 3 条第 1 号から第 10 号までに定める者とする。また、同条第 11 号の規定に基づき、妊婦 のいる世帯、海外からの引揚者、新婚世帯、原子爆弾被爆者、戦傷病者、児童養護施設退所 者、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)、UIJターン による転入者のほか、住宅確保要配慮者に対して必要な生活支援等を行う者を住宅確保要配 慮者とする。 (2)住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の目標 ① 公的賃貸住宅 〔パターンA〕今後検討する。 〔パターンB〕住生活基本法第 17 条第1項の規定に基づく○○県住生活基本計画に定められ た公営住宅の供給の目標量を踏まえ、その他の公的賃貸住宅の供給主体とも連 携し、公的賃貸住宅を公平かつ的確に供給する。 ② 法第 10 条第5項に規定する登録住宅 〔パターンA〕地域における空き家・空き室を有効活用し、○○戸の登録を目標として、住宅 確保要配慮者に対する民間賃貸住宅の供給の促進を図る。 〔パターンB〕地域における空き家・空き室を有効活用し、住宅確保要配慮者に対する民間賃 貸住宅の供給の促進を図る。

(27)

2.目標を達成するために必要な事項 (1)住宅確保要配慮者に対する公的賃貸住宅の供給の促進に関する事項 〔パターンA〕今後検討する。 〔パターンB〕住生活基本法第 17 条第1項の規定に基づく○○県住生活基本計画を踏まえ、 既存の公的賃貸住宅ストックを有効に活用するとともに、公的賃貸住宅の管理 等を行う主体間の連携の下で推進する。 (2)住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進に関する事項 ① 登録住宅(共同居住型住宅以外)の規模に関する基準について 施行規則第 11 条の「25 ㎡」は「○○㎡」とする。 ② 共同居住型住宅の登録住宅の規模に関する基準について 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律施行規則第 11 条及び第 12 条第1号の国土交通大臣が定める基準(平成 29 年国土交通省告示第□□□号)第2条 第1号の「15B+10」は「○B+10」と、同条第2号の「9㎡」は「○㎡」とする。 (3)住宅確保要配慮者が入居する賃貸住宅の管理の適正化に関する事項 今後検討する。 3.計画期間 平成 29 年 10 月 25 日から当分の間とする。

参照

関連したドキュメント

活動の概要 炊き出し、救援物資の仕分け・配送、ごみの収集・

[r]

2 前項の規定は、地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)第 252 条の 19 第1項の指定都 市及び同法第 252 条の

1人暮らし 高齢者世帯 子世帯と同居 独身の子と同居 長期入所施設 一時施設 入院中 その他

大分県国東市の1地区の例 /人口 1,024 人、高齢化率 53.1% (2016 年 4

[r]

重点 再掲

購読層を 50以上に依存するようになった。「演説会参加」は,参加層自体 を 30.3%から