• 検索結果がありません。

BIG IDEAS 2019 蓄電池コストの分岐点 蓄電池は 商品の価格低下が需要の伸びを刺激し それが今度は蓄電池のコストをさらに押し下げるという好循環に突入しています ARK では 電気自動車の販売台数が 2018 年の約 130 万台から増加し 2023

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "BIG IDEAS 2019 蓄電池コストの分岐点 蓄電池は 商品の価格低下が需要の伸びを刺激し それが今度は蓄電池のコストをさらに押し下げるという好循環に突入しています ARK では 電気自動車の販売台数が 2018 年の約 130 万台から増加し 2023"

Copied!
11
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

www.a rk -i nv es t.co m

蓄電池コストの分岐点

蓄電池は、商品の価格低下が需要の伸びを刺激し、それが今度は蓄電池

のコストをさらに押し下げるという好循環に突入しています。

ARK

では、電気自動車の販売台数が2018年の約130万台から増加し、

2023

年には2,600万台を超えると予測しています。その結果、電力系統

用蓄電システムが魅力的となる水準まで蓄電池のコストが低下し、様々

な新しい応用が可能になると考えられます。

本資料は、英語による2019年1月発行「BIG IDEAS 2019」の日本語訳です。

内容については英語による原本が日本語版に優先します。また、情報提供のみを目的としたものです。

(2)

1

リチウムイオン電池コストは低下の一途

1990

年代に商品化され成熟期に達したと想定される蓄電池は、大方のアナリストの予想よりも急速にコストが低下し

ています。

コストが低下している蓄電池は、1単位あたりの経済性の重要な分岐点を通過しつつあり、さらなる需要を喚起して

います。

電気自動車(EV)が原動力となり、電力系統用蓄電システムが採算に見合うようになる水準まで蓄電池価格が低下す

るとみられます。

上記の予測は、限定的なものであり、その信頼性を保証するものではありません。

出所:ARK Investment Management, 2018 Avicenne Energy, Crabtree, George, et al. “The Energy-Storage Frontier: Lithium-Ion Batteries and Beyond.”| UChicago.edu, Dec. 2015, https://arkinv.st/2VAmn0S

$1

$10

$100

$1,000

$10,000

10,000

1,000,000

100,000,000

10,000,000,000

1キロワットあたりコスト

(ドル

累計出力量(キロワット)

リチウムイオン電池のコスト低下モデル

Modeled Cost Decline

Forecast Cost Decline

Reported Prices

2023

年のEV車載蓄電池需要

EV2,600

万台=1,300,000,000 kWh

(年間ベース、EV普及で増加)

電力系統用蓄電システムの機会

=5,000,000,000 kWh

ARK

のコスト低下モデル

ARK

のコスト低下予測

実勢価格

(3)

2

蓄電池コストの低下が新たな応用を可能に

低コストの蓄電池によって、電気自動車、据置型蓄電システム、利用形態多岐化が実現されてきています。

ARK

のリサーチでは、蓄電池需要の主要ドライバーである電気自動車と電力系統用蓄電システムに重点を置いています。

出所: |

[1] Grinshpun, Michael. “Tesla Model 3 = #1 Best Selling Car In The US (In Revenue).”CleanTechnica, 9 Sept. 2018, https://arkinv.st/2Fenuhf

[2] Lambert, Fred. “Tesla and Others to Deliver over 2 GWh of Energy Storage in California Project to Replace 3 Gas Plants.”Electrek, 9 Nov. 2018, https://arkinv.st/2CVPQLD [3] ARK Investment Management LLC, 2018 NHTS

電気自動車

電力系統用蓄電システム

マイクロモビリティ

カリフォルニア州公共事業委員会は、

天然ガス火力発電所を2ギガワット超

の規模の蓄電システムに置き換えるこ

とを承認

2

米国での車両移動の30%は

距離2マイル未満

3

8

月、TeslaのModel 3は米国のセダン車

種のなかで売上高トップに

1

(4)

3

あらゆる車両が電動パワートレインで走るようになる見通し

すべての車両が電動になった場合、蓄電池の年間需要は4,000ギガワットを上回り、現在の生産水準の20倍超に及ぶと

考えられます。

EV

は、販売台数で電動スクーター/自転車に及ばない可能性があり、バッテリーパックの容量では電気セミトレーラー

に劣るものの、蓄電池需要の最大の決定要因になると思われます。

36

4,000

1,260

Electric Scooter

Electric Vehicle

Electric Semi Truck

蓄電池需要(ギガワット)

100,000,000

80,000,000

2,000,000

Electric Scooter

Electric Vehicle

Electric Semi Truck

世界の潜在市場規模(台数)

EV

需要が牽引役となり

蓄電池コストが低下

Electric Scooter / Bike

Electric Scooter/Bike

上記の予測は、限定的なものであり、その信頼性を保証するものではありません。 出所:ARK Investment Management, 2018

(5)

4

蓄電池コスト低下により、2022年にはEVが同等車種のガソリン車よりも

低価格になる見込み

蓄電池コストが低下し続け、2020年代前半にはEVの価格がガソリン車を下回る見込みです。

2025

年には、EVはすべての価格帯においてガソリン車に対する価格競争力が高まり、非常に大きな需要を喚起すると考

えられます。

上記の予測は、限定的なものであり、その信頼性を保証するものではありません。 出所: による の (メーカー希望小売価格)水準の予測は、リチウムイオン電池コストの低下を主な根拠としています。

その他要因もARK Investment Management LLC, 2018 | ARKMSRPに影響を及ぼす可能性があります。表示されたEV MSRPMSRPにはいかなる政府補助金も加味されていません。

$60,580

$41,000

$27,250

$17,750

$14,800

$22,680

$23,070

$23,845

$24,713

$25,578

$10,000

$20,000

$30,000

$40,000

$50,000

$60,000

$70,000

2013

2016

2019

2022

2025

MSR

P

走行距離200マイルのEVの価格水準

(6)

5

投資機会の規模

ARK

では、2023年には世界のEV販売台数が2,600万台を超えると予測

上記の予測は、限定的なものであり、その信頼性を保証するものではありません。

出所:ARK Investment Management LLC, 2018 Bloomberg New Energy Finance| |米国エネルギー情報局|EV-volumes.com

1,300,000

4,300,000

4,400,000

26,400,000

5

10

15

20

25

30

2017 EV Sales

EIA

Bloomberg New Energy Finance

ARK Invest

販売台数(百万台)

2023

年の世界のEV販売台数予測

(2018年現在)

(7)

6

電力系統用蓄電システムの価格競争力が高まる見込み

蓄電システムはすでに、天然ガス火力発電所の新規建設に対して価格競争力があります。

蓄電池コストの低下に伴ない、蓄電システムは、「ピーク電源用」発電所などの稼働率が低い発電設備に対する価格競

争力が高まるとみられます。

新しい電力系統用蓄電システムの建設・運営は、低稼働発電所を運営するよりも費用対効果が高くなるとみられます。

出所:ARK Investment Management LLC, 2018|米国エネルギー情報局|“Lazard’s Levelized Cost of Energy Analysis — Version 12.0.”Lazard, 2018, https://arkinv.st/2H5kUfT

$0.14

$0.14

$0.08

$0.00

$0.02

$0.04

$0.06

$0.08

$0.10

$0.12

$0.14

$0.16

LCOE Newly Built Natural Gas Peaker Plant

LCOE Energy Storage Today

LCOE 2023 Energy Storage

平準化ベースの電気コス

(ドル

//1

キロワット)

分岐点に近づきつつある電力系統用蓄電システム

ピーク電源用天然ガス火力発電所の

新規建設

現在の蓄電システム

2023

年の蓄電システム

(8)

7

投資機会の規模

電力系統用蓄電システムの潜在市場規模は8,000億ドル

出所:ARK Investment Management LLC, 2018|米国エネルギー情報局 | [1] 低稼働発電所で発電される電力を対象とする潜在市場規模をさします。

ARK

のリサーチによると、1キロワットあたり150ドルの水準では、電力系統用蓄電システムは低稼働発電所に対する価格

競争力が高まると考えられます。

蓄電池が充放電サイクルを毎日繰り返すと想定した場合、約50億キロワット相当の蓄電システムにより、低稼働発電所で

発電される電力に代替することが可能です

1,584

1,301

2,364

500

1,000

1,500

2,000

2,500

Natural Gas Fired

Coal Fired

Liquids Fired

百万キロワット

(9)

8 産業セクターのリスク 当該産業セクターには、航空宇宙・防衛産業、電気工学、機械、専門サービスに関する企業が含まれます。これら産業セクターの企業は、政府による規制、世界情勢、経済 状況の変化により影響を受ける可能性があります。さらに、環境破壊、製品責任賠償請求、為替レートの影響を受ける可能性もあります。航空宇宙・防衛産業におけるリスク 航空宇宙・防衛産業 に属する企業は、その製品やサービスに対する米国(またはその他)の需要に大きく依存しており、政府規制や財政支出の変化、経済状況の変化、産業の統廃合によって大きな影響を受ける可能性 があります。 専門サービス業におけるリスク 専門サービスを行う企業は、経済状況やマーケティング、ビジネス、テクノロジー、その他コンサルティングサービスに対する顧客の需要の変化に より、重大な影響を受ける可能性があります。専門サービスを行う企業が成功するか否かは主要な従業員の確保にかかっており、その失敗は企業の事業に悪影響を及ぼす場合があります。専門サー ビス市場への参入障壁は比較的低く、新しいコンペティターは複数の市場セグメントに参入する場合が多く、価格競争や市場シェアを失うことにより、専門サービス企業の業績に悪影響を及ぼす可 能性があります。 ITセクターのリスク 当該ITセクターには、インターネットのソフトウェアおよびサービス、ハードウェアおよびストレージ周辺機器、電子機器およびコンポーネンツ、半導体と 半導体機器を扱う企業が含まれます。IT企業は国内外での熾烈な競争に直面しており、それが収益率に悪影響を及ぼす可能性があります。これらの企業には、限定的な生産ライン、市場、財務資源、 または人的リソースしかない場合があります。またIT企業のプロダクトは、技術開発や新製品の頻繁な導入、予測不可能な成長率の変化および有資格者をめぐる人材競争などにより、品質の急速な 劣化に直面する可能性があります。新製品の導入やロイヤルティの高い顧客基盤の開発と維持における失敗、もしくは製品が一般的な市場で受け入れられないことなどにより、企業のビジネスが重 大な悪影響を受ける場合があります。ITセクターの企業は知的財産への依存度が高く、特許、著作権、商標権が保護されないことなどが収益性に悪影響を及ぼす場合があります。

リスクとディスクロージャー

当該企業が破壊的イノベーションを活用しながら既存の技術に代わるテクノロジーを開発し、新しい市場を創出するとARKが評価していても、それらが事実と異なる場合や、競合他社、業界団体ま たは地方自治体との政治的あるいは法的な問題を内包している場合がある点にご注意ください。 当資料は、投資家教育および【蓄電池テクノロジー】領域の持つ潜在的なポテンシャルを特定するためのものであり、そのリスクや不確実性がARKの予測やリサーチモデルに影響を及ぼす可能性が あります。投資家の皆様は当資料をARKからの情報提供としてのみ使用してください。また、市場リスク、破壊的イノベーション・リスク、規制リスクに加え、【蓄電池テクノロジー】に関する以 下の通りのリスクがあることにご注意ください。 • 産業セクターのリスク • ITセクターのリスク

(10)

9

破壊的イノベーションに関するより詳細なリサーチは

ark-invest.com/researchを

ご覧ください。

©2019, ARK Investment Management LLC. No part of this material may be reproduced in any form, or referred to in any other publication, without the express

written permission of ARK Investment Management LLC (“ARK”).

当資料は情報提供を目的として作成した資料であり、予告なく変更されることがあります。当資料は明示的にも黙示的にもARKによるサービスや商品の勧誘資料ではないため、投資者の皆様は、特定 のサービスがご自身のニーズに適しているか等について、弁護士、その他投資専門家に相談されることを推奨します。当資料内の企業および証券についてのすべての記載内容は、ARKの見解に基づく ものであり、ARKによる個別企業・サービスの推奨、またはARKによる証券の売買または保有の推奨ではありません。記載されている過去の実績は将来の運用成果等を約束するものではありません。 当資料には、将来の業績に関する記述やその他将来に関する記述が含まれている場合がありますが、これらの記述は当資料作成時点のARKの見解や過程に基づいたものであり、既知または未知のリス クや不確実性が含まれています。従って、実際の業績、事象などは記載されているものと大きく異なる可能性があります。ARKが米国証券取引委員会に提出する届出書には、当資料に掲載されている 以外のリスクや不確実性が必要に応じて含まれている場合があります。ARKは当資料に含まれる将来に関する情報を更新する義務を負いません。当資料の情報はARKが信頼できると判断した情報に 基づき作成されていますが、第三者から入手した情報の正確性・完全性を保証するものではありません。ARKおよびその顧客並びに関係者は、記載された証券または発行体に対して金銭的利害関係 を有している場合があります。 ARKの見解は、個別企業に対する保証ではなく、証券の売買または保有の推奨ではありません。証券取引委員会に推奨される、過去1年間にARKが顧客アカウントに対して行ったすべての売買のリスト については、http://ark-invest.com/wp-content/trades/ARK_Trades.pdf. をご参照ください。 このリストに記載されているパフォーマンスが将来の同等の利益を約束するものではありません。詳細なディスクロージャー資料につきましては、http://ark-invest.com/terms-of-use.をご覧くだ さい。

ARK Investment Management

LLC

3 E 28th Street, 7th Floor, New York, NY 10016

ark@ark-invest.com

(11)

10

●当資料は、日興アセットマネジメントが「ARKのBIG IDEAS 2019」についてお伝えすることなどを目的として作成した資料であり、特定

ファンドの勧誘資料ではありません。また、当資料に掲載する内容は、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。

●投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。し

たがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、

投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。

●個別銘柄について言及していますが、当該銘柄の売買や保有を推奨するものではなく、当社ファンドにおける現時点での保有の有無、

ならびに将来の組入れもしくは売却を示唆するものでもありません。

参照

関連したドキュメント

スイーパー/スクラバー ビルメンテナンスや駅構内清掃など で大いに活躍している産業用電動式 清掃機。5 人分の仕事も 1 人で

再生可能エネルギーの中でも、最も普及し今後も普及し続けるのが太陽電池であ る。太陽電池は多々の種類があるが、有機系太陽電池に分類される色素増感太陽 電池( Dye-sensitized

市場動向 等を踏まえ 更なる検討

う東京電力自らPDCAを回して業 務を継続的に改善することは望まし

2000 年、キリバスにおいて Regional Energy Meeting (REM2000)が開催され、水素燃 料電池、太陽電池、風力発電、OTEC(海洋温度差発電)等の可能性について議論がなさ れた 2

・カメラには、日付 / 時刻などの設定を保持するためのリチ ウム充電池が内蔵されています。カメラにバッテリーを入

最近の電装工事における作業環境は、電気機器及び電線布設量の増加により複雑化して

なお、関連して、電源電池の待機時間については、開発品に使用した電源 電池(4.4.3 に記載)で