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1.平成26年度東京都立橘高等学校経営報告(定時制課程)
東京都立橘高等学校長 牧 内 利 之 1 今年度の取組と自己評価 (1) 教育活動への取組と自己評価 学習指導 ① 授業内容及び指導方法の工夫・改善を図るため、以下の取組を行う。 ア 教員授業参観を年2回以上行う。 イ 生徒による授業評価及び校内研修を年2回実施する。 全教職員で授業参観を1学期に1回、2学期に1回以上実施し、参観後、授業参観シートにコメントを記 入し、感想と共に手渡した。また、若手教員育成研修に係る研究授業には、多くの教職員が参観し、研究協 議においても活発に意見が交換され、大変有意義なものとなった。来年度も継続していく。 教務部が中心となって生徒による授業評価を1学期末と3学期末に行い、それに伴う校内研修を2回行っ た。各教科別のデータを見ながら、日頃実践している授業について振り返った。意見は活発ではなかったが、 データを客観的に見ることができた。次年度も同様の内容で実施する。 ② 学期ごと成績不振者に対し教科別重点授業(補習)を行い、学習活動につまずきのある生徒の支援を行う。 教科別重点授業を毎学期末ごとにほとんどの教科で実施し、目標まで達していない生徒に対しては、長期 休業中に課題を出した。また、長期休業中に補習を計画したが、休みがちの生徒が数人いた。 ③ 生徒の興味・関心を高め、わかりやすい授業を展開するために、ICTや視聴覚機器などを積極的に取り入れた 授業を行う。 ICT を用いた授業を得意とする教員が、あまり得意でない教員に対して簡単な説明会を実施し、ICT 機器 を有効利用した生徒の興味・関心を高める授業について研修を行った。しかし、まだ全校的な取組になって いないので若手教員を中心にもっと積極的に活用させたい。 ④ 学習意欲の向上のため、成績優秀者や各種資格取得者等に対し表彰等を行う。 各種検定・国家資格取得者の表彰を全校集会等で行い、全校生徒の前で表彰されることによって自信を持 ち、次の検定・資格に挑戦する意欲を向上させた。 ⑤ 少人数授業・習熟度別授業の展開及び市民講師の活用を行い、「わかる授業」、「魅力ある授業」、「多様な生徒 のニーズに対応した授業」を実施する。少人数授業・習熟度別授業を行う教科等は以下のとおり 1学年:国語、数学、英語、ビジネス会計 2学年:数学、英語、情報、ビジネス会計 全学年:体育、産業科(ものつくり科目、ビジネス科目) 定時制には、学習全般に苦手意識を持っている生徒が少なくない。また、母国語が日本語でない生徒や学 力差の大きいクラスがある。このような状況の中、少人数授業は効果的であった。本校の特色であるビジネ ス会計や産業科の授業に関してきめ細かく指導することができた。 ⑥ 教科「奉仕」の授業で道徳教育を行い、規範意識を培い、社会貢献を実践する。 ポイントリザーブ制最後の学年である3年で実施した。主に、教員と生徒が近隣のゴミ拾いなどの清掃活 動を行い、奉仕に対する理解を経験的に深めた。また、修学旅行で見学した阪神・淡路大震災(神戸港震災 メモリアルパーク)について、事前の調べ活動を行った。 ⑦ 学級担任は保護者や教科担任と連絡を密に行い、出欠状況を把握し、きめ細かな指導を行う。 日頃から、欠席や遅刻早退が多い生徒の出欠状況を教科担任と学級担任で共有し、早め早めに保護者と連 絡を取ったため、苦情等はなかった。特に欠席が多い生徒には三者面談を実施し、欠時数オーバーによる原 級留置を防いだ。 進路指導 ① 希望進路の実現のために、キャリア教育を充実させ、進路指導部と学年が一体となって、組織的な進路指導を 行う。 ア 「キャリア教育全体計画」、「進路ガイダンス」等の見直し、改善2 イ 長期休業期間を活用したインターンシップ(就業体験)に実施 年度当初に3,4年と連携し、早め早めに進路活動が行えるように「キャリア教育全体計画」の見直しを 行った。卒業学年全員がスーツを着て「進路ガイダンス」においてビジネスマナーの指導を受けられるよう 計画を立てた。 アルバイト等の社会経験が不足している生徒を対象にインターンシップの参加を2,3年に呼びかけたが、 参加者は3年1名のみであった。参加した生徒は、インターンシップ終了後、大変有意義な体験ができたと 報告しており、来年度はもう少し参加者を増やしたい。 ② 進路希望調査を実施し、進路実現に向けたきめの細かな「進路相談」を定期的に実施する。 4月に進路希望調査を始め、学期始めの面談週間において、学級担任と二者面談を行い、就職・進学など の希望を決めた。また、学級担任以外の教員とも相談できる体制を整えた。このことにより、生徒は色んな 角度から自分の進路を考えることができた。 ③ 進路相談を充実させ、進路希望に応じた適切な科目選択や三修制選択が出来るよう年3回(12月、3月、4月) の指導を行う。 放課後を利用して、進路指導部が熱心に生徒の進路相談を受けた。12月には教務部で、三修制選択、芸 術科目選択の説明会を行い、学級担任と相談しながら、生徒の将来の夢や希望に沿った進路指導を行った。 ④ 1学年の段階から進路指導部と担任が連携し、就業指導を積極的に行い、有職率の向上を図る。(アルバイトを 含む) 1年に対しては、7月に適切な職業選択や卒業後の安定した職業生活のために必要な基礎的知識を学ぶた め、墨田ハローワークから講師を招いて、「キャリアを考える」をテーマに講演を行った。 ⑤ 進路ガイダンスや進路講演会を年3回以上開催し、進路実現を支援する。 進路ガイダンスを年度当初に1回、進路講演会を年間3回(7月、12月、3月)実施し、生徒の進路実 現に向けて支援した。また、前年度に引き続き6月に墨田ハローワーク見学会を実施し、3学年9名、4学 年29名が参加した。求人票閲覧室や求人票発行窓口の紹介などを通じて進路活動に向けての意欲を高める ことができた。 ⑥ 外部人材を活用した進路説明会などを行い、職業観や就業観の育成を図り、キャリア教育を充実させる。 進路活動は他人事でなく、自分自身の問題として捉え、自己の将来についてじっくり考えることを啓発す ることを指導するため、様々なタイプの専門学校から講師を招いて講演を行った。また、本校卒業生が自分 の進路活動について経験を話し、早期に進路活動を始める重要性を理解させた。 ⑦ 進路指導部と4学年、三修制3学年が一体となって、関係機関との連携を強化し、情報提供、面談指導を行い、 進路決定率の向上を図る。 進路指導部と4年の連携だけでなく、教職員が一丸となって面接指導を行った。本校に提出される求人票 だけでなく、インターネット検索や墨田ハローワークと連携しての検索など複数の方法で就職希望先を決め ることができた。就職を希望している生徒はほぼ100%が内定した。進学希望者の70%の進学が決定し たが、専門学校の入学試験に合格後、入学金不足のため入学手続きが行えなかった事例もあり、防止のため の検討が必要である。 生活指導 ① 全校集会や学年集会等を通して、集団生活における規範意識や学校への帰属意識を高める指導を徹底する。 前年度までは、校歌を歌えない生徒が大半であったが、全校集会等で生活指導部を中心とした校歌指導を 行った結果、卒業証書授与式では、ある程度の歌声が聞こえるようになった。学校への帰属意識を高めるた めにも今後も継続する。次年度は始業前に校歌を校内放送で流していく。 ② 薬物乱用防止、振り込め詐欺防止、交通安全等のセーフティ教室を実施し、生徒の健全育成を図り、事故・非 行・犯罪防止教育を徹底する。 5月に薬物乱用防止教室、12月に振り込め詐欺加担防止、携帯電話・スマートフォンマナートラブルについて のセーフティ教室を実施し、生活指導の徹底を図った。 ② 基本的生活習慣や社会性を身につけさせるため、毎日、校門に立ち、挨拶、遅刻、頭髪の指導を行う。 教員が当番制で毎日、校門指導を行い、今年度は「挨拶」をテーマに行った。ほとんどの生徒が挨拶をで きるようになり、教員とのコミュニケーションも深めることもできた。しかし、イヤフォンをしたまま、登 校してくる生徒が多く、特に自転車に乗りながらの音楽を聴くことは非常に危険である。次年度は、自転車
3 に乗りながらのイヤフォンの禁止や正門に入ってからのイヤフォンを外す指導の徹底を図る。 ③ 産業人としてふさわしいビジネスマナーを身につけさせるため、全教職員で指導に当たる。 1年生に対して、産業技術基礎実習前の集合を今年度も実施し、産業人としてのマナーや心構えを丁寧に 説明した。しかし、話を聞く態度がなかなか改善されていない。来年度もねばり強く指導していく。 特別活動・部活動 ① 以下の本校の特色ある学校行事の工夫・改善を図る。 マラソン大会、球技大会、橘花祭(文化祭) 7月に球技大会を実施し、生徒も運営に携わり1,2年の活躍が目立った。11月に生徒会、行事委員を 中心に企画した橘花祭(文化祭)を実施した。産業科の学校らしく、「ものつくり」をテーマにしたクラス もあったが、飲食を扱う団体が多く改善の必要がある。 1月実施のマラソン大会は、コースの都合で昨年より、2km短くなったが、ほぼ100%の出席率であ った。PTA からのおにぎりの差し入れもあり、充実した大会となった。 ② 部活動に積極的に参加するよう指導を徹底し、部活動加入率を高める。 目標 学校全体 50% (前年度:46%) 4月に一斉部会を開催し、特に1年生の部活動への加入を働きかけたが、入部する生徒の割合は伸び悩ん でいる。入部しても長続きしない生徒も多く、部活動加入率も低迷しており39.2%であった。次年度、 部に昇格する柔道同好会の活躍が期待できる。 ③ 生徒会が中心となって、以下の学校行事を主体的に運営できるよう指導する。 新入生歓迎会、生徒総会、橘花祭(文化祭) すべて自主的に運営するのは難しいが、少ない人数で、生徒会担当教員と生徒会役員とで話し合いを重ね ながら企画し、運営することができた。特に、「新入生歓迎会」や「卒業生を送る会」は毎年、クオリティ ーが上がっている。リーダーシップを取れる生徒会役員が卒業していなくなるため次年度の活動に不安があ るが、やる気のある生徒が生徒会役員として積極的に活動してくれることを期待する。 ④ 学校図書館の運営改善を行い、読書活動の充実と読書率の向上を図る。また利用マナーの向上に向けた取組 みも行う。 目標 2年生の未読者率 65%以下 (前年度:70%) 学校全体で、読書率の向上を図っているとは言い難く、一部の教員の指導に留まっている。 今年度は、夏休みの期間中に読んだ本について、2年生を対象に調査を行った。比較的ゲーム関係の本を読 む生徒が多かったため、未読率は前年度より減少して59.3%となった。 ④ 生徒向けアンケート調査(年2回)を行い、いじめの実態把握に努め、速やかな学校対応につなげる。 6月と11月の年2回、生徒向けに「学校生活で困ったことがないか」などいじめに繋がるような事案が ないかアンケート調査を行った。いずれも重篤な回答はなかったので、深刻な事態はないことが確認された。 些細な内容についても迅速に生活指導部が対応し、いじめではないことを確認した。このアンケート調査は 毎年行う必要がある。 ⑥ 対外試合や公式戦に積極的に参加させ、部活動の充実に努める。 目標 定時制通信制全国大会出場 1部以上 (前年度:0部) 都大会出場 5部以上 (前年度:4部) 定時制通信制の全国大会に出場した部はなく、部活動都大会出場も軟式野球部と硬式テニス部の2部のみ であった。次年度は陸上部や軟式野球部、硬式テニス部のほか、昇格した柔道部の出場に期待が持てる。特 に軟式野球部は部活動顧問の熱心な指導のおかげで充実した状況である。しかし、その顧問の退職でうまく 次の部活動顧問に引き継げるかが課題である。 文化系の部活動の軽音楽部はある一定の人数で定期的に活動している。その他、コーラス部、手芸部、茶 道部が橘花祭(文化祭)での発表を目指して地道に活動している。 ⑦ 学校行事、生徒会活動に生徒を積極的に参加させ、達成感や成就感を味合わせるとともに、集団生活の意義を 理解させる。 学校行事や生徒会行事には積極的に参加するよう、学級担任を中心に指導している。しかし、全体的の行 事の出席率は良くない。来年度は行事の出席率を上げるために、学級担任だけでなく、全校集会や校門当番 などで指導していく。
4 健康づくり ① 学校保健計画をもとに関係機関との連携を図りながら、生徒の健康づくりを推進する。 学校薬剤師、産業医、学校医と連携し、校内の環境保持に努めた。生徒の健康を守るため、5月に「はみ がきについて」、6月に「熱中症予防について」12月に「インフルエンザ予防について」「感染症予防につ いて」の保健だよりを発行した。 ② 保健室と担任、部活動顧問等が連絡を密にとり、生徒一人ひとりの健康管理に努める。 食物アレルギーに注意を要する生徒とアナフィラキシーの可能性のある生徒について情報を共有し、万が 一の時のために対応できるよう、養護教諭が講師となり、全教職員対象のエピペントレーナーを使った校内 研修会を実施した。 ③ カウンセリング委員会を定期的に開催し、スクールカウンセラーとの連携、協力を密にして、教育相談体制を整 備し、生徒の心のケアを充実させる。 (校内研修年2回実施) スクールカウンセラーと連携し、問題を抱えて相談に来る生徒の学級担任は、状況に応じて情報の交換を 行った。スクールカウンセラーが講師となり、カウンセリング委員会主催で5月と6月に「学習障害生徒の 理解とその対応」についての校内研修を2回行った。 ④ 給食指導を「食育」の一環に位置づけ、食生活のマナーや重要性などを身につけさせるとともに、喫食率を向上 させ、健康教育の推進を図る。 目標 喫食率18% (前年度:14.5%) 給食指導は、毎月1回、栄養士から発行される献立表に併せて食事の重要性や栄養のバランスなどに触れ、 食生活の向上を目指している。しかし、近年、喫食率(今年度16.5%)が低下しており、食育を十分に 実施することができない。生徒の食生活の変化や経済的な理由もあるが教職員と栄養士の連携で喫食率を上 昇させる必要がある。本校の給食はセンター方式で調理校でないため、栄養士が常駐していない。今年度は、 1か月に1度、栄養士に来校してもらい、食事方法や食事のマナーについても併せて指導を行う。 募集・広報活動 ① 授業公開、学校見学会等を積極的に行い、開かれた学校づくりを推進する。 6月と11月に授業公開を行い、24名の保護者が授業参観を行った。保護者会も同時に開催したので、 想像以上の参観者数となった。情報の不足なのか、地域からの参観者数は0であった。 ② 都立学校公開講座、施設開放等を行い、本校の有する学校資源、教育資源を提供し、地域貢献を積極的に行 う。 「ものづくり体験授業」を実施する関係で都立学校公開講座を定時制単独では実施しなかったが、将来的に は「ものつくり班」や「普通教科」の教職員で実施していく方向で検討する。施設開放については、できる 限り都民への開放を心掛ける。 ③ ホームページを常に更新し、中学生やその保護者及び地域社会に向けた学校情報の発信を積極的に行う。 ホームページで最低限必要な情報の更新はできたが、新鮮な情報の発信までは、手が回らなかった。保護 者や生徒だけでなく、中学生やその保護者及び地域に向けた様々な情報の発信が次年度の課題である。 ④ 学校説明会、学校見学等の参加者延べ数60名以上を目指す。 (前年度:50名) 前年度から、説明はパワーポイントを用いたわかりやすい説明を心掛け、今年度は写真を増やすなど、内 容を精選した。10月と11月に実施された合同説明会において9組19名に学校説明を行った。学校説明 会は、年間4回実施し、学校概要説明、各分掌主任説明、校内見学等を行った。参加者数は以下のとおりで ある。 1回目10組14名、2回目10組20名、3回目11組18名、 4回目10組16名(合計68名) ⑤ 募集対策として、中学校へ一人1校以上、訪問する。 墨田区、江東区、江戸川区、葛飾区への中学校訪問は、一次入学者選抜が終わり、二次入学者選抜受検に 向けて実施した。13名の教職員が、18校を訪問して広報活動を行った。 この時期の訪問は、中学校も年度末で慌ただしいので、双方が落ち着いて説明する時間をゆっくり取るこ とができないのが課題である。 ⑥ 本校の教育内容を中学生、保護者、地域住民に理解してもらうために、小・中学生・一般社会人を対象としたも のつくりの体験授業を実施する。 目標:3講座以上開設。 (前年度:2講座) 7月に近隣の子供たちを対象とした「ものづくり体験教室」を実施した。「レザークラフト」に12名、「電
5 子工作」に2名が参加し、暑い季節であったが熱心に製作に取り組んだ。参加した子供たちや保護者からは 好評をいただき、次年度も同様の内容で実施する予定である。 ⑥ ツイッターを活用(週1回)し、様々な学校情報を発信する。 ツイッターでの情報発信は、行事の案内、資格検定試験の案内が主な発信内容であった。保護者からの要 望もあり、保護者や地域に向けたより積極的な情報発信が次年度の課題である。 ⑧ 地域行事である商店街の七夕祭りに参加し、学校PR活動を行う。 7月にキラキラ橘商店街での「七夕飾り」に前年度は「奉仕」授業の一環で地域貢献として参加したが、 今年度はボランティアを募集して参加者を募った。その結果、3年生 7名が参加した。恒例の行事なので、 地域の期待も高い。産業科の高校ならではの七夕を製作することができた。学校から少し離れた場所なので、 学校PR としては今一つようである。次年度も参加する予定である。 学校経営・組織体制 ① 企画調整会議を充実させ、学校経営に関する組織的運営を強化する。 企画調整会議は、原則として、毎週月曜日の 13 時より開催した。構成員は、管理職以下、経営企画室、 教務部主任、生活指導部主任、進路指導部主任、各学年主任の計 10 名で構成され、全員が学校経営参画意 識を持って会議に出席し、情報の交換、報告事項、課題に向けた取り組みなどの協議を行った。会議後は、 各部に持ち帰り各部員に周知した。 ② 学校運営連絡協議会を活用し、地域や保護者・外部機関等の意見を聞き、学校経営に反映させる。 6 月、11 月、3 月の年 3 回のパートナーシップ運営連絡協議会(学校運営連絡協議会)を開催し、外部委 員からの様々な意見を聴取するとともに、学校の教育方針や課題を説明する機会が持てた。今年度は、学校 サポートチームの会議も2回、同日開催し、いじめ防止に向けての取り組みを協議することができた。 ③ 個別面談や保護者会、三者面談等を実施し、保護者との緊密な連携を図る。 個別面談は、各学期に 3 回設定した。6 月に保護者会を開催し、20名の保護者が参加し、生徒の学校での 様子や、今後の行事や学校の教育方針などを伝えることができた。成績不良者や学校生活に課題がある生徒 を対象に三者面談を実施したが、保護者との都合が合わず、三者面談ができない事例もあった。 ④ 都立学校公開講座を積極的に開講し、学校資源、教育機能の提供をし、開かれた学校づくりを推進する。 今年度は、都立学校公開講座を定時制単独では実施しなかった。次年度は、定時制の教職員で開講できる 講座について検討していく。土日に使用しない学校施設に関しては、できる限り都民への開放を心掛ける。 ⑤ 経営企画室の経営参画をより一層推進し、経営基盤を強固なものとする。 学校徴収金の徴収が期日までに適正に行われるように、経営企画室と学級担任と管理職が連携して、保護 者への連絡、督促業務を行った。納入が遅れ、年度末に慌てた事例もあり、次年度は早め早めの対応を心掛 けたい。 (2) 重点目標への取組と自己評価 〔 評価基準 A:概ね達成 B:一部課題あり C:課題あり 〕 学習指導 ① 学年担任と教科担当が連携指導を行い、進級・卒業率の向上を目指す。特に1学年の進級指導を強化し、1学 年進級率を向上させる。 目標 1年生進級率(2学年への進級)65% 2、3年生進級率100% 4年生卒業率100% ※前年度実績 1年生:57%、2年生:94%、3年生:97%、4年生:96% 【 評価 B 】 今年度の進級率は、以下のとおりである。 4 年 96.6% 3 年 93.8% 2 年 77.8% 1 年 71.7% 全体 82.7% 全学年の進級率(82.7%)は、目標を達成することができなかった。その原因として、1 年の進級率 は上昇したが、2 年の進級率が減少したことが原因と考えられる。この原因については、分析が必要である が、ほとんどの場合、生徒の欠席が増え、途中で欠席時数が規定時数を越えてしまい退学する事例が多く見 られた。魅力ある学校づくりに取り組むと共に、欠席時数が増えていく生徒への早めの対応が必要である。 1 年生に関しては、学校に前向きな生徒が例年より多く、いくつかのグループを作って楽しく学校生活を送 っているという背景がある。来年度に向けて、早い段階から自分の将来像を描かせ、希望を持って学校生活 が送れるよう支援していく必要がある。
6 ② 指導方法の工夫・改善を行い、生徒の授業評価「授業がわかりやすい」を80%以上(前年度:77%) 「授業が期待に応えている」を80%以上(前年度:78%)に上げることを目指す。 【 評価 A 】 「授業がわかりやすい」と答えた生徒は80%の生徒で、前年度の77%より3%上昇した。また、「授 業が期待に応えている」と答えた生徒は88%の生徒で、前年度の78%より10%上昇した。その他、 「授業は興味や関心を持たせてくれたり意欲をわかせてくれるか」の設問に肯定的に答えた生徒は84% であり、授業に関しては概ね満足しているのがわかる。今後も生徒に期待に応え、指導方法の工夫・改善 に一層取り組んでいく。 進路指導 ① 希望進路の実現のため、最後まで挑戦する指導を行い、卒業時の進路決定率を75%とする。(前年度:7 1%) 【 評価 B 】 今年度は、大学、専門学校、就職、縁故合わせて、全体で54%の進路決定率となった。数字的には、 前年度より低い。それはアルバイトを進路決定に含まないようにしたためと、外国籍の生徒が卒業後、母 国へ帰国することなどが原因である。それを除けば、前年以上の進路決定率といえる。これは、当該学年 団と進路指導部の丁寧できめ細かい進路指導の成果である。次年度に向け、校内体制の充実もさることな がら、外部機関との連携を強化して、進路決定率の向上を図っていく。 ② 各種検定試験を積極的に受験させ、資格取得者を増やす。 ア 75名以上 (前年度:68名) イ 卒業までに1資格以上の取得 30名 (前年度:28名/35名) 【 評価 B 】 各種検定・国家資格合格者数はのべ68名で前年度と同数であった。目標は達成できなかったが、資格 取得指導として、危険物取扱者試験やビジネス系検定試験は本校で実施した。受験に際して、「ものつくり」 「ビジネス」の教職員がそれぞれ計画を立て、放課後や長期休業を利用して講習を行った。今年度、初め ての取組として、第二種電気工事士の試験に 3 人が受験し、3 人共合格した。次年度も継続して指導する。 卒業までに1つ以上の各種検定合格・国家資格を取得した生徒は、35 名と目標を達成することができた。 産業科として必要な各種検定・国家資格を受験することが徐々に定着してきた。 生活指導 ① 全教員が各授業において、統一的に以下の指導を行い、授業規律を確保する。 ア チャイム着席、チャイムスタートの徹底 イ 始業、終業の起立・礼 ウ 携帯電話・ゲーム機等の使用禁止 エ 私語の厳禁 オ 飲み物等不要物を机上に置かせない カ 教室環境の整備(机の整列、黒板消しなど) 【 評価 B 】 授業規律について、校長が年度当初の企画調整会議、職員会議を通じて、学校の方針を全教職員に伝え、 全校体制で授業規律の確保に臨んだ。生徒をチャイムで着席させ、チャイムで授業を開始するという、前 年までにない取組であったが次第に定着してきた。携帯電話・スマートフォン・ゲーム機の授業中の使用は減って はきたが、一部の生徒が守られていない場面も見受けられた。教室環境の整備として、毎週木曜日の LHR 終了後に教室の清掃を行った。しかし、学級担任中心で清掃するクラスが多く、清掃の方法について一定 のルールを決める必要がある。 ② いじめ・体罰を根絶するために、以下の取組を全校体制で行う。 ア 「学校いじめ対策委員会」を生活指導部内に設置し、「学校サポートチーム」との連携を密にし、いじめ問題 に迅速かつ的確に対応する。 イ 体罰の根絶に向けて、校内研修を定期的に実施するとともに、学校運営連絡協議会や保護者会等も活用し、 説明責任を果たしていく。 【 評価 A 】 今年度、生活指導部内にいじめの早期発見及び迅速な対応で、いじめの未然防止のために教職員と関係 機関が一体となった取組を推進するために「学校いじめ対策委員会」を設置した。また、パートナーシッ プ運営連絡協議会(学校運営連絡協議会)内に生徒の問題行動への効果的な対応と未然防止を図り、学校・ 家庭・地域・関係機関が一体となった取組を進めるために「学校サポートチーム」を設置した。「いじめ 防止教育プログラム」に基づき、校内研修を2回行った。体罰の根絶に向けて、学校での取組をパートナ ーシップ運営連絡協議会(学校運営連絡協議会)で報告し、体罰防止に向けての DVD やパワーポイント資 料に基づき、校内研修を2回行った。 今年度は「いじめ」「体罰」ともにゼロであった。 ③ 生活指導の徹底を図り、特別指導件数を15件以下に減少させる。 (前年度:20件) 【 評価 A 】
7 生活指導部を中心に、生活指導上の注意を学校集会の度に行った。定期的ではないが、校内巡回を行い喫 煙、授業の中抜けなどを防止した。大きな特別指導としては、校外での暴力事件や教員の指導無視や威嚇 行為など例年にない事案があった。特別指導の件数は14件に減少したが、今後発生するおそれがあるS NSなどの不適切行為の書き込みや、近隣での喫煙行為など未然に防ぐ努力を続けていく必要がある。 ④ 個人面談を生徒全員、必ず3回以上行い、きめ細かな個別指導を徹底する。 【 評価 A 】 年間3回、学期始めに個人面談を行った。1年に対しては、1学期にスクールカウンセラーとのカウン セリングを実施した。またスクールカウンセラーを交えた校内研修を実施し、全教職員が教育相談に係る 対応等についての共通理解を図った。次年度も実施し、学級担任とスクールカウンセラーの連携で生徒の 悩みを早期に発見する体制を構築する。 ⑤ 校内美化に心がけ、年間を通して教室等の清掃を定期的(週1回以上)に行う。 【 評価 B 】 教室清掃等については、前述「生活指導①」を参照のこと。次年度も年間数回実施する大清掃と毎週木 曜日、LHR 終了後の教室清掃を実施し、校内美化に努めていく。 特別活動・部活動 ○ 学校行事の工夫・改善を行い、以下の行事参加率を向上させることを目指す。 橘花祭(文化祭)85%以上 (前年度:82%) マラソン大会95%以上(前年度95%) 【 評価 B 】 橘花祭の出席率は1年65%、2年46%、3年78%、4年62%、全体で63%であった。いずれも 前年を下回った。原因は当日の天候が大きな要因であるが、橘花祭は、生徒会が運営に大きく関わる行事で あり、一人一人に仕事を与え、思い出で深い行事になるよう工夫していく必要がある。 マラソン大会の出席率は 1 年 100%、2 年 96%、3 年 100%、 4 年 93% 全体98%であった。 関連記述として、前述「特別活動・部活動」で具体的な取組について触れているので参照されたい。 募集・広報活動 ○ 中学校訪問や学校案内の送付など中学校をはじめ関係諸機関への積極的なPR活動を行ない、入学者選抜で 2次募集定員確保を目指す。 【 評価 C 】 一人一校の中学校訪問と、夜間中学校での出張学校説明を行った。学校説明会の案内は事前に電話連絡を した後、詳細の案内を FAX で送信した。1次選抜後に2次選抜に向けた広報活動を行ったが、2次選抜に出 願した人数は18名と前年の19名を下回り、定員を確保することができなかった。次年度は、もっと戦略 的に広報活動を教職員一体で行う必要がある。 学校経営・組織体制 ① 自らのアイデアを学校経営に生かすため、校長・副校長に積極的に提言する。 【 評価 B 】 年度当初4月から5月にかけて、全日制、定時制の教員及び経営企画室の職員全てを対象に「学校経営 へのアイディア、提言」と題する調査用紙を配布し、学校経営に関する提言を課した。その結果、18件 の提言があった。しかし、時間的な制約や課題の根深さなどもあり、学校経営に直接反映できない提言も あった。そうした提言については、次年度も引き続き継続して対応していく。 〔学校経営への反映の具体例〕 周年行事の準備、、教育課程の検討、施設設備の充実(体育館放送機器、体育館ステージ、遮光カーテン)、 課題解決に向けた委員会等の設置(地域産業論委員会、プロジェクト委員会) ② TAIMS端末を有効活用し、情報共有化及び校務運営の効率化を図る。 【 評価 B 】 TAIMSの活用状況について、年3回の自己申告の面接時に、すべての教職員に対して面接調査を実 施している。その結果、個人端末については、全員がメール等のチェックを行っている状況にある。頻度 は毎日が7~8割位、残り2~3割、2~3日に1回程度とのことであった。課題は組織端末の活用度で、 年度途中に Lotus Notes から Outlook にシステム変更が行われたことで、教員によっては、まだ慣れない 者もいる状況にある。 ③ 学校創立10周年に向けて、委員会等の立ち上げなどの校内体制を整備し、計画的に準備を進める。 【 評価 B 】 7月より周年行事に関する情報収集を開始し、10月に周年行事準備委員会を立ち上げ、2月までに4 回(うち1回は紙上会議)開催した。内容は、実施日、場所、行事の構成等である。今後、周年行事実行 委員会を立ち上げ、具体的な準備に着手していく。
8 2 次年度以降の課題と対応策 学習指導 現在のところ、生徒や保護者は、授業に関して概ね満足している。次年度も「わかりやすい授業」、「楽しく 興味が持てる授業」を目指し、授業内容が理解しやすいプリント教材の作成、ICT 機器を有効利用するための 校内研修を行い、授業力をさらに向上させる。若手教員研修に係る研究授業は、多くの教職員ができるだけ参 観するようにし、研究協議を活発化させる。 進路指導 今年度同様に、外部人材を活用した講演会を充実させることは勿論のこと、学年と進路指導部の連携を深め、 早め早めの指導で、年度当初の面談時にある程度の進路希望を決定し、進路活動を始める。一度や二度失敗し ても粘り強く活動を続けていけるよう指導する。 生活指導 年度末に向けて、学校全体として、落ち着いた雰囲気が整った。この雰囲気は保ちながら、問題行動の予防 として、生活指導部を中心とした校内巡回や学校近辺の見回りを実施する。今年度から重点的に実施した授業 規律の確立も全教職員で取り組む。 募集・広報活動 例年同様、2回の合同説明会、4回の学校説明会を実施する。学校見学は都合がつく限りできるだけ対応し、 問い合わせの電話での応対は丁寧に行う。訪問をする中学校のリストや訪問時期など戦略的に検討していく。 学校経営・組織体制 企画調整会議を充実させ、各分掌主任が自覚と責任で学校経営に関する自律的改革を進める。 個人個人で業務を遂行するのではなく、必ず組織で動く体制を構築していく。