小学校、中学校及び特別支援学校における
指導要録記入の手引き
平成22年11月
新潟県教育委員会
目
次
1 学校教育法等における指導要録に関する考え方 Ⅰ 児童生徒指導要録に記載する事項 <学籍に関する記録> 1 1 児童生徒の氏名、性別、生年月日及び現住所 1 2 保護者の氏名及び現住所 1 3 入学前の経歴 2 4 入学・編入学等 2 5 転入学 2 6 転学・退学等 4 7 卒業 4 8 進学先 4 9 学校名及び所在地 4 10 校長氏名印、学級担任者氏名印 <指導に関する記録> 6 1 各教科の学習の記録 7 2 外国語活動の記録 小学校等【 】 7 3 総合的な学習の時間の記録 8 4 特別活動の記録 8 5 自立活動の記録【特別支援学校】 8 6 行動の記録 8 7 総合所見及び指導上参考となる諸事項 9 8 入学時の障害の状態【特別支援学校】 9 9 出欠の記録 Ⅱ 指導要録の取扱い上の留意点 11 1 進学の場合 11 2 転学の場合 12 3 転入学の場合 12 4 学校統廃合、学校新設等の場合 13 5 外国にある学校に入学する場合 13 6 保存・管理 Ⅲ 各学校における指導要録の保存、送付に当たっての配慮事項 14 指導要録の抄本又は写しの保存について 14 配偶者からの暴力の被害者と同居する児童生徒について 14 Ⅳ 指導要録等における情報通信技術の活用について学校教育法等における指導要録に関する考え方 指導要録は,児童生徒の学籍並びに指導の過程及び結果の要約を記録し,その後の指 導及び外部に対する証明等に役立たせるための原簿である。(文部科学省通知) 指導要録については,校長が作成するとともに,学校において備えなければならない。ま た,児童生徒が進学したり転学したりする際,進学や転学元の学校は,進学や転学先の学 校へ,写しや抄本を送付することとなっている。 Ⅰ 児童生徒指導要録に記載する事項 <学籍に関する記録> 原則として学齢簿の記載に基づき、学年当初及び異動の生じたときに記入する。 ○記入事項の変更については、訂正前の記載事項が見えるように、2本線を引き削除し、 新しい事項を記入する。訂正印は押さない。 ○誤記があった場合は、2本線を引き、訂正印を押して訂正事項を記入する。 1 児童生徒の氏名、性別、生年月日及び現住所 ① 氏名は学齢簿に基づいて、記入する。 ② 氏名に付するふりがなは、調査票などで確認し、記入する。 ③ 学齢簿の記載に基づいて、丁目・番・号まで記入する。 ○○市△△2番地3 旧住所 ○○市□□1丁目2番3号 新住所 現住所 平成○年○月○日、○○により変更 2 保護者の氏名及び現住所 ① 「氏名」の欄には、児童生徒に対して親権を行う者を、親権を行う者のいないときは後 見人を記入する。学齢簿の記載による。 ② 「現住所」については、児童生徒の現住所と同一の場合には「児童/生徒の欄に同 じ」と略記する。しかし、保護者だけ住所が異なる場合があるので注意を要する。 3 入学前の経歴 【小学校及び特別支援学校小学部(以下、「小学校等」という。)】 小学校等に入学するまでの教育又は保育関係の略歴(在籍していた幼稚園、特別支 援学校幼稚部、保育所又は認定こども園等の名称及び在籍期間等)を記入する。なお、 外国において受けた教育の実情なども記入する。 【中学校及び特別支援学校中学部(以下、「中学校等」という。)】 中学校等に入学するまでの教育関係の略歴(在籍していた小学校又は特別支援学校 小学部の学校名及び卒業時期等)を記入する。なお、外国において受けた教育の実情な ども記入する。
4 入学・編入学等 (1) 入学 児童生徒が、第1学年に入学し た年月日を記入する。入学年月 日は、設置者が通知した入学期日を記入する。 (2) 編入学等 第1学年の途中または第2学年以上の学年に入る場合をいう。①~③の発生した年月 日、学年及び事由等を記入する。 ① 外国にある学校などで学んでいた児童生徒が帰国して日本の義務教育を受けること になった場合。 ② 児童自立支援施設(児童福祉法第44条による施設)または少年院(少年院法による 施設)に入院していた児童生徒が退院して小・中学校等に移ってきた場合。 ③ 学校教育法第23条の規定によって就学義務の猶予または免除を受けていた者が、 猶予・免除の事由が消滅したことによって就学義務が発生した場合。 5 転入学 他の小・中学校等から転入学してきた児童生徒について、転入学年月日、転入学年、 前に在学していた学校名、所在地及び転入学の事由等を記入する。 6 転学・退学等 自分の学校に在籍する児童生徒が、その学校に在籍しなくなった場合に記入する。在 籍しなくなる場合としては、「転学」、「退学等」がある。 ア「転学」 【他の小・中学校等に転学する場合】 転学先の学校が受け入れた日の前日に当たる年月日、転学先の学校名、所在地、 転入学年及びその事由等を記入する。また、学校を去った年月日についても併記する。 <事例1> A校で7月24日の終業式に出席した後、在学証明書の交付を受け、午後転入等の届出 を行い、7月24日付けでB校の学校指定通知の交付を受けた場合 7月24日<午前> <午後> A校 住民異動届 B校 終業式出席 B校の学校指定 7/ 23がA校を去った日及び最終在籍日 7/ 24学校指定 7/ 24受入日 ○ 7月24日付けで学校指定されたので、B校の受入日は7月24日となる。7月23日がA校 を去った日となり、記入例のように、A校では( )内の日付と下の行の日付は、B校が受け 入れた年月日の前日を記録することになる。 A校においては学籍がないのだから終業式に出席していても授業日数、出席日数として カウントされない。 平成○年4月1日 第1学年 入 学 入学・編入学等 第 学年編入学
A校における指導要録の記入 (平成 ○ 年 7月 23 )日 A校を去った日 ○ 7 23 B校へ転入学した日の前日 平成 年 月 日 ○○立B○学校 第○学年へ転出 転学・退学等 <事例2> A校に7月24日の終業式まで登校した後、7月27日付けでB校の学校指定を受けた。その 後8月12日にB校で登校の手続きをし、9月1日の始業式から登校した場合 7/ 24 25 26 27 28・・・・8/11 8/12 13 14・・・・ 31 9/1 夏季休業日 A校を去った日 B校学校指定 B校に登校 B校に B校 受入日 ・諸手続 通学開始 ○ 7月27日付けでB校の学校指定を受けているため、8月12日にB校で登校諸手続を行っ たとしても7月27日にさかのぼりB校に学籍が生じることになる。 A校における指導要録の記入 (平成 ○ 年 7月 24 )日 A校を去った日 ○ 7 26 B校へ転入学した日の前日 平成 年 月 日 ○○立B○学校 第○学年へ転出 転学・退学等 <事例3> 第2学年在籍児童が3月24日の卒業式に出席し、A市からB市へ転居した場合 ①3月30日にB市に転入届を提出し、3月30日付けで学校指定 3/ 24 25 ・ ・ 28 29 30 31 4/1 4/2 転学のため A校2学年 B校2学年 B校3学年 A校を去った日 としてこの日 に転入 に進級 まで在籍 ※B校は児童生徒の指導要録を、3月30日に2学年転入で作成することになる。 ②4月1日にB市に転入届を提出し、4月1日付けで学校指定 3/ 24 25 ・ ・ ・ ・ 30 31 4/1 4/2 転学のため A校2学年 B校3学年 A校を去った日 としてこの日 に転入 まで在籍 ※B校は児童生徒の指導要録を、4月1日に3学年転入で作成することになる。 ③4月3日にB市に転入届を提出し、4月3日付けで学校指定 3/ 24 25 ・ ・ ・ ・ ・ 31 4/1 4/2 4/3 4/4 転学のため A校3学年 A校3学年として B校3学年 A校を去った日 に進級 この日まで在籍 に転入 ※B校は児童生徒の指導要録を、4月3日に3学年転入で作成することになる。 A校は3学年になった児童生徒の指導要録・出席簿等を作成し、4月2日転出とする。
<事例4> 10月26日にA市に転出届を出し、11月1日にB市に転入届を出した場合 A市転出届 B市転入届 27 28 29 30 31 2 3 4 5 10/26 11/1 異動日 B校教委学校指定 AB校ともに10/27~10/31 11/1に学校指定がさ までは授業日数として数 れたにもかかわらず、 えない。 学校に登校・諸手続 11/6に指定された学 転学のため学校を 校に行き、諸手続をし 去った日 11/1からB校に た場合、11/1~11/5 A校を去った日 転入 は欠席として扱う。 イ 「退学等」 【在外教育施設や外国の学校に入るために退学する場合】 校長が退学を認めた年月日及びその事由等を記入する。 【学齢(満15歳に達した日の属する学年の終わり)を超過している児童生徒が退学する場合】 校長が退学を認めた年月日及びその事由等を記入する。 【就学義務が猶予・免除される場合】 在学しない者として取り扱い、在学しないと認めた年月日及びその事由等を記入する。 【児童生徒の居所が1年以上不明である場合】 在学しない者として取り扱い、在学しないと認めた年月日及びその事由等を記入する。 7 卒業 校長が卒業を認定した年月日を記入する。原則として、3月末であることが適当である。 8 進学先 進学先の学校名及び所在地、就職先の事業所名及び所在地等を記入する。 9 学校名及び所在地 学校名及び所在地を記入する。 【分校の場合】 本校名及び所在地を記入するとともに、分校名、所在地及び在学した学年を併記す る。 10 校長氏名印、学級担任者氏名印 各年度に、校長の氏名、学級担任者の氏名を記入 し、それぞれ押印する。 ① 同一年度内に校長または学級担任者が代わった 場合は、その都度、後任者の氏名を併記する。この 場合、前任者名は削除しない。 ② 一般には学年ごとの記入が終わった学年末に、そ の記入責任を明らかにする意味で、校長及び学級 住民異動 届関連 指導要録 関連 1 校長氏名印 ○ ○ ○ ○印 学級担任者 氏 名 印 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○印
担任者が、この欄に押印する。 ③ 校長職務代理者が発令されたとき、学級担任者が休職や退職したとき、学級編制 替えが行われたときなどは、校長職務代理者、新しく学級担任者となった者の氏名をそ れぞれ記入する。 ④ 児童生徒が転学または退学の場合には、記入できる事項については、すべて記入 し、校長と学級担任が押印する。指導要録は別に保存する。 なお、氏名の記入及び押印については、電子署名(電子署名及び認証業務に関す る法律(平成12年法律第102号)第2条第1項に定義する「電子署名」をいう。)を行うこ とで替えることも可能である。 <参考> 電子署名及び認証業務に関する法律 第2条 この法律において「電子署名」とは、電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人 の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機によ る情報処理の用に供されるものをいう以下同じ。)に記録することができる情報について行 われる措置であって次の要件のいずれにも該当するものをいう。 1 該当情報が当該措置を行った者の作成に係るものであることを示すためのものであること。 2 当該情報について改変が行われていないかどうかを確認することができるものであること。 <指導に関する記録> 【小学校】 以下について、各学年ごとに作成する。 ・各教科の学習の記録(観点別学習状況及び評定) ・外国語活動の記録 ・総合的な学習の時間の記録 ・特別活動の記録 ・行動の記録 ・総合所見及び指導上参考となる諸事項 ・出欠の記録 【中学校】 以下について、各学年ごとに作成する。 ・各教科の学習の記録(観点別学習状況及び評定) ・総合的な学習の時間の記録 ・特別活動の記録 ・行動の記録 ・総合所見及び指導上参考となる諸事項 ・出欠の記録 【特別支援学校(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由又は病弱)小・中学部】 以下について、各学年ごとに作成するほか、入学時の障害の状態について作成する。 ・小・中学校における指導に関する記録に記載する事項 ・自立活動の記録
【特別支援学校(知的障害)】 以下について、各学年ごとに作成するほか、入学時の障害の状態について作成する。 ・各教科の学習の記録 ・特別活動の記録 ・自立活動の記録 ・総合的な学習の時間(中学部) ・行動の記録 ・総合所見及び指導上参考となる諸事項 ・出欠の記録 ※ 個別の指導計画を作成する必要があることから、指導に関する記録を作成するに当 たって、個別の指導計画における指導の目標、指導内容等を踏まえた記述となるよう留 意する。 また、児童生徒の障害の状況に即して、学校教育法施行規則第130条の規定に基 づき各教科の全部若しくは一部について合わせて授業を行った場合又は各教科、道 徳、外国語活動(小)、特別活動及び自立活動の全部若しくは一部について合わせて 授業を行った場合又は特別支援学校小学部・中学部学習指導要領(平成21年文部 科学省告示第36号)第1章第2節第5の規定(重複障害者等に関する教育課程の取 扱い)を適用した場合にあっては、その教育課程や実際の学習状況を考慮し、各教科 等を合わせて記録できるようにするなど、必要に応じて様式等を工夫して、その状況を適 切に記入する。 【特別支援学級に在籍する児童生徒の場合】 必要がある場合、特別支援学校小学部・中学部の指導要録に準じて作成する。 1 各教科の学習の記録 【小・中学校及び特別支援学校(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由又は病弱)小・中学部】 観点別学習状況及び評定について記入する。 【特別支援学校(知的障害)小・中学部】 特別支援学校小学部・中学部学習指導要領に示す小学部・中学部の各教科の目 標、内容に照らし、具体的に定めた指導内容、実現状況等を文章で記述する。 (1) 観点別学習状況 各教科の目標に照らして、その実施状況を観点ごとに評価し記入する。 「十分満足できる」状況と判断されるもの A 「おおむね満足できる」状況と判断されるもの B 「努力を要する」状況と判断されるもの C 【小・中学校及び特別支援学校(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由又は病弱)小・中学部】 設置者は小・中学校学習指導要領等を踏まえ、「各教科等・各学年等の評価の観点 等及びその趣旨」を参考に観点を設定する。また、各学校において、観点を追加して記入 できるようにする。 中学校において選択教科を実施する場合は、各学校において観点を定め、記入する。
(2) 評定 【小学校等】 「十分満足できる」状況と判断されるもの 3 「おおむね満足できる」状況と判断されるもの 2 「努力を要する」状況と判断されるもの 1 【中学校等】 「十分満足できるもののうち、特に程度が高い」状況と判断されるもの 5 「十分満足できる」状況と判断されるもの 4 「おおむね満足できる」状況と判断されるもの 3 「努力を要する」状況と判断されるもの 2 「一層努力を要する」状況と判断されるもの 1 ※ 評定の適切な決定方法等については、各学校において定める。 2 外国語活動の記録【小学校等】 評価の観点を記入した上で、それらの観点に照らして、児童の学習状況に顕著な事項 がある場合にその特徴を記入する等、児童にどのような力が身に付いたかを文章で記述す る。 設置者は小学校学習指導要領等を踏まえ、次の3観点を参考に設定する。また、各学 校において、観点を追加して記入できるようにする。 ① コミュニケーションへの関心・意欲・態度 ② 外国語への慣れ親しみ ③ 言語や文化に関する気付き 3 総合的な学習の時間の記録 「総合的な学習の時間」に行った学習活動及び各学校が自ら定めた評価の観点を記 入した上で、それらの観点のうち、児童生徒の学習状況に顕著な事項がある場合などにそ の特徴を記入する等、児童生徒にどのような力が身に付いたかを文章で記述する。 評価の観点については、学習指導要領に示す総合的な学習の時間の目標を踏まえ、 各学校において具体的に定めた目標、内容に基づいて定める。 評価の観点の例として次のことが考えられる。 ① 総合的な学習の時間の目標を踏まえて定める場合 「よりよく問題を解決する資質や能力」「学び方やものの考え方」 「主体的、創造的、協同的に取り組む態度」「自己の生き方」 ② 各学校において、次の視点で育てようとする資質や能力を等を踏まえて定める場合 「学習方法に関すること」「自分自身に関すること」 「他者や社会とのかかわりに関すること」 ③ 教科との関連を明確にして定める場合
「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」 4 特別活動の記録 【小・中学校及び特別支援学校(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由又は病弱)小・中学部】 各学校が自ら定めた特別活動全体に係る評価の観点を記入した上で、各活動・学校 行事ごとに、評価の観点に照らして十分満足できる活動の状況にあると判断される場合 に、○印を記入する。 評価の観点については、学習指導要領に示す特別活動の目標を踏まえ、各学校にお いて「各教科等・各学年等の評価の観点等及びその趣旨」を参考に定める。その際、例え ば、「集団の一員としての思考・判断・実践」(小学校等)、「集団や社会の一員としての思 考・判断・実践」(中学校等)にかかわる観点について、学校として重点化した内容を踏ま え、育てようとする資質や能力などに即し、より具体的に定めることも考えられる。 【特別支援学校(知的障害)小中学部】 小・中学校及び特別支援学校(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由又は病弱)小・中 学部における特別活動の記録に関する考え方を参考としながら文章で記述する。 5 自立活動の記録【特別支援学校】 個別の指導計画を踏まえ、以下の事項等を記入する。 ① 指導の目標、指導内容、指導の結果の概要に関すること ② 障害の状況等に変化が見られた場合、その状況に関すること ③ 障害の状況を把握するため又は自立活動の成果を評価するために検査を行った 場合、その検査結果に関すること 6 行動の記録 【小・中学校及び特別支援学校(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由又は病弱)小・中学部】 設置者は、小・中学校学習指導要領等の総則及び道徳の目標や「各教科等・各学 年等の評価の観点等及びその趣旨」を参考にして、項目を適切に設定する。また、各学 校において、自らの教育目標に沿って項目を追加できるようにする。 各学校における評価に当たっては、各項目の趣旨に照らして十分満足できる状況にある と判断される場合に、○印を記入する。 【特別支援学校(知的障害)小・中学部】 小・中学校及び特別支援学校(視覚障害、聴覚障害、肢体不自由又は病弱)小・中 学部における行動の記録に関する考え方を参考にしながら文章で記述する。 7 総合所見及び指導上参考となる諸事項 児童生徒の優れている点や長所、進歩の状況などを取り上げることに留意する。 ただし、児童生徒の努力を要する点などについても、その後の指導において特に配慮を 要するものがあれば記入する。 また、学級・学年など集団の中での相対的な位置付けに関する情報も、必要に応じ、 記入する。
【小学校等】 以下の事項等を文章で記述する。 ① 各教科や外国語活動、総合的な学習の時間の学習に関する所見 ② 特別活動に関する事実及び所見 ③ 行動に関する所見 ④ 児童の特徴・特技、学校内外におけるボランティア活動など社会奉仕体験活動、 表彰を受けた行為や活動、学力について標準化された検査の結果等指導上参考と なる諸事項 ⑤ 児童の成長の状況にかかわる総合的な所見 【中学校等】 以下の事項等を文章で記述する。 ① 各教科や総合的な学習の時間の学習に関する所見 ② 特別活動に関する事実及び所見 ③ 行動に関する所見 ④ 進路指導に関する事項 ⑤ 生徒の特徴・特技、部活動、学校内外におけるボランティア活動など社会奉仕体 験活動、表彰を受けた行為や活動、学力について標準化された検査の結果等指導 上参考となる諸事項 ⑥ 生徒の成長の状況にかかわる総合的な所見 【特別支援学校】 交流及び共同学習を実施している児童生徒について、その相手先の学校名や学級 名、実施期間、実施した内容や成果等を記入する。 【通級による指導を受けている児童生徒について】 通級による指導を受けた学校名、通級による指導の授業時数、指導期間、指導の内 容や結果等を記入する。 通級による指導の対象となっていない児童生徒で、教育上特別な支援を必要とする場 合については、必要に応じ、効果があったと考えられる指導方法や配慮事項を記入する。 8 入学時の障害の状態【特別支援学校】 障害の種類及び程度等を記入する。 9 出欠の記録 (1) 授業日数 ① 児童生徒の属する学年について、授業を実施した年間の総日数を記入する。 ② 学校保健安全法第20条の規定に基づき、臨時に、学校の全部又は学年の全部 の休業を行った日数は授業日数に含めない。 原則として、同一学年のすべての児童生徒につき同日数とすることが適当である。 【転学又は退学等をした場合】 転学のため学校を去った日又は退学等をした日までの授業日数を記入する。 【転入学又は編入学等をした場合】 転入学又は編入学等をした日以降の授業日数を記入する。
(2) 出席停止・忌引等の日数 以下の日数を合算して記入する。 ① 出席停止日数 ・学校教育法第35条による出席停止日数 小・中学校で性行不良児童生徒の保護者に対して行う出席停止 ・学校保健安全法第19条による出席停止日数 感染症の罹患、罹患の疑い、罹患のおそれのある児童生徒に対して行う出席停 止 ・感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第19条、20条、26条 及び46条による入院の場合の日数 ② 学校保健安全法第20条により、臨時に学年の中の一部の休業を行った場合の日 数 <事例> 同一学年に属する4学級が日をずらして学級閉鎖をした場合 ※ 下図の は、学級閉鎖の期間。 ○ 1組~4組全てが学級閉鎖をした7日、8日の2日間 が「授業日数」から差し引かれる。 ○ 5日、6日、9日はいずれかの学級で授業が行われ ているため、学級閉鎖した日数をそれぞれの学級ごとに 「出席停止・忌引等の日数」の欄に記入する。 ③ 忌引日数 児童生徒の忌引の基準については明確な規定がない。 <参考> 職員の勤務時間及び休暇等に関する規則 平成7年3月31日 新潟県人事委員会規則第8-55号 最終改正 平成22年3月30日 人事委員会規則第8-81号) 第15条関係 死亡者 配偶者 父母 子 祖父母 孫 兄弟姉妹 伯叔父母 血族の場合 10日 7日 5日 3日 1日 3日 1日 姻族の場合 3日 1日 1日 1日 1日 なお、3親等の曾祖父母の場合も3親等の伯叔父母に準じて考える。 ④ 非常変災等児童生徒又は保護者の責任に帰すことのできない事由で欠席した場 合などで、校長が出席しなくてもよいと認めた日数 ⑤ その他 【小学校等】 その他教育上特に必要な場合で、校長が出席しなくてもよいと認めた日数 【中学校等】 選抜のための学力検査の受検その他教育上特に必要な場合で、校長が出席しな くてもよいと認めた日数 5 6 7 8 9 日 1組 2組 3組 4組
(3) 出席しなければならない日数 授業日数から出席停止・忌引等の日数を差し引いた日数を記入する。 (4) 欠席日数 出席しなければならない日数のうち病気又はその他の事故で児童生徒が欠席した日 数を記入する。 (5) 出席日数 出席しなければならない日数から欠席日数を差し引いた日数を記入する。なお、学校 の教育活動の一環として児童生徒が運動や文化などにかかわる行事等に参加したも のと校長が認める場合には、指導要録の出欠の記録においては出席扱いとすることが できる。 「不登校への対応の在り方について」(平成15年5月16日付け15文科初第255号) 「不登校児童生徒が自宅においてIT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出 欠の取り扱い等について」(平成17年7月6日付け17文科初第437号) 不登校の児童生徒が適応指導教室等学校外の施設において相談・指導を受け、又は自宅 においてIT等を活用した学習活動を行ったとき、そのことが当該児童生徒の学校復帰のために 適切であると校長が認める場合には、指導要録の出欠の記録においては出席扱いとすることが できる。この場合には、出席日数の内数として出席扱いとした日数及び児童生徒が通所若しくは 入所した学校外の施設名又は自宅においてIT等を活用した学習活動によることを記入する。 (6) 備考 出席停止・忌引等の日数に関する特記事項、欠席理由の主なもの、遅刻、早退等 の状況その他の出欠に関する特記事項等を記入する。
Ⅱ
指導要録の取扱い上の留意点
1 進学の場合 校長は、児童生徒が進学した場合においては、その作成に係る当該児童生徒の指導 要録の抄本又は写しを作成し、これを進学先の校長に送付しなければならない。 「指導要録の写し」を送付する場合、「学籍に関する記録」の写しについては、「校長 (1) 氏名印」及び「学級担任者氏名印」の欄にそれぞれ押印したものの写しをとること。 「指導に関する記録」の写しについては、原本の両面とも写しをとること。 (2) 写しのすべての上面余白に写の印を押すとともに、原則として校長職印による原本証 (3) 明をする。 2 転学の場合 校長は、児童生徒が転学した場合においては、その作成に係る当該児童生徒の指導 要録の写しを作成し、その写し(転学してきた児童生徒については転学により送付を受けた 指導要録の写しを含む。)及び進学の場合の抄本又は写しを転学先の校長に送付しな ければならない。児童生徒が転学する場合には、学校教育法施行規則第24条第2項に基づいて進学元の 校長等から送付を受けた指導要録の抄本又は写しを、同条第3項の規定により転学先の校長 へ送付することとされており、この場合において、進学元(小学校にあっては、保育所及び認定こ ども園を含む。)から送付を受けた指導要録の抄本又は写しについては、進学してきた児童生徒 が在学する期間保存すること。 転学していく児童生徒には、まず、「在学証明書」を発行して転学先の学校に持参させる。転 学先からの受け入れ通知を受けた後に、転学先の学校に送付する書類は次のとおりである。 (1) 在学中の指導要録の写し (2) 転入学した児童生徒の場合は、送付されてきている前の学校の指導要録の写し (3) 下級の学校から送付されてきている指導要録の抄本又は写し (4) 健康診断票及び歯の検査票 3 転入学の場合 校長は、児童生徒が転入学してきた場合においては、当該児童生徒を受け入れた旨 (1) 及びその期日、校名、所在地を明記して、速やかに、前に在学していた学校の校長に連 絡し、当該児童生徒の指導要録の写しの送付を受けること。 校長は、転入学後ただちに当該児童生徒の指導要録を作成し、転入学した日以後 (2) について必要事項を記録し、前の学校から送付された写しと合わせて綴っておく。この場 合、写しの記載事項を転記する必要はない。 A校からB校へ転校し、再びもとのA校へ転入学した児童生徒については、新たに原 (3) 本を作成し、送付された写し(この中には、さきにA校からB校へ送った写しも含まれてい る)を重ねて綴じる。 4 学校統廃合、学校新設等の場合 事 例 「 学 校 名 及 び 所 在 地 」 の 欄 A校がB校に吸収合併された場合 ・学校名、所在地の変更でこれを書き換える。 1 ・変更は合併のためであることを記入する。 A校がB校に吸収されてB校の分 校となった場合 A校とB校が合併してC校が新設さ ・学校名、所在地の変更でこれを書き換える。(所在地が変わらない 2 れた場合 場合もある。) ・変更は統合新設のためであることを記入する。 A校が分離してB校とC校が新設さ ・学校名、所在地の変更でこれを書き換える。 れた場合 ・変更は学校の分離新設であることを記入する。 A校の一部が分離して、独立B校 ・学校名、所在地の変更でこれを書き換える。 3 が新設された場合 ・変更は学校の分離新設であることを記入する。 A校の分校が分離昇格して、B校 ・学校名変更で、これを書き換える。 が新設された場合 ・変更は、分校が分離昇格して、学校が新設であることを記入する。
A校の一部とB校の一部が分離 ・学校名、所在地の変更でこれを書き換える。 合併してC校が新設された場合 ・変更は、分離統合により学校が新設であることを記入する。 A校の分校とB校の分校が合併し ・学校名、所在地の変更でこれを書き換える。(所在地が変わらない てC校が新設された場合 場合もある。) ・変更は、学校の分離新設であることを記入する。 A校の一部が学区変更で分離し ・学校名、所在地の変更でこれを書き換える。 4 てB校に吸収された場合 ・変更は、学区変更によるものであることを記入する。 (注)変更理由を、「学校名及び所在地」の欄に( )書きで記入する。上記のほか特別な場合については、実状 に応じて処理することとなる。 5 外国にある学校に入学する場合 校長は、児童生徒が外国にある学校に入学するため退学した場合等においては、入学 先の学校の求めに応じて指導要録の写しや抄本を送付する。 6 保存・管理 学校においては、原本及び転入学の際送付を受けた写しのうち、学籍に関する記録 (1) については20年間、指導に関する記録については5年間保存すること。(学校教育法施 行規則第15条第2項参照) 幼稚園から送付を受けた抄本または写しは、児童が当該学校に在学する期間保存 (2) すること。 外国にある学校などへ入るための退学の場合、学齢を超過している児童生徒の退学 (3) の場合、児童自立支援施設もしくは少年院への入院などによる就学義務の猶予・免除 の場合、または児童生徒の居所が1年以上不明の場合には、原本及び転入学の際送 付を受けた写しは、校長が退学または在学しないと認めた日以後、学籍に関する記録 については20年間、指導に関する記録については5年間保存すること。 各学校においては、指導要録の有効な活用を図るとともに、プライバシー保護の観点 (4) から、保存・管理等の学校規程を整備する必要がある。 《規程の例》 ① 規程を定める趣旨に関する事項 ② 保存・管理の責任者及びその補助者に関する事項 ③ 保存・管理の方法に関する事項 ④ 利用の方法等に関する事項 ⑤ 外部に対する証明等への対応及びその手続きに関する事項 ⑥ 保存期間経過後の取扱いに関する事項 保存期間の起算日は、原本及び写しとも、卒業または転退学した次の日である。 (5) 保存期間経過後は、校長の責任において適切な措置をとること。 (6)
Ⅲ各学校における指導要録の保存、送付に当たっての配慮事項 【指導要録の抄本又は写しの保存について】 進学元の校長等から送付を受けた指導要録の抄本又は写しを、転学先の校長へ送付す ることとされており、この場合において、進学元(小学校にあっては、保育所及び認定こども園 を含む。)から送付を受けた指導要録の抄本又は写しについては、進学してきた児童生徒が 在学する期間保存すること。 【配偶者からの暴力の被害者と同居する児童生徒について】 転学した児童生徒の指導要録の記述を通じて転学先の学校名や所在地等の情報が配 偶者(加害者)に伝わることが懸念される。 このような特別の事情がある場合には、平成21年7月13日付け21生参学第7号「配偶者 からの暴力の被害者の子どもの就学について」に沿って、配偶者からの暴力の被害者と同 居する児童生徒の転学先や居住地等の情報については、各地方公共団体の個人情報保 護条例等に則り、配偶者暴力相談支援センターや福祉部局等との連携を図りながら、厳重 に管理すること。 http://www.gender.go.jp/e-vaw/kanrentsuchi/07/e_04_210713.pdf Ⅳ指導要録等における情報通信技術の活用について 指導要録、その写しや抄本について、書面の作成や保存、送付に代えて当該書面に係る 電子的記録の作成や保存、送付を行うことは、現行の制度上でも、可能である。(行政手続 等における情報通信の技術の利用に関する法律等) その際、原本の真実性の保持、改ざん防止、長期保存への対応等を行うとともに、個人 情報保護等の観点から、データの流出や消失等の防止にも十分配慮する必要がある。 学校や設置者は、学習評価に関する情報の適切な管理を図りつつ、今後、情報通信技 術の活用により指導要録等に係る事務の改善を検討することが重要である。 ◎ 情報通信技術の活用に関する新潟県教育委員会通知 教義第721号 平成15年8月1日付け 児童生徒に関する個人情報の適切な管理について(通知) 昨年度以降、施錠した自家用車からパソコン等が盗難にあう事故や、不審者の学校への侵 入によりパソコンが盗まれるなどの事故が相次ぎ、パソコン及び外部記憶装置内の児童生徒に 関する個人情報が併せて盗難にあっています。特にこの5月以降施錠した車中から学業成績等 の情報を保存したパソコン等が盗まれる事故が連続して3件発生する憂慮すべき事態となってお ります。 個人情報に関する事故は、プライバシー保護上の問題に加え、流出した情報の悪用が懸念 されるものであることから、教職員の認識不足や管理不十分により学校に対する児童生徒や保 護者の信頼を大きく損なうものであります。 ついては、下記の点に留意し、個人情報に関する現在の管理方法を再認識するとともに、個 人情報保護の重要性について職員一人一人の自覚を促すよう貴職から管下の学校長に周知 徹底願います。 記
1 管理方法の再点検とマニュアルの作成 個人情報のうち、児童生徒の成績や生徒指導に関する事項など校内で厳重に管理し、 持ち出してはならないものや十分注意して管理すべきものを洗い出し、その管理方法を再点検 して全職員で共通理解を図るとともに、その内容に基づき校内規程やマニュアルを作成し、確 実に実践すること。 また、やむを得ず個人情報を校外に持ち出す場合は、持ち出す者の責任で管理しなけれ ばならないものであることを職員に周知徹底すること。 2 盗難の予防 ① 施錠等の防犯対策や管理責任者等による点検活動を確実に行うこと。 ② 職員室等の机上や鍵のかからない引き出しに安易に書類を放置せず、常に整理整頓 に努めること。 ③ やむを得ず個人情報を校外に持ち出す場合であっても、常時目の届く範囲で管理するこ と。特に自家用車の鍵を壊されたり、ガラスを割られてパソコンや重要書類がバッグごと盗難 にあっていることから、車を離れる時は決して車中に置いたままにしないこと。 3 パソコンデータの厳重な管理 ① パスワードを設定するなど他人が容易に開けないようにすること。 ② データはハードディスクでなく別の媒体に保存し、学校で一括して保管するなど盗難等の 対策を厳重にすること。 4 業務の効率化 管理職は日ごろから業務の効率化に努め、職員がゆとりをもって業務にあたれるよう改善を 図るとともに、職員は計画的に業務を行い、できるだけ仕事を校内で処理できるよう工夫するこ と。 教義第1770号 平成20年2月15日付け 「児童生徒の個人情報の管理に関する再点検について(通知)」 1 児童生徒の個人情報に関する電子データは、ハードディスクではなく別の媒体に保存し、学 校で一括して保管するなど厳正な管理の徹底を図ること。 2 やむを得ず個人情報を校外に持ち出す場合には、個人情報の取扱いに関する校内規程に 基づき校長等の許可を得るとともに、持ち出し状況を把握・点検できる管理体制を構築するこ と。 3 個人情報を保存する媒体には、校外に持ち出す場合も含め、パスワードを設定するなどの 他人が容易に開けないような措置を講ずること。 【参考資料】 ・総務省 国民のための情報セキュリティサイト http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/ ・経済産業省>情報政策>文書の電子化の促進>文書の電子化・活用ガイド* http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/e-doc/guide/index.html *紙文書をイメージスキャナで電子化し、運用していくためには、各府省が省令によって規定する要件を満たさ なくてはならない。基本的な要件として、「見読性」、「完全性」、「機密性」、「検索性」を定義している。(経 済産業省) また 同じ文書でも法令によって要件が異なる場合には、要件が厳しい法令に従って、電子保。 、 存をしなくてはならない。