(東京女医大急第28巻第11号頁851−858昭和33年11月)
昭和27∼29年、某産院における
新生児についての統計的観察
一一謔P…報 満月児出生時体重について一
緒 東京女子医科大学衛生学教室(主任 吉岡博人教授) 言中島幹悪・柴田久世
ナヵジマミキェシバタヒサヨ
(受付昭和33年9月17日)
近年のわが国乳児死亡率はすでに多くの研究に よって明かなごとく,祉会的:文化的環境の影響に より著しく低下してきたが,乳児死亡の最:大原因 をなす先天性疾患による死亡はさほど減少してい ないユ)、7)。この点に注目して著者らは新生児の体 重を中心として,二,三の検討をこころみるべ く,今回は満月児について,その体重に影響する と思われる諸因子との関係を襯察してみた。 資料および研究方法 昭却27,28,29年の3年間の賛育会病院における単 胎,満月児(妊娠es 37週以後)の出生6,448例につ いて,出生の年月,性別,出産順位,母の年令,流, 死産の有無等と,出生時体重との関係について観察し た。 統計値の比較は,算術平均の差の検定法および分散 分析法を用いて検定した。研究結果
1,出生児体璽の度数分布(表1,図1参照)3 年間に出生した妊娠第37週以後の男児3,337名, 女児,3111名,計6,448名について1009階級の 体重別度数分布をしめす。3,000g未満のものは 女児の出生が多く,3,0009以上では男児の出生 が多い。男児は3,0GO 9,女児は2,8CO 9を中心 として,ほぼ左右対称の分布の形をなしている。 男児では2,9009代に凹部を形成しているが,そ の他には男女とも凹凸なく滑かな曲線をしめして いるのは,薯者らの資料が病院統計であるため に,尺貫法による計量の影響を受けていないため であろう8)91。 未熟児(2,5009未満)は593名で全体の9.2% を占めて全国の標準値1G)9%とほぼ等しく,過熟 児(4, eOO 9以上)は54名で0.8%を占め標準値 2・6%よりはるかに少ない。 H,性別出生時体重(表2,3参照) 3年間の平均出生時体重は,男3,039±7g,女 2,961土7g,計3,001±5gで性差は78gである。 この差は統計学的にも有意であり過去の業績と一 致している。出生時体重についての:最近の諸氏の 報告と比較すると表2のごとくである。このう ち,佐伯,久慈,山県,藤枝,飯島の値は病,産 院の統計で,斎藤以下のは全国または一地方での 統計である。これらは,おのおの対象とする新生 児の範囲に多少の相違がある。しかして表中昭15, 齊藤としめしたのは,昭25,齊藤との比較のため で,佐伯は著者らと同じ賛育会病院の統計である ため掲げたQ 著者らの値は昭和15年の齊藤の値または久慈の 値に近く,昭和25年以降の,飯島,齊藤,動態統 計,水谷らのどれよりも著しく低い。さらに昭和 14年の賛育会,佐伯の値よりも低いが,佐伯の値 は正常産の新生児を対象とし,われわれは満月児 の新生児全部を対象としていることからも差があ らわれるのであろう。 性差は,佐伯,山県,水谷をのぞく諸氏の値とMikie NAKAZIMA & Hisayo SIBATA (Department of Hygiene, Tokyo Women’s Medical
CoJlege) : ・Statistical observations on the neonatal infants in a maternity hospital in 1952tv1954−Report I . On birth一一weight of mature infants一
表1拙生時体重度数分布
出 生 時
度 体 重(kg)男
数女【計
1.3 tv 1.4 1.4 tv 1.5 1.5 tv 1.6 1.6 t−v 1.7 1. 7 t−v 1. 8 1.8 rv L 9 1.9 tv 2.0 2.0 tv 2.1 2.1 tv 2.2 2.2 tv 2.3 2.3 tv 2.4 2.4 ・v 2.5 2.5 rv 2.6 2.6 n−i 2.7 2.7 n」 2.8 2.8 tv 2.9 2.9 tv 3.0 3.0 tv 3.1 3.1 tv 3.2 3.2 t−v 3.3 o o o 1 1 5 4 15 19 48 82 108 152 209 266 326 296 350 344 332 1 0 1 2 2 8 10 16 35 48 73 114 185 231 318 339 331 329 281 212 1 0 1 3 3 13 14 31 54 96 155 222 337 440 584 665 627 679 625 544出 生 時
体 重(kg) 3.3 tv 3.4 3.4 tv 3.5 3.5 tv 3.6 3.6 tv 3.7 3.7 tv 3.8 3.8 tv 3.9 3.9 tv 4.0 4.0 tv 4.1 4.1 tv 4.2 4.2 tv 4.3 4.3 rv 4.4 4.4 rv 4.5 4.5 tv 4.6 4.6 tv 4.7 4.7 n−i 4.8 4.8 tv 4.9 4.9 tv 5.0 5.0 rv 5.1 計 度 数 男 女 計 214 168 125 98 71 45 18 13 10 9 3 2 2 0 1 0 0 0 3, 337 207 131 85 61 33 26 18 8 2 1 0 2 0 0 0 0 0 1 3, 111 6, 448 出 生 3あo 3夘 2re ス⑳ iYb 数 lfv re o 一一 j i一一 t 表2 性別生出時体重比較 調査年度 調査者名 男 女 性 差昭14
22 rv 26 22 rv 27 23 tv 27 25 r−v 2715
24 tv 2525
26
25 tv 29 27 rv 29佐伯11)
久慈12)
山県15)藤枝14)
飯島15)
斎藤16)
高野9)
斎藤17)
動態統計18)水谷8)
著 者
3059 3032 3089 3018 3105 3030 3066 3130 3143 3180 3039 3042 2964 3039 2946 3025 2960 2988 3050 3063 3080 2961 17 68 50 72 80 70 78 80 80 100 78* s. * ..._d一…_ = 8.04 > 2 S.E.d.to 2,0 」,e “e t.o
体fCK8)
図1 出生時;体重度数分布 ほぼ一致している。 皿,年次別出生時体重(奉3参照) 男児では昭和27年から漸次増加している。女児 では27,28年は大差なく29年には増加してい る。男女とも最高は29年である。各年問体重の差 は,男児は1%,計は5%以下の危険率で有意で あるが,女児は有意ではない。 一 8S2 一表3年次別出生時体重
歯.
男 1 (g) 女 n hi (g) 昭 27 102328 1 1085
29 1 1229
27 (ノ29 33373007士13
3036 ± 123067土11
3039 ± 7 389 1004 1218 3111 2956 ± 122954士12
2971士11
2961 ± 7 計 n 1912 2089 2447 6448 1 (g) 2984士 9 2996士 9 3010士 8 3001士 5 Fs ==6・45>4・ 60 ・=F(1%)級間分謬論定量く級内分散推i定量, Fs=4.50>2.99=F(5%) 出生時体重の年次的推移については,第2次大 戦中は低下し,戦後徐々に回復してきたといわれ るが12)∼16)19),われわれの値もその延長と観るべ きであろうか。 IV,月別出生数(出生数の月別比例)(表4,図2 参照)表4出生数の月別比例
1\ 男 女 計
暦\1姓魂別1麟厩嘱生数
月\i比例1
比例1
[比例月別 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 月四 獣一 313 1109 279 1 1079 2s2 1 261 220 239 255 276 338 287 295 291 計 3337 997 654 780 875 898 977 1237 1016 1079 F 11 3111 E log6 1 ] g淵}罐
] 250 1 947 254 1 993 203 1 768 215 1 842 263 1 996 275 1 1042 252 1 986 273 1 1035 262 1 1025 297 1 1123 0 621 [ gig il s32 I s15 1 423 454 518 551 590 560 557 5881
1ii
1136 1075 973 973 772 857 946 i 1007 1116 1024 1116 1075 6448 出生数の季節変動を月別比例でしめすと,男女 とも1月に高く次第に減少して5月には最低とな り,6月以降ふたたび上昇して12月にいたる。男 児では9月に出生数が最高である外は,男女の出 生数は冬季に高く,夏季に低い傾向をみせてい る8)15)。 V,月別出生時体重(表5,図3参照) 暦月別の出隼時体重は,男女とも冬低く,春夏 に高い傾向がみられる。最低は男児1月,女児2 月,鹸高は男児7月,女児8月である。.著者らの 成績は水谷8)とほぼ似ており,出生率曲線と出生 時佐重曲線とが平行するという高野9)とは異なっ ている。 一般にわが国においては,出生率は1∼3月に 高いが,これは受胎に好適な季節的条件が日本で は4∼6月であって,この時期の受胎率が高いた めであるといわれている20)。母性死亡率は,出生 率の高い1∼3月には低く,夏季に高率をしめし ていること21)22Jより,4∼6月に受胎し1∼3 月に出産がおこなわれるのがもっとも好適な条件 下の出産であるようである。しかし,これは前述 のごとく冬低く,春夏に高い出生時体重の季節的 変動とは矛盾した現象を呈しているように思われ る。それゆえ,母体内の胎児の発育にはさらに他 の因子が関与するのではないかと老えられるが, われわれの襯察ではこの現i象を解明することがで きなかった。 W,出産順位別出生時体重(表6,図4参照) 母の妊娠歴で流,死産の経験のないものをえら び,これらの母から生れた4,695例について出産 順位別に出生時体重をしらべた。 男女とも第1子が最も低く,第2子以後出産回 数を重ねるとともに体重が増大する。第1子と第 2子との差が最も大きく,男女とも100g以上で ある。 男児では第4子が最高で第5子以後は出産回数 を増すにつれて低くなる。女児では第6子以上ま で次第に増大している。したがって計では第5子 まで増加し,第6子以上になると減少している。 男,女,計とも出産順位別の体重の差は1%以 下の危険率で有意である。 以上の成績は過去の成績と9)11)17)25)ほぼ・一致 している。 顎,母の年令別出生時体童(表7,図5参照)母の年令を15才から49才まで5才間隔7階級
1,30p 1,ユσo 1,loo 月 別 レヒ ィ1’1 t,ave 9pm 2 pm 700 o x N N N N s
一 男
6・…@を
! N N x x 、 ハ、、 !’ 亀罵 、’ 亀 N tlr’ f” ’ ’ t t t t ’ t t t ’ ’ ’ノ ノ 1. INN NsNl−t ”‘’t ’ x t ’ ’ t ’ ’LL一一一一一L一一一r,m+n一一=一一v“一L−s m“ / z 3 4 Y 屠 6,; 月 7 8 2 /o /, /之図2 出生数の月別比例
表5月別出生時体重
性別
月 別 1 月2
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12 男 n hi (g) 女 n一 hi (g) 313 279 282 261 220 239 255 276 338 287 295 2912968士21
3016土25
2984士24
3057 ± 25 3061 ± 273059士25
3103 ± 26 3049 ± 22 3030 ± 203058土25
3051=ヒ22 3048 ± 25 308 259 250 254 203 215 263 275 252 273 262 2972922士20
2890.士 23 2917 ± 262991士25
2964 ± 272969士27
2993 ± 22 2990 ± 23 2964 ± 223013士22
2984土24
2938士23
計 且 hi (g) 621 538 532 515 423 454 518 551 590 560 557 588 2945 ± 15 2955 ± 182952士17
3024士18
3015土19
3017 ± 183047土17
3020 ± 16 3002 ± 153036土17
3020 ± 162992士17
に分けて,各階級ごとに出生時体重をしらべた。 男児では15∼19才が最:も低く,30∼34才まで 年令を増すとともに増加し,35∼39才からは逆に 減少してゆく。45∼49才では再び増加して最高と なる。女児では25∼29才が15∼19才よりわずか に低くなっている外は男児同様で,30∼34才まで 増加しその後40∼44才まで減少,45∼49才に再 び上昇して最高の体重をしめしている。 母の年令別出生時体重の差は,男,女,計とも 1%以下の危険率で有意である。 以上の成績は,母親の年令を増すとともに出生 時体重は増加し,高年に.なるとかえって減少する という過去の成績と概ね一致しているが,水谷8), 高野9)らの成績が40づ)44才で低下しはじめるのに 一854一こ2面 欧 )r/の 球 体3卿 重
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表6出産順位別出生時体重
性別
出産 順位別第1子
第2 子
第3 子
第 4 子第5子
第6子以上 男 女 n 1 (g) n hi (g) 1277 597 293 125 76 63 2951 ± 11 3108 ± 163135士23
3152士37
3129 ± 543053土56
1110 573 327 137 61 56 2892=と11 2995ヨ=163032士22
3035士33
3091 ± 57 3127 ± 58 計 n hi (g) 2387 1170 620 262 137 119 2924 ± 73053士11
3081士16
3091 ± 25 3112 ± 39 3088 ± 40 Fs == 23. 01 〉 3. 02 = F(1%) Fs == 15. 46 >3. 02 == F(le/o) Fs == 35. 07 〉 3. 02 = F(1%) 比し,われわれの成績は早く35∼39才で低下し はじめ,佐伯11)の成績に似ている。45∼49才で は例数も少ないためか成績もいろいろであるが, 男,女,計とも上昇しているのは水谷8)の成績に 似ている。 皿,流,死産の有無別出生時体重(表8参照) 母の妊娠歴から,流,死産の有無別による出生 時体重をしらべた。 まず,流,死産の経験のないもの全体と,流, 死産の経験のあるものとを比べると,男女とも流, 死産の経験のあるものの方が出生時体重が大であ るが,その差は統計学的には有意でない(表8, a欄参照)。それゆえ流,死産の有無は,出生時 体:璽に影響をも‘たらしていないようにも考えられ るQ つぎに,出産順位別の出生時体重に差があり, とくに第1子と第2子との差が最大であるという 前述の成績を考慮に入れてみることとする。流, 死産の経験のある母から生まれるのは,実際には すべて第2子以上であるから,流,死産の経験の あるものと,流,死産の経験のない第2子以上の ものとの出生時体重を比較してみると,流,死産 のない第2子以上の方が出生時体重は大で,その 差は有意である(表8,b欄参照)。 以上のことから,流,死産の経験のあるものの 方が,ないものよりも出生時体重が低いであろう とがうことが推察される。 総 括 昭和27∼29年の3年間の賛育会病院における単 胎,満月児(妊娠第37週以後)の謁生6,448例に ついて,出生の年月,性別,出産順位,母の年令, 流,死産の有無等と出生時体重との関係について 一855“」2の
唱酬
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出産順位別出生時体重 観察した結果を総括すると,次のごとくである。 1,出生時体重の度数分布:3,0009未満では女 児の出生が多く,3,0009以上では男児の出生が 多い。男児は3,COO 9,女児は2,8009を中心と して左右対称の分布の形をしめしている。未熟児 (1,5009未満)は9.2%,過熟児(4,0009以上) は0.8%である。 ■,性別出生時体重:3年間の男女平均出生時体 重は,男児3,0399,女児2,9619で,性差は78 gである。男女の性差は統計学的にも有意であ る。最近の諸氏の値や全国平均値に比べて,われ われの出生時体重の平均値は,いくらか低いよう である。 皿,年次別出生時体重:男児では昭和27年から漸 次増加し,女児では27,28年は大差なく29年に は増加している。男女とも29年が最高である。各 年間体重の差は,男児は1%,計は5%以下の危 険率で有意で,女児は有意ではない。障性別
の表7母の年令別出生時体重
年令別15∼19才
20 tv 24 25 r’u 29 30 tv 34 35 tv 39 40 tv 44 45 tv 49 男 n hi (g) 82 968 1349 656 228 473
2977土47
3012 ± 12 3031 ± 113099士16
3052土23
3014士64
3217 ±307 女 n hi (g) 75 910 1254 592 222 553
2939 ± 502957土12
2938 ± 10 3008 ± 172991土31
2981土48
3083 ± 27 計 n 1 (g) 157 1878 2603 1248 450 1026
2959士32
2985士 9 2986土 63056士12
3022 ± 21 2996 ± 38 3150 ±156 Fs = 9. 20 〉 2. 80 = F(1%). Fs== 2. 62 〉 2. 80 = F(1%) ’Fs = 6. 41 〉 2. 80 F(1%) IV,月別出生数(月別比例):男女とも1月に高 く漸次減少して5月には最低となり,6月以降ふ たたび上昇して12月にいたる。男児で9月にもっ とも高い外は,男女の出生数は,冬高く夏低い傾 向をしめしている。 V,月別出生時体重:男女とも冬低く春夏に高い 傾向をしめす。最:低は男児1月,女児2月,最:高 は男児7月,女児8月である。わが国では4∼6 月に受胎し1∼3月に出産がおこなわれるのがも っとも好適な条件下の出生であるようであるが, これは冬低く春夏に高い出生時体重の季節的変動 とは矛盾しているように思われる。レかしわ一Ptわ れの観察ではこの現象を解明することはできなか った。 VI,出産順位別出生時体重:流,死産の軽験のな い母より生れた4’695例について・出産順位別に 出生時体重をしらべた。男女とも第1子が最も低 く,第2子以後出産回数を重ねるとともに体重が 増大する。第1子と第2子との差が最も大で,男 :女とも1009以上である。男児では第4子・が最高 で第5子以後出生回数を増すにつれて低くなる。 女児では第6子以上まで次第に増大している。計 では第5子まで増加し第6子以上になると減少し ている。男,女,.計とも出蒔順位別の体重の差は 一856一3,3の 3,2α 生 時 3,初 イ本 童.
3伽
ダヘ ノ 『 ) 2,2ro 2,i’av o 計 一 “一一 界’g一 ’ t
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1 t L−LH一一一一m.s一.+一n.mL.一”一一m.” 1ケ 2θ 芯 30 ノよ ¢0 9∫一 toオftの年/恥
図5 母の年令別出生時体:重 1%以下の危険率で有意である。 冊,母の年令別出生時体重:母の年令を15才から 49才まで5才間隔7階級にわけて,各階級ごとに 出生時体重をしらべた。男児では15∼19才が最 も低く,30∼34才まで年令を増すとともに増加 し,35∼39才からは逆に減少してゆく。45∼49 才では再び増加して最高となる。女児では25∼29 才が15∼19才よりわずかに低くなっている外は 男児同様で,30∼34才まで増加しその後40∼44 才まで減少,45∼49才に再び上昇して最高とな る。母の年令別出生時体重の差は,男,女,計と も1%以下の危険率で有意である。 皿,流,死産の有無別出生時体重:母の妊娠歴か ら,流,死産の有無別に出生時体重をしらべた。 まず流,死産の経験のないもの全体と経験のある ものとを比べると,流,死産の経験のあるものの 方が出生時体重が大であるが,その差は有意では ない。表8流,死産の有無別出生時体重
㌃\性
三三\、別
産 無 ’\、 の 別 \ 男 n 流 死 産 無 全 2431 螢2孟 ・・5・ hi (g) 3030 ± 83118土12
女 計 n hi (g) n 2264 2958士 8 4695 hi (g) 2996 ± 6 1154 3022 士 11 2308 3070土 8 流, 死 産 有 9063060士13
847 2969 ± 13 1753 3016士 9 流死産の有るもの と,流,死産の無い もの全体との比較 一r│rv 汲ц鼈黶D一 = 1. g 〈 2 S.E.d. s7Ed一.d:一一〇.7〈2魔醸雛
しの比較 一一 =Dg一. =3.3>2 S.E.d. T”d.一.“ = 3. 0 >2 S.E.d. d S.E.d. =1.8〈2 d =4.3>2 S.E.d. つぎに出産順位別の出生時体重に差があり,と くに第1子と第2子との差が最大であるというこ とを老慮に入れて,流,死産の経験のない第2子 以上のものと,経験のあるものとの出生時体重を 比較すると,流,死産のない第2子以上の:方が出 生時体重は大で,その差は有意である。 以上のことから,流,死産の経験のあるものの 方が,ないものよりも出生時体重が低いであろう ということが推察される。 稿を終るに臨み,終始御懇切な御指導,御校閲を賜 わった吉岡博人教授ならびに諸岡妙子助教授に,謹ん で感謝の意を表す。 文 献 1)瀬木三雄:乳幼児死亡の概況其一,其ご,公衆 衛生条佳誌, 2, 72, 252 (目召 22) 2)渡辺 定:目本における乳幼児の死亡率と死因 一857一の推移,衛生統計,6,(8)7(昭28) 3)甕 君代:本邦月令別乳児死亡の時系列的研究 第1∼IV報,東京女医大誌,23,100,(昭28) 24, 22, 89, 98 (HP,,, 29) 4)久保秀史:近年の乳児死亡率低下の原因につい て,衛生統計,1,(4. 5),9,(6.7),6(昭23) 5)山下 章・柳沼安雄:乳児死亡の原因に関する 統計的観察,衛生統計,3,(10.11),19(昭25) 6)丸山 博:乳児死亡の統計的分析,衛生統計, 4, (6), 26 (日召26) 7)中島幹恵:死因別乳児死亡率の都轟別観察,第 1,llva,東京女医大誌,27,401,607(昭32) 8)水谷民子;出生時体重の研究,東京女医大誌 27, 204 (口召 32) 9)高野武視:長野県下における昭和24,25年満月 児出生時体重62,000例の統計成績について, 回申,母親の年令分娩回数との相関について, 衛生統計,4,(11),8(昭26) 10)斎藤 潔:公衆衛生学 下巻,金原出版株式会 社(昭32) 11)佐伯武雄:新産児体重の統計的観察,目本婦人 科学会雑誌,37,1151(昭17) 12)久慈直太郎・他:第2次世界大戦後5年間にお ける日赤産院の新生児の観察,日本産科婦人科 学会雑誌,8,315(昭31) 13)山県信弘・他:増熱新生児の生物学的測定値に ついて,小児保健研究,14,32(昭30) 14)藤枝賢醗・他:東京逓信病院における成熟新生 児生下時体重の逐年的観察,日本産科婦入科学 会雑誌,5,743(昭28) 15)飯島 孝.他:最近数年間における新生児生下 時体重の推移,小児科臨床,7,103(昭29) 16)斎藤 潔・他:本邦小児身体発育の現状,第2 報,乳幼児発育の最近10年(1940∼1950)間の 比較,日本小児科学会雑誌,58,1111(昭29) 17)斎藤潔・他:出生時体重および身体の研究, 第1報,出生時体重について,日本小児科学会 朶佳誌, 59, 1083 (圓召 30) 18)厚生大臣官房統計調査部=昭和26年人口動態 統計(上)54(昭29) 19)井上彬夫・他:最近13年間の新産児体重の推 移,綜合医学,3,1921(昭21) 20)高橋英次:受胎率に及ぼす気候の影響,弘前医 学,2,241(昭26) 21)笠間尚武:本邦母性死亡率の統計的観察,人口 問題研究,2,(11),49(昭16) 22)中島幹恵;戦後における母性死亡率の統計的観 察,第■報,年令別季節別母性死亡率,東京女 医大誌28,537(昭33) 23)小畑惟清:三胎期間と新産児体重,日本婦人科 学会雑誌,29,1567(昭29) in 858 m一