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同期機励磁制御による電力系統安定化装置

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U.D.C.る21.311.1.078:る21.313.32.073

同期機励磁制御による電力系・統安定化装置

Power

SYStem

Stabilizer

Using

Excitation

ControISYStem

ln recentyears′increasesingeneratorunitc∂PaCltVandinthedistanceofpower

transmissionlines have caused deterior∂tionsin transmission power st∂bilitv.

necessitatlng development ofimproved powerstab=ze「uslnganeXCitationsvstem.

And too,at neWPumPed storagepowe「plants.apowerswlnglSSOmetimescaused

during pumplng OPerations due to ac「oss-1inkingofitsvoltagewith otherpowe「 SVStemVO什ages.Toco「「ecttheseproblems.themosteffectivemethodhasbeenfelt

to be an appllCation of a braking torque compens∂tlng Slgnalto the excitation equlPment.

Recentlv Hitachideveloped a power svstem stabilizer which uses a power

Vari∂tion slgnalwhich detects rotor angle osci=ation from the output of SynChronous machines.ln field tests-inc山dinggeneratoro什lo∂dindiciaIresponse

tests,t「anSmissionlinecap∂bility tests.∂nd oneline outoftwo t「ansmissionlines

b「eakhgtests-thestabilize「sho「tenedthepowerswlng Pe「iodtolessth∂∩30%of thenormaIperiod. 小林倫明* 百地 康** 磯野 昭*** 〃/c力iαた∼ 〟〃ムα〟α5んメ lもざ1JざんJルタnmocJI≠ AたIrα Jざ州け l】

言 近年,発電所の単機容量はますます大容量化する方向にあ るが,発電機容量の増大に比べ短絡比は小さくなる傾向にあ る。また,電源立地の問題から新設電源基地は需要地から遠 隔化し,このため,送電系統は長距粗大容量化してきた。これ らの諸因により,電力系統は安定度が低下する傾向にあり,そ の対策の一つとして高速応の励磁制御装置が用いられ,また過

権安定度向上のために高い頂上電圧が用いられる傾向にあるご)

しかし,ここ数年来の理論的検討,ディジタル コンピュー タによる解析及び実機を用いての試験によれば,連打打性能が 高く頂上電圧の高い励磁装置は,系統事故時の過卓度動揺の第 1波の抑制には有効であるが,反面,相差角動揺に関しては その高ゲイン,高速応件の故に系統条件によっては,かえっ て第2波以降のi成衰を弱めることのあることが明らかにされ てきた。これに対しては,同期機の励磁系による制動トルク を強めることにより電力動揺を抑制する補償信号を励磁装置 に加えることが有効であり,補償信号としては発電機の軸速 度,周波数,電力などがよいことが分かってきた。 このたび日立製作所では,上記の電力動揺抑制を目的とし

た電力系統安定化装置(Power System Stabilizer以下,

PSSと略す)を開発し,フィールド テストにおいて良好な 成果を得ることができた。本稿は,このPS Sの動作原理, 構成及びフィールド テストの結果などについて述べる。 日

動仲原理

、図1に示す無限大母線に接続された同期機の動作を微少電 力動揺に関して線形化近似すれば,トルク及び速度,相差角, 端子電圧の関係として図2のブロック図のように表わすこと ができる。同図において方1∼方5で表わされる特性のうち,方。 のみが同期機と系統のインピーダンスの関係のみで定まるが, 残りはすべてインピーダンスの他に同期機の運転状態によっ て変わる。 そこで同期機の運動を振動系として取り扱い相差角と同村 の同期化トルク及び速度と同和の制動トルクとによって表わ せば図3のブロック図のようになり,その振動特性は振動周

波数山乃ノi二子ぎ,制動特件;を有し次式で表わされる(2)。

s2・芸5+諜-=0

但し,山刀=

v雷

β/2 固有角周波数

∈=扇:減衰率

ここで, S: β: ∬1: 〟: 微分演算子(d/d∼) 制動トルク係数 同期化トルク係数 発電機の十副生定数 山。:ベース回転角速J空 同期機 主変圧器リアクタンス 系統リアクタンス 無限大母線 端子電圧E£ g。=1.0 有効電力P 無効電力Q 図l 対象とする系統 l機無限大系による電力動揺は,発電機の運転 特性と系統インピーダンスとの関係によって説明■される。 Fig.1System Rep「esentation *旧西`屯力株式会社建設部て琶1t諜副上主 ** 日、工:望・望作J叶大みかt域 *** H_、ンニ∫皇望作巾H、ソニ弓肝一光I叶

(2)

同期機励磁制御による電力系統安定化装置 日立評論 VOL.56 No.12(柑了4-12)1162 +r/77 「一 ̄ ̄ ̄

ドさ

+占守' +rrJ +(〃 +∂、 ._._.-J +TJノ +r.9

+

_ l L_____._ 注:記号説明 凡才 単位慣性定数ラプラス演算子 Jノ r(ゴ∼ 付1 〟, 制動トルク係数 発電機負荷時界磁時定数 且ヴ′一定時+グ変化に よる電気トルクの変化係数 ♂一定のとき+且'ヮ′変化に よる電気トルクの変化係数 〟3 外部リアクタンスと発電機 リアクタンスにより定まる係数 〟・一 位相角度変化による減磁効果 〟5 上'サー定のときの』pf./■+∂ 〟h 斤一定のときの』p∼ノ/+叶 + 1 l _.__._J +e∼

±+

+了1J円機械入力 』Tロ 加速トルク +(り 速 度 』∂ 相差 角 +p≠ 端子電圧 +gマー直軸鎖交磁束に比例する電圧 +rと■一†■励磁系による電気トルク +7'・ヾ 同期化トルク +r/ノ 速度変動による制動トルク (+は変化分を示す) 図2 同期機の線形化近似ブロック線図 系統インピーダンスを介L て,無限大母線に接続された同期機の微少電力変動は,速度及び相差角と電気ト ルクの関係式とLて表わすことができる。

Fig・2 Li=ea「ized SmallPert=rbatio=Re■atio=S Of a Sing■e

Ge=eratO「S=PPIy-=g anlnfi=ite B=S Thro=gh Externallmpedance

+ +丁'八丁 』71ゞ 』r′ノ 1甘 n〕 ⊥T n〃 注:記号設明 〃 単位慣性定数 5 ラプラス演算子 叫、基準角速度 ∬1d軸鎖交磁束一定の とき』∂変化による 同期化トルク係数 〟′1励磁制御系による同 期化トルク係数

…芸T+

÷〃

同期機の制動トルク係数 凸′ 励磁制御系による制動 トルク係数 』TJl・J機械入力 +r.ゞ 同期化トルク +71ハ 制動トルク +斤 相差 角 +♂(rad) 図3 二次振動系としての同期機ブロック図 同期機の運動は,同 期化トルクと制動トルクとの関係より二次振動系として表わすことができる。

Fig・3 To「gue-a=gle Loop Defini=g Sy=Chro山zing Torgue dT5

and Dampin9 To「gue ∠ゴ丁も

通常この角周波数は5∼10rad/s程度であり,系統構成が 大きく変わってもせいぜい2∼20rad/s程度である。同国に おいて∬1はd軸鎖交磁束Eq′一定のとき柏差角の変化分に対 する発電機固有の電気トルクの変化係数であr),gl′は励磁制 御系から発生する同期化トルク係数である。一方,同期化ト ルクと90度位和が異なり回転速度と同相の信号としてフィー ドバ、ソクされる電気トルク係数は制動係数βとして表わされ 発電機固有の係数であー),β′は励磁制御による制動トルク係数で ある。このうち,∬1′は通常の機器定数の範囲では方.の10∼20 %以下であり,ニれが負値となっても余r)問題にならないが, β'はβと同じ大きさの負値となり得るのでβ+β′<0となる とその振動は発散系となり動態安定度が失われることが考え られる。そこで電力動才ご詰の抑制のためには,負の制動トルク を補償するように正の制動トルクを加えることが必要であり, 二のために同期機の相差角動揺より信号を検出し,位柑及びゲ インを調整して軌磁制御系に加え,励磁系トルクを補償する 制御装置がP S Sである。 PSSの入力信号としては和差角動揺を表わすものとして、 同期機の速度変動(』仙)の外に速度変動を引き起こす加速ト ルク』7七に着目し,同期機出力変動』Peを使用することがで きる。日立製作所では,PS Sの開発に当たり各方式を解析 検討した結果,制御系として他の方式に比べ雑音などに強く, 検出の容易な電力信号方式を採用することにした。 PS Sにより制動トルクを補イ貰する一例を高速励磁系及び 比較的応答の遅し一助磁系について図4(a)と(b)に示す。同図(a) はサイリスタ式静止励磁装置を用いたもので,自動電圧調整 装置(Automatic Voltage Regulator以下,AVRと略す)

を介して与えられる励磁系トルクはg>0,β<0となって いる。この場合,PSSの位和補償を加速電力Pαより遅れと し,ゲインを所望の値に選定することによr)PS Sによる励 磁系トルクと,PS Sなしの励磁系トルクの合成値をβ>0 としたものである。一方,同国(b)は直i充励磁機を同一の発電 機に適用した場合の特性を示しておr),PS Sなしの励弓滋系 トルクは∬,βともに負値となっているがPS Sによr)位相 進み補償を行なうことによりβ>0としたものである。従っ て,P S Sによる補償は励磁制御系の特性によってゲイン及 び位相を決める必要があるが,サイリスタ分巻自助式の場合 には一般にPS Sのゲインは0.3∼0.7P.U(Ⅴ)/P.U(W),位 相は遅れ10∼50度程度に設定されている。 臣】

制御方式

P S Sの構成を図5に示す。本方式は同期機の電気出力を PS Sの入力信号として作動するものであり,同期機の出力 はホール コンバータを利用した電力変換器によって電圧信号 に変換され,ローバス フィルタにより,リップルを除去した 後,信号増幅器によって演算レベルを変換する。PS Sのゲ インは粗切換器と密調祭器との組合せによって各柁の励磁方 式に通用できるものとしてあり,位相補イ貰回路も回路切換に よって遅れ,進みを切r)換え,遅れ90度から進み90度まで調 整可能としてある。この外,加速電力を検H【iするためにベー ス電力を除去するバンドパス フィルタを用い,系統の電力動 揺の周波数に相当する信号を取り出している。更に制御装置 には同期機の電力下限検出装置を内蔵し,発電機の負荷しゃ 断時にPS Sを自動的に除外することにより励磁制御系に対 しじょう乱を与えないようにしているほか,制御回路異常時 には装置をロックするものとしている。 図6は、PS Sの伝達関数の一例を示す。

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同期機励磁制御による電力系統安定化装置 日立評論 VOL.56 No.12(1974-12)1163 +山 』u ー+J_J 注:記号説明 加・J ノJ 制動トルク係数 図4 励磁系によるトルク特性 制動トルク係数が負債となる励磁系ト ルクにPSSを付加することにより8> 0とすることができる。

Fig.4 Vector Diag「am of

Excitation System\〟ith Powe「

Syst(〉m Stab川Ze「 図5 電力系統安定イヒ励磁制御 回路 電力信号は,バンドパス フ ィルタにより電力動揺成分とLて取り 出され,ゲイン及び位相を調整L,励 磁制御装置に印加される。

Fig.5 Schematjc Diag「am of

Powe「System Stabilize「

図6 電力系統安定イヒ装置の伝

達関数 同期機の出力は.バンドパ

フィルタ及び位相補償回路により信

号が調整されて励石基装置へ印加される。 Fig.6 Block Diag「am of Powe「

System Stabilize「 P f)α \ l l l

l合成.

\励磁系トルク

t l l 1 l l十方 \ \ \ PSSによる \ 励磁系トルク SS出力ゲイン

位相遅れ-1』ダ

l l l ト AVRを介して発生 する励磁系トルク (a)高速応励磁系のベクトル図 / / 〟同 』白J速 』∂相 ハェ加 / / PSSによる 励磁系トルク 仙一合成励磁系卜 / / / / / α 位相進み PSS出力 --AVRを介して発生 ◆する励磁系トルク 期化トルク係数 度変動 差角変動 速電力 ルク +〟 』∂ (b)応答の遅れ励磁系のベクトル国 電力系統安定化助磁制御装置(PSS) く CT ■頭監覇撃 私闘 別室,l 監法認;

翫附

等温 喜監淵;凱胡 盟蓋議遊民宅p蔓摺 監…ヨ インター 捌甘百弼 励 磁 自動電圧 嘗集 詔 鮎 装 置 調整装置 挙招毒議 弧 弧 ロック 同期軽 電庄設定 口…パスフィルタ 検 出 器 及び信号増幅器 電力 f)p 一■■ 打1 注 打2 (1+れS) Å∠- ゲイン 了1′一時定数 .ゞ 演算子 同阿においてバンドパス フィルタは,2∼20rad/sのう宜力 動托を通過させるものであり,位不‖補償回路はそれぞれ約0 ∼45度の位不‖制御回路2組よI川鞋成されている。 PS Sの演算回路は集積回路(IC)化により′ト形化されて おり,トランジスタ,あるいはICなどにより制御するAVR と組み合わせる場合には,制御電子原を共用化することも可能 である。一方,AVRが磁気式制御装置の場合には,P S S 用の制御電源を設け,必要に応じて信号増幅器を追加するこ とにより組み合わせ可能であり,新設のl功磁装置だけでなく, 既設の励磁装置に対しても適用可能である。 以下,このたび関西電力株式会社黒部川第叩発電所(図7 バンドパスフィルタ 切換器 位相遅れ補償 切換器 出力リミッタ レノ川\\ 環S (=一了;ゴ)(H・了も∫)ヤ

L

1 (1+丁ユS)(1+丁;S) 位相進み補償 =十7こぶ)(1+㍍5) (1十了も▲S)=+了15)

下励磁制御

装 置 参照)及び同新黒部川節二莞ノ屯所用として納入したPS Sの 工場試験及びフイⅦルド テストについて述べる。 Ⅲ

エ場試験結果

PS Sのフィールド テストに先だち,P S Sによる電力動 揺効果を′ト形実験M-Gセットを用いて1機無限大系のシミュ レーション試験により確認した。試験装置の励磁方式はサイ リスタ励磁とし,P S Sには電力信号方式の実機を用いた。 試験回路を図8に示す。シミュレーション試験は,系統のリ アクタンスを急変させることによって電力動揺を発生させ, PS Sの設定値と電力及び和差角動指の子成衰特性の関係をi則

(4)

同期磯励磁制御による電力系統安定化装置 日立評論 VOL,56 No.12(1974-12)1164 志した。 図9はPS S除外時の特性で,線路リアクタンスの一部を 約0.2秒間急押させた場合の電力及び相差角の動揺を示して いる。PS S除外時には相差角動揺のi成衰時定数は約12.5秒 で,動揺の周期は1秒弱であった。一■方,P S S使用時の三拝 一l判ま,図tOに示す。PS Sの効果はPS Sのゲインと位相補 イ貰によって変わるが,同図の場合PSSのシステム ゲインは ーt書′ヽ 事

…り膏発心墨威

息 ー′一rr

二蛋

図7 PSSキユーピクル PSSの制御ユニットはIC回路で構成され,ユ ニット用ボックスに収納されている。

Fig・7 Cont「oICubicle of Power System Stabilizer

所内電源 ヒューズフリー しゃ断器 リアクトルズ2 リアクトル方l 直流電源 パイロット 発電機 CT PT 駆動電動機 発 電 磯 図8 シミュレーション試験回路 交流電源 電磁接触器 シミュレーション試験は線路リア クタンスを一定時間増加することによって電力動揺を発生させた。

Fig.8 Simulation Test Circuit with M-G Set

1kW 横流 電 発電 発電機 出 力 相差角 47度 十0.48kW 57度

卜1秒+

35度 減衰時定数12.5秒 図9 シミュレーション 試験における電力動揺試験結果(PSS 除外時) 電力動揺の周期は約0,9秒で減衰振動したが,安定までに長時間 を要Lた。

Fig.9 Power Osc州ationin Sim山ation Test without Power

System Stabilizer

O.56P.U(Ⅴ)/P.U(W),位相補伯は遅れ53度の場合を示して

し、る。PS Sを使用した場でナ,電プJ動揺の第1波はPS S除 外時とほぼ同一--の大きさを示しているが,第2織目以降の減 衰が大きく,制垂わ係数は約11陪に改善された。 シミュレーション試験によるP S Sのゲイン及び位不‖祁佑 と和差角動揺の減衰特性の関係を,図11に示す。PS Sのシ ステム ゲインが0.23,又は0.56いずれの場介においてもPSS なしの状態に比べ減衰特怖が検めて良く,位州20低から70伎 の問において減衰時定数は30%以下に短縮されている。また, シミュレーション試験回路の定数を用いて計算した結一果とジミ 測他とはほぼ一致してし、る。なお本試験に用いた発ノi琵機は, 界才滋回路時定数が-一一般の商用機に比べ和いため,界磁h_り路に よる制御遅れが少なく,このため位州納侶は,やや遅れ大に おいてP S Sの効果が良くなっている。 ■l フィールド テスト結果 PSSのフィールド テストは,発電機との組合せ試験及び 送電線の電力動揺試験について行ない,PS Sの効果を測定 Lた。 5.1発電ヰ幾負.荷時インデシャル応答試験 P S Sの効果測定のために,昭和48年9月に関丙う電力株式 台杜黒部川第四発電所と同新黒部川節∴発電所においてフィ ールド テストを行なった。本試験はAVRの滝圧,設定伯を急 変させたときの1電力動才ご壬特惟を,P S S有無のケースについ てそれぞれ測定した。この結果,AVRのう電圧設定値を2% 急変させた場合、黒部川第四発電所4号機の場でナには,1電力 動才ご詰のi成衰時定数は約2.5秒であり,制動係数は6.6であった ものがP S Sを使用することにより約20まで大きくすること ができ,P S Sの効果を十分にま汁ナけすることかできた。こ の試験において,AVRを除外し界磁一三石肌御とした場でナと 高速応励磁装置を用いた場合の特性とを比較した結果,高速応 肋耳遠装置を用いることにより,1■E力和紙が発生しやすくなっ てし-ることが認められた(図12参照)。 5.2 送電容量試験 「一法】西電力株式会社大黒部幹線は,送電容量増強のために直 列コンデンサが設置され,各押送`電試験が日桝口48年10月にり三

(5)

同期機励磁制御による電力系統安定化装置 日立評論 VOL.56 No.12=974-】Z)1165 発電機 電 発電磯 出 力 相差角 PS S 出力信号 1.1kW 48度 界磁電圧∼▼` +0.5kW 57,5度 トー1秒+ 42.5度 減衰時定数1.15秒

棚州側脚蜘仙仙州州州州州i州洲㈱州l附

匡ItO シミュレーション 試験における電力動揺試験結果(PSS 使用) pssを用いることにより,電力動揺の減衰は顕著に表われた。

Fig.10 Powe「Osc川ationin Simulation Test with Power

System Stabilize「 信号(十2%) 発電機電圧13.OkV ナ ムノ 除 S

(J 2 刀 nN 3 2 (∽)ト顛蛸昏僻駕

墓三孟順(

計算値(

-●-・-▲一 一--0一■■

●-■△r--叫山ナノ〕器ン

鴫-0一喝-●一 PSS ゲイン 0.56 20 30 40 50 60 70 80 位相設定値(遅れ)(度) 回II PSSによる電力減衰特性 小形実験機によるシミュレーション結 果は,計画値とほぼ一致した。

Fig_l】TesIResult of Powe「Swing Simulation Test

13.2gkV=3.31kV) =3,OkV) 無効電力 OMVar 13.2kV 7.2MVar(6.75MVar) 芦i一打■一--■■ MW) =5.2kV) 6.5MVar ■l■-■■■■l■ (4MVar) (一2MVav) 発電検出力85MW (85 ′

t-t

.8 ′ (8 M 88・6MWpss除外 、 82MW(83MW) (83MW) t 界磁電圧178V )  ̄

PSS使用

MWト秒+

189V (177V) =87V) PSS出力

==■-■■●…一し・′、・…・・一----・……--…----…一一…--…-注:()内Pミ;S使用時を示す。 PSSの有無 除 外 使 用 PSS 設定値 ゲイン 0.4 位 相 遅れ10度 電力動揺減 衰時定数(s) 2.5 0.8 制動係数 6.6 20 図I2 負荷時インデシヤル応答 PSSを用いることにより,電力動揺の減衰特性が大幅に改善された。

Fig.12 Step Response Test of a Gene「ato「0∩-10ad

施され(3),そのとき同時にP S Sによる送電谷量増加につい ても確認された(,試験時の系統偶成は図13に示すように,発 毛機3亡FのみにPS Sが収り付けられ,その発電量は全党`r=註 量の約35%に相当する。 この送電容量試験の結束,PSSなしの場合の送`苗容呈420 MWに対し,PS Sを使用することにより電力動揺の連続回 数がPS Sなしの場合と等しくなる送電電力は約460MWに 印加しており,PS Sによる送電容量の増加分は相差角にし て約2∼3度に柑当する。図川は,送電谷量試験時の電力動 揺連続回数,電力動揺振幅及び和差角を示す。 5.3:送電線の電力動揺試験 送電線の′荘力動揺試験は,大黒部幹線2回線中の1回線し や断と投入について行なわれた。図ほ,16はその結果につい て示す。図15は,PS S除外時と使用時における送ノ左1丘力を 示してあり,PSSを使用することにより,電力動j詫の抑制に

トー105km

1搭新黒二

一- 275kV メ而 _ノl 2 しゃ断及び ′ヽl l 投入点

◎l

lll 黒四

02

l 注: \

244km--一一+

北大阪 大黒幹 2 \ シリースコンデンサ

/

◎pss付発電機

新黒三 新祖山 匡I13 試験時の黒部系統構成 35%に相当する。 PSS付発電機の出力は,全発電量の約

(6)

同期機励磁制御による電力系統安定化装置 日立評論 VOL.56 No.12(1974-12)1166 65 60 55

(聖叱耽稚響臣田畔∼溢水ギ

2日

("巴礼『埋恩潜森六紆 160MW 旦MW 2 発電機出力 80MW (77MW) 位 相 角 界磁電圧 210V 60 40 20 (回)亡顛回濫側兜裔只紆 → 注ニーーーーPSSなL ・-・PSSあり

舟芸還

器芸H

420MW 460MW

㌔(連続)

/

』P 400 1.08秒---1.15秒 +23MW (+23MW) ′′

∃1

′■■ ′ ′ (】11MW) +10度【18MW 10度) -7度 十40V (200V)I l′ ヽ■ (-8度) ′ ̄ヽヽ ′ ー65W 450 500 山元発電(MW) ′′′′ ′ ヽ、、、 ′′ ′一 PSS使用(安定時間約4秒)

_1

トー働→

ー′′ 十50V ヽ ヽ ′ ヽヽ_ノ ′、、 ヽヽ●′ 一一一 、-一′ 注:電力の連続動揺 PSS除外時30回以上 PSS使用時 8国 PSS除外(安定時間約12秒) ●ヽ ll

エ乞聖叫、ノ、、、、、、ノー、・、・ノ・--・・---一一一叫・--顕著な効果があることが実証された。また図16は,1L切線投 入時の黒部川第円発電所4号機のデータを示してあり,PSS を他用した場合,電力動揺の安定時間は約30%に短縮できた。 lヨ

言 以上,同期機励磁制御による電力系統安完三化装置について その頃二哩及び電力動揺抑制の試験結果について述べた。ニの 安完三化装置を高速応励磁装置と併用することにより,系統事 i牧時の過‡度動揺の第1彼の抑制と,その後の村差角動托の抑 制に効果を挙げることができ,良距維送電における送電電力 の印加を図ることが可能となった。また,克之近の掲水発電所 において]湯水運転時,系統電圧との関連により電力動拭がみ 図川 送電容量試験結果 pssぁ りの場合,PSSなしの場合に対して送電 容量が約10%増加した。

Fig.14 Capability Test of

Po-We「Transmission L‥1e

図t5 大黒部幹線l回線Lや断時

のPSSの効果 2回線送電機l回線

Lや節したときは,PSSを用いることによ り電力動揺の回数は約30%に短縮された。

Fig.15 Powe「Osc州ations when

a Ci「cuit B「eakeris Openedin

Double Ci「Cuit Transmission Line

図16 大黒部幹線l回線投入とき

の応答 pssを用いることにより.

電力の安定所要時間が約30%に短縮され

た。

Fig,16 Powe「Oscilations when

a Circ山t Breakeris Closedin

Double Circuit Transmission Line

られるが,ニの電力動揺に対しても本装置による電力抑f別効 果は大きく,今後の揚水発電所の建設に際しては,系統電圧 の運用と関述して安定化装置の設置について検討する必要が あろう。 参考文献 (1)前沢ほか「カム珪のrt可期先うー旨梶川肋磁装吊+日立評∫論 51, .433(昭49-5)

(2)F.P.De皿ello,C.Concordia:IEEE PAS-88 No.4p.p.316 ∼329(1969)

(3)飯川「大黒耶幹線のL白二列コンデンサと現地試験の意義+う琶1ミ

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