て一志−・1 2003年日本オペレーションズ。リサーチ学会
春季研究発表会
多期間ポートフォリ計最適化問題のための数理計画電デル
慶應義塾大学 撃枇々木規雄 二陀旧膵ⅢNo町io
2.2 資産配分問題の定式化
m個の危険資産(j=1,・‥,n)と現金(j=0)に資
金を配分する問題を考える。0時点を投資開始時点、T
時点を計画最終時点とする。計画最終時点での富(最終
富)の期待値をリターン尺度、最終富の目標富に対する
不足分(1次の下方部分積率)をリスク尺度とする最適
化モデルを記述する。
(1)袋合および涛字
よ:経路(パス)を表す添字。
g:決定ノードを表す添字。
β′:βにつながる1時点前のノードを表す添字。
町:f時点の決定ノードβに含まれる経路の集合。
ぶ亡:亡時点の決定ノードgの集合。
(2)パラメータ
巧0:0時点の危険資産jの価格。
境):t時点の経酎の危険資産jの価格。
ro:期間1(0時点)の金利。
γ!空1:期間t(モー1時点)の経路豆の金札
Ⅳ。:0時点での初期富。
Ⅳc:計画最終時点での目標富。
Ⅳβ:計画最終時点での投資家が要求する期待富。
J:経路の本数(シミュレーションの回数)。
(3)決定変数
ZjO‥0時点の危険資産jへの投資畳。
Zふ:f時点の決定ノードβの危険資産jへの投資量
のベース。
u。:0時点の現金保有額。
u…i):f時点の経路iの現金保有額。
lげ):t時点の経路iの乱
9(i):T時点の経路盲の富の目標富に対する不足分。
(4)定式化
0乱5059皿0
且 はじめに
複数の投資対象の中から投資家にとって最も好まし
いように、どの投資対象にどれだけ投資をしたらよい
かという問題をポートフォリオ最適化問題という。ポー
トフォリオ最適化問題を解くためのモデルとしては、
モデル構築や解法上の容易さから、運用期間にかかわ
らず、平均・分散モデルを代表とする1期間モデルが
用いられることが多い。しかし、年金基金などの長期
的な資産運用を行う投資家にとって、多期間にわたる
不確実性を考慮した動的投資政策の決定を「明示的に」
モデル化するためには、1期間モデルではなく、多期間
モデルを構築する必要がある。実際に多期間確率計画
問題を解くためのモデルとして、中心となって発展し
ているのはシナリオ・ツリーを用いた多期間確率計画
モデルである。近年、コンピュータの高速化と解法ア
ルゴリズムの発展に伴い、大規模な問題を解くことが
可能になり、様々な研究が行われている(Zieml凪aJld
M山Ivey【12け。一方、シナリオ・ツリーに比べて不確実
性をより詳細に記述することが可能なモデルとして、
モンテカルロ。シミュレーションをベースとしたシミュ
レーション型モデル(枇々木【11)、シミュレーション/
ツリー混合型モデル(枇々木【2】)が提案されている。本
研究では、この2種類の数理計画モデルに関する現在
までの研究成果を中心に説明する。
2 混合型モデル
2.且 モデルの概要
混合型モデルはシミュレーション経路をツリー構造
でいくつかのグループに分けていき、そのグループに属
する経路では同一の投資決定に従わせるモデルである。
=≡
(1)
0 1 】 1
(2)
図1:シミュレーション経路と拡張決定ツリー
ー4_
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▼l れ.
∑卯(‘)(ギ1)…ミり=∑鵜。+(1+巾。,
J−=1 ノ=1
(β∈51;i∈咋)
▼l n
り
∑桝嘱)1v至り=∑か(之プレl)
J=1 メ=】
期待■絶菖
1糾00
10360
10320
10‡80
†α!40
10200
(3)
+(1・r現収,(t=2・…,T−」;β∈5‘;
.
メ=1
′ (β′∈5トl;i∈咋_1)(5)
0 50 100 1!氾
リスク仰_り■
図2:取引戦略の比較
J
主∑ザ)≧一物
i=l
咋)+9(り≧I晦,(i=1,‥リノ)
ち0≧0,U=1,…,n)
雪上≧0,(J=1,…,n;f=1,…,r−1;∂∈筑)
lb≧qv王‘)≧q(上=1,‥.,γ−い=1,…,J)
qい) ≧・0,(‘=1・‥
んM(z)は投資量(単位)を表す関数である。
3.研究成果および課題
3.1 計算効率に関する研究
ヽノ ︶ ︶ ︶ ︶ ︶
︵0 7 8 q︶ O l
︵ ′−、︵ ′− 1 1
︵ ︵
期待■緯雷
†0.5∝l
10.ヰ50
10.ヰ∝I
IO、350
10.3(氾
10.250
10.2(氾
10.150
大規模な線形計画問項となるため、アルゴリズムお
よび定式化の面から計算時間の短縮を目指している。
①問題の係数行列構造の利用‥枇々木,田辺【7I
②定式化の工夫(コンパクト表現):枇々木I5】
3.2 様々なタイプの問題への適用
不確実性の記述を柔軟にできるため、∵様々な問題に
適用可能である。①銀行∧LM(斎準,枇々木l9】),②▲年
金ALM(多田羅,枇々木llO】),③公的年金(枇々木,茶
野閃),④家計の金融資産配分問題(吉田,L山田,
木l‖】)に対する研究を行った。また、実際に⑨年金
ALMシステム(住友生命グループ,慶應義塾大学など
即を開発するためにも木モデルは利用されている。
3.3 取引戦略の止較(囲2)
投資比率決定戦略は、非凸非線形問題となるため、
反復的に近似解を求める。
3.4 多期間確率計画モデルあ比較(図3)
4 おわりに
本研究で説明した混合型モデルの考え方は、他の金
融工学の研究テーマにも応用できると考えられる。資
産配分問題やALMたけでなく、新しいタイプ問題に
も取り組むことを今後の課題としたい。
0 三わ 100 150 2(の 250 3の’
リスク帆l)
図3:多期間確率計画モデルの比較
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