新幹線開業来道観光客二次交通網実態調査事業報告書
(概要版)
平成25年2月
北海道経済部
1.調査の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
2.道南地域(渡島・檜山地域)における二次交通整備の可能性調査・・・・・・・4
2-1
道南地域における二次交通に関する基礎データの収集・整理・・・・・・4
2-2 他府県事例調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
2-3
アンケート調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
2-4
ヒアリング調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
3.新幹線開業を踏まえた道南地域の二次交通の可能性検討・・・・・・・・・・12
4.道内主要観光地における二次交通の可能性調査・・・・・・・・・・・・・・15
4-1
主要観光地における二次交通に関する基礎データの収集・整理・・・・15
4-2
アンケート調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
4-3
ヒアリング調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
4-4
他府県事例調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
5.道内主要観光地における二次交通の可能性検討・・・・・・・・・・・・・・23
1 調査の概要
報告書とりまとめ
2.道南地域(渡島・檜山地域)における
二次交通整備の可能性調査
2-1 道南地域における二次交通に関する基 礎データの収集・整理 2-2 他府県事例調査 2-3 アンケート調査1.調査準備
4.道内主要観光地における二次交通の可
能性調査
2-4 ヒアリング調査 ⑥可能性検討 4-1 主要観光地における二次交通に関する 基礎データの収集・整理 4-4 他府県事例調査 4-2 アンケート調査 4-3 ヒアリング調査3.新幹線開業を踏まえた道南地域の二次
交通の可能性検討
5.道内主要観光地の二次交通の可能性検
討
2-1 道南地域における二次交通に関する基礎データの収集・整理
渡島総合振興局・檜山振興局管内の18自治体
の各代表観光地を対象に、空港・特急停車
駅・レンタカーサービス駅・北海道新幹線駅
に対する「公共交通」「自動車」でのアクセ
ス所要時間などを整理した。
公共交通によるアクセスが
不便な観光地の抽出。
抽出の視点①
アクセス所要時間が長い。
(道南地域の中央値※を
超える)
松 城 模式図 11松前町 函館空港 函 館 ✈ 津軽海峡 函館駅前 五稜郭 松 前 城 0.3km 徒歩4分 ← 札 幌 方 面 木古内 木古内駅前 新函館(仮) 函館バス 平休日共10往復 1時間29分 1220円 函館バ ス一部が 函館直 通 快速松前 号平休日 共3往復 函館駅前 まで3時間 01分 1990円 JR津軽海峡線 木古内⇔函館 平休日共 普通列車9往復 810円 1時間 特急列車10往復 1310円 39分 JR津軽海峡線 江 差 新青森 JR津軽海峡線 木古内⇔新青森 平休日共 特急列車 青函トンネル 北海道新 幹線(2015 年開業予定) 東 北 新 東 京 方 面 旧JR松前線跡 松前 出張所 函館 バスセンター 函館山 (着工予定) 原 口 白神下町 松前町コミュニティバス 平休日共2往復 一乗車につき100円 JR江差線 江差-木古内 平休日共普通列車6往復 (うち4往復は函館発着) 1時間03~10分 900円 レンタカー94.3km 2時間21分 奥津軽(仮) 【空港連絡バス】◆アクセス現況模式図
◆道南の分析対象
(代表的な観光地点)
抽出の視点②
自動車に比べ所要時間が長
い。(比率が道南地域の中
央値を超える)
※中央値=データを大き さの順に並べて、全体の 中央にくる値のこと。デー タ数が偶数の場合は、中2 道南地域(渡島・檜山地域)における二次交通整備の可能性調査
2-1 道南地域における二次交通に関する基礎データの収集・整理
公共交通による特急駅アクセス・空港アクセスが不便な観光地(自治体)
◆空港
アクセス
◆特急停車駅
アクセス
○檜山地域や渡島北部地域の主要観光地において、公共交通のアクセスが課題となっていることがわかる。○青森新幹線
・青森県庁、むつ市役所、弘前市役所、八戸市役所、
八戸観光コンベンションセンター
○北陸新幹線
・富山県庁、石川県庁、北陸経済連合会
○九州新幹線
・熊本県庁、鹿児島県庁、鹿屋市役所、九州産交バ
ス、鹿児島交通、肥薩おれんじ鉄道、宮崎交通
○需要予測の概要
○二次交通整備の検討状況及び留意点
○二次交通の利用者層及び運行状況等
○平成25年1月
■調査時期
■調査箇所
■主な調査項目
2-2 新幹線の二次交通に関する他府県事例調査
■調査方法
○対面ヒアリング調査及びWEB等による文献調査
2 道南地域(渡島・檜山地域)における二次交通整備の可能性調査
2-2 新幹線の二次交通に関する他府県事例調査
■調査結果
■需要予測について ○独自の需要予測を実施していない地域が多く、実施した場合もあくまで「参考値」ということで公表している。 ○既に開業した地域の事例などを基に現在の需要量の1.3~1.5倍程度というボリュームを想定し、各種施策の実施にあたっての目安に している地域もあった。 ○ハード施設(駅前広場など)の整備にあたっては、独自に推計を行っている例もあったが公表はしていない。 ■二次交通網の整備に関する準備等について ○自治体や交通事業者との「協議会」を形成し、協議会の場で情報の共有や施策の検討を行っている事例が多い。 ○採算性の見込めるエリア(路線)については交通事業者が主体となった取組みを行い、採算性の確保が難しい地域の場合は行政の 支援も含めた路線設定を検討するという事例が多い。 ○行政が支援した実証実験などにより、ルートや立ちより地などの改善を行った事例もみられるほか、開業後は行政の支援なしで運行 を行っている事例もある。 ○一方、行政の補助金が続かなくなった時点で運行を休止した事例もあった。 ■開業後の運行状況等について ○新幹線開業以前から、観光交通だけでなく地域の生活交通としても利用されている路線については、開業によって増加した交通量 を加えることで利便性が増している例もある。 ○また、既存の路線網を活用しながら来訪客向けのサービス(エリア内の乗り降り自由なパスを設定など)を行うことで利用者増に結 びつけている事例もある。 ○一方、全くの新規路線の設定は、来訪客への認知度不足もあり苦戦している例が多い。運行を軌道に乗せるためには「地元客の利 用確保」「来訪客への認知度向上」などが課題となる。 ○需要量に応じ、バス路線の運行が困難なエリアや時間帯については、乗合タクシーなどで補完している事例もみられる。 ○新幹線開業により一定程度遠距離からの来訪者が多くなるため、認知度の高い観光地に入込が偏る傾向がある。 ○利用者に十分周知されないまま実証実験を開始し、終了してまった事例もあり、広報の重要性が再認識されている。 ○JRまたはJRバスとの共同運行は、JR商品として全国に周知されるので、地域の交通事業者にとって有効な広報手段となっている。 ○県域を網羅する「交通ナビ」をインフラとして整備する事例がある。 ○観光バスに地元ボランティアのガイドやホスピタリティが加わることで、旅行商品の質を確保し利用者増に結びつけた事例もある。○道南地域の輸送事業者及び観光関連事業者/200
・ハイヤー・タクシー事業社(37)/レンタカー事業者(23)/宿泊事業者(98)/観光施設(24)/観
光協会等(18)
○現在の観光客の利用交通手段
○現在の公共交通の課題
○新幹線駅開業で期待する変化
○新幹線開業に向けた準備
○道南の観光地と新幹線駅とのアクセスに関する課題・意見など
○平成25年1月
■調査時期
■調査対象
■調査項目
2-3 アンケート調査(道南)
■調査手法
○郵送による配布・回収
○有効回収数102サンプル(回収率51.0%)
2 道南地域(渡島・檜山地域)における二次交通整備の可能性調査
2 道南地域(渡島・檜山地域)における二次交通整備の可能性調査
2-3 アンケート調査(道南)
■調査結果(地域における認識等)
■公共交通の課題について ○輸送事業者(ハイヤー・タクシー、レンタカー)では、観光客の利用は「季節変動が大きい」という意見が多い。 ○観光事業者(宿泊事業者、観光施設)では、公共交通機関の「輸送頻度が少ない」という意見が多く、観光協会で は「移動時間がかかる」という意見が多い。 ■公共交通の重要性及び新幹線による公共交通利用の見通しについて ○公共交通の利便性向上に向けた取組みは、観光事業者や観光協会ともに「非常に重要である」という意見が多い。 ○新幹線開業による観光客の利用については「増加する」という意見が多い。 ■道南地域の公共交通に関する意見等について ○輸送事業者、観光事業者双方から「新幹線の運行スケジュールを早く教えてほしい」という意見が挙げられている。 ○また、宿泊事業者からは新幹線駅が函館市街から遠いことに対する不安、懸念に関する意見が挙げられている。 ○道南でも新幹線駅から遠距離にある地域(檜山方面など)の観光協会からは、公共交通の運行頻度の少なさが ネックとなるという意見が挙げられている。 ■新幹線による期待や準備について ○新幹線に向けた利便性向上策としては、「新幹線駅と観光地をつなぐシャトルバスの運行」や「公共交通と地元の 宿泊施設、観光施設等が一体となった旅行商品の開発」、「道南地域の主な観光拠点を巡る定期観光バスの運 行」などを挙げる意見が多い。 ▽現状の問題点・課題等の認識○道南地域の輸送事業者及び観光関連事業者(27)
・函館・七飯エリア(11)/江差・松前エリア(9)/八雲・道南北部エリア(7)
○公共交通の利用実態及び課題について
○新幹線開業で課題となる点について
○新幹線開業に向けた準備について
○二次交通の充実に向けた御社の具体的な取り組みについて
など
○平成24年12月
■調査時期
■調査対象
■主な調査項目
■調査手法
○対面によるインタビュー調査
2-4 ヒアリング調査(道南)
2 道南地域(渡島・檜山地域)における二次交通整備の可能性調査
■調査結果(地域における認識等)
■公共交通の課題について ○運行頻度が少ない江差・松前エリアや八雲・道南北部エリアでは、公共交通のダイヤが生活交通(あるいはビジネ ス交通)中心であり、観光客の周遊や宿泊客の利便性(チェックイン時間など)が課題という意見が多い。 ○一方、公共交通を担う輸送事業者側は、観光入込の季節変動が激しいため、閑散期の需要を考えると生活交通 中心のダイヤにならざるを得ないという意見もある。 ■新幹線開業時の課題について ○レンタカー店などでは、空港や現函館駅に加え新たに拠点ができることで営業効率が悪くなることが課題という意 見がある。 ○湯の川エリアの宿泊施設などでは、新幹線駅から公共交通を使うと乗換が2度も生じることになり、宿泊客の利便 性確保が課題という意見がある。 ○江差・松前エリアでは、江差・松前間などのように観光地を結ぶ公共交通ネットワークがなく、個人客の周遊利便 性を高めることが課題という意見がある。 ■新幹線による期待や準備について ○新幹線駅ができる地域では、地域が連携した協議会などを立ち上げて検討を行っている所が多いが、具体的な内 容についてはこれからという意見が多い。 ○函館エリアの交通事業者が連携したエリアフリーパスである「はこだて旅するパスポート」の取組みや函館を起点 として江差や松前を巡る定期観光バス「道南史跡めぐりバス」の取組みなど個人客向けに対応したサービスの取 組みもみられる。2-4 ヒアリング調査(道南)
▽現状の問題点・課題等の認識○人口密度が希薄な地域が多く、函館以外
の地域は運行頻度が少ない。
○全道平均と比較しても大きい季節変動。
○観光入込及び宿泊需要の多くが函館中心。
基礎調査から見た課題
○持続的なバス運行に向けては、既存バス
路線網の活用が鍵(料金サービスなどの
工夫)。
○乗合タクシーサービスなど新たなサービ
スを実施する場合は、来訪客の認知度を
高めるための工夫が必要。
○新たな路線設定は実証実験などで輸送事
業者側のリスクを回避する工夫も必要。
○知名度が高い観光地に入込が偏る可能性
がある。
○函館空港、現函館に加え、新幹線駅がで
きることによる交通拠点の分散化、乗換
利便性への対応が課題。
○観光地側は生活交通中心のダイヤが課題
という意見が多い一方で、輸送事業者側
では冬季需要を考えると生活交通前提は
重要という意見もある。
○協議会での検討を進めているものの、具
体的な検討はこれからという所が多い。
○観光事業者側では「輸送頻度の少なさ」
を課題とする一方で、輸送事業者側では
「季節変動の大きさ」が課題という意見
が多い。
○「新幹線開業への期待」「公共交通の利
便性向上の取組み」に対してはどの分野
でも大きな関心を持っている。
○新幹線の運行スケジュールなど、開業後
の地域観光の姿に関する情報に対する関
心が高い。
先進事例調査から見た課題
ヒアリング調査から見た課題
アンケート調査から見た課題
○人口密度が希薄な地域が多く、函館以外の地域は運行頻度が少ない。 ○全道平均と比較しても大きい季節変動。 ○観光入込及び宿泊需要の多くが函館中心。 基礎調査から見た課題 ○持続的なバス運行に向けては、既存バス路線網の活用が鍵(料金サー ビスなどの工夫)。 ○乗合タクシーサービスなど新たなサービスを実施する場合は、来訪客 の認知度を高めるための工夫が必要。 ○新たな路線設定は実証実験などで輸送事業者側のリスクを回避する工 夫も必要。 ○知名度が高い観光地に入込が偏る可能性がある。 先進事例調査から見た課題 ○観光事業者側では「輸送頻度の少なさ」を課題とする一方で、輸送事 業者側では「季節変動の大きさ」が課題という意見が多い。 ○「新幹線開業への期待」「公共交通の利便性向上の取組み」に対して はどの分野でも大きな関心を持っている。 ○新幹線の運行スケジュールなど、開業後の地域観光の姿に関する情報 に対する関心が高い。 アンケート調査から見た課題 ○函館空港、現函館に加え、新幹線駅ができることによる交通拠点の分 散化、乗換利便性への対応が課題。 ○観光地側は生活交通中心のダイヤが課題という意見が多い一方で、輸 送事業者側では冬季需要を考えると生活交通前提は重要という意見も ある。 ○協議会での検討を進めているものの、具体的な検討はこれからという 所が多い。 ヒアリング調査から見た課題 整備方針
3 新幹線開業を踏まえた道南地域の二次交通の可能性検討
既存バス路線網を活用した 利便性の高いサービスの提供 二次交通に関する 情報発信の充実 個人観光客が利用しやすい 料金サービス体系の導入 需要量に応じた 柔軟な二次交通網の検討 観光資源としての 移動手段の活用 公共交通の利用者特性 に応じたサービスの提供 隣接エリアとの 広域的な連携強化具体的施策(例) 既存バス路線網を活用した 利便性の高いサービスの提供 ○観光利用の増大に合わせた既存バス路線のルート変更の検討(立寄地変更など) ○生活交通と観光利用双方に配慮した運行ダイヤの検討(季節毎のメリハリなど) ○既存バス網を活用したエリアパスポートの導入検討(江差・松前エリアなど) ○既存定期観光バスの運行強化(道南史跡めぐり号の運行期間拡大など) 整備方針 二次交通に関する ○新函館駅を起点とした定額タクシー運賃制度の導入検討 ○「はこだて旅するパスポート」など複数の交通機関でのフリー料金体系の検討 ○奥尻島への移動を含めたフリー料金体系の検討(新幹線利用客を対象) 個人観光客が利用しやすい 料金サービス体系の導入 ○道南の二次交通網の運行状況を網羅した冊子の発行・配布 ○道南の二次交通に関するワンストップ情報提供サービス(ネット及び電話窓口) 需要量に応じた 柔軟な二次交通網の検討 ○バス路線網を補完する乗合タクシーサービスの導入検討(大沼方面の宿泊施設と の連絡、早朝の列車運行への接続など) ○公共交通が手薄な地域に対するレンタカー利用者の割引サービスの実施検討(檜 山方面の観光施設等と連携したレンタカー割引サービスの拡充など) 観光資源としての 移動手段の活用 ○木古内駅~函館駅間または環駒ヶ岳エリアにおける観光列車の導入検討 ○SL大沼号の充実(運行期間の拡大など) ○戦略的な路線におけるラグジュアリーバスの導入検討(新函館~ニセコ又は湯の 川温泉間など) 公共交通利用者の特性 に応じたサービスの提供 ○FIT向けサービスの充実(乗換情報提供の充実、タクシー・レンタカーの外国 人対応力強化) ○高齢者向け料金サービス(JR東日本の高齢者向けパス等)と連携した割引制度 の検討 隣接エリアとの 広域的な連携強化 ○青森方面への広域的な周遊を支援するフリー料金エリアの検討 ○新函館駅からニセコ・洞爺・登別方面とのアクセス強化(シャトルバス、アクセ ス列車の充実など) ○道南を起点として道内全域の周遊を促進するパス(バス乗り放題、JR乗り放題、 道内航空網割引など)の導入検討
4 道内主要観光地における二次交通の可能性調査
4-1 主要観光地における二次交通に関する基礎データ整理
道内52箇所の主要観光地を対象
に、空港・特急停車駅・レンタ
カーサービス駅・北海道新幹線
駅に対する「公共交通」「自動
車」でのアクセス所要時間など
を整理。
広 尾 模式図 14えりも岬 新千歳空港 札 幌 苫小牧 えりも岬 0.5km 徒歩8分 JR日高本線 苫小牧⇔様似 平休日共5.5往復 3時間~3時間16分 3150円 JR北海道バス平日5.5往復 休日4往復 49~57分 1300円 様似駅前 南千歳 様 似 ✈ 新千歳空港へは 様似よりJR日高本線 苫小牧乗換 苫小牧よりJR千歳線 南千歳乗換 所要4時間30分~ 3710円 ✈ 幸 福 帯 広 とかち 帯広空港 JR北海道バス 平日2.5往復 休日2往復 56~57分 1510円 十勝バス 広尾線 日高山脈 JR石勝線 旧国鉄広尾線跡 十勝バス 帯広空港線 ・えりも岬よりJRバス広尾行乗車 広尾乗換 ・広尾より十勝バス帯広行乗車 幸福乗換 400円 合計1910円 ・接続可能便は平日2往復 土休日1往復 3時間44分 えりも JR北海道バス 「高速えりも号」 えりも⇔札幌 1往復/日 5時間3500 円 このほか「高速 えりも・ひろお号」 広尾⇔えりも⇔札幌 を 季節運行 静 内 静内よりレンタカー 95.2km 2時間16分 (営業所は駅から1.1km)◆アクセス模式図
◆道内主要観光地
公共交通によるアクセスが
不便な観光地の抽出。
抽出の視点①
アクセス所要時間が長い。
(中央値※を超える)
抽出の視点②
自動車に比べ所要時間が長い。
(比率が中央値※を超える)
※中央値=データを大き さの順に並べて、全体の 中央にくる値のこと。デー タ数が偶数の場合は、中4-1 主要観光地における二次交通に関する基礎データ整理
公共交通による特急駅アクセス・空港アクセスが不便な道内主要観光地
◆空港
アクセス
◆特急停車駅
アクセス
※中央値=データを大き さの順に並べて、全体の 中央にくる値のこと。デー タ数が偶数の場合は、中 央の2つの値の平均値。○道内主要観光地の輸送事業者及び観光関連事業者/1003
・ハイヤー・タクシー事業社(192)/バス事業者(36)/レンタカー事業者(105)/宿泊事業者
(382)/観光施設(117)/観光協会等(171)
○業態別に調査項目を変更して調査を実施
○主な調査項目
・現在の観光客の利用交通手段
・現在の公共交通の課題
・公共交通向けサービスの実施状況
・公共交通網やターミナルから観光地への公共交通のアクセスに関する課題・意見
など
○平成25年1月
■調査時期
■調査対象
■調査項目
4-2 アンケート調査(道内)
■調査手法
○郵送による配布・回収
○有効回収数511サンプル(回収率50.9%)
4 道内主要観光地における二次交通の可能性調査
4-2 アンケート調査(道内)
■調査結果(各地域における意見等)
■公共交通の課題について ○輸送事業者(ハイヤー・タクシー、、バス、レンタカー)で観光客の利用は「季節変動が大きい」という意見が多い。 ○一方、観光事業者(宿泊事業者、観光施設)、観光協会では、公共交通機関の「輸送頻度が少ない」という意見が 多い。 ■観光客向けサービスの実施状況 ○タクシーでは「定額観光タクシーの運行」、バスでは「定期観光バスの運行」、レンタカーでは「輸送事業者と連携し た割引サービスの実施」という回答が最も多い。また、各業態ともに「宿泊施設と連携した割引サービスの実施」と いう回答が多い。 ○宿泊事業者では「駅や空港からの無料送迎サービス」が最も多く、観光施設や観光協会では「定期観光バスの運 行支援」が多い。 ■公共交通網やターミナルから観光地へのアクセスについての課題や意見について ○タクシー事業者からは、「観光客のニーズと営業区域のミスマッチ(観光客は広域に周遊したがっているが、できな い)」という意見が挙げられた。 ○バス事業者からは「高速交通網の整備」、レンタカー事業者からは「空港と直結した店舗の立地」「航空網の維持」 などという意見が挙げられた。 ○宿泊事業者からは「公共交通サービスの認知度の向上」「シャトルバス・無料送迎バスの運行」「ターミナルでの接 続利便性の向上」「バス停からの遠さ」「バスや鉄道の便数の少なさ」「観光地間相互のネットワークの強化」などの 意見が挙げられた。 ○観光施設からは「WEB等を使った公共交通情報の提供強化」「観光地間相互のネットワークの強化」などの意見 が挙げられた。 ○観光協会からは「主要ターミナルからの距離の遠さ(時間・運賃)」や「運行頻度の少なさ」などに関する意見が多い。○道内主要観光地の輸送事業者及び観光協会等(46)
・道央エリア(13)/道北エリア(10)/オホーツクエリア(7)/十勝エリア(7)/釧路・根室エリア(9)
○平成25年1月~2月
■調査時期
■調査対象
■主な調査項目
■調査手法
○対面によるインタビュー調査
4-3 ヒアリング調査(道内)
4 道内主要観光地における二次交通の可能性調査
○業態別に調査項目を変更して調査を実施
○主な調査項目
・公共交通の利用実態及び課題について
・公共交通利用者の季節変動やニーズ変化について
・観光地へのアクセスの充実に向けた課題・意見について
など
■調査結果(主な内容)
■ニーズへの対応について ○道央地域を中心として、「外国人」「高齢者」や「LCC」などの需要によって公共交通の利用が好調な地域もある。 ○道央地域のニセコや小樽などでは域内循環バス(小樽散策バス等)、外国人向けの公共交通アクセスの充実(倶 知安のナイト号等)、デマンドバスの運行(にこっと号)など公共交通ニーズに対して様々な取組みを実施している。 ○道東地域では貸切バスによるツアーを除くとレンタカー利用客やマイカー利用客が中心であり、冬季間は道外の個 人客が大きく落ち込む傾向がある。 ○イベント時やクルーズ船立寄時など一時的にバス需要が発生するケースがある(主に貸切バス等で対応)。 ○バス会社が広域的に連携したエリアフリーパスの取組みが広がっており、広域化・期間拡大化する傾向がある。 ○ラグジュアリー層向けの宿泊施設では「公共交通利用はほとんどない」という意見が多い。4-3 ヒアリング調査(道内)
■公共交通の課題について ○道東地域や道北地域においては、「観光地間のアクセスの悪さ」「ターミナルから観光地への遠さ(時間・運賃)」 「人口が広域分散していることによる生活交通需要の小ささ」「LCC需要や外国人個人客需要が集中する新千歳 空港からの遠さ」などが公共交通の利用を難しくさせているとの意見がある。 ○「個人客のニーズの多様化に合わせた交通ニーズへの対応(特に地域内の三次交通)が難しい」という意見や「地 域住民向けのダイヤが優先となるため、観光客の視点からみると接続が悪くなってしまう」という意見がある。 ○地域の観光業界が中心となってアクセスバスを運行しても、観光地全体の入込客が縮小しており体力的に運行を 維持していくのが厳しいという意見がある。 ■観光地へのアクセスの充実に向けた課題・意見について ○地域によるエリアフリーパスの取組みについては、発地に向けたPRが不足しがちという意見(観光客が現地に来 てから「こんな便利なのがあったのか!」という声)もある。 ○ニーズに合わせた新たな交通モード(ジャンボタクシー、ラグジュアリー型バス等)の導入を検討しても、季節変動 が激しく償却が難しいという意見もある。○国内(主に新幹線延伸地域)
■調査対象
■調査対象
■調査方法
○WEB等による文献調査(及び一部ヒアリング調査)
4-4 他府県事例調査
4 道内主要観光地における二次交通の可能性調査
種別 事業名 種別 事業名 「なないろ九州バス」 第三セクター肥薩おれんじ鉄道 「鹿児島中央-鹿屋直行バス」 茨城鉄道湊線 「ぐるりんひむか号」 上田電鉄別所線 「B&Sみやざき」 えちぜん鉄道 宮崎福岡高速バス「フェニックス」 和歌山電鐵貴志川線 枕崎・加世田「新幹線リレー号」 錦川鉄道の遊覧車「とことこトレイン」 新八代・都城「新幹線リレーバス」 接続列車 観光特急「指宿のたまて箱」 九州新幹線効果活用型周遊観光コース実証事業「いずみ万羽鶴号」 青森市観光ガイドタクシー 九州新幹線効果活用型周遊観光コース実証事業「ゆるっとバス旅!」 駅から観タクン 観光バス「山鹿温泉・菊池温泉号」 八戸まちタク 鹿児島市内観光まち巡バス、あっちゃん号・せごどん号 シンタクン 姶良市観光周遊バス あいらびゅー号実証運行 八戸あさぐる 熊本市内定期観光バス「みずめぐりん」「もりめぐりん」 七戸十和田駅~下北地域への「シャトル便」タクシー 菊池市街地循環バス「きくちべんりカー」 北星はやぶさ便 あおもりシャトルdeルートバス(ねぶたん号) さくらんぼ「狩りっとくん」 共同運行八戸線(八戸駅ー中心街間) 備前松山城観光乗合タクシー るるっぷ八戸 秋吉台かるすとタクシー 八食100円バス 大隅地域レンタカー無料プラン バスとフェリー おおいた観光周遊バス トレン太くん 津軽フリーパス 八戸えんじょいカード 「SUNQパス」 在来線 タクシー レンタカー 高速バス 周遊バス 域内循環バス エリアパス4-4 他府県事例調査
■利用が好調な事例について ○エリア内で一定の需要が確保できる循環バスなどの取組みでは、観光需要や生活需要双方を取り込むことで成 功している事例も多い。 ○従来から運行している生活交通路線を活用しながら、観光客の利便性に合わせた料金設定(エリアフリーパスな ど)を実施している事例は、事業者や行政の負担を小さくしながら増加する個人観光需要を取り込むための取組 みとして参考になる(そのためには一定の生活交通需要が必要であることに留意する必要あり)。 ○JR九州のように地域イメージと調和したデザインなど交通手段そのものを観光資源化する取組みもある。 ■公共の支援について ○実証実験を行うことで、ルート設定や立寄地の工夫、運行スケジュールの改善につなげている事例もある。 ○新幹線駅と観光地間・主要都市間を結ぶシャトルバスについては、継続的な運行に必要な需要が確保できず運 行休止をしている例も多い。 ○地域への観光振興支援を目的として、行政が費用を支援してシャトルバスやレンタカー割引サービスを実施して いる事例もあるが、持続的なサービスの提供ということでは課題が残る。 ■道内での導入検討にあたっての課題 ○全く新たなサービスを提供する場合は、入念なPR(特に発地向け)が課題になる。 ○道内、特に道東や道北エリアは、国内他地域と比較して観光入込の季節変動が大きいことに留意する必要があ る。 ○北海道の観光地間の距離の長さや交通需要を支える地域人口の少なさも課題となる。○広大な地域に点在する主要観光地(特に
道東・道北)への公共交通のアクセス性
(時間・料金)が弱い。
○観光客の季節変動の大きさが課題(道
東・道北)。
基礎調査から見た課題
○既存のバス路線を活用した広域的なエリ
アパスの導入。
○観光地イメージと調和した二次交通の導
入(JR九州)。
○個人客向けの様々な取組みが目立つ道央
に対し、道東・道北では需要構造や観光
地の立地条件等の問題が個人客対応を難
しくさせているという意見がある。
○観光地相互を結ぶ公共交通が弱い(阿
寒・摩周湖間など)。
○LCC路線が新千歳空港に集中するため
需要を取り込めない(道東・道北)。
○各圏域のターミナルとのアクセスに特化
した公共交通網(阿寒湖畔
→釧路、層雲
峡
→旭川など)であり、圏域間のネット
ワークが課題。
○輸送事業者側からは、季節変動への対応
の難しさに対する声が大きい。一方、観
光事業者側では、少ない輸送頻度が課題
という意見がある。
○宿泊事業者や観光施設からは、「公共交
通サービスの認知度向上」「観光地間相
互のネットワークの強化」といった意見
がある。
先進事例調査から見た課題
事業者ヒアリング調査から見た課題
アンケート調査から見た課題
5 道内主要観光地の二次交通の可能性検討
○広大な地域に点在する主要観光地(特に道東・道北)への公共交 通のアクセス性(時間・料金)が弱い。 ○観光客の季節変動の大きさが課題(道東・道北)。 基礎調査から見た課題 ○既存のバス路線を活用した広域的なエリアパスの導入 ○観光地イメージと調和した二次交通の導入(JR九州) 先進事例調査から見た課題 ○個人客向けの様々な取組みが目立つ道央に対し、道東・道北では 需要構造や観光地の立地条件等の問題が個人客対応を難しくさせて いるという意見がある。 ○観光地相互を結ぶ公共交通が弱い(阿寒・摩周湖間など)。 ○LCC路線が新千歳空港に集中するため需要を取り込めない(道 東・道北)。 ○各圏域のターミナルとのアクセスに特化した公共交通網(阿寒湖 畔→釧路、層雲峡→旭川など)であり、圏域間のネットワークが課 題。 事業者ヒアリング調査から見た課題 ○輸送事業者側からは、季節変動への対応の難しさに対する声が大 きい。一方、観光事業者側では、少ない輸送頻度が課題という意 見がある。 ○宿泊事業者や観光施設からは、「公共交通サービスの認知度向 上」「観光地間相互のネットワークの強化」といった意見がある。 アンケート調査から見た課題 整備方針 二次交通に関する 情報発信の充実 個人観光客が利用しやすい 料金サービス体系の導入 新幹線やLCCの効果を 道内全域で受けとめる仕掛け づくり 観光資源としての 移動手段の活用 公共交通の利用者特性 に応じたサービスの提供 北海道の観光交通需要特性 に合わせた実験的な輸送サービ スの可能性検討 既存のバス路線網を活用した 利便性の高いサービスの提供
二次交通の可能性検討(案) 既存のバス路線網を活用した 利便性の高いサービスの提供 ○既存バス網や鉄道網、フェリー路線等を網羅した地域版エリアパスの導入検討 ○北海道全域のバス網利用可能な広域エリアパスの導入検討 ○生活バス路線を活用した観光スポットへの立寄ルート可能性検討(季節限定、 曜日限定など) 整備方針 二次交通に関する 情報発信の充実 ○既存バス網や鉄道網、フェリー路線等を網羅した地域版エリアパスの導入検討 ○弾力的な料金制度の導入検討(閑散期の特割料金導入など) ○少人数グループやファミリー利用に配慮した料金プランの設定 個人観光客が利用しやすい 料金サービス体系の導入 ○道内の二次交通に関するワンストップ情報提供サービス(ネット及び電話窓口 )の検討 ○LCC利用者や海外旅行会社などターゲットを絞った二次交通サービスのPR ○既存の取組みに対するPR支援(道東エクスプレスバスなど) 新幹線やLCCの効果を 道内全域で受けとめる仕掛け づくり ○新函館駅や新千歳空港を起点とし、道外客や海外客を対象とした道内全域の周 遊を促進するパス(バス乗り放題、JR乗り放題、道内航空網の割引など)の 導入検討 観光資源としての 移動手段の活用 ○ノロッコ号など既存の取組みの維持・拡大 ○観光地イメージと調和した観光列車の導入 ○タクシー、フェリー、バスなどにおける車輌等更新時における地域イメージに 調和したデザインの工夫