日本語教育における
﹁助詞﹂の導入について
は
じ
め
に
以前、日本語を一年間︵百時間︶勉強した英国人学生を 対象とした誤用分析を試みたことがあるが、助調の誤りが 最も多かった。しばしば問題となる、動詞、形容調の活用 の誤りに比べても、二倍半程であった。外国人にとって、 助詞の使い方がむずかしいのは、ちょうど日本人にとって、 英語の前置調や冠詞の使い方がむずかしいのと同じであろ う。母語話者に取っては、当たり前で、問題になりそうに ないようなことでも、いざ説明会﹄求められると、なかなか 説明しにくいことが多い。学習者にとっては、﹁使い慣れ る﹂しかないのである。では、使い慣れるためには、どの ような学習法、教え方があるのだろうか。そのことについ て 考 え て み る こ と に す る 。 助調のなかでも一番誤りの多いのは、格助詞の﹁に﹂と ﹁ を ﹂ 、 そ し て ﹁ が ﹂ と 係 助 調 の ﹁ は ﹂ で あ る 。 ﹁ に ﹂ と 言千
百
子
山
寿
うべきところに﹁を﹂を使い、﹁を L と言うべきところに ﹁に﹂を使うのである。これらの誤りやすい点は、つぎの 二 点 で あ る よ う だ 。 ①英語の場合は同じ格︵目的格︶を日本語のばあいは動詞 に よ り 使 い 分 け て い る 。ω
わたしは、テレビを見ます。同省幹の Y 寸 ︿ ・ω
︵わたしは︶あした、佐藤さんに会います。 108 同 当 日 目gE
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2
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司 ② ど ち ら も 使 う 。ω
山 に 登 る の が 、 好 き で す 。 同 日 目w
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− 削展望台は、山を登った所にあります。 叶 ,y o
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目 。 ︿ 白 け O 司 、 日 目 当 ︸ 百 円 O M B戸 。 ロB
ゲ ロ ロ 同 町 。 同 ︼ O ロ ロ 同 自 ロ ・ 伺わたしは、ウィリアムズです。 紛わたしが、ウィリアムズです。ヨヨ
寄寄
= 君 き主-~· ~-
また英語には、助調にあたる言葉がないから︵前置調句 の 場 合 は 、 前 置 調 が 助 調 の 様 な 役 目 を し て い る と 言 え よ う ︶ 、 助調なしの誤文も多く見られる。もっとも誤用の多い格助 調﹁に﹂と﹁で﹂について、その用法をわかりやすくまと めてみたい。その上で、日本語文型について考えてみるこ と に す る 。 英語話者に初級日本語を教える場合、導入時に一番問題 になるのは、助調である。そこで英語の 5 文型をそのまま 日本語に直してみた。ここで出てくる助調は、主格︵
S
︶ の﹁が﹂または﹁が﹂が省略されて後に残った係助調の ﹁ は ﹂ 、 目 的 語 を 表 す ﹁ を ﹂ 、 授 与 表 現 の 間 接 目 的 語 ︵I
O
︶ の﹁に﹂、直接目的語︵D
O
︶ の ﹁ を ﹂ 、 第 5 文型の補語 ︵ C ︶ を 表 す ﹁ に ﹂ ま た は ﹁ と ﹂ で あ る 。 − 文 型 2 文 型 3 文 型 4 文 型 5 文 型 例 文 2 1 英 語 の5
文
型
s
v
S が ︵ は ︶ V S が ︵ は ︶ C S が ︵ は ︶ O を S が ︵ は ︶I
O
にD
O
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が ︵ は ︶ O をsvc
v
svo
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s
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O
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C に ︵ と ︶ V ﹀ o m 門 戸 田 吋 ロ ロ ロE
m
− 車 ﹁ が ﹂ 走 っ て い ま す 。 2 あ の 人 ﹁ は ﹂ 先 生 で す 。 3 吋 ,F
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目 的 白 けg
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回 ︸ M o m − ト ム さ ん ﹁ が ﹂ 皿 ﹁ を ﹂ 洗 っ て い ま す 。 4 阿 佐m
君
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σ o o w ・ 彼 ﹁ は ﹂ 私 ﹁ に ﹂ 本 ﹁ を ﹂ く れ た 。S
F
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B
a
P
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S
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E
o
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− 私 た ち ﹁ は ﹂ そ の 猫 ﹁ を ﹂ ジ ャ ッ キ l ﹁ と ﹂ 名 付 け た 。 こ れ ら の 基 本 文 型 に 出 て く る ﹁ が ﹂ ︵ ﹁ は ﹂ ︶ ﹁ を ﹂ ﹁ に ﹂ ﹁ と ﹂ を基本助調とし、基本助調が使えない場合は、どんな助詞 がくるか、それはどんな述語の場合か、を考えてみよう。 53
目的語︵対格︶に﹁を﹂を取らない動詞 -109-a ﹁ に ﹂ を と る も の ー に 乗 る 、 ー に 座 る 、 J に 入 る 、 が く る ︶ J に 会 う ︵ ー に は 人 が く る ︶ ーになる、ーにかわる、ーに着替える、 ー に 夢 中 だ 、 J に 取 り 組 む ﹁ が ﹂ を と る も の ー が 好 き だ 、 J が 嫌 い だ 、 ー が 上 手 だ 、 J が 下 手 だ 、 ︵ 形 容 動 調 ︶ ー が 欲 し い 、 J が ー ー し た い 、 ー が 要 る 、 J が で き る 、 ー が あ る 、 ー が い る 、 ︵ 以 上 は J に は 場 所 b4 場所を表す格助詞﹁に﹂と﹁で﹂ a ﹁ に ﹂ ①目標と決めた場所﹁に﹂ J に 座 る 、 J に 入 る 、 J に 乗 る 、 J に急ぐ、ーに行 く 、 ︸ , ‘ に 来 る 、 J に 帰 る 、 J に 置 く 、 J に 寝 る 、 J に 住 む 、 ー に い る 、 J に あ る 、 J に 入 る 、 j に 止 め る 、 J に 向 か う 、 J に 流 れ る 、 J に 泊 ま る 、 j に 浮 か ぶ 、 J − に 残 る 、 J に 勤 め る 、 J に横たわる、ーに 沈 む 、 J に 落 ち る ①方向性のあるものは、﹁へ﹂に置き換えられる。 た と え ば 、 J へ 行 く 、 ー へ 来 る 、 j へ 帰 る 、 j へ 急 ぐ 、 な ど 。 b ①定着性、持続性を含む動調ほど、﹁へ﹂は使いにく くなり、持続性︵存在︶のみをもっ動詞、例えば、 ﹁住む﹂﹁いる﹂﹁ある﹂などは、﹁に﹂だけしか 使 え な い 。 ﹁ で ﹂ ①その場所にて何らかの行為を営む場合。 ー で 働 く 、 J で 暮 ら す 、 J で あ る ︵ 催 さ れ る ︶ 、 J で 踊 る ② ﹁ に ﹂ と ﹁ で ﹂ の ち が い (8) (7) (6) (5) (4) (3) (2) (1) 北海道に住んでいます。 北海道で暮らしています。 い ま う ち に い ま す 。 父 は い ま う ち で 働 い て い ま す 。 うちにおおきなテレビがあります。 うちでパーティーがあります。 持 っ て い ま す 。 営 ん で い ま す 。 父 姉 姉 は は は 今晩 郊外に 郊外で 農園を 農園を
5
場 所 以 外 を 表 す 格 助 詞 ﹁ に ﹂ 時 を 示 す ﹁ に ﹂ ①英語のよロ;E
3
R
R
3
に 相 当 す る ︵ に ︶ω
わたしは休憩時間にコーヒーを飲みました。 同 学 校 は 8 時半に始まります。ω
日曜日にどこへ行きましたか。 ②英語の接続詞象者︸百九に相当する﹁ J 時 に ﹂ ︵ ﹁ に ﹂ は 省 略 可 ︶ 私の母は却歳の時に結婚しました。 この本はイギリスに行った時に -110ー a (13) (12) ①J
慣 と 用 同 句 時 と に し 、 て 買 っ た も の で す 。 b 理 由 を 示 す ﹁ に ﹂ 五 分 お き に 、 ︵ 英 語 の f 主 任 ョ ま た は ﹂ 円O
B
3
︶ 一 日 に 二 回 、同(15) (14) わたしは寒さに 官 同 執 ⋮ に 一 震 え た 。 苦 し ん だ 。 マソガに夢中です。 ﹁ J として﹂の意味で おじいちゃんからお年玉に千円もらったよ。 お 土 産 に ケ l キを買って帰りました。 お礼にこの本をさしあげます。 動作の目的をしめすために使われる。﹁ J し に 行 く ﹂ ﹁ j しに来る﹂﹁ J しに帰る﹂﹁ J しに戻る﹂などの 動調とともに使われることが多い。 側 わ た し は 友 達 を 迎 え に 空 港 へ 行 き ま し た 。
ω
き ょ う は 寿 司 を 食 べ に 行 こ う か 。 側 娘 の 友 達 が う ち に 遊 び に 来 ま し た 。 側 宿 題 を 忘 れ た の で う ち へ 取 り に 戻 っ た 。e
受動態の動作主あるいは物事を表す場合に使われる。 凶わたしはすりに財布をすられた。 凶 雨 に 降 ら れ て た い へ ん だ っ た 。 側宿題を忘れて先生にしかられた。 f ﹁ J ︵ 人 ︶ に J してもらう﹂という文における、動 作 主 を 表 す 場 合 。 間 わ た し は 彼 彼 は は c 同(18) (1カ
d 境せんせいに ピアノを教えてもらいま し た 。 倒 凶~~I 宮|
作 っ て も ら い ま し た 。 手 伝 っ て も ら い ま し た 。 手提げ袋を 宿 題 を 6 場所以外を表す格助詞﹁で﹂ 動作や動作の過程が起こる﹁時﹂を表す。英語では 前置詞 J ロ ョ や ぷ 九 で 表 さ れ る 。 動詞は﹁終わる﹂﹁閉まる﹂﹁切れる﹂など終了を表 す動調が来ることが多い。﹁に﹂に置き換えが可能で あ る 。 側 d H U 守 的 M V 品 刀 岬 向 u v 帥 a こ の コ ソ サ l ト は 6 時 で 8 時 で b 終 わ り ま す 。 閉 ま り ま す 。 契約は巴定年の 2 月で切れます。 娘 は 来 年 の 3 月で却歳になります。 ﹁ ー ー の 時 間 内 で ﹂ と 言 う 意 味 を 含 む 。 ﹁ に ﹂ き 換 え る と と は 出 来 な い 。 福岡まで2時間で に 置 111-あのスーパーは ( 時 倒 帥 嶋 1;37) 行 き ま す 。 2時間で終わります。 靴の修理はどのくらいでできますか。 1 1 4 泊分でできます。 光 は 1 秒間で地球を七回り半する。 もう2週間で夏休みになります。 行動をするための道具、あるいは手段につけて用い このコンサートは c倒 幽 ( 制 働 側 ( 制 御 ら れ る 。 電車で 通 っ て い ま す 。 リシゴの皮を 学校 に d む き ま す 。 原 稿 を 打 ち ま し た 。 昨夜東京にいる娘と電話で話しました。 石 鹸 で よ く 手 を 洗 い な さ い 。 英語で話さないで日本語で話してください。 ガラスで指を切りました。 ﹁ ー
l
歳の時に﹂という意味で使われる。 わたしはお歳で結婚しました。 父は臼歳で亡くなりました。 辺歳で大学を卒業します。 ﹁ーーの値段で﹂と価格、値段を表す場合。 古本屋でこの辞書をニ千円で買いました。 アメリカまでいくらで行けますか。 作られたものの材料または原料を表すものにつく。 英語のJ
O
白色。昨O
B
J
J
O
B
包 0 0 1 の に 当 た る 。 ナイフで ワ ー プ ロ で 働 問 附 e 側 側 f。
ト+、 や p・ 0 5 叫u
p h v 品川岬 広 U V 出 来 て い る 。 バターはミルクで作られます。 動作や出来事の原因、理由、動機などを表すときに 用いる。﹁?のために﹂﹁ J の理由で﹂と言う意味を プラスティックで こ の 箱 は g 含 む 。 倒 今 日 は 中 村 君 は 風 邪 で 欠 席 で す 。 凶 か れ は 不 注 意 で 階 段 か ら 落 ち た 。 伺 寒 さ で 手 が こ ご え そ う だ 。 同彼の父は癌で亡くなったそうです。 h 評価の基準を表す。﹁ーによって﹂という意味合い を も っ 。 同 問 種類や大きさで 色とデザイソで ち が い ま す 。 選 び ま す 。 リシゴの値段は わたしは、洋服を7
日本語の文型 -112一
日本語教育において、特に初級段階では助詞そのものの 導入、説明は非常に困難である。だから、助詞を含めた文 型として学習者に示し、形として提示するのがよいのでは ないかと思う。動詞を述語とする、助詞を含めた基本的な 文型を、自動調と他動詞に分けて、まとめてみよう。 ︵I ︶ 自 動 詞 ① ︵ 名 ︶ が ︵ 動 詞 ︶ 雨 が 降 る 暮れる 日ヵ
:
①︵名 1 ︶ に ︵ 名 2 ︶ が ︵ 動 詞 ︶ あ る 。 庭 庭 に に 自転車が ね こ が い る 。︵ 名 1 ︶は場所を表す名調で、﹁に﹂は存在場所を表す助 詞 で あ る 。 ︵ 名 2 ︶ に 物 を 表 す 名 調 が 来 れ ば 、 ︵ 動 詞 ︶ は ﹁ あ る ﹂ で 、 人 、 動 物 を 表 す 名 調 が 来 れ ば ﹁ い る ﹂ と な る 。 ①︵名 1 ︶ で ︵ 名 2 ︶ が ︵ 動 詞 ︶ 中学校で運動会がある。 ︵ 名 1 ︶は場所を表す名詞で、﹁で﹂は動作の行われる場 所 を 表 す 助 詞 で あ る 。 ︵ 名 2 ︶は動作や行事を示す名詞︵例パーティー、会議 な ど ︶ が く る 。 ︵動調︶は﹁ある﹂を使う。この文型では、﹁ある﹂は ﹁ 行 わ れ る ﹂ と い う 意 味 で 使 わ れ る 。 @ ︵ 名 ︶ に ︵ 動 調 ︶ す わ る 熊本に 銀 行 に 電車に い す に 住む 勤める の る ︵名︶は必ずしも場所とは限らない。﹁に﹂は到着点、動 作、行動の状態がある場所を示す格助調である。 ④ ︵ 名 ︶ に ︵ 動 調 ︶ 元 気 に 十倍に な る 増 え る ﹁変わる﹂﹁決まる﹂﹁変化する﹂﹁化ける﹂﹁減る﹂ ﹁のぼる﹂﹁上がる﹂﹁膨れる﹂﹁達する﹂﹁及ぶ﹂等の 動 調 が あ る 。 @ ︵ 名 ︶ へ ︵ 動 調 ︶ ま た は ︵ 名 ︶ に ︵ 動 詞 ︶ 東 京 へ 家 へ 日 本 へ 教 室 へ 入 来 帰 行 る る る く -113-︵ 名 ︶ は 場 所 を 表 す 名 詞 で あ る 。 ﹁ へ ﹂ は 方 向 を 表 す が 、 ほとんど﹁に﹂に置き換えられる。他に﹁向かう﹂﹁出発 ﹁ 寄 る ﹂ な ど の 移 動 を 表 す 動 詞 が あ る 。 す る ﹂ ︵ H ︶ 他 動 調 A ︵ 主 に 物 を 対 象 と す る も の ︶ ① ︵ 名 ︶ を ︵ 動 調 ︶ 窓 を 聞 け る テレビを見る 読む 飲む 食べる 聞 く 本を ミルクを ご は ん を 音楽を
② ︵ 名 ︶ を ︵ 動 調 ︶ 庭に 空 き 地 に ぶ ど う か ら 小麦粉で 手紙を 肉を 穴を ピ ル を ぶ ど う 酒 を パシを 書く 焼く 掘る 建てる 作 る 作 る ︵名︶は作り出す対象物である。この種の動詞は﹁生産動 調﹂と呼ばれる。作り出した物が存在することになる場所 は ﹁ ︵ 名 ︶ に ﹂ で 表 す 。 製品の原料や材料を言うときは﹁︵名︶から﹂や﹁︵名︶ で ﹂ で 表 す 。 @︵名 1 ︶ に ︵ 名 2 ︶ を ︵ 動 調 ︶ 部屋に コ ッ プ に 車 ポ ケ ッ ト に ステレオを ビールを 荷 物 を 財布を 置く 注 ぐ 積む 入 れ る 動作、行動の直接対象となる物は﹁ J を﹂で表し、間接的 な対象となるのは﹁ J に﹂で表す。主に場所を表す語句が く る 。 ﹁ ー を ﹂ と ﹁ J に ﹂ を 入 れ 替 え る こ と も 可 能 で あ る 。 @︵名 1 ︶ か ら ︵ 名 2 ︶ を ︵ 動 調 ︶ ポケットから 壁 か ら 絵 鍵 を を 出 す は ず す 動詞は﹁出す﹂、﹁とる﹂、﹁取り出す﹂などである。 ﹁ ︵ 名 1 ︶ か ら ﹂ は 離 れ る と こ ろ を 表 す 。 ⑤︵名 1 ︶ と ︵ 名 2 ︶ を ︵ 動 調 ︶ こ の 本 と と の 本 を あ の 本 を あ の 本 と ︵ 郎 ︶ 他 動 詞 B ︵ 人 を 対 象 と す る も の ︶ ① [ 人 ︺ を ︵ 動 調 ︶ 子 供 を 学 生 を し か る ほめる -114
一
比 べ る 取り替える@ [ 人 ] に ︵ 名 ︶ を ︵ 動 詞 ︶ 先生に 社長に 友 達 に 解 説 を 面 会 を 案内を お 願 い す る 要求する 頼 む 動調は、﹁頼む﹂﹁要求する﹂﹁願う﹂﹁命じる﹂﹁依頼 する﹂﹁そそのかす﹂﹁説明する﹂﹁強いる﹂﹁課す﹂ ﹁ 勧 め る ﹂ な ど 、 意 志 的 な 働 き か け を 表 す も の で あ る 。 @ [ 人 ] に ︵ 動 詞 ︶ ︵ と ︶ 友 達 に 父 に 似 会 る う 対面を表す動調である。他に﹁出会う﹂﹁合う﹂﹁挨拶す る ﹂ ﹁ ぶ つ か る ﹂ ﹁ 触 れ る ﹂ ﹁ 約 束 す る ﹂ ﹁ 別 れ る ﹂ な ど 。 ︵ に ︶ の 代 わ り に ︵ と ︶ も 可 能 @ ︹ 人 ] に ︵ 名 ︶ を ︵ 動 詞 ︶ あ な た に h p 工ここ 諸 問 手 I J 1 3 f 学生に 本 本 本 を を を あ げ る か す 配る @ [ 人 ] に / か ら ︵ 名 ︶ を ︵ 動 調 ︶ 彼に/から 彼に/から 彼 か ら 本 本 本 を を を 受 借 も け り1 ら 取 る う る @と@の動調はいわゆる﹁やりもらい﹂を表す動調であ
ヲ
。
。
@ [ 人 ] に [ 人 ] を ︵ 動 調 ︶ ︵ 名 ︶ 知 人 に 友 達 に と も だ ち を 電 話 を 紹介する か け る -115-ー この文型の動詞には﹁話す﹂﹁相談する﹂﹁約束する﹂ ﹁代わる﹂﹁頼む﹂﹁見せる﹂﹁尋ねる﹂﹁払う﹂﹁答え る ﹂ ﹁ 質 問 す る ﹂ ﹁ 求 め る ﹂ な ど が あ る 。 ⑦ [ 人 ] と ︵ 動 調 ︶ 彼 女 と 友 達 と そ の 他 の 動 詞 に ﹁ 見 合 い を す る ﹂ 結婚する 競争する ﹁ 愛 し 合 う ﹂ ﹁ け ん かす る ﹂ ﹁ 組 む ﹂
ヲ
。
。
﹁争う﹂﹁戦う﹂﹁仲直りをする﹂ ﹁契約する﹂﹁ぶつかる﹂﹁握手する﹂などがあ ﹁ 離 婚 す る ﹂ ︵N ︶感情をあらわす述語 ① ︵ 名 ︶ が ︵ 述 語 ︶ りんごが 好きだ か ゆ い 背 中 が あたまが 痛 この文型に入るものとして﹁嫌いだ﹂﹁いやだ﹂ い﹂﹁怖い﹂﹁うらやましい﹂﹁ほしい﹂﹁懐かしい﹂ ﹁うれしい﹂﹁悲しい﹂﹁つらい﹂﹁残念だ﹂﹁恋しい﹂ などの形容調、形容動詞がある。 ﹁ に く8
ま と め 助詞を、次に来る動詞とともに覚える方法は、かなり効 果的であるが、始めの段階では、どうしても﹁ 0lw 邑 ’ 印 刷 包 ﹂ ﹁o
l
E
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自由民﹂というような聞き苦しい日本語を発して しまうことが多い。しかしその段階を過ぎると、いわゆる ﹁助調ぬき﹂の文が表れるのは、ずっと少なくなる。なお 日本語の文型で扱ったのは、単文のみで、﹁J
︵ 文 ︶ と 思 ま う で 」 も 「 初J
級 (芸
文
語 と 子ー麗ヨ習 む
ニ:V-.. Lー に た字
五
そ複
助f
i
号入
り れ 導 p子五
ι コ’ 考 れ 慮 、 し み あ 、E く 参考文献 ①﹃日本語文法入門﹄吉川武時 @ ﹃ M V ﹀ H N 1 H, H O 下 回ω
司 ド ロω
﹄k r
g c
w o
関 同 調 印 M E g 同 @ ﹁ 日 本 語 教 師 養 成 通 信 講 座 ﹂ 第 3 回 配 本 ﹁ 日 本 語 の 文 法 ︵ 2 ︶﹂大木隆二吉川武時姫野昌子 加 藤 弘 小 林 幸 江 ア ル ク @ ﹃ 日 本 語 会 話 却 週 I ﹄ 教 師 指 導 要 綱 長 島 達 也 パ ナ リ γ ガ 出 版 ⑤ ﹃ 日 本 語 概 説 ﹄ ︵ 編 ︶ 加 藤 彰 彦 佐 治 圭 三 森 田 良 行 桜 楓 社 @ ﹃ 英 語 の 論 理 ・ 日 本 語 の 論 理 ﹄ 対 照 言 語 学 的 研 究 安藤貞雄大修館書店 ⑦﹃助調﹄外国人のための日本語例文・問題シリーズ7 北 川 千 里 鎌 田 修 井 口 厚 夫 荒 竹 出 版 @ ﹃ 現 代 語 の 助 詞 ・ 助 動 詞 ﹄l
用 法 と 実 例 | 国立国語研究所秀英出版 @﹃外国人のための助調﹄ーその教え方と覚え方i
茅野直子秋元美晴武蔵野書院 @﹃外国人のための助調演習﹄芥川昭寿 アルク HBJ -116一
凡 人 社平成五年度卒業論文一覧
文 学 部 国 文 学 科 No. 氏 名 研究室 題 目 1 池 田 悦 子 江 口 「天草版伊曽保物語」の語棄と語法 2 江 藤 誠 子 馬 場 一般活用動調における可能形の「ゆれJ
について 3 大 原 美 保 子 重 松 古今著聞集考 4 大 場 美 保 小 橿 宮沢賢治論「ほんたう」ということについて 5 岡 崎 安 佐 子 出 口 「冥途の飛脚J
封印切について 6 岡 田 紀 子 出 口 真鶴の人物像について 7 尾 崎 雅 子 馬 場 「シマウ」と「カタヅケル」及び方言「ナオス」 8 甲 斐 朋 子 馬 場 副助詞の規定の仕方についての考察 9 金 田 倫 子 稲 川 明治期の外来語受容についての比較研究 10 亀 井 美 由 紀 小 植 野上弥生子倫 11 河 崎 蕪 馬 場 感情の形容調と動調について 12 釘 田 美 和 竹 原 小野小町ーその虚像と実像ー 13 古 賀 麻 由 子 重 松 藤原道長について 14児 玉 愛 美 重 松 徒然草論 15斉 藤 な つ よ 竹 原 「狭衣物語」について一源氏宮考一 16 高 木 直 美 小 橿 宮本輝論一底流に流れる宿命一 17 高 倉 さ と み 竹 原 竹取物語論 18 高 村 悦 子 江 口 阿仏尼「うたたね」における仮名遣、語葉論的考察 19 高 群 敦 子 稲 川 九州内緒方言の比較研究 20 田 上 裕 紀 子 馬 場 非漢字系日本語学習者に対する漢字の指導法 21 津 川 か お り 江 口 「御伽草子」の語法研究 22 中 川 光 聡 竹 原 「有明の別れ」と「とりかえばや物語」について 23 永 田 明 子 出 口 「雨月物語」蛇性の涯の「真女子」について 24 西 村 香 織 重 訟 鴨長明試論ー「方丈記j 「発心集」を中心としてー 25 西 村 真 由 美 出 口 雨月物語「吉備津の釜」論 26 乗 峰 斗 希 子 竹 原 「おもろさうし」にみるニライ・カナイ 27 馬 場 典 子 竹 原 落窪物語 28 平 井 部 代 小 櫨 山本有三論 -117一Nu 氏 名 研究室 題 自 29 平 山 優 子 重 松 「松」と「松風」 30 本 田 幸 重 松 宗尊親王論 31 前 原 美 和 子 重 松 「宇治拾遺物語」における人間像 32 松 園 三 千 代 江 口 「脇狂言之類」における語業論的考察 33 宮 崎 路 子 竹 原 万 葉 集 七 夕 の 歌 34 宮 本 陽 子 竹 原 三島由紀夫「優国