『湧別高校Ｑ＆Ａ』
北海道湧別高等学校ＰＴＡ
北海道湧別高等学校同窓会
北 海 道 湧 別 高 等 学 校
ご挨拶
盛夏の候 ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 さて、少子化の波は本町も例外ではなく、小・中学校の児童・生徒数が減少傾向にあり ます。本校におきましても平成 28 年度は新入生が 35 名にとどまり、例年より 15 名程度減 少 いたしました。平成 29 年度は新入生が 42 名と増加しましたが、楽観できない状況は変わ りません。 このことを、学校関係者はもとより私たちＰＴＡ組織も重く受け止め、保護者の立場で、 高校受験生を持つご家庭の進路決定前に、本冊子をもって湧別高校のＰＲをいたしたく、 独自に発行することといたしました。 つきましては、本冊子をご活用いただき、本校の教育環境、部活動等の疑問点解消等 お子様へのアドバイスに、お役立ていただければ幸いに存じます。 北海道湧別高等学校ＰＴＡ会長 勝 本 芳 孝 北海道湧別高等学校同窓会会長 北 村 茂１ 中高一貫教育の取組
本 校 は 、平 成 17 年 度 よ り 、湧 別 町 教 育 委 員 会 を 軸 に 、湧 別 中 学 校 、上 湧 別 中 学 校 、 湖 陵 中 学 校 の 町 内 3 中 学 校 と 連 携 型 中 高 一 貫 教 育 を 行 っ て い ま す 。 学 習 指 導・教 育 課 程 分 野 で は 、中 高 6 年 間 の シ ラ バ ス を 作 成 し 、6 年 間 を 見 通 し た 指 導 に 取 組 ん で い ま す 。 高 校 の 教 員 が 各 中 学 校 の 授 業 に 乗 り 入 れ る 授 業 を 実 施 し て お り 、 昨 年 は 国 語 ・ 社 会 ・ 数 学 ・ 理 解 ・ 英 語 ・ 保 健 体 育 の 授 業 を 行 い ま し た 。 生 徒 指 導 ・ 特 別 活 動 分 野 で は 、 中 学 校 ・ 高 校 で 共 通 し た 挨 拶 運 動 を 展 開 し た り 、 部 活 動 で は 中 高 生 が 一 緒 に 活 動 す る 合 同 練 習 や 外 部 講 師 等 に よ る 部 活 動 ク リ ニ ッ ク を 実 施 し て い ま す 。 進 路 指 導 ・ キ ャ リ ア 教 育 分 野 で は 、 Ｓ Ｔ Ｃ （ School To Career） と 呼 ん で い る キ ャ リ ア 教 育 シ ス テ ム に よ っ て 、 職 業 調 べ や 、 高 校 生 ・ 社 会 人 に よ る 進 路 講 話 、 職 業 体 験 学 習 を 行 い 、 将 来 の 進 路 や 生 き 方 ・ あ り 方 に つ い て の 学 び を 行 っ て い ま す 。２ 湧別町から湧高生への支援
湧 別 町 か ら 本 校 の 教 育 活 動 の た め に 、 多 額 の 補 助 金 を い た だ い て い ま す 。 (1) 教科書購入費用の全額補助 (2) 通学費用の半額補助（１ケ月あたり１万円を上限） (3) 模擬試験・検定等の受検料の全額補助 (4) 部活動全道・全国大会への参加費・遠征費用全額補助 (5) 部活動消耗品等の全額補助 (6) 町内施設・設備等の無料使用 (7) 部活動講師招聘費用補助 (8) 管外合宿遠征費用の８割補助 (9) カナダ・ニュージ－ランド短期留学費用全額補助（町外生は半額） など、通学・学習・部活動に関わって多大な支援をいただいています。３ 本校の教育環境
湧 別 高 校 に 入 学 し た ら 、 自 分 が 進 み た い 進 路 を 実 現 で き ま す 。 自 分 の 興 味 の あ る 部 活 動 に 参 加 す る こ と が で き ま す 。 種 類 は 少 な い の で す が 、 頑 張 っ て 全 道 大 会 、 全 国 大 会 に 出 場 す る こ と が で き ま す 。 ま た 、 語 学 や 国 際 文 化 に 興 味 の あ る 人 に と っ て は 、 海 外 留 学 や 、 町 か ら 派 遣 さ れ た Ａ Ｌ Ｔ の 先 生 の 授 業 や 交 流 を と お し て 様 々 な こ と を 学 ぶ こ と が で き ま す 。 何 よ り も 、 一 人 ひ と り の 生 徒 に 、 先 生 方 の 手 厚 い 指 導 が な さ れ て い る と い う こ と が い え ま す 。 さ ら に 、 町 の 財 政 的 支 援 に よ り 、 家 庭 の 負 担 を 軽 減 す る こ と が で き ま す 。４ 本校の部活動
体 育 系 で は 、 ラ グ ビ ー 部 、 女 子 バ レ ー ボ ー ル 部 、 陸 上 部 が 全 道 大 会 に 出 場 し て い ま す 。ま た 、ラ グ ビ ー 部 の 選 手 の 中 に は 、全 国 大 会 に 選 抜 さ れ た 選 手 も い ま す 。そ の 他 に 、男 子 バ ス ケ ッ ト ボ ー ル 部 、男 子 バ レ ー ボ ー ル 部 が 今 後 も 活 動 を 継 続 し 、成 長 が 期 待 さ れ ま す 。ラ グ ビ ー ・ バ ス ケ ッ ト ボ ー ル ・ バ レ ー ボ ー ル は 、 か つ て 自 ら も プ レ ー ヤ ー と し て 活 躍 し 、 専 門 的 知 識 を も っ て 指 導 に あ た っ て い る 先 生 方 が い ま す 。 文 科 系 で は 、 吹 奏 楽 局 が 全 道 大 会 に 出 場 し 、 昨 年 は 全 道 大 会 で 金 賞 を 受 賞 し て い ま す 。 ま た 、 ボ ラ ン テ ィ ア 同 好 会 は 、 地 域 で 読 み 聞 か せ な ど の 活 動 や 、 様 様 な 活 動 を し て い ま す 。 ま た 、 現 在 な い 部 活 動 に つ い て も 、 規 定 人 数 が 集 ま っ て 、 先 生 方 が 顧 問 を 引 き 受 け て く れ 、 生 徒 会 に 設 立 申 請 を し て 承 認 さ れ れ ば 、 ま ず 同 好 会 と し て 活 動 し 、 大 会 に も 参 加 で き 、 部 へ の 昇 格 の 道 も あ り ま す 。５ 本校生の進路
本 校 生 徒 の 進 路 希 望 は 、 国 公 立 大 学 進 学 、 私 立 大 学 進 学 、 専 門 学 校 進 学 、 公 務 員 就 職 、 民 間 企 業 就 職 と 実 に 多 様 で す 。 年 度 に よ っ て 変 動 は あ り ま す が 、 概 ね 、 就 職 ・ 進 学 希 望 は 半 々 と い う と こ ろ で 、 卒 業 生 た ち は 希 望 の 進 路 を 実 現 し て い ま す 。 裏 を 返 せ ば 、 ど の よ う な 進 路 希 望 に も 対 応 し た 的 確 な 指 導 を し て い る と い う こ と に な り ま す 。 次 に 過 去 ５ 年 の 進 路 状 況 を 示 し ま す 。 年度 国公立大 私大短大 専門学校 看護学校 公務員 民間就職 計 Ｈ２８ １６ ７ ２ ６ １９ ５０ Ｈ２７ ６ ２１ １ ２ ２７ ５７ Ｈ２６ １ １４ １１ １ ４ ２０ ５１ Ｈ２５ ２ １５ １１ ２ ２ ２３ ５５ Ｈ２４ ８ １３ ４ １４ ３９ 割合(%) １ ２３ ２５ ２ ７ ４２ 100６ 湧高Ｑ＆Ａ－湧別高校についての疑問・質問と回答
Q１ 湧高はどこにあるのですか？ A 本校は、湧別町中湧別南町にあります。 国道沿いの中湧別小学校の交差点を西に入り、数 百ｍ先に黄色校舎の本校があります。 Q２ 朝は何時から始まるのですか？ 授業は何時に終わりますか？ A 朝は 8：40 までに登校となっています。授業は 9：00 から１時間目が始まります。 1 時間の授業は 50 分です。午前中 4 時間の授業を行い、昼休みは 12：50 から 13：20 です。 午後の授業は、13：25 から始まり、15：15 に授業が終了します。 Q３ 在校生の出身地構成はどうなっていますか？ A 本校の在校生の 80％上は、町内中学校出身の生徒です。45％が上湧別中学校、39％ が湧別中学校、3％が湖陵中学校、13％が町外の中学校出身です。（平成 28 年度）Q４ 校則は厳しいですか？ A 湧別高校に細かい校則はありません。全道でも大変 珍しい高校です。生徒が自ら考え て、「礼儀」「身だしな み」「学習態度」「学校環境」「交通安全」の５つにしっか り取り組むことを生徒自らが誓う簡潔なものになってい ます。簡潔なものであっても、規律ある行動と生活が求 められますから、何でもありではありません。きちんと 生活し行動することが求められますので生徒もそのよう な学校生活を送っています。 Q５ 湧別高校には、どのような授業があるのですか？ A 一般的な教科・科目の他、地域理解に根ざした特色ある科目や週２回のＡＬＴによる ネイティブな英語に触れることができます。また、基礎学力の定着に向けた学び直しや、 少人数による授業、習熟度による授業など様々な形態で、興味・関心や進路希望に沿っ た授業を受けることができます。 Q６ キャリア教育とはどんな教育ですか？ A キャリア教育とは、一人ひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力 や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育のことです。（文部科学省） キャリア発達とは、子どもたちが将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の 役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力が発達することです。 具体的には、人間関係形成・社会形成能力、自己理解・自己管理能力、課題対応能力、 キャリアプランニング能力が必要とされ、本校のキャリア教育であるＳＴＣでは、これ らの力をつけられるようなプログラムを実施しています。
Q７ 進路希望別に講習や勉強会などは行っているのですか？ A ３年生は平日の放課後、毎週６～８時間、進学・就職・公務員講習を実施しています。 １・２年生も平常講習を行っています。また、夏期講習・冬期講習も実施しており、進 路希望に対応した指導を実施しています。また、国語・数学・英語・理科・社会の他、 英検・漢検・数検・ＧＴＥＣ・簿記等の資格取得に向けた講習を実施しており、就職を 希望する生徒の指導も手厚く行っています。 Q８ 卒業時の進路決定で、行けない大学はありませんか？ A ありません。本校の教育課程は、様々な進路希望に対応した教科・科目を設定していま す。ですから、国公立大学・短大、私立大学・短大、専門学校、公務員・民間企業就職を 希望する生徒のあらゆる希望に沿った学習ができます。また、授業中も、放課後や長期休 業の講習においても少人数の生徒に対して、手厚い指導を行っています。 Q９ 部活動の数が少なくて満足出来ないのでありませんか？ A 体育系では、ラグビー部、女子バレーボール部、男子バレーボ ール部、男子バスケットボール部、陸上部が、文科系では、吹奏 楽局、ボランティア同好会があります。これらの部活の中には、 全道・全国大会に出場している部活動もあります。 また、先ほども４で、説明しましたが、現在ない部活動であっ ても、新たに同好会からスタートすることも可能です。
Q10 湧高は部活動は強いのですか？ A 部活動に所属している生徒は、毎日懸命に練習に励んでいます。ラグビー部、バレー ボール部、陸上競技部、吹奏楽局は、毎年全道大会に出場し、活躍しています。ラグビ ー部と陸上競技部は全国大会にも出場しています。また、吹奏楽局は、３年連続で全道 大会に出場し、一昨年は全道で金賞を受賞しています。 Q11 どのような学校行事がありますか？ A 全学年共通なのは、「新入生歓迎会」「部活動壮行会」「学校祭（湧虹祭）」「強歩大 会」 「体育大会」等です。１年生は宿泊研修があり、北見・網走方面で、大学体験を行ってい ます。２年生では見学旅行があり、東京、関西で研修しています。 Q12 学校祭では、どのようなことをするのですか？ A １日目は、① 合唱コンクール ② パフォーマンス ③ 仮装パレード ２日目は、① 模擬店 ② 各種発表 ③ 後夜祭 ④ 花火 を行います。 今年は、会場で模擬店の無料チケットを小・中学生に配布します。 ぜひ、湧虹祭を見に来てください。
Q13 海外留学制度はどんな基準で、だれでも行けるのですか？ A 町内から通学している生徒であれば、誰でもカナダ・ニュージーランドへの短期留学 希望をに申し込むことができます。外国語や国際文化に興味・関心が高く、意欲のある 生徒であれば、町が実施する選考を通過して、海外留学に派遣されています。 また、その費用のほとんどを町から支援いただいておりますので、経済的な負担がほ とんどなく、海外留学を経験することができています。 Q14 通学費用はどのくらいかかるのですか？ A 住んでいる地区によって異なりますが、町内の生徒は、１ケ月のバス定期代が数千円 １万円程度、町外から通学している生徒は、２～３万円程度かかります。このうち１万 円を上限として町から通学定期代の補助をいただいていますので、保護者のご負担は軽 減されています。
Q15 年間の学費はいろいろ含めるとどの位必要ですか？ A 公立高校の入学料は、5,650 円です。授業料は、年間 118,800 円ですが、町民税所得割 額が 304,200 円未満の場合には、就学支援金による授業料免除を受けることができます。 この他に、諸納金があります。入学時にはＰＴＡ・生徒会入会金やスポーツ振興センタ ー掛金、教科実習費、宿泊研修費等 30,000 円程度が、ＰＴＡ会費や生徒会費等で年間 45, 000 円程度が必要となります。 教科書・教材は、約 24,000 円かかりますが、全額町からの補助をいただいています。 制服は男子が、サイズにより 29,000 円から 35,000 円程度、女子が、夏服・冬服合わせ て、65,000 円から 81,000 円程度です。 ジャージや指定Ｔシャツ、上靴、柔道着等で 30,000 円程度です。 バス通学が必要な生徒については、１ヶ月に町内で 10,000 円、町外だと 20,000 円～33, 000 円程度かかりますが、このうち半額（上限月 10,000 円）を町から補助いただいてい ま す。 高校１年生で、支払う諸納金・他費用・バス代等は、町内でバス通学する場合、年間 で男子が約 285,000 円、女子が約 323,000 円となりますが、町からの補助を差し引くと、 男子で約 141,000 円、女子で約 204,000 円となります。 さらに、部活動に入った場合、練習試合や合宿、大会参加の費用が必要となりますが、 管外の合宿費用の８割（年２回まで）、全道・全国大会参加費用のほぼ全額を町から補助 いただいています。 年２回合宿に参加し、年２回全道大会（札幌）に出場、年１回全国大会（東京）に出場 した場合の補助額は、250,000 円程度になりますが、この費用を町から補助いただいてい るわけです。 資格取得検定試験や模擬試験は１回あたり 3,000 円程度かかりますが、この費用も町か ら補助いただいています。学年が上がるにつれて受験する回数が増えますが、例えば、 検定試験を年間３回、模擬試験を年間５回受験したとします。その費用 24,000 円程度の 補助を町から受けることができるということです。 ですから、部活動や資格取得、受験勉強に頑張って取り組む生徒ほど、町からの補助 をたくさんいただくということになります。
