第4四半期
注目すべきプロバイダ11社と各社の比較 執筆者:Rich Lane 2020年11月3日重要ポイント
Devo、Dynatrace、ScienceLogicが市場をリード Forresterの調査の結果、市場における各社の位置 付けは、Devo、Dynatrace、ScienceLogicがリー ダー、Datadog、Zenoss、LogicMonitor、Digitate、 OpsRamp、Broadcomが優良ベンダー、Moogsoftと New Relicが有望ベンダーと評価されました。 チーム間コラボレーションとデジタル体験モニタリングが 主な差別化要因 レガシーのモニタリングテクノロジが時代遅れになり効果が 弱まるなか、分析と自動化に磨きをかけることが市場の リーダーとなる決め手となっています。コラボレーション、デジ タル体験のモニタリング、IT運用管理(ITOM)ツール チェーン全体の連携を実現できるベンダーが、顧客にデジ タル体験を提供することに成功しています。レポートの趣旨
AIによるIT運用(AIOps)プロバイダを33の基準に基 づいて評価するため、当社は最重要プロバイダとして Broadcom、Datadog、Devo、Digitate、Dynatrace、 LogicMonitor、Moogsoft、New Relic、OpsRamp、 ScienceLogic、Zenossの11社を特定し、それぞれの調 査、分析、採点を行いました。このレポートは、各プロバイ ダがどの程度基準を満たしているかを示し、インフラストラク チャおよびオペレーション(I&O)の担当者が必要に応じて 適切なプロバイダを選択できるようにサポートするものです。2 3 6 6 11 13
目次
最新のテクノロジ運用に必要なのはインテリ ジェンスと自動化 評価サマリー ベンダー各社の製品 ベンダー各社のプロフィール リーダー 優良ベンダー 有望ベンダー 評価の概要 ベンダー選考基準 補足資料関連する調査ドキュメント
Digital Experience Is Part Of Your Job(デジタル体 験は仕事の一部)
The Forrester Tech Tide™: Modern Technology Operations, Q3 2020(The Forrester Tech Tide™: 最新のテクノロジ運用、2020年第3四半期)
Now Tech: Artificial Intelligence For IT Operations, Q4 2020(Now Tech:AIによるIT運用、2020年第4 四半期)
Take The Mystery Out Of AI For IT Operations (AIOps) (AIによるIT運用(AIOps)からミステリーを払拭)
注目すべきプロバイダ11社と各社の比較 執筆者:Rich Lane
共同執筆者:Lauren Nelson、Tyler Brown、Diane Lynch
2020年11月3日
レポートを同僚と共有しましょう。調 査共有を使用してメンバーシップを有 効活用しましょう。
最新のテクノロジ運用に必要なのはインテリジェンスと自動化
ここ数年でITシステムの複雑さは飛躍的に増しています。そのため、最新のスキルセット、プロセス、ツールが不足している I&Oチームでは、自社が顧客に提供しているデジタルサービス全体を可視化することが難しくなっています。ベンダー各社 はこの問題に対応するために、インフラストラクチャ、アプリケーション、ネットワークなどの分断されたモニタリング領域を統 合するプラットフォームソリューションの提供を試みてきました。このようなアプローチから、データを活用してサービスの健全 性をよりスマートに推論し、そのようなインサイトに基づいて自動化のレベルを引き上げられる、緊密に連携が取れた機能 が豊富に登場しています。 このような傾向に基づき、AIOps顧客は次のような条件を満たすプラットフォームプロバイダを見つける必要があります。 › データの相関関係の構築を通じてチーム間コラボレーションを実現する。インシデント管理プロセスのなかでも最も 時間を要するのが、障害とパフォーマンス問題における根本原因の正確な特定です。平均検知時間(MTTD) は最も簡単に改善できる指標ですが、注目されることはほとんどありません。プラットフォーム内で機械学習(ML) アルゴリズムを利用してすべてのデータが自動的にコンテキスト化され、相関関係が構築されていれば、すべての運 用チームがリアルタイムで同じデータを確認でき、スピーディなトラブルシューティングが実現します。 › 詳細なエンドツーエンドのデジタル体験モニタリング(DEM)を実現できる。リアルユーザーモニタリング(RUM) や代理トランザクションなどの機能はかなり前から存在していましたが、ある2つの理由が原因で、「あればよい」程度の 機能から必需品へと変化を遂げました。1つ目の理由は、パンデミックに伴う要請からリモートで働く人が大幅に増加 したこと、2つ目の理由は、さまざまなタイプのオンラインデジタルサービスに対する需要が劇的に増えていることです。 企業には、デジタルユーザーの体験をビジネス上の成果につなげることが求められています。ユーザーのパフォーマンスと 感情データをビジネスのKPIと関連付けることができない場合、運用チームと製品チームは推測に頼ることになります。 › ITOMツールチェーン全体とシームレスに連携できる。ITチームによって新たなDevOpsとサイトリライアビリティエンジ ニアリング(SRE)の手法が生み出されると、それに合わせて継続的デリバリおよびリリースオートメーション (CDRA)、Infrastructure as Code(IaC)、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)をはじめとするオンラ イン自動化ツールが登場しました。根本原因分析(RCA)とインシデント修復計画を自動化するためには、これら のソリューションを導入できることが必須となります。例えば、モニタリングプラットフォームが異常を検出した場合、入念 に設計されたプラットフォームであれば、ITサービス管理(ITSM)リポジトリをチェックして変更制御がないか確認し、 継続的インテグレーション・継続的デリバリ(CI/CD)ツールでバージョン番号とゲートチェック指標を確認します。さら に、構成管理データベース(CMDB)を読み取ることで、自動的にサービスオーナーを見つけて通知を送信します。評価サマリー
Forrester Wave™の評価では、リーダー、優良ベンダー、有望ベンダー、チャレンジャーに焦点を当てて評価しています。 これは、市場のトップベンダーの評価であり、ベンダー全体の状況を表すものではありません。この市場の詳細については、 当社のレポート「Now Tech: Artificial Intelligence For IT Operations, Q4 2020(Now Tech:AIによるIT運用、 2020年第4四半期)」をご覧ください。
この評価は、検討のための最初の手順としてご利用ください。クライアントの皆様には、製品の詳しい評価に目を通し、 Excelベースのベンダー比較ツールを使用して、基準の重み付けを調整することをお勧めします(図1、図2参照)。 このツールは、Forrester.comの本レポートの冒頭にあるリンクよりダウンロードできます。
図1 Forrester Wave™:AIによるIT運用、2020年第4四半期 ল๕؟)RUUHVWHU5HVHDUFK,QFਊ峘ಅ૭峔岹ളଲ岝ਬ৷岝ଦഘ峃峵岽峒峙ర峂峳島峐岮峨峃。 159086 崩嵋嵔嵛崠嵋嵤 થ嵁嵛崨嵤 嵒嵤崨嵤 ਅറ岶ਘ岮 ਅറ岶ਘ岮 ਠষଲષ岶 ൠ岮 ৃ峕岴岻峵崿嵔崤嵛崡 Broadcom Datadog Devo Digitate Dynatrace LogicMonitor Moogsoft New Relic OpsRamp ScienceLogic Zenoss
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図2 Forrester Wave™:AIによるIT運用のスコアカード、2020年第4四半期
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ベンダー各社の製品
Forresterが今回の評価で調査対象としたベンダーは、Broadcom、Datadog、Devo、Digitate、Dynatrace、 LogicMonitor、Moogsoft、New Relic、OpsRamp、ScienceLogic、Zenossの11社です(図3参照)。
図3 評価対象のベンダーと製品情報 Broadcom Datadog Devo Digitate Dynatrace LogicMonitor Moogsoft New Relic OpsRamp ScienceLogic Zenoss
AIOps from Broadcom: DX Operational Intelligence Datadog
Devo Data Analytics Platform ignio
Dynatrace LogicMonitor
Moogsoft AIOps Platform New Relic One
OpsRamp Platform ScienceLogic =HQRVV&ORXGق6DD6嵁嵤崡ك=HQRVV6HUYLFH '\QDPLFV 嵁嵛崨嵤 ௬ৌଲષ
ベンダー各社のプロフィール
Forresterの分析では、個々のベンダーについて以下の長所と短所が明らかになりました。 リーダー › Devoは企業全体をカバーする多目的モニタリングプラットフォームを構築している。Devoは2014年に設立され、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を構えています。同社のData Analytics PlatformはITとビジネス両方の データを取得して、社内複数部署の担当者が使用できる概要レベルの分析と詳細な分析を構築します。この製品 では、アウトカムベースのデータ(販売転換率やカート放棄率など)と従来のテクノロジ指標(サーバー、アプリケー
ション、ネットワークのパフォーマンスなど)を組み合わせることができます。Devoの高度なアルゴリズム駆動型アーキ テクチャでは、制限なしで履歴データを検索し、そのデータとリアルタイムのストリーミングデータの相関関係を構築する ことができます。Devoの顧客数は4,000社超にのぼります。 リファレンス顧客は、問題解決がスピーディで、リクエストした製品強化への対応が迅速であるという点で、Devoを高く 評価しています。Devoには、変化するデータ形式に対応し、リアルタイムのデータ強化、相関関係の構築、集約によっ て検索結果を補強する独自の機能があります。一方、改善が必要な領域としては、さまざまなIT業務の担当者がそ のまま使用できるダッシュボードの拡充、アプリケーションモニタリング、連携オプションなどがあります。Devoは大量のア セットとリアルタイムデータ環境を管理する必要がある顧客第一主義の企業に最適です。 › Dynatraceはデジタルビジネスの可視性を提供している。Dynatraceは2005年に設立され、現在は米国マサ チューセッツ州ウォルサムに本社を構えています。同社のAIOpsアプローチでは、インフラストラクチャとアプリケーションの モニタリングに留まらないソフトウェアインテリジェンスプラットフォームを提供しており、包括的なユーザー体験を構築し、 ビジネス成果KPIに対応しています。Dynatraceではすべてのデジタルトランザクションを詳細に分析することで、デジタ ルユーザーのジャーニーにおけるあらゆるステップをシームレスに特定できます。同製品は、自社独自のDavis AI機能 を活用することで、ITとビジネスの指標をリアルタイムできめ細かくレポートし、複数のステークホルダーに実用的なインサ イトを提供します。2,400社超の顧客がDynatraceのプラットフォームを利用しており、今回の評価対象のなかで最大 の製品収益をあげているソリューションの1つでもあります。 Dynatraceでは、直感的かつシームレスな依存関係マッピング機能を使用して、複数のサービスを一貫性のある形 で見ることができます。同社はソリューションのユーザビリティに重点的に投資しているため、パフォーマンスの問題を調 査する際にその柔軟なUIデザインが威力を発揮します。その他にも、マイクロサービス、トランザクション、顧客体験 (UX)のモニタリングやインテリジェント分析などの強みがあります。リファレンス顧客は、システムの柔軟性と組み込 みのインテリジェンスレイヤーを評価しています。一方で、より詳細なインフラストラクチャのモニタリング、ログ分析、大 規模展開時のコストなどの点で改善の余地があると指摘しています。Dynatraceは、高度なビジネスレポート要件 があり、多数のデジタルサービスを提供しているクライアントに最適です。 › ScienceLogicは市場を大きくリードし、RCAの自動化を実現している。ScienceLogicは2003年にバージニア 州レストンで設立された株式非公開企業で、SL1という主力製品を擁しています。マネージドサービスプロバイダ (MSP)、連邦政府関係機関、Fortune 500企業のニーズに特化したソリューションを数年かけて構築しており、 大量のデータ処理と複数の異なるアーキテクチャへの対応に特に力を入れています。SL1は、アルゴリズムを利用す るアプローチを適用することで、リアルタイムデータレイクをコンテキスト化および検索し、運用チームが根本原因の特 定とインシデントの修復をスピーディに実行できるようにします。また、既存のCMDBデータを合理化し、アプリケーショ ンの依存関係の特定と更新を行うことができます。ScienceLogicの顧客数は5,000社超にのぼります。 ScienceLogicのリファレンス顧客は、ランブックオートメーション、予測型キャパシティ管理、自動インシデント管理、 精度の高いCMDBなど、同社のソリューションが持つ高度な自動化機能によって、スタッフを増員することなくビジネス
優良ベンダー › Datadogはクラウドネイティブテクノロジと緊密に連携する。Datadogは2010年に設立され、ニューヨークに本社 を構えています。DevOpsを推進しながら、運用チームのほぼ全員が簡単に利用できるSaaSベースのソリューション を提供しています。同社のプラットフォームには、アプリケーションパフォーマンス管理(APM)から、インフラストラク チャ、セキュリティ、ネットワークのモニタリングまで、豊富な機能が搭載されています。これにより、長大なRFPや概念 実証を展開するために必要となるソリューションの数を最小限に抑えることができるため、ツールを迅速に刷新したい 企業にとって手の届きやすい選択肢となっています。1万2,100社超の顧客がDatadogを利用しており、高い製品 収益を上げています。 また、設定なしでそのまま使用できるダッシュボードと連携機能が多数用意されています。リファレンス顧客は、同社 のソリューションに移行したことで以前導入していたツールより可視性がはるかに向上し、運用チームがより効果的に コラボレーションしながらデータを一元管理できるようになった、と述べています。一方で、ロールベースアクセス制御 (RBAC)の粒度に制約があり、多数のダッシュボードを管理することが難しく、大規模なユーザーベースに導入す る際に問題が発生すると指摘しています。データソースやデータの管理、インフラストラクチャと顧客体験のモニタリング にも改善の余地があります。今後はレガシーシステムとの連携機能を増やすことが最優先課題となります。SaaSの 代わりとなるDatadogは、ツールの管理とサポートからスタッフを解放したいIT意思決定者に最適です。 › Zenossは強力なハイブリッドIT管理を実現する。Zenossはテキサス州オースティンで2015年に設立された株式 非公開企業です。同社では、複数のITデータソースと企業分析システムとの連携を簡略化することに注力する戦 略をとっています。また、数百にのぼるテクノロジソリューションとの緊密な連携に向け、これまで多額の技術投資を進 めてきました。Zenoss Cloudには、同社やそのコミュニティによって特定のテクノロジ専用に設計されたプラグインの ZenPacksがあり、これらを利用してあらゆるソースからデータを簡単に取得できます。また、このプラットフォームでは API、REST呼び出し、エージェントも活用しています。顧客向けにソフトウェア開発キット(SDK)も用意されてい るため、独自のカスタムデバイス連携を簡単に作成して製品をさらに拡張することができます。Zenossのプラット フォームを利用する顧客数は、7,300社超にのぼります。 リファレンス顧客は、同社のシステムによって、後手に回っていたインシデント管理が先回りできるものへと変わり、顧 客体験と従業員体験(EX)を改善できたと述べています。インフラストラクチャ、クラウド、マイクロサービス/コンテナ のモニタリングといった強みもあります。一方、エンドユーザーに特化したダッシュボードや、季節性のあるデータの処理 のしやすさに関して欠点を指摘しています。これらの問題には、コードベースの整理とダッシュボードアーキテクチャの柔 軟性向上によって対処できるでしょう。他にも、デジタル体験のモニタリング、しきい値の決定、インテリジェント分析、 アプリケーション診断に改善の余地があります。Zenossは、スケーラビリティの高いソリューションを利用して、さまざま なデータソースからの大量のデータに対応する必要がある顧客に最適です。 › LogicMonitorは幅広い機能を提供しているが、複数の領域できめ細かさに欠ける。カリフォルニア州サンタバー
バラに拠点を置くLogicMonitorは、2007年に設立され、2018年にVista Equity Partnersによって買収されま した。ツールの統合によってインフラストラクチャのモニタリング方法を最新化することを検討している企業にとって、同 社のプラットフォームは最適な出発点となります。今後予定しているイノベーションでは、データレイク全体に対する 高度な分析を強化し、真にエンドツーエンドのビジネスインサイトプラットフォームに進化することを目指しています。 LogicMonitorを導入した企業からは、ツールの統合によってコストが大幅に削減できた、という声が届いています。 同社には、プラットフォームに深みと幅を持たせて、ビジネス成果と、顧客体験や運用パフォーマンスの向上を結び付 ける強力な市場開拓計画があります。現在、LogicMonitorの顧客数は1,500社超にのぼります。
LogicMonitorのプラットフォームは、コアインフラストラクチャのモニタリング、IT運用チーム向けの異常検出、マイクロ サービスとコンテナのモニタリングを得意としています。リファレンス顧客は、カスタマージャーニーをマッピングできる機能と 異常検出が同社の大きな強みであると述べています。一方で、高度なアラートの構成の容易さ、デジタル体験のモニ タリング、ログファイルの管理に関して改善の余地があると指摘しています。また、連携機能とパートナーエコシステムに も大幅な改善が求められます。LogicMonitorは、現在インフラストラクチャの運用に複数のレガシーツールを利用して おり、その統合を検討している企業に最適です。 › DigitateはEXのモニタリングで市場をリードしているが、インフラストラクチャの連携に弱みがある。Digitateは
Tata Consultancy Services(TCS)による、2015年にサンフランシスコで設立された株式非公開ベンチャーで す。Digitateのignioプラットフォームはエンドツーエンドの従業員体験モニタリングを実現し、消費者小売分野におけ るインテリジェンスプラットフォームのなかでも群を抜いています。同社は製品強化計画に沿って、顧客基盤の拡大に 向け、インシデント管理パターンマッチング機能とキャパシティ管理機能をネイティブ機能として追加しました。同社の プラットフォームは、非常に強力な自動化機能を提供するに至っています。市場開拓の観点から見ると、Digitateは ITの上級意思決定者にとって魅力的であり、MSPが再販する際に強いアピール力を発揮します。Digitateの顧客 数は1,500社未満です。 Digitateでは、ITや顧客体験に関連する多くのユースケースに適用できる強力なDEMストーリーを提供しています。 SAPのモニタリング機能と緊密に連携するため、小売販売のクライアントは、よりきめ細かくビジネスとサプライチェーン を把握できるようになります。リファレンス顧客は、展開と構成が容易である点を評価しています。一方で、コモディティ 化したインフラストラクチャテクノロジとの幅広い連携、ユーザーインターフェースの一貫性、ネイティブなログ管理機能 など、一部の領域で改善の余地があると指摘しています。Digitate ignioは、小売業界と製造業界の顧客に最適な ソリューションです。 › OpsRampにはモニタリングを自動化するプラットフォームがあるが、高度なレポート機能が不足している。 OpsRampは2014年に設立されたカリフォルニア州サンノゼに拠点を置くスタートアップで、現在シリーズC資金調達 ラウンドを実施しています。OpsRampのプラットフォームには、高度なクラウドモニタリング機能と自動スケール機能が ある反面、従来のデータセンターモニタリングの一部カテゴリでは、基準に達していません。高度な自動化機能を備え ているため、同社の顧客は数多くの高度なライフサイクル管理シナリオのために、社内全体でこのプラットフォームを利 用しています。OpsRampはコア機能の強化を計画しており、今後もデータ分析のための信頼できる唯一の情報源 という側面を維持しながら、運用チームにおける重要なツールとしての地位を固めていく予定です。 OpsRampは、非構造化データセットを取得してモニタリングできる強力な機能を備えています。これは、メッセージ キューに大きく依存している金融サービス顧客にとって特に有用です。アプリケーションモニタリング機能、インテリジェン ト分析、しきい値の自動決定に関する機能などに改善の余地があります。OpsRampは、展開が簡単で自動化機 能を豊富に搭載しているプラットフォームを必要としている企業に最適です。 › Broadcomはレガシーポートフォリオを刷新すべく、SaaSプラットフォームの構築に力を入れている。カリフォルニア
対する、大規模な製品および機能スイートの最新化を継続していく戦略をとっています。DevOps/SREツールの数を 増やすことで、多くの企業が新たなアーキテクチャやプロセスに移行するなかでも、変化のスピードに対応しています。 新規顧客の獲得には依然として問題を抱えているものの、新たな価格体系によって正しい方向へと進んでいきます。 現在、Broadcomのプラットフォームを利用する顧客数は1,500社未満です。 多数の異なるソースからデータを収集できる機能、セキュリティをはじめとする数百ものテクノロジソリューションに対す る深い理解が、Broadcomの強みとなっています。アップグレードが容易であることも大企業にとって大きな魅力とな ります。リファレンス顧客は、レガシーSKUからコアSaaSプラットフォームへの機能の移行がまだ完了していないため、 SaaSプラットフォームのネイティブ機能に制約があり、導入を拡大するのが難しい場合がある、と指摘しています。結 果として、BroadcomのAIOpsは機能に関し、他の評価対象ソリューションの後塵を拝しています。Broadcomは、 すでにBroadcomを利用している顧客や大規模なレガシー環境と新たなクラウド環境を拡張することを検討してい る企業に最適です。 有望ベンダー › Moogsoftはイベント管理で市場をリードしているが、DEMのモニタリングで改善が必要である。Moogsoftは 2012年に設立され、サンフランシスコに拠点を置き、現在シリーズDの資金調達ラウンドを実施しています。同社の AIOpsプラットフォームは、異なるポイントソリューションが混在する混沌とした状況に秩序をもたらすことを目的として います。また、イベントを管理してそれらを根本原因と紐づけることで、企業に大きな変革をもたらします。同社は、 自社の主な強みを活かし、今後企業への導入が増え続けるような市場開拓戦略をとっています。Moogsoftは今 回の評価対象ベンダーのなかで最も小規模で、顧客数は1,500社未満です。 Moogsoftでは、強力な推論エンジンで根本原因を特定することで、ITチームのトラブルシューティング時間を劇的に 削減できます。また、状況分析機能によってチーム間コラボレーションを推進し、従来の運用とDevOps/SREの両方 を強化します。同社のソリューションでは、強力なダッシュボードとインテリジェント分析でこれをうまく実現しています。現 時点では、デジタルサービスのパフォーマンスを包括的に把握するためのDEMがまだ搭載されていません。アプリケー ションモニタリングにも改善の余地があります。リファレンス顧客は、非標準のデータセットは慣れるまで時間がかかるとい う点と、インシデントが発生する可能性について運用スタッフの注意を促す予測機能が不足している点を指摘してい ます。Moogsoftは、スピーディにインシデントを解決できるインテリジェンスレイヤーを短期間で導入したい企業に最適 です。 › New RelicはAPM以外の領域に投資してプラットフォームを最新化する必要がある。2008年に設立された
New Relicはサンフランシスコに本社を構え、これまで、コードレベルの詳細な診断を行うAPM機能を提供してきま した。同社では、サービスの拡張を通じて、インフラストラクチャのモニタリング、ログの取り込み、高度な分析をNew Relic One製品に導入してきました。最近では、既存顧客による製品の利用拡大が進むことを目指し、従来の料 金体系から従量制料金に完全移行しました。しかし、この取り組みはまだ完了しておらず、既存顧客に対してこの 拡張戦略が功を奏すかどうかは今後の課題です。New Relicはこれまで積み上げてきたAPM機能によって市場で 大きな存在感を示しています。1万6,000社超の顧客を擁し、製品収益も非常に高い一方、既存顧客との取引は 縮小しています。
New Relicでは最近、ユーザーインターフェースを刷新しました。これにより、以前のバージョンにあった操作性の問題が 一部改善され、多くの領域で操作が効率化しました。ただ、リファレンス顧客は、UIのアーキテクチャが原因で運用に は適用しにくい、と指摘しています。また、集約したオンプレミスデータをSaaSベースソリューションに送信する際のレイテ ンシにより、アラートの遅延が頻繁に発生しています。強力なトランザクションモニタリング、アプリ診断、モバイルエンド ユーザー体験が搭載されたプラットフォームではあるものの、New RelicはまだAIOps市場に参入したばかりです。New Relic Oneは、開発チームのための機能がすべて揃ったAPMソリューションを必要としている企業に最適です。
評価の概要
ベンダーを評価した33項目は、次の3つのカテゴリに分類されます。 › 現行の製品:Forrester Waveの図において、各ベンダーの縦軸上の位置は現行の製品の優秀さを表します。 これらのソリューションの主な基準には、依存関係とサービストポロジの自動マッピング、アプリケーションとサービスのモ ニタリング、オンプレミスとクラウドインフラストラクチャのモニタリング、デジタル体験のモニタリング、データの管理と分析 が含まれます。 › 戦略:横軸上の位置は各ベンダーが掲げる戦略の優秀さを表します。今回のレポートでは、実行能力、市場開拓 アプローチ、パートナーエコシステムの規模、全体的な市場実績、製品販売モデルを含む、各ベンダーの製品ビジョ ン(ロードマップ)を評価しました。 › 市場におけるプレゼンス:市場におけるプレゼンスの強さは、図中に表示された各ベンダーのマーカーの大きさで表 しました。各プラットフォームがサポートしている企業数、ベンダーの製品収益、平均取引規模を反映しています。ベンダー選考基準
今回の評価で調査対象としたベンダーは、Broadcom、Datadog、Devo、Digitate、Dynatrace、LogicMonitor、 Moogsoft、New Relic、OpsRamp、ScienceLogic、Zenossの11社です。これらの各ベンダーのプラットフォームは以 下の特徴を備えています。 › 2020年6月1日時点で一般提供されている。「一般提供」とは、デモで紹介された機能がオンプレミスコードベース 向けのリリースとしてすべてダウンロードできるか、この日付までにSaaSシステムに導入されていることを意味します。 › プラットフォームである。共通のデータレイクを利用した統合コードベースで構成されたソリューションを評価対象とし ています。製品スイートアプローチで見られるように、複数のモジュールに機能が分散され、実用化のためにそれらをイ ンストールする必要がないことも条件としました。 › 豊富な機能を備えている。ネイティブアプリケーションとインフラストラクチャ(オンプレミスとクラウド)のリソースのモニ タリング、依存関係のネイティブなマッピング、トランザクションのモニタリングや分散トレース、高度な分析機能(異常 の自動検出、アルゴリズムに基づく相関関係の構築、予測型機械学習)、DEM機能など(ただしこれらに限定さ れない)、実際に動作する複数の機能を提供しているソリューションを評価対象としています。 › 市場において確固たる地位を築いている。製品を実際に利用している顧客が125社以上あり、過去12ヵ月で Forresterの顧客から関心が寄せられた(言及や問い合わせの形で)プラットフォームを評価対象としています。
補足資料
オンラインリソース
Forrester Waveのすべてのスコアと重み付けはExcelファイルで公開されており、詳細な製品評価とカスタマイズ可能なラン ク付けを利用できます。このツールは、Forrester.comの本レポートの冒頭にあるリンクよりダウンロードできます。これらのス コアとデフォルトの重み付けは目安として設定されているものであり、個別のニーズに応じて調整することをお勧めします。 Forrester Waveの調査方法
アナリストにご相談ください
より的確な意思決定のために、Forresterのソートリーダーの協力のもと、Forresterの調査を貴社のビジネスイニ シアチブやテクノロジイニシアチブにお役立てください。 iOSおよびAndroid向けのForrester調査アプリ: どこにいても競合他社より早く情報を得られるアプリです。 アナリストへの問い合わせ 調査結果を実践に活かせるよ うに、アナリストが30分間の電 話セッションで質問にお答えし ます。メールでの回答も可能 です。 詳細はこちら アナリストによる助言 アナリストがカスタム戦略セッ ション、ワークショップ、講演会 などを通じて、具体的な取り 組みを支援します。調査結果 を行動につなげましょう。 詳細はこちら Webセミナー ビジネスを変える最新の調査 結果に関するオンラインセッ ションにご参加ください。オンデ マンドで利用可能な各セッショ ンはスライドを使用し、アナリス トによるQ&Aが含まれます。 詳細はこちら一次調査を実施し、評価基準を満たすベンダーのリストを作成します。それらの最初の候補を選考基準にもとづいて絞り 込み、ベンダーの最終リストを作成します。続いて、詳細なアンケート調査、デモとブリーフィング、リファレンス顧客の調査と 面接を通じて、製品と戦略に関する詳細情報を収集します。これらの情報を、アナリストの市場における経験や専門知識 と組み合わせて、ベンダーを他のベンダーと比較する相対的な評価システムを使用してベンダーのスコアを計算します。 Forrester Waveの公開日(四半期および年)は、各Forrester Waveレポートのタイトルに明確に記載されています。 今回のForrester Waveに参加したベンダーの評価は、2020年8月12日までに対象のベンダーからForresterに提供され た資料を使用して実施し、それ以降の情報の追加は認めませんでした。時間の経過とともに、市場とベンダーの製品がど のように変化するかを、確認することをお勧めします。
Forresterでは正確を期するために、The Forrester Wave™ Vendor Review Policyに基づいて、公表前にベン
ダー各社に調査結果の確認を依頼しています。Forrester Waveの図で評価に参加していないベンダーとして示され たベンダーは、Forresterが定義した選考基準を満たしたものの、評価に参加しなかった、または部分的にのみ参加 したベンダーです。Forresterは、これらのベンダーをThe Forrester Wave™ And The Forrester New Wave™ Nonparticipating And Incomplete Participation Vendor Policyに基づいて評価し、参加したベンダーとともにポジ
ショニングを公表しています。
倫理方針
Forrester Waveの評価を含むForresterのあらゆる調査は、ForresterのWebサイトに掲載されているIntegrity Policy