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(2) 具体的な事業の内容本特別会計は 以下の事業等に関する政府の再保険に関する経理を行います 1 輸出 仲介貿易 技術提供 融資のための保険日本の企業が 外国に貨物を輸出 仲介貿易 建設工事など技術提供する場合に 戦争や輸出規制といった不可抗力や 取引先の倒産などによる代金回収不能となる損失等をカ

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(1)

11.貿易再保険特別会計

(1)概要

貿易再保険特別会計は、対外取引において生ずる通常の保険によって救済されない危険を保険 する貿易再保険制度の実施に当たり、その経理の状況を明確にするために設置されたものです。 元来、昭和 25 年に輸出信用保険特別会計として設置され、その後保険種の拡大等を受けて名 称変更を行ってきましたが、平成 13 年 4 月には貿易保険事業の効率的な運営を図るため、貿易 保険業務等を独立行政法人日本貿易保険(NEXI)が行い、国の業務は再保険の引受け等に限 定することとし、貿易再保険特別会計へと改組されました。 貿易再保険特別会計の仕組み(資金の流れ) 貿易再保険特別会計では、世界的な経済変動にかかわらず貿易・投資を安定的に行うため、 利用者からの保険料を原資として、超長期で収支相償となるよう運営しています。 保険事故が発生した場合には、速やかに保険金を支払い、相手先(主として途上国政府)の 返済能力も勘案し国が前面に立って回収を行い、超長期的に収支を相償させることにより、保 険事故の国家財政への直接の影響を抑制しております。

【貿易保険制度の仕組み】

被保険者

(商社、メーカー等の保険利用者)

取引先・投資先

①保険料

④保険金支払

⑥政府間交渉により回収

相手国政府

②再保険料

⑤再保険金支払

国外

(独)日本貿易保険

国内

③回収、償還

不能等の事

故発生

経済産業省

(貿易再保険特別会計)

債務保証等

(2)

(2)具体的な事業の内容

本特別会計は、以下の事業等に関する政府の再保険に関する経理を行います。 ① 輸出・仲介貿易・技術提供・融資のための保険 日本の企業が、外国に貨物を輸出、仲介貿易、建 設工事など技術提供する場合に、戦争や輸出規制と いった不可抗力や、取引先の倒産などによる代金回 収不能となる損失等をカバーします。 また、日本の銀行等が日本からの貨物の購入資金 を外国の輸入者に融資した場合に、貸し出した資金 が償還不能となった損失をカバーします。 ② 海外事業資金の融資や海外投資のための保険 日本の企業、銀行等が、外国の政府や企業に長期 の事業資金を融資した場合などに、戦争や外貨送金 の停止といった不可抗力や、融資先の破産などによ って貸付金の償還が受けられない損失をカバーしま す。 また、日本の企業が、海外で子会社や合弁会社を 設立した場合に、戦争、テロ行為や自然災害といっ た不可抗力事由によって、その会社が事業を継続で きなくなることによる損失、外貨送金の停止により 配当金を日本に送金できないことによる損失をカバ ーします。 ◆貿易保険法の改正 昨今、平成 25 年 1 月にアルジェリアで発生したテロ事件にみられるような海外で事 業を行う際に直面するリスクの増大、海外子会社等を活用した取引、海外での外貨建て の借入れといった、取引形態や資金調達手法の多様化が進展し、海外における事業環境 は急速に変化していることから、平成 26 年通常国会に「貿易保険法の一部を改正する 法律案」を提出し、同年 4 月 4 日に成立、同年 10 月 1 日から施行されました。 法改正の主なポイントは以下、7 点です。 ① 戦争やテロリスクへの対応 本邦企業が戦争やテロによる事業の中断により負担する追加費用を貿易保険の対象と しました。 Column ●アルゼンチン オラロス塩湖リチウム回収プロ ジェクト ●インド 国営火力発電公社向け発電プロジェクト

(3)

海外子会社等による事業活動支援 本邦企業の海外子会社や本邦製品の海外販売拠点による輸出等を貿易保険の対象とし ました。 ③ 資金調達の円滑化 本邦企業が関与する海外プロジェクトに対する本邦銀行の海外拠点や外国銀行からの 融資(現地通貨建て融資等)、つなぎ融資を貿易保険の対象としました。 ④ サービス提供に係る支援の見直し 外国企業を契約の相手方として、本邦内でサービス提供を行う場合について貿易保険 の対象としました。 ⑤ 資金調達手法の多様化への対応 金融機関等からの借入れのみならず、社債やプロジェクトボンドを発行して資金調達 を行う場合を貿易保険の対象としました。 ⑥ 海外投資保険の見直し 日本企業の現地法人等による出資等について貿易保険の対象としました。 ⑦ 国内民間損害保険会社等からの再保険の引受 国内の民間損害保険会社が提供する対外取引向け保険についてNEXIの再保険の引 受対象としました。 ◆NEXIの近年の主要な取組 平成 26 年 12 月には、上記の法改正をうけて、戦争・テロ等に対応する「プラン ト等増加費用特約」を新たに創設しました。 また、アフリカに対する我が国民間企業による投融資を促進するため、新しい保険 商品「アフリカ投融資促進特別保険」を創設しました。これは、非常危険(いわゆる カントリーリスク)に対するカバー率を一般的なケースである 97.5%または 95%か ら、100%へ引き上げるものです。

(4)

(3) 特別会計の現状

① 歳入歳出予算(平成 27 年度予算)

○歳入総額、歳出総額、(参考)歳出純計額 (単位:億円) 歳入総額 歳出総額 (参考)歳出純計額 2,196(+155) 2,196(+155) 2,196(+155) ○歳入・歳出の内容 (単位:億円) (歳入) 内容 額 説明(増減要因) 再保険収入 445(+67) (独)日本貿易保険からの再保険収入見込額等 一般会計より受入 16(-) 重債務貧困国等の債務返済負担の軽減に伴い必要な再保険 金等の財源に充てるもの 積立金より受入 1,602(+72) 再保険金等の財源に充てるための積立金からの受入見込額 雑収入 133(+16) 貿易保険の保険契約に基づき取得した債権の収入見込額等 合計 2,196(+155) (歳出) 内容 額 説明(増減要因) 再保険費 2,100(+155) 保険事故の発生による再保険金の(独)日本貿易保険への支 払い等 事務取扱費 6(▲0) 事務取扱いに必要な人件費、事務費等 国債整理基金特別会 計へ繰入 0(-) 一時借入金の利子の支払財源に充てるための繰入 予備費 90(-) 予見し難い予算の不足に充てるための予備費 合計 2,196(+155) 【 歳入 】 【 歳出 】 (単位:億円)

(5)

② 剰余金

平成 26 年度決算 (単位:億円、単位未満切捨) 収納済歳入額 支出済歳出額 剰余金 翌年度 歳入繰入 積立金積立 資金組入 一般会計へ 繰入 812 28 783 - 783 - 平成 26 年度決算における剰余金は、783 億円です。 (剰余金が生じた理由) 歳出において保険事故の減少に伴い再保険金の支払いが減少したこと等のため、歳入歳出の 決算剰余金が生じたものです。その詳細は、再保険費の不用(1,921 億円)、予備費の不用(90 億円)、再保険収入の増(319 億円)、積立金より受入の減(▲1,529 億円)、雑収入の減(▲ 18 億円)です。 (剰余金の処理方法) 貿易再保険特別会計の剰余金は、将来の再保険金支払いのために必要な原資です。したがっ て、平成 26 年度決算において、特別会計法に基づき、積立金に積み立てることとしています。

③ 積立金等

積立金(貿易再保険特別会計) ① 積立金の残高 (単位:億円) 平成 27 年度末(予定) (平成 27 年度予算) 平成 26 年度末 (平成 26 年度決算処理後) 平成 25 年度末 (平成 25 年度決算処理後) 6,362 9,955 9,172 ② 積立金の目的 貿易再保険特別会計においては、毎会計年度の歳入歳出の決算剰余金を生じた場合には、当 該剰余金のうち、再保険金の支払い等歳出の財源に充てるために必要な金額を、積立金として 積み立てています。 ③ 積立金の水準 平成 26 年度決算による積立金の金額を踏まえ、ソルベンシー・マージン比率を試算したと ころ、約 239%となります。今後の引受リスクの大型化等を勘案すれば長期的に余剰が見込 まれる状況にはなく、民間保険会社と比較しても積立金が過大とはいえません。また、保険料 率は長期にわたる収入・支出の実績に基づき、随時見直しを実施しております。 なお、リスクの算出に当たっては、貿易保険制度創設以降、最も保険金支払いが集中した 12 年間(昭和 57~平成 5 年度)における純保険金支出額(保険金支出額-保険料収入-回 収金収入)をもってリスク総額としました。その際、昨今の国際金融情勢や貿易保険の付保対 象となる案件の大型化については踏まえていません。 (注)ソルベンシー・マージン比率の考え方については、第Ⅱ編第 9 章(3)③「積立金等」(P131)をご覧下さ い。

(6)

④ 資産及び負債(平成 25 年度特別会計財務書類)

貿易再保険特別会計貸借対照表

(単位:億円、単位未満切捨) ≪24年度≫ ≪25年度≫ < 資 産 の 部 > < 負 債 の 部 > ≪25年度≫ ≪24年度≫ 未   払   金 0 0 支  払  備  金 140 144 8,836 9,171 現 金 ・ 預 金 684 334    うち政府預金 8,152 8,836      うち財投預託金 賞 与 引 当 金 0 0 異常危険準備金 6,194 6,020 退職給付引当金 7 9 432 328 未   収   金 負 債 合 計 6,992 6,778 1 1 未  収  収  益 ▲ 155 ▲ 88 貸 倒 引 当 金 0 0 有 形 固 定 資 産 0 0      物   品 0 0 無 形 固 定 資 産 資 産 ・ 負 債 差 額 5,785 5,546 3,210 3,364 出   資   金 12,324 12,777 資 産 合 計 負債及び資産・負債差額合計 12,777 12,324 未経過再保険料 649 604 主な資産は、現金・預金及びNEXIに対する出資金です。 主な負債は、異常危険準備金(注)です。 資産・負債差額の発生原因は、貿易再保険事業において、大きな保険金支払いがないことから、 現金・預金が増加している等のためです。 (注)将来の予期せぬ巨額の保険金の支払いに備えるための責任準備金として計上しているものであり、異常危険準 備金相当額が現金・預金(積立金)の一部として留保されています。

⑤ 保険料率の根拠及び保険料率を見直す仕組み等

貿易保険の保険料率は、中長期間(25 年程度)で、以下の収支相償が成立するよう設定して おり、その妥当性について毎年の保険制度見直しの中で確認を行っています。 ○ 保険料 + 回収期待額 = 保険金支払期待額 + 事業費 (参考)貿易一般保険(2 年未満)の場合 昭和 55 年度~平成 17 年度を対象とし算出(平成 20 年度料率改訂) ○ 保険料 + 回収期待額 = 保険金支払期待額 + 事業費 (28 百億円)(12 百億円) (30 百億円) (9 百億円)

(7)

(4)事務及び事業の効率化・財務に関する情報の透明化の取組み等 貿易再保険特別会計の改革については、「独立行政法人改革等に関する基本的な方針」(平成 25 年 12 月 24 日閣議決定)において、(独)日本貿易保険は、全額政府出資の特殊会社に移行し、 貿易再保険特別会計を平成 28 年度末までに廃止、その資産及び負債は本法人に承継することが決 定されています。 上記決定を踏まえ、「国自らが実施することが必要不可欠であるものを除き、独立行政法人その 他の国以外の者に移管する」という特別会計改革全体の方針に則った「貿易保険法及び特別会計に 関する法律の一部を改正する法律」が平成 27 年 7 月 10 日に成立しました。 貿易再保険特別会計についての問い合わせ先 経済産業省貿易経済協力局貿易保険課 電話番号 03-3501-1511(内線 3191)

参照

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