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Ⅲ.環境保全の取組の体制等 環境報告書:水資源機構

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Academic year: 2018

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(1)

Ⅲ 環境保全の取組の体制等

1.基本的な考え方(W EMSの運用)

2.W EMSの取組の体制

水資源機構では、環境保全の取組を継続的に改善し ながら推進していくために、独自の環境マネジメント システム(W-EMS)を平成 28 年度から全社で運用し、 PDCA サイクルによる確実な目標管理と継続的な改善 を図っています。

W-EMS の運用に先立ち、平成 24 年度までに段階的 に全社で ISO14001 の認証を取得し、国際規格の品質 を確保して、環境保全の取組を推進してきました。 W-EMS は、その運用を通して培ったノウハウや得ら れた成果等をもとに、当該システムの機能及び品質を 確保するとともに、運用に要する労力の低減を図った システムとなっています。

W-EMS では、対象部門を本社、総合技術センター、 中部支社、関西・吉野川支社淀川本部、関西・吉野川 支社吉野川本部、筑後川局及び 31 事務所の 37 部門 とし、それぞれ環境方針に定めた基

本理念及び基本方針に基づき取組を 推進しています。

各部門において、環境、建設副産 物のリサイクル、環境物品等の購入 などに対応する担当部署を定め、環 境保全の取組を着実に推進していま す。

取組の推進に当たっては、経営層 によるマネジメントレビューを実施 し、各部門の目的・目標の達成状況 などを確認するとともに、今後の環 境方針、全社的な取組事項を審議決 定しています。

また、事業の実施に当たっては、 環境への負荷を伴うことから、環境 保全に対する取組の充実を図るため に、W-EMS の体制とは別に本社と7 事務所(思川開発建設所、利根川下 流総合管理所、木曽川水系連絡導水

路建設所、長良川河口堰管理所、川上ダム建設所、琵 琶湖開発総合管理所及び朝倉総合事業所)に環境課を それぞれ設置しています。

※ W︲EMS(ウィームス)とは、「水資源機構(Japan Water Agency)の EMS」と、「私たち(WE)の EMS」の意味を込めた名称です。

職員等 環境推進員 代表環境推進員

(管理職等) 部門長 (所長等) 理事長

副理事長

理事

監事

職員等 環境推進員 代表環境推進員

(管理職等) 部門長 (所長等)

職員等 環境推進員 代表環境推進員

(管理職等) 部門長 (所長等)

【部門】

(37 部門)

水資源機構 全体のマネジメント

各部門別の マネジメント

【経営層】

環境管理事務局 環境監査チーム

環境管理責任者 (技師長)

〈PDCA の概念〉

Plan

Do 実施及び運用 Check

点検

継続的改善

環境行動計画

計画 Act

レビュー

(2)

平成 28 年 4 月から水資源機構の全社において運用 開始した W-EMS では、水資源機構環境行動計画で定 められた環境保全に関する取組事項の 21 項目から各

部門が個々に取組事項を抽出し、目的・目標及び実施 計画を設定しています。

3.取組事項の設定

取組事項 部門数 目的・目標の例

1 自然環境調査・環境影響予測の実施、環境保全対策の実施 25 目的

①事業による影響の低減のため、環境保全に取り組む ②環境調査の適切な取組を推進する

目標 ①環境調査及び保全対策の実施と結果の整理②調査の実施と結果の整理

2 環境巡視・環境保全協議会の実施 12 目的

①事業による環境への影響を確認するため、環境巡視を実施

②環境保全協議会等を実施することにより、工事関係者と一体になって環境保全に取り組む 目標 ①工事内容により、環境巡視を適宜実施する②環境保全協議会等を毎月 1 回実施し、情報交換や環境教育の場として活用する

3 ダム下流河川環境の改善 12 目的目標 ダム下流河川環境の改善①堆砂対策で除去した土砂のダム下流への供給 ②弾力的管理試験を行う

4 水面巡視、水質調査等による日常的な水質情報の把握 32 目的

①良質な用水供給

②水質異常の把握と適切な対応

目標 ①水質管理計画を作成して適切に運用するとともに、管理計画の自己評価を実施する②水質異常時の対応訓練を年1回以上実施する

5 上流集水域からの流入負荷軽減 8 目的目標 貯水池上流集水域からの流入負荷軽減による水質改善の検討流域負荷軽減の取組(啓発活動、清掃等)を1回以上実施する

6 水質保全対策設備の運用技術向上 13 目的目標 水質保全対策設備の運用技術の向上運用マニュアル改定に向けたデータの蓄積を実施する

7 再生可能エネルギーの活用 12 目的目標 再生可能エネルギーの活用小水力発電設備の整備

8 電気使用量、燃料使用量の抑制 37

目的 電気使用量、燃料使用量の抑制

目標

①平成 27 年度実績値以下に抑える ②平成 27 年度実績値の 1% 縮減を目指す ③エコドライブ講習会を年1回以上実施する

④メール等での周知を四半期に1回実施し、啓発に努める

9 オフィス活動における紙使用量、廃棄物排出量の抑制 37

目的 紙使用量、廃棄物排出量の抑制

目標 ①平成 27 年度実績値以下に抑える②平成 27 年度実績値の 1% 縮減を目指す

③メール等での周知を四半期に1回実施し、啓発に努める

10 流木・刈草等のリサイクル 18 目的

①貯水池等へ流入する流木のリサイクルに取り組む ②刈草リサイクルに取り組む

目標 ①流木のチップ化を実施し、イベント等で配布、管理施設への散布等を行う②発生した刈草について確実にリサイクルを実施する

11 バイオマスの有効活用 1 目的目標 バイオマスの有効活用アオコ回収の現地実験を行う

12 建設副産物リサイクルの推進 33 目的目標 建設副産物リサイクルの推進種別ごとのリサイクル率の目標達成

13 環境物品等の調達、環境配慮契約法に基づく契約の推進 37 目的

①環境物品等の調達による環境負荷の低減

②環境配慮契約法に基づき、温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進を図る 目標 ①調達率を 100% とする②対象案件(自動車購入等)を確実に実施する

14 環境学習会の実施 36 目的目標 環境学習会の開催1回以上実施する

15 環境に関する研修の実施 2 目的目標 環境に関する研修の実施環境研修を年2回以上実施する

16 環境に関する指針の策定及び改定の実施 1 目的目標 環境に関する指針の策定及び改定の実施必要に応じて各種指針の策定及び改定を実施する

17 広報誌、ホームページ、イベント等での環境情報発信 32 目的目標 イベント、ホームページ等による環境情報の発信地域のイベント等を利用し、環境情報の発信、啓発活動を行う

18 景観に配慮した施設整備 27 目的目標 景観に配慮した施設整備景観に配慮した施設整備の検討を行う 景観に配慮した施設整備を実施する 19 地域での環境保全活動への参加 31 目的目標 環境保全活動を通した地域交流清掃等の活動に1回以上参加する

20 流域内での森林保全 13 目的 貯水池保全のための森林保全

目標 ①地域における植林等の活動に1回以上参加する②地域の森林保全イベントに参加する

21 環境関連法令等の順守 37 目的目標 法令順守法令順守(浄化槽法など) 〈平成 28 年度 取組事項一覧〉

○○事務所:目的・目標 1、3、5……

【WーEMS】

各部門ごとに水資源機構環境行動計画の取組事項 21 項目から目標を選定

△△事務所:目的・目標 1、2、3…… □□事務所:目的・目標 5、10、21…… 水資源機構環境行

動計画取組事項  1、2、3……、21

(3)

3月までに全て対応済であることを確認しました。 これらの環境監査の結果については、社内掲示板等 を利用して職員へ周知を図りました。

〈平成 28 年度 取組目標数と達成状況〉

W-EMS では、環境保全の取組状況等に関する点検 のため、環境監査(内部監査)を実施することとして います。

平成 28 年度は、11 月から 12 月にかけて、12 の部 門に対して実施しました。

監査の結果、推奨事項5件(3 部門)、観察事項 9 件 (5 部門)であり、指摘事項はありませんでした。

推奨事項(対応・結果が優れていて他の模範となる 事項)には、環境管理事務局が作成した W-EMS の 教育訓練用の資料を職員等が理解しやすいよう部門に 則した内容に変更し、研修に利用するなどの取組があ りました。

観察事項(このまま放置すると、W-EMS の運用が 適正に行われない、部門の状況が正しくマネジメント レビューに報告されないと判断された事項)は 9 件 ありましたが、平成 29 年度計画策定時の平成 29 年

4.環境監査

環境監査の実施状況(沼田総合管理所)

5.経営層による見直し(マネジメントレビュー)

平成 28 年度は、37 部門において、各部門で環境行 動計画に掲げる 21 の取組事項から選定した取組及び 独自の取組(取組数 2)を合わせて 457 の取組を行い ました。なお、1つの取組に対して複数の目標を設定 した部門があることから、取組目標数は 513 となり ました。

事業活動における取組事項8(電気使用量、燃料使 用量の抑制)及び取組事項 9(オフィス活動における 紙使用量、廃棄物排出量の抑制)について、経年の削 減の取組により削減量の限界に達していると判断した 部門は、平成 27 年度は目標を設定しませんでした。 平成 28 年度においては、使用量の現状維持等を目標 に設定することにより、全部門においてこれらの取組 を推進し、その評価を実施しました。

そのため、各部門の取組事項及びその達成度につい ては、概ね計画どおり達成されているものの、取組事 項8及び 9 については C、D 評価(不適合)となる部 門が増える結果となりました。不適合となった取組は その原因を把握し、是正処置を行いました。

また、平成 27 年度は環境関連法令の項目において、 浄化槽法により定められた点検が行えなかったことか ら、D評価となった部門がありましたが、平成 28 年 度は、全ての部門において、A評価となりました。

平成 28 年度のマネジメントレビューは、平成 29 年5月 29 日に実施し、その中で上記の評価結果等は 環境管理責任者から経営層へ報告し、経営層は各部門 において、W-EMS が的確に運用され、継続的改善が 行われていることを確認しました。

達成度 A B C D 評価無し

取組目標数 438 42 3 4 26

(4)

〈平成 28 年度 目的・目標の達成度一覧〉

①目標が数値の増加を目的とするもの A:目標に対し 100 パーセント以上の達成度

B:目標に対し 80 パーセント以上 100 パーセント未満の達成度 C:目標に対し 60 パーセント以上 80 パーセント未満の達成度 D:目標に対し 60 パーセント未満の達成度

②目標が数値の削減を目的とするもの A:目標以下の場合

B:目標に対し 20 パーセント未満の増加の場合

C:目標に対し 20 パーセント以上 40 パーセント未満の増加の場合 D:目標に対し 40 パーセント以上の増加の場合

達成度評価の基準

③目標が定性的なもの A:目標を達成 B:目標を概ね達成

(目安として 80 パーセント以上 100 パーセント未満程度) C:目標を十分に達成できなかった

(目安として 60 パーセント以上 80 パーセント未満程度) D:目標を達成できなかった(目安として 60 パーセント未満程 ※1 「-」と表記しているのは、該当案件がなかったため、評価していない取組事項である。

※2 1つの取組事項に対して複数の目標を設定している場合は、結果を併記(AとBの場合はAB)して表記している。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 -

調

本社 B AA A A A - A A 8

総合技術センター B A A A 4

利根導水 A A A A AA AA A A A A A A A 13

思川開発 A A A B DA A A A A A A 11

沼田総管 A A AB BA A A A A A - A 11

利根川下流 B B A A AA BA A A A A A A - A A 15

荒川ダム A - B AA A A A B - A A A A - A - A A 18

千葉用水 A A A AA A A A A - A A 11

下久保ダム A A AA BA BA A A A A A A A 12

草木ダム A - A A BA AB A A A A - A A A 14

群馬用水 A A A BB AB A A A A A A 11

霞ヶ浦用水 AA DA AD A A A A A - A A 11

中部支社 AA A A B- AA A A A A - A A 12

豊川用水 A A A B A A A A A A A A A A 14

木曽導水 A A AA AA A A - A A 9

愛知用水 A A B B A A A A A A A A 12

木曽川用水 A A B B A A A A A A A 11

岩屋ダム A A A A B B A A A A A A A A A 15

阿木川ダム A A A A A A A B A A A A A - A A 16

長良河口堰 A AA A A AA A A A A - A A 12

味噌川ダム A A A A AA CA A - A A A A A A A 15

徳山ダム A A A A A AA A A C A - A A A 14

三重用水 A A A AA A A A A A A A 11

淀川本部 B A AA BA A A A A A A A 11

川上ダム A A AA AA A A A A - A A A 12

丹生ダム A BA AA A A A - - A A 10

琵琶湖開発 A A A A AA A A A A A A A A 13

木津川ダム A AA AAA A A A AA BA AA A A A A A A A A 17

一庫ダム A A A- A A A AA A A A A - A A 14

日吉ダム A A A A A A A A B A A A A A - A A 17

吉野川本部 B B A A A A A 7

池田総管 A B AB A AA A B A A A A A A A 14

旧吉野川河口堰 A AAA A BC A A A A A A A 11

香川用水 A B AD A A A A A 8

筑後川局 A A A A A A B B A B A A A A A A 16

朝倉総合 AA A A AA A A A A A A A A A A A A A 17

両筑平野用水 A A A A A A A B A A 10

参照

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